JPH09186866A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JPH09186866A
JPH09186866A JP8000321A JP32196A JPH09186866A JP H09186866 A JPH09186866 A JP H09186866A JP 8000321 A JP8000321 A JP 8000321A JP 32196 A JP32196 A JP 32196A JP H09186866 A JPH09186866 A JP H09186866A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線画の文字および中間調の写真が混在した画
像を高品質で再現できるようにする。 【解決手段】 像域分離判定部30は、入力された画像
データに対して、文字領域か写真領域であるかを識別す
るとともに、黒文字か色領域であるかを識別するための
第1の領域データ信号S1を生成する。圧縮部25a〜
25dは、上記画像データを圧縮した後、画像メモリ2
6a〜26dに格納する。一方、圧縮部31は、上記第
1の領域データ信号S1を解像度圧縮した後、領域メモ
リ32に格納する。像域分離判定部34a〜34dは、
伸長された画像データに基づいて、像域分離判定部30
とは異なる方式で、再び、第2の領域データ信号S2を
生成する。トーン補正部28a〜28dおよびSG部2
9a〜29dは、上記第1の領域データ信号S1および
第2の領域データ信号S2に基づいて伸長された画像デ
ータに対して所定の画像処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データの圧
縮・伸長処理を含む画像処理を施す装置に係り、特に、
文字やラインから構成される2値画像領域と写真や網点
印刷等の中間調画像領域とが混在した原稿画像を、画像
領域に応じて適切に再現する画像処理装置および画像処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラー画像をカラー画像入力
装置で読み取り、電気信号に変換した後、画像処理や編
集等を施して、カラーレザープリンタで出力させるデジ
タルカラー複写機が考案されている。このようなデジタ
ルカラー複写機においては、最も重要な課題の一つに、
画質を劣化させることなく、コストアップを極力抑え、
プリントアウト速度を如何に向上させることができるか
がある。
【0003】一般に、従来のデジタルカラー複写機にお
いては、1つの感光体ドラムで、K(ブラック)、Y
(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)の4色の
現像、転写工程を4回繰り返してフルカラー画像を得て
いる。ここで、図13は、1ドラム方式のデジタルカラ
ー複写機の概略構成を示す概念図である。図において、
カラー画像読取装置1によって1回目の副走査方向スキ
ャンにより得られた1ライン毎の原稿画像の画像信号
は、画像処理部2において、色修正、編集等の各種処理
を施された後、画像出力信号生成部3に送出され、該画
像出力信号生成部3において、半導体レーザ発振器4へ
の発光駆動信号に変換される。
【0004】半導体レーザ発振器4で画素毎にオン/オ
フ制御されたレーザ光は、ポリゴンミラー5の回転によ
り主走査方向(ドラムの回転方向と直角方向)に走査さ
れ、感光体ドラム6上に画素単位で静電潜像を形成す
る。この始めの1回目のスキャンの終了によって得られ
た静電潜像に対して、カラー現像器7のK(ブラック)
の現像部による現像工程が選択され、感光体ドラム6上
にKトナー像が描かれる。一方、給紙トレイ8aまたは
給紙トレイ8bから送られる転写紙は、転写ドラム9に
静電吸着されると同時に、感光体ドラム6上でKトナー
が転写される。
【0005】この一連の工程を1回目のスキャン終了ま
でに完了し、以後、2回目から4回目までのカラー画像
読取装置1の副走査方向スキャンに同期して、Y,M,
Cの現像を繰り返し、1回目のスキャン時に転写ドラム
9に巻き付けた転写紙に、カラー画像読取装置1の2回
目から4回目までのスキャンに同期したY,M,Cの3
回の転写を繰り返すことで、K,Y,M,Cの各スキャ
ン信号画像の重ね合わせた転写画像を得る。
【0006】しかるのち、転写紙は、転写ドラム9から
剥されて、定着器10へと搬送され、定着されたカラー
複写画像を排紙トレイ11に得る。このような4回の読
み取り動作に同期した現像、転写工程をとることによ
り、フレーム単位の画像メモリなしにカラー複写画像を
得ることができる。
【0007】ところで、上述した1ドラム方式のカラー
複写機では、原稿を読み取るために、4回のスキャンを
実行し、その都度、順次、K,Y,M,Cの画像を得て
いるため、プリントアウトされるまでの時間が長いとい
う欠点があった。そこで、プリントアウト速度を上げる
ために、1回のスキャンで読み取った画像データを蓄積
する画像メモリ(複数)を設けるとともに、各K,Y,
M,C毎にドラムを用意し、上述した現像、転写工程を
シーケンスに行うカラー複写機が知られている。
【0008】図14は、プリントアウト速度を上げるた
めの機構を有するカラー複写機(タンデム型)の概略構
成を示す概念図である。なお、図13に対応する部分に
は同一の符号を付けてある。図示するタンデム型のカラ
ー複写機では、K,Y,M,C毎に独立した4つの現像
ドラム、第1の現像ドラム7a,第2の現像ドラム7
b,第3の現像ドラム7c,第4の現像ドラム7dを独
立に備えており、さらに、転写ベルト15によって転写
紙を移動させることにより、時間差並列に現像、転写工
程を行えるようにしたもので、基本的に、図Aに示す1
ドラム方式に比較して4倍の速度でカラー複写動作が可
能になる。
【0009】上述した構成による従来のカラー複写機で
は、K(ブラック)に対する第1の現像ドラム7aによ
る現像中に、Yに対する第2の現像ドラム7bによる現
像がスタートすることや、1枚目の複写工程が完全に終
了する前に、2枚目の複写工程がスターとしなければ、
本来、構成自体が有する高スピードでの動作を実現でき
ない。そこで、従来のタンデム型のカラー複写機では、
K,Y,M,C毎に、フレーム単位の画像メモリを設け
るとともに、第1の現像ドラム7a〜第4の現像ドラム
7dまでの現像工程に供給する画像信号(レーザ発振駆
動信号)を時間制御することが必要となる。このとき、
画像メモリを単純に用いると、画像メモリの容量が膨大
なものとなるので、データ圧縮して格納するという技術
が通常使われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したカ
ラー複写機の場合には、各画素が文字等のエッジを有す
る画素であるか、あるいは写真等の中間調の画素である
かを判別するための像域分離を行うことにより、画素毎
に文字であるか写真であるかを示す領域データ信号を生
成し、該領域データ信号に応じて画素単位でトーンやス
クリーンメッシュを制御する処理、すなわち画像の種類
に応じて最適制御処理を行うことが画質再現上、最低限
必要となる。また、メモリ容量の増加を極力抑えるため
に、処理すべき画像データに加えて、像域分離によって
得た領域データ信号を、画質を劣化させずに効率よく圧
縮し、格納することが必要である。
【0011】上述したカラー複写機において、上記最適
制御処理を実現させたものとしては、例えば、特開平6
−334834号公報がある。ここで、図15は、上記
最適制御処理を適用した従来のカラー複写機の画像処理
システムの構成を示すブロック図である。図において、
従来のタンデム型のカラー複写機では、画像読取装置2
0で読み取ったRGBの画像データは、色変換/色修正
部21によってL*a*b*の色空間(デバイス非依存
性の第1の色空間)の画像データに変換された後、色変
換/色修正部22によって、さらに、CMYの色空間
(デバイス依存性の第2の色空間への色空間)の画像デ
ータに変換される。また、上記L*a*b*の画像デー
タは、領域分離判定部30によって、各画素毎に、その
画素が文字等の線画であるか、あるいは写真等の中間調
であるか、また、その画素が色画素であるか、あるいは
黒画素であるかが判定される。
【0012】上記領域分離判定部30による判定結果
は、文字/写真のいずれであるかを示す1ビットと、色
