JPH09184910A - カラーフィルタの欠陥修正方法および欠陥修正装置 - Google Patents

カラーフィルタの欠陥修正方法および欠陥修正装置

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JPH09184910A
JPH09184910A JP34423295A JP34423295A JPH09184910A JP H09184910 A JPH09184910 A JP H09184910A JP 34423295 A JP34423295 A JP 34423295A JP 34423295 A JP34423295 A JP 34423295A JP H09184910 A JPH09184910 A JP H09184910A
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colored layer
color filter
defect
pixel portion
photosensitive
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Application number
JP34423295A
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English (en)
Inventor
Shinichi Ogawa
伸一 小川
Isamu Mizohata
勇 溝畑
Kazuya Otaki
一也 大滝
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HOOYA KONTENIYUAMU KK
Sharp Corp
Original Assignee
HOOYA KONTENIYUAMU KK
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠陥部に所定の色度の着色層を形成するため
のカラーフィルタの欠陥修正方法および欠陥修正装置を
提供する。 【解決手段】 先ず、カラーフィルタ1の欠陥部5を含
む画素部3に、画素部3と同じ形状に整形されたレーザ
光6を照射し、欠陥部6を含む着色層3aが除去された
除去部7を形成する。次に、除去部7およびその周辺部
に上記着色層3aと同じ色相を有する感光性着色層8を
設けた後、除去部7に画素部3と同じ形状に整形された
紫外線9をカラーフィルタ1の表面側から照射し、除去
部7の感光性着色層8のみを露光する。これにより、紫
外線9の光量を感光性着色剤8に含有している着色剤を
完全に架橋できる程度の十分なものとすることができる
ので、修正画素10は所定の色度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶カラーディス
プレイに設けられるカラーフィルタの欠陥を修正する欠
陥修正方法および欠陥修正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フルカラーの液晶ディスプレイにはカラ
ーフィルタが設けられる。このカラーフィルタは液晶デ
ィスプレイの各画素に対応する画素部を有し、この画素
部には着色層が設けられる。カラーフィルタにおいて
は、上記着色層の形成不良に起因する白抜けまたは混色
等の欠陥を生じることがある。この欠陥は液晶ディスプ
レイの良好なフルカラー表示のために修正する必要があ
る。
【0003】上記欠陥を修正する従来の方法として、特
開平3−274504号公報には図3に示すような欠陥
修正方法が開示されている。この欠陥修正方法は、カラ
ーフィルタ30の画素31に設けられている着色層31
aの欠陥部32が図示しない検査装置により検出される
と(図3(a))、上記画素31にレーザビーム33を
照射して欠陥部32を含む着色層31aをブラックマト
リクス35近傍まで除去して、除去部36とした後(図
3(b))、この除去部36にのみ着色剤37を埋め込
み、欠陥部32を修正するものである(図3(c))。
【0004】しかしながら、この欠陥修正方法では、以
下のような欠点がある。 (1) 除去部36にのみに着色剤37を埋め込む方法であ
るので、これを作業者の手作業で行う場合、除去部36
が小さくなると熟練を要する。 (2) 上記埋め込みは、ディスペンサーまたは針を用いて
