JPH09185281A - 定着ヒータ,定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着ヒータ,定着装置および画像形成装置

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JPH09185281A
JPH09185281A JP34364595A JP34364595A JPH09185281A JP H09185281 A JPH09185281 A JP H09185281A JP 34364595 A JP34364595 A JP 34364595A JP 34364595 A JP34364595 A JP 34364595A JP H09185281 A JPH09185281 A JP H09185281A
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JP
Japan
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conductive
fixing
peripheral surface
heating element
fixing heater
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JP34364595A
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English (en)
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Shiro Ezaki
史郎 江▲崎▼
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成により抵抗発熱体またはその電極部
に導電性キャップを簡単かつ確実に固定し、電気的接続
を安定させる。 【解決手段】耐熱性電気絶縁材料により筒状または柱状
に形成されるローラ基体2と;このローラ基体2の少な
くとも外表面に形成される抵抗発熱体3と;ローラ基体
2の軸方向両端部の外周にそれぞれ外嵌される環状の導
電性金属キャップ6a,6bと;この導電性金属キャッ
プ6a,6bの内周面と、抵抗発熱体3もしくはその電
極4a,4bの外周面との間に全周に亘って弾性変形自
在に介在されて、各金属キャップ6a,6bを抵抗発熱
体3もしくは電極4a,4bの外周面上に固定すると共
に電気的に接続する導電性ばね8a,8bと;を具備し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、OA機器,家庭
用電気機器や精密製造設備などの小形機器類に装着され
て用いられるローラ型に好適な定着ヒータおよびこの定
着ヒータを実装した複写機やファクシミリなどのトナー
定着に用いられる定着装置ならびにこの定着装置を用い
た画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子式複写機においては、トナ
ー画像を形成した複写用紙を定着ヒータと加圧ローラと
の間を直接または耐熱シートを介して間接に挟圧しなが
ら通過させ、この定着ヒータの加熱によって複写用紙上
のトナーを加熱,溶融し定着させる定着装置を具備して
いる。
【0003】この種の従来の定着装置としては例えば実
開昭61−61783号公報に記載されたものがある。
これは電気絶縁体よりなるローラ基体の外周面等に抵抗
発熱体とその電極部とを形成してローラ型定着ヒータを
構成する一方、受電用の導電性リングの一部を斜めに切
断してバネ性を持たせ、この導電性リングの切断部を大
きく開口させて、ローラ型定着ヒータの一対の電極部の
外周に導電性リングを外嵌固定し、この導電性リングの
外周面に給電体を摺動させて給電するものであり、導電
性リングのローラ型定着ヒータへの装着と固定とを容易
にし、組立工数とコストの低減とを共に図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の定着装置では、導電性リングの一部を切欠し
て欠円形に形成し、そのリングの外周面上に給電体を摺
動させて給電しているので、この切欠部が給電体との摺
動面の段部になる。