画素/黒画素のいずれかであるかを示す1ビットの合計
2ビットで表される領域データ信号S1として得られ
る。そして、該2ビットの領域データ信号S1は、この
ままでは、入出力の解像度を16dot/mmとする
と、16dot/mm×297mm×16dot/mm
×420mm×2bit=8Mバイト(原稿サイズA
3)となり、後述する画像データと同様に非常に大きな
メモリ容量が必要となるので、所定ブロック単位で圧縮
部31で1/16(0.5Mバイト)に圧縮された後、
領域メモリ32に一旦格納される。
【0013】一方、下色除去/墨生成部23において
は、上記領域データ信号S1に基づいて、上記CMYの
色空間に変換した画像データに対して、下色除去や墨生
成が施される。さらに、空間フィルタ部24a〜24d
において、上記画像データに対して、やはり上記領域デ
ータ信号S1に基づいて、画素毎に、エッジ強調あるい
は平滑化の処理が施される。
【0014】上記空間フィルタ部24a〜24dは、各
々、複数(少なくとも2種)の異なるフィルタ係数によ
るフィルタ処理を画素毎に切り換えて処理する。すなわ
ち、空間フィルタ部24a〜24dは、図16に示す2
種類の空間周波数特性を有する空間フィルタと、領域デ
ータ信号S1に基づいて空間フィルタのフィルタ係数を
決定する係数決定部とを備えており(図示略)、像域分
離判定部30から供給される領域データ信号S1が文字
である場合には、文字再現性を高めるために、エッジ強
調型(高域のゲインが高い)のバンドパスフィルタ、も
しくは高域強調フィルタ(ラプラシアン・タイプ)が適
用され、領域データ信号S1が写真である場合には、画
像ノイズを抑え、粒状再現性を高めるために、カットオ
フ点がある空間周波数特性を有する平滑化型フィルタが
適用される。その後、画像データは、それぞれに対応し
て設けられた圧縮部25a〜25dで圧縮され、画像メ
モリ26a〜26dに一旦、記憶される。
【0015】そして、上記画像メモリ26a〜26dに
記憶されたY,M,C,Kの画像データは、上述した第
1の現像ドラム7a〜第4の現像ドラム7dで画像デー
タを現像する際に、これら現像ドラムの間隔によるディ
レイ時間に合致するように、所定のタイミングで順次読
み出され、伸長部27a〜27dで伸長される。次い
で、トーン補正部28a〜28dにおいて、上記文字/
写真領域の判定結果に基づいて、トーン補正制御(20
0線、400線スクリーンによるトーン再現の違いを補
償するためのLUT制御)され、半導体レーザへの発光
制御信号に変換される。このとき、半導体レーザへの発
光制御信号を生成するSG(スクリーンジェネレータ)
部29a〜29dにおいて、やはり上記領域データ信号
S1に基づいて、スクリーン周期(200線、400
線)が切換制御される。
【0016】以上の処理により、黒文字/カラー写真混
在画像が入力された場合でも、黒文字は、墨一色処理、
エッジ強調処理後に、解像度を重視した400線スクリ
ーンで出力され、カラー写真部は、UCR処理による4
色化後に、バンド強調・平滑化処理され、階調・粒状性
再現を重視した200線スクリーンで出力される。
【0017】ところで、従来のカラー複写機では、上述
した2ビットの領域データ信号S1を圧縮する際、圧縮
部31において、例えば、4画素×4画素(合計16ビ
ット)のブロック内を設定し、該ブロック毎に、1画素
でも文字を示す判定結果があれば、該4画素×4画素の
ブロック内を全て文字であるとするとともに、同じブロ
ック内で、1画素でも色画素を示す判定結果があれば、
該4画素×4画素のブロック内を全て色画素であるとし
ている。この結果、4画素×4画素×2ビット(32ビ
ット)の領域データ信号S1は、1/16に圧縮された
2ビットのデータになる。
【0018】しかしながら、従来の画像処理装置では、
上記領域データ信号S1の圧縮は、32ビットのデータ
を単純に2ビットのデータに置き換える解像度圧縮であ
るため、伸長部33による伸長後の領域データ信号S1
によってトーン補正およびスクリーン切換を行うと、像
域分離されたエッジ部分の再現性が大きく劣化する。例
えば、入出力解像度が16dot/mmであるとする
と、図17(a)に示す圧縮前の領域データで再現した
場合の文字やラインのエッジが、圧縮伸長後の判定結果
で再現した場合には、4dot/mm単位(4画素×4
画素ブロック圧縮の場合)でトーン補正およびスクリー
ン切換が制御されてしまうため、図17(b)に示すよ
うに、特に、太文字、太ラインのエッジ部での内部ジャ
ギーが4倍に拡大されてしまうという問題があった。
【0019】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、線画の文字および中間調の写真が混在した画像
を高品質で再現できる画像処理装置および画像処理方法
を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、入力された画像デ
ータに対して文字やラインから構成される2値画像領域
と写真や網点印刷等の中間調画像領域とを識別するため
の像域分離データを生成する像域分離手段と、前記入力
された画像データおよび前記像域分離手段によって生成
された像域分離データを圧縮して蓄積する圧縮蓄積手段
と、前記圧縮蓄積手段に蓄積された画像データと像域分
離データとを読み出し伸長する伸長手段と、前記伸長手
段によって伸長された画像データの画像属性を検出する
属性検出手段と、前記属性検出手段によって検出された
画像属性と前記伸長手段によって伸長された像域分離デ
ータとに基づいて前記伸長手段によって伸長された画像
データに対して画像処理を施す画像処理手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0021】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の画像処理装置において、前記属性検出手段は、前
記伸長手段によって伸長された画像データに対して前記
像域分離手段によって施される像域分離処理とは異なる
様式の像域分離処理を施すことににより像域分離データ
を取得し、該像域分離データを前記画像属性として用い
ることを特徴とする。
【0022】また、請求項3記載の発明では、請求項1
記載の画像処理装置において、前記像域分離手段によっ
て像域分離処理が施された画像データに対して、色空間
の変換処理を施す色変換手段を備え、前記圧縮蓄積手段
は、前記色変換手段によって色変換された画像データを
圧縮し、蓄積することを特徴とする。
【0023】また、請求項4記載の発明では、請求項1
記載の画像処理装置において、前記画像処理手段は、前
記伸長手段によって伸長された画像データに対して、階
調再現制御または解像度再現制御を行うことを特徴とす
る。
【0024】また、請求項5記載の発明では、請求項1
記載の画像処理装置において、前記属性検出手段により
検出された画像属性は、エッジ情報であることを特徴と
する。
【0025】また、請求項6記載の発明では、請求項1
記載の画像処理装置において、前記属性検出手段は、異
なるフィルタ係数を有する複数の空間フィルタを備え、
該複数の空間フィルタによって伸長後の画像データに画
像処理を施すことにより、画素毎に該画素がエッジであ
るか否かを示すエッジ情報を検出し、該エッジ情報を前
記画像属性とすることを特徴とする。
【0026】上述した問題点を解決するために、請求項
7記載の発明では、前記圧縮された画像データおよび該
圧縮された画像データに対応する圧縮された像域分離デ
ータを入力する入力手段と、前記入力手段によって入力
された前記圧縮された画像データおよび前記圧縮された
像域分離データを伸長する伸長手段と、前記伸長手段に
よって伸長された画像データの画像属性を検出する属性
検出手段と、前記属性検出手段によって検出された画像
属性に基づいて前記伸長された画像データに対して画像
処理を施す画像処理手段とを具備することを特徴とす
る。
【0027】また、請求項8記載の発明では、請求項7
記載の画像処理装置において、前記画像処理手段は、前
記伸長手段によって伸長された画像データに対して、階
調再現制御または解像度再現制御を行うことを特徴とす
る。
【0028】また、請求項9記載の発明では、請求項7
記載の画像処理装置において、前記属性検出手段により
