JPH09185192A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09185192A
JPH09185192A JP7342725A JP34272595A JPH09185192A JP H09185192 A JPH09185192 A JP H09185192A JP 7342725 A JP7342725 A JP 7342725A JP 34272595 A JP34272595 A JP 34272595A JP H09185192 A JPH09185192 A JP H09185192A
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JP
Japan
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image
image forming
forming apparatus
image carrier
speed fluctuation
Prior art date
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Application number
JP7342725A
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English (en)
Inventor
Toshiya Sato
敏哉 佐藤
Nobuo Iwata
信夫 岩田
Yukiko Iwasaki
有貴子 岩崎
Tomonori Yabuta
知典 薮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各感光体やその他の記録担持体の速度がバラ
バラであったり、あるいは、変動量が大きくても、位置
ずれを良好に無くすことが可能な画像形成装置を得る。 【解決手段】 複数の像担持体1Bk、1M、1Y、1
Cを用いて各色のトナー像を形成し、各色トナー像を転
写紙上に順次重ねてフルカラー画像を形成するカラー電
子写真装置。像担持体の回転基準位置を検出する検出手
段9と、像担持体1Bk、1M、1Y、1Cの回転基準
32に対する周期的速度変動を記憶する記憶手段11と
を設け、像担持体1Bk、1M、1Y、1Cへの潜像形
成時に回転基準32の検出に同期して記憶手段11の内
容を読み取り、光書き込みの走査位置を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた画像形成装置に関するもので、形成画像の位置ずれ
を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いたカラーの画像形成
装置では、像担持体である感光体や中間転写体等の像担
持体の移動速度に変動があると、本来トナー像が形成さ
れる位置からずれた位置にトナー像が形成されることに
なり、画像ムラが発生する。特にカラー電子写真装置等
のように、記録媒体に各色画像を複数回転写させる方式
では、各色同士の相対的な位置ずれが新たな問題とな
る。色間の相対的な位置ずれは色ずれとして視覚的に目
立ちやすく、画像の品質を著しく低下させてしまう。
【0003】従来の画像形成装置の例を図1に示す。図
1において、Bk(ブラック)、M(マゼンタ)、Y
(イエロー)、C(シアン)毎に設けられた4つの画像
形成部は、用紙搬送経路に沿って配列されており、用紙
が各画像形成部を通過する度に、異なった色が順次転写
され、最終的に4色の重ね合わせによるカラー画像が得
られるような構成となっている。
【0004】各画像形成部は、画像形成媒体として機能
するドラム上の感光体1Bk、感光体1M、感光体1
Y、感光体1Cと、各感光体1Bk、1M、1Y、1C
の周囲に配置された、帯電装置52Bk、52M、52
Y、52C、露光装置54Bk、54M、54Y、54
C、現象装置53Bk、53M、53Y、53C等から
構成されている。感光体1Bk、1M、1Y、1Cの表
面は帯電装置52Bk、52M、52Y、52Cで一様
に帯電された後、露光装置54Bk、54M、54Y、
54Cにより原稿の画像に対応したパターンが感光体1
Bk、1M、1Y、1Cに対して露光され、感光体1B
k、1M、1Y、1Cの表面上に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は現像装置53Bk、53M、53
Y、53Cで現像されてトナー像が形成され、このトナ
ー像が用紙上に対して転写される。転写後、感光体1B
k、1M、1Y、1Cの表面に残ったトナーはクリーニ
ング装置51Bk、51M、51Y、51Cにより除去
される。
【0005】露光装置としては、レーザー光源からのレ
ーザービームをポリゴンスキャナー2で反射させ、更に