【0005】このために、導電性リングの回転にがたつ
きが発生するうえに、給電体と導電性リングとの電気的
接触が周方向で安定せず、給電も不安定になるという課
題がある。
【0006】さらに、抵抗発熱体の通電加熱とその停止
の繰り返しによる抵抗発熱体もしくは電極部との熱膨張
と収縮とを導電性リングにより吸収できないので、導電
性リングの内周面と、これに電気的に接触する各電極部
外周面との間にギャップが発生して、滑りが生じ、ある
いは、その逆に膠着が生ずる等これら両者の電気的接触
圧が変動して電気的接触が不安定となり、給電が不安定
になるという課題もある。
【0007】また、各電極部外周に導電性リングを外嵌
する際には、この導電性リングにより各電極部外周面を
削り取る等損傷を与える可能性があり、これを防止する
ためには導電性リングと各電極部の加工に高精度が要求
され、加工コストがアップするという課題がある。
【0008】そこで本発明の目的は、簡単な構成により
抵抗発熱体またはその電極部に導電性キャップを簡単か
つ確実に固定し、電気的接続を安定させることができる
定着ヒータ,定着装置および画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の定着ヒータ
は、耐熱性電気絶縁材料により筒状または柱状に形成さ
れる基体と;この基体の少なくとも外表面に形成される
抵抗発熱体と;この基体の軸方向端部の外周にそれぞれ
外嵌される略環状の導電性金属キャップと;この導電性
金属キャップの内周面と、抵抗発熱体もしくはその電極
の外周面との間に全周に亘って弾性変形自在に介在され
て、各導電性金属キャップを抵抗発熱体もしくは電極の
外周面上に固定すると共に電気的に接続する導電性ばね
部材と;を具備していることを特徴とする。
【0010】本請求項において、基体の耐熱性電気絶縁
材料としては例えばセラミックス等があるが、ローラ基
体を金属材料により形成して、少なくともその外表面を
耐熱性電気絶縁層に形成したものでもよい。
【0011】また、導電性金属キャップとしては例えば
銅、銅系合金、またはこの銅系金属に銀等の貴金属メッ
キを施した金属材料を使用する。各電極部は銀系厚膜材
料を使用し、導電性ばね部材としては燐青銅、または、
これに金等の貴金属メッキを施したものを使用する。
【0012】そして、この発明によれば、抵抗発熱体も
しくはその電極部の外周に導電性ばね部材を介して導電
性金属キャップを外嵌するので、抵抗発熱体の通電加熱
とその停止の繰返しにより抵抗発熱体もしくは電極部
と、導電性金属キャップの熱膨張と収縮の繰返しが発生
しても、この膨張,収縮を導電性ばね部材により吸収す
ることができるので、抵抗発熱体もしくは電極部を導電
性金属キャップとの電気的接続を安定させることができ
る。したがって、導電性金属キャップから抵抗発熱体も
しくは電極部への給電を安定させることができる。
【0013】また、導電性金属キャップが環状であり、
切欠がないので、この導電性金属キャップの外周面上で
摺動する給電体とにガタつきが発生するのを防止するこ
とができる。
【0014】また、抵抗発熱体もしくは電極部の外周に
導電性金属キャップを外嵌する際には導電性ばね部材が
弾性的に変形するので、その外嵌が容易であるうえに、
外嵌の際に抵抗発熱体もしくは電極部に損傷を与えるこ
とが殆どない。また、その外嵌後は導電性ばね部材の弾
性復元力により抵抗発熱体もしくは電極部の外周に導電
性金属キャップを固定するので、その固定力を増大させ
ることができ、両者が周方向にずれるのを防止すること
ができる。
【0015】その結果、抵抗発熱体もしくは電極部と、
導電性金属キャップには高度な加工精度が必要ないの
で、加工コストの低減とこれらの組付作業性の向上とを
共に図ることができる。
【0016】さらに、各金属キャップが環状なので、こ
のキャップを抵抗発熱体もしくは電極部の外周面上で軸
方向に適宜移動させることにより、一対の金属キャップ
間の抵抗発熱体の長さを調節することができ、これによ
り、抵抗発熱体の抵抗値を変えて発熱量を適宜調節する
ことができる。
【0017】請求項2の定着ヒータは、導電性金属キャ
ップは、ばね部材と一体に構成されていることを特徴す
る。
【0018】請求項3の定着ヒータは、各導電性金属キ