行われるが、ディスペンサーの径や針先の径を0.1m
m以下に設定することができない。また、着色剤37の
特性が不均一になると、着色剤37の塗布量を制御でき
ない。このため、除去部36が小さくなると、着色層の
層厚を均一に形成することができない。
【0005】そこで、このような問題を解決するものと
して特開平6−109919号公報には、図4に示すよ
うな欠陥修正方法が提案されている。この欠陥修正方法
では、カラーフィルタ40の欠陥部41が図示しない検
査装置により検出されると(図4(a))、先ず、この
欠陥部41に図示しないYAG(Yttrium Aluminium Gar
net)レーザからレーザビーム42を照射することによ
り、カラーフィルタ40における欠陥部41の領域を除
去して、除去部43とする(図4(b))。次に、除去
部43に図示しないディスペンサを用いて着色剤を含有
している紫外線硬化樹脂44を塗布する(図4
(c))。その後、ガラス基板45側、即ちカラーフィ
ルタ40の裏面側から紫外線46を照射し、紫外線硬化
樹脂44を硬化させる(図4(d))。続いて、余分な
紫外線硬化樹脂44を洗浄して欠陥部41を修正する
(図4(e))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
6−109919号公報の欠陥修正方法は、以下のよう
な問題点を有している。カラーフィルタ40には、感光
剤としての紫外線吸収剤が添加されているが、この紫外
線吸収剤は完全に紫外線46を吸収する訳ではない。こ
のため、除去部43の紫外線硬化樹脂44に含有されて
いる着色剤の架橋は不完全なものとなり、上記紫外線硬
化樹脂44は所定の色度および膜厚を確保することがで
きない。
【0007】本発明の目的は、欠陥部に所定の色度およ
び層厚の着色層が形成されたカラーフィルタを得るため
のカラーフィルタの欠陥修正方法および欠陥修正装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明のカラーフィルタの欠陥修正方法
は、多数個並設された画素部を備えているカラーフィル
タの上記画素部が有する着色層の欠陥を修正するカラー
フィルタの欠陥修正方法において、上記画素部の形状に
整形されたレーザ光により、着色層に欠陥部を含み修正
を要する修正画素部の着色層を除去する工程と、着色層
が除去された修正画素部を含む領域に、除去された着色
層と同じ色相の感光性着色層を設ける工程と、上記修正
画素部の感光性着色層に対して、画素部の形状に整形さ
れた露光用光線を感光性着色層の表面側から照射し、こ
の感光性着色層を露光する工程と、露光することにより
感光された感光性着色層を現像する工程と、この現像工
程において感光されていない感光性着色層を洗い流す工
程とを含むことを特徴としている。
【0009】上記方法によれば、修正画素部の欠陥部を
含む着色層は、レーザ光によって画素部と同じ形状に除
去される。そして、上記着色層が除去された修正画素部
を含む領域に感光性着色層が設けられた後、感光性着色
層を露光させるために感光性着色層の表面側から露光用
光線が照射される。
【0010】この場合、上記露光用光線はレーザ光と同
じ形状、即ち画素部と同じ形状に整形されているととも
に、カラーフィルタの表面側から照射されているので、
修正画素部の感光性着色層だけを的確に露光することが
できる。そして、露光が終了した後、感光性着色層を現
像し、感光されていない感光性着色層を洗い流すと、修
正画素部のみに新たな着色層が形成される。
【0011】本発明の方法では、上記のように、画素部
と同じ形状に整形されたレーザ光により欠陥部を含む着
色層を除去するので、この除去部は全て同じものとな
る。
【0012】この結果、感光性着色層の層厚の設定が容
易になり、形成作業の効率が向上する。
【0013】また、画素部と同じ形状に整形された露光
用光線により、感光性着色層を表面側から露光するの
で、修正画素部の感光性着色層のみを的確に露光するこ
とができる。これにより、感光性着色層に含有されてい
る着色剤の架橋を十分に行える程度の十分な光量の露光
用光線を照射することができる。
【0014】この結果、着色層が除去された修正画素部
には所定の色度を有した新たな着色層を適切に設けるこ
とができる。
【0015】請求項2の発明のカラーフィルタの欠陥修
正方法は、請求項1に記載のカラーフィルタの欠陥修正
方法において、上記感光性着色層が感光性着色剤をロー
