JPH09187178A - 水位設定弁と棚田の灌漑システム - Google Patents

水位設定弁と棚田の灌漑システム

Info

Publication number
JPH09187178A
JPH09187178A JP80096A JP80096A JPH09187178A JP H09187178 A JPH09187178 A JP H09187178A JP 80096 A JP80096 A JP 80096A JP 80096 A JP80096 A JP 80096A JP H09187178 A JPH09187178 A JP H09187178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
paddy field
setting valve
water level
level setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP80096A
Other languages
English (en)
Inventor
Taisuke Hashimoto
泰典 橋本
Koji Miyazaki
浩二 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP80096A priority Critical patent/JPH09187178A/ja
Publication of JPH09187178A publication Critical patent/JPH09187178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Non-Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 階段状に設けられた棚田の畦畔に設置して上
位の水田から下位の水田に用水を順次供給しつつ各水田
の水位を一定に制御できる水位設定弁とその灌漑システ
ムを提供する。 【解決手段】 筒本体1の側壁11に流入口11aと流
出口11bとを設けると共に、該流出口11bをゲート
5で開閉可能に閉塞する。また、筒本体1の底壁12に
設けた送水孔12aと連通して底壁12上に伸縮性を有
する蛇腹管3を垂設すると共に、該蛇腹管3の上端から
立ち上げた作動杆4を筒本体1の上端に差し渡したフレ
ーム14に上下動可能に係止し、上位の水位設定弁Aの
送水孔12aと下位の水位設定弁Aの流入口11aとを
導管2で接続する。 【効果】 伸縮性を有する蛇腹管の上端を所定の高さ設
定するだけで、田面水位を所定の高さに設定することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水田に設置して田
面水位を一定に制御できる水位設定弁とその灌漑システ
ムに関し、詳しくは階段状に設けられた棚田の畦畔に設
置して上位の水田から下位の水田に用水を順次供給しつ
つそれぞれの水田の水位を一定に制御できる水位設定弁
と棚田の灌漑システムに関する。
【0002】
【従来の技術】傾斜地に階段状に水田が設けられたいわ
ゆる棚田では、上位の水田と下位とを区分する畦畔に両
者の連絡通路となる溝を設け、この溝を介して上位の水
田から下位の水田に用水を順次供給する田越し灌漑が採
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この田越し
灌漑の場合には、それぞれの畦畔に連絡通路となる溝を
形成する作業が厄介であり、またこの溝の周辺部では稲
の成育が悪くなるということがあった。即ち、連絡通路
となる溝を低温用水が絶え間なく流れると、この溝の周
辺部では低温用水の影響を受けて稲の成育に悪くなると
いう問題があった。
【0004】一方、農村の都市化に伴い農家の兼業化が
進行すると共に、就業時間の短縮及び制限から農作業等
の自動化及び省力化の要請が強まっており、水田の給水
管理、施肥管理等の省力化が望まれている。本発明は、
この様な時代背景のもとに階段状に設けられた棚田への
給水と、水位設定とが簡単に行なえる水位設定弁とその
灌漑システムを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筒本
体の側壁に流入口と流出口とを設けると共に、該流出口
をゲートで開閉可能に閉塞し、また筒本体の底壁に設け
た送水孔と連通して底壁上に伸縮性を有する蛇腹管を垂
設すると共に、該蛇腹管の上端から立ち上げた作動杆を
筒本体の上端に差し渡したフレームに上下動可能に係止
し、一方底壁の下方に送水孔と連通して導管を接続した
ことを特徴とする。
【0006】また、請求項2の発明は、階段状に設けら
れた棚田に水位設定弁を設置すると共にそれぞれの水位
設定弁を導管で接続し、水源から導いた用水を前記水位
設定弁を介して上位の水田から下位の水田に順次供給し
つつそれぞれの水田の水位を一定に制御する灌漑システ
ムであって、前記水位設定弁は筒本体の側壁に流入口と
流出口とを有し、また筒本体の底壁に設けた送水孔と連
通して底壁上に伸縮性を有する蛇腹管を垂設すると共
に、該蛇腹管の上端から立ち上げた作動杆を筒本体の上
端に差し渡したフレームに上下動可能に係止した構成か
らなっている。この水位設定弁を各水田に設置して筒本
体の側壁に設けた流入口と上位の水田に設置した水位設
定弁の送水孔とを導管で接続すると共に、底壁の送水孔
と下位の水田に設置した水位設定弁の流入口とを導管で
接続し、上位の水位設定弁から導管を介して筒本体内に
流入した用水を流出口から水田に放出すると共に、蛇腹
管の上端からオーバーフローして管内に流入した余剰の
用水を底壁の送水孔に接続した導管を介して下位の水位
設定弁に供給するようになしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は階段状に設けられた棚田
に本発明の水位設定弁を設置した状態を示す斜視図、図
2は図1に示した棚田の概略断面図、図3は本発明の水
位設定弁の平面図、図4は水位設定弁の縦断面図であっ
て、図中の符号Aは水位設定弁である。
【0008】本発明の水位設定弁Aは階段状に設けられ
た棚田の畦畔に設置されるものであって、上位の水田P
から下位の水田Pに設置されたそれぞれの水位設定弁A
が導管2を介して接続しており、最上位の水田Pに設置
された水位設定弁Aに給水タンク等の水源Tが接続して
いる。
【0009】水位設定弁Aは上方が開口した有底筒状を
なす筒本体1の側壁11に流入口11aと流出口11b
とを設けたものであって、流出口11bよりも下方に設
けられた流入口11aには上位の水位設定弁Aと接続し
た導管2の一端が接続している。また、流出口11bは
ゲート5で開閉可能に閉塞されており、ねじ棒51の上
端に設けたハンドル52を回転させると蟻みぞ53と係
合したゲート5が上下に摺動し、該ゲート5が流出口1
1bを開閉するようになっている。
【0010】また、筒本体1の底壁12には送水孔12
aが設けられており、該送水孔12aと連通して底壁1
2上に伸縮性を有する蛇腹管3が垂設されている。蛇腹
管3はゴム、軟質プラスチック等を蛇腹状に成形して伸
縮性を付与したものであって、該蛇腹管3の上端に差し
渡した水平バー41から作動杆4が垂直に立ち上げられ
ている。作動杆4の上端は筒本体1の上端に差し渡した
フレーム14の軸支部141を貫通して上下動可能に挿
通されており、作動杆4を上下に移動させてからねじ部
材142を締め付けるだけで、蛇腹管3の上端を所定高
さに設定できるようになっている。一方、底壁12の下
方に送水孔12aと連通して導管2が接続しており、該
導管2が下位の水田に設置した水位設定弁Aの流入口1
1aに接続している。
【0011】本発明の水位設定弁Aは上記の構成からな
るものであって、各水田Pに設置された水位設定弁Aの
作動杆4を上下に移動させて蛇腹管3の上端が所定の水
位となる位置に設定する。上位の水位設定弁Aから導管
2を介して筒本体1内に用水が流入すると、この用水は
流出口11bから水田に放出されて田面水位が徐々に上
昇する。そして、田面水位が蛇腹管3の上端より高くな
ると、オーバーフローして蛇腹管3内に流入して下位の
水位排水弁Aに放出される。この様にして、上位の水田
Pから下位の水田Pに用水が順次供給されると共に、田
面水位が予め設定された所定水位に維持される。
【0012】この灌漑システムにおいて、水源Tに施
肥、農薬等を投入しておけば、棚田への給水と、水位設
定とが自動的に行われると共に棚田全体に亘って施肥等
を一括管理することができる。また、水位設定弁Aから
水田Pに用水を供給してから流出口11bをゲート5で
閉塞することによって、水田Pに供給された用水が下位
の水田Pに放出されるのを防止することができる。
【0013】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の水位設定弁
は伸縮性を有する蛇腹管で高さ調整が行なうので、水田
の泥水等が筒本体内に流入しても作動不能となることが
なく、田面水位を所定の高さに設定することができる。
また、棚田の畦畔に設置した水位設定弁を所定水位に設
定することによって、上位の水田から下位の水田に亘っ
て用水が順次供給されると共に、それぞれの水田が所定
水位に設定されるので、棚田の灌漑が自動的に行なえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は階段状に設けられた棚田に本発明の水位
設定弁を設置した状態を示す斜視図である。
【図2】図2は図1に示した棚田の概略断面図である。
【図3】図3は本発明の水位設定弁の平面図である。
【図4】図4は水位設定弁の縦断面図である。
【符号の説明】
1 筒本体 11a 流入孔 11b 流出孔 12a 送水孔 2 導管 3 蛇腹管 4 作動杆

