JPH09185388A - 器楽練習用カラオケ再生方法および装置 - Google Patents
器楽練習用カラオケ再生方法および装置Info
- Publication number
- JPH09185388A JPH09185388A JP7354718A JP35471895A JPH09185388A JP H09185388 A JPH09185388 A JP H09185388A JP 7354718 A JP7354718 A JP 7354718A JP 35471895 A JP35471895 A JP 35471895A JP H09185388 A JPH09185388 A JP H09185388A
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- JP
- Japan
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- Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 器楽奏者など、両手がふさがり譜面を見なけ
ればならない独奏者は、カラオケで再生される音の伴奏
に自分の演奏を合わせなければならず、自分のペースに
合わせてカラオケ再生装置を制御し、伴奏を自分に従わ
せることが出来る手段がない。 【解決手段】 音楽の内容に同期したマーカ信号を検出
する検出器51とトリガ信号発生器55を有し、この2
つからそれぞれ信号を受ける判定器54は、制御信号を
制御部26に送ってマーカの位置を基準に一時停止・再
生の動作を行わせる。これにより独奏者は、自分の演奏
にカラオケ再生機を制御して伴奏を従わせることができ
る。
ればならない独奏者は、カラオケで再生される音の伴奏
に自分の演奏を合わせなければならず、自分のペースに
合わせてカラオケ再生装置を制御し、伴奏を自分に従わ
せることが出来る手段がない。 【解決手段】 音楽の内容に同期したマーカ信号を検出
する検出器51とトリガ信号発生器55を有し、この2
つからそれぞれ信号を受ける判定器54は、制御信号を
制御部26に送ってマーカの位置を基準に一時停止・再
生の動作を行わせる。これにより独奏者は、自分の演奏
にカラオケ再生機を制御して伴奏を従わせることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラオケソフトを
再生する方法とその装置に関するものである。
再生する方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラオケ再生方法は、あらかじめ
録音してある伴奏音を自動的に機械が再生するものであ
り、独奏者はこの伴奏音に合わせて演奏をしなければな
らなかった。特に目の不自由な人や譜面を見なければな
らない器楽奏者の場合は、現在普及している映像カラオ
ケでも役に立たず、再生される音だけを頼ってこれに自
分の演奏を合わせなければならなかった。従来の再生方
式の例として、標準的なデジタルオーディオ方式を以下
に説明する。図1は媒体に記録されるデータから1フレ
ームを抜き出したものである。1は同期パターンであ
り、2は音楽の有無や選曲のための情報が入ったデータ
である。3はオーディオデータであり、1フレームの容
量588ビット中の大部分である544ビットがこのオ
ーディオデータに割り当てられている。図2はこのよう
なデータが記録された媒体からオーディオデータを読み
とり、音を再生するためのシステムであり、標準的な方
式として磁気テープやCD(コンパクトディスク)など
の再生に用いられているものである。21はピックアッ
プであり、データの記録媒体により磁気ヘッドまたはオ
プティカルピックアップなどが用いられる。22はデジ
タル復調器であり、23はアナログ変換器である。ここ
でアナログのオーディオ信号に変換されたデータは24
の出力端子に供給される。25は操作部であり、26は
制御部である。27は、制御部26のコントロールによ
り媒体やピックアップを駆動するサーボシステムであ
る。
録音してある伴奏音を自動的に機械が再生するものであ
り、独奏者はこの伴奏音に合わせて演奏をしなければな
らなかった。特に目の不自由な人や譜面を見なければな