ャップは、環状部の開口一端を閉じる有底円筒形に形成
され、その底部外面に回転軸をそれぞれ突設しているこ
とを特徴とする。
【0019】したがってこの発明によれば、有底円筒形
の導電性キャップの外面に回転軸をそれぞれ突設してい
るので、これら回転軸を軸受により回転自在に支承する
ことにより、定着ヒータを複数の支持用ローラ等により
回転自在に支持する等複雑な構成をとる必要がなく、そ
の支持構造を簡素化することができる。
【0020】請求項4の定着ヒータは、導電性ばね部材
は、導電性金属キャップの内周面と抵抗発熱体もしくは
電極部の外周面との間に弾性変形自在に介在される個別
ばね部を、導電性キャップの内周面の全周に亘って所定
のピッチで一体に連設していることを特徴とする。
【0021】したがってこの発明によれば、導電性ばね
部材の個別ばね部を導電性キャップの内周面の全周に亘
って所定のピッチで一体に連成しているので、この導電
性ばね部材を個別ばね部の連設方向に容易に丸めて導電
性キャップの内周面に張り付けることができる。つま
り、これらの組付が容易になる。
【0022】しかも、各個別ばね部同士間には所定の切
欠きを形成していので、各個別ばね部の各側縁(エッ
ジ)が抵抗発熱体もしくは電極部の外周面に喰い込むの
で、導電性ばねが抵抗発熱体もしくは電極部の外周面上
で空転するのを防止することができる。
【0023】請求項5の定着ヒータは、導電性ばね部材
は、導電性金属キャップの内周面の全周に亘って所定の
ピッチで波を打つ波板よりなることを特徴とする。
【0024】したがってこの発明によれば、導電性ばね
部材が波板状であっても請求項4の発明とほぼ同様の作
用効果を奏することができる。
【0025】請求項6の定着装置は、請求項1ないし5
のいずれか一記載の定着ヒータと;導電性金属キャップ
の外周面を、給電自在に摺動する給電体と;を具備して
いることを特徴とする。
【0026】本請求項において、給電体としては、導電
性金属キャップの外周面を摺動する給電ブラシや円弧状
摺動面を有する帯状導電体等がある。したがって、これ
ら給電体から導電性金属キャップ、導電性ばね部材、も
しくは電極部を順次経て、回転中のローラ基体の抵抗発
熱体に給電され、通電加熱させる。
【0027】また、給電体を外周面上に摺動せしめる導
電性金属キャップを剛性の有する金属により形成してい
るので、その外周面の摩耗を低減することができると共
に、強度を増強させることができ、長寿命にすることが
できる。さらに、導電性金属キャップが環状であり、そ
の外周面に切欠がないので、その外周面上を摺動する給
電体にガタつきが発生するのを防止して、これらの電気
的接続を安定させることができる。
【0028】請求項7の定着装置は、請求項6記載の定
着装置と;定着ヒータの長手方向に対して交差する方向
に走行し得る搬送シートと;この搬送シートを介して定
着ヒータに対向して定着ヒータを圧接するように配設さ
れ、搬送シートを介して定着ヒータからの熱を被定着体
の画像を形成しているトナーに作用させるとともに被定
着体を搬送する加圧ローラと;を具備していることを特
徴とする。
【0029】請求項8の画像形成装置は、請求項7記載
の定着装置と;媒体に形成された静電潜像にトナーを付
着させて反転画像を形成し、この反転画像を被定着体に
転写して所定の画像を形成する手段と;を具備している
ことを特徴とする。
【0030】したがって、請求項7の定着装置と請求項
8の画像形成装置は上記各発明を適宜具備しているの
で、これらとほぼ同様の作用効果を奏することができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図7に基づいて説明する。なお、図1〜図7中、同一
または相当部分には同一符号を付している。
【0032】図1は本発明の第1の実施形態に係る定着
ヒータの縦断面図、図2は図1の右側面図であり、これ
らの図において、定着ヒータ1は耐熱性電気絶縁材料で
ある例えばアルミナ(Al2 3 )またはムライト(3
Al2 3 ・2SiO2 )セラミックスにより例えば直
胴円筒状のローラ基体2を形成して回転自在に支持し得
るようにローラ型に構成している。
【0033】ローラ基体2はその軸方向両端部以外の例
えばほぼ全外周面上に、例えば、銀・パラジウム(Ag
