JP2901222B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2901222B2
JP2901222B2 JP5326688A JP32668893A JP2901222B2 JP 2901222 B2 JP2901222 B2 JP 2901222B2 JP 5326688 A JP5326688 A JP 5326688A JP 32668893 A JP32668893 A JP 32668893A JP 2901222 B2 JP2901222 B2 JP 2901222B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿若しくは書籍等に印
字,印刷若しくは手書きされた文字,図形その他の画像
を読取る画像読取装置に関するものであり,特に1個の
光学ユニットにより定置状態および移動状態の画像担体
上の画像の読取りが可能であると共に,構成部材の点数
が少なくかつ高精度である画像読取装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の画像読取装置の例を示す
縦断面要部説明図であり,定置状態および移動状態の両
態様において画像担体の画像読取りが可能のように構成
されたものである。図10において,51は下部ユニッ
トであり,上面に透明なプラテンガラス52を備えると
共に,光学ユニット53を摺動軸54を介して左右方向
移動可能に内蔵させてある。この光学ユニット53には
照射用の光源55をはじめとして,図示省略したレン
ズ,ミラー,CCDセンサ等を内蔵させてある。
【0003】次に56は上部ユニットであり,下部ユニ
ット51上に開閉可能に接続載置されており,原稿ホッ
パ57,ピックローラ58および分離パッド59からな
る自動原稿供給手段60を備えると共に,下部ユニット
51との間に原稿搬送手段61を設けてある。62はス
タッカであり,読取り後の原稿を収容するためのもので
ある。
【0004】上記の構成により,まず単葉の原稿若しく
は書籍上の画像を読取る場合には,上部ユニット56を
開放して,プラテンガラス52上に読取面を下向きにし
て前記原稿若しくは書籍を載置し,光学ユニット53を
摺動軸54に沿って左右方向に移動させて画像読取りを
行う。次に多数の原稿を連続して読取る場合には,上部
ユニット56を下部ユニット51上に閉止し,ホッパ5
7からピックローラ58を介して1枚宛自動的に抽出
し,原稿搬送手段61によってプラテンガラス52上を
搬送しながら,下部ユニット51の左端に停止させた光
学ユニット53によって画像読取りを行うのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の画像読取装
置においては,自動原稿供給手段60が原稿ホッパ57
上の原稿63を下側から取り出す所謂下取出方式である
ため,原稿ホッパ57に積載する原稿63の枚数に限度
があり,例えば50〜100枚程度である。従って多量
の原稿を一時に収容することができず,適宜の間隔で補
充する必要があり,そのための労力を要するという問題
点がある。
【0006】また光学ユニット53をプラテンガラス5
2の下方に離隔させた状態で,かつ摺動軸54に沿って
移動可能に設けた構成であるため,光学ユニット53を
支持する摺動軸54の撓み,反りその他に起因してプラ
テンガラス52の上面,すなわち画像担体の表面と光学
ユニット53との間の光路長が光学ユニット53の位置
によって変動し,光学的精度が低下するという問題点が
ある。一方上記光路長の変動を防止するためには,摺動
軸54の剛性を向上させるか,構成部材の加工寸法精度
の向上若しくは構成部材の点数を増大させる必要があ
り,装置全体の大型化若しくは複雑化を招来するのみな
らず,製作コストの高騰を招くという問題点がある。
【0007】更に画像担体が厚さ寸法の大なる書籍であ
る場合には,プラテンガラス52上に読取面を下方にし
て載置する作業が煩雑であると共に,手指の筋力を必要
以上に要するものであるため,多数頁を読取る場合に
は,多大の労力と時間を要するという問題点がある。な
お書籍の背の装丁手段が所謂タイトバック式である場合
や,綴じ代を有する部厚な書類である場合には,見開き
状態の読取りに際して,中央部分の焦点が合わないため
読取り不能となることがある。このため,背の部分を強
く押圧する必要があり,前記同様に必要以上の労力を要
するという問題点がある。
【0008】本発明は,上記従来技術に存在する問題点
を解決し,構成部材の点数が少なくかつ高精度であり,
操作性の優れた画像読取装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明においては,上面に原稿台を備えた下部ユニ
ットと,この下部ユニットと開閉可能に接続され下面に
プラテンガラスを備えると共にこのプラテンガラス上に
自重によって載置された光学ユニットを備えた上部ユニ
ットとからなり,書籍等の固定原稿を読取る場合に前記