ミラーで光路を折り曲げて感光体の表面を露光するレー
ザースキャナーと呼ばれる装置が使用されている。この
レーザースキャナーに於いては、ポリゴンスキャナー2
が回転することにより感光体の軸方向に主走査が行わ
れ、感光体1Bk、1M、1Y、1Cの回転により、感
光体1Bk、1M、1Y、1Cの軸方向とは直行方向に
副走査が行われる。
【0006】Bk、M、Y、Cの各色の位置合わせは、
記録紙がレジスト部から転写ベルトによって各色の転写
位置に搬送されるタイミングと、各感光体1Bk、1
M、1Y、1C上の画像が転写位置に移動されるタイミ
ングが、各色全て一致するように露光開始時間を設定す
ることによって行う。
【0007】このような構成の画像形成装置で生ずる位
置ずれの種類及び原因としては、以下のことが主に挙げ
られる。 1.シフト(一定のずれ) 露光部、感光体1Bk、1M、1Y、1C等の設定位置
の誤差。 2.スキュー(ねじれ) 露光部、感光体1Bk、1M、1Y、1C、転写ベルト
等の平行度の誤差。 3.周期的ずれ 感光体1Bk、1M、1Y、1Cの振れや回転ムラ。 4ランダム(突発的、非周期的なもの) 装置の振動、転写ベルトのスリップなど
【0008】さらに位置ずれの方向としては、記録紙搬
送方向(副走査方向)と、これに直行した方向(主走査
方向)の2つの方向がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記1〜4までの問題
点のうち、3の問題点、即ち、周期的ずれを解消した画
像形成装置として、特開平4−131876号公報記載
のものがある。このような画像形成装置では、テストパ
ターンを転写ベルト上又は記録媒体上に形成してこれを
読み取り、算定手段により、それぞれ算定された各像担
持体の画像書き込み位置ずれ量の位相差分を解析して各
像担持体の画像書き込み開始位置を決定することによ
り、画像書き込み位置ずれの位相を合わせ、色ずれを無
くすような構成となっている。
【0010】また、図2はBk、M、Y、C毎に設けら
れた感光体の、回転速度の変動の例をグラフに表したも
のである。横軸は時間、縦軸は回転速度となっている。
各感光体はそれぞれ独自の速度変動の周期波形をもって
いる。上記公報記載の技術は感光体の回転方向の相対的
な位置を調整し、これら周期波形を合わせることによ
り、色間の位置ずれを無くそうとするものである。
【0011】このように上記3の周期的ずれの問題に対
しては、変動周期を合わせるという技術思想が主流であ
り、実際これに基づいた多数の発明がある。この方法で
色ずれ低減を達成する為には、図2に示すように各色の
位置ずれ変動の周期波形が近似していることが必要事項
として挙げられる。しかしながらこの事項を満たすため
には機構上大きな制限を受けるのが実状となっている。
【0012】例えば簡易な感光体1Bk、1M、1Y、
1Cの駆動機構として、図3に示すように、4つの感光
体1Bk、1M、1Y、1Cにそれぞれ一体に設けられ
たギヤ相互間をアイドルギア7を並べることによって連
結し、上記4つの感光体1Bk、1M、1Y、1Cを駆
動する方法がある。しかし、このような方法では、それ
ぞれの歯車同士の噛み合い誤差により、感光体1Bk、
1M、1Y、1Cで、図4に示すようにバラバラで複雑
な波形を示してしまう。これら各波形の周期を合わせて
も、位置ずれは生じてしまい、この駆動機構に於いては
変動周期を合わせることは有効な位置ずれ解消にはなら
ない。また、このような変動周期を合わせる方法を用い
た場合の駆動機構の設計の自由度は狭く、低コスト化、
省スペース化を進める妨げとなっている。
【0013】また、仮に近似した波形を生ずる機構を用
いたとしても、完全に波形を一致させることは至難の業
であり、そのため歯車等の精度があるレベル以上のもの
を使用して、波形そのものを小さくする必要が生じ、や
はり低コスト化の妨げとなってしまう。
【0014】上記以外の方法としては、特開平4−14
7280号公報に記載されているように、特定パターン
を検出して位置ずれを演算し、ずれ量に基づいて露光装
置の位置を制御することにより、露光開始点のずれを防
止して色ずれを無くす方法がある。また、特開平5−1
50606号公報に記載されているように、感光体の位
置とポリゴンミラーの面位置を検出して解析し、露光開
始位置のずれをLD(レーザダイオード)の位置を変え
て光路を変えることによって補正する方法がある。
【0015】しかし、上記2つの方法は、画像形成の先
端の位置や画像の平行度を合わせるためのもので、前述
した位置ずれの種類としては1のシフトや2のスキュー
が対象であり、周期的ずれによって生ずる位置ずれを解
消するものではなかった。
【0016】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、各感光体やその他の記
