JPH0918631A - 原稿読取装置及びファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マークの押印位置が原稿の画像と重なり合う
のを防止すること、及びマークの押印位置を操作者の確
認し易い位置にすること。 【構成】 複数枚の原稿が載置可能な載置手段と、前記
原稿を一枚ずつ搬送する搬送手段と、前記原稿の画像を
読み取るための読取手段と、読取後の原稿にマークを押
印する押印手段とを有し、前記押印手段を原稿の幅方向
任意の位置に移動可能に構成したことを特徴とする。更
に詳しくは前記原稿読取装置は、前記押印手段を原稿の
幅方向にスライド可能に支持し案内するガイド手段を有
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置，複
写機等に装備される原稿読取装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ファクシミリ装置等の原稿読取装
置は、載置台上にセットされた原稿が、予備搬送ローラ
及び分離ローラによって一枚ずつ分離給送され、搬送ロ
ーラ対によって読取センサ部に送り込まれて画像が読み
取られる。そして、一枚分の画像情報が全て読み取られ
ると、原稿は一旦停止して読取終了を確認するためのマ
ークがスタンプ装置によって押印される。その後、原稿
は排出ローラ対によって排出トレイ上に排出される。

【０００３】前記スタンプ装置は、読取センサ部よりも
原稿搬送方向下流側に配設され、且つ種々の原稿サイズ
に対応するために原稿の幅方向略中央部に固定されてい
る。そして、読み取りが終了した原稿の画像面側後端部
に前記マークを押印するようになっている。これによ
り、押印されたマークを確認することで、分離ローラで
確実な分離が行われ重送がなかったこと、及び前記原稿
が一枚ずつ読取センサ部を通過して確実に画像が読み取
られたことを確認することができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記構成を更
に発展させたものであり、その目的とするところは、マ
ークの押印位置が原稿の画像と重なり合うのを防止する
こと、及びマークの押印位置を操作者の確認し易い位置
にすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、複数枚の原稿が載置可能な
載置手段と、前記原稿を一枚ずつ搬送する搬送手段と、
前記原稿の画像を読み取るための読取手段と、読取後の
原稿にマークを押印する押印手段とを有し、前記押印手
段を原稿の幅方向任意の位置に移動可能に構成したこと
を特徴とする。更に詳しくは前記原稿読取装置は、前記
押印手段を原稿の幅方向にスライド可能に支持し案内す
るガイド手段を有することを特徴とする。

【０００６】また前記原稿読取装置は、前記載置手段上
で原稿の幅方向に移動可能であり載置された原稿の幅方
向両端を規制する規制手段を有し、前記押印手段が前記
規制手段に連動して原稿の幅方向に移動することを特徴
とする。

【０００７】また前記原稿読取装置は、前記押印手段を
原稿の幅方向に移動する移動手段と、前記原稿の幅方向
のサイズ等の信号を入力する操作手段とを有し、操作者
が前記操作手段から入力した信号に応じて前記押印手段
を原稿の幅方向に移動することを特徴とする。

【０００８】また前記原稿読取装置は、前記押印手段を
原稿の幅方向に移動する移動手段と、前記原稿の幅方向
のサイズを検出するサイズ検知手段とを有し、該サイズ
検知手段の検知信号に基づいて前記押印手段を原稿の幅
方向に移動することを特徴とする。

【０００９】また前記原稿読取装置は、前記押印手段を
原稿の幅方向に移動する移動手段と、前記読取手段で読
み取った画像データに基づいて原稿への押圧位置を決定
する制御手段とを有し、該制御手段で決定した押印位置
に前記押印手段を移動することを特徴とする。