検出された画像属性は、エッジ情報であることを特徴と
する。
【0029】また、請求項10記載の発明では、請求項
7記載の画像処理装置において、前記属性検出手段は、
異なるフィルタ係数を有する複数の空間フィルタを備
え、該複数の空間フィルタによって伸長後の画像データ
に画像処理を施すことにより、画素毎に該画素がエッジ
であるか否かを示すエッジ情報を検出し、該エッジ情報
を前記画像属性とすることを特徴とする。
【0030】また、上述した問題点を解決するために、
請求項11記載の発明では、入力された画像データに対
して文字やラインから構成される2値画像領域と写真や
網点印刷等の中間調画像領域とを識別するための像域分
離データを生成する像域分離工程と、前記入力された画
像データおよび前記像域分離手段によって生成された像
域分離データを圧縮して蓄積する圧縮蓄積工程と、前記
圧縮蓄積工程によって圧縮された像域分離データおよび
画像データを読み出して伸長する伸長工程と、前記伸長
工程によって伸長された画像データの画像属性を検出す
る属性検出工程と、前記属性工程によって検出された画
像属性と前記伸長工程によって伸長された像域分離デー
タとに基づいて、前記伸長された画像データに対して施
すべき画像処理を決定する処理決定工程と、前記処理決
定工程によって決定された画像処理を前記伸長された画
像データに対して施す画像処理工程とを有することを特
徴とする。
【0031】また、請求項12記載の発明では、請求項
11記載の画像処理方法において、前記属性検出手段工
程では、前記伸長工程によって伸長された画像データに
対して、画素単位で、垂直・水平方向のエッジ量および
斜め方向のエッジ量を抽出し、該エッジが所定のしきい
値より大である場合に、エッジが存在することを示す画
像属性を生成することを特徴とする。
【0032】また、上述した問題点を解決するために、
請求項13記載の発明では、入力された第1の色空間か
らなる画像データに対して文字やラインから構成される
2値画像領域と写真や網点印刷等の中間調画像領域とを
識別するための第1の像域分離データを生成する第1の
像域分離手段と、前記第1の像域分離手段によって生成
された第1の像域分離データに基づいて前記入力された
画像データに対して画像処理を施す第1の画像処理手段
と、前記画像データに対して前記第1の色空間から第2
の色空間へ変換する色変換処理を施す色変換手段と、前
記色変換手段によって色変換が施された第2の色空間か
らなる画像データおよび前記第1の像域分離手段によっ
て生成された第1の像域分離データを圧縮して蓄積する
圧縮蓄積手段と、前記圧縮蓄積手段に蓄積された画像デ
ータおよび像域分離データを伸長する伸長手段と、前記
伸長手段によって伸長された第2の色空間からなる画像
データに対して像域分離処理を施し、エッジの有無を識
別するための第2の像域分離データを生成する第2の像
域分離手段と、前記第2の像域分離手段によって生成さ
れた第2の像域分離データに基づいて前記伸長手段によ
って伸長された第2の色空間からなる画像データに対し
て画像処理を施す第2の画像処理手段とを具備すること
を特徴とする。
【0033】また、請求項14記載の発明では、請求項
13記載の画像処理装置において、前記第2の画像処理
手段は、前記伸長手段によって伸長された第2の色空間
からなる画像データに対して、階調再現制御または解像
度再現制御を行うことを特徴とする。
【0034】また、請求項15記載の発明では、請求項
13記載の画像処理装置において、前記第1の像域分離
手段と前記第2の像域分離手段とは、前記第1の色空間
からなる画像データおよび第2の色空間からなる画像デ
ータに対して、異なる様式の像域分離処理を施すことを
特徴とする。
【0035】また、請求項16記載の発明では、請求項
13記載の画像処理装置において、前記第1の画像処理
手段は、前記入力された画像データに適用する空間フィ
ルタと、前記第1の像域分離手段により生成された前記
第1の像域分離データに基づいて、前記空間フィルタの
フィルタ係数を決定するフィルタ係数決定手段とを具備
することを特徴とする。
【0036】また、請求項17記載の発明では、請求項
13記載の画像処理装置において、前記色変換手段は、
デバイス非依存性の第1の色空間から、デバイス依存性
の第2の色空間への色空間の変換を行うことを特徴とす
る。
【0037】また、上述した問題点を解決するために、
請求項18記載の発明では、入力された画像データに対
して文字やラインから構成される2値画像領域と写真や
網点印刷等の中間調画像領域とを識別するための第1の
像域分離データを生成する第1の像域分離手段と、前記
第1の像域分離手段によって生成された第1の像域分離
データに基づいて前記入力された画像データに対して画
像処理を施す第1の画像処理手段と、前記第1の画像処
理手段によって画像処理が施された画像データを圧縮し
て蓄積する圧縮蓄積手段と、前記圧縮蓄積手段に蓄積さ
れた画像データを読み出し伸長する伸長手段と、前記伸
長手段により伸長された画像データに対して像域分離処
理を施し、エッジの有無を識別するための第2の像域分
離データを生成する第2の像域分離手段と、前記第2の
像域分離手段によって生成された第2の像域分離データ
に基づいて前記伸長手段によって伸長された画像データ
に対して画像処理を施す第2の画像処理手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0038】また、請求項19記載の発明では、請求項
18記載の画像処理装置において、前記第2の画像処理
手段は、前記伸長手段によって伸長された画像データに
対して、階調再現制御または解像度再現制御を行うこと
を特徴とする。
【0039】また、請求項20記載の発明では、請求項
18記載の画像処理装置において、前記第1の像域分離
手段と前記第2の像域分離手段とは、前記第1の色空間
からなる画像データおよび第2の色空間からなる画像デ
ータに対して、異なる様式の像域分離処理を施すことを
特徴とする。
【0040】また、請求項21記載の発明では、請求項
18記載の画像処理装置において、前記第1の画像処理
手段は、前記入力された画像データに適用する空間フィ
ルタと、前記第1の像域分離手段により生成された第1
の像域分離データに基づいて、前記空間フィルタのフィ
ルタ係数を決定するフィルタ係数決定手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0041】この発明によれば、像域分離手段では、入
力された画像データに対して像域分離処理を施すことに
より、文字やラインから構成される2値画像領域と写真
や網点印刷等の中間調画像領域とを識別するための像域
分離データが生成される。入力された画像データおよび
像域分離手段によって生成された像域分離データは、圧
縮蓄積手段によって圧縮されて蓄積される。該圧縮され
蓄積された画像データおよび像域分離データは、所定の
タイミングで読み出され、伸長手段によって伸長され
る。属性検出手段は、伸長手段によって伸長された画像
データの画像属性を検出する。次いで、処理決定手段
は、属性検出手段によって検出された画像属性と伸長手
段によって伸長された像域分離データとに基づいて、伸
長された画像データに対して施すべき画像処理を決定す
る。そして、画像処理手段は、処理決定手段によって決
定された画像処理を伸長された画像データに対して施
す。このように、伸長された画像データの特徴を忠実に
表す画像属性に基づいて、画像データに施すべき画像処
理を決定するようにしたので、線画の文字および中間調
の写真が混在した画像を高品質で再現することが可能と
なる。
【0042】
【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の実
施形態について説明する。
【0043】A.実施形態の構成 図1は本発明の一実施形態による画像処理システムの構
成を示すブロック図である。なお、図1に対応する部分
には同一の符号を付けて説明を省略する。但し、圧縮部
25a〜25d、領域分離判定部30、圧縮部31、伸
長部33、トーン補正部28a〜28dおよびSG部2
9a〜29dについては、本発明に係わる構成要件であ
るので詳細に説明する。また、本実施形態では、当該画
像処理装置の入出力解像度(主走査方向、副走査方向と
も)は、前述した通り、16dot/mmとしている。
