JPH09185108A - カメラ - Google Patents
カメラInfo
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- JPH09185108A JPH09185108A JP8344179A JP34417996A JPH09185108A JP H09185108 A JPH09185108 A JP H09185108A JP 8344179 A JP8344179 A JP 8344179A JP 34417996 A JP34417996 A JP 34417996A JP H09185108 A JPH09185108 A JP H09185108A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- cover
- gear
- cartridge
- camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B17/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B17/42—Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィルムの計量と撮像との間の機能を分離さ
せた、露光済のフィルムを一回の動作で前進させるフィ
ルム前進装置を提供する。 【解決手段】 カメラ30が、フィルムカートリッジ2
8を保持するためのカートリッジ室16と、フィルム帯
24を収納するためのフィルム室18とを有する本体部
12を具備している。カバー30が、開放位置と閉鎖位
置との間で両方向に移動可能に本体部12に連結されて
いる。直線状に配設された複数の歯を備えたラックギア
36がカバー30に取付けられている。フィルムカート
リッジ28と係合する係合部を有する駆動歯車66と、
ラックギア36は、カバー30が移動したときに、カバ
ー30の移動により互いに係合、および、係合解除す
る。
せた、露光済のフィルムを一回の動作で前進させるフィ
ルム前進装置を提供する。 【解決手段】 カメラ30が、フィルムカートリッジ2
8を保持するためのカートリッジ室16と、フィルム帯
24を収納するためのフィルム室18とを有する本体部
12を具備している。カバー30が、開放位置と閉鎖位
置との間で両方向に移動可能に本体部12に連結されて
いる。直線状に配設された複数の歯を備えたラックギア
36がカバー30に取付けられている。フィルムカート
リッジ28と係合する係合部を有する駆動歯車66と、
ラックギア36は、カバー30が移動したときに、カバ
ー30の移動により互いに係合、および、係合解除す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般的に写真の分野
に関する。詳細には、本発明は、フィルム駆動装置を有
するカメラにおいて往復動作するカバーと協働するフィ
ルム前進装置に関する。
に関する。詳細には、本発明は、フィルム駆動装置を有
するカメラにおいて往復動作するカバーと協働するフィ
ルム前進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一回使用カメラ (single-use camera)で
は、従来のフィルム前進装置は親指で回転させるホイー
ルにより構成されている。このフィルム前進装置は、低
コストで利用しやすいので用いられている。
は、従来のフィルム前進装置は親指で回転させるホイー
ルにより構成されている。このフィルム前進装置は、低
コストで利用しやすいので用いられている。
【0003】親指で回転させるホイールは、カメラ内の
フィルム帯の穿孔と係合するスプロケットに取着されて
おり、露光ゲートを横断させてフィルム帯を1コマづつ
前進させるために用いられる。スプロケットを回転させ
ることにより、シャッタ衝接レバーがセットされる。ト
リガーが押されると、シャッタ衝接レバーが解放され、
シャッタブレードが作動する。シャッタ衝接レバーの移
動行程の最後で、シャッタ衝接レバーは前記ホイールの
係止とフィルムスプロケットとを解放する。
フィルム帯の穿孔と係合するスプロケットに取着されて
おり、露光ゲートを横断させてフィルム帯を1コマづつ
前進させるために用いられる。スプロケットを回転させ
ることにより、シャッタ衝接レバーがセットされる。ト
リガーが押されると、シャッタ衝接レバーが解放され、
シャッタブレードが作動する。シャッタ衝接レバーの移
動行程の最後で、シャッタ衝接レバーは前記ホイールの
係止とフィルムスプロケットとを解放する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の作動シーケンス
では、シャッタブレードの閉鎖とフィルムスプロケット
の解放との間で順序が逆転する可能性があり、これによ
り、前記ホイールが解放されてフィルムが前進する。シ
ャッタブレードが閉じる前にフィルムスプロケットが解
放されると、フィルムの動作により画像がぶれて望まし
くない結果をもたらす。
では、シャッタブレードの閉鎖とフィルムスプロケット
の解放との間で順序が逆転する可能性があり、これによ
り、前記ホイールが解放されてフィルムが前進する。シ
ャッタブレードが閉じる前にフィルムスプロケットが解
放されると、フィルムの動作により画像がぶれて望まし
くない結果をもたらす。
【0005】更に、上述の親指で回転させるホイールを
用いたフィルム前進装置は、露光ゲートを横断させてフ
ィルム帯の1コマに相当する部分を前進させるために、
数回ホイールを回転させなければならない。
用いたフィルム前進装置は、露光ゲートを横断させてフ
ィルム帯の1コマに相当する部分を前進させるために、
数回ホイールを回転させなければならない。
【0006】フィルムの計量と撮像との間の機能を分離
させた、露光済のフィルムを一回の動作で前進させる単
純、効果的、安価なフィルム前進装置が必要となる。本
発明は上述の問題を解決することを目的としている。
させた、露光済のフィルムを一回の動作で前進させる単
純、効果的、安価なフィルム前進装置が必要となる。本
発明は上述の問題を解決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルムカー
トリッジを保持するためのカートリッジ室と、フィルム
帯を収納するためのフィルム室とを有する本体部と、開
放位置と閉鎖位置との間で両方向に移動可能に前記本体
部に連結され、かつ、直線状に配設された複数の歯を備
えたラックギアを有するカバーと、前記フィルムカート
リッジと係合する係合部を有する駆動歯車を有し、前記
フィルム帯を前記フィルムカートリッジ内に巻き取るた
めのフィルム駆動手段と、前記カバーが前記両方向の一
方に移動したときに、前記フィルム帯を前記フィルムカ
ートリッジ内に巻き取るために、前記駆動歯車を前記ラ
ックギアに係合させるように移動させ、かつ、前記カバ
ーが前記両方向の他の方向に移動したときに、前記駆動
歯車を前記ラックギアから係合解除するように移動させ
る移動手段とを具備するカメラを要旨とする。
トリッジを保持するためのカートリッジ室と、フィルム
帯を収納するためのフィルム室とを有する本体部と、開
放位置と閉鎖位置との間で両方向に移動可能に前記本体
部に連結され、かつ、直線状に配設された複数の歯を備
えたラックギアを有するカバーと、前記フィルムカート
リッジと係合する係合部を有する駆動歯車を有し、前記
フィルム帯を前記フィルムカートリッジ内に巻き取るた
めのフィルム駆動手段と、前記カバーが前記両方向の一
方に移動したときに、前記フィルム帯を前記フィルムカ
ートリッジ内に巻き取るために、前記駆動歯車を前記ラ
ックギアに係合させるように移動させ、かつ、前記カバ
ーが前記両方向の他の方向に移動したときに、前記駆動
歯車を前記ラックギアから係合解除するように移動させ
る移動手段とを具備するカメラを要旨とする。
【0008】本発明の利点は、各撮影後にシャッタボタ
ンが隠されので、二重露光されることがなくなる。更に
本発明の有利な特徴では、フィルムが早期に前進される
ことなく、かつ、フィルム前進装置が損傷することな
く、カバーを開閉することができる。更に、本発明によ
り製造されたカメラは、生じうるフィルムの雑音を発生
することなく、簡単、効果的に操作することができる。
本発明の他の特徴、目的、利点、構成は、図面を参照し
て説明する本発明の実施形態および請求の範囲から明ら
かとなる。
ンが隠されので、二重露光されることがなくなる。更に
本発明の有利な特徴では、フィルムが早期に前進される
ことなく、かつ、フィルム前進装置が損傷することな
く、カバーを開閉することができる。更に、本発明によ
り製造されたカメラは、生じうるフィルムの雑音を発生
することなく、簡単、効果的に操作することができる。
本発明の他の特徴、目的、利点、構成は、図面を参照し
て説明する本発明の実施形態および請求の範囲から明ら
かとなる。
【0009】
第1実施形態 以下、図1から図25を参照して第1実施形態を、そし
て、図55から図62を参照して第2実施形態を説明す
る。本明細書において、「頂部」「底部」「時計回りの
方向」「反時計回りの方向」等の用語は各々の図面との
関連において用いる。この規則は、然しながら、本発明
をを限定する趣旨ではなく、以下の説明のための単なる
参照に過ぎない。
て、図55から図62を参照して第2実施形態を説明す
る。本明細書において、「頂部」「底部」「時計回りの
方向」「反時計回りの方向」等の用語は各々の図面との
関連において用いる。この規則は、然しながら、本発明
をを限定する趣旨ではなく、以下の説明のための単なる
参照に過ぎない。
【0010】図1はカメラ10の分解斜視図である。カ
メラ10はプラスチック製のフレーム12を具備してい
る。フレーム12には、未露光フィルム(図示せず)を
収納するための未露光フィルム室14と、フィルムカー
トリッジ28(図35参照)を収納するためのカートリ
ッジ室16と、前記未露光フィルム室14とカートリッ
ジ室16との間に設けられた露光室18が一体成形され
ている。前面開口部20から周囲の光がカメラ10内、
つまり、露光室18内に入射する。更にフレーム12
は、後述するように、カメラ10の主要な構成要素を支
持する。フィルムカートリッジ28(図35参照)は、
この技術分野で周知となっている回転自在のスプール係
合端部を有する遮光性の従来型フィルムマガジンであ
る。スプール係合端部を有する他の形式のフィルムカー
トリッジ、例えば、米国特許公報第4948963号、
同5248108号に開示されている所謂「スラスト
型」のフィルムカートリッジを用いてもよい。フィルム
カートリッジの作用自体は周知となっており、本明細書
で特に記載しない限り本発明の一部を構成しない。すな
わち、フィルム帯を支持する手段と、フィルム帯をスプ
ールに巻き付けるための係合手段とを有するスプールを
用いることができる。
メラ10はプラスチック製のフレーム12を具備してい
る。フレーム12には、未露光フィルム(図示せず)を
収納するための未露光フィルム室14と、フィルムカー
トリッジ28(図35参照)を収納するためのカートリ
ッジ室16と、前記未露光フィルム室14とカートリッ
ジ室16との間に設けられた露光室18が一体成形され
ている。前面開口部20から周囲の光がカメラ10内、
つまり、露光室18内に入射する。更にフレーム12
は、後述するように、カメラ10の主要な構成要素を支
持する。フィルムカートリッジ28(図35参照)は、
この技術分野で周知となっている回転自在のスプール係
合端部を有する遮光性の従来型フィルムマガジンであ
る。スプール係合端部を有する他の形式のフィルムカー
トリッジ、例えば、米国特許公報第4948963号、
同5248108号に開示されている所謂「スラスト
型」のフィルムカートリッジを用いてもよい。フィルム
カートリッジの作用自体は周知となっており、本明細書
で特に記載しない限り本発明の一部を構成しない。すな
わち、フィルム帯を支持する手段と、フィルム帯をスプ
ールに巻き付けるための係合手段とを有するスプールを
用いることができる。
【0011】カバー30が周知の態様でカメラ10の外
側に取り付けられている。カバー30は、図2に示す開
放位置または伸長位置から図3に示す閉鎖へ、フレーム
12に対して移動することができる。カバー30は、好
ましくは、プラスチック材料にて射出成形された部品で
あり、前方半体部32と、後方半体部34とを有してい
る。前方半体部32と後方半体部34は、開口端35、
内部空間33が形成されるように組み合わせられる。内
部空間33は、カバー30が開放位置から閉鎖位置に移
動したときに、フレーム12の一部を内包する寸法を有
している。後方半体部34の内壁には、固定式の直線状
のラックギア36が配設されている。ラックギア36
は、隣接配置された遊動ギア38と係合する。遊動ギア
38は、その中心部をフレーム12の頂部から延設され
たポスト39に貫通配置することにより取り付けられ
る。
側に取り付けられている。カバー30は、図2に示す開
放位置または伸長位置から図3に示す閉鎖へ、フレーム
12に対して移動することができる。カバー30は、好
ましくは、プラスチック材料にて射出成形された部品で
あり、前方半体部32と、後方半体部34とを有してい
る。前方半体部32と後方半体部34は、開口端35、
内部空間33が形成されるように組み合わせられる。内
部空間33は、カバー30が開放位置から閉鎖位置に移
動したときに、フレーム12の一部を内包する寸法を有
している。後方半体部34の内壁には、固定式の直線状
のラックギア36が配設されている。ラックギア36
は、隣接配置された遊動ギア38と係合する。遊動ギア
38は、その中心部をフレーム12の頂部から延設され
たポスト39に貫通配置することにより取り付けられ
る。
【0012】テーパ状に形成された係合腕40が、前方
半体部32の内壁に沿って設けられている。係合腕40
の一部がカバー30の開口端35から、後述するフレー
ム12に取り付けられたフィルム計量装置に接触するよ
うに延設されている。
半体部32の内壁に沿って設けられている。係合腕40
の一部がカバー30の開口端35から、後述するフレー
ム12に取り付けられたフィルム計量装置に接触するよ
うに延設されている。
【0013】カバー30は、更に、頂面45において開
口端35に隣接するように設けらたスロットまたは切欠
部46を有している。切欠部46により、カバー30が
図2に示す開放位置にあるとき、シャッタボタン52を
操作することが可能となる。カバー30が図3の閉鎖位
置にあるときは、前方レンズ100およびシャッタボタ
ン52はカバー30により隠蔽される。
口端35に隣接するように設けらたスロットまたは切欠
部46を有している。切欠部46により、カバー30が
図2に示す開放位置にあるとき、シャッタボタン52を
操作することが可能となる。カバー30が図3の閉鎖位
置にあるときは、前方レンズ100およびシャッタボタ
ン52はカバー30により隠蔽される。
【0014】図1、5を参照すると、プラスチックから
射出成形により梁状に形成されたトリガー50が、一体
成形された上部分54と下部分56を有している。上部
分54と下部分56との間に一対のラグまたはピン58
が配設されている。ピン58は、フレーム12の頂部か
ら突出形成された対応する受承部59と係合する。トリ
ガー50の上部分54において、開口部57(図5には
図示されていない)に隣接する端部には、押し下げるこ
とのできるシャッタボタン52が配設されている。開口
部57は、フィルムカートリッジのための駆動要素60
の鉛直軸61を受承する大きさに形成されている。下部
分56において反対側の端部にはスロット55が形成さ
れている。トリガー50は、前記ピン58と受承部59
とにより回動自在となっている。
射出成形により梁状に形成されたトリガー50が、一体
成形された上部分54と下部分56を有している。上部
分54と下部分56との間に一対のラグまたはピン58
が配設されている。ピン58は、フレーム12の頂部か
ら突出形成された対応する受承部59と係合する。トリ
ガー50の上部分54において、開口部57(図5には
図示されていない)に隣接する端部には、押し下げるこ
とのできるシャッタボタン52が配設されている。開口
部57は、フィルムカートリッジのための駆動要素60
の鉛直軸61を受承する大きさに形成されている。下部
分56において反対側の端部にはスロット55が形成さ
れている。トリガー50は、前記ピン58と受承部59
とにより回動自在となっている。
【0015】図1および図6から図10を参照すると、
フィルムカートリッジのための駆動要素60は、垂設さ
れた下部64を有している。下部64は、フレーム12
の頂部に取り付けられたときに、開口部65を通過して
カートリッジ室16内に突出する。下部64は、フィル
ムカートリッジ28(図35)のスプール端部に係合し
てフィルムカートリッジ内にフィルムを巻き取らせる駆
動要素63を有している。
フィルムカートリッジのための駆動要素60は、垂設さ
れた下部64を有している。下部64は、フレーム12
の頂部に取り付けられたときに、開口部65を通過して
カートリッジ室16内に突出する。下部64は、フィル
ムカートリッジ28(図35)のスプール端部に係合し
てフィルムカートリッジ内にフィルムを巻き取らせる駆
動要素63を有している。
【0016】支持面62が駆動歯車66を支持してい
る。支持面62から鉛直軸61が上方に延びている。駆
動歯車66は、周部に配設された歯67を有している。
一対の歯72とフランジ69とを有するスプライン70
が、トリガー50の開口部57を貫通し、中心開口部を
貫通して駆動要素60の鉛直軸61へ同軸に取り付けら
れている。フランジ69は、開口部57内にスプライン
70を保持する大きさに形成されており、スプライン7
0が組付けられると、該スプライン70はトリガー50