【００１０】

【作用】上記構成によれば、読取後の原稿にマークを押
印する押印手段を原稿の幅方向任意の位置に移動可能に
構成することにより、更に詳しくは前記押印手段を原稿
の幅方向にスライド可能に支持し案内するガイド手段を
有する構成とすることにより、操作者が前記押印手段を
手動で任意の位置に移動させることができるので、原稿
の画像面に重ならない位置にマークを押印することがで
き、また原稿のサイズによらず、原稿の後端隅部にマー
クを押印することができ、操作者がマークの位置を確認
し易い。

【００１１】また前記載置手段上で原稿の幅方向に移動
可能であり載置された原稿の幅方向両端を規制する規制
手段を有し、前記押印手段が前記規制手段に連動して原
稿の幅方向に移動する構成とすることにより、載置手段
上にセットされた原稿幅に前記規制手段を合わせるだけ
で前記押印手段も原稿幅に応じた位置に移動するので、
上述効果に加えて、操作性が向上する。

【００１２】また前記押印手段を原稿の幅方向に移動す
る移動手段と、前記原稿の幅方向のサイズ等の信号を入
力する操作手段とを有し、操作者が前記操作手段から入
力した信号に応じて前記押印手段を原稿の幅方向に移動
する構成とすることにより、操作者が前記操作手段から
入力した信号に応じて前記押印手段が原稿の幅方向任意
の位置に自動的に移動されるので、原稿の画像面に重な
らない位置にマークを押印することができ、また原稿の
サイズによらず、原稿の後端隅部にマークを押印するこ
とができ、操作者がマークの位置を確認し易い。

【００１３】また前記押印手段を原稿の幅方向に移動す
る移動手段と、前記原稿の幅方向のサイズを検出するサ
イズ検知手段とを有し、該サイズ検知手段の検知信号に
基づいて前記押印手段を原稿の幅方向に移動する構成と
することにより、前記押印手段は検出された原稿の幅サ
イズに応じた位置に自動的に移動されるので、上述効果
に加えて、押印手段のセットのし忘れ等を防止すること
ができ、操作性が更に向上する。

【００１４】また前記押印手段を原稿の幅方向に移動す
る移動手段と、前記読取手段で読み取った画像データに
基づいて原稿への押圧位置を決定する制御手段とを有
し、該制御手段で決定した押印位置に前記押印手段を移
動する構成とすることにより、前記押印手段は読み取ら
れた原稿の画像データに応じた位置に自動的に移動され
るので、上述効果に加えて、装置の簡略化が図れると共
に、原稿のサイズだけでなくその画像データによって押
印位置を決定することができる。

【００１５】

【実施例】

〔第１実施例〕以下、本発明を適用した原稿読取装置の
一実施例について図面を参照して説明する。尚、本実施
例では、ファクシミリ装置に装備される原稿読取装置を
用いて説明する。図１はファクシミリ装置の外観斜視
図、図２はファクシミリ装置における原稿読取装置の概
略構成を示す模式断面図、図３はスタンプ部の構成を示
す模式斜視図である。

【００１６】まず、図１及び図２を参照して原稿読取装
置の概略構成について説明する。原稿読取装置１は、上
部枠体１ａと下部枠体１ｂより構成されており、上部枠
体１ａの上ガイド２と下部枠体１ｂの下ガイド３により
原稿搬送路１ｃが形成されている。

【００１７】原稿載置台４上にセットされた原稿Ｇは、
その先端が上記原稿搬送路１ｃに挿入されて原稿検知セ
ンサ５により存在を検知され、更に規制手段としての規
制ガイド４ａを幅方向にスライドさせて両端部が規制さ
れる。上記原稿有無検知センサ５の下流側にはセットさ
れた原稿Ｇを送り込む予備搬送ローラ６ａ及びこれに押
圧する予備搬送押圧片６ｂが配設されている。上記予備
押圧片６ｂは、基部を上部枠体１ａに回動可能に軸支さ
れており、圧縮バネ７によって自由端が下方に付勢され
て駆動回転する予備搬送ローラ６ａを押圧し、原稿Ｇを
搬送するための搬送力を得ている。

