JP2009163143A - 高色濃度カラーフィルタ、およびその修正方法 - Google Patents

高色濃度カラーフィルタ、およびその修正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、高色濃度カラーフィルタの赤色着色層の欠陥修正を行っても、目視で発見されにくい高色濃度カラーフィルタおよびその修正方法を提供することを主目的とする。
【解決手段】基材と、上記基材上に形成された画素部を画定する遮光部と、上記遮光部の開口部に形成された赤色着色層とを有する高色濃度カラーフィルタであって、上記赤色着色層は、製造時に修正された修正部と、修正されていない非修正部とからなり、上記修正部は、主顔料として赤色顔料を用い、調色用顔料として緑色顔料を用いた着色剤を含有する着色層であることを特徴とする高色濃度カラーフィルタを提供することにより、上記目的を達成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば液晶テレビ等に用いられる高色濃度カラーフィルタおよびその赤色着色層の欠陥修正を行う高色濃度カラーフィルタの修正方法に関するものである。
例えば液晶表示素子用カラーフィルタなどのように、基板上にBk(黒)、R(赤)、G(緑)、B(青)の着色層を形成する場合には、製造工程中、あるいは材料中に存在する微小な異物などに起因して、ある程度の確率でパターン欠陥が生じる。パターン欠陥は、主として、微小な異物等の付着等に起因する黒欠陥と、白っぽく色が抜ける白欠陥(色抜け欠陥、あるいはパターン欠け欠陥)とに分類され、白欠陥は、黒欠陥部分の付着物が除去される際にも生じる。黒欠陥は、視覚的に黒っぽい点として認識されるだけでなく、突起がある欠陥のため、カラーフィルタをTFT基板と貼り合わせ表示パネルを組んだ際に、その突起がTFT基板にまで到達してしまい短絡を起こし、重大な製品不良の原因になり得る。白欠陥は、液晶表示素子を組み立て、表示した場合に、たとえそれが数十ミクロンの小さい欠陥でもピンホールのように光り、目立つため、避けるべき欠陥である。最近では液晶表示素子の大画面化に伴うパターン面積の増大に伴い、黒欠陥や白欠陥も生じやすくなってきており、そのような問題解決に対する重要度はますます増してきている。
また、近年では、例えばテレビ等に用いられる高NTSC比の高色濃度カラーフィルタの着色層の修正用赤インキの要請が高まっている。
このようなカラーフィルタにおいては、欠陥部を生じても、歩留まりを向上させて生産性を損なわないために、部分的に欠陥部を修正する技術が確立されるようになった(例えば特許文献1参照)。この欠陥部修正装置は、黒欠陥部をレーザーで焼いて揮散させたり、白欠陥の色抜け部に着色剤を含有する紫外線硬化性樹脂を塗布して、紫外線で硬化させるものである。
着色剤が含有された紫外線硬化樹脂を塗布する手段としては、上記特許文献1のようにディスペンサによってペーストを必要量垂らす方法、インクジェットによる方法、または特許文献2に提示されているような、先端が平面を形成している針状物の先端に着色剤を含有する紫外線硬化性樹脂を付着させ、それを欠陥部に押しつける手段等がある。この中で針状物により直接着色剤を含有する紫外線硬化性樹脂を塗布する方法は、より微小な白欠陥に対応できるので好ましいとされている。
しかしながら、着色層を形成するために用いられるインキをそのまま用いても、うまく修正することはできない。例えば、印刷法によりカラーフィルタの着色層を形成するためのインキについては、ブランケットに対する付着性を考慮して調製されるために、そのまま修正部の塗布に用いると粘度が高すぎて、色抜け部のみならず正常な色画素部分にまでインキが重なった場合に、重なり部分が新たな突起になりやすいという問題がある。また、例えば、パターン露光で形成する着色レジスト用組成物については、スピンコート等によって均一に塗布することを目的とするために、そのまま修正部の塗布に用いると粘度が低すぎて、塗布後に塗布スポットが広がってしまい、正常な色画素部分への重なり部分の面積が大きくなり、新たに混色欠陥となることがあった。また、粘度が低い場合には、特に針状媒体による塗布の場合、インキの針への「のり」が悪いという問題がある。
一方、特許文献3には、針状媒体による色抜け部への修正用赤インキが開示されている。
しかしながら、上記特許文献3に従って調製された修正用赤インキを用いて高色濃度カラーフィルタの赤色着色層の修正を行うと、輝点として目視で見いだされやすくなる。したがって、輝度が低い必要がある。そこで、色度を維持しつつ、輝度を下げるため、上記公報の修正用赤インキの顔料濃度を上げると、チキソトロピー性の影響が大きく欠陥部で濡れ広がらず、穴あき等を生じてしまう問題があり、また、輝度を下げるため、例えば従来から調色用顔料として用いられている黄色顔料を主顔料である赤色顔料に加えて所望の輝度まで下げると、粘度等の物性安定性が悪く欠陥修正に用いることができなくなるという問題が生じた。