により支持される。スプライン70の歯72は、駆動歯
車66の中心部を貫通して延びており、支持面62を貫
通して駆動要素60の孔74と係合している。孔74に
は、周方向に等間隔で配設された内側に延びる歯88が
形成されており、歯88の間隔は、スプライン70が孔
74内に係合されたときに、歯88の間にスプラインの
歯72が保持される寸法となっている。バネ68(図
1、図11から図13参照)により、駆動歯車66がト
リガー50の底面から離間、保持され、かつ、シャッタ
ボタン52が押し下げられた位置へ付勢される。
る。支持面62から鉛直軸61が上方に延びている。駆
動歯車66は、周部に配設された歯67を有している。
一対の歯72とフランジ69とを有するスプライン70
が、トリガー50の開口部57を貫通し、中心開口部を
貫通して駆動要素60の鉛直軸61へ同軸に取り付けら
れている。フランジ69は、開口部57内にスプライン
70を保持する大きさに形成されており、スプライン7
0が組付けられると、該スプライン70はトリガー50
により支持される。スプライン70の歯72は、駆動歯
車66の中心部を貫通して延びており、支持面62を貫
通して駆動要素60の孔74と係合している。孔74に
は、周方向に等間隔で配設された内側に延びる歯88が
形成されており、歯88の間隔は、スプライン70が孔
74内に係合されたときに、歯88の間にスプラインの
歯72が保持される寸法となっている。バネ68(図
1、図11から図13参照)により、駆動歯車66がト
リガー50の底面から離間、保持され、かつ、シャッタ
ボタン52が押し下げられた位置へ付勢される。
【0017】最初は、スプライン70は係合しておら
ず、シャッタボタン52が押し下げられ、かつ、歯72
は孔74と係合していない状態にある。図6に部分的に
示すように、駆動歯車66は常に遊動歯車38と係合し
ている。然しながら、スプライン70が駆動要素60の
孔74と係合するまで、フィルムカートリッジ28(図
35)へは力は付与されない。本実施形態によれば、金
属製のシート状のバネ75(図1、図11から図13)
が、トリガー50の上部分54の頂部に好ましく取り付
けられる。駆動要素60の鉛直軸61が開口部71を通
過する。バネ75は、後述するように、シャッタボタン
52が押し下げられたときに、スプライン70を孔74
と係合状態に保持するために必要な付勢力を与えるよう
に、スプライン70の頂部を押接している。既述したよ
うに、遊動歯車38は、駆動歯車66とカバー30の内
面のラックギア36の両者に係合できるように配設され
ている(図6)。上述した構成要素の作用は詳細に後述
する。
ず、シャッタボタン52が押し下げられ、かつ、歯72
は孔74と係合していない状態にある。図6に部分的に
示すように、駆動歯車66は常に遊動歯車38と係合し
ている。然しながら、スプライン70が駆動要素60の
孔74と係合するまで、フィルムカートリッジ28(図
35)へは力は付与されない。本実施形態によれば、金
属製のシート状のバネ75(図1、図11から図13)
が、トリガー50の上部分54の頂部に好ましく取り付
けられる。駆動要素60の鉛直軸61が開口部71を通
過する。バネ75は、後述するように、シャッタボタン
52が押し下げられたときに、スプライン70を孔74
と係合状態に保持するために必要な付勢力を与えるよう
に、スプライン70の頂部を押接している。既述したよ
うに、遊動歯車38は、駆動歯車66とカバー30の内
面のラックギア36の両者に係合できるように配設され
ている(図6)。上述した構成要素の作用は詳細に後述
する。
【0018】図1、5、17、18を参照すると、円筒
形状の計量解放要素76が、ポスト78に回転自在に取
り付けるための中心孔を有している。計量解放要素76
は、更に、底部切欠83を有している。底部切欠83
は、突起79の支持面82に対して位置決めされてい
る。計量解放要素76は、底部切欠83に隣接する凹部
77を有している。凹部77は、後述するように、隣接
配置されるシャッタ衝接レバー90の、片持梁式のバネ
腕96と協働して該計量解放要素を回転させる。計量解
放要素76は、また、その外周面から突出する突起部8
5と、切欠86を有する頂部84とを具備している。突
起部85は、計量停止レバー106の端部104と係合
する(図17)。頂部84の切欠86は、トリガー50
の切欠55(図1、5)と係合できるように設けられて
いる。
形状の計量解放要素76が、ポスト78に回転自在に取
り付けるための中心孔を有している。計量解放要素76
は、更に、底部切欠83を有している。底部切欠83
は、突起79の支持面82に対して位置決めされてい
る。計量解放要素76は、底部切欠83に隣接する凹部
77を有している。凹部77は、後述するように、隣接
配置されるシャッタ衝接レバー90の、片持梁式のバネ
腕96と協働して該計量解放要素を回転させる。計量解
放要素76は、また、その外周面から突出する突起部8
5と、切欠86を有する頂部84とを具備している。突
起部85は、計量停止レバー106の端部104と係合
する(図17)。頂部84の切欠86は、トリガー50
の切欠55(図1、5)と係合できるように設けられて
いる。
【0019】図1、5を参照すると、シャッタ衝接レバ
ー90は、図1に示す取付孔91にフレームポストを挿
通させることにより回動自在に取り付けられており、か
つ、バネ94(図1)により図5の解放位置に付勢され
ている。バネ91は、その一端において上記シャッタ衝
接レバーのポストに取り付けられており、かつ、他端に
おいて別のフレームポストに取り付けられている。バネ
91の本体部は、取付孔91の周囲のボス95に取り付
けられる。
ー90は、図1に示す取付孔91にフレームポストを挿
通させることにより回動自在に取り付けられており、か
つ、バネ94(図1)により図5の解放位置に付勢され
ている。バネ91は、その一端において上記シャッタ衝
接レバーのポストに取り付けられており、かつ、他端に
おいて別のフレームポストに取り付けられている。バネ
91の本体部は、取付孔91の周囲のボス95に取り付
けられる。
【0020】図5を参照すると、シャッタ衝接レバー9
0は衝接部99を有している。衝接部99は、組付けら
れたシャッタ衝接レバー90が解放位置にあるとき、フ
レーム12の前部を超えて突出する(図15)。片持梁
型のバネ腕96が上方に延びており、衝接部99に関し
てシャッタ衝接レバー90の前部を横断している。バネ
腕96は接触部97を有している。接触部97には、図
16に示すように、カバー30の係合腕40の一部を受
承する大きさの溝87が形成されている。シャッタ衝接
レバー90が解放位置にあるとき、接触部97もまたフ
レーム12の前部から外方に突出している。
0は衝接部99を有している。衝接部99は、組付けら
れたシャッタ衝接レバー90が解放位置にあるとき、フ
レーム12の前部を超えて突出する(図15)。片持梁
型のバネ腕96が上方に延びており、衝接部99に関し
てシャッタ衝接レバー90の前部を横断している。バネ
腕96は接触部97を有している。接触部97には、図
16に示すように、カバー30の係合腕40の一部を受
承する大きさの溝87が形成されている。シャッタ衝接
レバー90が解放位置にあるとき、接触部97もまたフ
レーム12の前部から外方に突出している。
【0021】図1、5、18を参照すると、計量停止レ
バー106が、取付孔107によりシャッタ衝接レバー
90の突起部95に同心に回動自在に取り付けられてい
る。計量停止レバー106は、金属製のシート状のバネ
108(図17)により、第1の係止位置へ図18の矢
印103の方向に回転するように付勢され、計量爪11
0の切欠114と係合する。シート状のバネ108は、
フレーム12のスロットに取り付けられている(図1
2)。計量停止レバー106は、計量爪110の切欠1
14と係合する係合ピン105を有している。係合ピン
105は計量停止レバー106の底面から突出してい
る。計量停止レバー106は、更に、係合ピン105の
反対側の係合部104を有している。係合部104は計
量解放要素76の突出部85と係合する。
バー106が、取付孔107によりシャッタ衝接レバー
90の突起部95に同心に回動自在に取り付けられてい
る。計量停止レバー106は、金属製のシート状のバネ
108(図17)により、第1の係止位置へ図18の矢
印103の方向に回転するように付勢され、計量爪11
0の切欠114と係合する。シート状のバネ108は、
フレーム12のスロットに取り付けられている(図1
2)。計量停止レバー106は、計量爪110の切欠1
14と係合する係合ピン105を有している。係合ピン
105は計量停止レバー106の底面から突出してい
る。計量停止レバー106は、更に、係合ピン105の
反対側の係合部104を有している。係合部104は計
量解放要素76の突出部85と係合する。
【0022】図18、19を参照すると、計量爪110
は、爪が2つ形成されたフィルム帯フック112を有し
ている。フィルム帯フック112は、フレーム12のス
ロット17(図14)を通過して、カメラ10のフィル
ム平面内へ、または、フィルム平面から移動することが
できる。フィルム帯フック112はバネ118により付
勢されている。バネ118は、その一端において計量爪
110の上面から突出しているポスト116に取り付け
られ、他端は、フレーム12のポスト119に取り付け
られている。バネ118は、好ましくは、計量爪110
の上面から突出している中間ポスト117の周囲に設け
られている。これに対して計量爪110は、フレーム1
2のスロット93、17(図1、19)内に支持されて
いる。スロット93、17は、後述する理由にて、回動
動作と軸方向動作とを許容するように大きく形成されて
いる。
は、爪が2つ形成されたフィルム帯フック112を有し
ている。フィルム帯フック112は、フレーム12のス
ロット17(図14)を通過して、カメラ10のフィル
ム平面内へ、または、フィルム平面から移動することが
できる。フィルム帯フック112はバネ118により付
勢されている。バネ118は、その一端において計量爪
110の上面から突出しているポスト116に取り付け
られ、他端は、フレーム12のポスト119に取り付け
られている。バネ118は、好ましくは、計量爪110
の上面から突出している中間ポスト117の周囲に設け
られている。これに対して計量爪110は、フレーム1
2のスロット93、17(図1、19)内に支持されて
いる。スロット93、17は、後述する理由にて、回動
動作と軸方向動作とを許容するように大きく形成されて
いる。
【0023】図1を参照してフレーム12の他の構成要
素を説明する。前方レンズ要素100が、スナップ式の
保持具102によりフレーム12の正面に取り付けられ
ている。保持具102は、レンズ100を前面開口部2
0に対して位置決めする。係合端122を有するシャッ
タブレード120がマスク124を有している。マスク
124は、カメラ10のフレーム12の前面開口部20
を覆う。
素を説明する。前方レンズ要素100が、スナップ式の
保持具102によりフレーム12の正面に取り付けられ
ている。保持具102は、レンズ100を前面開口部2
0に対して位置決めする。係合端122を有するシャッ
タブレード120がマスク124を有している。マスク
124は、カメラ10のフレーム12の前面開口部20
を覆う。
【0024】フレーム12の頂部に取り付けられた保持
プレート130が、既述した種々の構成要素を保持して
おり、回転自在のコマ計数器132を保持するために、
切欠を有する保持部129を具備している。コマ計数器
132は外周歯135(図13)を有している。計数器
135は、計数器アクチュエータ126により加算、計
数させられる。計数器アクチュエータ126は、計量停
止レバー106の頂部に取り付けられている。
プレート130が、既述した種々の構成要素を保持して
おり、回転自在のコマ計数器132を保持するために、
切欠を有する保持部129を具備している。コマ計数器
132は外周歯135(図13)を有している。計数器
135は、計数器アクチュエータ126により加算、計
数させられる。計数器アクチュエータ126は、計量停
止レバー106の頂部に取り付けられている。
【0025】カメラ10の他の特徴、例えばファインダ
(図示せず)やフラッシュ装置(図示せず)の構成、作
用は、写真の分野では共通に周知となっているので、こ
れらに関する詳細な説明は省略する。
(図示せず)やフラッシュ装置(図示せず)の構成、作
用は、写真の分野では共通に周知となっているので、こ
れらに関する詳細な説明は省略する。
【0026】カメラ10の部分斜視図である図2を参照
すると、カバー30は完全に開いた位置または完全に伸
長した位置にあり、この位置をフィルム前進装置の作用
を説明するための初期位置とする。カバー30がこの位
置にあるとき、図1、3から明らかなように、前方レン
ズ100およびトリガー50のシャッタボタン52は使
用のために完全に露出している。
すると、カバー30は完全に開いた位置または完全に伸
長した位置にあり、この位置をフィルム前進装置の作用
を説明するための初期位置とする。カバー30がこの位
置にあるとき、図1、3から明らかなように、前方レン
ズ100およびトリガー50のシャッタボタン52は使
用のために完全に露出している。
【0027】第1実施形態の作用 図3から図25および図55から図62を参照して、既
述した本実施形態によるフィルム前進装置の作用を説明
する。以下の説明では、カバー30が図2に示す完全に
開いた開放位置にある状態から開始する。
述した本実施形態によるフィルム前進装置の作用を説明
する。以下の説明では、カバー30が図2に示す完全に
開いた開放位置にある状態から開始する。
【0028】図4はカメラ10の斜視図であり、既述し
たフィルム前進装置の構成要素の相対位置を示してい
る。カメラ10の前部および後部カバーは、図を見やす
くするために図示されていない。
たフィルム前進装置の構成要素の相対位置を示してい
る。カメラ10の前部および後部カバーは、図を見やす
くするために図示されていない。
【0029】先ず、シャッタボタン52が、押されてい
ない状態でカバー30の切欠46内に見える。従って、
トリガー50の上部分54が下部分56に対して持上げ
られている。下部分56は、切欠86、55間の係合に
より計量解放要素を支持している。この初期位置におい
て、計量解放要素76が存在することにより、シャッタ
衝接レバー90が係止されている。該シャッタ衝接レバ
ー90は、バネ92(図1)による付勢力に対抗したセ
ット位置にある。
ない状態でカバー30の切欠46内に見える。従って、
トリガー50の上部分54が下部分56に対して持上げ
られている。下部分56は、切欠86、55間の係合に
より計量解放要素を支持している。この初期位置におい
て、計量解放要素76が存在することにより、シャッタ
衝接レバー90が係止されている。該シャッタ衝接レバ
ー90は、バネ92(図1)による付勢力に対抗したセ
ット位置にある。
【0030】図5を参照すると、計量停止レバー106
の係止ピン105が先ず計量爪110の切欠114と係
合し、この位置にシート状のバネ108により付勢され
る。更に、計量爪110は、バネ118によりフィルム
帯係合位置に付勢され、計量フック112の前記2つの
爪が、フィルム帯24の一組の露光位置穿孔またはフレ
ーム位置穿孔25に係合する。
の係止ピン105が先ず計量爪110の切欠114と係
合し、この位置にシート状のバネ108により付勢され
る。更に、計量爪110は、バネ118によりフィルム
帯係合位置に付勢され、計量フック112の前記2つの
爪が、フィルム帯24の一組の露光位置穿孔またはフレ
ーム位置穿孔25に係合する。
【0031】図11から図13を参照すると、フィルム
前進装置の作用は、シャッタボタン52を押すことによ
り開始される。シャッタボタンを押すことは、また、以
下の作用を制御する。先ず、ユーザーがシャッタボタン
52をカートリッジ駆動要素60へ下方に移動させる
と、駆動歯車66とトリガー50の間に設けられたバネ
68が圧縮される。トリガー50の上部分54にある、
スプライン70も同様に、カートリッジ駆動要素60の
鉛直軸61に沿って、かつ、駆動歯車66の中心部を通
過して下方に押し下げられる。これにより、図13およ
び図8から図10に示すように、2つの歯72がカート
リッジ駆動要素60の中空部74内に進入し、カートリ
ッジ駆動要素60の内部に設けられた対応の駆動歯88
と係合する。本実施形態では、スプライン70の歯72
は、一組の案内(図10参照)に沿って駆動歯車66の
中心部を通過してスライドする。上記一組の案内は、駆
動歯車66の中心部に一体成形されている。スプライン
70の上記係合により、駆動歯車66の回転動作が、カ
ートリッジ駆動要素60に伝達される。
前進装置の作用は、シャッタボタン52を押すことによ
り開始される。シャッタボタンを押すことは、また、以
下の作用を制御する。先ず、ユーザーがシャッタボタン
52をカートリッジ駆動要素60へ下方に移動させる
と、駆動歯車66とトリガー50の間に設けられたバネ
68が圧縮される。トリガー50の上部分54にある、
スプライン70も同様に、カートリッジ駆動要素60の
鉛直軸61に沿って、かつ、駆動歯車66の中心部を通
過して下方に押し下げられる。これにより、図13およ
び図8から図10に示すように、2つの歯72がカート
リッジ駆動要素60の中空部74内に進入し、カートリ
ッジ駆動要素60の内部に設けられた対応の駆動歯88
と係合する。本実施形態では、スプライン70の歯72
は、一組の案内(図10参照)に沿って駆動歯車66の
中心部を通過してスライドする。上記一組の案内は、駆
動歯車66の中心部に一体成形されている。スプライン
70の上記係合により、駆動歯車66の回転動作が、カ
ートリッジ駆動要素60に伝達される。
【0032】既述したように、バネ75がトリガー50