・Pd)合金やニッケル・錫(Ni・Sn)合金等を主
体とする膜状の抵抗発熱体3を厚膜印刷等により環状帯
状に形成している。
【0034】また、ローラ基体2はその軸方向両端部の
外周面上に、銀あるいは銀・白金(Ag・Pd)合金,
銀・パラジウム合金(Αg・Ρd)等の良導電体膜から
なる環状帯状の左右一対の電極4a,4bを厚膜印刷に
より形成しており、これら電極4a,4bの各内側端部
は、抵抗発熱体3の両端部と例えば上下方向で一部重な
り合っており、全周に亘って相互に電気的に接続されて
抵抗発熱体3に給電するようになっている。
【0035】抵抗発熱体3の全外周面にはガラス質のオ
ーバーコート層5を形成して、抵抗発熱体3の全外周を
全面的に被覆し、耐摩耗性や耐衝撃性等の機械的強度の
向上と、硫化や酸化等からの耐蝕保護と、後述する加圧
ローラ等との電気的絶縁とが図られている。但し、オー
バーコート層5は省略してもよく、また、金属パイプの
外周面にセラミックス層を全面的にコーティングするこ
とによりローラ基体2に構成してもよい。
【0036】そして、一対の環状の電極4a,4bの外
周には有底円筒状の一対の導電性金属キャップ6a,6
bを弾性的に外嵌して強固に固定している。
【0037】各金属キャップ6a,6bは例えば導電性
と剛性を有する銅、銅系合金、またはこの銅系金属に銀
等の貴金属メッキを施した金属により有底円筒状に形成
され、その底部外端面の中心部に、図中水平方向に延び
る回転軸7a,7bを一体、または一体的に固着してい
る。各回転軸7a,7bは図示しない軸受により回転自
在に支承される。
【0038】各金属キャップ6a,6bは、各電極4
a,4bの外周面に若干の遊びを持って外嵌されるよう
に形成され、この各金属キャップ6a,6bの内周面
と、各電極4a,4bの外周面との環状間隙には導電性
ばね8a,8bがほぼ全周に亘ってそれぞれ密に介在さ
れ、各電極4a,4b上に各金属キャップ6a,6bが
固定されている。
【0039】導電性ばね8a,8bはその展開図の図3
(A)に示すように例えば燐青銅やこれらに金等の貴金
属メッキを施した金属の板ばねを型抜き加工等により櫛
状に形成し、さらに図3(B)に示すように矩形状の各
櫛歯状部9の先端部を内方へそれぞれ円弧状に折り曲げ
て個別ばね部10をそれぞれ一体に形成している。
【0040】したがって、複数の個別ばね部10が矩形
状の切欠き11を置いて所定のピッチで一体に連設され
ている。このために、導電性ばね8a,8bをその長手
方向に沿って丸め易く、そのために、各金属キャップ6
a,6b内にも嵌入し易くなっており、その嵌入後は導
電性ばね8a,8bが各金属キャップ6a,6b内で弾
性的復元力で膨張してほぼ全周に亘って張り付き強固に
固定される。
【0041】したがって、この状態で各金属キャップ6
a,6bをローラ基体2上の各電極4a,4bの外周
に、その外端から内方へ単に強く押し込むことにより導
電性板ばね6a,6bの各個別ばね部10の湾曲部を弾
性変形させて各電極4a,4bの外周面に弾性的に圧接
せしめ、各電極4a,4bの外周面上に各金属キャップ
6a,6bを強力に固定させることができると共に、導
電性ばね8a,8bを介して電気的に接続させることが
できる。なお、上記一対の電極4a,4bは省略しても
よく、その場合は、ガラスコート層5から外部へ露出す
る抵抗発熱体3の軸方向両端部外周面上に各金属キャッ
プ16a,16bを直接外嵌してもよい。
【0042】そして、図1,2に示すように一対の金属
キャップ6a,6bの各外周面には導電性とばね性を有
する燐青銅製帯状板やブラシ状の一対の給電体12a,
12bを摺動可能に設けることにより定着装置に構成し
ている。
【0043】したがって、給電は給電体12a,12b
から回転中のローラ基体2の各金属キャップ6a,6
b、各導電製ばね8a,8b、各電極4a,4bを順次
経て抵抗発熱体2に給電され、加熱させる。
【0044】したがって、この実施形態によれば、抵抗
発熱体3の電極4a,4bの外周に導電性ばね8a,8
bを介して導電性金属キャップ16a,16bを外嵌す
るので、抵抗発熱体3の通電加熱とその停止の繰返しに
より抵抗発熱体3と電極4a,4bと、金属キャップ6
a,6bの熱膨張と収縮の繰返しが発生しても、この膨