特開平6−109919号公報 特開平8−182949号公報 特開2004−67777号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高色濃度カラーフィルタの赤色着色層の欠陥修正を行っても、目視で発見されにくい高色濃度カラーフィルタおよびその修正方法を提供することを主目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、基材と、上記基材上に形成された画素部を画定する遮光部と、上記遮光部の開口部に形成された赤色着色層とを有する高色濃度カラーフィルタであって、上記赤色着色層は、製造時に修正された修正部と、修正されていない非修正部とからなり、上記修正部は、主顔料として赤色顔料を用い、調色用顔料として緑色顔料を用いた着色剤を含有する着色層であることを特徴とする高色濃度カラーフィルタを提供する。
本発明によれば、上記修正部が上述したような着色剤を含有していることにより、上記非修正部と同程度の輝度となるため、修正部を目視で見いだされにくいものとすることができる。
上記発明においては、上記修正部でのx値、y値、Y値が、x:0.620〜0.670の範囲、y:0.310〜0.350の範囲、Y:10〜20の範囲であることが好ましい。x値、y値、Y値が上記範囲内にあることで、上記修正部が目視で発見されにくくなるからである。
また本発明においては、上記修正部中の上記緑色顔料の含有量が、1重量%〜5.0重量%であることが好ましい。上記緑色顔料の含有量が上記範囲内であることにより、上記修正部を所望する輝度にすることができるためである。
さらに本発明においては、上記赤色顔料がジケトピロロピロール系顔料であり、上記緑色顔料がハロゲン化フタロシアニン系顔料であることが好ましい。上記赤色顔料は、高色濃度カラーフィルタの赤色着色層に好適に用いられるため、修正部の顔料に用いることで、相溶性が良くなるためである。また、上記緑色顔料は、調色用顔料として用いた場合、少量加えることにより、Y値を所望の値まで下げることが可能であるため、修正に用いられる修正用赤インキの物性安定性を保つことができる。
本発明においては、上記非修正部と上記修正部とのY値の差が、5以下であることが好ましい。上記範囲を超える場合、上記修正部が目視により見いだされやすくなるおそれが生じるためである。
また、本発明においては、上記修正部が上記遮光部で画定された画素部単位であることが好ましい。上記修正部が画素部単位であることにより、上記修正部が形成されても高色濃度カラーフィルタの着色層全体の平滑性を良好なものとすることができる。
また、本発明は、ポストベーク処理後の高色濃度カラーフィルタの赤色着色層の欠陥部を打ち抜いて除去し、打ち抜き部位を形成する打ち抜き工程と、上記打ち抜き部位に修正用赤インキを塗布する修正用赤インキ塗布工程と、塗布した上記修正用赤インキを硬化させて、修正部を形成する硬化工程とを有する高色濃度カラーフィルタの修正方法であって、上記修正用赤インキが、少なくとも、着色剤と、反応性官能基を有するモノマーと、ポリマーと、溶剤とを含有し、上記着色剤が、主顔料の赤色顔料に対し、調色用顔料として緑色顔料を用いたものであることを特徴とする高色濃度カラーフィルタの修正方法を提供する。
本発明に用いられる修正用赤インキは主顔料の赤色顔料に調色用顔料として緑色顔料を少量加えることにより、物性安定性を損なうことなく、Y値を所望の値まで下げることができる。したがって、本発明によれば、高色濃度カラーフィルタの修正において、上記修正用赤インキを用いることで、修正部が輝点として目視で発見されにくいものとすることができる。
上記発明においては、上記打ち抜き工程で、形成される打ち抜き部位が上記遮光部で画定された画素部単位であることが好ましい。赤色着色層の欠陥部を画素部単位で打ち抜くことで、修正部を形成する際、平滑性の良いものとすることができるからである。
また、修正にかかる時間を短くすることが可能となる。
また、本発明は、上述したような高色濃度カラーフィルタの修正方法を用いた修正工程を有することを特徴とする高色濃度カラーフィルタの製造方法を提供する。
本発明によれば、上記修正工程を有することで、本発明の高色濃度カラーフィルタの製造方法によって製造された高色濃度カラーフィルタは、修正部を輝点として見出されにくいものとすることができる。
本発明においては、赤色着色層の欠陥を修正により目視で見いだされにくくし、無欠陥品と同等の性能を有する高色濃度カラーフィルタを提供するという効果を奏する。
以下、本発明を詳しく説明する。なお、本明細書中において(メタ)アクリルはアクリル及びメタクリルを表し、(メタ)アクリレートはアクリレート及びメタクリレートを表す。
また、本明細書中において光とは、光反応性官能基に光反応を引き起こさせることが可能な可視及び非可視領域の波長が全て含まれ、例えばマイクロ波、可視光、紫外線、電磁波、電子線等が全て含まれる。
A.高色濃度カラーフィルタ
まず、本発明の高色濃度カラーフィルタについて説明する。