の上部分の頂面に配置され、スロット73(図1)によ
り取り付けられている。シャッタボタン52が図14に
示すように押し下げられたときに、バネ75は、トリガ
ー50の上部分54とともに移動して、トリガー50が
回動した状態で、スプライン70とカートリッジ駆動要
素60との係合を維持するのに充分なバネ力を発生す
る。
の上部分の頂面に配置され、スロット73(図1)によ
り取り付けられている。シャッタボタン52が図14に
示すように押し下げられたときに、バネ75は、トリガ
ー50の上部分54とともに移動して、トリガー50が
回動した状態で、スプライン70とカートリッジ駆動要
素60との係合を維持するのに充分なバネ力を発生す
る。
【0033】図15を参照すると、シャッタボタン52
を押し下げることにより、ピン58と受承部59が回動
自在に連結されているので、計量解放要素76を支えて
いるトリガー50の下部分56により、該計量解放要素
が上動してシャッタ衝接レバー90が解放される。この
ましくは、計量解放要素76は、シャッタ衝接レバー9
0が下側を通過できる距離、本実施形態では約2.0m
mから2.7mm、を以て上動する。シャッタ衝接レバ
ー90は、バネ94のバネ力により、その枢軸を中心と
して高速で時計回りの方向に回動し、衝接部99が瞬間
的にシャッタブレードの係合端122(図1)に衝接す
る。これにより、周囲の光が露光室18(図1)内に入
射しフィルム帯24(図5)に投影される。
を押し下げることにより、ピン58と受承部59が回動
自在に連結されているので、計量解放要素76を支えて
いるトリガー50の下部分56により、該計量解放要素
が上動してシャッタ衝接レバー90が解放される。この
ましくは、計量解放要素76は、シャッタ衝接レバー9
0が下側を通過できる距離、本実施形態では約2.0m
mから2.7mm、を以て上動する。シャッタ衝接レバ
ー90は、バネ94のバネ力により、その枢軸を中心と
して高速で時計回りの方向に回動し、衝接部99が瞬間
的にシャッタブレードの係合端122(図1)に衝接す
る。これにより、周囲の光が露光室18(図1)内に入
射しフィルム帯24(図5)に投影される。
【0034】シャッタボタン52が押し下げられ、シャ
ッタ衝接レバー90が計量解放要素76の下側で解放さ
れると、後述するようにシャッタ衝接レバー90が再び
セット位置に戻されるまで、トリガー50の上部分54
は押し下げられた位置に保持される。シャッタボタン5
2を押し下げられた位置に保持することは、カメラの使
用者が二重に露光することを事実上防止するので好まし
い。
ッタ衝接レバー90が計量解放要素76の下側で解放さ
れると、後述するようにシャッタ衝接レバー90が再び
セット位置に戻されるまで、トリガー50の上部分54
は押し下げられた位置に保持される。シャッタボタン5
2を押し下げられた位置に保持することは、カメラの使
用者が二重に露光することを事実上防止するので好まし
い。
【0035】図15は、上述の事象が生じた直後の既述
のカメラ10の部分拡大斜視図である。図16を参照す
ると、解放位置において、バネ腕96の接触部97が、
カメラ10のフレーム12の前部から外方に突き出て、
カバー30の係合腕40の経路および計量解放要素76
の凹部77(図18)に対して並設、位置決めされてい
る。
のカメラ10の部分拡大斜視図である。図16を参照す
ると、解放位置において、バネ腕96の接触部97が、
カメラ10のフレーム12の前部から外方に突き出て、
カバー30の係合腕40の経路および計量解放要素76
の凹部77(図18)に対して並設、位置決めされてい
る。
【0036】図16を参照すると、解放されたシャッタ
衝接レバー90により計量解放要素76が初期の下位置
に戻ることが防止され、従って、トリガー50が回動し
た状態で保持される。カバー30が、矢印89で示すよ
うに、内側に閉鎖位置への移動を開始すると、係合腕4
0の縁部41が、バネ腕96(図17)の接触部97に
形成された溝87と一直線状となり、かつ、該溝87と
係合する。係合腕40により、片持梁型のバネ腕(図1
7)が、図18に示すように、内側にカメラ10の後方
へ計量解放要素76の凹部77内に変形する。カバー3
0が矢印89の方向への移動を継続すると、接触部97
にり計量解放要素76に力が付与され、計量解放要素7
6およびシャッタ衝接レバー90が反時計回りの方向に
回動する。
衝接レバー90により計量解放要素76が初期の下位置
に戻ることが防止され、従って、トリガー50が回動し
た状態で保持される。カバー30が、矢印89で示すよ
うに、内側に閉鎖位置への移動を開始すると、係合腕4
0の縁部41が、バネ腕96(図17)の接触部97に
形成された溝87と一直線状となり、かつ、該溝87と
係合する。係合腕40により、片持梁型のバネ腕(図1
7)が、図18に示すように、内側にカメラ10の後方
へ計量解放要素76の凹部77内に変形する。カバー3
0が矢印89の方向への移動を継続すると、接触部97
にり計量解放要素76に力が付与され、計量解放要素7
6およびシャッタ衝接レバー90が反時計回りの方向に
回動する。
【0037】図17を参照すると、計量解放要素76
が、カバー30の閉鎖動作により反時計回りの方向に回
動するとき、計量解放要素76の突起部85が回転し
て、計量停止レバー106の係合部104と係合する位
置を通過する。計量停止レバー106が、これに対応し
て、シート状のバネ108の付勢力に対抗して矢印10
1の方向に回転し、係止ピン105と計量爪110の切
欠114との係合が解除される。
が、カバー30の閉鎖動作により反時計回りの方向に回
動するとき、計量解放要素76の突起部85が回転し
て、計量停止レバー106の係合部104と係合する位
置を通過する。計量停止レバー106が、これに対応し
て、シート状のバネ108の付勢力に対抗して矢印10
1の方向に回転し、係止ピン105と計量爪110の切
欠114との係合が解除される。
【0038】図16を参照すると、これと同時に、計量
停止レバー106が回動することにより、計数器アクチ
ュエータ126は連結されているので、該計数器アクチ
ュエータが時計回りの方向に同様に移動する。計数器ア
クチュエータの頂部から突出する柔軟な連結要素128
が、コマ計数器132の外周歯135と係合する。計数
器アクチュエータ126の回転動作により、コマ計数器
132が周知の態様にて1増分を以て回転する。その間
に、然しながら、計量爪110の計量フック112は、
図5に示すように、フィルム帯24の穿孔と係合した状
態で保持される。
停止レバー106が回動することにより、計数器アクチ
ュエータ126は連結されているので、該計数器アクチ
ュエータが時計回りの方向に同様に移動する。計数器ア
クチュエータの頂部から突出する柔軟な連結要素128
が、コマ計数器132の外周歯135と係合する。計数
器アクチュエータ126の回転動作により、コマ計数器
132が周知の態様にて1増分を以て回転する。その間
に、然しながら、計量爪110の計量フック112は、
図5に示すように、フィルム帯24の穿孔と係合した状
態で保持される。
【0039】図18から明らかなように、計量解放要素
76が、計量爪110を解放することに加えて反時計回
りの方向に回動することにより、カバー30によりセッ
ト位置に復帰したシャッタ衝接レバー90により計量解
放要素が支持されなくなた後でも、切欠83に隣接し高
い位置にある底面が突起79の頂面に載置されるので、
計量解放要素は上位置に保持される。
76が、計量爪110を解放することに加えて反時計回
りの方向に回動することにより、カバー30によりセッ
ト位置に復帰したシャッタ衝接レバー90により計量解
放要素が支持されなくなた後でも、切欠83に隣接し高
い位置にある底面が突起79の頂面に載置されるので、
計量解放要素は上位置に保持される。
【0040】上述した動作の各々は、シャッタボタン5
2を押し下げた直後に生じ、好ましくは、カバー30
(図6)が閉鎖位置の方向への最初の4mmの距離を移
動する間に生じる。フィルム帯24(図5)が早期に移
送されることを確実に防止するために、本実施形態で
は、上述した最初の4mmの移動部分に沿って、ラック
ギア36の歯37の歯高を低く或いは歯37を完全に除
去して、この部分でラックギアが遊動歯車38と係合し
ないようにする。これにより、駆動歯車66が実質的に
遊動歯車38と係合するので、カバー30の既述した複
数の機能を許容しながら、フィルム帯24(図5)をフ
ィルムカートリッジ28(図35)へ引き込む巻取力が
フィルム帯24に付与されることが防止される。
2を押し下げた直後に生じ、好ましくは、カバー30
(図6)が閉鎖位置の方向への最初の4mmの距離を移
動する間に生じる。フィルム帯24(図5)が早期に移
送されることを確実に防止するために、本実施形態で
は、上述した最初の4mmの移動部分に沿って、ラック
ギア36の歯37の歯高を低く或いは歯37を完全に除
去して、この部分でラックギアが遊動歯車38と係合し
ないようにする。これにより、駆動歯車66が実質的に
遊動歯車38と係合するので、カバー30の既述した複
数の機能を許容しながら、フィルム帯24(図5)をフ
ィルムカートリッジ28(図35)へ引き込む巻取力が
フィルム帯24に付与されることが防止される。
【0041】図6に図示されたカメラ10の部分斜視図
を参照すると、カバー30が最初の4mmを越えて矢印
89の方向への移動を継続する間、遊動歯車38は直線
状のラックギア36の完全な歯高の歯37と係合し、該
遊動歯車が時計回りの方向に回転する。従って、遊動歯
車38と係合している駆動歯車66が反時計回りの方向
に回転し、フィルム帯24(図5)のフィルムカートリ
ッジ28(図35)内への巻取が開始される。カバー3
0の移動によるフィルムの前進が開始される前に、ラッ
クギア36と遊動歯車38とが確実に適正に位置決めさ
れるように、ラックギア36の完全な高さの歯37に先
立って、中間的な高さの歯を好ましく設けることもでき
る。
を参照すると、カバー30が最初の4mmを越えて矢印
89の方向への移動を継続する間、遊動歯車38は直線
状のラックギア36の完全な歯高の歯37と係合し、該
遊動歯車が時計回りの方向に回転する。従って、遊動歯
車38と係合している駆動歯車66が反時計回りの方向
に回転し、フィルム帯24(図5)のフィルムカートリ
ッジ28(図35)内への巻取が開始される。カバー3
0の移動によるフィルムの前進が開始される前に、ラッ
クギア36と遊動歯車38とが確実に適正に位置決めさ
れるように、ラックギア36の完全な高さの歯37に先
立って、中間的な高さの歯を好ましく設けることもでき
る。
【0042】図5および図19から図21を参照する
と、計量爪110の2つの爪を備えた計量フック112
は、係止ピン105が切欠114との係合が解除された
後でも、フィルム帯24の穿孔25(図5)と係合した
状態で保持されている。図6に示すように、ラックギア
37と遊動歯車38の動作、および、これに対応する遊
動歯車38と駆動歯車66との間の係合により生じる上
記巻取力により、フィルム帯24が移動するとき、計量
爪110の底部に形成された傾斜したカム面111(図
19)が、フレーム12においてスロット17の内面に
形成された対応する傾斜したカム面113(図19)に
接触するまで、計量爪110は、フレーム12にスロッ
ト93、17(図1、19)が形成されていることによ
り、バネ118の付勢力に対抗して、係合しているフィ
ルム帯24と共にフィルム平面の移動経路に沿って移動
する。計量爪のカム面111が、フレームのカム面11
3の傾斜した部分に移動するとき、計量爪110の計量
フック112が、内側へフィルム帯24から離反する方
向に移動して、計量爪110が直線動作および回動動作
するとき、フック112フィルム平面から離反する。
と、計量爪110の2つの爪を備えた計量フック112
は、係止ピン105が切欠114との係合が解除された
後でも、フィルム帯24の穿孔25(図5)と係合した
状態で保持されている。図6に示すように、ラックギア
37と遊動歯車38の動作、および、これに対応する遊
動歯車38と駆動歯車66との間の係合により生じる上
記巻取力により、フィルム帯24が移動するとき、計量
爪110の底部に形成された傾斜したカム面111(図
19)が、フレーム12においてスロット17の内面に
形成された対応する傾斜したカム面113(図19)に
接触するまで、計量爪110は、フレーム12にスロッ
ト93、17(図1、19)が形成されていることによ
り、バネ118の付勢力に対抗して、係合しているフィ
ルム帯24と共にフィルム平面の移動経路に沿って移動
する。計量爪のカム面111が、フレームのカム面11
3の傾斜した部分に移動するとき、計量爪110の計量
フック112が、内側へフィルム帯24から離反する方
向に移動して、計量爪110が直線動作および回動動作
するとき、フック112フィルム平面から離反する。
【0043】フィルム帯24による牽引力が消失すると
バネ118による付勢力のために、計量爪110は、回
動するとともに、図22に示す矢印121の方向に、カ
メラ10の中心線から離反して未露光フィルム室14の
方向へ移動する。
バネ118による付勢力のために、計量爪110は、回
動するとともに、図22に示す矢印121の方向に、カ
メラ10の中心線から離反して未露光フィルム室14の
方向へ移動する。
【0044】更に、バネ118の付勢による計量爪11
0の側方への移動により、スロット114に隣接するカ
ム面115が係止ピン105と係合し、計量停止レバー
106がシート状のバネ108とカム面115の間の所
定位置に保持される。
0の側方への移動により、スロット114に隣接するカ
ム面115が係止ピン105と係合し、計量停止レバー
106がシート状のバネ108とカム面115の間の所
定位置に保持される。
【0045】図23、24を参照すると、カバー30が
矢印89の方向に閉鎖位置への移動を継続することによ
り、係合腕40の段状に形成された先端部43がシャッ
タ衝接レバー90のバネ腕96と係合し、該シャッタ衝
接レバー90が、バネ94(図1)の付勢力に対抗し
て、反時計回りの方向に計量解放腕94の下側へ回動す
る。既述したように、支持面82(図18)が、上動し
た計量解放要素76を支持し、シャッタ衝接レバー90
が上述のように動作することが可能となる。
矢印89の方向に閉鎖位置への移動を継続することによ
り、係合腕40の段状に形成された先端部43がシャッ
タ衝接レバー90のバネ腕96と係合し、該シャッタ衝
接レバー90が、バネ94(図1)の付勢力に対抗し
て、反時計回りの方向に計量解放腕94の下側へ回動す
る。既述したように、支持面82(図18)が、上動し
た計量解放要素76を支持し、シャッタ衝接レバー90
が上述のように動作することが可能となる。
【0046】図5、24、25を参照すると、フィルム
帯24は、直線状のラックギア36、遊動歯車38、駆
動歯車66、スプライン70、カートリッジ駆動要素6
0の各々の係合によりフィルムカートリッジ28内に巻
き取られ続けている。フィルム帯24が、露光室18の
縁部に設けられたカメラのフレーム12のフィルムレー
ル(図示せず)を横断して移動するとき、バネ118の
付勢力によりスロット17(図24)からフィルム平面
に復帰した計量爪110の計量フック112が、前進す
るフィルム帯24の次の組の穿孔25内に進入する。
帯24は、直線状のラックギア36、遊動歯車38、駆
動歯車66、スプライン70、カートリッジ駆動要素6
0の各々の係合によりフィルムカートリッジ28内に巻
き取られ続けている。フィルム帯24が、露光室18の
縁部に設けられたカメラのフレーム12のフィルムレー
ル(図示せず)を横断して移動するとき、バネ118の
付勢力によりスロット17(図24)からフィルム平面
に復帰した計量爪110の計量フック112が、前進す
るフィルム帯24の次の組の穿孔25内に進入する。
【0047】フィルム帯24と計量フック112の係合
はバネ118の付勢力に打ち勝ち、矢印123(図2
4)の方向へカートリッジ室16への計量爪110の次
の動作が開始される。計量停止レバー106の係止ピン
105は、該係止ピンが該カム面の端部に達するまで、
カム面115に沿ってスライドする。次いで、該係止ピ
ンは、シート状のバネ108の付勢力により下位置へ落
下しながら、計量爪110の切欠114内の係止位置に
移動する。このとき、フィルム帯び24および計量爪1
10は、比較的短い距離を以て互いに引き合う。
はバネ118の付勢力に打ち勝ち、矢印123(図2
4)の方向へカートリッジ室16への計量爪110の次
の動作が開始される。計量停止レバー106の係止ピン
105は、該係止ピンが該カム面の端部に達するまで、
カム面115に沿ってスライドする。次いで、該係止ピ
ンは、シート状のバネ108の付勢力により下位置へ落
下しながら、計量爪110の切欠114内の係止位置に
移動する。このとき、フィルム帯び24および計量爪1
10は、比較的短い距離を以て互いに引き合う。
【0048】計量停止レバー106の係止ピン105
が、計量爪110の切欠114内に移動するとき、フィ
ルム帯24が計量されている。
が、計量爪110の切欠114内に移動するとき、フィ
ルム帯24が計量されている。
【0049】図25を参照すると、計量爪110の切欠
114内へ係止ピン105が移動すると既述した事象の
連鎖が逆転して生じる。すなわち、突起部85に対抗し
て係合部104を回動させるのに充分な大きさのバネ1
08(図17)の付勢力により、計量停止レバー106
が矢印127で示すように反時計回りの方向に回動し、
矢印133で示すように計量解放要素76が時計回りの
方向に回動する。添付図面から明らかなように、カバー
30の係合腕40は、もはやバネ腕96には接触してい
ない。係合腕40は、好ましくは、カバー30が所定位
置を越えて閉鎖位置へ移動する際、該カバー30が、計