【0044】A−1.圧縮部25a〜25dの構成 まず、画像データを圧縮する圧縮部25a〜25dは、
各々、画像メモリの容量を削減するための圧縮処理を施
すが、複写機の付加機能として設けられている編集・加
工処理が容易に実現できるようにするため、固定長のブ
ロック符号化(Lossy)によって、対応するC,
M,Y,Kの画像データを圧縮する。ここで、図2は、
画像データを圧縮する圧縮部25a〜25dの構成を示
す概念図である。なお、図2では、Block tru
ncation方式によるブロック符号化を示している
が、これに限られるものではない。但し、ブロック符号
化でも、JPEG方式のような可変長方式は、画像メモ
リ上での編集処理が複雑になるので、固定長の符号化方
式を用いるのが望ましい。
【0045】図において、圧縮部25a〜25dは、各
々、対応するC,M,Y,Kの画像データ(各8ビッ
ト)を、4画素×4画素にブロック化し(4×4×8=
128ビット)、平均値算出回路40において、ブロッ
ク内の画素値の平均値を算出する。図示の例では、平均
値は、(110×8+90×8)/16=100とな
る。次に、高濃度画素平均値算出回路41は、ブロック
内で、上記平均値より大きい値を有する画素値の平均値
を算出する。一方、低濃度画素平均値算出回路42は、
ブロック内で、上記平均値より小さい値を有する画素値
の平均値を算出する。図示の例では、高濃度画素平均値
算出回路41では、110×8/8=110となり、低
濃度画素平均値算出回路42では、90×8/8=90
となる。
【0046】また、圧縮部25a〜25dは、2値パタ
ーン生成部43において、上記平均値算出回路40で算
出されたブロック内の平均値に基づいて、画素を2値化
する。図示の例では、平均値が100であるので、11
0の値を有する画素は「1(黒)」に、90の値を有す
る画素は「0(白)」となる。なお、2値パターン生成
部43の出力は、4×4=16ビットになる。
【0047】圧縮部25a〜25dは、上記2値パター
ンをそのままか、あるいは図示するベクトル量子化器4
4でベクトル化し(16ビットをさらに8ビットに
し)、セレクタ45を介して、マージ回路46に供給す
る。マージ回路46は、上述した高濃度画素の平均値
(8ビット)、低濃度画素の平均値(8ビット)および
上記2値パターン(16ビットまたは8ビット)を順次
結合し、全24〜32ビットの圧縮データとして出力す
る。
【0048】このように、入力された4×4×8=12
8ビットの画像データは、パターンをそのままにした場
合には、1/4に圧縮されて32ビットとなり、ベクト
ル量子化した場合には、約1/5に圧縮されて24ビッ
トとなる。この結果、画像メモリ26a〜26dの容量
を小さくすることが可能となっている。
【0049】A−2.領域分離判定部30の構成 次に、領域分離判定部30は、色変換/色修正部21に
おいて、一旦、第1の色空間であるL*a*b*に変換
された画像データ(各8ビット)の各画素毎に、その画
素が文字等の線画であるか、あるいは写真等の中間調で
あるか、また、その画素が色画素であるか、あるいは黒
画素であるかを判定し、第1の領域データ信号S1とし
て下色除去/墨生成部23、空間フィルタ部24a〜2
4dおよび圧縮部31に供給する。
【0050】(a)領域分離判定部30による領域分離
処理 ここで、図3は、領域分離判定部30による領域分離処
理の構成を示す概念図である。図において、領域分離判
定部30は、色変換/色修正部21から供給されるL*
の画像データ(8ビット)に対して、N画素×N画素
(この例では、5画素×5画素)のウインドウを設定
し、最大値算出器50aによって、その中の最大値Ma
xを算出し、最小算出器50bによって、その中の最小
値Minを算出する。次に、減算器51で、最大値Ma
xと最小値Minとの差分を算出し、該差分を比較器5
2で、所定のしきい値th1より大きいか否かを判別す
る。そして、差分がしきい値th1より大きい場合に
は、注目画素を一旦、文字画素「1」とし、差分がしき
い値th1より小さい場合には、一旦、写真画素「0」
と仮決定する。
【0051】次に、ディレイ回路53a,53bおよび
FIFO54a,54bは、上記仮決定した注目画素を
中心とした、上下前後の十字状の5画素の仮決定状態を
保持する。また、論理回路55は、上記5画素の仮決定
状態を論理演算することにより、注目画素と同値である
画素が上下前後の4画素のなかにあるか否かを判別し、
注目画素と同値である画素が上下前後の4画素のなかに
1つでもある場合には、その値を注目画素の最終的な決
定値として残し、1つもない場合には、その値を反転さ
せた値、すなわち、文字画素「1」であれば写真画素
「0」に、写真画素「0」であれば文字画素「1」に変
更する。以上の処理を全画素に対して行うことにより、
注目画素が文字領域であるか写真領域であるかを1ビッ
トの信号で識別可能としている。
【0052】(b)領域分離判定部30による色判定処
理 次に、図4は、上記領域分離判定部30による色判定処
理の構成を示す概念図である。図において、領域分離判
定部30は、上述した文字/写真領域判別に同期して、
同様に、色変換/色修正部21から供給されるa*,b
*の画像データ(各8ビット)に対して、各々、N画素
×N画素(この例では、5画素×5画素)のウインドウ
を設定した後、C*算出回路56で、C*=√(a*2
+b*2)、あるいは簡単に実現するために、C*=|
a*|+|b*|というように、双方の絶対値を加算す
ることにより、各画素毎にC*値(彩度を表す特性値)
を算出する。次に、比較器57は、上記C*値が予め設
定されたしきい値th2より大きいか否かを比較し、C
*値がしきい値th2より大きい場合には、その出力を
色領域「1」とし、小さい場合には、その出力を黒領域
「0」とする。
【0053】次に、0用カウンタ58aは、現在のウイ
ンドウ内における黒領域「0」の個数をカウントし、1
用カウンタ58bは、色領域「1」の個数をカウントす
る。各カウント値は、5画素×5画素のウインドウの場
合、5ビットと必要となる。また、多数決判定回路60
は、どちらのカウント値が大きいか判別し、大きい方の
結果を注目画素の色判別結果とする。以上の処理を全画
素に対して行うことにより、注目画素が色画素であるか
黒画素であるかを1ビットの信号で識別可能としてい
る。
【0054】このように、第1の領域データ信号S1
は、各画素が文字であるか写真(中間調)であるかを示
す1ビットの信号と、色画素であるか黒画素であるかを
示す1ビットの信号の合計2ビットであるが、1ページ
分の画素に対して記憶するとなると、前述したように、
非常に大きなメモリ容量が必要となるので、圧縮部31
によって圧縮した後、領域メモリ32に記憶するように
なっている。
【0055】A−3.圧縮部31の構成 ここで、図5は、第1の領域データ信号S1を圧縮する
圧縮部31の構成を示す概念図である。図において、圧
縮部31は、領域分離判定部30から供給される第1の
領域データ信号S1(2ビット)を、M画素×M画素
(この例では、4画素×4画素)でブロック化し、各ブ
ロック内で、1画素でも文字「1」を示す判定結果があ
れば、該4画素×4画素のブロック内を全て文字「1」
にするとともに、同じブロック内で、1画素でも色画素
「1」を示す判定結果があれば、該4画素×4画素のブ
ロック内を全て色画素「1」にする。そして、マージ回
路61は、各ビットを結合し、図1に示す領域メモリ3
2に供給する。この結果、前述したように、4画素×4
画素×2ビット(合計32ビット)の判定結果は、1/
16に圧縮されたことになり、4画素×4画素の1ブロ
ック当たり2ビットのデータになる。
【0056】A−4.像域分離判定部34a〜34dの
構成 次に、図1に示す像域分離判定部34a,34b,34
c,34dについて説明する。像域分離判定部34a〜
34dは、各々、領域分離判定部30により生成され、
圧縮されることにより解像度が劣化した第1の領域デー
タ信号S1を補償するために、上述した処理により圧縮
された画像データが伸長された後のC,M,Y,Kの画
像データ(各8ビット)に基づいて、文字やライン等の
2値データによる線画の存在、言い換えるとエッジの有
無を識別するための第2の領域データ信号S2を生成す
る。該第2の領域データ信号S2は、C,M,Y,Kの
画像データの読み出しタイミングで生成されるので、像