本発明の高色濃度カラーフィルタは、基材と、上記基材上に形成された画素部を画定する遮光部と、上記遮光部の開口部に形成された赤色着色層とを有する高色濃度カラーフィルタであって、上記赤色着色層は、製造時に修正された修正部と、修正されていない非修正部とからなり、上記修正部は、主顔料として赤色顔料を用い、調色用顔料として緑色顔料を用いた着色剤を含有する着色層であることを特徴とする。
図1は、本発明の高色濃度カラーフィルタの一例を示す模式図である。なお、図1(a)は図1(b)のA−A線断面図である。図1(a)に例示するように、高色濃度カラーフィルタ11は、基材1と、基材1上に形成された遮光部2と、遮光部2の開口部に形成された赤色着色層3Rとを有している。また、赤色着色層3Rは、修正部3dと非修正部3eとを有するものである。なお、本発明の高色濃度カラーフィルタにおいては、通常着色層として、赤色着色層3Rの他に、複数色の着色層(例えば青色着色層3Bや緑色着色層3G等)を有するものであるとする。
ここで、本発明における赤色着色層の「非修正部」とは、赤色着色層形成時に欠陥が生じていない部位であり、修正を行わない部位を指すものとする。
このような高色濃度カラーフィルタの赤色着色層の修正部は、従来の修正用赤インキを用いて形成すると、輝点として目視で見いだされやすくなるという高色濃度カラーフィルタの赤色着色層特有の問題が生じる。しかしながら、従来用いられる修正用赤インキの顔料濃度を上げて色度および輝度を上げようとすると、加工性や物性が悪くなり、修正部をうまく形成できないといった問題が生じてしまう。
本発明によれば、修正部が主顔料の赤色顔料を用い、調色用顔料として緑色顔料を用いた着色剤を含有していることから、Y値を所望の値まで下げることができるので、修正部が目視で発見されにくいものとすることができる。
また、上記着色剤を用いることで、修正部形成の際、加工がしやすくなる。
以下、本発明の高色濃度カラーフィルタの各構成について説明する。
1.赤色着色層
まず、本発明の高色濃度カラーフィルタの赤色着色層について説明する。
本発明に用いられる赤色着色層は、基材上に形成された遮光部の開口部上に形成され、製造時に修正された修正部と、修正されていない非修正部とからなるものである。
以下、修正部、および非修正部についてそれぞれ説明する。
(1)修正部
本発明に用いられる赤色着色層の修正部は、主顔料として赤色顔料を用い、調色用顔料として緑色顔料を用いた着色剤を含有する着色層からなるものである。
上記修正部は上記着色剤を含有することにより、輝度を後述する非修正部と同等なものとすることができるので、目視で見いだされにくいという利点を有する。
a.材料
本発明に用いられる修正部は、材料として着色剤の他に、通常、反応性官能基を有するモノマー、ポリマー、その他の添加剤等を用いて形成されるものである。
(i)着色剤
本発明に用いられる赤色着色層の修正部に使用される着色剤は、主顔料として赤色顔料を用い、調色用顔料として緑色顔料を用いたものである。
このような顔料としては、調整時に均一に混ざり、かつ、赤色着色層の非修正部に用いられるインキとの相溶性が良いものとすることができるのであれば、特に限定されるものではない。
赤色顔料としては、アンスラキノン系、もしくはジケトピロロピロール系顔料であることが好ましい。具体的には、カラーインデックス(C.I.;The Society of Dyers and Colourists 社発行) においてピグメント(Pigment)に分類されている化合物、すなわち、下記のようなカラーインデックス(C.I.)番号が付されているものを挙げることができる。具体的には、C.I.ピグメントレッド254やC.I.ピグメントレッド177が挙げられ、中でもC.I.ピグメントレッド254を用いることが好ましい。C.I.ピグメントレッド254を用いることで、高輝度を維持した状態で高色度の色味を出すことが可能であるからである。
緑色顔料としては、ハロゲン化フタロシアニン系顔料、特に臭化フタロシアニン系顔料であることが好ましい。具体例には、C.I.ピグメントグリーン36が挙げられる。
本発明において、上記着色剤中の上記緑色顔料の含有量としては、修正部が目視により見いだされない色度および輝度を保つことができる量であれば特に限定されないが、1重量%〜15重量%の範囲内が好ましく、中でも1重量%〜14重量%の範囲内、特に1重量%〜12重量%の範囲内が好ましい。上記緑色顔料の含有量が上記範囲に満たない場合、調整した着色剤のY値を所望する値まで下げることができず、この着色剤を含有した修正部は輝点となって目視で見いだされやすくなるからであり、上記範囲を超える場合、後述する非修正部の色と異なって見える可能性があるからである。
また、後述する非修正部との色の調整を行うために、調色用顔料として、他の色の顔料を着色剤に加えてもよい。このような調色用顔料としては、黄色顔料が挙げられる。
上記黄色顔料としては、アゾ錯体系顔料等が好ましく、具体的には、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー150等が挙げられる。