量解放要素76またはシャッタ衝接レバー90に係合し
ないようにテーパー状に形成されている。
114内へ係止ピン105が移動すると既述した事象の
連鎖が逆転して生じる。すなわち、突起部85に対抗し
て係合部104を回動させるのに充分な大きさのバネ1
08(図17)の付勢力により、計量停止レバー106
が矢印127で示すように反時計回りの方向に回動し、
矢印133で示すように計量解放要素76が時計回りの
方向に回動する。添付図面から明らかなように、カバー
30の係合腕40は、もはやバネ腕96には接触してい
ない。係合腕40は、好ましくは、カバー30が所定位
置を越えて閉鎖位置へ移動する際、該カバー30が、計
量解放要素76またはシャッタ衝接レバー90に係合し
ないようにテーパー状に形成されている。
【0050】従って、バネ腕96(図5)は、もはや計
量解放要素76に係合していない。と言うのは、前記シ
ャッタ衝接レバー90および計量解放要素76を個別に
移動させる、接触部97に対する内側への支持力が消失
しているからである。
量解放要素76に係合していない。と言うのは、前記シ
ャッタ衝接レバー90および計量解放要素76を個別に
移動させる、接触部97に対する内側への支持力が消失
しているからである。
【0051】図18、25を参照すると、上述した事象
連鎖により、また、計量解放要素76の底面が支持面8
2から落下し、切欠83の下面が支持面82に接触す
る。これにより、図25において矢印129、131で
示すように、トリガー50の下部分56が下動して、ト
リガー50の上部分54(図25)が初期位置へ回動す
る。
連鎖により、また、計量解放要素76の底面が支持面8
2から落下し、切欠83の下面が支持面82に接触す
る。これにより、図25において矢印129、131で
示すように、トリガー50の下部分56が下動して、ト
リガー50の上部分54(図25)が初期位置へ回動す
る。
【0052】図9、25を参照すると、トリガー50の
上部分54が、その上位置に復帰すると、スプライン7
0の2つの歯72と、カートリッジ駆動要素60の係合
が解除される。従って、駆動歯車66、遊動歯車38、
ラックギア36が、図6に示すように係合していても、
もはやフィルム帯24へは巻取力が作用しない。従っ
て、フィルム帯24は、カバー30が閉鎖位置へ移動を
継続してもフィルムカートリッジ内に巻き取られない。
押し下げられたシャッタボタン52は、このとき、カバ
ーと衝接することなく、カバー30がフレーム12に対
して開閉できるように、カバー30の頂面に対して充分
に凹んだ状態のまま保持されている。
上部分54が、その上位置に復帰すると、スプライン7
0の2つの歯72と、カートリッジ駆動要素60の係合
が解除される。従って、駆動歯車66、遊動歯車38、
ラックギア36が、図6に示すように係合していても、
もはやフィルム帯24へは巻取力が作用しない。従っ
て、フィルム帯24は、カバー30が閉鎖位置へ移動を
継続してもフィルムカートリッジ内に巻き取られない。
押し下げられたシャッタボタン52は、このとき、カバ
ーと衝接することなく、カバー30がフレーム12に対
して開閉できるように、カバー30の頂面に対して充分
に凹んだ状態のまま保持されている。
【0053】カバー30は、閉鎖方向、つまり、矢印8
9の方向へ自由に移動を継続し、フィルム帯が計量され
るとき、カートリッジの駆動要素が解除され、トリガー
50の上部分54が上位置に回動している。フィルム帯
24の全ての計量、および、計量の停止は、カバー30
の閉鎖行程で行われる。カバー30は、また、該カバー
をカメラ10の中心線から離反方向へ引くことにより、
完全に解放位置に(図2)へ移動可能である。シャッタ
ボタン52を押し下げ、フィルムの移送を再び行なわな
い限り、カメラ10に引っ掛かったり、カメラを損傷し
たりすることなく、カバー30を繰り返し開閉すること
ができる。
9の方向へ自由に移動を継続し、フィルム帯が計量され
るとき、カートリッジの駆動要素が解除され、トリガー
50の上部分54が上位置に回動している。フィルム帯
24の全ての計量、および、計量の停止は、カバー30
の閉鎖行程で行われる。カバー30は、また、該カバー
をカメラ10の中心線から離反方向へ引くことにより、
完全に解放位置に(図2)へ移動可能である。シャッタ
ボタン52を押し下げ、フィルムの移送を再び行なわな
い限り、カメラ10に引っ掛かったり、カメラを損傷し
たりすることなく、カバー30を繰り返し開閉すること
ができる。
【0054】他の構成により、前記計量解放要素および
シャッタ衝接レバーを回動させ同様の事象連鎖を生じさ
せることもできる。こうした構成についての2つの実施
形態を図55から図59および図60から図62に示
す。同様の構成要素には同じ参照番号を付して説明す
る。
シャッタ衝接レバーを回動させ同様の事象連鎖を生じさ
せることもできる。こうした構成についての2つの実施
形態を図55から図59および図60から図62に示
す。同様の構成要素には同じ参照番号を付して説明す
る。
【0055】図55から図59を参照すると、カバー3
0は、内側に突出する突起部143を有している。突起
部143は、修正された片持梁型のバネ腕139と接触
する接触面145を有している。バネ腕139は、計量
解放要素76とシャッタ衝接レバー90とを同時に回動
させる接触部141を有している。接触部141には溝
が形成されていない。
0は、内側に突出する突起部143を有している。突起
部143は、修正された片持梁型のバネ腕139と接触
する接触面145を有している。バネ腕139は、計量
解放要素76とシャッタ衝接レバー90とを同時に回動
させる接触部141を有している。接触部141には溝
が形成されていない。
【0056】第1の実施形態と同様に、シャッタ衝接レ
バー90の矢印157(図57)の方向への動作によ
り、バネ腕139の接触部141が、カバー30の突起
部143に接触するように、該突起部に対して位置決め
される。
バー90の矢印157(図57)の方向への動作によ
り、バネ腕139の接触部141が、カバー30の突起
部143に接触するように、該突起部に対して位置決め
される。
【0057】同時に、シャッタ衝接レバー90の上記動
作により、既述のように、衝接部99(図60)が瞬間
的にシャッタブレード120(図1)に衝接し、図57
に示すように、前記シャッタ衝接レバーが上動した計量
解放要素の下側の解除位置に移動する。フレーム12
は、バネ腕139を収納可能な大きさのスロット19を
有している。
作により、既述のように、衝接部99(図60)が瞬間
的にシャッタブレード120(図1)に衝接し、図57
に示すように、前記シャッタ衝接レバーが上動した計量
解放要素の下側の解除位置に移動する。フレーム12
は、バネ腕139を収納可能な大きさのスロット19を
有している。
【0058】図58を参照すると、カバー30が閉鎖方
向89へ移動するとき、上述したように、上動した計量
解放要素76が、矢印161の方向に回動し、突起部1
43がバネ腕139の接触部141に当接するとき、シ
ャッタ衝接レバー90を矢印158の方向に回動させ
る。計量解放要素76の回動動作により、突起部85が
計量停止レバー106の係合部104に当接し、反時計
回りの方向に矢印165の方向へ回動し、フィルム帯2
4が既述のように計量爪との係合解除された後、矢印1
63の方向にバネにより付勢されている計量爪110が
解放される。
向89へ移動するとき、上述したように、上動した計量
解放要素76が、矢印161の方向に回動し、突起部1
43がバネ腕139の接触部141に当接するとき、シ
ャッタ衝接レバー90を矢印158の方向に回動させ
る。計量解放要素76の回動動作により、突起部85が
計量停止レバー106の係合部104に当接し、反時計
回りの方向に矢印165の方向へ回動し、フィルム帯2
4が既述のように計量爪との係合解除された後、矢印1
63の方向にバネにより付勢されている計量爪110が
解放される。
【0059】図59を参照すると、カバー30が矢印8
9の方向に移動し続けると、ラックギア(図示せず)、
遊動歯車38、駆動要素60が係合し、前記計量停止レ
バーが矢印166の方向に切欠114内へ付勢され元の
位置に復帰するまで、計量爪110がフィルム帯24と
ともに矢印164の方向に移動する。
9の方向に移動し続けると、ラックギア(図示せず)、
遊動歯車38、駆動要素60が係合し、前記計量停止レ
バーが矢印166の方向に切欠114内へ付勢され元の
位置に復帰するまで、計量爪110がフィルム帯24と
ともに矢印164の方向に移動する。
【0060】図60から図62を参照すると、計量解放
要素76とシャッタ衝接レバー90は、カバー30によ
り個別に回動させられる。この実施形態では、係合腕4
0、突起部143の代わりにカバー30の頂部に隣接し
て突起部42が設けられている。上記突起部の位置は変
更することができる。突起部42は、傾斜した接触面4
4(図62)を有している。接触面44は、計量解放要
素76がトリガー50により持ち上げられたときに、該
計量解放要素76の頂部と係合するように形成されてい
る。計量解放要素76の頂部には、突起部42の接触面
44と接触する半円リング状の頂部接触面81が形成さ
れている。カバー30の縁部は、該カバーが閉じ、そし
て、シャッタ衝接レバー90が作動した後に、シャッタ
衝接レバー90を独立に回動させるように、シャッタ衝
接レバー90の延長部92に対して位置決めされてい
る。
要素76とシャッタ衝接レバー90は、カバー30によ
り個別に回動させられる。この実施形態では、係合腕4
0、突起部143の代わりにカバー30の頂部に隣接し
て突起部42が設けられている。上記突起部の位置は変
更することができる。突起部42は、傾斜した接触面4
4(図62)を有している。接触面44は、計量解放要
素76がトリガー50により持ち上げられたときに、該
計量解放要素76の頂部と係合するように形成されてい
る。計量解放要素76の頂部には、突起部42の接触面
44と接触する半円リング状の頂部接触面81が形成さ
れている。カバー30の縁部は、該カバーが閉じ、そし
て、シャッタ衝接レバー90が作動した後に、シャッタ
衝接レバー90を独立に回動させるように、シャッタ衝
接レバー90の延長部92に対して位置決めされてい
る。
【0061】図61、62を参照すると、シャッタボタ
ン52が既述のように押し下げられ、カバー30が閉鎖
方向89へ移動させられる。カバー30の上部の内側に
突出する突起部42が接触面81に係合し、計量解放要
素76がフレームのポスト78(図60)を中心として
矢印151で示す反時計回りの方向に回動する。既述の
実施形態と同様に、計量解放要素76が回動すると、突
起部85が計量停止レバー106の係合部104に接触
し(図62)、矢印153、155で示すように、バネ
108の付勢力に対抗して計量停止レバー106が時計
回りの方向に回動し、計量停止レバー106の下側の係
止ピン105(図60)が、計量爪110の切欠114
から離反する。
ン52が既述のように押し下げられ、カバー30が閉鎖
方向89へ移動させられる。カバー30の上部の内側に
突出する突起部42が接触面81に係合し、計量解放要
素76がフレームのポスト78(図60)を中心として
矢印151で示す反時計回りの方向に回動する。既述の
実施形態と同様に、計量解放要素76が回動すると、突
起部85が計量停止レバー106の係合部104に接触
し(図62)、矢印153、155で示すように、バネ
108の付勢力に対抗して計量停止レバー106が時計
回りの方向に回動し、計量停止レバー106の下側の係
止ピン105(図60)が、計量爪110の切欠114
から離反する。
【0062】カバー30の閉鎖動作により、更に、シャ
ッタ衝接レバー90の延長部92がカバー30の前方縁
部41と係合し、バネ94の付勢力に対抗して矢印14
9(図61)で示す方向に回動する。
ッタ衝接レバー90の延長部92がカバー30の前方縁
部41と係合し、バネ94の付勢力に対抗して矢印14
9(図61)で示す方向に回動する。
【0063】上記2つの変形実施形態の作用は、既述の
第1の実施形態と概ね同様である。遊動歯車38がラッ
クギア36の歯37と係合し、フィルム帯24が、未露
光フィルム室14から露光室18を横断させてフィルム
カートリッジ28(図35)内に移送される。フィルム
帯24の係合している部分が、未露光フィルム室14か
ら離反方向にカートリッジ室16へ移動し、計量爪11
0のカム面111と、フレーム12の頂面のカム面11
3が、既述したように、フィルム帯24を計量フック1
12から離反させるまで、計量爪110がバネ118の
付勢力に対抗して移動する。計量爪110はバネ118
により付勢されており、計量フック112がフレームの
スロット15(図14)を通じてフィルム平面内に配置
され、該計量フックが次の組の穿孔25(図35)を待
ち受ける。
第1の実施形態と概ね同様である。遊動歯車38がラッ
クギア36の歯37と係合し、フィルム帯24が、未露
光フィルム室14から露光室18を横断させてフィルム
カートリッジ28(図35)内に移送される。フィルム
帯24の係合している部分が、未露光フィルム室14か
ら離反方向にカートリッジ室16へ移動し、計量爪11
0のカム面111と、フレーム12の頂面のカム面11
3が、既述したように、フィルム帯24を計量フック1
12から離反させるまで、計量爪110がバネ118の
付勢力に対抗して移動する。計量爪110はバネ118
により付勢されており、計量フック112がフレームの
スロット15(図14)を通じてフィルム平面内に配置
され、該計量フックが次の組の穿孔25(図35)を待
ち受ける。
【0064】シャッタボタン52が押し下げられていな
いと、カバー30はフレーム12に対して移動可能な状
態が維持されている。シャッタボタン52が押し下げら
れていないと、計量解放要素76は上動しておらず、カ
バー30の突起部42は、接触面81またはバネ腕の上
方に保持されており、計量解放要素76に接触していな
い。計量爪110はセット位置においてシャッタ衝接レ
バー90に係合した状態で保持されている。その間、カ
バー30は、カメラの状態を変更することなく自由に開
閉動作をすることができる。
いと、カバー30はフレーム12に対して移動可能な状
態が維持されている。シャッタボタン52が押し下げら
れていないと、計量解放要素76は上動しておらず、カ
バー30の突起部42は、接触面81またはバネ腕の上
方に保持されており、計量解放要素76に接触していな
い。計量爪110はセット位置においてシャッタ衝接レ
バー90に係合した状態で保持されている。その間、カ
バー30は、カメラの状態を変更することなく自由に開
閉動作をすることができる。
【0065】第2実施形態 図26から図46を参照して、本発明によるフィルム前
進装置の第2の実施形態を説明する。カメラ200の分
解斜視図である図26を参照すると、カメラ200はフ
レーム230を具備している。フレーム230は、ロー
ル状の未露光フィルム(図示せず)を収納するための未
露光フィルム室204と、フィルムカートリッジ28
(図35)を収納するためのカートリッジ室205とを
有している。未露光フィルム室とカートリッジ室は、露
光室210を挟んで両側に配置されている。
進装置の第2の実施形態を説明する。カメラ200の分
解斜視図である図26を参照すると、カメラ200はフ
レーム230を具備している。フレーム230は、ロー
ル状の未露光フィルム(図示せず)を収納するための未
露光フィルム室204と、フィルムカートリッジ28
(図35)を収納するためのカートリッジ室205とを
有している。未露光フィルム室とカートリッジ室は、露
光室210を挟んで両側に配置されている。
【0066】カバー220が、スロット203を介して
フレーム230の外側に移動可能に取りつけられてい
る。スロット203は、フレーム230の前面および後
面に配設された対応するピン206を受承するように、
カバー220の前面および後面に設けられており、これ
により、カバー220が図27の開放位置と図3の閉鎖
位置との間でスライド移動可能となる。
フレーム230の外側に移動可能に取りつけられてい
る。スロット203は、フレーム230の前面および後
面に配設された対応するピン206を受承するように、
カバー220の前面および後面に設けられており、これ
により、カバー220が図27の開放位置と図3の閉鎖
位置との間でスライド移動可能となる。
【0067】図26、27を参照すると、カバー220
の頂面221には、シャッタボタン240へアクセスす
るための開口部223が形成されている。カバー220
をフレーム230に対して移動可能に取り付けるために
他の構成を採用してもよい。
の頂面221には、シャッタボタン240へアクセスす
るための開口部223が形成されている。カバー220
をフレーム230に対して移動可能に取り付けるために
他の構成を採用してもよい。
【0068】前方カバー(図示せず)と後方カバー21
2が、図2、3に示したのと同様にカメラ200内への
光の入射を防止する。カバー220の機能と、フレーム
230への取付に関する詳細は、この分野で共通に周知
となっており、本発明の一部を構成しない。
2が、図2、3に示したのと同様にカメラ200内への
光の入射を防止する。カバー220の機能と、フレーム
230への取付に関する詳細は、この分野で共通に周知
となっており、本発明の一部を構成しない。
【0069】フレーム230は、該フレームに組付けら
れたフィルム前進装置の主要部品の参照番号とともに図
示されている。図26、28、30を参照すると、中空
円筒状の計量解放要素250が、適切な大きさのポスト
231を介してフレーム230に取り付けられている。
計量解放要素250は、外周面から反対側に突出する一
対の突起部256、258を有している。頂部の支持部
251が、回動自在のトリガー234の先端の切欠23