らない器楽奏者の場合は、現在普及している映像カラオ
ケでも役に立たず、再生される音だけを頼ってこれに自
分の演奏を合わせなければならなかった。従来の再生方
式の例として、標準的なデジタルオーディオ方式を以下
に説明する。図1は媒体に記録されるデータから1フレ
ームを抜き出したものである。1は同期パターンであ
り、2は音楽の有無や選曲のための情報が入ったデータ
である。3はオーディオデータであり、1フレームの容
量588ビット中の大部分である544ビットがこのオ
ーディオデータに割り当てられている。図2はこのよう
なデータが記録された媒体からオーディオデータを読み
とり、音を再生するためのシステムであり、標準的な方
式として磁気テープやCD(コンパクトディスク)など
の再生に用いられているものである。21はピックアッ
プであり、データの記録媒体により磁気ヘッドまたはオ
プティカルピックアップなどが用いられる。22はデジ
タル復調器であり、23はアナログ変換器である。ここ
でアナログのオーディオ信号に変換されたデータは24
の出力端子に供給される。25は操作部であり、26は
制御部である。27は、制御部26のコントロールによ
り媒体やピックアップを駆動するサーボシステムであ
る。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】このような従来方式で
再生される音は、あらかじめ録音した音を忠実に再生し
てくれるが、勝手に演奏が進むのでこれを聴きながら自
分も一緒に演奏する者の都合にはおかまいなしである。
操作部25は、再生・停止・選曲・速送りなどの一連の
操作を手で行うことが出来るが、伴奏音の内容とは無関
係に外部からの意志で行うものであり、再生される伴奏
音を耳で聞いてから判断して行っている。音楽は一般に
規則正しいリズムで構成されるが、録音時の演奏者の演
奏スタイルは必ずしもこれが一定でなく、途中で速めた
り遅くしたりすることがある。途中で休みが入ることも
あり、従来は再生される音を聴いた後で判断するしかな
かった。本発明のねらいは、再生される伴奏音を聴いて
から判断しなくても、あらかじめ設定されている約束の
箇所で自動的に演奏が止まり、独奏者のペースで演奏を
進めることが出来る方式を提供することにある。さらに
本発明は、独奏者が練習に慣れるに従って少しずつ正し
い速さに近づけるための段階も用意し、無理なく段階的
に上達が出来るための工夫がされた方式を提供すること
にある。
再生される音は、あらかじめ録音した音を忠実に再生し
てくれるが、勝手に演奏が進むのでこれを聴きながら自
分も一緒に演奏する者の都合にはおかまいなしである。
操作部25は、再生・停止・選曲・速送りなどの一連の
操作を手で行うことが出来るが、伴奏音の内容とは無関
係に外部からの意志で行うものであり、再生される伴奏
音を耳で聞いてから判断して行っている。音楽は一般に
規則正しいリズムで構成されるが、録音時の演奏者の演
奏スタイルは必ずしもこれが一定でなく、途中で速めた
り遅くしたりすることがある。途中で休みが入ることも
あり、従来は再生される音を聴いた後で判断するしかな
かった。本発明のねらいは、再生される伴奏音を聴いて
から判断しなくても、あらかじめ設定されている約束の
箇所で自動的に演奏が止まり、独奏者のペースで演奏を
進めることが出来る方式を提供することにある。さらに
本発明は、独奏者が練習に慣れるに従って少しずつ正し
い速さに近づけるための段階も用意し、無理なく段階的
に上達が出来るための工夫がされた方式を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】一般に音楽を構成する最
小単位である拍は比較的軽快な曲でも1分間に125拍
程度である。極端に烈しい曲でも208拍程度であり、
どんなに速い曲でもせいぜい数拍/秒である。一方、標
準のデジタルオーディオのビットレートは4、32Mb
/sであり、フレームレートは 4、32×106/588=7350 即ち毎秒7350回のフレームが繰り返される。これだ
けの頻度であれば拍に関する時間的な位置情報をマーカ
として該当するフレームに記録することが出来る。マー
カの位置が数フレームずれたとしても実用上問題は無
く、むしろデータの誤りを防止するために数フレームを