【００１８】上記予備搬送ローラ６ａの下流側には、複
数枚の原稿Ｇが送り込まれた場合にこれを一枚ずつに分
離する分離ローラ８ａ及びこれに押圧する分離部材８ｂ
が配設されている。上記分離部材８ｂは、基部を上部枠
体１ａに固着されており、バネ９によって付勢されて駆
動回転する分離ローラ８ａを押圧して、該分離ローラ８
ａと協働して原稿Ｇの分離動作を行う。

【００１９】10は搬送ローラ対であり、分離搬送された
原稿Ｇを読取手段である読取部11に搬送する。この読取
部11は密着型のイメージセンサ等が用いられており、上
記搬送ローラ対10によって搬送される原稿Ｇの画像情報
を読み取る。上記搬送ローラ対10と読取部11との間には
分離される原稿Ｇの先端及び後端を検知するための頭出
しセンサ12が配設されている。

【００２０】上記読取部11の上側には原稿押さえ13が配
設されており、分離搬送された原稿Ｇを読取部11の読取
面11ａに密着させている。この原稿押さえ13としては可
撓性部材、例えばプラスチック薄板等が用いられ、読取
部11より上流側が上ガイド２の固定板13ａに固定され、
下流側が原稿押さえ板13ｂに貼り付けられている。また
原稿押さえ13の上側には、原稿押さえ軸14が上下方向に
揺動可能に配設されており、該原稿押さえ軸14は自重に
より原稿押さえ13を押圧し、原稿Ｇを読取部11に密着さ
せている。15は排出ローラ対であり、画像読取後更には
後述するマーク押印後の原稿Ｇを搬送して排出トレイ16
上に排出するものである。

【００２１】17は読取後の原稿Ｇにマークを押印する押
印手段としてのスタンプであり、上記読取部11の下流側
に配置されている。このスタンプ17は、図３に示すよう
に原稿の幅方向に移動可能に構成されており、フレキシ
ブルケーブル18を介してソレノイド17ｂに通電され、押
印部17ａが原稿搬送路１ｃ内に突出して原稿の画像面側
後端にマークを押印するものである。図３において、19
はスタンプ17を原稿の幅方向に案内する案内手段として
のガイドレールであり、前記スタンプ17はガイドレール
19に図中矢印方向にスライド可能に支持されている。ま
た図１において、20は装置本体側（上ガイド２）に原稿
の幅方向にわたって設けられた開口部であり、該開口部
20から前記スタンプ17の押印部17ａが突出する。

【００２２】尚、本実施例では、前記スタンプ17のソレ
ノイド17ｂへの通電をフレキシブルケーブル18を用いて
行うようにしたが、これに限定されるものではなく、例
えば前記ガイドレール19の内壁19ａ，19ｂと、ソレノイ
ド17ｂのスライド部を接点として利用して通電を行うよ
うにしても良い。

【００２３】上述の如き簡易な構成で、操作者が手動で
前記スタンプ17を原稿の幅方向任意の位置に移動させる
ことができ、依って原稿の画像面に重ならない位置にマ
ークを押印することができ、また原稿のサイズによら
ず、原稿の後端隅部にマークを押印することができ、操
作者がマークの位置を確認し易いという効果がある。

【００２４】〔第２実施例〕次に、第２実施例に係る原
稿読取装置について図４を参照して説明する。図４は前
記スタンプと前記規制ガイドとの連結状態を模式的に表
した上視断面図である。尚、スタンプ部を除く原稿読取
装置の構成は、前述した実施例と略同等であるため、同
等の機能及び構成を有する部材には同一符号を付し、詳
しい説明は省略している。以下、本実施例に係るスタン
プ部の構成について説明する。

【００２５】本実施例に係るスタンプ部は、前記押圧手
段としてのスタンプ17が、原稿載置台４上で原稿の幅方
向両端を規制する規制ガイド４ａのスライド移動に連動
して原稿の幅方向に移動するように構成している。