6と係合するための凹部253が形成されている。図面
を見やすくするために、図30にはトリガー234は図
示されていない。計量解放要素250は、破線で示すバ
ネ264により第1の回動位置に付勢されている。バネ
264は、一端においてフレーム230に取着され、他
端において計量解放要素250のポスト254に取着さ
れている。第1の回動位置において、突起部256がフ
レーム230の前部から突き出ており、後述するように
カバー220に接触している。
れたフィルム前進装置の主要部品の参照番号とともに図
示されている。図26、28、30を参照すると、中空
円筒状の計量解放要素250が、適切な大きさのポスト
231を介してフレーム230に取り付けられている。
計量解放要素250は、外周面から反対側に突出する一
対の突起部256、258を有している。頂部の支持部
251が、回動自在のトリガー234の先端の切欠23
6と係合するための凹部253が形成されている。図面
を見やすくするために、図30にはトリガー234は図
示されていない。計量解放要素250は、破線で示すバ
ネ264により第1の回動位置に付勢されている。バネ
264は、一端においてフレーム230に取着され、他
端において計量解放要素250のポスト254に取着さ
れている。第1の回動位置において、突起部256がフ
レーム230の前部から突き出ており、後述するように
カバー220に接触している。
【0070】図26、28を参照すると、トリガー23
4は既述の実施形態と同様に構成されており、一端側に
シャッタボタン240を有しており、他端側に切欠23
6が形成されている。トリガー234は、フレーム23
0の頂部に形成された孔に挿通されるピン239により
回動自在に取り付けられている。
4は既述の実施形態と同様に構成されており、一端側に
シャッタボタン240を有しており、他端側に切欠23
6が形成されている。トリガー234は、フレーム23
0の頂部に形成された孔に挿通されるピン239により
回動自在に取り付けられている。
【0071】図26、28、30を参照すると、シャッ
タ衝接レバー260は、開口部261をフレームのポス
ト235に挿通させることにより取り付けられており、
バネ265によりセット位置に付勢されている。シャッ
タ衝接レバー260は、腕部266を有している。腕部
266は、該シャッタ衝接レバーが前記セット位置にあ
るとき、突起部256と同様に、フレーム230の前部
から突き出ている。
タ衝接レバー260は、開口部261をフレームのポス
ト235に挿通させることにより取り付けられており、
バネ265によりセット位置に付勢されている。シャッ
タ衝接レバー260は、腕部266を有している。腕部
266は、該シャッタ衝接レバーが前記セット位置にあ
るとき、突起部256と同様に、フレーム230の前部
から突き出ている。
【0072】シャッタボタン240が押し下げられて計
量解放要素250がトリガー234の回動動作により持
ち上げられるまで、シャッタ衝接レバー260は、計量
解放要素250によりセット位置から第1の回動位置に
移動することが防止される。
量解放要素250がトリガー234の回動動作により持
ち上げられるまで、シャッタ衝接レバー260は、計量
解放要素250によりセット位置から第1の回動位置に
移動することが防止される。
【0073】上部271と、取付部276と、下部27
3とを有する計量停止レバー270が、フレーム230
のポスト237(図26)に取付開口部275を挿通す
ることにより取り付けられている。下部273は、底部
に突き出た係止ピン272(図31)を有している。係
止ピン272は、計量爪290の切欠294(図31)
に係合するように設けられている。上部271は、一対
の独立の腕277、279(図28)により取付部27
6から二股に分岐している。計量停止レバー270は、
バネ274(図28)により初期回動位置に付勢されて
いる。バネ274は、一端おいてフレームのポスト23
8に取着され、他端において、腕279の頂面に設けら
れたポストに取着されている。腕277は、先端に係止
部278を有している。係止部278は、フィルム前進
ギア310に係合する。
3とを有する計量停止レバー270が、フレーム230
のポスト237(図26)に取付開口部275を挿通す
ることにより取り付けられている。下部273は、底部
に突き出た係止ピン272(図31)を有している。係
止ピン272は、計量爪290の切欠294(図31)
に係合するように設けられている。上部271は、一対
の独立の腕277、279(図28)により取付部27
6から二股に分岐している。計量停止レバー270は、
バネ274(図28)により初期回動位置に付勢されて
いる。バネ274は、一端おいてフレームのポスト23
8に取着され、他端において、腕279の頂面に設けら
れたポストに取着されている。腕277は、先端に係止
部278を有している。係止部278は、フィルム前進
ギア310に係合する。
【0074】図21、28、31、35を参照すると、
計量爪290は、フレーム230の頂部において計量停
止レバー270の下部273の下側に取り付けられてい
る。計量爪290は、ポストが設けられた短腕部283
を有しており、該短腕部のポストにバネ292(図2
8)の一端が係合する。該バネ292の他端は、フレー
ム230のポスト297に取着されている。バネ292
は、図面を見やすくするために、図31、35には図示
されていない。計量爪290がバネ292により第1の
回動位置に付勢されたとき、レバー290から突出する
切欠部294が、計量停止レバー270の係止ピン27
2を受承する。一対の爪状の突起300を有する計量フ
ック298が、レバー本体293から、フレーム230
のスロット215(図31)を通過してカメラのフィル
ム平面内に延びており、フィルム帯24(図35)のフ
レーム画定穿孔25に係合する。
計量爪290は、フレーム230の頂部において計量停
止レバー270の下部273の下側に取り付けられてい
る。計量爪290は、ポストが設けられた短腕部283
を有しており、該短腕部のポストにバネ292(図2
8)の一端が係合する。該バネ292の他端は、フレー
ム230のポスト297に取着されている。バネ292
は、図面を見やすくするために、図31、35には図示
されていない。計量爪290がバネ292により第1の
回動位置に付勢されたとき、レバー290から突出する
切欠部294が、計量停止レバー270の係止ピン27
2を受承する。一対の爪状の突起300を有する計量フ
ック298が、レバー本体293から、フレーム230
のスロット215(図31)を通過してカメラのフィル
ム平面内に延びており、フィルム帯24(図35)のフ
レーム画定穿孔25に係合する。
【0075】図26、28を参照すると、係合端307
を有するシャッタブレード302がフレーム230の前
方部に取着されている。バネ304(図28)により前
方開口部(図示せず)を覆う位置に付勢されている。バ
ネ304は、一端においてフレームのポスト306に取
着されている。シャッタ衝接レバー260の腕部266
が接触すると、上記シャッタブレードは、瞬間的に前記
前方開口部から露光室210への光の入射を許容する。
を有するシャッタブレード302がフレーム230の前
方部に取着されている。バネ304(図28)により前
方開口部(図示せず)を覆う位置に付勢されている。バ
ネ304は、一端においてフレームのポスト306に取
着されている。シャッタ衝接レバー260の腕部266
が接触すると、上記シャッタブレードは、瞬間的に前記
前方開口部から露光室210への光の入射を許容する。
【0076】図26、28、30を参照すると、外歯3
12を有するフィルム前進歯車または駆動歯車310
が、中心部においてカートリッジ駆動要素315(図2
6)の中心部に取り付けられている。カートリッジ駆動
要素315は、フレーム230に組付けられたとき、開
口部311からカートリッジ室の内部に突出して、フィ
ルムカートリッジ28(図35)のスプール(図示せ
ず)に周知の態様で係合する。既述したように、フィル
ムカートリッジ28は、マガジン内にフィルムを巻き取
るための係合可能なスプール端を有する従来の35mm
フィルムマガジン、または、米国特許公報第49480
63号、同5031853号、同5248108号に開
示されているスラストタイプのフィルムカートリッジと
することができる。上記米国特許公報は本明細書と一体
のものとして参照する。外歯312は、初期において、
計量停止レバー270の係止部278に係合している。
係止部278は、図30に図示するように、隣合う一対
の外歯の間に嵌入されている。
12を有するフィルム前進歯車または駆動歯車310
が、中心部においてカートリッジ駆動要素315(図2
6)の中心部に取り付けられている。カートリッジ駆動
要素315は、フレーム230に組付けられたとき、開
口部311からカートリッジ室の内部に突出して、フィ
ルムカートリッジ28(図35)のスプール(図示せ
ず)に周知の態様で係合する。既述したように、フィル
ムカートリッジ28は、マガジン内にフィルムを巻き取
るための係合可能なスプール端を有する従来の35mm
フィルムマガジン、または、米国特許公報第49480
63号、同5031853号、同5248108号に開
示されているスラストタイプのフィルムカートリッジと
することができる。上記米国特許公報は本明細書と一体
のものとして参照する。外歯312は、初期において、
計量停止レバー270の係止部278に係合している。
係止部278は、図30に図示するように、隣合う一対
の外歯の間に嵌入されている。
【0077】既述したようにして係止部278が解放さ
れると、フィルム前進歯車310は回転して、後述する
ように、フィルム帯24を未露光フィルム室204(図
26)とカートリッジ室208(図26)との間で前進
させることが可能となる。フィルム前進歯車310の頂
部には、ピン(図示せず)を介してピニオンギア318
が取り付けられており、対応した該フィルム前進歯車に
回転を生じさせる。外周に歯319を有するピニオンギ
ア318は、図28、30には図示されていない。
れると、フィルム前進歯車310は回転して、後述する
ように、フィルム帯24を未露光フィルム室204(図
26)とカートリッジ室208(図26)との間で前進
させることが可能となる。フィルム前進歯車310の頂
部には、ピン(図示せず)を介してピニオンギア318
が取り付けられており、対応した該フィルム前進歯車に
回転を生じさせる。外周に歯319を有するピニオンギ
ア318は、図28、30には図示されていない。
【0078】図26、29を参照すると、カートリッジ
室205の上方においてフレーム230の頂部に設けら
れた凹部313に、移動可能なラックギア320が取着
されている。ラックギア320は、直線状に配設された
歯322を有している。歯322はピニオンギア318
の歯319に係合する。圧縮バネ326が、その一端に
おいてラック320から突出する支持部327に取着さ
れ、他端は、凹部313の側壁321に押接されてい
る。ラックギア320において、前記凹部の側壁321
の反対側には、湾曲した端部328が形成されている。
該湾曲端部328は、フレーム230の側部から突き出
しており、カバー220の側壁に係合可能となってい
る。
室205の上方においてフレーム230の頂部に設けら
れた凹部313に、移動可能なラックギア320が取着
されている。ラックギア320は、直線状に配設された
歯322を有している。歯322はピニオンギア318
の歯319に係合する。圧縮バネ326が、その一端に
おいてラック320から突出する支持部327に取着さ
れ、他端は、凹部313の側壁321に押接されてい
る。ラックギア320において、前記凹部の側壁321
の反対側には、湾曲した端部328が形成されている。
該湾曲端部328は、フレーム230の側部から突き出
しており、カバー220の側壁に係合可能となってい
る。
【0079】上記の構成要素を保持し、スロット342
によりラックギア320を案内するために、保持プレー
ト340がフレーム230の頂部に配設されている。ス
ロット342は、ラックギア320の頂部から突出する
案内ピン325を保持する大きさに形成されている。
によりラックギア320を案内するために、保持プレー
ト340がフレーム230の頂部に配設されている。ス
ロット342は、ラックギア320の頂部から突出する
案内ピン325を保持する大きさに形成されている。
【0080】第2実施形態の作用 図26から図45を参照すると、フィルムカートリッジ
28(図35)が、フレーム230のカートリッジ室2
05に配設されており、かつ、ロール状の未露光フィル
ム(図示せず)が未露光フィルム室204に装填されて
いる。ロール状の未露光フィルムの最も外側のフィルム
帯の端部は、フレーム230を横断してカートリッジ2
8内のスプール(図示せず)に従来周知の方法にて取着
されている。
28(図35)が、フレーム230のカートリッジ室2
05に配設されており、かつ、ロール状の未露光フィル
ム(図示せず)が未露光フィルム室204に装填されて
いる。ロール状の未露光フィルムの最も外側のフィルム
帯の端部は、フレーム230を横断してカートリッジ2
8内のスプール(図示せず)に従来周知の方法にて取着
されている。
【0081】カバー220は、先ず、フレーム230に
対して完全に開いた開放位置にあり、シャッタボタン2
40は、図27に示すように、頂部開口部223から見
ることができる。
対して完全に開いた開放位置にあり、シャッタボタン2
40は、図27に示すように、頂部開口部223から見
ることができる。
【0082】図31に示すカメラ200の部分斜視図を
特に参照すると、シャッタボタン240が押し下げられ
ると、トリガー234が回動して、切欠236(図2
6)が支持部251(図26)の下面を支承する。これ
により、計量解放要素250が持ち上げられ、バネ26
4の付勢力が掛かった状態でシャッタ衝接レバー260
が解放され、シャッタ衝接レバー260の腕部266
が、周知の態様で、瞬間的にシャッタブレード302
(図26)の係合端307(図26)に衝接する。この
間、トリガー243により持ち上げられたとき、計量解
放要素250の突起部256は、カバー220の上側の
溝222に位置決めされている。
特に参照すると、シャッタボタン240が押し下げられ
ると、トリガー234が回動して、切欠236(図2
6)が支持部251(図26)の下面を支承する。これ
により、計量解放要素250が持ち上げられ、バネ26
4の付勢力が掛かった状態でシャッタ衝接レバー260
が解放され、シャッタ衝接レバー260の腕部266
が、周知の態様で、瞬間的にシャッタブレード302
(図26)の係合端307(図26)に衝接する。この
間、トリガー243により持ち上げられたとき、計量解
放要素250の突起部256は、カバー220の上側の
溝222に位置決めされている。
【0083】次いで、シャッタ衝接レバー260は図3
2に示す位置にある。腕部266は、カバー220の移
動経路上にある。フィルム前進装置の他の構成要素は、
これまでの事象には影響されない。すなわち、計量停止
レバー270は、フィルム前進歯車310および計量爪
290に係合している。図面を見やすくするために、ラ
ックギア320、保持プレート340を含むカメラ20
0の構成要素の一部が、図28、図30から図32、図
34、図36から図39、図44および図46には図示
されていない。
2に示す位置にある。腕部266は、カバー220の移
動経路上にある。フィルム前進装置の他の構成要素は、
これまでの事象には影響されない。すなわち、計量停止
レバー270は、フィルム前進歯車310および計量爪
290に係合している。図面を見やすくするために、ラ
ックギア320、保持プレート340を含むカメラ20
0の構成要素の一部が、図28、図30から図32、図
34、図36から図39、図44および図46には図示
されていない。
【0084】図33を参照すると、カバー220は、矢
印289で示す閉鎖位置への方向に移動している。ラッ
クギア320の湾曲端328がカバー220の側壁の内
面に係合する。ラックギア320が変位すると、バネ3
26により、フレーム230の凹部313の側壁321
が押接される。ラックギア320の歯322は、ピニオ
ンギア318の歯319に接しながら、しかし、噛み合
わずに滑る。ピニオンギア318は、係止部278(図
30)とフィルム前進歯車310の間の係合により回転
することができない。
印289で示す閉鎖位置への方向に移動している。ラッ
クギア320の湾曲端328がカバー220の側壁の内
面に係合する。ラックギア320が変位すると、バネ3
26により、フレーム230の凹部313の側壁321
が押接される。ラックギア320の歯322は、ピニオ
ンギア318の歯319に接しながら、しかし、噛み合
わずに滑る。ピニオンギア318は、係止部278(図
30)とフィルム前進歯車310の間の係合により回転
することができない。
【0085】カバー220が、矢印289にて示す閉鎖
方向への移動を継続すると、該カバー220の先端縁部
225が、シャッタ衝接レバー260の腕部266に接
する。これにより、シャッタ衝接レバー260が、持ち
上げられた計量解放要素250の下側において、バネ2
65(図28)の付勢力に対抗して反時計回りの方向に
回動する。図34を参照すると、同時に、突起部256
が上側の溝222内に進入し、計量解放要素250が持
ち上げられた上位置に保持される。該溝222は、計量
解放要素を回転させることなく、突起部を受承できる大
きさに形成されている。
方向への移動を継続すると、該カバー220の先端縁部
225が、シャッタ衝接レバー260の腕部266に接
する。これにより、シャッタ衝接レバー260が、持ち
上げられた計量解放要素250の下側において、バネ2