光学ユニットを水平方向に移動可能にかつ前記原稿台を
上方に付勢可能に形成し,ならびに前記上部ユニットお
よび下部ユニットの端部およびその近傍に自動原稿供給
手段および原稿搬送手段を設けると共に,移動原稿を読
取る場合に原稿搬送経路を前記プラテンガラスの下面か
らプラテンガラスおよびこのプラテンガラスの端部に保
持した状態の前記光学ユニットを各々貫通して前記上部
ユニットの上方に至る間に配設する,という技術的手段
を採用した。
【0010】本発明において,上部ユニットの上部の一
部若しくは全部を透明材料によって形成し,上部ユニッ
トの内部を透視可能に構成することができる。また上記
発明において,原稿台の中央部に書籍の背部を挿入可能
に形成した開口を設け,この開口の下面に上方に付勢可
能に形成された閉塞部材を当接させることができる。
【0011】更に上記発明において,原稿台の開口の下
方の近傍に挟着部材を設け,開口から下方に突出する書
籍の背部を挟着可能に構成することができる。また更に
上記発明において,閉塞部材の原稿台からの下降状態を
検出するセンサを設け,このセンサからの信号により原
稿切出し位置を開口の中心に設定しこの中心から両側に
振り分けて読み取るように構成することができる。
【0012】なお上記の発明において,光学ユニットに
駆動用モータを設けて自走可能に構成することができ
る。
【0013】
【作用】上記の構成により,自動原稿供給手段を所謂上
取出方式とすることができ,原稿ホッパの収容能力を大
幅に増大させることができ,多量の原稿読取の場合にお
いても,読取途中における原稿の差替若しくは補充作業
を省略することができ,事務能率を向上させることがで
きる。
【0014】また光学ユニットをプラテンガラス上に自
重により載置した構成としたことにより,画像担体の表
面と光学ユニットとの間の光路長の変動を防止すること
ができ,光学的精度を向上させ得ると共に,構成部材の
剛性向上,部品点数の増大防止が期待できる。
【0015】更に原稿台を下部ユニットの上面に設けた
構成により,画像担体の読取面を上方にして載置するこ
とができ,画像担体が厚さ寸法の大なる書籍であって
も,容易にセッティングを行うことができると共に,頁
めくり作業もまた容易となる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す要部縦断面説明
図,図2は図1におけるA−A線断面説明図,図3は図
1および図2における光学ユニットおよびその近傍を示
す斜視図,図4は図1および図2における上部ユニット
を開放した状態を示す斜視図,図5は図1における上部
ユニットおよび下部ユニットの右端部を示す要部縦断面
拡大説明図である。
【0017】図1ないし図5において,1は下部ユニッ
トであり,略箱型に形成し,上面に原稿台2を設ける。
この原稿台2は,例えばコイルばね3によって上方に付
勢され,所定の位置に設けられたストッパ(図示せず)
に係止されて上限位置が定められる。次に4は上部ユニ
ットであり,前記下部ユニット1と開閉可能に接続され
ている。5はプラテンガラスであり,下部ユニット1の
下面に設けられ,このプラテンガラス5上に光学ユニッ
ト6がローラ7を介して自重によって載置され,水平方
向(図1および図5において左右方向)に移動可能に構
成されている。上部ユニット4の上面は透明なガラス板
8によって形成され,内部を透視可能とする。
【0018】光学ユニット6には画像担体の表面を照射
するための光源9をはじめとして,図示省略したレン
ズ,ミラー,CCDセンサ等を内蔵させ,画像読取機能
を付与してある。なお光学ユニット6は,駆動用モータ
10およびタイミングベルト11により,摺動軸12に
沿ってプラテンガラス5上を移動可能としてある。
【0019】次に13は原稿ホッパであり,下部ユニッ
ト1の一方の端部,例えば図1において右端部に設け,
原稿14を積載収容する。15はピックローラであり,
上部ユニット4の端部に前記原稿ホッパ13の端部に臨
むように設ける。16は分離パッドであり,ピックロー
ラ15と摺接するように設け,原稿14が重合して抽出
供給されるのを防止するためのものである。上記の構成
部材により自動原稿供給手段を構成する。
【0020】17は搬送ローラであり,上部ユニット4
および下部ユニット1の一方の端部(図1および図5に
おいて右端部)近傍および上部ユニット4の上端部近傍
に複数対設けられる。18は原稿ガイドであり,前記ピ
ックローラ15と搬送ローラ17との間および搬送ロー
ラ17,17間に適宜に配設し,原稿搬送経路を形成す
る。なお光学ユニット6内にも原稿ガイド19を設ける
ことにより,図5に示すように光学ユニット6をプラテ
ンガラス5の右端部に位置させたときに,原稿搬送経路
がプラテンガラス5の下面から,プラテンガラス5およ
び光学ユニット6を貫通して上部ユニット4の上方に至
る間に形成されるようにする。
【0021】次に20は開口であり,原稿台2の中央部
に例えば短冊状に形成して設けられ,書籍等の背部若し