【００２６】原稿載置台４上の両規制ガイド４ａにはそ
れぞれラック21が取り付けられ、該ラック21は共にギア
22に噛合しており、前記両規制ガイド４ａが原稿の幅方
向（図中矢印方向）に連動して移動するようになってい
る。更に、一方（原稿搬送方向下流側）のラック21は２
つのアイドラギア23を介してスタンプラック板24に連結
されている。このスタンプラック板24はスタンプ17と一
体となっており、レール25に沿って原稿の幅方向（図中
矢印方向）に移動可能となっている。従って、前記規制
ガイド４ａを原稿の幅方向のサイズに合わせてスライド
させることにより、この動作に連動して前記スタンプ17
が常に原稿幅サイズに応じた後端の定位置（本実施例で
は後端隅部）に移動する。

【００２７】上記構成によれば、原稿の幅サイズに応じ
て前記規制ガイド４ａを移動させることによりスタンプ
17が位置移動するので、操作性が更に向上する。またス
タンプ17の移動にモータ等の駆動手段を用いていないの
で、構成が簡易であり、低コストを実現できる。

【００２８】〔第３実施例〕次に、第３実施例に係る原
稿読取装置について図５及び図６を参照して説明する。
図５及び図６はスタンプ及びその移動機構の構成を示す
模式斜視図である。尚、スタンプ部を除く原稿読取装置
の構成は、前述した実施例と略同等であるため、同等の
機能及び構成を有する部材には同一符号を付し、詳しい
説明は省略している。以下、本実施例に係るスタンプ部
の構成について説明する。

【００２９】本実施例に係るスタンプ部は、前記押印手
段としてのスタンプ17を原稿の幅方向に移動するモータ
等からなる移動機構を有し、操作者が操作部から入力し
た信号（原稿の幅サイズ）に応じて前記スタンプ17が原
稿の幅方向任意の位置に自動的に移動されるようになっ
ている。

【００３０】図５に示すスタンプ移動機構26では、ガイ
ドレール19にスライド可能に支持されたスタンプ17の一
部が、正逆転可能なモータ26ａのモータプーリ26ｂとプ
ーリ26ｃとの間に張架されたワイヤ26ｄの一部に固定さ
れており、前記モータ26ａの正逆転によって前記スタン
プ17が原稿の幅方向に移動する。尚、この時のスタンプ
17の移動制御は、操作者が装置本体の操作部（不図示）
から入力した信号（原稿の幅サイズ）による。

【００３１】また、図６に示すスタンプ移動機構27で
は、スタンプ17に設けられたガイドピン（不図示）が、
正逆転可能なモータ27ａにギア27ｂ，27ｃを介して連結
されたスクリュー軸27ｄの螺旋状溝に係合されており、
前記モータ27ａの正逆転によって前記スタンプ17が原稿
の幅方向に移動する。尚、この時のスタンプ17の移動制
御も、前述したように操作者が装置本体の操作部（不図
示）から入力した信号（原稿の幅サイズ）による。

【００３２】尚、図５及び図６において、28はスタンプ
17のホームポジション検出のためのスイッチである。従
って、前記モータ26ａ，27ａを駆動して定期的に前記ス
イッチ28がＯＮされる位置までスタンプ17を移動させ
る。これにより、前記スタンプ17の位置がイニシャライ
ズされ、正確に原稿の幅サイズ端部に移動することが可
能となる。

【００３３】上記構成により、操作者が装置本体の操作
部から入力した信号に応じて前記スタンプ17が原稿の幅
方向任意の位置（本実施例では後端隅部）に自動的に移
動されるので、原稿の画像面に重ならない位置にマーク
を押印することができ、また原稿のサイズによらず、原
稿の後端隅部にマークを押印することができ、操作者が
マークの位置を確認し易いという効果がある。