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒本体(1)の側壁(11)に流入口
    (11a)と流出口(11b)とを設けると共に、該流
    出口(11b)をゲート(5)で開閉可能に閉塞し、ま
    た筒本体(1)の底壁(12)に設けた送水孔(12
    a)と連通して底壁(12)上に伸縮性を有する蛇腹管
    (3)を垂設すると共に、該蛇腹管(3)の上端から立
    ち上げた作動杆(4)を筒本体(1)の上端に差し渡し
    たフレーム(14)に上下動可能に係止し、一方底壁
    (12)の下方に送水孔(12a)と連通して導管
    (2)を接続したことを特徴とする水位設定弁。
  2. 【請求項2】 階段状に設けられた棚田に水位設定弁
    (A)を設置すると共にそれぞれの水位設定弁(A)を
    導管(2)で接続し、水源から導いた用水を前記水位設
    定弁(A)を介して上位の水田から下位の水田に順次供
    給しつつそれぞれの水田の水位を一定に制御する灌漑シ
    ステムであって、前記水位設定弁(A)は筒本体(1)
    の側壁(11)に流入口(11a)と流出口(11b)
    とを有し、また筒本体(1)の底壁(12)に設けた送
    水孔(12a)と連通して底壁(12)上に伸縮性を有
    する蛇腹管(3)を垂設すると共に、該蛇腹管(3)の
    上端から立ち上げた作動杆(4)を筒本体(1)の上端
    に差し渡したフレーム(14)に上下動可能に係止した
    構成からなり、この水位設定弁(A)を各水田に設置し
    て筒本体(1)の側壁(11)に設けた流入口(11
    a)と上位の水田に設置した水位設定弁(A)の送水孔
    (12a)とを導管(2)で接続すると共に、底壁(1
    2)の送水孔(12a)と下位の水田に設置した水位設
    定弁(A)の流入口(11a)とを導管(2)で接続
    し、上位の水位設定弁(A)から導管(2)を介して筒
    本体(1)に供給された用水を流出口(11b)から水
    田に放出すると共に、蛇腹管(3)の上端からオーバー
    フローして管内に流入した余剰の用水を送水孔(12
    a)と接続した導管(2)を介して下位の水位設定弁
    (A)に供給するようになしたことを特徴とする棚田の
    灌漑システム。
JP80096A 1996-01-08 1996-01-08 水位設定弁と棚田の灌漑システム Pending JPH09187178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP80096A JPH09187178A (ja) 1996-01-08 1996-01-08 水位設定弁と棚田の灌漑システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP80096A JPH09187178A (ja) 1996-01-08 1996-01-08 水位設定弁と棚田の灌漑システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09187178A true JPH09187178A (ja) 1997-07-22