くは綴代部を挿入可能とする。21は閉塞部材であり,
横断面を例えば擬似π字状に形成し,開口20の下面に
例えばコイルばね22を介して上方に付勢させて当接さ
せる。
【0022】上記の構成により,まず多数の原稿を連続
して読取る場合には,上部ユニット4を下部ユニット1
上に閉止し,光学ユニット6を図5に示すようにプラテ
ンガラス5の右端位置に保持した状態で行う。なお原稿
ホッパ13は,積載収容した原稿14の最上端がピック
ローラ15に当接するように,原稿14を上方に付勢す
るように形成してある。
【0023】上記の状態において,図5に示すように制
御手段(図示せず)を介してピックローラ15を時計方
向に回転させれば,最上段の原稿14が自動的に抽出さ
れ,分離パッド16によって重合した原稿が分離され
て,原稿ガイド18内に進入し,搬送ローラ17によっ
てプラテンガラス5の下面を左方に搬送される。この間
に原稿14の画像が光学ユニット6によって読取られる
のである。読取り後の原稿14は,プラテンガラス5を
下方から上方に貫通し,光学ユニット6内に設けられた
原稿ガイド19を経由して,上部ユニット4の上方に排
出される。
【0024】この場合,自動原稿供給手段を構成する原
稿ホッパ13(図1参照)は,下部ユニット1の端部外
方に設けられ,かつ上取出方式とすることができるた
め,原稿ホッパ13の原稿14の収容能力を大幅に増大
させることができる。従って多量の原稿14を連続して
読取る場合においても,従来の下取出方式のものにおい
て経験される読取途中における原稿14の差替若しくは
補充のための余剰の作業が不要であり,事務能率の向上
が期待できる。
【0025】次に単葉の原稿若しくは薄手の書籍等の画
像を読取る場合には,図4に示すように上部ユニット4
を開放し,下部ユニット1の原稿台2上に上記画像担体
を載置する。この場合読取り面を上面とし,例えば画像
担体の角隅部を切出し位置マーク23に合わせる。画像
担体を原稿台2上に位置決め載置後,図1および図2に
示すように上部ユニット4を下部ユニット1上に閉止す
れば,プラテンガラス5の下面が原稿台2上の画像担体
の読取り面と密着する。
【0026】この場合,原稿台2はコイルばね3によっ
て上方に付勢されているが,下方に移動可能に構成され
ているため,画像担体の厚さ寸法に対応して原稿台2が
下降し,プラテンガラス5と画像担体の読取面との密着
状態を保持し,かつ上部ユニット4と下部ユニット1と
の閉止密着状態をも併せて確保することができる。なお
原稿台2の中央部の開口20に下方から当接させた閉塞
部材21も,その上面を原稿台2の上面と同一平面を形
成した状態で下降するため,上記の状態の確保には全く
支障がない。
【0027】次に光学ユニット6を図1においてプラテ
ンガラス5上を例えば左方に移動させれば,原稿台2上
の画像担体の画像を読取ることができる。この場合,光
学ユニット6はプラテンガラス5上に自重によって載置
されて移動するから,移動中における光路長の変動を防
止することができ,図3に示す摺動軸12には軸と直角
方向の荷重は殆ど作用しないから,摺動軸12に撓みも
また殆ど発生せず,光学的精度を向上させることができ
る。
【0028】なお上部ユニット4の上面を例えば透明な
ガラス板8によって構成することにより,上部ユニット
4を下部ユニット1上に閉止した状態においても,原稿
台2上の画像担体のセッティング状態を外部から透視可
能であるから,非所望なセッティング状態で読取りが行
われるような事態の発生を防止できるのである。
【0029】図6は前記図1および図4における開口2
0および閉塞部材21とその近傍を示す要部拡大縦断面
図,図7は閉塞部材21の作動状態を示す一部断面要部
説明図であり,同一部分は前記図1ないし図5と同一の
参照符号で示す。
【0030】図6および図7において,31は凹部であ
り,原稿台2の上面の開口20を中心として左右に,例
えば長円状に形成して4個所設けると共に,スリット3
2を長円の長手方向に沿って設ける。このような凹部3
1およびスリット32を形成するには,例えばプレスに
よるエンボス加工および打抜加工によることが好まし
い。33は挟着部材であり,開口20を介して1対を対
向して設け,スリット32を貫通する止めねじ34によ
り凹部31の底面に取り付けられる。
【0031】35は挟着片であり,例えばゴムその他の
弾性可撓性材料によって形成し,挟着部材33の開口2
0側の端部に固着する。36,37は各々センサであ
り,各々略L字形に形成された取付部材38,39を介
して各々原稿台2および閉塞部材21の下方に突出する
ように,かつ水平方向において相互に対向するように設
ける。
【0032】上記の構成により,例えば書籍のように背
部若しくは綴じ代を有する画像担体の読取りを行う場合
には,まず図6において止めねじ34を緩めて,挟着部
材33を開口20の縁辺から外方に退避させた状態で,
画像担体を原稿台2上に載置する。これにより図7に示
すように,例えば書籍40の背部41は開口20内に挿
入され,背部41は閉塞部材21を下方に下降させる。