ルコータを用いて塗布することにより設けられることを
特徴としている。
【0016】上記方法によれば、感光性着色剤をロール
コータにより欠陥部を含む着色層が除去された箇所に塗
布し、感光性着色層を設けることができる。
【0017】この結果、感光性着色層の形成作業には、
針やディスペンサを用いる必要がなくなるので、上記箇
所の形状、即ち上述した画素部が小さくなっても、感光
性着色層は所定の層厚を確保することができる。
【0018】請求項3の発明のカラーフィルタの欠陥修
正方法は、請求項1に記載のカラーフィルタの欠陥修正
方法において、上記感光性着色層は感光性着色フィルム
を貼り付けることにより設けられることを特徴としてい
る。
【0019】上記方法によれば、欠陥部を含む着色層が
除去された箇所に感光性着色フィルムを貼り付けるだけ
で、感光性着色層を設けることができる。
【0020】この結果、感光性着色層の形成作業には、
針やディスペンサを用いる必要がなくなるので、上記箇
所の形状、即ち上述した画素部が小さくなっても、感光
性着色層は所定の層厚を確保することができるととも
に、請求項2の欠陥修正方法では必要であった感光性着
色剤の仮硬化が不要となるので、感光性着色層の形成作
業の効率が請求項2の欠陥修正方法よりも向上する。
【0021】請求項4の発明のカラーフィルタの欠陥修
正装置は、多数個並設された画素部を備えているカラー
フィルタの上記画素部が有する着色層の欠陥を修正する
カラーフィルタの欠陥修正装置において、カラーフィル
タが載置されるステージと、このステージ上のカラーフ
ィルタを撮像し、着色層に欠陥部を含み修正を要する修
正画素部を検出するための欠陥検出手段と、この欠陥検
出手段を使用して検出された上記修正画素部の着色層を
除去するためのレーザ光を出射するレーザ光出射手段
と、着色層が除去された修正画素部を含む領域に設けら
れた感光性着色層を露光するための露光用光線を出射す
る露光用光線出射手段と、上記レーザ光出射手段から出
射されたレーザ光および上記露光用光線出射手段から出
射された露光用光線の形状を上記画素部の形状に整形す
る整形手段と、この整形手段により整形された光線をカ
ラーフィルタの上記修正画素部に収束させる光線収束手
段とを備えていることを特徴としている。
【0022】上記構成によれば、例えばステージを移動
させつつ、欠陥検出手段を使用してカラーフィルタの修
正画素部の有無を調べる。修正画素部が検出されると、
修正画素部の欠陥部を含む着色層に対してレーザ光出射
手段からレーザ光が出射される。このレーザ光は、光線
収束手段を経て、上記着色層に照射され、この着色層は
画素部と同じ形状に除去される。
【0023】次に、着色層が除去された修正画素部を含
む周辺部に感光性着色層が設けられると、露光用光線が
露光用光線出射手段から出射される。露光用光線も整形
手段を通過する際に、画素部と同じ形状に整形される。
そして、露光用光線は光線収束手段により画素部と同じ
形状になるように収束され、上記修正画素の感光性着色
層に照射される。このため、着色層が除去された修正画
素部の感光性着色層のみが露光される。
【0024】本発明の装置では、上記のように、整形手
段によって画素部と同じ形状に整形されたレーザ光によ
り、欠陥部を含む着色層を除去するので、この除去部の
形状は全て同じものとなる。
【0025】この結果、感光性着色層の層厚の設定が容
易になり、形成作業の効率が向上する。
【0026】また、レーザ光と同様に整形手段によって
画素部と同じ形状に整形された露光用光線により、感光
性着色層を表面側から露光するので、修正画素部の感光
性着色層のみを的確に露光することができる。これによ
り、感光性着色層に含有されている着色剤の架橋を十分
に行える程度の十分な光量の露光用光線を照射すること
ができる。
【0027】この結果、着色層が除去された修正画素部
には所定の色度を有した新たな着色層を適切に設けるこ
とができる。
【0028】請求項5の発明のカラーフィルタの欠陥修
正装置は、請求項4に記載のカラーフィルタの欠陥修正
装置において、上記欠陥検出手段はカラーフィルタの画
像を拡大する拡大光学系部を備え、この拡大光学系部は
上記光線収束手段を兼ねていることを特徴としている。
【0029】上記構成によれば、部品点数を削減するこ
とができるので、装置の製造コストを削減することがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1および
