JPH09188233A - 電動車両用制動力保持装置 - Google Patents
電動車両用制動力保持装置Info
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- JPH09188233A JPH09188233A JP35494095A JP35494095A JPH09188233A JP H09188233 A JPH09188233 A JP H09188233A JP 35494095 A JP35494095 A JP 35494095A JP 35494095 A JP35494095 A JP 35494095A JP H09188233 A JPH09188233 A JP H09188233A
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Abstract
る制動力を保持した状態でその制動力を適切に解除する
ことができる電動車両用制動力保持装置を提供する。 【解決手段】電動車両用の駆動モータ(11)へ供給さ
れる実際の駆動電流がアクセルペダル踏込量に応じて予
め記憶した制動力解除を行うための駆動電流の所定値を
上回ったとき、コントローラ(8)が制動力保持手段
(3)の制動力の保持を解除する。
Description
持装置に関し、特に一定条件の下に踏み込んだブレーキ
ペダルによる制動力を自動的に保持するとともにさらに
別の一定条件の下にその制動力を自動的に解除する電動
車両用制動力保持装置に関するものである。
場合、従来においては、ドライバの操作は片手でハンド
ブレーキを使い、車両に制動力を与えて停止状態を保
ち、クラッチを繋ぎながらアクセルペダルを足で踏み込
み、ハンドブレーキを緩めていたが、このようにブレー
キとアクセルとの連携を取りながら複雑な操作が要求さ
れるため円滑な発進には熟練を要し、いわゆるエンスト
を起こしたり車両の後退を起こすという問題があった。
は特公平5−53658号公報において、電子制御によ
り制御されるクラッチの係合状態に同期して制動力を保
持制御することによりクラッチが係合するまで制動力を
保持し、登坂路での再発進において熟練を要することな
く円滑に行える制動力保持装置を提案している。
特公平5−53658号公報に提案された制動力保持装
置は、制動力保持の解除をクラッチの係合量(摩擦クラ
ッチに取り付けられたクラッチアクチュエータのストロ
ーク量)に基づいて実施しているため、クラッチを有し
ない電気自動車等の電動車両には適用できないという問
題点があった。
しては特開平5−95601号公報があり、この従来技
術においては登坂路で後退することなく発進させること
を目的として、制御装置が発進場所が登坂路と判断した
ときのみ発進時のモータ駆動出力が予め記憶されている
登坂路の傾斜角度に応じたモータ駆動出力に達したとき
に制動力の保持を解除するようにしている。
は、予め設定したメモリマップに従ってオープンループ
でモータ駆動出力を発生させているため、モータに対す
る指令値と実際のモータの駆動出力とが必ずしも一致し
ない場合が存在し、このような場合にはブレーキ解除が
適切に行われなくなってしまう。
センサを用いているため、その特性上車両停止後に出力
が安定し正確な傾斜角が求められるまでにかなりの時間
がかかったり、または貨物車両等において積車状態や空
車状態で車両の傾きと路面傾斜との区別ができない等の
問題がある。
ために作動するものであり、下り坂でのずれ落ちを防止
することができないという問題点もあった。
込んだブレーキペダルによる制動力を保持した状態でそ
の制動力を適切に解除することができる電動車両用制動
力保持装置を提供することを目的とする。
するため、本発明に係る電動車両用制動力保持装置は、
電動車両を駆動する駆動モータと、該電動車両に働く制
動力を保持する制動力保持手段と、アクセルペダルの踏
込量を検出するセンサと、該駆動モータへ供給される駆
動電流を検出するセンサと、該駆動電流が、該アクセル
ペダルの踏込量に対応して予め記憶されている所定値を
上回ったときに該制動力の保持を解除するよう該制動力
保持手段を制御するコントローラと、を備えている。
のアクセルペダル踏込量が、車両の状況(積車状態、空
車状態等)や路面の状況(平坦路、上り勾配、下り勾配
等)に応じて変化するという性質を利用するものであっ
て、ドライバーがアクセルペダルを踏み込み、それによ
って駆動モータへ供給される実際の駆動電流を検出する
とともに、検出された駆動電流がアクセルペダルの踏込
量に対応して予め記憶されている所定値を上回ったこと
が分かったときに、コントローラは制動力保持手段を制
御してその制動力の保持を解除する。
じた適切なタイミングで制動力の解除が行われ、以て円
滑な発進が行えるようにしている。
動力保持装置の実施例を特に電気系統を中心として示し
たものであり、図2はこの図1で示した実施例を全体の
レイアウトとして概略的に示したものである。
ルを示しており、このブレーキペダル1は制動装置CN
Tに接続されており、この制動装置CNTは、マスタシ
リンダ2と制動力保持手段を構成する制動用電磁逆止弁
装置3とホイールシリンダ4と電磁コイル5とで構成さ
れている。
2からホイールシリンダ4に向かう方向には制動流体の
流れを許容するが逆方向への流れは阻止するように構成
したチェックバルブ3aと、このチェックバルブ3aに
対して並列に配置された電磁切替弁3bとで構成され、
この電磁切替弁3bを電磁コイル5によってON/OF
F制御して制動流体の流れを制御している。
る間はブレーキペダル1とは無関係に制動用電磁逆止弁
装置3による制動力が保持されており、電磁コイル5が
消勢されると制動力保持動作が解除されることとなる。
クセルペダル6にはアクセルペダル踏込量を検出するア
クセルセンサ6aが取り付けられており、このアクセル