Family

ID=11483769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP80096A Pending JPH09187178A (ja) 1996-01-08 1996-01-08 水位設定弁と棚田の灌漑システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09187178A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238768A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 着脱式自動灌漑給水管理装置
WO2014169327A1 (en) * 2013-04-14 2014-10-23 Rubicon Research Pty Ltd Valve

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238768A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 着脱式自動灌漑給水管理装置
JP4580254B2 (ja) * 2005-03-02 2010-11-10 ヤンマー株式会社 自動灌漑給水管理装置
WO2014169327A1 (en) * 2013-04-14 2014-10-23 Rubicon Research Pty Ltd Valve
AU2013205195B2 (en) * 2013-04-14 2015-07-09 Rubicon Research Pty Ltd Valve
US9615517B2 (en) 2013-04-14 2017-04-11 Rubicon Research Pty Ltd Valve for controlling fluid flow using an inner collapsible bellows
US9791066B2 (en) 2013-04-14 2017-10-17 Rubicon Research Pty Ltd Valve for controlling fluid flow using an inner collapsible bellows

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6132139A (en) Water level regulating device for paddy field
JPH09187178A (ja) 水位設定弁と棚田の灌漑システム
JP4152692B2 (ja) 水位調節装置
CN1255281A (zh) 灌溉装置
JP2000166402A (ja) 傾斜地水田における用水管理システム
JP3927697B2 (ja) 棚田における用水の給排水装置
JP3830597B2 (ja) 水田の水位調節装置
JP3086915U (ja) 耕地における地下灌漑水位調節システム
JPH0247415A (ja) 水田潅がい用水の自動潅水方法
JP3670427B2 (ja) 灌漑用水の水位調整器および灌漑用水の水位調整システム
KR100256845B1 (ko) 농업용수의 자동급수장치
JP3848778B2 (ja) 水田の水位調節装置
JP3839893B2 (ja) 水田の水位調節装置及び用水管理システム
JP3848739B2 (ja) 水田の水位調節装置
KR100450908B1 (ko) 관수로용 자동 급수장치
JP2002034361A (ja) 水田の用排水管理システム及び給水装置
JP3839892B2 (ja) 水田の水位調節装置及び用水管理システム
US5163779A (en) Drain apparatus
JP3848738B2 (ja) 水田の水位調節装置
JP2002034362A (ja) 水田の用排水管理システム
KR200214288Y1 (ko) 농업용수의 자동급수장치
JP3660445B2 (ja) 水田の用水管理システム
JP3870245B2 (ja) 水田の用水管理システム
JPH1042724A (ja) 水田の用水管理システム
KR100308358B1 (ko) 농업용 자동 분수장치