録担持体の速度がバラバラであったり、あるいは、変動
量が大きくても、位置ずれを良好に無くすことが可能な
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の像担持体を用いて各色のトナー像を形成し、各色
トナー像を転写紙上に順次重ねてフルカラー画像を形成
するカラー電子写真装置であって、像担持体の回転基準
位置を検出する検出手段と、像担持体の回転基準に対す
る周期的速度変動を記憶する記憶手段とを設け、像担持
体への潜像形成時に回転基準の検出に同期して記憶手段
の内容を読み取り、光書き込みの走査位置を補正するこ
とを特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明は、光書き込み装置が
レーザー光スキャン方式であり、偏向ミラーの回転又は
移動により書き込み位置の補正を行うことを特徴とす
る。
【0019】請求項3記載の発明は、光書き込み装置が
固体発光素子によって構成され、固体発光素子の発光タ
イミングの制御により書き込み位置の補正を行うことを
特徴とする。
【0020】請求項4記載の発明は、像担持体の速度変
動の検出手段が、装置の組立や調整工程に於いて装置に
装着され、速度変動を検出しそのデータを記憶手段によ
って格納した後、検出手段が装置本体より取り外される
ことを特徴とする。
【0021】請求項5記載の発明は、像担持体の速度変
動の検出が、像担持体と同軸に設けたロータリーエンコ
ーダのパルス間隔により検出されることを特徴とする。
【0022】請求項6記載の発明は、像担持体の速度変
動の検出が、像担持体の表面に設けたレーザードップラ
ー表面速度検出器でなされることを特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明は、複数の像担持体
が、本体装置に対して交換可能なユニットとして構成さ
れ、速度変動を検出する工程の際に用いられた駆動源の
持つ速度変動の値を、ユニット内の各像担持体の変動速
度を検出した値から差し引いた値を、ユニット内に設け
られた記憶手段に格納し、本体装置の駆動軸の回転速度
変動値は本体側に具備された記憶手段に格納されること
を特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる画像形成装
置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
なお、画像形成装置の基本構成は、図1に示す従来例と
ほぼ同じであるため、ここでは説明は省略し、感光体
と、感光体の周辺部分について重点的に説明する。
【0025】まず、感光体が速度ムラを起こすことによ
って生ずる画像位置ずれの算出式を図5を使って以下に
述べる。感光体の線速をνとすると、基準位置からle
だけ下流にある位置Aが、本来書き込み位置に到達する
時間において、速度変動によって書き込み位置から進ん
でしまう(−なら遅れていることを示す)距離は以下の
ように表すことができる。 ν0:感光体平均速度 Δle:基準位置からle離れた書き込み位置のずれ量
【0026】また、この位置Aが本来転写位置に到達す
る時間において、速度変動により進んでしまう距離は以
下のようになる。 lp = le + lg (3) lg:書き込み位置から転写位置までの感光体の周長 Δlp:基準位置からle離れた転写位置のずれ量
【0027】感光体が担持しているトナー像が本来の位
置より進んだ位置にあると、記録紙上では本来の位置よ
り遅れた位置に転写されることになる。よって記録紙上
の画像の遅れ量は(1)と(2)を総和した次式とな
る。 Δl = Δle + Δlp (4)
【0028】図6に示すように、位置Aが書き込み位置
に来たとき、Δl分だけ書き込む位置を下流側にずらせ
ば、記録紙の画像ずれとなる実質上の位置ずれを無くす
ことができる。従って、図7に示すように、感光体回転
ムラに相当する位置ずれを相殺する形となる。
【0029】以上のような原理を実現させるため画像形
成装置の実施の形態について説明する。図8に示すよう
に、完全に製品として組み上がった機械に於いて、各感
光体1のドラム軸に検出手段であるロータリーエンコー
ダ9を設置して製品を稼働させ、感光体1の符号32で
示す位置(図5では書き込み位置)を基準位置及び基準
時間として各時間毎の移動量を測定し、速度変動を把握
する。感光体1の基準位置32の設定及び検出の仕方
は、感光体1の軸又は作像幅外の感光体1の表面に設け
た1個のマークを反射形フォトセンサー33で検出する
等、公知の技術により設定や検出ができる。
【0030】速度変動を測定する別の方法としては、感
光体1の周面一帯に等間隔(1走査ライン間隔以下)の
マーキングを行い、センサーによりそのマークを読み取
り、その読み取り時間により速度を検出する方法があ
る。しかし後述する、速度検出器を検出後に取り外すと