域分離判定部30では必要であった、画像データに同期
させるために、一旦、メモリに記憶させるという処理は
必要ない。したがって、当然、圧縮する処理も不要であ
る。
【0057】ここで、図6は、本実施形態による像域分
離判定部34a〜34dの構成を説明するための概念図
である。図において、像域分離判定部34a〜34d
は、従来より用いられている像域分離判定部30による
像域分離処理と異なる方式によって像域分離を行うもの
で、各々、対応するC,M,Y,Kの画像データに対し
て、5画素×5画素のウインドウを設定し、2種類のバ
ンドパス特性を有する2次微分オペレータ65a,65
bによってエッジを検出するものである。2次微分オペ
レータ65a,65bは、各々、上記入力される画像デ
ータに対して設定したウインドウと同じ5画素×5画素
のウインドウからなるテーブルを有し、中央の画素に
「4」、角部の画素に「−1」、あるいは中央の画素に
「4」、角部の水平・垂直画素に「−1」となるフィル
タ係数をセットしている。すなわち、2次微分オペレー
タ65a,65bは、各々、図7、図8に示す空間周波
数特性を有している。
【0058】2次微分オペレータ65aは、図7に示す
ように、主走査方向および副走査方向での感度が高くな
るような空間周波数特性が設定されており、これは、言
い換えると、水平および垂直に描かれた線のエッジを抽
出し易くなっている。これに対して、2次微分オペレー
タ65bは、図8に示すように、斜め方向での感度が高
くなるような空間周波数特性が設定されており、これ
は、言い換えると、斜めに描かれた斜線のエッジを抽出
し易くなっている。
【0059】2次微分オペレータ65a,65bでは、
5画素×5画素のウインドウにおける各画素の値と、図
示のテーブル65a,65bにおける対応する画素の値
とを乗算し、それぞれの乗算値を加算することで、該ウ
インドウ内の画像データが、水平・垂直方向に描かれた
エッジを有するか、あるいは斜め方向に描かれたエッジ
を有するかを判定している。言い換えると、双方の2次
微分オペレータ65a,65bによって、従来、ジャギ
ーが生じ易かった文字領域であるかを判定しているわけ
である。図示の例では、2次微分オペレータ65aの出
力は、4×60+(−1)×110+(−1)×60+
(−1)×60+(−1)×90=240−110−6
0−60−90、すなわち、「−80」となる。一方、
2次微分オペレータ65bの出力は、4×60+(−
1)×150+(−1)×150+(−1)×90+
(−1)×90=240−150−150−90−9
0、すなわち、「−240」となる。
【0060】次に、像域分離判定部34a〜34dで
は、各々、絶対値回路66a,66bによって、2種の
2次微分オペレータ65a,65bによって得られた値
の絶対値を算出し、最大値回路67によって、それぞれ
2つの絶対値の大きい方を選択し、注目画素のエッジ量
として比較器68に供給する。図示の例では、絶対値6
6aの出力は、「80」となり、絶対値66bの出力
は、「240」となる。したがって、最大値回路67の
出力は、大きい方の「240」となり、言い換えると、
斜め方向に描かれたエッジが存在すると判定したことに
なる。比較器68は、上記最大値回路67で選択した大
きい方の絶対値と、予め設定されたしきい値L1とを比
較し、絶対値の方が大きければ文字領域「1」(=エッ
ジあり)、小さければ写真領域「0」(=エッジなし)
とし、第2の領域データ信号S2として図1に示す論理
回路35に供給する。上記しきい値L1は、文字である
か写真であるかを判定する際の境界値である。
【0061】このように、本実施形態で適用した領域分
離判定部34a〜34dが上述した像域分離判定部30
に対して簡素な構成でよい理由は、像域分離判定部30
によって制御された空間フィルタで、既に、文字領域に
対するエッジ強調処理、写真領域に対するバンド強調平
滑化処理が施されているので、分離のラチチュードが高
まり、文字領域のエッジ検出精度が高まっているためで
ある。ここでの実施形態では、2種類の異なった特性を
有する2次微分オペレータによる例を示しているが、よ
り高い識別性能を得るために、さらに異なるフィルタオ
ペレータを付加してもよいことは言うまでもない。その
際の特性として1次微分型オペレータでもよい。
【0062】次に、論理回路35は、各像域分離判定部
34a〜34dから供給される第2の領域データ信号S
2(各1ビット)と、伸長部33から供給される第1の
領域データ信号S1の文字領域であるか写真領域である
かを示す信号(1ビット)との論理積をとり、色画素で
あるか黒画素であるかを示す1ビットの信号と合わせ
て、最終的な2ビットの第3の領域データ信号S3とし
て、トーン補正部28a〜28dおよびSG部29a〜
29dに供給する。
【0063】すなわち、トーン補正部28a〜28dお
よびSG部29a〜29dには、像域分離判定部30に
よる第1の像域データ信号が文字領域「1」で、かつ、
像域分離判定部34a〜34dによる第2の領域データ
信号S2が文字領域「1」である場合にのみ、文字領域
であるか写真領域であるかを示す信号として「1」が供
給される。したがって、この場合には、その画素は文字
領域「1」であるとして処理されることになる。これに
対して、像域分離判定部30による第1の像域データ信
号が文字領域「1」であっても、像域分離判定部34a
〜34dによる第2の領域データ信号S2が写真領域
「0」である場合には、文字領域であるか写真領域であ
るかを示す信号として「0」が供給される。したがっ
て、この場合には、その画素は写真領域「0」であると
して処理されることになる。
【0064】同様にして、双方が写真「0」である場合
には、文字領域であるか写真領域であるかを示す信号と
して「0」が供給されるので、その画素は写真領域
「0」であるとして処理されることになる。像域分離判
定部30による第1の像域データ信号が写真領域「0」
である場合で、像域分離判定部34a〜34dによる第
2の領域データ信号S2が文字領域「1」である場合
は、文字領域であるか写真領域であるかを示す信号とし
て「0」が供給される。したがって、この場合には、そ
の画素は写真領域「0」であるとして処理されることに
なる。
【0065】前述したように、入出力解像度を16do
t/mmとした場合には、上記像域分離判定部34a〜
34dでは、伸長された画像データに基づいて、第2の
領域データ信号S2を生成しているので、16dot/
mmの解像度を有することになる。これに対して、像域
分離判定部30からの第1の領域データ信号S1は、ト
ーン補正部28a〜28dおよびSG部29a〜29d
に供給される時点では、1/16に圧縮されているた
め、4dot/mmの解像度しかない。このため、本実
施形態では、従来、4dot/mmの解像度で行ってい
たトーン補正およびスクリーン切換を、16dot/m
mの解像度で行うことができる。ゆえに、太文字・ライ
ンの内部エッジにおいて、4dot/mmの解像度で生
じたジャギーを改善することができる。なお、トーン補
正部28a〜28dおよびSG部29a〜29dで用い
る第3の領域データ信号S3を得るには、第1の領域デ
ータ信号S1と第2の領域データ信号S2との論理積を
とることに限らず、例えば、第2の領域データ信号S2
を強制的に用いるようにしてもよく、この構成は、後述
する変形例で説明する。
【0066】A−5.トーン補正部28a〜28dによ
る補償処理 次に、図1に示すトーン補正部28a〜28dは、論理
回路35から最終的に供給される第2の領域データ信号
S2に基づいて、後述するSG部29a〜29dで切り
換えられる200線、400線スクリーンによるトーン
再現の違いを補償する。ここで、図9は、トーン補正部
28a〜28dによる補償を説明するための概念図であ
る。図において、後述するSG部29a〜29dでは、
論理回路35から供給される最終的な第2の領域データ
信号S2に基づいて、すなわち、注目画素が文字である
か写真等の中間調であるかに応じて、200線スクリー
ンと400線スクリーンの切り換えるわけであるが、こ
のとき、図示するように、それぞれのスクリーンで濃度
再現性が異なる。400線スクリーンの場合には、上側
に膨らむ傾向があり、200線スクリーンの場合には、
下側に膨らむ傾向がある。そこで、トーン補正部28a
〜28dでは、最終的な第3の領域データ信号S3に基