65(図28)の付勢力に対抗して反時計回りの方向に
回動する。図34を参照すると、同時に、突起部256
が上側の溝222内に進入し、計量解放要素250が持
ち上げられた上位置に保持される。該溝222は、計量
解放要素を回転させることなく、突起部を受承できる大
きさに形成されている。
【0086】図34から図36を参照すると、上側の溝
222には、一体的に形成されたリブ280が設けられ
ている。リブ280は前面282と後縁284(図36
において破線で示す)とを有している。カバー220
は、カメラ200の中心へ矢印289の閉鎖方向への移
動を継続する間、リブ280の傾斜した前面282が突
起部256に係合して、計量解放要素250を、図36
において矢印281で示す反時計回りの方向に回動させ
る。
222には、一体的に形成されたリブ280が設けられ
ている。リブ280は前面282と後縁284(図36
において破線で示す)とを有している。カバー220
は、カメラ200の中心へ矢印289の閉鎖方向への移
動を継続する間、リブ280の傾斜した前面282が突
起部256に係合して、計量解放要素250を、図36
において矢印281で示す反時計回りの方向に回動させ
る。
【0087】この間、シャッタ衝接レバー260は、既
にセット位置に完全に回動しており、かつ、図36に示
すように、カバー220の移動により計量解放要素25
0から完全に離反している。然しながら、カバー220
が存在するために、シャッタ衝接レバー260はセット
位置に保持される。更に、図36に示すように、フィル
ム帯24(図35)が計量されるまで、計量解放要素2
50が早期に下側の溝244に落ちこまないように、カ
メラのフレーム230の頂部から突出する棚部233
が、他方の突起部258を支持している。
にセット位置に完全に回動しており、かつ、図36に示
すように、カバー220の移動により計量解放要素25
0から完全に離反している。然しながら、カバー220
が存在するために、シャッタ衝接レバー260はセット
位置に保持される。更に、図36に示すように、フィル
ム帯24(図35)が計量されるまで、計量解放要素2
50が早期に下側の溝244に落ちこまないように、カ
メラのフレーム230の頂部から突出する棚部233
が、他方の突起部258を支持している。
【0088】図37を参照すると、カバー220は、矢
印289で示す閉鎖位置への移動を継続しており、計量
解放要素250の突起部256が、破線で示すバネ26
4の付勢力により再びカバー220の上側の溝222に
進入する。これにより、計量解放要素250が上位置に
保持され、カバー220が、スロット203、342
(図26)の長さにより規定される閉鎖行程の終端に達
することが可能となる。図35を参照すると、カバー2
20の閉鎖行程の終端で、バネ326は、凹部313の
側壁321(図33)に完全に押し付けられている。既
述したように、図面を見やすくするために、ラックギア
320は図37に図示されていない。
印289で示す閉鎖位置への移動を継続しており、計量
解放要素250の突起部256が、破線で示すバネ26
4の付勢力により再びカバー220の上側の溝222に
進入する。これにより、計量解放要素250が上位置に
保持され、カバー220が、スロット203、342
(図26)の長さにより規定される閉鎖行程の終端に達
することが可能となる。図35を参照すると、カバー2
20の閉鎖行程の終端で、バネ326は、凹部313の
側壁321(図33)に完全に押し付けられている。既
述したように、図面を見やすくするために、ラックギア
320は図37に図示されていない。
【0089】図38から図46を参照すると、カバー2
20は、矢印291で示す方向に開放位置へ復帰する逆
移動をすることができる。これにより、以下のシーケン
スに従って作用する。
20は、矢印291で示す方向に開放位置へ復帰する逆
移動をすることができる。これにより、以下のシーケン
スに従って作用する。
【0090】先ず、図38、39を参照すると、突起部
256が、カバー220の上側の溝222のリブ280
の後縁284と係合し、計量解放要素250が図279
の矢印286の方向に回動する。これにより、計量解放
要素の反対側の突起部258が計量停止レバー270の
腕279の先端と接触する。これに対応して、計量停止
レバー270が矢印287で示す反時計回りの方向に回
動し、係止部278とフィルム前進歯車310との間の
係合、および、係止部272と計量爪290の切欠との
間の係合が解除される。
256が、カバー220の上側の溝222のリブ280
の後縁284と係合し、計量解放要素250が図279
の矢印286の方向に回動する。これにより、計量解放
要素の反対側の突起部258が計量停止レバー270の
腕279の先端と接触する。これに対応して、計量停止
レバー270が矢印287で示す反時計回りの方向に回
動し、係止部278とフィルム前進歯車310との間の
係合、および、係止部272と計量爪290の切欠との
間の係合が解除される。
【0091】図41から明らかなように、係止ピン27
8がフィルム前進歯車310から係合解除されると、以
下に説明するように、カバー220を開くことにより、
フィルム帯24を未露光フィルム室204から、カート
リッジ室205に収められたフィルムカートリッジ28
へ前進させることが可能となる。
8がフィルム前進歯車310から係合解除されると、以
下に説明するように、カバー220を開くことにより、
フィルム帯24を未露光フィルム室204から、カート
リッジ室205に収められたフィルムカートリッジ28
へ前進させることが可能となる。
【0092】図40から図43を参照すると、ラックギ
ア320の歯325がピニオンギア318の歯319と
係合しており、該ピニオンギアおよびこれと共動する駆
動要素315が、図41、42の矢印314で示す反時
計回りの方向に回転する。これにより、カートリッジ2
8内のスプール端(図示せず)がフィルム巻取方向に回
転する。バネ326に付加が与えられているので、該バ
ネの付勢力により、カバー220が矢印291で示す開
放方向に移動する間、ラックギア320の湾曲端328
とカバー220の側壁との接触状態が維持される。
ア320の歯325がピニオンギア318の歯319と
係合しており、該ピニオンギアおよびこれと共動する駆
動要素315が、図41、42の矢印314で示す反時
計回りの方向に回転する。これにより、カートリッジ2
8内のスプール端(図示せず)がフィルム巻取方向に回
転する。バネ326に付加が与えられているので、該バ
ネの付勢力により、カバー220が矢印291で示す開
放方向に移動する間、ラックギア320の湾曲端328
とカバー220の側壁との接触状態が維持される。
【0093】図40から図43を参照すると、フィルム
前進歯車310がフィルム巻取方向に回転してフィルム
帯24が移動すると、図41に示すように、計量爪29
0のカム面295(図39)がフレーム230の対応す
るカム面299(図39)と係合するまで、計量爪29
0が、第1の実施形態と同様に、図40において矢印3
31で示す方向にフィルム帯24と共に移動する。カム
面295とカム面299が係合すると、計量フック29
8が内方へカメラ200の内部に移動し、爪300がフ
ィルムの穿孔25から離反する。
前進歯車310がフィルム巻取方向に回転してフィルム
帯24が移動すると、図41に示すように、計量爪29
0のカム面295(図39)がフレーム230の対応す
るカム面299(図39)と係合するまで、計量爪29
0が、第1の実施形態と同様に、図40において矢印3
31で示す方向にフィルム帯24と共に移動する。カム
面295とカム面299が係合すると、計量フック29
8が内方へカメラ200の内部に移動し、爪300がフ
ィルムの穿孔25から離反する。
【0094】図42を参照すると、移動中のフィルム帯
24の引っ張り力が計量フック298から消滅すると、
バネ292により、第1の実施形態と同様に、計量爪2
90が、計量298と共に矢印332で示す方向にフィ
ルム係合位置に移動する。フィルム前進歯車310が、
カバー220の移動によりフィルム巻取方向への回転を
継続すると、爪300が次の組のフィルム穿孔25(図
43)を検知し、これと係合するまで、フィルム帯24
が矢印333の方向に計量フック298を通過して移動
する。
24の引っ張り力が計量フック298から消滅すると、
バネ292により、第1の実施形態と同様に、計量爪2
90が、計量298と共に矢印332で示す方向にフィ
ルム係合位置に移動する。フィルム前進歯車310が、
カバー220の移動によりフィルム巻取方向への回転を
継続すると、爪300が次の組のフィルム穿孔25(図
43)を検知し、これと係合するまで、フィルム帯24
が矢印333の方向に計量フック298を通過して移動
する。
【0095】更に、図39を参照すると、計量解放要素
250が矢印286の方向に回動することにより、突起
部258がフレーム230の棚部233から移動する。
シャッタ衝接レバー260が既に計量解放要素250の
下側から回動、離反し、カバー220の内壁により解放
位置に移動することが制限された状態で保持されている
ので、計量解放要素250は、バネ264(図28)に
より付勢され下動することが可能となる。従って、突起
部256がカバー220の下側の溝224へ移動する
(図44)。計量停止レバー270は、然しながら、付
勢された初期位置に移動することが、図43、44に示
すように、係止ピン272と係合する切欠294に隣接
したカム面308(図44)により制限されている。
250が矢印286の方向に回動することにより、突起
部258がフレーム230の棚部233から移動する。
シャッタ衝接レバー260が既に計量解放要素250の
下側から回動、離反し、カバー220の内壁により解放
位置に移動することが制限された状態で保持されている
ので、計量解放要素250は、バネ264(図28)に
より付勢され下動することが可能となる。従って、突起
部256がカバー220の下側の溝224へ移動する
(図44)。計量停止レバー270は、然しながら、付
勢された初期位置に移動することが、図43、44に示
すように、係止ピン272と係合する切欠294に隣接
したカム面308(図44)により制限されている。
【0096】図43、44を参照すると、計量フック2
98が再びフィルムの穿孔25と係合すると、係止ピン
272が、バネ292(図28)の付勢力により、カム
面308から外れて切欠294内に移動して、図45に
示すように、計量停止レバー270が矢印335で示す
時計回りの方向に回動するまで、計量爪290が前進す
るフィルム帯24と共に移動する。計量停止レバー27
0が時計回りの方向に回動することにより、図36に示
したように、係止ピン272が切欠294と再び係合
し、係止ピン278がフィルム前進歯車310と再び係
合して、これ以上のフィルム帯の前進を防止する。
98が再びフィルムの穿孔25と係合すると、係止ピン
272が、バネ292(図28)の付勢力により、カム
面308から外れて切欠294内に移動して、図45に
示すように、計量停止レバー270が矢印335で示す
時計回りの方向に回動するまで、計量爪290が前進す
るフィルム帯24と共に移動する。計量停止レバー27
0が時計回りの方向に回動することにより、図36に示
したように、係止ピン272が切欠294と再び係合
し、係止ピン278がフィルム前進歯車310と再び係
合して、これ以上のフィルム帯の前進を防止する。
【0097】図45、46を参照すると、計量爪290
を係止することにより、確実にフィルム帯24が計量さ
れる。このとき該カメラは開放位置にある(図27)。
を係止することにより、確実にフィルム帯24が計量さ
れる。このとき該カメラは開放位置にある(図27)。
【0098】シャッタボタンが押し下げられた状態にあ
る間、カバー220は、カメラ200を損傷することな
く開放位置と閉鎖位置との間で移動することが可能とな
る。すなわち、カバーが閉鎖位置に移動するとき、計量
解放要素250の突起部256は下側の溝224にあ
る。
る間、カバー220は、カメラ200を損傷することな
く開放位置と閉鎖位置との間で移動することが可能とな
る。すなわち、カバーが閉鎖位置に移動するとき、計量
解放要素250の突起部256は下側の溝224にあ
る。
【0099】第3の実施形態 図47から図54を参照して、第3の実施形態によるフ
ィルム前進装置を説明する。概略すると、本実施形態の
フィルム前進装置では、一対の離間配置されたレバーを
利用して、遊動歯車を駆動歯車と係合させ、または、係
合を解除してフィルム帯が前進させられる。以下、本実
施形態を詳細に説明する。
ィルム前進装置を説明する。概略すると、本実施形態の
フィルム前進装置では、一対の離間配置されたレバーを
利用して、遊動歯車を駆動歯車と係合させ、または、係
合を解除してフィルム帯が前進させられる。以下、本実
施形態を詳細に説明する。
【0100】図47の分解斜視図を参照すると、本実施
形態によるカメラ400は、フレーム402を具備して
いる。フレーム402は、既述の実施形態と同様に、露
光室409を挟んで両側に未露光フィルム室405と、
カートリッジ室407とを配設するように成形される。
こうした構成の詳細は、この分野では周知となってい
る。
形態によるカメラ400は、フレーム402を具備して
いる。フレーム402は、既述の実施形態と同様に、露
光室409を挟んで両側に未露光フィルム室405と、
カートリッジ室407とを配設するように成形される。
こうした構成の詳細は、この分野では周知となってい
る。
【0101】内部空間441を有するカバー440に
は、一組の前部および後部スロット444が形成されて
いる。フレーム402の外面には、前部および後部スロ
ット444に対応するピン403が設けられており、前
部および後部スロット444とピン403が係合するこ
とにより、該カバーが開放位置と閉鎖位置との間で移動
可能となる。カバー440は、図48において開放位置
にて図示されているが、開口部443が形成された頂面
445を有している。開口部443は、カバーが開放位
置にあるとき、押し下げ式のシャッタボタン412にア
クセスできる大きさにて形成されている。
は、一組の前部および後部スロット444が形成されて
いる。フレーム402の外面には、前部および後部スロ
ット444に対応するピン403が設けられており、前
部および後部スロット444とピン403が係合するこ
とにより、該カバーが開放位置と閉鎖位置との間で移動
可能となる。カバー440は、図48において開放位置
にて図示されているが、開口部443が形成された頂面
445を有している。開口部443は、カバーが開放位
置にあるとき、押し下げ式のシャッタボタン412にア
クセスできる大きさにて形成されている。
【0102】フレーム402には、フィルム前進装置の
多数の構成要素が取りつけられている。図47、49を
参照すると、こうした構成要素には、既述した2つの実
施形態と同様のトリガー410が含まれている。トリガ
ー410は、その一端にシャッタボタン412を有し、
他端には計量解放要素または計量解放要素420を支持
するための切欠413が形成されている。トリガー41
0は、また、その中心に一対のピン415を有してい
る。ピン415が、フレーム402の頂部に設けられた
対応のスロット417に受承され、従って、該トリガー
が回動自在に支持される。
多数の構成要素が取りつけられている。図47、49を
参照すると、こうした構成要素には、既述した2つの実
施形態と同様のトリガー410が含まれている。トリガ
ー410は、その一端にシャッタボタン412を有し、
他端には計量解放要素または計量解放要素420を支持
するための切欠413が形成されている。トリガー41
0は、また、その中心に一対のピン415を有してい
る。ピン415が、フレーム402の頂部に設けられた
対応のスロット417に受承され、従って、該トリガー
が回動自在に支持される。
【0103】図47、50を参照すると、計量解放要素
420は、フレームのポスト421に取付可能とする中
空部を有する円筒状の本体部423を具備している。本
体部423は、図50において破線で示すバネ422に
より第1の回動位置に付勢されている。計量解放要素4
20が第1の回動位置にあるとき、円筒状の本体部42
3の外周面から延びる突起部424がフレーム402の
前部から突出して、カバー440の係合腕(図示せず)
と係合する。ギアリフト腕426が、円筒状の本体部4
23から延設されている。ギアリフト腕426は、その
先端に傾斜面427を有している。傾斜面427は、後
述するように、計量解放要素420がポスト429を中
心として回動するとき、遊動歯車438と係合し、これ
を持ち上げる。図47を参照すると、支持部429に、
トリガー410の切欠413と係合する凹部428が形
成されている。
420は、フレームのポスト421に取付可能とする中
空部を有する円筒状の本体部423を具備している。本
体部423は、図50において破線で示すバネ422に
より第1の回動位置に付勢されている。計量解放要素4
20が第1の回動位置にあるとき、円筒状の本体部42
3の外周面から延びる突起部424がフレーム402の
前部から突出して、カバー440の係合腕(図示せず)
と係合する。ギアリフト腕426が、円筒状の本体部4
23から延設されている。ギアリフト腕426は、その
先端に傾斜面427を有している。傾斜面427は、後
述するように、計量解放要素420がポスト429を中
心として回動するとき、遊動歯車438と係合し、これ
を持ち上げる。図47を参照すると、支持部429に、
トリガー410の切欠413と係合する凹部428が形
成されている。
【0104】図47、50を参照すると、既述の実施形
態と同様のシャッタ衝接レバー430に取付開口部が形
成されており、隣接するフレームのポストを該取付開口
部に挿通することにより、該シャッタ衝接レバーが該ポ