いうシステムにおいては、マーキングする工程分のコス
ト高が生じるので、この方法よりも、図8に示すような
ロータリーエンコーダ9を使用する方が勝っている。
【0031】上記のような構成で測定された移動量は、
ロータリーエンコーダ9やフォトセンサ33と接続され
た位置ずれ解析装置10に対して出力される。位置ずれ
解析装置10によって、各位置に於ける実質上の位置ず
れ発生量が求められる。なお、位置ずれ解析装置10か
ら送られた各時間毎のずれ発生変動の1周期分のデータ
はROM(リードオンリーメモリー)11に記憶させて
おく。感光体1の速度変動1周期は、その駆動を伝達す
るために構成された歯車等の伝達部の、それぞれの周期
の最小公倍数に相当する。また、感光体1の速度変動1
周期は、感光体1のスタート信号位置が基準位置32か
ら出発して再び基準位置にもどる時間の整数倍、若しく
は、整数分の1である必要がある。
【0032】速度変動データをROM11に記憶させた
後は、ロータリーエンコーダ9及び位置ずれ解析装置1
0は必要がなくなるので、製品本体に常時装着させる必
要はない。これらを組み込むことによってコスト高にな
るようであれば、出荷前の検出時に遂次装着し、検出後
は取り外す方式にする方が望ましい。
【0033】速度検出器としてロータリエンコーダ9を
用いた場合では、感光体1の軸の回転ムラに起因する感
光体1の表面の速度変動を求めることになるが、感光体
1の振れに起因する速度変動は含められていない。もし
感光体1の振れによる速度変動が無視できない量であれ
ば、その量を含めて測定できる図11に示すようなレー
ザードップラーを用いた速度計側装置26によって、感
光体1の表面の移動量測定を行うのが望ましい。
【0034】次に、上記速度計測装置26の原理を述べ
る。図11において、発光部27よりレーザー光を感光
体に照射すると、その散乱光の波長はドップラー効果に
よって照射光のもとの波長から感光体の速度に応じて偏
移する。この周波数偏移量を速度計測装置26の受光部
28で測定することによって感光体1の速度を測定する
ことができる。この方法では感光体1の表面速度を測定
するので、振れや回転移動の両方に起因する速度ムラを
総合して測定することができる。
【0035】次に、具体的な書き込み位置の補正方法に
ついて図8を参照しながら説明する。作像中に、速度変
動を記憶したROM11から各時間毎に補正信号を偏向
ミラー駆動制御装置12に送る。偏向ミラー駆動制御装
置12は、書き込みレーザーの偏向を行っている偏向ミ
ラー14を角度変位駆動する偏向ミラー駆動装置13の
駆動制御を行う。この制御量は各時間毎に送られる補正
信号より決定され、書き込み位置ずれ量を相殺するに相
当する量だけ角度の補正を行う。偏向ミラー14の動き
は図12(a)のように角度移動のみならず、図12
(b)に示すように平行移動によっても感光体1への書
き込み位置の補正ができるということはいうまでもな
い。偏向ミラー14の制御にはピエゾアクチュエータの
ような微少変位制御が可能な素子を用いれば、感光体1
上の書き込み位置の変位にして数ミクロン単位の量を制
御することができる。これによって感光体1の速度変動
に起因する画像の位置ずれを良好に無くすことができ
る。以上述べた補正を、Bk、M、Y、Cの4つの書き
込み部でそれぞれ行えば、色間の相対的位置ずれも同様
に無くすことができる。
【0036】図10は書き込み部としてLEDアレイの
固体発光素子を用いた画像形成装置を示す。この画像形
成装置における露光器24は、図9に示すように画像幅
と同長に発光素子を並べて光像列23が構成されている
ため、主走査方向の書き込みはそれぞれの発光素子が1
画素ごとに独立して行っている。このため、ずれ量の補
正は、単に各LEDの発光タイミングを変え、書き込み
位置を移動させることによって行うことができ、より簡
素な機構で位置ずれを補正することができる。
【0037】上記実施の形態では感光体1の回転ムラの
みに着目した補正を述べたが、実際には転写搬送ベルト
3などの他の駆動要素に起因する位置ずれも存在する。
これらについても同様な方式により計測、解析、データ
格納を行うことによって、感光体1の速度変動と併せて
総合した位置ずれの補正を行うことができる。
【0038】また、消耗品である感光体1の周りの作像
エンジン部を製品本体から一体で脱着、交換を可能とす
ることにより、製品構造を単純化させ低コスト化を図
る、いわゆる、プロセスカートリッジ形態のものがあ
る。タンデム型カラー電子写真装置に於いては従来技術
で前述したように、位置ずれの問題のために駆動機構の
簡素化が行えないという理由でこのシステムを採用する
ことができないのが実状であった。しかしながら本案の
位置ずれ補正方法を応用することにより、このシステム
を採用することができる。
【0039】図13(a)はブラック、マゼンタ、イエ