使用した方が確実である。このマーカは、データとして
媒体に記録されるフレームの位置に意味があり、本発明
はマーカを検出してそのフレームの時間的な位置を利用
するものである。即ちマーカを検出することにより自動
的に再生装置を一時停止させると共に、独奏者の意志で
その都度これをマーカの位置から再スタータさせること
により再生システムを制御するものである。
小単位である拍は比較的軽快な曲でも1分間に125拍
程度である。極端に烈しい曲でも208拍程度であり、
どんなに速い曲でもせいぜい数拍/秒である。一方、標
準のデジタルオーディオのビットレートは4、32Mb
/sであり、フレームレートは 4、32×106/588=7350 即ち毎秒7350回のフレームが繰り返される。これだ
けの頻度であれば拍に関する時間的な位置情報をマーカ
として該当するフレームに記録することが出来る。マー
カの位置が数フレームずれたとしても実用上問題は無
く、むしろデータの誤りを防止するために数フレームを
使用した方が確実である。このマーカは、データとして
媒体に記録されるフレームの位置に意味があり、本発明
はマーカを検出してそのフレームの時間的な位置を利用
するものである。即ちマーカを検出することにより自動
的に再生装置を一時停止させると共に、独奏者の意志で
その都度これをマーカの位置から再スタータさせること
により再生システムを制御するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明によれば、マーカの記録さ
れているフレーム位置で自動的に再生動作が停止するの
で、独奏者は自分の意志で自由に次のマーカから再生動
作の開始指示をするだけでよい。これにより独奏者は自
分の演奏に合わせて伴奏を制御し、従わせることが出来
る。
れているフレーム位置で自動的に再生動作が停止するの
で、独奏者は自分の意志で自由に次のマーカから再生動
作の開始指示をするだけでよい。これにより独奏者は自
分の演奏に合わせて伴奏を制御し、従わせることが出来
る。
【0006】
【発明の実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づい
て説明する。図3は本発明に使用するカラオケソフトを
時間軸でモデル化して示したものである。便宜上2重奏
で示してあり、31は独奏パート、32は伴奏パートを
それぞれ示す。この曲は1小節が4拍で構成されてい
る。さらに8小節で1フレーズが構成され、4フレーズ
で全曲が構成されている。従来のカラオケソフトでは、
伴奏パートである32に相当する部分のみがオーディオ
データとして媒体に記録されていた。本発明ではこのオ
ーディオデータの他に、各種マーカ信号が音楽の内容に
同期したデータとして媒体に記録される。33は拍マー
カである。音楽の時間的な進行に伴い、↑印の位置でこ
の拍マーカがデータとして該当するデータフレームに記
録されると共にその番号が記録される。この曲は全12
8拍で構成されており、拍の番号は1から始まって12
8まである。34は小節マーカである。この曲では拍マ
ーカ4つ毎に小節マーカが∧印の箇所で現れ、該当する
フレームに記録される。この曲は全32小節で構成され
ており、小節番号1から32が同時に情報として記録さ
れる。35はフレーズマーカである。この曲は8小節毎
にフレーズマーカが現れ、同様に△印の箇所でフレーズ
番号1〜4が記録される。この他にこの曲には無いが、
臨時マーカが種類として用意されている。音楽の演奏
は、曲によって独奏者がその場の気分で音を延ばしたり
休んだりする場所や即興演奏などをする場所がある。こ
のような場所には臨時マーカが配置され、該当するフレ
ームに記録される。図4は本発明に使用されるカラオケ
ソフトのデータフォーマットである。1、2、3はそれ
ぞれ同期パターン、選曲データ、オーディオデータであ
り、図1の従来例と同じく1フレーム内に時分割多重さ
れている。41は各種マーカであり、今回時分割多重に
追加されたデータである。2の選曲データの容量に余裕
があるので、1フレーム内のビット数588を変えずに
2の選曲データの容量を減らしてこの各種マーカ41を
追加することができる。最も頻繁に記録されるマーカは
拍マーカであるが、数千フレームに対して1回程度であ