図2に基づいて以下に説明する。尚、図1は、本発明の
カラーフィルタの欠陥修正方法の概略を示す説明図であ
り、図2は、上記欠陥修正方法を用いて欠陥を修正する
欠陥修正装置の概略構成を示す説明図である。
【0031】先ず、図1(a)に基づいてカラーフィル
タの構成を説明する。カラーフィルタ1は、例えばガラ
ス基板からなる透明基板2と、この透明基板2の一方の
面に設けられる画素部3と、ブラックマトリクス4とを
備えている。
【0032】画素部3は液晶セルの各画素に対応してお
り、各画素部3はブラックマトリクス4によりその領域
が区切られている。画素部3は色要素である赤、緑、青
のいずれかの所定の色を有する染料、もしくは顔料を含
有したアクリル系樹脂あるいはポリエステル系樹脂から
なる着色層3aを有している。また、ブラックマトリク
ス4は黒色着色剤を含有した樹脂のみからなるか、また
はCr、Al、Cu等の金属膜からなる。そして、この
ようなカラーフィルタ1の画素部3に白抜けまたは混色
等の欠陥部5が生じたものとする。
【0033】次に、上記欠陥修正装置の構成を図2に基
づいて説明する。この欠陥修正装置は、レーザ光出射手
段としてのレーザ光出射部12、露光用光線出射手段と
しての紫外線光源13、欠陥検出手段としての欠陥検出
部14、整形手段としての整形部15、光線収束手段お
よび拡大光学系部としての紫外線透過型顕微鏡16、ハ
ーフミラー部17、ステージ18、透過照明部19、お
よび筐体20から構成されている。
【0034】レーザ光出射部12は、波長が355nm
または532nmの図1(b)に示すレーザ光6を出射
するものであり、YAG(Yttrium Aluminium Garnet)レ
ーザヘッド21とYAGレーザ電源22とを備えてい
る。YAGレーザヘッド21はYAGレーザ電源22お
よびハーフミラー部17に接続されており、レーザ光6
を発生させ、ステージ18に向けて照射するものであ
る。尚、上記レーザ光6の径は後述するスリット15a
の径よりも大きくなっている。また、レーザ光6は波長
が長い程、上述した着色層3aをより深く除去すること
ができる。従って、レーザ光出射部12では、波長を切
り換えることにより上記着色層3aの除去深さを調整す
ることができる。紫外線光源13は、図1(d)に示す
露光用光線としての紫外線9をステージ18に向けて出
射するものである。欠陥検出部14は、ステージ18上
に載置されたカラーフィルタ1の図1(a)に示した欠
陥部5を検出するためのものである。欠陥検出部14
は、紫外線透過型顕微鏡16、上記カラーフィルタ1を
撮像するCCDカメラ23、および撮像した映像を映し
出すモニタ24を備えている。CCDカメラ23は紫外
線透過型顕微鏡16に取り付けられる。
【0035】整形部15は、ハーフミラー部17と紫外
線透過型顕微鏡16との間に取り付けられており、スリ
ット15aによりレーザ光6および紫外線9を図1
(a)に示した画素部3と同じ形状に整形するものであ
る。そして、レーザ光6および紫外線9が通過するスリ
ット15aは画素部3の形状に応じた矩形を有し、画素
部3の大きさに応じて開口部の大きさを変更することが
できる。
【0036】紫外線透過型顕微鏡16は、整形部15の
下部に設けられており、カラーフィルタ1上に照射され
る紫外線9の形状をスリット15aを調節して、画素部
3と同じ形状になるように収束させるものである。一
方、レーザ光6も紫外線透過型顕微鏡16により収束さ
れ、カラーフィルタ1上にスリット15aと同じ形状、
即ち画素部3と同じ形状にて照射される。
【0037】また、紫外線透過型顕微鏡16の対物レン
ズ16aは、レーザ光7および紫外線9を所定の形状に
集光し、決定するものである。形状を決定するために
は、CCDカメラ23により観察して、対物レンズ16
aのレンズ倍率とスリット15aを調整する。上記レン
ズには、観察用および加工用のものと、紫外線集光用の
ものとがある。前者のレンズには5倍、10倍、20
倍、および50倍のものが使用され、後者のレンズには
20倍および50倍のものが使用される。
【0038】ステージ18は、水平方向に移動自在に設
けられており、その上面にカラーフィルタ1が載置され
る。また、ステージ18は紫外線透過型顕微鏡16の下
方の筐体20上に取り付けられている。上記筐体20内