【００３４】〔第４実施例〕次に、第４実施例に係る原
稿読取装置について図７及び図８を参照して説明する。
図７及び図６は原稿読取装置の制御系の構成を示すブロ
ック図である。尚、スタンプ部を除く原稿読取装置の構
成は、前述した実施例と略同等であるため、同等の機能
及び構成を有する部材には同一符号を付し、詳しい説明
は省略している。以下、本実施例に係るスタンプ部の構
成について説明する。

【００３５】本実施例に係るスタンプ部は、上記実施例
で図５及び図６を用いて説明した移動機構26，27の何れ
かを用いて、原稿の幅方向のサイズ或いは画像データに
応じて前記スタンプ17を原稿の幅方向任意の位置に自動
的に移動させるように構成している。

【００３６】先ず原稿の幅方向のサイズに応じてスタン
プ17を移動させる場合は、図１に示す原稿載置台４に規
制ガイド４ａの位置を検出するサイズ検出手段（不図
示）を設けて、操作者がスタートボタンを操作した段階
で前記検出手段が原稿の幅サイズを検出し、この検出信
号に応じて後述する制御系により前記移動機構の駆動を
制御し、前記スタンプ17を原稿の幅方向任意の位置（本
実施例では後端隅部）に自動的に移動させる。

【００３７】図７に上述原稿読取装置の制御系の構成を
示す。図７において、29は本発明の原稿読取装置を装備
するファクシミリ装置の制御部であり、原稿読取装置１
及び記録装置（不図示）の動作を制御する。即ち、上記
制御手段としての制御部29には、前記原稿有無検知セン
サ５や頭出しセンサ12より検知信号が送信され、読取部
11によって読み取った画像情報を送信したり、送られて
きた画像情報を受信する通信部30や受信した画像情報を
記録媒体に記録する記録部31の動作を制御する。更に上
記制御系にはサイズ検出手段32より検出信号（原稿の幅
サイズ）が送信され、該信号に応じてスタンプ移動機構
26，27（モータ26ａ，26ｂ）の駆動を制御し、更にスタ
ンプ17（ソレノイド17ｂ）の駆動を制御する。

【００３８】上記構成により、検出された原稿の幅サイ
ズに応じて前記スタンプ17が原稿の幅方向任意の位置
（本実施例では後端隅部）に自動的に移動されるので、
原稿の画像面に重ならない位置にマークを押印すること
ができ、また原稿のサイズによらず、原稿の後端隅部に
マークを押印することができ、操作者がマークの位置を
確認し易い。更にスタンプのセットのし忘れ等を防止す
ることができ、操作性が更に向上する。

【００３９】次に画像データに応じてスタンプ17を移動
させる場合は、図１に示す読取部11で読み取った原稿の
画像データから原稿の幅サイズを推測し、これに応じて
後述する制御系により前記移動機構の駆動を制御し、前
記スタンプ17を原稿の幅方向任意の位置（本実施例では
後端隅部）に自動的に移動させる。或いは読み取った画
像データから画像の存在しない領域を検出し、その範囲
に前記スタンプ17を自動的に移動させる。

【００４０】図８に上述原稿読取装置の制御系の構成を
示す。尚、図７に示す制御系と同等の機能を有するもの
には同一符号を付し、説明は省略する。図８に示す制御
系には読取部11で読み取った原稿の画像データが送信さ
れ、該画像データから原稿の幅サイズを推測し、或いは
画像の存在しない領域を検出し、これに応じてスタンプ
移動機構26，27（モータ26ａ，26ｂ）の駆動を制御し、
更にスタンプ17（ソレノイド17ｂ）の駆動を制御する。

【００４１】上記構成によれば、上述効果に加えて、特
に原稿の幅サイズを検出するセンサ等の検出手段を持た
ないことから、装置の構成を簡略化できるという利点を
もっている。また原稿端部に画像のある原稿の場合に
も、スタンプマークを画像から外して押印することが可
能となる。