張,収縮を導電性ばね8a,8bにより吸収することが
できるので、抵抗発熱体3の電極4a,4bを金属キャ
ップ6a,6bとの電気的接続を安定させることができ
る。したがって、金属キャップ6a,6bから電極4
a,4bへの給電を安定させることができる。
【0045】また、抵抗発熱体3の電極4a,4bの外
周に金属キャップ6a,6bを外嵌する際には導電性ば
ね8a,8bが弾性的に変形するので、その外嵌が容易
であるうえに、外嵌の際に電極4a,4bに損傷を与え
ることが殆どない。また、その外嵌後は導電性ばね8
a,8bの弾性復元力により電極4a,4bの外周に金
属キャップ6a,6bを固定するので、その固定力を増
大させることができ、両者が周方向にずれるのを防止す
ることができる。
【0046】その結果、電極4a,4bと、金属キャッ
プ6a,6bには高度な加工精度が必要ないので、加工
コストの低減とこれらの組付作業性の向上とを共に図る
ことができる。
【0047】また、各金属キャップ6a,6bの外面に
回転軸7a,7bをそれぞれ突設しているので、これら
回転軸7a,7bを図示しない軸受により回転自在に支
承することにより、定着ヒータ1を複数の支持用ローラ
等により回転自在に支持する必要がなく、その支持構造
を簡素化することができる。
【0048】さらに、導電性ばね8a,8bの個別ばね
部10を金属キャップ6a,6bの内周面の全周に亘っ
て所定のピッチで一体に連成しているので、この導電性
ばね8a,8bを個別ばね部10の連設方向に容易に丸
めて金属キャップ6a,6bの内周面に張り付けること
ができる。つまり、これらの組付が容易になる。
【0049】しかも、各個別ばね部10同士間には所定
の切欠きを形成しているので、各個別ばね部の各側縁が
電極4a,4bの外周面に喰い込む。このために、導電
性ばね8a,8bが電極4a,4bの外周面上で空転す
るのを防止することができる。
【0050】なお、上記各櫛歯状の導電姓ばね8a,8
bは図4(A)で示す例えば燐青銅製板等の導電性とば
ね性とを有する波板状のばね20にそれぞれ置換しても
よい。これによっても図4(B)に示すように波板ばね
20を各金属キャップ6a,6b内にほぼ全周に亘って
嵌入することにより各電極4a,4bの外周面上に、金
属キャップ6a,6bを空転を防止し得る状態で強固に
固定すると共に、電気的に安定的に接続することができ
る。
【0051】図5は本発明の他の実施形態の縦断面図で
あり、この定着ヒータ1Aは一対の金属キャップ21
a,21bを有底円筒形ではなく、単なる環状に形成す
ると共に、上記一対の電極4a,4bを省略して、その
跡に抵抗発熱体3の軸方向両端部3a,3bを一体に延
長させ、この延長両端部3a,3b外周上に環状の各金
属キャップ21a,21bを導電性ばね8a,8bを介
して外嵌した点に特徴がある。
【0052】この実施形態によれば、金属キャップ21
a,21bが単なる環状であり、底部がないので、抵抗
発熱体3の外周面上を軸方向に任意に移動させて固定す
ることができる。このために、抵抗発熱体3の長さを調
節することにより、その抵抗値、ひいては発熱量を任意
に調整することができる。
【0053】図6は本発明の画像形成装置の一種である
電子式複写機31の一実施例の構成を示しており、この
複写機31は筺体32内に、カセット33内の複写用紙
Pを引き込み、これに図示しない原稿の画像に対応した
トナー画像を形成する画像形成部34と、このトナー画
像を複写用紙Pに定着させる定着装置35とを内蔵して
いる。
【0054】定着装置35は例えば図7に示すように構
成され、加圧ローラ36に対向させて上記定着ヒータ
1,1Aのいずれか、例えば1を並設しており、この定
着ヒータ1の回転軸17a,17bを図示しない軸受に
より回転自在に支持しており、定着ヒータ1の外周面を
加圧ローラ36のシリコーンゴム層37に弾性的に圧接
している。
【0055】そして、定着ヒータ1は回転中のローラ基
体12の一対の給電体21a,21b,金属キャップ1
6a,16b,導電性ばね14a,14bを順次経て抵
抗発熱体13が発熱し、オーバーコート層15に与熱さ
れる。したがって、この表面ガラスコート層15の外面
と加圧ローラ36のシリコーンゴム層37との間で、ト
ナー像Τを形成した複写用紙Pを挟圧して定着ヒータ1