る。小節マーカやフレーズマーカの現れる頻度はさらに
低く、従って殆どのフレームにはこのマーカ信号はデー
タとして記録されない。このようなカラオケソフトを再
生すると、オーディオデータを再生するのは従来方式と
同様であるが、毎秒7350回繰り返されるフレームに
あるこの各種マーカを読み出すことができる。図5は本
発明による再生システムの実施例である。21〜27は
図2の従来システムと同じであり、太線で示す51〜5
6が今回追加されたものである。51はマーカ検出器で
あり、フレームに各種マーカがあると直ちにこれを検出
する。52はマーカ選択器、53はモード切替器であ
る。52は、51で検出された各種マーカの中から一種
類だけを選び出すものである。その選択は53であらか
じめ拍、小節、フレーズ、臨時などの各モードの中から
1つを選んで設定する。53でモード設定された種類の
マーカ信号とその番号は判定器54に伝えられる。55
はトリガ信号発生器であり、56はそのトリガ信号を受
けてその発生回数をカウントする演算器である。演算器
56は、55からトリガを受けるとこれをカウントし、
その結果を54に伝える。判定器54の基本動作は以下
のとおりである。まず、選択器52からマーカ信号を受
けると直ちに一時停止信号を制御部26に送って再生動
作を停止させる。この状態で演算器56から信号を受け
ると、この一時停止信号を解除して、再生動作を再開さ
せる。即ちこの再生システムは53で設定したモードに
従って自動的に再生動作が一時停止し、55からのトリ
ガによってその都度再生が再開される。54は、52か
ら受けるマーカでシステムを一時停止させ、56から受
ける信号で再び再生動作にさせる機能の他、次の機能を
有す。52からのマーカより56からの信号が先に来た
時は、その信号の番号を判読してその番号のマーカの位
置から再生をスタートさせる。即ち52からのマーカ番
号は1つずつ増えて行くが、次に来る予定のマーカ番号
より早く同じ番号の信号を56から受けると、その番号
のマーカ位置に飛び越して再生させる。 7 マーカより先にトリガ信号が続くと、見かけ上の早送り
再生となる。トリガ発生器55は、器楽練習者など、両
手がふさがっている場合でも使える足踏み式ペダル構造
で作られ、再生システム本体と分離して床に置かれる。
これを踏むとトリガ信号が発生し、再生システムが起動
する。55には加算トリガと減算トリガの2種類のトリ
ガ信号を発生させることが出来るように2つのペダルが
用意されている。56はこの2種類の信号を受けて、累
積値を計算し、判定器54に伝える。通常は加算トリガ
用のペダルが用いられ、加算トリガが演算器56に送ら
れ、56はこれを加算し、トリガを受ける度に1つずつ
増えた番号を判定器54に送る。以上で明らかなよう
に、このシステムでは55の踏まれるリズム速度で再生
が行われる。55の減算トリガ用ペダルが踏まれると、
減算トリガ信号が56に送られる。56はこれを受ける
と1つ分少ない番号の信号を判定器54に送り、54は
これを既に受けた最後のマーカ番号と比較し、差が−1
となるので、1回分手前のマーカ位置に戻って再生させ
るための制御信号を発生させる。ここでも56からの信
号はあくまでも再生動作を行わせるものであり、再生動
作に入れば、やがて次のマーカが検出され、自動的に一
時停止状態になる。停止状態にするのはあくまでもマー
カ信号である。この状態で加算トリガ用ペダルを踏めば
同じ場所をもう一度繰り返して再生することが出来る。
減算トリガ用ぺダルを繰り返して踏めば53で設定した
モードの単位で手前にさかのぼることが出来る。
て説明する。図3は本発明に使用するカラオケソフトを
時間軸でモデル化して示したものである。便宜上2重奏
で示してあり、31は独奏パート、32は伴奏パートを
それぞれ示す。この曲は1小節が4拍で構成されてい
る。さらに8小節で1フレーズが構成され、4フレーズ
で全曲が構成されている。従来のカラオケソフトでは、
伴奏パートである32に相当する部分のみがオーディオ
データとして媒体に記録されていた。本発明ではこのオ
ーディオデータの他に、各種マーカ信号が音楽の内容に
同期したデータとして媒体に記録される。33は拍マー
カである。音楽の時間的な進行に伴い、↑印の位置でこ