このような調色用顔料の含有量は後述する非修正部の色により適宜調整される。
修正部中の上記着色剤の含有量としては、全着色剤中、1重量%〜25重量%が好ましく、1重量%〜15重量%が更に好ましく、1重量%〜5重量%が特に好ましい。
(ii)反応性官能基を有するモノマー
本発明に用いられる修正部は、反応性官能基を有するモノマーを使用することができる。
反応性官能基の反応形式は硬化反応であれば特に限定されず、例えば、反応エネルギーの点では光反応又は熱反応のいずれに属するものであってもよいし、活性種の点ではラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合、光二量化反応等のいずれに属するものであってもよい。具体的には、例えば、モノマーが反応性官能基としてエチレン性不飽和結合を有する場合には光ラジカル重合及び熱ラジカル重合が可能であり、モノマーが反応性官能基としてエポキシ基を有する場合には熱硬化及び光カチオン重合が可能である。
光反応性のモノマーとしては、エチレン性不飽和結合を有するモノマーが好ましく用いられる。光ラジカル重合性基としてのエチレン性不飽和結合を有するモノマーは、光照射により直接、又は開始剤の作用を受けて間接的に重合反応を生じるものであり、赤色着色層に修正部を形成する際、光照射により短時間で形成を行うことができるため好ましく用いられる。
エチレン性不飽和結合を有するモノマーとして具体的には、次のような多官能アクリレート系のモノマー、すなわち、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートプロピレンオキサイド付加物、エチレングリコール(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンテトラ(メタ)アクリレート、テトラトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、などを例示することができるが、中でも、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートが、高い架橋密度が得られ、充分な硬化性を示すので好ましい。
光カチオン重合反応性モノマーとしては、例えば、エポキシ基、オキセタニル基等の環状エーテル基、チオエーテル基、ビニルエーテル基等を有するモノマーが挙げられる。
光アニオン重合性モノマーとしては、例えば、電子吸引性基をもつビニル基、環状ウレタン基、環状尿素類、環状シロキサン基等を有するモノマーが挙げられる。
熱反応性の系としては、例えば、エポキシ基と活性水素、環状尿素基と水酸基等の開環付加反応系等を用いることができる。特に好ましくは、経時安定性の点からグリシジル基、脂環式エポキシ基、オキセタニル基を有するモノマー(オリゴマーも含む)と多価カルボン酸無水物又は多価カルボン酸の組み合わせを例示することができる。また、硬化性の点からは、グリシジル基、脂環式エポキシ基、オキセタニル基を有するモノマーと特許第2682256号、特許第2850897号、特許第2894317号、特開2001−350010号公報に開示されているようなブロックカルボン酸の組み合わせを使用するのが特に好ましい。
また、グリシジル基、脂環式エポキシ基、オキセタニル基を有するモノマーとしては、常温で液状のノボラック系エポキシ、脂環式エポキシ、カルドエポキシ等を例示でき、例えば、商品名BPEFG(ナガセケムテックス製)、セロキサイド2021P、3000、2000、スチレンオキサイド、エポリードGT300、GT400(以上、ダイセル化学工業製)、エピコート901、801P、802、802XA、806、806L、807、815、819、825、827、828、815XA、828EL、828XA、152、604、630(以上、油化シェルエポキシ製)等を例示することができる。中でも、脂環式エポキシであるエポリードGT400が、粘度、反応性の点から、好ましい。
エポキシ基を有するモノマーと組み合わせて用いる多価カルボン酸無水物の具体例としては、無水フタル酸、無水イタコン酸、無水コハク酸、無水シトラコン酸、無水ドデセニルコハク酸、無水トリカルバリル酸、無水マレイン酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水ジメチルテトラヒドロフタル酸、無水ハイミック酸、無水ナジン酸などの脂肪族または脂環族ジカルボン酸無水物;1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物などの脂肪族多価カルボン酸二無水物;無水ピロメリット酸、無水トリメリット酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸などの芳香族多価カルボン酸無水物;エチレングリコールビストリメリテイト、グリセリントリストリメリテイトなどのエステル基含有酸無水物を挙げることができ、特に好ましくは、芳香族多価カルボン酸無水物を挙げることができる。また、市販のカルボン酸無水物からなるエポキシ樹脂硬化剤も好適に用いることができる。