ストに取り付けられる。シャッタ衝接レバー430は、
後述するように該シャッタ衝接レバーに取り付けられた
バネ432により付勢されている。更に、第2の実施形
態と同様に、シャッタ衝接レバー430は腕部436を
有している。腕部436は、フレーム402の前部から
突き出して、シャッタブレード470と接触する。最初
において、シャッタ衝接レバー430はバネ432の付
勢力に対抗してセット位置に保持されており、計量解放
要素420により解放されずにいる。計量解放要素は、
シャッタボタン412が押し下げられるまで下位置にあ
る。
態と同様のシャッタ衝接レバー430に取付開口部が形
成されており、隣接するフレームのポストを該取付開口
部に挿通することにより、該シャッタ衝接レバーが該ポ
ストに取り付けられる。シャッタ衝接レバー430は、
後述するように該シャッタ衝接レバーに取り付けられた
バネ432により付勢されている。更に、第2の実施形
態と同様に、シャッタ衝接レバー430は腕部436を
有している。腕部436は、フレーム402の前部から
突き出して、シャッタブレード470と接触する。最初
において、シャッタ衝接レバー430はバネ432の付
勢力に対抗してセット位置に保持されており、計量解放
要素420により解放されずにいる。計量解放要素は、
シャッタボタン412が押し下げられるまで下位置にあ
る。
【0105】第1の実施形態と同様の直線状のラックギ
アが、カバー440の後側の半体部の内面に設けられて
いる。本実施形態の目的のために、歯は図示されていな
い。カバー440の前側の反対部の内面に溝446が形
成されており、該溝446は、シャッタボタン412が
押し下げられ後に、計量解放要素420の突起部424
と係合できるように配設されている。溝446は、第2
の実施形態のリブと同様の係合腕(図示せず)を有して
いる。該溝の係合腕は、計量解放要素をバネ422に対
抗して回動させる。
アが、カバー440の後側の半体部の内面に設けられて
いる。本実施形態の目的のために、歯は図示されていな
い。カバー440の前側の反対部の内面に溝446が形
成されており、該溝446は、シャッタボタン412が
押し下げられ後に、計量解放要素420の突起部424
と係合できるように配設されている。溝446は、第2
の実施形態のリブと同様の係合腕(図示せず)を有して
いる。該溝の係合腕は、計量解放要素をバネ422に対
抗して回動させる。
【0106】図47を参照すると、遊動歯車438が下
部437を有している。下部437は、ギアリフトレバ
ー490のスロット492を貫通し、かつ、その中心開
口部をフレームのポスト404に挿通することにより、
該ポストの上に取り付けられる。ギアリフトレバー49
0もまたポスト404に取り付けられる。遊動歯車43
8は、カートリッジ駆動要素460の歯車およびラック
ギア442と係合する外歯を有している。
部437を有している。下部437は、ギアリフトレバ
ー490のスロット492を貫通し、かつ、その中心開
口部をフレームのポスト404に挿通することにより、
該ポストの上に取り付けられる。ギアリフトレバー49
0もまたポスト404に取り付けられる。遊動歯車43
8は、カートリッジ駆動要素460の歯車およびラック
ギア442と係合する外歯を有している。
【0107】図47、51を参照すると、ギアリフトレ
バー490は上部494および下部496を有してい
る。上部494にはスロット492が形成されている。
下部496にも同様にスロット498が形成されてい
る。下部496から垂設されたピン499は、計量爪4
50の頂面454に形成された孔部452に係合可能と
なっている。スロット492は、後述するように、遊動
歯車438を上下動させるために用いられるカム面49
3を有している(図47)。先ず、遊動歯車438がス
ロット492内においてカム面493の下側にて上部4
94の上に配置されている。
バー490は上部494および下部496を有してい
る。上部494にはスロット492が形成されている。
下部496にも同様にスロット498が形成されてい
る。下部496から垂設されたピン499は、計量爪4
50の頂面454に形成された孔部452に係合可能と
なっている。スロット492は、後述するように、遊動
歯車438を上下動させるために用いられるカム面49
3を有している(図47)。先ず、遊動歯車438がス
ロット492内においてカム面493の下側にて上部4
94の上に配置されている。
【0108】図47、49を参照すると、計量爪450
は、また、プラスチックから成形された構成要素であ
り、フレーム402の頂部に取着されている。計量爪4
50は突出部456を有している。突出部456にはポ
スト453が設けられている。ポスト456には、圧縮
バネ455(図49において破線で示す)の一端が取着
される。バネ455の他端は、フレームのポスト459
(図49)に取着されており、バネ455は、計量爪4
50を第1の一位に付勢する。孔部452は、計量爪4
50の一端側に設けられており、該計量爪の他端は計量
フック458が配設されている。計量フック458は、
フレーム402のスロットを通過してフィルム平面内に
突出する。
は、また、プラスチックから成形された構成要素であ
り、フレーム402の頂部に取着されている。計量爪4
50は突出部456を有している。突出部456にはポ
スト453が設けられている。ポスト456には、圧縮
バネ455(図49において破線で示す)の一端が取着
される。バネ455の他端は、フレームのポスト459
(図49)に取着されており、バネ455は、計量爪4
50を第1の一位に付勢する。孔部452は、計量爪4
50の一端側に設けられており、該計量爪の他端は計量
フック458が配設されている。計量フック458は、
フレーム402のスロットを通過してフィルム平面内に
突出する。
【0109】図47を参照すると、カートリッジ駆動要
素460が、プラスチックにより好ましく一体成形され
ており、上部歯車462を有している。上部歯車462
は、遊動歯車438と係合する外周歯と、下方に突出す
る垂設部463とを有している。垂設部463は、フレ
ーム402の頂部の開口部465を通過して、カートリ
ッジ室407内に延設され、周知の態様にてフィルムカ
ートリッジのスプール端(図示せず)に係合する。カー
トリッジ駆動要素460は、歯車が係合しているとき
に、フィルムをフィルム巻取方向に巻き取るためにカー
トリッジのスプール端に係合するように配置されてい
る。
素460が、プラスチックにより好ましく一体成形され
ており、上部歯車462を有している。上部歯車462
は、遊動歯車438と係合する外周歯と、下方に突出す
る垂設部463とを有している。垂設部463は、フレ
ーム402の頂部の開口部465を通過して、カートリ
ッジ室407内に延設され、周知の態様にてフィルムカ
ートリッジのスプール端(図示せず)に係合する。カー
トリッジ駆動要素460は、歯車が係合しているとき
に、フィルムをフィルム巻取方向に巻き取るためにカー
トリッジのスプール端に係合するように配置されてい
る。
【0110】コマ計数器478を含めて上述した構成要
素を保持するために、スロット342の形成された保持
プレート474が、フレーム402の頂部に設けられ
る。遊動歯車438は、好ましくは、該歯車の頂部と保
持プレートとの間に設けられたバネ(図示せず)により
付勢されている。
素を保持するために、スロット342の形成された保持
プレート474が、フレーム402の頂部に設けられ
る。遊動歯車438は、好ましくは、該歯車の頂部と保
持プレートとの間に設けられたバネ(図示せず)により
付勢されている。
【0111】第3の実施形態の作用 図47から図54を参照して、本実施形態によるカメラ
400の作用を、カバー440が図48に示す開放位置
にある状態から説明する。カバー440が開放位置にあ
るとき、開口部443を通してシャッタボタン412に
アクセスすることができ、フィルム前進装置は初期位置
にある。
400の作用を、カバー440が図48に示す開放位置
にある状態から説明する。カバー440が開放位置にあ
るとき、開口部443を通してシャッタボタン412に
アクセスすることができ、フィルム前進装置は初期位置
にある。
【0112】図50を参照すると、シャッタボタン41
2が矢印449で示す方向に押し下げられ、トリガー4
10が回動して、凹部428(図47)に係合している
切欠413(図49)が支持部429の底面と係合し
て、計量解放要素420が持ち上げられる。計量解放要
素420が上動すると、バネ432の付勢力によりシャ
ッタ衝接レバー430が解放され、腕部436が、周知
の態様でシャッタブレード470の衝接部と衝接して、
該シャッタブレードを作動させる。シャッタブレード
は、好ましくは、バネにより付勢されており、前方開口
部(図示せず)を瞬間的に開いて光の露光室409内へ
の入射を許容する。
2が矢印449で示す方向に押し下げられ、トリガー4
10が回動して、凹部428(図47)に係合している
切欠413(図49)が支持部429の底面と係合し
て、計量解放要素420が持ち上げられる。計量解放要
素420が上動すると、バネ432の付勢力によりシャ
ッタ衝接レバー430が解放され、腕部436が、周知
の態様でシャッタブレード470の衝接部と衝接して、
該シャッタブレードを作動させる。シャッタブレード
は、好ましくは、バネにより付勢されており、前方開口
部(図示せず)を瞬間的に開いて光の露光室409内へ
の入射を許容する。
【0113】シャッタ衝接レバー430が解放される
と、計量解放用度420が上動位置に保持され、従っ
て、トリガー410は上動位置に保持され、更に、トリ
ガー410が回動した状態で保持されるので、シャッタ
ボタン412が押し下げられた状態で保持され、該カメ
ラのユーザによる二重露光が防止される。このとき、カ
バー440(図51)は閉鎖位置に移動可能となる。
と、計量解放用度420が上動位置に保持され、従っ
て、トリガー410は上動位置に保持され、更に、トリ
ガー410が回動した状態で保持されるので、シャッタ
ボタン412が押し下げられた状態で保持され、該カメ
ラのユーザによる二重露光が防止される。このとき、カ
バー440(図51)は閉鎖位置に移動可能となる。
【0114】図51から図54を参照すると、カバー4
40が矢印448で示す閉鎖方向に移動することによ
り、以下の事象が概ね同時に生じる。先ず、カバー44
0の前縁447がシャッタ衝接レバー430の腕部43
6と係合し、バネ432の付勢力に対抗して該シャッタ
衝接レバーが反時計回りの方向に回動する。既述したよ
うに、計量解放要素420が上動することにより、突起
部424がカバー440の突起部446に対して位置決
めされる。溝446は、該溝部の係合腕(図示せず)が
突起部424と係合するまで突起部424が該溝内に進
入できる大きさに形成されており、該係合により、前記
計量解放要素が、バネ422の付勢力に対抗してフレー
ムのポスト421(図47)を中心として反時計回りの
方向に回動する。計量解放要素420のギアリフト腕4
26が、また、矢印446で示す反時計回りの方向に回
動し、図53に示すように遊動歯車428の底部と係合
する。ギアリフト腕426の傾斜面427が、下部43
7(図47)と係合し、遊動歯車438を前記バネ(図
示せず)の保持プレート474(図47)とによる付勢
力に対抗して矢印431の方向に上動させ、カバー44
0とともに矢印448の方向へ移動するラックギア44
2の歯と係合させる。これにより、遊動歯車438が矢
印433で示す反時計回りに回転して、フィルム駆動要
素460に隣接する駆動歯車462と係合して、これに
対応してフィルムカートリッジ内のフィルムスプール
(図示せず)を周知の態様でフィルム巻取方向435に
回転させる。
40が矢印448で示す閉鎖方向に移動することによ
り、以下の事象が概ね同時に生じる。先ず、カバー44
0の前縁447がシャッタ衝接レバー430の腕部43
6と係合し、バネ432の付勢力に対抗して該シャッタ
衝接レバーが反時計回りの方向に回動する。既述したよ
うに、計量解放要素420が上動することにより、突起
部424がカバー440の突起部446に対して位置決
めされる。溝446は、該溝部の係合腕(図示せず)が
突起部424と係合するまで突起部424が該溝内に進
入できる大きさに形成されており、該係合により、前記
計量解放要素が、バネ422の付勢力に対抗してフレー
ムのポスト421(図47)を中心として反時計回りの
方向に回動する。計量解放要素420のギアリフト腕4
26が、また、矢印446で示す反時計回りの方向に回
動し、図53に示すように遊動歯車428の底部と係合
する。ギアリフト腕426の傾斜面427が、下部43
7(図47)と係合し、遊動歯車438を前記バネ(図
示せず)の保持プレート474(図47)とによる付勢
力に対抗して矢印431の方向に上動させ、カバー44
0とともに矢印448の方向へ移動するラックギア44
2の歯と係合させる。これにより、遊動歯車438が矢
印433で示す反時計回りに回転して、フィルム駆動要
素460に隣接する駆動歯車462と係合して、これに
対応してフィルムカートリッジ内のフィルムスプール
(図示せず)を周知の態様でフィルム巻取方向435に
回転させる。
【0115】フィルムスプール(図示せず)がフィルム
巻取方向435(図53)に回転することにより、未露
光フィルム室405(図47)内のフィルム帯24(図
35)が、フィルム平面を画成する露光室409(図4
7)の縁部に設けられたフィルムレール(図示せず)を
横断して牽引される。フィルム帯24(図35)が移動
することにより、計量フック458(図47)および計
量爪450の他の構成要素が、計量爪の底部に設けられ
たカム面(図示されていないが、既述の実施形態のカム
面113、295と同様のカム面)が、フレーム402
の対応するカム面406(図51)と係合するまで、係
合しているフィルム帯24と共にフィルム平面に沿って
牽引され、計量爪450が、既述のようにフィルム帯の
穿孔25(図35)から係合解除される。バネ455
(図53)が付勢しているために、計量爪450は、次
のフィルム帯の穿孔25が既述のようの利用可能となる
まで、計量フック458が再びフィルム平面内に移動
し、前進しているフィルム帯24と接触する位置に移動
する。
巻取方向435(図53)に回転することにより、未露
光フィルム室405(図47)内のフィルム帯24(図
35)が、フィルム平面を画成する露光室409(図4
7)の縁部に設けられたフィルムレール(図示せず)を
横断して牽引される。フィルム帯24(図35)が移動
することにより、計量フック458(図47)および計
量爪450の他の構成要素が、計量爪の底部に設けられ
たカム面(図示されていないが、既述の実施形態のカム
面113、295と同様のカム面)が、フレーム402
の対応するカム面406(図51)と係合するまで、係
合しているフィルム帯24と共にフィルム平面に沿って
牽引され、計量爪450が、既述のようにフィルム帯の
穿孔25(図35)から係合解除される。バネ455
(図53)が付勢しているために、計量爪450は、次
のフィルム帯の穿孔25が既述のようの利用可能となる
まで、計量フック458が再びフィルム平面内に移動
し、前進しているフィルム帯24と接触する位置に移動
する。
【0116】図47、53を参照すると、計量爪450
は、バネ455により、その付勢された位置に引っ張ら
れるとき、ギアリフトレバー490が計量爪450にピ
ンにて連結されているので、該計量爪450と共に横方
向に移動する。遊動歯車438が、次いで、ギアリフト
レバー490のスロット492の傾斜面493をボス4
97へ滑り上がり、該遊動歯車とラックギア442とカ
ートリッジ駆動要素460との係合を保持する。
は、バネ455により、その付勢された位置に引っ張ら
れるとき、ギアリフトレバー490が計量爪450にピ
ンにて連結されているので、該計量爪450と共に横方
向に移動する。遊動歯車438が、次いで、ギアリフト
レバー490のスロット492の傾斜面493をボス4
97へ滑り上がり、該遊動歯車とラックギア442とカ
ートリッジ駆動要素460との係合を保持する。
【0117】カバー440が、矢印448の閉鎖方向へ
移動を継続することにより、ラックギア442と、遊動
歯車438と、駆動歯車462の間が係合し、フィルム
カートリッジ(図示せず)のフィルムスプール(図示せ
ず)が回転して、未露光フィルム室405からフィルム
帯24(図35)が、新たなフィルム画成穿孔25が計
量フック458に現れて既述の実施形態と同様に係合す
るまで、フィルム平面に沿って周知の態様で前進する。
移動を継続することにより、ラックギア442と、遊動
歯車438と、駆動歯車462の間が係合し、フィルム
カートリッジ(図示せず)のフィルムスプール(図示せ
ず)が回転して、未露光フィルム室405からフィルム
帯24(図35)が、新たなフィルム画成穿孔25が計
量フック458に現れて既述の実施形態と同様に係合す
るまで、フィルム平面に沿って周知の態様で前進する。
【0118】図54を参照すると、計量フック458
(図47)が、前進するフィルム帯24の新たなフィル
ム画成穿孔25(図35)と係合すると、計量爪450
が、バネ455の付勢力に対抗して再びフィルム帯24
と共に移動する。この付加的な計量爪450の移動によ
り、遊動歯車438がスロット429の傾斜面493を
滑り下り、保持プレート478と共にバネにより付勢さ
れている遊動歯車438が下動して駆動要素460との
係合が解除され、それ以上のフィルムの前進が停止し、
こうしてフィルム帯の計量が行われる。図面を見やすく
するために、図51から図54には保持プレート472
が図示されていない。
(図47)が、前進するフィルム帯24の新たなフィル
ム画成穿孔25(図35)と係合すると、計量爪450
が、バネ455の付勢力に対抗して再びフィルム帯24