の拍マーカがデータとして該当するデータフレームに記
録されると共にその番号が記録される。この曲は全12
8拍で構成されており、拍の番号は1から始まって12
8まである。34は小節マーカである。この曲では拍マ
ーカ4つ毎に小節マーカが∧印の箇所で現れ、該当する
フレームに記録される。この曲は全32小節で構成され
ており、小節番号1から32が同時に情報として記録さ
れる。35はフレーズマーカである。この曲は8小節毎
にフレーズマーカが現れ、同様に△印の箇所でフレーズ
番号1〜4が記録される。この他にこの曲には無いが、
臨時マーカが種類として用意されている。音楽の演奏
は、曲によって独奏者がその場の気分で音を延ばしたり
休んだりする場所や即興演奏などをする場所がある。こ
のような場所には臨時マーカが配置され、該当するフレ
ームに記録される。図4は本発明に使用されるカラオケ
ソフトのデータフォーマットである。1、2、3はそれ
ぞれ同期パターン、選曲データ、オーディオデータであ
り、図1の従来例と同じく1フレーム内に時分割多重さ
れている。41は各種マーカであり、今回時分割多重に
追加されたデータである。2の選曲データの容量に余裕
があるので、1フレーム内のビット数588を変えずに
2の選曲データの容量を減らしてこの各種マーカ41を
追加することができる。最も頻繁に記録されるマーカは
拍マーカであるが、数千フレームに対して1回程度であ
る。小節マーカやフレーズマーカの現れる頻度はさらに
低く、従って殆どのフレームにはこのマーカ信号はデー
タとして記録されない。このようなカラオケソフトを再
生すると、オーディオデータを再生するのは従来方式と
同様であるが、毎秒7350回繰り返されるフレームに
あるこの各種マーカを読み出すことができる。図5は本
発明による再生システムの実施例である。21〜27は
図2の従来システムと同じであり、太線で示す51〜5
6が今回追加されたものである。51はマーカ検出器で
あり、フレームに各種マーカがあると直ちにこれを検出
する。52はマーカ選択器、53はモード切替器であ
る。52は、51で検出された各種マーカの中から一種
類だけを選び出すものである。その選択は53であらか
じめ拍、小節、フレーズ、臨時などの各モードの中から
1つを選んで設定する。53でモード設定された種類の
マーカ信号とその番号は判定器54に伝えられる。55
はトリガ信号発生器であり、56はそのトリガ信号を受
けてその発生回数をカウントする演算器である。演算器
56は、55からトリガを受けるとこれをカウントし、
その結果を54に伝える。判定器54の基本動作は以下
のとおりである。まず、選択器52からマーカ信号を受
けると直ちに一時停止信号を制御部26に送って再生動
作を停止させる。この状態で演算器56から信号を受け
ると、この一時停止信号を解除して、再生動作を再開さ
せる。即ちこの再生システムは53で設定したモードに
従って自動的に再生動作が一時停止し、55からのトリ
ガによってその都度再生が再開される。54は、52か
ら受けるマーカでシステムを一時停止させ、56から受
ける信号で再び再生動作にさせる機能の他、次の機能を
有す。52からのマーカより56からの信号が先に来た
時は、その信号の番号を判読してその番号のマーカの位
置から再生をスタートさせる。即ち52からのマーカ番
号は1つずつ増えて行くが、次に来る予定のマーカ番号
より早く同じ番号の信号を56から受けると、その番号
のマーカ位置に飛び越して再生させる。 7 マーカより先にトリガ信号が続くと、見かけ上の早送り
再生となる。トリガ発生器55は、器楽練習者など、両
手がふさがっている場合でも使える足踏み式ペダル構造
で作られ、再生システム本体と分離して床に置かれる。
これを踏むとトリガ信号が発生し、再生システムが起動
する。55には加算トリガと減算トリガの2種類のトリ
ガ信号を発生させることが出来るように2つのペダルが
用意されている。56はこの2種類の信号を受けて、累
積値を計算し、判定器54に伝える。通常は加算トリガ
用のペダルが用いられ、加算トリガが演算器56に送ら
れ、56はこれを加算し、トリガを受ける度に1つずつ
増えた番号を判定器54に送る。以上で明らかなよう
に、このシステムでは55の踏まれるリズム速度で再生
が行われる。55の減算トリガ用ペダルが踏まれると、