づいて、図示する直線に近づくよう補正を行うようにな
っている。
【0067】A−6.SG部29a〜29dの構成 次に、図1に示すSG部29a〜29dは、論理回路3
5から供給される最終的な第3の領域データ信号S3に
基づいて、200線スクリーンと400線スクリーンと
を切り換えて、アナログ信号に変換した画像信号をレー
ザ発振駆動信号に変換する。ここで、図10は、上記S
G部29a〜29dの構成を示すブロック図である。図
において、パターン発生部70aは、写真等の中間調に
対して用いる200線スクリーンを得るためのパターン
(三角波)を発生し、パターン発生部70bは、文字等
のエッジに対して用いる400線スクリーンを得るため
のパターン(三角波)を発生する。セレクタ71は、上
述した論理回路35から供給される最終的な第3の領域
データ信号S3に応じて、上記パターン発生部70aま
たはパターン発生部70bのどちらかのパターンを選択
する。D/A変換器72は、8ビットの画像データをア
ナログ信号である画像信号に変換する。比較器73は、
アナログ信号に変換された256階調の画像信号を、上
記セレクタ71で選択されたパターン(スクリーン)に
従って、256段階の分解能を有するレーザ発振駆動信
号に変換する。
【0068】B.実施形態の動作 次に、本実施形態の動作を説明する。
【0069】画像読取装置20で読み取れたRGBの画
像データは、色変換/色修正部21によってL*a*b
*の色空間の画像データに変換された後、色変換/色修
正部22によって、さらに、CMYの色空間の画像デー
タに変換される。また、上記L*a*b*の画像データ
は、領域分離判定部30によって、各画素毎に、その画
素が文字等の線画であるか、あるいは写真等の中間調で
あるか、また、その画素が色画素であるか、あるいは黒
画素であるかが判定され、2ビットの第1の領域データ
信号S1として出力される。該第1の領域データ信号S
1は、4画素×4画素のブロック単位で圧縮部31で圧
縮された後、領域メモリ32に一旦格納される。
【0070】一方、下色除去/墨生成部23では、上記
第1の領域データ信号S1に基づいて、上記CMYの色
空間に変換した画像データに対して、下色除去や墨生成
が施される。すなわち、第1の像域データ信号S1によ
って注目画素が黒画素であると判定されている場合に
は、その画素に対して、Y,M,Cの画像データを
「0」とし、Kの画像データを作成する。次に、空間フ
ィルタ部24a〜24dにおいて、上記Y,M,C,K
の画像データに対し、第1の領域データ信号S1に基づ
いて、画素毎に、エッジ強調あるいは平滑化の処理が施
される。その後、画像データは、それぞれに対応して設
けられた圧縮部25a〜25dによって固定長で圧縮さ
れ、画像メモリ26a〜26dに一旦、記憶される。
【0071】そして、上記画像メモリ26a〜26dに
記憶されたY,M,C,Kの画像データは、上述した第
1の現像ドラム7a〜第4の現像ドラム7dで画像デー
タを現像する際に、これら現像ドラムの間隔dmmによ
るディレイ時間に合致するように、所定のタイミングで
順次読み出され、伸長部27a〜27dで伸長され、ト
ーン補正部28a〜28dに供給される。
【0072】一方、像域分離判定部34a〜34dで
は、各々、対応するC,M,Y,Kの画像データに対し
て、5画素×5画素のウインドウを設定し、画素毎に、
2種類のバンドパス特性を有する2次微分オペレータ6
5a,65bによってエッジを検出し、その注目画素の
エッジ量が予め設定されたしきい値L1より大きければ
文字領域「1」、小さければ写真領域「0」となる第2
の領域データ信号S2が生成され、論理回路35に供給
される。
【0073】次に、論理回路35では、各像域分離判定
部34a〜34dから供給される第2の領域データ信号
S2と、伸長部33から供給される第1の領域データ信
号S1との論理積がとられ、最終的な2ビットの第3の
領域データ信号S3として、トーン補正部28a〜28
dおよびSG部29a〜29dに供給される。
【0074】したがって、トーン補正部28a〜28d
およびSG部29a〜29dでは、像域分離判定部34
a〜34dによって得られた第2の領域データ信号S2
が優先的に用いられることになる。すなわち、トーン補
正部28a〜28dでは、第3の領域データ信号S3
(S2)に基づいて、SG部29a〜29dでの200
線スクリーンと400線スクリーンの切り換えに応じ
て、濃度再現特性が補正される。また、SG部29a〜
29dでは、上述した論理回路35から供給される最終
的な第3の領域データ信号S3に応じて、200線スク
リーンもしくは400線スクリーンのどちらかが選択さ
れ、256階調の画像信号が256段階の分解能を有す
るレーザ発振駆動信号に変換されて出力される。
【0075】前述したように、本実施形態では、入出力
解像度を16dot/mmとしたので、上記像域分離判
定部34a〜34dは16dot/mmの解像度を有す
ることになる。したがって、従来のように、像域分離判
定部30からの第1の領域データ信号S1でトーン補正
部28a〜28dおよびSG部29a〜29dを補正制
御していた場合に比べ(図11(a)参照)、本実施形
態による画像処理装置では、図11(b)に示すよう
に、太文字・ラインの内部エッジにおいて、4dot/
mmの解像度で生じたジャギーをなくすことができる。
【0076】さらに、本実施形態において、従来より行
われていた像域分離判定部30による像域分離処理で、
ある程度の分離精度が得られているものとすれば、該像
域分離判定部30による第1の領域データ信号S1によ
って、像域分離判定部34a〜34dで像域分離処理を
行う際に用いられる図6に示すしきい値L1を制御する
ようにすれば、分離精度を向上させることができる。
【0077】すなわち、像域分離判定部30による像域
分離処理によって画素が文字であるか写真であるかが高
精度で識別できていれば、像域分離判定部30におい
て、例えば、ある画素が文字と判定された場合には、当
該画素が文字である可能性が高いので、像域分離判定部
34a〜34dにおける上記しきい値L1を低く設定
し、文字と判定しやすくする。一方、像域分離判定部3
0において、例えば、ある画素が写真と判定された場合
には、当該画素が写真である可能性が高いので、像域分
離判定部34a〜34dにおける上記しきい値L1を高
く設定し、写真と判定しやすくする。
【0078】これにより、像域分離判定部30による第
1の領域データ信号S1と像域分離判定部34a〜34
dによる第2の領域データ信号S2とを単純に論理演算
して補正するのに比べて、像域分離判定部34a〜34
dにおけるしきい値L1を2通りに設定し、像域分離判
定部30による第1の領域データ信号S1と論理演算し
たのと同等となり、より高精度で像域を識別することが
できる。
【0079】C.変形例 また、本発明による画像処理装置は、図12に示す構成
でも実現できる。図において、本変形例では、伸長後の
画像データに対するトーン補正およびスクリーン制御
を、伸長後の画像データに対して行う像域分離判定部3
4a〜34dにより得られる第2の領域データ信号S2
のみで実施するようにしている。したがって、従来より
用いている像域分離判定部30による第1の領域データ
信号S1を、伸長後の画像データに同期させるために、
記憶しておく必要がなくなるので、圧縮部31、領域メ
モリ32、および伸長部33を設ける必要がなくなり、
大幅に回路を削減することができる。本変形例による画
質レベルは、前述した実施形態でも説明したが、像域分
離判定部30によって、文字/写真領域の双方に最適な
空間周波数処理が施されているため、判別のラチチュー
ドが広くなっているので、図1に示す画像処理装置とほ
ぼ同等の画質を得ることができる。
【0080】なお、上述した実施形態では、画像出力装
置として、周知の電子写真法により記録用紙上にトナー
像(Y,M,C,K)を形成するIOTを用いたが、こ
れに限定されることなく、熱転写方式、インクジェット
方式、昇華方式等のカラー画像を出力装置であってもよ
い。
【0081】また、上述した入力される画像データは、
スキャナ等の画像読取装置から供給されるものだけでな
く、記憶媒体に記憶された画像データであっても、他の
端末(コンピュータ)からネットワークを介して供給さ
れる画像データであってもよい。さらに、上記記憶媒体