には透過照明部19が設けられている。この透過照明部
19はカラーフィルタ1を下から照射して、CCDカメ
ラ23が上述した欠陥部5を検出し易いようにするもの
である。
【0039】上記構成において、ステージ18の下面側
から透過照明部19がカラーフィルタ1を照射しつつ、
ステージ18が水平方向に移動され、欠陥検出部14を
使用してカラーフィルタ1における上記欠陥部5の有無
を調べる。欠陥部5が検出されると(図1(a))、レ
ーザ光出射部12からレーザ光6が出射される。このレ
ーザ光6はハーフミラー部17を通過して、整形部15
に達する。整形部15において、レーザ光6はスリット
15aを通過すると、画素部3と同じ形状に整形され
る。そして、整形されたレーザ光6は紫外線透過型顕微
鏡16を通過して、欠陥部5を含む画素部3に照射され
る。これにより、欠陥部5を含む着色層3aが除去さ
れ、除去部7が形成される(図1(b))。
【0040】上記のようにして、全ての欠陥部5を含む
画素部3が除去されると、別の塗布装置において、図1
(c)に示すように、感光性着色剤(富士エレクトロニ
クス製、あるいは日立化成工業製)をカラーフィルタ1
の除去部7およびその周辺部にロールコータにて塗布し
て、感光性着色層8を形成する。上記感光性着色剤は、
除去した着色層3aと同じ色相を有しているものが使用
される。また、除去部7の感光性着色層8は、紫外線9
による減少分を考慮に入れて、現像後画素部3と同じ層
厚になるように塗布される。そして、塗布作業が終了し
た後、感光性着色層8中の溶剤を揮発させ、感光性着色
層8を仮硬化させるため、カラーフィルタ1が加熱され
る。
【0041】次に、感光性着色層8の塗布を終了したカ
ラーフィルタ1は、ステージ18上に載置され、除去部
7の感光性着色層8に対して紫外線9がカラーフィルタ
1の表面側から照射される(図1(d))。即ち、紫外
線9は紫外線出射部13から出射され、ハーフミラー部
17において反射されて整形部15に達する。そして、
紫外線9は、スリット15aを通過する際に、スリット
15aによりレーザ光6と同じ形状、即ち画素部3と同
じ形状に整形される。紫外線9は紫外線収束部16にて
収束されるため、除去部7の感光性着色層8には、画素
部3と同じ形状に整形された紫外線9が照射される。
【0042】上記のようにして、全ての除去部7の感光
性着色層8の露光が終了すると、カラーフィルタ1を現
像液に浸漬し、露光することにより感光された感光性着
色層8を現像する。その後、カラーフィルタ1を洗浄
し、感光されていない感光性着色層8を除去する。これ
により、除去部7には、先に除去した着色層3aと同じ
色度の着色層を有する修正画素10が形成され(図1
(e))、カラーフィルタ1の修正作業が完了する。
【0043】上記のように、本発明の欠陥修正方法で
は、欠陥部5を含む着色層3aの除去が、スリット15
aにより画素部3と同じ形状に整形されたレーザ光6に
より行われているので、除去部7の形状が全て同じもの
となる。これにより、感光性着色層8の膜厚の設定が容
易になり、塗布作業の効率が向上する。
【0044】また、感光性着色層8を形成するために使
用される感光性着色剤はロールコータにより塗布するこ
とができるので、除去部7の形状、即ち画素部3が小さ
くなっても、上記修正画素10は所定の層厚を確保する
ことができる。
【0045】さらに、除去部7の感光性着色層8の露光
は、スリット15aにより画素部3と同じ形状に整形さ
れた紫外線9をカラーフィルタ1の表面側から照射する
ことにより行われているので、上記紫外線9を除去部7
の感光性着色層8のみに的確に照射することができる。
従って、紫外線9は、除去部7の感光性着色層8に含有
されている着色剤の架橋を完全なものとする程度の十分
な光量とすることができるので、修正画素10は除去し
た着色層3aと同じ色度を有するものとなる。
【0046】そして、対物レンズ16aは、カラーフィ
ルタ1の画像を拡大するための欠陥検出部14の光学系
を兼ねているので、部品点数を削減することができ、装
置のコストダウンを図ることができる。
【0047】また、感光性着色剤を感光性着色フィルム
に置き換えて感光性着色層8としてもよい。この場合、
除去された着色層3aと同じ色相を有した感光性着色フ
ィルムは、均一に加熱されたローラにより除去部7およ
びその周辺に熱圧着される。そして、上記感光性着色フ