減算トリガ信号が56に送られる。56はこれを受ける
と1つ分少ない番号の信号を判定器54に送り、54は
これを既に受けた最後のマーカ番号と比較し、差が−1
となるので、1回分手前のマーカ位置に戻って再生させ
るための制御信号を発生させる。ここでも56からの信
号はあくまでも再生動作を行わせるものであり、再生動
作に入れば、やがて次のマーカが検出され、自動的に一
時停止状態になる。停止状態にするのはあくまでもマー
カ信号である。この状態で加算トリガ用ペダルを踏めば
同じ場所をもう一度繰り返して再生することが出来る。
減算トリガ用ぺダルを繰り返して踏めば53で設定した
モードの単位で手前にさかのぼることが出来る。
【0007】
【発明の効果】本発明による再生方式を用いれば、以上
に説明したように、独奏者は自分のペースに合わせて音
楽の伴奏を制御することができる。特に初心者の練習に
は効果的である。練習の第一ステップは拍モードであ
る。拍モードを設定すると、ペダルを踏む度に1拍ずつ
伴奏音が進行する。ペダルを踏まない限り、次の音には
進まない。どんなにゆっくりやっても伴奏は忠実に1拍
ずつ従う。第二ステップは小節モードである。小節モー
ドを選ぶと、ペダルを踏む度に伴奏を1小節ずつ進ませ
ることが出来る。これにより、1小節内の正しい速度に
慣れるまで練習が出来、難しい場所が有れば、そこだけ
を何回でも繰り返して練習出来る。第三ステップはフレ
ーズモードである。このモードで、ほぼ正しい演奏の速
度に近づくことが出来る。最後は臨時モードである。こ
のモードではプロの演奏を模倣するだけでなく、必要な
場所で自分に伴奏を従わせることが出来る。本発明はさ
らに、曲の途中を検索するのに便利である。モード切替
とペダル操作で、音楽の望みの場所を検索し、再生させ
ることが出来る
に説明したように、独奏者は自分のペースに合わせて音
楽の伴奏を制御することができる。特に初心者の練習に
は効果的である。練習の第一ステップは拍モードであ
る。拍モードを設定すると、ペダルを踏む度に1拍ずつ
伴奏音が進行する。ペダルを踏まない限り、次の音には
進まない。どんなにゆっくりやっても伴奏は忠実に1拍
ずつ従う。第二ステップは小節モードである。小節モー
ドを選ぶと、ペダルを踏む度に伴奏を1小節ずつ進ませ
ることが出来る。これにより、1小節内の正しい速度に
慣れるまで練習が出来、難しい場所が有れば、そこだけ
を何回でも繰り返して練習出来る。第三ステップはフレ
ーズモードである。このモードで、ほぼ正しい演奏の速
度に近づくことが出来る。最後は臨時モードである。こ
のモードではプロの演奏を模倣するだけでなく、必要な
場所で自分に伴奏を従わせることが出来る。本発明はさ
らに、曲の途中を検索するのに便利である。モード切替
とペダル操作で、音楽の望みの場所を検索し、再生させ
ることが出来る
【図1】従来の再生方式に使用されているデータのフォ
ーマット
ーマット
【図2】従来の再生システム
【図3】本発明に使用されるソフトの例
【図4】本発明に使用されるデータフォーマットの例
【図5】本発明による再生システムの実施例
1は同期パターン、2は選曲データ、3はオーディオデ
ータ、21はピックアップ、22はデジタル復調器、2
3はアナログ変換器、24は出力端子、25は操作部、
26は制御部、27はサーボシステム、31は独奏パー
ト、32は伴奏パート、33は拍マーカ、34は小節マ
ーカ、35はフレーズマーカ、51はマーカ検出器、5
2はマーカ選択器、53はモード切替器、54は判定
器、55はトリガ信号発生器、56は演算器である。
ータ、21はピックアップ、22はデジタル復調器、2
3はアナログ変換器、24は出力端子、25は操作部、
26は制御部、27はサーボシステム、31は独奏パー
ト、32は伴奏パート、33は拍マーカ、34は小節マ
ーカ、35はフレーズマーカ、51はマーカ検出器、5
2はマーカ選択器、53はモード切替器、54は判定
器、55はトリガ信号発生器、56は演算器である。
Claims (6)
- 【請求項1】デジタルオーディオ信号のフレーム内に該
オーディオ信号の曲を構成する拍・小節・フレーズなど
に同期したマーカを配置して記録した媒体を用い、該媒
体から検出した前記マーカと外部より入力されるトリガ