また、エポキシ基を有するモノマーと組み合わせて用いる多価カルボン酸の具体例としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ブタンテトラカルボン酸、マレイン酸、イタコン酸などの脂肪族多価カルボン酸;ヘキサヒドロフタル酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸などの脂肪族多価カルボン酸、およびフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ピロメリット酸、トリメリット酸、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸などの芳香族多価カルボン酸を挙げることができ、好ましくは芳香族多価カルボン酸を挙げることができる。
これら多価カルボン酸無水物および多価カルボン酸は、1種単独でも2種以上の混合でも用いることができる。硬化剤の配合量は、エポキシ基を有するモノマー100重量部当たり、通常は50〜200重量部の範囲とする。
また、光反応及び熱反応性モノマーとしては、エチレン性不飽和結合とエポキシ基を有するモノマーが挙げられ、具体的には、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、α−エチルアクリル酸グリシジル、α−n−プロピルアクリル酸グリシジル、α−n−ブチルアクリル酸グリシジル、アクリル酸−3,4−エポキシブチル、メタクリル酸−3,4−エポキシブチル、メタクリル酸−4,5−エポキシペンチル、アクリル酸−6,7−エポキシヘプチル、メタクリル酸−6,7−エポキシヘプチル、α−エチルアクリル酸−6,7−エポキシヘプチルなどの(メタ)アクリレート類;o−ビニルフェニルグリシジルエーテル、m−ビニルフェニルグリシジルエーテル、p−ビニルフェニルグリシジルエーテル、o−ビニルベンジルグリシジルエーテル、m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、p−ビニルベンジルグリシジルエーテルなどのビニルグリシジルエーテル類;2,3−ジグリシジルオキシスチレン、3,4−ジグリシジルオキシスチレン、2,4−ジグリシジルオキシスチレン、3,5−ジグリシジルオキシスチレン、2,6−ジグリシジルオキシスチレン、5−ビニルピロガロールトリグリシジルエーテル、4−ビニルピロガロールトリグリシジルエーテル、ビニルフロログリシノールトリグリシジルエーテル、2,3−ジヒドロキシメチルスチレンジグリシジルエーテル、3,4−ジヒドロキシメチルスチレンジグリシジルエーテル、2,4−ジヒドロキシメチルスチレンジグリシジルエーテル、3,5−ジヒドロキシメチルスチレンジグリシジルエーテル、2,6−ジヒドロキシメチルスチレンジグリシジルエーテル、2,3,4−トリヒドロキシメチルスチレントリグリシジルエーテル、及び、1,3,5−トリヒドロキシメチルスチレントリグリシジルエーテル、脂環式エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(iii)ポリマー
本発明に用いられる修正部に使用できるポリマーとしては、特に限定されるものではなく、修正部形成時に使用する溶剤に溶解するものであるか、上述したモノマーに相溶するものであれば良い。修正部形成時に用いられるインキは、溶剤の配合量が制限されて少ないので、反応性官能基を有するモノマーに一部溶剤の代替機能を持たせる必要があるため、使用するモノマーに相溶性が高いものがより好ましい。
ポリマーは、インキの状態のときにモノマーと比べて高粘度であり、粘度を高く調整するのに用いられるため、重量平均分子量は30,000以上(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算重量平均分子量)であることが好ましく、50,000以上であることがより好ましい。このような場合には、少量で充分な粘度上昇効果を得られる場合が多い。
このようなポリマーは、単独で又は2種以上混合して用いることができる。
また、特に後述する非修正部に用いられているポリマーと同じ種類のポリマーである方が上記修正部の非修正部へのなじみ、密着性などの面で好ましい。例えば、高色濃度カラーフィルタの着色層に一般的に用いられているポリマーはアクリル樹脂等であり、高色濃度カラーフィルタの着色層を修正しようとする場合は、これらを好ましく用いることができる。
ポリマーは反応性のものでも非反応性のものでも使用できるが、反応性ポリマーを用いる場合には、塗膜を反応硬化させて膜強度を上げることができるので好ましい。反応性官能基の反応形式は、上記反応性官能基を有するモノマーに例示したものと同様の反応形式が使用可能であり、特に限定されない。