ィルムは画素部3と同じ形状に整形された紫外線9によ
りカラーフィルタ1の表面側から露光される。続いて、
上述した現像および洗浄をカラーフィルタ1に施すと、
除去した着色層3aと同じ色度を有する修正画素10が
形成され、カラーフィルタ1の修正作業が完了する。
【0048】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のカラー
フィルタの欠陥修正方法は、多数個並設された画素部を
備えているカラーフィルタの上記画素部が有する着色層
の欠陥を修正するカラーフィルタの欠陥修正方法におい
て、上記画素部の形状に整形されたレーザ光により、着
色層に欠陥部を含み修正を要する修正画素部の着色層を
除去する工程と、着色層が除去された修正画素部を含む
領域に、除去された着色層と同じ色相の感光性着色層を
設ける工程と、上記修正画素部の感光性着色層に対し
て、画素部の形状に整形された露光用光線を感光性着色
層の表面側から照射し、この感光性着色層を露光する工
程と、露光することにより感光された感光性着色層を現
像する工程と、この現像工程において感光されていない
感光性着色層を洗い流す工程とを含むことを特徴として
いる。
【0049】これにより、欠陥部を含む着色層が除去さ
れた箇所の形状は全て同じものとなり、感光性着色層の
層厚の設定が容易になり、形成作業の効率が向上すると
いう効果を奏する。また、上記着色層が除去された修正
画素部の感光性着色層のみを的確に露光することがで
き、十分な露光用光線を上記修正画素部に照射すること
ができるので、上記修正画素部には所定の色度を有した
新たな着色層を設けることができるという効果を併せて
奏する。
【0050】請求項2の発明のカラーフィルタの欠陥修
正方法は、請求項1に記載のカラーフィルタの欠陥修正
方法において、上記感光性着色層が感光性着色剤を塗布
することにより設けられていることを特徴としている。
【0051】これにより、感光性着色層の塗布作業に
は、針やディスペンサを用いる必要がなくなるので、上
記箇所の形状、即ち画素部が小さくなっても、感光性着
色層は所定の層厚を確保することができるという効果を
奏する。
【0052】請求項3の発明のカラーフィルタの欠陥修
正方法は、請求項1に記載のカラーフィルタの欠陥修正
方法において、上記感光性着色層が感光性着色フィルム
を貼り付けることにより設けられていることを特徴とし
ている。
【0053】これにより、感光性着色層の形成作業に
は、針やディスペンサを用いる必要がなくなるので、上
記箇所の形状、即ち上述した画素部が小さくなっても、
感光性着色層は所定の層厚を確保することができるとと
もに、請求項2の欠陥修正方法では必要であった感光性
着色剤の仮硬化が不要となるので、感光性着色層の形成
作業の効率が請求項2の欠陥修正方法よりも向上すると
いう効果を奏する。
【0054】請求項4の発明のカラーフィルタの欠陥修
正装置は、多数個並設された画素部を備えているカラー
フィルタの上記画素部が有する着色層の欠陥を修正する
カラーフィルタの欠陥修正装置において、カラーフィル
タが載置されるステージと、このステージ上のカラーフ
ィルタを撮像し、着色層に欠陥部を含み修正を要する修
正画素部を検出するための欠陥検出手段と、この欠陥検
出手段を使用して検出された上記修正画素部の着色層を
除去するためのレーザ光を出射するレーザ光出射手段
と、着色層が除去された修正画素部を含む領域に設けら
れた感光性着色層を露光するための露光用光線を出射す
る露光用光線出射手段と、上記レーザ光出射手段から出
射されたレーザ光および上記露光用光線出射手段から出
射された露光用光線の形状を上記画素部の形状に整形す
る整形手段と、この整形手段により整形された光線をカ
ラーフィルタの上記修正画素部に収束させる光線収束手
段とを備えている構成である。
【0055】これにより、整形手段により画素部と同じ
形状に整形されたレーザ光および露光用光線とが、それ
ぞれ修正画素部の欠陥部を含む着色層および修正画素部
の感光性着色層に照射されるので、着色層を除去した箇
所の形状が全て同一になるとともに、上記感光性着色層
だけを露光することができる。従って、感光性着色層の
層厚の設定が容易になり、形成作業の効率が向上すると
ともに、感光性着色層に含有されている着色剤の架橋を
十分に行える程度の十分な光量の露光用光線を照射する
ことができるという効果を奏する。
【0056】請求項5の発明のカラーフィルタの欠陥修