とにより前記オーディオ信号の再生動作を制御すること
を特徴とする器楽練習用カラオケ再生方法。 - 【請求項2】前記オーディオ信号の再生動作は、所定の
前記マーカを検出したときに再生を停止し、前記外部ト
リガにより次のマーカ位置から再生を開始することを特
徴とする器楽練習用カラオケ再生方法。 - 【請求項3】前記トリガの入力回数を累積加算する機能
を有し、該累積加算値を1つ減ずる指令を発することに
より同じ値のマーカ位置に戻って再生動作を行うことを
特徴とする器楽練習用カラオケ再生方法。 - 【請求項4】前記マーカの検出後、拍・小節・フレーズ
などの内から任意の種類のマーカのみを選択する機能を
有し、前記オーディオ信号の再生動作は所定の同一種類
のマーカを基に制御されることを特徴とする器楽練習用
カラオケ再生方法。 - 【請求項5】前記外部トリガは、足踏み式スイッチを踏
むことにより発生されるトリガ信号発生器で外部から入
力されることを特徴とする器楽練習用カラオケ再生方
法。 - 【請求項6】デジタルオーディオ信号を記録した媒体か
ら該信号を読み出す機能と、該信号をアナログ信号に復
調する機能と、再生・停止・選曲などを行う操作部と、
前記読み出し信号と前記操作部からの信号とにより前記
媒体の記録データの読み出し機能を制御するサーボ機能
とから構成される再生装置において、 前記デジタルオーディオ信号からマーカを検出する機能
と、マーカの位置で再生動作を停止させる機能と、次の
マーカ位置から再生動作を開始させる機能とを備えるこ
とを特徴とする器楽練習用カラオケ再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7354718A JPH09185388A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 器楽練習用カラオケ再生方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7354718A JPH09185388A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 器楽練習用カラオケ再生方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09185388A true JPH09185388A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18439439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7354718A Pending JPH09185388A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 器楽練習用カラオケ再生方法および装置 |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003015638A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-17 | Yamaha Corp | 楽譜表示方法 |
JP2003108132A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Pioneer Electronic Corp | オーディオ情報再生装置及びオーディオ情報再生システム |
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1995
- 1995-12-27 JP JP7354718A patent/JPH09185388A/ja active Pending
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JP4646099B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2011-03-09 | パイオニア株式会社 | オーディオ情報再生装置及びオーディオ情報再生システム |
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