【００４２】〔他の実施例〕前述した実施例では、原稿
の幅方向任意を位置を後端隅部としたが、これに限定さ
れるものではなく、原稿の画像面に重なることがなく、
更に操作者が確認し易い位置であれば何処でも良い。

【００４３】また前述した実施例では、ファクシミリ装
置に装備される原稿読取装置について説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えば複写機、スキャナー
等の他の装置であっても良い。

【００４４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
読取後の原稿にマークを押印する押印手段を原稿の幅方
向任意の位置に移動可能に構成することにより、更に詳
しくは前記押印手段を原稿の幅方向にスライド可能に支
持し案内するガイド手段を有する構成とすることによ
り、操作者が前記押印手段を手動で任意の位置に移動さ
せることができるので、原稿の画像面に重ならない位置
にマークを押印することができ、また原稿のサイズによ
らず、原稿の後端隅部にマークを押印することができ、
操作者がマークの位置を確認し易いという効果がある。

【００４５】また前記載置手段上で原稿の幅方向に移動
可能であり載置された原稿の幅方向両端を規制する規制
手段を有し、前記押印手段が前記規制手段に連動して原
稿の幅方向に移動する構成とすることにより、載置手段
上にセットされた原稿幅に前記規制手段を合わせるだけ
で前記押印手段も原稿幅に応じた位置に移動するので、
上述効果に加えて、操作性が向上するという効果があ
る。

【００４６】また前記押印手段を原稿の幅方向に移動す
る移動手段と、前記原稿の幅方向のサイズ等の信号を入
力する操作手段とを有し、操作者が前記操作手段から入
力した信号に応じて前記押印手段を原稿の幅方向に移動
する構成とすることにより、操作者が前記操作手段から
入力した信号に応じて前記押印手段が原稿の幅方向任意
の位置に自動的に移動されるので、原稿の画像面に重な
らない位置にマークを押印することができ、また原稿の
サイズによらず、原稿の後端隅部にマークを押印するこ
とができ、操作者がマークの位置を確認し易いという効
果がある。

【００４７】また前記押印手段を原稿の幅方向に移動す
る移動手段と、前記原稿の幅方向のサイズを検出するサ
イズ検知手段とを有し、該サイズ検知手段の検知信号に
基づいて前記押印手段を原稿の幅方向に移動する構成と
することにより、前記押印手段は検出された原稿の幅サ
イズに応じた位置に自動的に移動されるので、上述効果
に加えて、押印手段のセットのし忘れ等を防止すること
ができ、操作性が更に向上するという効果がある。

【００４８】また前記押印手段を原稿の幅方向に移動す
る移動手段と、前記読取手段で読み取った画像データに
基づいて原稿への押圧位置を決定する制御手段とを有
し、該制御手段で決定した押印位置に前記押印手段を移
動する構成とすることにより、前記押印手段は読み取ら
れた原稿の画像データに応じた位置に自動的に移動され
るので、上述効果に加えて、装置の簡略化が図れると共
に、原稿のサイズだけでなくその画像データによって押
印位置を決定することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る原稿読取装置を装備したファクシ
ミリ装置の外観斜視図である。