ロー、シアンの作像装置を一体化したプロセスカートリ
ッジ30を示す。プロセスカートリッジ30には感光体
1Bk、1M、1Y、1Cが設けられている。また、こ
のプロセスカートリッジ30には、図13(b)に示す
ように、製品本体に具備された駆動源より発せられた駆
動力をそれぞれの作像部に伝達させる、駆動伝達部7も
一緒に具備されている。このプロセスカートリッジ30
について図8に示した要領で、感光体速度変動の計測、
及びそのデータを解析してプロセスカートリッジ30に
設けられたROM11’に記憶させる工程を行う。尚、
このデータは速度変動測定に用いた駆動源のそれ自身の
回転ムラも同時に測定し、その回転ムラの分を差し引い
た値、つまり駆動伝達部7及び感光体1の精度に起因す
る速度ムラのみを抽出した値である。このような構成に
すればプロセスカートリッジ30のもつ駆動ムラの特性
をそれに具備されたROM11’が記憶しているので、
プロセスカートリッジ30毎で異なった駆動の癖をその
プロセスカートリッジ30自身がサポートすることにな
る。これによってカートリッジを交換する度に本体の調
整を行うという様な手間を無くすことができる。
【0040】一方、本体装置側の駆動ムラ、例えば図1
4に示すプロセスカートリッジ30の駆動源31、転写
・搬送ベルト3の速度変動により発生する画像の位置ず
れも存在する。これについても同様に本体側の各駆動ユ
ニットの速度計測、解析を行い、ROM11”に変動デ
ータを格納し、そのROM11”を本体に具備させる。
【0041】実際にプロセスカートリッジ30を本体に
組み込んで画像形成を行うときは、図15に示すように
カートリッジ側ROM11’及び本体側ROM11”よ
り補正信号をそれぞれ発生させ、この信号を偏向ミラー
駆動制御装置12が受けて合成・変換し総合した補正信
号を発信し、偏向ミラー駆動制御装置12によって偏向
ミラーの駆動制御を行い、書き込み位置の補正を行う。
【0042】以上のような構成により、プロセスカート
リッジ30を採用したカラー画像形成装置に於いても良
好に位置ずれを無くすことができ、画像品質を落とすこ
となく低コストな製品を提供することができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、像担持体
の回転基準位置を検出する検出手段と、像担持体の回転
基準に対する周期的速度変動を記憶する記憶手段とを設
け、像担持体への潜像形成時に回転基準の検出に同期し
て記憶手段の内容を読み取り、光書き込みの走査位置を
補正するため、駆動機構の制限を受けずに位置ずれを精
度良く補正することが可能となるし、駆動機構の簡素化
が可能となる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、光書き込み
装置がレーザー光スキャン方式であり、偏向ミラーの回
転又は移動により書き込み位置が補正されるため、簡易
な手段で書き込み位置の補正を実現させることが可能と
なる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、光書き込み
装置が固体発光素子によって構成され、固体発光素子の
発光タイミングの制御により書き込み位置が補正される
ため、簡易な手段で書き込み位置の補正を実現させるこ
とが可能となる。
【0046】請求項4記載の発明によれば、像担持体の
速度変動の検出手段は、装置の組立や調整工程に於いて
装置に装着され、速度変動を検出しそのデータを記憶手
段によって格納した後、検出手段が装置本体より取り外
されるため、製品毎の検出手段を恒久的に装備する必要
が無く、製品コストの低減を図ることができる。
【0047】請求項5記載の発明によれば、像担持体の
速度変動の検出は、像担持体と同軸に設けたロータリー
エンコーダのパルス間隔により検出されるため、像担持
体の速度変動の検出を製品コストを上げることなく行う
ことができ、かつ、簡易な手段によって位置ずれを良好
に無くすことが可能となる。
【0048】請求項6記載の発明によれば、像担持体の
速度変動の検出は、像担持体の表面に設けたレーザード
ップラー表面速度検出器でなされるため、像担持体の速
度変動の検出を製品コストを上げることなく行うことが
でき、且つ正確に位置ずれの補正をすることが可能とな
る。
【0049】請求項7記載の発明によれば、複数の像担
持体は本体装置に対して交換可能なユニットとして構成
され、速度変動を検出する工程の際に用いられた駆動源
の持つ速度変動の値を、ユニット内の各像担持体の変動
速度を検出した値から差し引いた値を、ユニット内に設
けられた記憶手段に格納し、本体装置の駆動軸の回転速
度変動値は本体側に具備された記憶手段に格納されるた
め、像担持体の速度変動の検出を、製品コストを上げる