センサ6aの出力信号はブレーキペダル1に取り付けら
れたブレーキペダルセンサ1aの出力信号、及び図3に
示したセレクタレバー7に取り付けられたセレクタレバ
ースイッチ7aからの出力信号、並びにパーキングブレ
ーキ13に取り付けられたパーキングブレーキスイッチ
13aからの出力信号とともにマイクロコンピュータ等
により構成されたコントローラ8に与えられるようにな
っている。
電源が供給されており、上記の電磁コイル5をON/O
FF制御するとともに、図2に示すように、駆動モータ
10を制御して最終減速機21よりリヤアクスル22を
介して後輪タイヤ23c,23dに駆動力を与えてい
る。
に対して与えられる駆動電流IM(これはアクセルペダ
ル6の踏込量に応じて増加する)を検出するために駆動
電流センサ11が設けられており、この駆動電流センサ
11の出力信号はコントローラ8にフィードバックされ
ている。
1に至る駆動シャフト24の回転を検出することにより
車速を検出するための車速センサ12が設けられてお
り、この車速センサ12の出力信号もコントローラ8に
与えられている。
動力保持装置におけるコントローラ8に格納され且つ実
行される制御プログラムを示したもので、この内、図4
は制動力保持を開始するためのフローチャートを示して
おり、図5はこのようにして得られた制動力保持を解除
するためのフローチャートを示している。
磁切替弁3bが作動中であるか非作動中であるかを電磁
コイル5に対する自己の制御状態(ON/OFF)から
判定し(ステップS1)、電磁切替弁3bが作動中であ
るときには図5に示した制動力保持解除フローチャート
に進むが、非作動中の場合には以下のステップを実行す
る。
2からの出力信号を読み込み(ステップS2)、セレク
タレバースイッチ7aの出力信号を読み込み(ステップ
S3)、パーキングブレーキスイッチ13aの出力信号
を読み込み(ステップS4)、アクセルセンサ6aの出
力信号を読み込み(ステップS5)、そしてブレーキペ
ダルセンサ1aの出力信号を読み込む(ステップS
6)。
らに、ステップS7〜S11において、セレクタレバー
7がニュートラル又はパーキング位置にあるか否か、パ
ーキングブレーキ13が作動状態にあるか否か、車速が
“0”であるか否か、アクセルペダル6が踏み込まれて
いるか否か、をそれぞれ判定する。
ラル又はパーキング位置にある場合、またはパーキング
ブレーキ13が作動状態にある場合、または車速が
“0”ではない(走行中である)場合、またはアクセル
ペダル6が踏み込まれている場合のいずれかの場合に
は、制動力を保持する必要はないものとして、ステツプ
S14に進み、電磁切替弁3bを非作動(OFF)とす
べく、電磁コイル5を消勢する。
ュートラル及びパーキング位置になく、且つパーキング
ブレーキ13が非作動状態にあり、且つ車速が“0”で
あり(走行中ではない)、且つアクセルペダル6が踏み
込まれていない場合には、ステップS12に進む。
ップS12まで進んで来たということは、車両は停車状
態にあることに他ならず、この場合、走行している状態
からブレーキペダル1を踏み込むことで車両に働く制動
力によって停車した場合と、走行している状態から惰性
走行の結果(ブレーキペダル1を踏まずに)停車した場
合とが想定されるが、制動力を保持する必要があるのは
前者の場合である(後者の場合は、保持すべき制動力が
元々発生していない)。
ル1が踏み込まれているか否かを判定し、判定の結果、
ブレーキペダル1が踏み込まれている場合にのみ、ステ
ップS13に進んで電磁切替弁3bを作動(ON)させ
る(電磁コイル5を付勢する)ことによって、このとき
のブレーキペダル1の踏込量に応じて車両に働く制動力
を保持する。
ペダル1が踏み込まれていないと判定された場合は、前
述の後者(制動力が発生していない)の場合であるの
で、ステップS14に進んで電磁切替弁3bを非作動
(OFF)とすべく電磁コイル5を消勢する。
切替弁3bが作動中(ON)であったときには、図5に
示す制動力保持解除フローチャートに進み、以下のステ
ップを実行する。
2からの出力信号を読み込み(ステップS21)、セレ
クタレバースイッチ7aからの出力信号を読み込み(ス
テップS22)、パーキングブレーキスイッチ13aか
らの出力信号を読み込み(ステップS23)、駆動電流
センサ11からの出力信号を読み込み(ステップS2
4)、そしてアクセルセンサ6aの出力信号を読み込む
(ステップS25)。
らに、ステップS26〜S29において、セレクタレバ
ー7がニュートラル又はパーキング位置にあるか否か、
パーキングブレーキ13が作動状態にあるか否か、車速
が“0”であるか否か、をそれぞれ判定する。
ラル又はパーキング位置にある場合、または、パーキン
グブレーキ13が作動状態にある場合、または、車速が
“0”ではない(走行中である)場合のいずれかの場合
には、制動力を保持する必要はないものとして、ステッ
プS34に進み、電磁切替弁3bを非作動(OFF)と
すべく電磁コイル5を消勢する。
ニュートラル及びパーキング位置になく、且つパーキン
グブレーキ13が非作動状態にあり、且つ車速が“0”
である(走行中ではない)場合には、ステップS30に
進む。
は、セレクタレバー7の位置に応じた制動力解除のため
の解除電流値Iiを記憶させたメモリマップを選択した
後、ステップS31に進む。
されており、この図6のメモリマップはあるセレクタレ
バー7の位置に対応したものであり、セレクタレバー7
の位置の数に応じてこのようなメモリマップがコントロ
ーラ8に予め用意されている。
は、図6に示したメモリマップより制動力解除のための
解除電流値Iiを決定し、ステップS32に進む。
セルセンサ6aによって出力されたアクセルペダル6の
踏込量(Acc)に対応して閾値となる解除電流値Ii
を決定するものである。
は、ステップS24で読み込んだ駆動モータ10へ供給
される実際の駆動電流IMとステップS31で決定した