ここで、非反応性ポリマーとしては、例えば、次のモノマーからなる重合体、又は2種以上のモノマーを用いた共重合体:(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、スチレン、ポリスチレンマクロモノマー、及びポリメチルメタクリレートマクロモノマー、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、α−ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、α−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデニカル(メタ)アクリレート;等を用いることができる。
また、反応性ポリマーとしては、反応性官能基を有するポリマーであればよく、例えば、エチレン性不飽和結合を有するポリマー、エポキシ基を有するポリマー、オキサゾリン基を有するポリマー、環状尿素基を有するポリマー、環状エステル基を有するポリマー、ポリイミド前駆体(ポリアミック酸)、メラミン樹脂等を用いることができるが、安定性と反応性の点から、エチレン性不飽和結合を有するポリマー、エポキシ基を有するポリマーが好ましく用いられる。
エチレン性不飽和結合を有するポリマーとしては、上記エチレン性不飽和結合を含有する多官能アクリレート系のモノマーの1種又は2種以上用いた重合体及び共重合体を用いることができる。その中でも特に、ジアリルフタレートプレポリマー、特開2000−239497号公報で示されるポリマーは、熱硬化性の点から、好ましく用いられる。
(iv)その他の添加剤
本工程に用いられる修正部は上述した着色剤、反応性官能基を有するモノマー、およびポリマー以外にも、例えば、重合禁止剤、顔料分散剤、重合開始剤、界面活性剤、架橋剤等を添加してもよい。これらが添加されていることにより、修正部を製造する際に使用する修正用赤インキの物性安定性が高くなるためである。
b.特性
本発明に用いられる赤色着色層の修正部は、後述する非修正部に対して目視されにくい程度の色度および輝度となるように上述した着色剤等の材料を調整して形成される。
このような修正部においては、後述する非修正部に対して目視で見いだされにくい程度の色度と輝度を有しているものであれば特に限定されないが、x値が、0.620〜0.670の範囲、中でも0.630〜0.670の範囲、特に0.635〜0.670の範囲であること好ましく、y値が、0.310〜0.350の範囲、中でも0.320〜0.350の範囲、特に0.330〜0.350の範囲であること好ましく、Y値が、10〜20の範囲、中でも13〜20の範囲、特に15〜20の範囲であることが好ましい。x値、y値、Y値が上記範囲内であることにより、上記修正部を目視で見いだされにくいものとすることができるからである。
また、x値、y値、Y値の測定方法は、分光光度計:OSP−SP200(オリンパス製)を用いて測定した。なお、バックライトはC光源を使用した。
また、高色濃度カラーフィルタの赤色着色層の非修正部と上記修正部とのY値の差が、5以下、中でも4以下、特に2以下であることが好ましい。Y値の差が上記範囲を超える場合、修正部が視覚的に異なる色の点に見える可能性があるからである。
なお、この場合のY値は、後述する高色濃度カラーフィルタの赤色着色層の非修正部および上述した修正部のそれぞれのY値の測定方法によって求めた値である。
c.修正部
本発明に用いられる修正部の態様について説明する。図2および図3は本発明の高色濃度カラーフィルタの一例を示す模式図である。本発明に用いられる修正部は、赤色着色層の欠陥部を修正できるのであれば、その態様について特に限定されず、例えば図2(a)のように、赤色着色層3R中の欠陥部およびその周辺を除去して形成された打ち抜き部位6を形成し、図2(b)のように打ち抜き部位6内に形成されたものであっても良いし、図3(a)のように遮光部2で画定された画素部単位をすべて除去して打ち抜き部位6を形成し、図3(b)のように画素部単位全体に形成されたものであってもよいが、加工面から、修正部は画素部単位全体であることが好ましい。
赤色着色層の一画素部中に欠陥が複数個存在する場合、修正部を個々に対し形成すると、赤色着色層表面の平滑性が悪くなり、かつ工程に時間がかかるという問題が生じる。
これに対して、修正部の形成を画素部単位で行えば、工程は一度で済み、赤色着色層表面の平滑性も良好なものとすることが可能である。
なお、図2および図3において上記に記載していない構成については、図1と同様とすることができるのでここでの説明は省略する。
本発明に用いられる修正部を画素部単位で連続して形成する場合、5個以下が好ましく、中でも2〜5個程度、特に2〜3個程度であることが好ましい。上記範囲を超えると、修正部が目視で発見されやすくなる可能性があるからである。
(2)非修正部
次に、本発明に用いられる非修正部について説明する。
本発明に用いられる非修正部は、後述する遮光部の開口部に形成され、製造時に修正されていない部分を示すものである。