ことなく、しかも、正確に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像形成装置の例を示す断面図。
【図2】同上画像形成装置において4つの感光体の速度
変動波形が近似なものの場合の周期合わせを示す波形
図。
【図3】同上画像形成装置においてアイドルギアを介し
て4つの感光体ドラムを駆動させる機構を要部を拡大し
て示す図。
【図4】同上画像形成装置において4つの感光体の速度
変動がバラバラな場合の波形図。
【図5】本発明にかかる画像形成装置において感光体の
任意の位置でのずれ量を示す正面図。
【図6】同上画像形成装置において位置ずれを書き込み
位置の移動によって補正した場合の実施の形態を示す正
面図。
【図7】同上画像形成装置において書き込み位置を変え
ることによって感光体速度変動を実質的に補正する波形
図。
【図8】本発明に係る画像形成装置の位置ずれ補正プロ
セスの実施の形態を示す斜視図。
【図9】同上画像形成装置に適用可能なLEDアレイを
示す斜視図、
【図10】同上画像形成装置にLEDアレイを用いた場
合の補正プロセスの実施の形態を示す斜視図。
【図11】同上画像形成装置にレーザードップラー計測
器を用いた場合の補正プロセスの実施の形態を示す斜視
図。
【図12】同上補正プロセスにおいて偏向ミラーによる
偏向の例を示す断面図。
【図13】本発明に係る画像形成装置に適用可能な4連
ドラムのプロセスカートリッジを示す断面図。
【図14】同上プロセスカートリッジが用いられる画像
形成装置の実施の形態の概略を示す正面図。
【図15】プロセスカートリッジが組み込まれた画像形
成装置の実施の形態を概略的に示す正面図。
【符号の説明】
1Bk 像担持体 1M 像担持体 1Y 像担持体 1C 像担持体 9 検出手段 11 記憶手段 32 基準位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮田 知典 鳥取県鳥取市北村10−3 リコーマイクロ エレクトロニクス株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の像担持体を用いて各色のトナー像
    を形成し、各色トナー像を転写紙上に順次重ねてフルカ
    ラー画像を形成するカラー電子写真装置であって、 上記像担持体の回転基準位置を検出する検出手段と、上
    記像担持体の回転基準に対する周期的速度変動を記憶す
    る記憶手段とを設け、 上記像担持体への潜像形成時に回転基準の検出に同期し
    て上記記憶手段の内容を読み取り、光書き込みの走査位
    置を補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 光書き込み装置がレーザー光スキャン方
    式であり、偏向ミラーの回転又は移動により書き込み位
    置の補正を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 光書き込み装置が固体発光素子によって
    構成され、固体発光素子の発光タイミングの制御により
    書き込み位置の補正を行うことを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記像担持体の速度変動の検出手段は、
    装置の組立や調整工程に於いて装置に装着され、速度変
    動を検出しそのデータを記憶手段によって格納した後、
    検出手段が装置本体より取り外されることを特徴とする
    請求項1の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記像担持体の速度変動の検出は、上記
    像担持体と同軸に設けたロータリーエンコーダのパルス
    間隔により検出されることを特徴とする請求項4記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記像担持体の速度変動の検出は、上記
    像担持体の表面に設けたレーザードップラー表面速度検
    出器でなされることを特徴とする請求項4記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 複数の上記像担持体は、本体装置に対し
    て交換可能なユニットとして構成され、 速度変動を検出する工程の際に用いられた駆動源の持つ
    速度変動の値を、ユニット内の各像担持体の変動速度を
    検出した値から差し引いた値を、ユニット内に設けられ
    た記憶手段に格納し、 本体装置の駆動軸の回転速度変動値は本体側に具備され
    た記憶手段に格納されることを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
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