この状態において,挟着部材33を開口20側に移動さ
せ,挟着片35を背部41の両側に当接させて止めねじ
34を締付ければ,書籍40を固定することができる。
【0033】上記のように書籍40を原稿台2上に固定
した後,上部ユニット4(図1および図2参照)を下部
ユニット1上に閉止すれば,図7に示すようにプラテン
ガラス5が読取面に密着するから,前記のようにして読
取りを行うことができる。引き続き他の頁を読取る場合
においても,プラテンガラス5を上方に開放すれば,書
籍40の背部41が固定されているから,頁めくりを極
めて容易に行うことができる。
【0034】一方書籍40の背部41が閉塞部材21を
下降させることにより,センサ36,37が非対向状態
となるため,この信号により画像担体が書籍40である
ことが検出される。従って制御手段(図示せず)を介し
て原稿切出し位置を開口20の中心に設定し,この中心
から両側に振り分けて読取ることができるのである。画
像担体である書籍40を原稿台2上から除去すると,原
稿台2および閉塞部材21は各々コイルばね3,22
(図1参照)によって上方に付勢されているから,各々
上面を同一平面に形成した状態で初期の位置に復帰す
る。
【0035】図8は本発明の他の実施例における光学ユ
ニット6を示す要部平面図,図9は図8におけるB方向
要部断面矢視図であり,同一部分は前記図1ないし図5
と同一の参照符号で示す。図8および図9において,5
0はガイドレールであり,上部ユニット4の上部内周面
に,光学ユニット6の移動方向に沿って,一体に若しく
は別体として設ける。
【0036】51,52は各々ローラであり,光学ユニ
ット6の上部に設けると共に,ガイドレール50を挟着
するように形成する。ローラ52は例えば板ばね53に
よってガイドレール50側に付勢されている。次に54
はピニオンであり,例えば光学ユニット6の側面部に設
けられ,駆動モータ55によって駆動される。ピニオン
54は上部ユニット4の側壁内周面に光学ユニット6の
移動方向に沿って設けられたラック56とかみあうよう
に形成される。
【0037】上記の構成により,駆動モータ55によっ
てピニオン54を回転させれば,光学ユニット6をガイ
ドレール50に沿って移動させることができ,前記の実
施例におけると同様の画像読取りを行うことができる。
この場合,ローラ51,52がガイドレール50の両側
面を挟着して転動するから,光学ユニット6を揺動させ
ることなく移動させることができ,光学的精度を確保す
ることができる。このように光学ユニット6を所謂自走
式に構成することにより,前記図3に示すような摺動軸
12およびタイミングベルト11等を省略することがで
き,全体としての構成部材の点数を減少させることがで
きると共に,コンパクト化することができる。
【0038】本実施例においては,光学ユニット6をロ
ーラ7を介してプラテンガラス5上を移動させる例につ
いて記述したが,例えば自己潤滑性を有する材料によっ
て形成したスライダによって移動させる構成としてもよ
い。また原稿台2および閉塞部材21の上方への付勢手
段としては,コイルばね3,22以外に他のばね手段を
使用してもよく,ばね以外の公知の付勢手段を使用して
もよい。更に光学ユニット6の移動手段は,タイミング
ベルト11以外に,チエン,ワイヤ等の巻掛媒体を使用
することができる。なお厚手の書籍等を読取対象としな
いものについては,原稿台2の中央部の開口20および
閉塞部材21を欠如した構成としてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから,下記のような効果を奏し得る。 (1)プラテンガラス上に自重によって載置されるよう
に光学ユニットを設けた構成であるため,光学ユニット
の水平方向移動によっても画像担体との間の光路長の変
動を防止することができ,光学的精度を向上させること
ができる。 (2)従来のもののように光学ユニットを支持案内する
摺動軸が不要であるため,光学的精度を確保向上させる
ための構成部材の剛性向上,部品点数の増大を防止で
き,構造を簡単かつコンパクトにすることができる。 (3)自動給紙手段を上取出方式にすることができるた
め,原稿ホッパの収容能力を大幅に増大させることがで
き(例えば200枚以上),多量の原稿読取りの場合に
おいても,読取作業途中における原稿の差替若しくは補
充作業が不要となり,事務能率を向上させ得る。 (4)原稿台上に画像担体の読取面を上方にして載置す
ることができ,画像担体の読取面の確認が容易であると
共に,画像担体が厚さ寸法の大である書籍その他のもの
であっても,セッティングが極めて容易である。 (5)上部ユニットの上部の一部若しくは全部を透明材
料によって形成することにより,上部ユニットの内部お
よび原稿台の上面を外部から透視できるため,上部ユニ
ットを下部ユニット上に閉止した状態においても,原稿
台上の画像担体のセッティング状態を目視確認すること
ができ,画像担体のセットミスを防止できる。 (6)原稿台の中央部に開口を設けることにより,書籍