により加熱することにより、未定着トナー像Τを溶融
し、複写用紙Pに定着させることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項1記載
の発明によれば、抵抗発熱体もしくはその電極部の外周
に導電性ばね部材を介して導電性金属キャップを外嵌す
るので、抵抗発熱体の通電加熱とその停止の繰返しによ
り抵抗発熱体もしくは電極部と、導電性金属キャップの
熱膨張と収縮の繰返しが発生しても、この膨張,収縮を
導電性ばね部材により吸収することができるので、抵抗
発熱体もしくは電極部を導電性金属キャップとの電気的
接続を安定させることができる。したがって、導電性金
属キャップから抵抗発熱体もしくは電極部への給電を安
定させることができる。
【0057】また、導電性金属キャップが環状であり、
切欠がないので、この導電性金属キャップの外周面上で
摺動する給電体とにガタつきが発生するのを防止するこ
とができる。
【0058】また、抵抗発熱体もしくは電極部の外周に
導電性金属キャップを外嵌する際には導電性ばね部材が
弾性的に変形するので、その外嵌が容易であるうえに、
外嵌の際に抵抗発熱体もしくは電極部に損傷を与えるこ
とが殆どない。また、その外嵌後は導電性ばね部材の弾
性復元力により抵抗発熱体もしくは電極部の外周に導電
性金属キャップを固定するので、その固定力を増大させ
ることができ、両者が周方向にずれるのを防止すること
ができる。
【0059】その結果、抵抗発熱体もしくは電極部と、
導電性金属キャップには高度な加工精度が必要ないの
で、加工コストの低減とこれらの組付作業性の向上とを
共に図ることができる。
【0060】さらに、各金属キャップが環状なので、こ
のキャップを抵抗発熱体もしくは電極部の外周面上で軸
方向に適宜移動させることにより、一対の金属キャップ
間の抵抗発熱体の長さを調節することができ、これによ
り、抵抗発熱体の抵抗値を変えて発熱量を適宜調節する
ことができる。
【0061】請求項2の発明によれば、導電性金属キャ
ップとばね部材とを一体に構成しているので、部品点数
を減らして組立工数を減らすことができる。
【0062】請求項3の定着ヒータによれば、有底円筒
形の導電性キャップの外面に回転軸をそれぞれ突設して
いるので、これら回転軸を軸受により回転自在に支承す
ることにより、定着ヒータを複数の支持用ローラ等によ
り回転自在に支持する必要がなく、その支持構造を簡素
化することができる。
【0063】請求項4の定着ヒータによれば、導電性ば
ね部材の個別ばね部を導電性キャップの内周面の全周に
亘って所定のピッチで一体に連成しているので、この導
電性ばね部材を個別ばね部の連設方向に容易に丸めて導
電性キャップの内周面に張り付けることができる。つま
り、これらの組付が容易になる。
【0064】しかも、各個別ばね部同士間には所定の切
欠きを形成していので、各個別ばね部の各側縁が抵抗発
熱体もしくは電極部の外周面に喰い込むので、導電性ば
ねが抵抗発熱体もしくは電極部の外周面上で空転するの
を防止することができる。
【0065】請求項5の定着ヒータによれば、導電性ば
ね部材が波板状であっても請求項4の発明とほぼ同様の
作用効果を奏することができる。
【0066】請求項6の定着装置は、給電体としては、
導電性金属キャップの外周面を摺動する給電ブラシや円
弧状摺動面を有する帯状導電体等がある。したがって、
これら給電体から導電性金属キャップ、導電性ばね部
材、もしくは電極部を順次経て、回転中のローラ基体の
抵抗発熱体に給電され、通電加熱させる。
【0067】また、給電体を外周面上に摺動せしめる導
電性金属キャップを剛性の有する金属により形成してい
るので、その外周面の摩耗を低減することができると共
に、強度を増強させることができ、長寿命にすることが
できる。さらに、導電性金属キャップが環状であり、そ
の外周面に切欠がないので、その外周面上を摺動する給
電体にガタつきが発生するのを防止して、これらの電気
的接続を安定させることができる。
【0068】請求項7の定着装置と請求項8の画像形成
装置は上記各発明を適宜具備しているので、これらとほ
ぼ同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る定着ヒータの縦断