と共に移動する。この付加的な計量爪450の移動によ
り、遊動歯車438がスロット429の傾斜面493を
滑り下り、保持プレート478と共にバネにより付勢さ
れている遊動歯車438が下動して駆動要素460との
係合が解除され、それ以上のフィルムの前進が停止し、
こうしてフィルム帯の計量が行われる。図面を見やすく
するために、図51から図54には保持プレート472
が図示されていない。
【0119】図54を参照すると、同時に、計量解放要
素420が溝446によりフレーム402の頂部に配設
された支持面(図示せず)から落下する。このとき、シ
ャッタ衝接レバー430は、カバー440の閉鎖動作に
より計量解放要素の下側から回動、離反している。
素420が溝446によりフレーム402の頂部に配設
された支持面(図示せず)から落下する。このとき、シ
ャッタ衝接レバー430は、カバー440の閉鎖動作に
より計量解放要素の下側から回動、離反している。
【0120】カバー440の溝446に上述のように係
合腕を設けることに代えて、第1の実施形態ど同様に、
カバー440が開放位置と閉鎖位置との間で移動する間
に計量解放要素440を回動させる他の手段を設けても
よい。
合腕を設けることに代えて、第1の実施形態ど同様に、
カバー440が開放位置と閉鎖位置との間で移動する間
に計量解放要素440を回動させる他の手段を設けても
よい。
【0121】本発明を特定の実施形態を参照して説明し
たが、本発明の範囲を逸脱することなく、種々の変更と
修正が可能であることは言うまでもない。
たが、本発明の範囲を逸脱することなく、種々の変更と
修正が可能であることは言うまでもない。
【図1】本発明の第1の実施形態によるフィルム前進装
置を有するカメラの分解斜視図である。
置を有するカメラの分解斜視図である。
【図2】カバーが完全に開いた開放位置にある状態で示
す図1のカメラの正面斜視図である。
す図1のカメラの正面斜視図である。
【図3】カバーが完全に閉じた閉鎖位置にある状態で示
す図1、2のカメラの正面斜視図である。
す図1、2のカメラの正面斜視図である。
【図4】シャッタボタンを押し下げる前の カバーが完
全に開いた開放位置にある状態で示す図1から図3のカ
メラの正面斜視図である。
全に開いた開放位置にある状態で示す図1から図3のカ
メラの正面斜視図である。
【図5】第1の実施形態によるフィルム前進装置の主要
構成要素の部分斜視図である。
構成要素の部分斜視図である。
【図6】フィルム前進装置の駆動用構成要素の相互関係
を示す図1から図5のカメラの正面斜視図である。
を示す図1から図5のカメラの正面斜視図である。
【図7】係合が解除された状態で示す駆動スプラインと
フィルム駆動要素との間の相互関係を示す部分斜視図で
ある。
フィルム駆動要素との間の相互関係を示す部分斜視図で
ある。
【図8】係合した状態で示す駆動スプラインとフィルム
駆動要素との間の相互関係を示す部分斜視図である。
駆動要素との間の相互関係を示す部分斜視図である。
【図9】係合が解除された状態で示す駆動スプラインと
フィルム駆動要素との間の相互関係を示す部分斜視図で
ある。
フィルム駆動要素との間の相互関係を示す部分斜視図で
ある。
【図10】係合した状態で示す駆動スプラインとフィル
ム駆動要素との間の相互関係を示す部分斜視図である。
ム駆動要素との間の相互関係を示す部分斜視図である。
【図11】図1から図10のカメラのフィルム駆動用構
成要素の後方から見た斜視図である。
成要素の後方から見た斜視図である。
【図12】一部を断面にして図1から図10のカメラの
フィルム駆動用構成要素の後方から見た斜視図である。
フィルム駆動用構成要素の後方から見た斜視図である。
【図13】一部を断面にして示す図1から図10のカメ
ラのフィルム駆動用構成要素の後方から見た斜視図であ
る。
ラのフィルム駆動用構成要素の後方から見た斜視図であ
る。
【図14】シャッタボタンが押し下げられた後のカメラ
の示す図1から図13のカメラの後方から見た部分斜視
図である。
の示す図1から図13のカメラの後方から見た部分斜視
図である。
【図15】シャッタボタンが押し下げられた直後のカメ
ラの示す図1から図14のカメラの正面から見た部分斜
視図である。
ラの示す図1から図14のカメラの正面から見た部分斜
視図である。
【図16】本発明の第1の実施形態によるフィルム前進
装置とカバーが係合した初期状態を示す図1から図15
のカメラの正面から見た部分斜視図である。
装置とカバーが係合した初期状態を示す図1から図15
のカメラの正面から見た部分斜視図である。
【図17】計量爪が係止されていない状態で示すカメラ
の部分頂面図である。
の部分頂面図である。
【図18】図17の部分側方斜視図である。
【図19】図17の計量爪のカメラのフレームに対する
移動を示す部分頂面図である。
移動を示す部分頂面図である。
【図20】前進するフィルム帯から計量爪が係合解除さ
れた初期状態を示す図1から図19のカメラの頂面部分
斜視図である。
れた初期状態を示す図1から図19のカメラの頂面部分
斜視図である。
【図21】計量爪がフィルム帯から完全に係合解除され
た状態を示す図20の部分頂面斜視図である。
た状態を示す図20の部分頂面斜視図である。
【図22】計量爪がフィルム平面に再び配置された状態
を示す図1から図21のカメラの部分正面図である。
を示す図1から図21のカメラの部分正面図である。
【図23】フィルムを計量する前の、計量停止レバーの
計量爪に対する位置を示す図22の部分正面斜視図であ
る。
計量爪に対する位置を示す図22の部分正面斜視図であ
る。
【図24】計量爪が、前進するフィルム帯の新たなコマ
画成穿孔に係合した後の計量爪の相対動作を示す図23
の部分正面図である。
画成穿孔に係合した後の計量爪の相対動作を示す図23
の部分正面図である。
【図25】撮像する前の、フィルムを計量した状態にあ
るカメラを示す図24の部分正面斜視図である。
るカメラを示す図24の部分正面斜視図である。
【図26】本発明の第2の実施形態によるフィルム前進
装置を有するカメラの分解斜視図である。
装置を有するカメラの分解斜視図である。
【図27】カバーが開放位置にある状態で示す図26の
カメラの部分頂面斜視図である。
カメラの部分頂面斜視図である。
【図28】図26、27のカメラのフレームの部分正面
斜視図である。
斜視図である。
【図29】シャッタボタンを押し下げる前の状態で示す
図1から図3のカメラのフィルム前進装置の頂面斜視図
である。
図1から図3のカメラのフィルム前進装置の頂面斜視図
である。
【図30】図29のカメラの頂面図である。
【図31】カバーがシャッタ衝接レバーの係合腕に対し
て位置決めされた状態を示す図26のカメラの部分背面
斜視図である。
て位置決めされた状態を示す図26のカメラの部分背面
斜視図である。
【図32】図31のカメラの頂面図である。
【図33】カバーがシャッタ衝接レバーと係合し、ラッ
クギアに力が伝達された初期状態を示す図29のカメラ
の頂面図である。
クギアに力が伝達された初期状態を示す図29のカメラ
の頂面図である。
【図34】カバーが計量解放要素の腕部と係合した状態
を示す図31の背面斜視図である。
を示す図31の背面斜視図である。
【図35】図34のカメラの頂面図である。
【図36】カバーのリブと係合したときの計量解放要素
の動作を示す図32の頂面図である。
の動作を示す図32の頂面図である。
【図37】カバーが閉鎖位置にある状態を示す図34の
背面斜視図である。
背面斜視図である。
【図38】カバーが開放位置へ移動を開始した状態を示
す図37の後方斜視図である。
す図37の後方斜視図である。
【図39】図38のカメラの部分頂面図である。
【図40】カバーの開放動作の開始と、フィルム帯を前
進させるフィルム解放装置の頂面図である。
進させるフィルム解放装置の頂面図である。
【図41】計量爪がフィルム帯との係合を解除された状
態で示す図40の頂面図である。
態で示す図40の頂面図である。
【図42】計量爪がフィルム帯と係合可能な位置に付勢
された後の状態を示す図40、41の頂面斜視図であ
る。
された後の状態を示す図40、41の頂面斜視図であ
る。
【図43】前進するフィルム帯に計量爪が再び係合シタ
状態を示す図40から図42の頂面斜視図である。
状態を示す図40から図42の頂面斜視図である。
【図44】開放動作を行うカバーから計量解放要素が係
合解除された状態を示すカメラの後方斜視図である。
合解除された状態を示すカメラの後方斜視図である。
【図45】開放位置にあるカバーの頂面斜視図である。
【図46】カバーが開放位置にあり、フィルム前進装置
が初期位置にある状態で示すカメラの後方斜視図であ
る。
が初期位置にある状態で示すカメラの後方斜視図であ
る。
【図47】本発明の第3の実施形態の分解正面斜視図で
ある。
ある。
【図48】カバーが開放位置にある状態で示す図47の
部分正面斜視図である。
部分正面斜視図である。
【図49】カバーを取り除いて示す図47、48のカメ
ラの頂面斜視図である。
ラの頂面斜視図である。
【図50】シャッタボタンが押し下げられた後の状態を
示す図49の頂面斜視図である。
示す図49の頂面斜視図である。
【図51】カバーがシャッタ衝接レバーと係合する状態
を示す図50の頂面斜視図である。
を示す図50の頂面斜視図である。
【図52】計量解放要素が回動を開始した状態を示す図
51の頂面斜視図である。
51の頂面斜視図である。
【図53】カバーの閉鎖動作に応動して計量解放要素が
回動動作を継続し、ギアリフト腕が遊動歯車を持ち上げ
てフィルム駆動装置の他の構成要素と係合した状態を示
す図52の頂面斜視図である。
回動動作を継続し、ギアリフト腕が遊動歯車を持ち上げ
てフィルム駆動装置の他の構成要素と係合した状態を示
す図52の頂面斜視図である。
【図54】カバーが閉鎖行程の終端にある状態を示す頂
面斜視図である。
面斜視図である。
【図55】カバーの計量解放要素およびシャッタ衝接レ
バーとの係合およびこれを回動させる他の構成を示す、
図1から図25に示す第1の実施形態と同様のカメラの
部分正面斜視図である。
バーとの係合およびこれを回動させる他の構成を示す、
図1から図25に示す第1の実施形態と同様のカメラの
部分正面斜視図である。
【図56】図55のカメラの部分頂面図である。
【図57】シャッタ衝接レバーが解放された後の状態を
示すカメラの部分頂面図である。
示すカメラの部分頂面図である。
【図58】接触腕とシャッタ衝接レバーのバネ腕との係
合を示す図56、57の部分頂面図である。
合を示す図56、57の部分頂面図である。
【図59】カバーが閉じるときのセット位置にあるシャ
ッタ衝接レバーと計量解放要素の回動動作を示す部分頂
面図である。
ッタ衝接レバーと計量解放要素の回動動作を示す部分頂
面図である。
【図60】カバー、計量解放要素およびシャッタ衝接レ
バーの他の構成を示す、図1から図25に示す第1の実
施形態と同様のカメラの部分正面斜視図である。
バーの他の構成を示す、図1から図25に示す第1の実
施形態と同様のカメラの部分正面斜視図である。
【図61】カバーの計量解放要素およびシャッタ衝接レ
バーとの係合を示す図60のカメラの部分頂面図であ
る。
バーとの係合を示す図60のカメラの部分頂面図であ
る。
【図62】カバーと係合解放要素との係合を示す図6
0、61のカメラの拡大部分正面斜視図である。
0、61のカメラの拡大部分正面斜視図である。
10…カメラ 12…フレーム 14…未露光フィルム室 16…カートリッジ室 28…フィルムカートリッジ 30…カバー 36…ラックギア 38…遊動歯車 66…駆動歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デニス ローランド ザンダー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14526, ペンフィールド,ローリング メドーズ ウェイ 35 (72)発明者 トーマス エドガー デュッシンガー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14467, ヘンリエッタ,ガーデン パークウェイ 110
Claims (2)
- 【請求項1】 フィルムカートリッジを保持するための
カートリッジ室と、フィルム帯を収納するためのフィル
ム室とを有する本体部と、 開放位置と閉鎖位置との間で両方向に移動可能に前記本
体部に連結され、かつ、直線状に配設された複数の歯を
備えたラックギアを有するカバーと、 前記フィルムカートリッジと係合する係合部を有する駆
動歯車を有し、前記フィルム帯を前記フィルムカートリ
ッジ内に巻き取るためのフィルム駆動手段と、 前記カバーが前記両方向の一方に移動したときに、前記
フィルム帯を前記フィルムカートリッジ内に巻き取るた
めに、前記駆動歯車を前記ラックギアに係合させるよう
に移動させ、かつ、前記カバーが前記両方向の他の方向
に移動したときに、前記駆動歯車を前記ラックギアから
係合解除するように移動させる移動手段とを具備するカ
メラ。 - 【請求項2】 フィルムカートリッジを保持するための
カートリッジ室と、フィルム帯を収納するためのフィル
ム室とを有する本体部と、 開放位置と閉鎖位置との間で両方向に移動可能に前記本
体部に連結され、かつ、直線状に配設された複数の歯を
備えたラックギアを有するカバーと、 前記フィルムカートリッジと係合する係合部を有する駆
動歯車を有し、前記フィルム帯を前記フィルムカートリ
ッジ内に巻き取るためのフィルム駆動手段と、 前記カバーが前記両方向の一方に移動したときに、前記
フィルム帯を前記フィルムカートリッジ内に巻き取るた
めに、前記駆動歯車を前記ラックギアに係合させるよう
に移動させ、かつ、前記カバーが前記両方向の他の方向
に移動したときに、前記駆動歯車を前記ラックギアから
係合解除するように移動させる移動手段とを具備し、 前記移動手段が、フィルム係合位置とフィルム計量位置
との間で移動可能に設けられたフィルム計量手段を具備
し、 前記移動手段が、更に、前記駆動歯車を支持する回動自
在に設けられたトリガーを具備しており、前記トリガー
を押し下げることにより、前記駆動歯車が前記フィルム
カートリッジと係合し、かつ、前記カバーが前記両方向
の一方に移動したときに、前記ラックギアと係合する
か、或いは、 前記フィルム駆動手段が、前記ラックギアと前記駆動ギ
アとの間に配設された遊動歯車と、 前記駆動歯車と前記遊動歯車を係合させ前記フィルム帯
を前記フィルムカートリッジに巻き取るために、前記駆
動歯車と前記遊動歯車の少なくとも一方を移動させる手
段と、 回動部材、すなわち、前記カバーが前記両方向の一方に
移動したときに、該カバーと係合して前記回動部材を回
動させる第1の突起部と、前記回動部材が前記カバーに
より回動させられたときに、前記遊動歯車に係合する第
2の突起部とを有する回動部材とを具備しており、 前記第2の突起部が前記遊動歯車と係合したときに、前
記第2の突起部が、該遊動歯車を上動させて前記駆動歯
車および前記ラックギアと係合させるカメラ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/577,289 US5765066A (en) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | Film advance in a pump camera |
US08/577289 | 1995-12-22 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09185108A true JPH09185108A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=24308085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8344179A Pending JPH09185108A (ja) | 1995-12-22 | 1996-12-24 | カメラ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5765066A (ja) |
JP (1) | JPH09185108A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP3289182B2 (ja) * | 1997-04-23 | 2002-06-04 | 博志 森 | 多目的カバー付きカメラ |
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JP2000075358A (ja) * | 1998-09-01 | 2000-03-14 | Olympus Optical Co Ltd | バリアを有するカメラ |
JP2003222929A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-08 | Canon Inc | カメラのバリア移動機構 |
US9654677B2 (en) * | 2014-08-29 | 2017-05-16 | Vincent J. Catanzaro | Camera-phone case with range finder |
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1996
- 1996-12-24 JP JP8344179A patent/JPH09185108A/ja active Pending
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Publication number | Publication date |
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