のような背部若しくは綴じ代を有する画像担体であって
も,原稿台上へのセッティングが容易であり,かつ読取
面をプラテンガラスに密着させることができる。 (7)原稿台の開口の下方に挟着部材を設けることによ
り,書籍の背部若しくは綴じ代部を挟着固定することが
でき,多頁に亘る読取りの場合においても頁めくりが容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部縦断面説明図であ
る。
【図2】図1におけるA−A線断面説明図である。
【図3】図1および図2における光学ユニット6および
その近傍を示す斜視図である。
【図4】図1および図2における上部ユニット4を開放
した状態を示す斜視図である。
【図5】図1における上部ユニット4および下部ユニッ
ト1の右端部を示す要部縦断面拡大説明図である。
【図6】図1および図4における開口20および閉塞部
材21とその近傍を示す要部拡大縦断面図である。
【図7】閉塞部材21の作動状態を示す一部断面要部説
明図である。
【図8】本発明の他の実施例における光学ユニット6を
示す要部平面図である。
【図9】図8におけるB方向要部断面矢視図である。
【図10】従来の画像読取装置の例を示す縦断面要部説
明図である。
【符号の説明】
1 下部ユニット 2 原稿台 4 上部ユニット 6 光学ユニット 13 原稿ホッパ 20 開口 21 閉塞部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に原稿台を備えた下部ユニットと,
    この下部ユニットと開閉可能に接続され下面にプラテン
    ガラスを備えると共にこのプラテンガラス上に自重によ
    って載置された光学ユニットを備えた上部ユニットとか
    らなり,書籍等の固定原稿を読取る場合に前記光学ユニ
    ットを水平方向に移動可能にかつ前記原稿台を上方に付
    勢可能に形成し,ならびに前記上部ユニットおよび下部
    ユニットの端部およびその近傍に自動原稿供給手段およ
    び原稿搬送手段を設けると共に,移動原稿を読取る場合
    原稿搬送経路を前記プラテンガラスの下面からプラテ
    ンガラスおよびこのプラテンガラスの端部に保持した状
    態の前記光学ユニットを各々貫通して前記上部ユニット
    の上方に至る間に配設したことを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 上部ユニットの上部の一部若しくは全部
    を透明材料によって形成し,上部ユニットの内部を透視
    可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  3. 【請求項3】 原稿台の中央部に書籍の背部を挿入可能
    に形成した開口を設け,この開口の下面に上方に付勢可
    能に形成された閉塞部材を当接させたことを特徴とする
    請求項1若しくは2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿台の開口の下方の近傍に挟着部材を
    設け,開口から下方に突出する書籍の背部を挟着可能に
    構成したことを特徴とする請求項1ないし3何れかに記
    載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 閉塞部材の原稿台からの下降状態を検出
    するセンサを設け,このセンサからの信号により原稿切
    出し位置を開口の中心に設定しこの中心から両側に振り
    分けて読取るように構成したことを特徴とする請求項1
    ないし4何れかに記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 光学ユニットに駆動用モータを設けて自
    走可能に構成したことを特徴とする請求項1ないし5何
    れかに記載の画像読取装置。
JP5326688A 1993-12-24 1993-12-24 画像読取装置 Expired - Lifetime JP2901222B2 (ja)

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JP5326688A JP2901222B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 画像読取装置

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JPH07184008A JPH07184008A (ja) 1995-07-21
JP2901222B2 true JP2901222B2 (ja) 1999-06-07

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ID=18190553

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