またはネットワークを介して他の端末から供給される画
像データは、圧縮された画像データであってもよく、こ
の場合、該圧縮された画像データと共に、該圧縮された
画像データに対応する圧縮された像域分離データも供給
されるようにする。したがって、請求項7に記載した入
力手段は、ネットワークを介して画像データを受信する
場合には、ネットワークによるデータ授受を可能にする
ためのインターフェースであり、記憶媒体を介して画像
データを受信する場合には、記憶媒体との間でデータ授
受を可能にするためのドライブおよびインターフェース
に相当する。
【0082】また、上述した画像処理システムにおい
て、画像読取装置、画像処理装置、画像出力装置は、一
体であっても、各々、ケーブル等で接続された別体であ
ってもよい。この場合、画像処理装置は、通常のコンピ
ュータであってもよく、上述した実施形態で説明した各
部、請求項で記載した各手段をソフトウエアによって実
現してもよい。したがって、上記プログラムを記憶した
記憶媒体も本発明の概念として把握することができる。
【0083】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、像域分離手段によって、入力された画像データに対
して、文字やラインから構成される2値画像領域と写真
や網点印刷等の中間調画像領域とを識別するための像域
分離データを生成した後、圧縮蓄積手段によって、入力
された画像データおよび像域分離手段によって生成され
た像域分離データを圧縮して蓄積し、次いで、伸長手段
によって、圧縮蓄積手段に蓄積された画像データと像域
分離データとを読み出し伸長した後、属性検出手段によ
って、伸長手段によって伸長された画像データの画像属
性を検出し、次いで、処理決定手段によって、属性検出
手段によって検出された画像属性と伸長手段によって伸
長された像域分離データとに基づいて、伸長された画像
データに対して施すべき画像処理を決定し、そして、画
像処理手段によって、決定された画像処理を伸長された
画像データに対して施すようにしたので、画像メモリの
容量を圧縮処理によって軽減する構成でありながら、文
字/写真が混在した原稿画像が入力された場合でも、双
方に対して適切な画像処理を施すことができ、再現画像
における画質劣化を極力低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による画像処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 実施形態による画像処理装置の画像データを
圧縮する圧縮部25a〜25dの構成を示す概念図であ
る。
【図3】 実施形態による画像処理装置の領域分離判定
部30での領域分離処理の構成を示す概念図である。
【図4】 実施形態による画像処理装置の領域分離判定
部30による色判定処理の構成を示す概念図である。
【図5】 実施形態による画像処理装置の第1の領域デ
ータ信号S1を圧縮する圧縮部の構成を示す概念図であ
る。
【図6】 本実施形態による画像処理装置の像域分離判
定部34a〜34dの構成を説明するための概念図であ
る。
【図7】 本実施形態による画像処理装置の像域分離判
定部34a〜34dにおける2次微分オペレータ65a
の空間周波数特性を示す概念図である。
【図8】 本実施形態による画像処理装置の像域分離判
定部34a〜34dにおける2次微分オペレータ65b
の空間周波数特性を示す概念図である。
【図9】 本実施形態による画像処理装置のトーン補正
部28a〜28dによる補償を説明するための概念図で
ある。
【図10】 本実施形態による画像処理装置のSG部2
9a〜29dの構成を示すブロック図である。
【図11】 本実施形態による画像処理装置の効果を説
明するための概念図である。
【図12】 本発明による一変形例による画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図13】 1ドラム方式のデジタルカラー複写機の概
略構成を示す概念図である。
【図14】 プリントアウト速度を上げるための機構を
有するカラー複写機(タンデム型)の概略構成を示す概
念図である。
【図15】 従来のカラー複写機の画像処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図16】 カラー複写機における空間フィルタ部24
a〜24dが有する空間周波数特性を示す概念図であ
る。
【図17】 従来の画像処理装置での問題点を説明する
ための概念図である。
【符号の説明】 22 色変換/色修正部(色変換手段) 23 下色除去/墨再生部(第1の画像処理手段) 24a〜24d 空間フィルタ部(第1の画像処理手
段、空間フィルタ、フィルタ係数決定手段) 25a〜25d 圧縮部(圧縮蓄積手段) 26a〜26d 画像メモリ(圧縮蓄積手段) 27a〜27d 伸長部(伸長手段) 28a〜28d トーン補正部(画像処理手段、第2の
画像処理手段) 29a〜29d SG部(画像処理手段、第2の画像処
理手段) 30 像域分離判定部(像域分離手段、第1の像域分離
手段) 31 圧縮部(圧縮蓄積手段) 32 領域メモリ(圧縮蓄積手段) 33 伸長部(伸長手段) 34a〜34d 像域分離判定部(属性検出手段、第2
の像域分離手段) S1 第1の領域データ信号(像域分離データ) S2 第2の領域データ信号(画像属性)

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データに対して文字やラ
    インから構成される2値画像領域と写真や網点印刷等の
    中間調画像領域とを識別するための像域分離データを生
    成する像域分離手段と、 前記入力された画像データおよび前記像域分離手段によ
    って生成された像域分離データを圧縮して蓄積する圧縮
    蓄積手段と、 前記圧縮蓄積手段に蓄積された画像データと像域分離デ
    ータとを読み出し伸長する伸長手段と、 前記伸長手段によって伸長された画像データの画像属性
    を検出する属性検出手段と、 前記属性検出手段によって検出された画像属性と前記伸
    長手段によって伸長された像域分離データとに基づいて
    前記伸長手段によって伸長された画像データに対して画
    像処理を施す画像処理手段とを具備することを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記属性検出手段は、前記伸長手段によ
    って伸長された画像データに対して前記像域分離手段に
    よって施される像域分離処理とは異なる様式の像域分離
    処理を施すことににより像域分離データを取得し、該像
    域分離データを前記画像属性として用いることを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記像域分離手段によって像域分離処理
    が施された画像データに対して、色空間の変換処理を施
    す色変換手段を備え、 前記圧縮蓄積手段は、前記色変換手段によって色変換さ
    れた画像データを圧縮し、蓄積することを特徴とする請
    求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像処理手段は、前記伸長手段によ
    って伸長された画像データに対して、階調再現制御また
    は解像度再現制御を行うことを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記属性検出手段により検出された画像
    属性は、エッジ情報であることを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記属性検出手段は、異なるフィルタ係
    数を有する複数の空間フィルタを備え、該複数の空間フ
    ィルタによって伸長後の画像データに画像処理を施すこ
    とにより、画素毎に該画素がエッジであるか否かを示す
    エッジ情報を検出し、該エッジ情報を前記画像属性とす
    ることを特徴とすることを請求項1記載の画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記圧縮された画像データおよび該圧縮
    された画像データに対応する圧縮された像域分離データ