a.材料
本発明に用いられる非修正部は、顔料や染料等の着色剤を感光性樹脂中に分散または溶解させたものである。
このような非修正部の着色剤としては、赤色顔料のみ、もしくは赤色顔料を主顔料として用い、他の色を調色用顔料として用いたものが好ましい。
本発明に用いられる非修正部に好適に使用される赤色顔料としては、アンスラキノン系、もしくはジケトピロロピロール系顔料であり、具体的には、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントレッド177等が挙げられる。上述した顔料は1種のみで用いてもよいし、2種以上混ぜて用いてもよい。
また、調色用顔料としては、黄色顔料が用いられ、好適に使用される黄色顔料としては、アゾ錯体系顔料であり、具体的には、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー150等が挙げられる。
上記着色剤以外の材料については、「(1)修正部」の項で示したものと同様のものとすることができるため、ここでの記載は省略する。
b.特性
本発明に用いられる赤色着色層の非修正部は、高色濃度カラーフィルタの赤色着色層として色度および輝度を調整して形成される。
ここで、本発明における非修正部は、「高色濃度カラーフィルタ」の赤色着色層であり、膜厚1μm〜2μm程度でのx値、y値、およびY値が、x:0.635〜0.670の範囲内、y:0.320〜0.340の範囲内、Y:13〜20の範囲内のものであることとする。
なお、上記x値、y値、Y値の測定は、分光光度計:OSP−SP200(オリンパス製)を用いて行い、バックライトはC光源を使用した。
c.非修正部
本発明において、上述したような非修正部の形成方法としては、特に限定されるものではなく、一般的な高色濃度カラーフィルタにおける着色層の形成方法、例えばフォトリソグラフィー法、インクジェット法、印刷法等を挙げることができる。
本発明に用いられる非修正部の厚みとしては、用いられる高色濃度カラーフィルタの用途によって適宜調整されるものではあるが、1.5μm〜2.5μm程度、中でも1.5μm〜2.3μm程度、特に1.7μm〜2.2μm程度が好ましい。
2.基材
本発明に用いられる基材は、着色層、および遮光部を形成可能であり、可視光に対して透明な基材であれば特に限定されるものではなく、一般的な高色濃度カラーフィルタに用いられる基材と同様のものとすることができる。
具体的には、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジッド材、あるいは、透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材等が挙げられる。
3.遮光部
本発明に用いられる遮光部は、上記基材上に形成され、画素を画定するものである。
上記遮光部のパターン形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、ストライプ状、マトリクス状等の形状が挙げられる。
また、このような遮光部としては、一般的に、高色濃度カラーフィルタの遮光部として用いられるものと同様とすることができ、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法等によって、厚み1000〜2000Å程度のクロム等の金属薄膜を形成し、この薄膜をパターニングしたもの等であってもよく、また、例えば、樹脂バインダー中にカーボン微粒子、金属酸化物、無機顔料、有機顔料等の遮光性粒子を含有させた層をフォトリソ法、印刷法等により形成した方法等であってもよい。
4.その他の構成
本発明の高色濃度カラーフィルタは、上記赤色着色層、基材、遮光部以外にも、通常、複数色からなる着色層を有する。また例えば、オーバーコート層や透明電極層、更には配向膜や柱状スペーサ等が形成されたものであってもよい。
B.高色濃度カラーフィルタの修正方法
次に、本発明の高色濃度カラーフィルタの修正方法について説明する。
本発明の高色濃度カラーフィルタの修正方法は、ポストベーク処理後の高色濃度カラーフィルタの赤色着色層の欠陥部を打ち抜いて除去し、打ち抜き部位を形成する打ち抜き工程と、上記打ち抜き部位に修正用赤インキを塗布する修正用赤インキ塗布工程と、塗布した上記修正用赤インキを硬化させて、修正部を形成する硬化工程とを有する高色濃度カラーフィルタの修正方法であって、上記修正用赤インキが、少なくとも、着色剤と、反応性官能基を有するモノマーと、ポリマーと、溶剤とを含有し、上記着色剤が、主顔料の赤色顔料に対し、調色用顔料として緑色顔料を用いたものであることを特徴とする方法である。
本発明の高色濃度カラーフィルタの修正方法について図を用いて説明する。