面図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】(Α)は図1で示す導電性ばねの一部切欠展開
図、(Β)は同(Α)の側面図。
【図4】(A)は図1で示す導電性ばねの変形例の正面
図、(B)は同(Α)で示す導電性ばねを装着した定着
ヒータの縦断面図。
【図5】本発明の第2実施形態に係る定着ヒータの縦断
面図。
【図6】図1で示す定着ヒータを内蔵する画像形成装置
の一例である複写機の全体構成図。
【図7】図6で示す定着装置の要部拡大構成図。
【符号の説明】
1,1A 定着ヒータ 2 ローラ基体 3 抵抗発熱体 3a,3b 抵抗発熱体の軸方向両端部 4a,4b 一対の環状電極 15 ガラスコート層 6a,6b 有底円筒状金属キャップ 7a,7b 回転軸 8a,8b 導電性ばね 9 折曲げ部 10 個別ばね部 20 波板ばね 21a,21b 環状金属キャップ 31 電子式複写機(画像形成装置) 32 筺体 33 カセット 34 画像形成部 35 定着装置 36 加圧ローラ 37 シリコーンゴム層 P 複写用紙 Τ トナー像

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性電気絶縁材料により筒状または柱
    状に形成される基体と;この基体の少なくとも外表面に
    形成される抵抗発熱体と;この基体の軸方向端部の外周
    にそれぞれ外嵌される略環状の導電性金属キャップと;
    この導電性金属キャップの内周面と、抵抗発熱体もしく
    はその電極の外周面との間に全周に亘って弾性変形自在
    に介在されて、各導電性金属キャップを抵抗発熱体もし
    くは電極の外周面上に固定すると共に電気的に接続する
    導電性ばね部材と;を具備していることを特徴とする定
    着ヒータ。
  2. 【請求項2】 導電性金属キャップは、ばね部材と一体
    に構成されていることを特徴する請求項1記載の定着ヒ
    ータ。
  3. 【請求項3】 各導電性金属キャップは、環状部の開口
    一端を閉じる有底円筒形に形成され、その底部外面に回
    転軸をそれぞれ突設していることを特徴とする請求項1
    または2記載の定着ヒータ。
  4. 【請求項4】 導電性ばね部材は、導電性金属キャップ
    の内周面と抵抗発熱体もしくは電極部の外周面との間に
    弾性変形自在に介在される個別ばね部を、導電性キャッ
    プの内周面の全周に亘って所定のピッチで連設している
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の
    定着ヒータ。
  5. 【請求項5】 導電性ばね部材は、導電性金属キャップ
    の内周面の全周に亘って所定のピッチで波を打つ波板よ
    りなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一
    記載の定着ヒータ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一記載の定
    着ヒータと;導電性金属キャップの外周面を、給電自在
    に摺動する給電体と;を具備していることを特徴とする
    定着装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の定着装置と;定着ヒータ
    の長手方向に対して交差する方向に走行し得る搬送シー
    トと;この搬送シートを介して定着ヒータに対向して定
    着ヒータを圧接するように配設され、搬送シートを介し
    て定着ヒータからの熱を被定着体の画像を形成している
    トナーに作用させるとともに被定着体を搬送する加圧ロ
    ーラと;を具備していることを特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の定着装置と;媒体に形成
    された静電潜像にトナーを付着させて反転画像を形成
    し、この反転画像を被定着体に転写して所定の画像を形
    成する手段と;を具備していることを特徴とする画像形
    成装置。
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