解除電流値Iiとを比較し、その結果、駆動電流IMが
解除電流値Iiに満たない場合はステップS33へ進ん
で電磁切替弁3bを作動(ON)させたまま(電磁コイ
ル5を付勢したまま)とするが、駆動電流IMが解除電
流値Ii以上となったときには電磁切替弁3bを非作動
(OFF)とすべく電磁コイル5を消勢する。
際の駆動電流IMがステップS31で決定された解除電
流値Iiに達しない間は、制動力の保持を解除せずに上
記のステップS1及びS21〜S33のルーチンを所定
時間周期で繰り返すこととなる。
両用制動力保持装置によれば、電動車両用の駆動モータ
へ供給される実際の駆動電流がアクセルペダル踏込量に
応じて予め記憶した制動力解除を行うための駆動電流の
所定値を上回ったとき制動力保持手段の制動力の保持を
解除するように構成したので、フィードバック制御で制
動力保持手段の制御が可能となり、また坂道発進の際に
制動力解除が早過ぎて車両が後退したり遅すぎて車両が
飛び出す等の現象を防止することができ状況に応じた適
切なタイミングで制動力の解除が可能となるとともに円
滑な発進が容易に行えることとなる。
例を主に電気系統について示したブロック図である。
レイアウトを示した概略ブロック図である。
斜視図である。
るコントローラに格納され且つ実行される制動力保持開
始のためのフローチャート図である。
るコントローラに格納され且つ実行される制動力保持の
解除を行うためのフローチャート図である。
るコントローラに記憶されたアクセルペダル踏込量と解
除電流とのメモリマップ図である。
Claims (1)
- 【請求項1】電動車両を駆動する駆動モータと、該電動
車両に働く制動力を保持する制動力保持手段と、アクセ
ルペダルの踏込量を検出するセンサと、該駆動モータへ
供給される駆動電流を検出するセンサと、該駆動電流
が、該アクセルペダルの踏込量に対応して予め記憶され
ている所定値を上回ったときに該制動力の保持を解除す
るよう該制動力保持手段を制御するコントローラと、を
備えたことを特徴とする電動車両用制動力保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35494095A JP3689953B2 (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | 電動車両用制動力保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35494095A JP3689953B2 (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | 電動車両用制動力保持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09188233A true JPH09188233A (ja) | 1997-07-22 |
JP3689953B2 JP3689953B2 (ja) | 2005-08-31 |
Family
ID=18440926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35494095A Expired - Fee Related JP3689953B2 (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | 電動車両用制動力保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3689953B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7125087B2 (en) | 2003-07-23 | 2006-10-24 | Transtron Inc. | Brake fluid pressure retaining device |
WO2009034792A1 (ja) * | 2007-09-13 | 2009-03-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 車両の制御装置および制御方法 |
US7823668B2 (en) | 2006-03-20 | 2010-11-02 | Mitsubishi Fuso Truck And Bus Corporation | Control device for a hybrid electric vehicle |
-
1995
- 1995-12-29 JP JP35494095A patent/JP3689953B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7125087B2 (en) | 2003-07-23 | 2006-10-24 | Transtron Inc. | Brake fluid pressure retaining device |
US7823668B2 (en) | 2006-03-20 | 2010-11-02 | Mitsubishi Fuso Truck And Bus Corporation | Control device for a hybrid electric vehicle |
WO2009034792A1 (ja) * | 2007-09-13 | 2009-03-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 車両の制御装置および制御方法 |
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---|---|
JP3689953B2 (ja) | 2005-08-31 |
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