【図２】前記ファクシミリ装置に装備された原稿読取装
置の概略構成を示す模式断面図である。

【図３】前記画像読取装置におけるスタンプ部の構成を
示す模式斜視図である。

【図４】第２実施例に係る原稿読取装置のスタンプと規
制ガイドとの連結状態を模式的に表した上視断面図であ
る。

【図５】第３実施例に係る原稿読取装置のスタンプ及び
その移動機構の構成を示す模式斜視図である。

【図６】第３実施例に係る原稿読取装置のスタンプ及び
その移動機構の構成を示す模式斜視図である。

【図７】第４実施例に係る原稿読取装置の制御系の構成
を示すブロック図である。

【図８】第４実施例に係る原稿読取装置の制御系の構成
を示すブロック図である。

【符号の説明】

Ｇ…原稿 １…原稿読取装置 １ａ…上部枠体 １ｂ…
下部枠体 １ｃ…原稿搬送路 ２…上ガイド ３…下ガ
イド ４…原稿載置台 ４ａ…規制ガイド ５…原稿検
知センサ ６ａ…予備搬送ローラ ６ｂ…予備搬送押圧
片 ７…圧縮バネ ８ａ…分離ローラ ８ｂ…分離部材
９…バネ 10…搬送ローラ対 11…読取部 11ａ…読
取面 12…頭出しセンサ 13…原稿押さえ 13ａ…固定
板 13ｂ…原稿押さえ板 14…原稿押さえ軸 15…排出
ローラ対 16…排出トレイ 17…スタンプ 17ａ…押印
部 17ｂ…ソレノイド 18…フレキシブルケーブル 19
…ガイドレール 19ａ，19ｂ…内壁 20…開口部 21…
ラック 22…ギア 23…アイドラギア 24…スタンプラ
ック板 25…レール 26…スタンプ移動機構 26ａ…モ
ータ 26ｂ…モータプーリ 26ｃ…プーリ 26ｄ…ワイ
ヤ 27…スタンプ移動機構 27ａ…モータ 27ｂ，27ｃ
…ギア 27ｄ…スクリュー軸 28…スイッチ29…制御部
30…通信部 31…記録部 32…サイズ検出手段

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚の原稿が載置可能な載置手段と、 前記原稿を一枚ずつ搬送する搬送手段と、 前記原稿の画像を読み取るための読取手段と、 読取後の原稿にマークを押印する押印手段と、 を有し、 前記押印手段を原稿の幅方向任意の位置に移動可能に構
   成したことを特徴とする原稿読取装置。
2. 【請求項２】 前記原稿読取装置は、前記押印手段を原
   稿の幅方向にスライド可能に支持し案内するガイド手段
   を有することを特徴とする請求項１に記載の原稿読取装
   置。
3. 【請求項３】 前記原稿読取装置は、前記載置手段上で
   原稿の幅方向に移動可能であり載置された原稿の幅方向
   両端を規制する規制手段を有し、前記押印手段が前記規
   制手段に連動して原稿の幅方向に移動することを特徴と
   する請求項１に記載の原稿読取装置。
4. 【請求項４】 前記原稿読取装置は、前記押印手段を原
   稿の幅方向に移動する移動手段と、前記原稿の幅方向の
   サイズ等の信号を入力する操作手段とを有し、操作者が
   前記操作手段から入力した信号に応じて前記押印手段を
   原稿の幅方向に移動することを特徴とする請求項１に記
   載の原稿読取装置。
5. 【請求項５】 前記原稿読取装置は、前記押印手段を原
   稿の幅方向に移動する移動手段と、前記原稿の幅方向の
   サイズを検出するサイズ検知手段とを有し、該サイズ検
   知手段の検知信号に基づいて前記押印手段を原稿の幅方
   向に移動することを特徴とする請求項１に記載の原稿読
   取装置。
6. 【請求項６】 前記原稿読取装置は、前記押印手段を原
   稿の幅方向に移動する移動手段と、前記読取手段で読み
   取った画像データに基づいて原稿への押圧位置を決定す
   る制御手段とを有し、該制御手段で決定した押印位置に
   前記押印手段を移動することを特徴とする請求項１に記
   載の原稿読取装置。
7. 【請求項７】 装置全体の動作を制御するための制御手
   段と、 原稿を搬送して読み取った情報を前記制御手段に転送す
   る請求項１乃至請求項６の何れかに１項に記載の原稿読
   取装置と、 前記制御手段から転送された情報を記録媒体に記録する
   記録装置と、 を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。