正装置は、請求項4に記載のカラーフィルタの欠陥修正
装置において、上記欠陥修正手段はカラーフィルタの画
像を拡大する拡大光学系部を備え、この拡大光学系部は
上記光線収束手段を兼ねている構成である。
【0057】これにより、部品点数を削減することがで
きるので、装置の製造コストを削減することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタの欠陥修正方法の概略
を示す断面図である。
【図2】図1に示した方法を実施するための欠陥修正装
置の概略構成を示す説明図である。
【図3】従来のカラーフィルタの欠陥修正方法の概略を
示す断面図である。
【図4】従来の他のカラーフィルタの欠陥修正方法の概
略を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カラーフィルタ 3 画素部 3a 着色層 5 欠陥部 6 レーザ光 8 感光性着色層 9 紫外線(露光用光線) 12 レーザ光出射部(レーザ光出射手段) 13 紫外線光源(露光用光線出射手段) 14 欠陥検出部(欠陥検出手段) 15 整形部(整形手段) 16 紫外線透過型顕微鏡(紫外線収束手段、拡大光
学系部) 18 ステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大滝 一也 東京都新宿区坂町23番地2 ホーヤ・コン テニュアム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数個並設された画素部を備えているカラ
    ーフィルタの前記画素部が有する着色層の欠陥を修正す
    るカラーフィルタの欠陥修正方法において、 前記画素部の形状に整形されたレーザ光により、着色層
    に欠陥部を含み修正を要する修正画素部の着色層を除去
    する工程と、 着色層が除去された修正画素部を含む領域に、除去され
    た着色層と同じ色相の感光性着色層を設ける工程と、 前記修正画素部の感光性着色層に対して、画素部の形状
    に整形された露光用光線を感光性着色層の表面側から照
    射し、この感光性着色層を露光する工程と、 露光することにより感光された感光性着色層を現像する
    工程と、 この現像工程において感光されていない感光性着色層を
    洗い流す工程とを含むことを特徴とするカラーフィルタ
    の欠陥修正方法。
  2. 【請求項2】前記感光性着色層は感光性着色剤をロール
    コータを用いて塗布することにより設けられることを特
    徴とする請求項1に記載のカラーフィルタの欠陥修正方
    法。
  3. 【請求項3】前記感光性着色層は感光性着色フィルムを
    貼り付けることにより設けられることを特徴とする請求
    項1に記載のカラーフィルタの欠陥修正方法。
  4. 【請求項4】多数個並設された画素部を備えているカラ
    ーフィルタの前記画素部が有する着色層の欠陥を修正す
    るカラーフィルタの欠陥修正装置において、 カラーフィルタが載置されるステージと、 このステージ上のカラーフィルタを撮像し、着色層に欠
    陥部を含み修正を要する修正画素部を検出するための欠
    陥検出手段と、 この欠陥検出手段を使用して検出された前記修正画素部
    の着色層を除去するためのレーザ光を出射するレーザ光
    出射手段と、 着色層が除去された修正画素部を含む領域に設けられた
    感光性着色層を露光するための露光用光線を出射する露
    光用光線出射手段と、 前記レーザ光出射手段から出射されたレーザ光および前
    記露光用光線出射手段から出射された露光用光線の形状
    を前記画素部の形状に整形する整形手段と、 この整形手段により整形された光線をカラーフィルタの
    前記修正画素部に収束させる光線収束手段とを備えてい
    ることを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正装置。
  5. 【請求項5】前記欠陥検出手段はカラーフィルタの画像
    を拡大する拡大光学系部を備え、この拡大光学系部は前
    記光線収束手段を兼ねていることを特徴とする請求項4
    に記載のカラーフィルタの欠陥修正装置。
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