    を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された前記圧縮された画像デ
    ータおよび前記圧縮された像域分離データを伸長する伸
    長手段と、 前記伸長手段によって伸長された画像データの画像属性
    を検出する属性検出手段と、 前記属性検出手段によって検出された画像属性に基づい
    て前記伸長された画像データに対して画像処理を施す画
    像処理手段とを具備することを特徴とする画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記画像処理手段は、前記伸長手段によ
    って伸長された画像データに対して、階調再現制御また
    は解像度再現制御を行うことを特徴とする請求項7記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記属性検出手段により検出された画像
    属性は、エッジ情報であることを特徴とする請求項7記
    載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記属性検出手段は、異なるフィルタ
    係数を有する複数の空間フィルタを備え、該複数の空間
    フィルタによって伸長後の画像データに画像処理を施す
    ことにより、画素毎に該画素がエッジであるか否かを示
    すエッジ情報を検出し、該エッジ情報を前記画像属性と
    することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 入力された画像データに対して文字や
    ラインから構成される2値画像領域と写真や網点印刷等
    の中間調画像領域とを識別するための像域分離データを
    生成する像域分離工程と、 前記入力された画像データおよび前記像域分離手段によ
    って生成された像域分離データを圧縮して蓄積する圧縮
    蓄積工程と、 前記圧縮蓄積工程によって圧縮された像域分離データお
    よび画像データを読み出して伸長する伸長工程と、 前記伸長工程によって伸長された画像データの画像属性
    を検出する属性検出工程と、 前記属性工程によって検出された画像属性と前記伸長工
    程によって伸長された像域分離データとに基づいて、前
    記伸長された画像データに対して施すべき画像処理を決
    定する処理決定工程と、 前記処理決定工程によって決定された画像処理を前記伸
    長された画像データに対して施す画像処理工程とを有す
    ることを特徴とする画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記属性検出手段工程では、前記伸長
    工程によって伸長された画像データに対して、画素単位
    で、垂直・水平方向のエッジおよび斜め方向のエッジ量
    を抽出し、該エッジ量が所定のしきい値より大である場
    合に、エッジが存在することを示す画像属性を生成する
    ことを特徴とする請求項11記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 入力された第1の色空間からなる画像
    データに対して文字やラインから構成される2値画像領
    域と写真や網点印刷等の中間調画像領域とを識別するた
    めの第1の像域分離データを生成する第1の像域分離手
    段と、 前記第1の像域分離手段によって生成された第1の像域
    分離データに基づいて前記入力された画像データに対し
    て画像処理を施す第1の画像処理手段と、 前記画像データに対して前記第1の色空間から第2の色
    空間へ変換する色変換処理を施す色変換手段と、 前記色変換手段によって色変換が施された第2の色空間
    からなる画像データおよび前記第1の像域分離手段によ
    って生成された第1の像域分離データを圧縮して蓄積す
    る圧縮蓄積手段と、 前記圧縮蓄積手段に蓄積された画像データおよび像域分
    離データを伸長する伸長手段と、 前記伸長手段によって伸長された第2の色空間からなる
    画像データに対して像域分離処理を施し、エッジの有無
    を識別するための第2の像域分離データを生成する第2
    の像域分離手段と、 前記第2の像域分離手段によって生成された第2の像域
    分離データに基づいて前記伸長手段によって伸長された
    第2の色空間からなる画像データに対して画像処理を施
    す第2の画像処理手段とを具備することを特徴とする画
    像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の画像処理手段は、前記伸長
    手段によって伸長された第2の色空間からなる画像デー
    タに対して、階調再現制御または解像度再現制御を行う
    ことを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の像域分離手段と前記第2の
    像域分離手段とは、前記第1の色空間からなる画像デー
    タおよび第2の色空間からなる画像データに対して、異
    なる様式の像域分離処理を施すことを特徴とする請求項
    13記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の画像処理手段は、 前記入力された画像データに適用する空間フィルタと、 前記第1の像域分離手段により生成された前記第1の像
    域分離データに基づいて、前記空間フィルタのフィルタ
    係数を決定するフィルタ係数決定手段とを具備すること
    を特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記色変換手段は、デバイス非依存性
    の第1の色空間から、デバイス依存性の第2の色空間へ
    の色空間の変換を行うことを特徴とする請求項13記載
    の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 入力された画像データに対して文字や
    ラインから構成される2値画像領域と写真や網点印刷等
    の中間調画像領域とを識別するための第1の像域分離デ
    ータを生成する第1の像域分離手段と、 前記第1の像域分離手段によって生成された第1の像域
    分離データに基づいて前記入力された画像データに対し
    て画像処理を施す第1の画像処理手段と、 前記第1の画像処理手段によって画像処理が施された画
    像データを圧縮して蓄積する圧縮蓄積手段と、 前記圧縮蓄積手段に蓄積された画像データを読み出し伸
    長する伸長手段と、 前記伸長手段により伸長された画像データに対して像域
    分離処理を施し、エッジの有無を識別するための第2の
    像域分離データを生成する第2の像域分離手段と、 前記第2の像域分離手段によって生成された第2の像域
    分離データに基づいて前記伸長手段によって伸長された
    画像データに対して画像処理を施す第2の画像処理手段
    とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記第2の画像処理手段は、前記伸長
    手段によって伸長された画像データに対して、階調再現
    制御または解像度再現制御を行うことを特徴とする請求
    項18記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の像域分離手段と前記第2の
    像域分離手段とは、前記第1の色空間からなる画像デー
    タおよび第2の色空間からなる画像データに対して、異
    なる様式の像域分離処理を施すことを特徴とする請求項
    18記載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の画像処理手段は、 前記入力された画像データに適用する空間フィルタと、 前記第1の像域分離手段により生成された第1の像域分
    離データに基づいて、前記空間フィルタのフィルタ係数
    を決定するフィルタ係数決定手段とを具備することを特
    徴とする請求項18記載の画像処理装置。
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