図4は本発明の高色濃度カラーフィルタの修正方法の一例を示す工程図である。図4に例示するように、本発明の高色濃度カラーフィルタの修正方法は、ポストベーク処理後の高色濃度カラーフィルタ11の赤色着色層3Rにおける欠陥部5(図4(a))を、例えばレーザー7で打ち抜いて除去し、打ち抜き部位6を形成する打ち抜き工程(図4(b))と、打ち抜き部位6に例えば針状物8を用いて修正用赤インキ4を塗布する修正用赤インキ塗布工程(図4(c))と、塗布した修正用赤インキ4を例えば光9で硬化させて修正部3dを形成する硬化工程(図4(d))とを有する方法である。
本発明によれば、着色層に用いた赤色着色層形成インキとは異なる修正用赤インキを用いることによって、修正部の周囲に新たな問題となる突起や、重なり部分の発生率を抑えて、平滑性が高く、目視されにくい修正部を形成することが可能となる。
以下、各工程について説明する。
1.打ち抜き工程
本工程は、ポストベーク処理後の高色濃度カラーフィルタの着色層の欠陥部を打ち抜いて除去し、打ち抜き部位を形成する工程である。
本工程において除去する欠陥部の種類としては、除去できる欠陥部であれば特に限定されず、着色層を形成した際に、不純物等が付着して生じた突起や、不純物等によって着色層が濡れ広がらずに生じたいわゆる白欠陥、遮光部を形成する遮光部形成用組成物が着色層内に付着して生じたいわゆる黒欠陥等の欠陥部分、およびその周辺領域の着色層等が挙げられる。
また、本工程において、欠陥部の除去方法としては、欠陥部およびその周辺領域の着色層を除去できる方法であるならば、特に限定されないが、特にレーザーを用いて欠陥部を揮散させる方法が好ましい。使用するレーザーとしては、YAGレーザーが挙げられる。
本工程で形成される打ち抜き部位としては、赤色着色層の欠陥部を加工しやすく打ち抜いたものであれば特に限定されず、例えば、図2(a)のように赤色着色層3R中の欠陥部およびその周囲のみを打ち抜いたものであってもよいし、また例えば図3(a)のように遮光部2で画定された画素部単位であってもよいが、加工面から、打ち抜き部位は画素部単位であることが好ましい。上記打ち抜き部位を画素部単位で形成することにより、後述する修正用赤インキ塗布工程において、修正用赤インキを画素部全体の均一に塗布することができるため、平滑性が良好な修正部を形成することが可能であるからである。
また、一つの画素部中に複数個の欠陥を有する場合、個々をレーザー等で打ち抜くよりも、工程に要する時間を短縮することができる。
赤色着色層中の欠陥部およびその周囲のみを打ち抜き部とする場合の打ち抜き部の形状としては、修正部を形成できる形状であれば特に限定されず、線形、円形、矩形、多角形等を挙げることができる。
2.修正用赤インキ塗布工程
本工程は、上記打ち抜き部位に修正用赤インキを塗布する工程である。
まず、本工程に用いられる修正用赤インキについて、以下に詳しく説明する。
(1)修正用赤インキ
本工程に用いられる修正用赤インキは、少なくとも、着色剤と、反応性官能基を有するモノマーと、ポリマーと、溶剤とを含有し、上記着色剤が、主顔料の赤色顔料に対し、調色用顔料として緑色顔料を用いたものである。
a.材料
(i)着色剤
本工程に用いられる着色剤は主顔料の赤色顔料に対し、調色用顔料として緑色顔料を用いたものである。材料となる顔料、および着色剤中の緑色顔料の含有量等については「A.高色濃度カラーフィルタ」の項で詳しく説明したのでここでの記載は省略する。
本工程に用いられる修正用赤インキ中の上記着色剤の配合量としては、20重量%〜40重量%が好ましく、25重量%〜40重量%が更に好ましく、28重量%〜40重量%が特に好ましい。
(ii)反応性官能基を有するモノマー
本工程に用いられる修正用赤インキは反応性官能基を有するモノマーを使用することができる。
本工程に用いられる修正用赤インキは、バインダー成分として後述するポリマーと反応性官能基を有するモノマーとの両方を含有するため、従来ポリマーに求められていた粘度調整や塗布後の成膜性や硬化性、被塗工面に対する密着性等の機能を、反応性官能基を有するモノマーとポリマーとの両方で分けることができ、その結果、例えば必ずしもポリマーに硬化性を必要としない等、ポリマーの選択の自由度が高まり、修正用赤インキとしての設計の自由度が高まる。従って、反応性官能基を有するモノマーおよびポリマーの種類と量とを調節することによって、粘度等の塗布適性に関係する物性を適切な範囲に調整しながら、着色剤およびバインダー成分の量比も適切な範囲に調整して、充分な着色濃度と、基材に対する充分な密着性とが得られる。
また、本工程に用いられる修正用赤インキは、反応性官能基を有するモノマーを含有するために、ポリマーのみを含有する場合に比べて、修正部の耐溶剤性や耐熱性、被塗工面に対する密着性を向上させる効果がある。
更に、本工程に用いられる修正用赤インキは、反応性官能基を有するモノマーが、一部溶剤の代替となり得るため、インキ中の溶剤含有量を減らすことができる。このため、溶剤の揮発量が減少し、保存時や使用時にはインキの粘度等の物性安定性が良くなり、インキの塗布後においては溶剤の揮発による体積減少率が小さくなる。体積減少率が小さいため、色抜け部に補充した部分の膜厚を少ない修正インキの付着量で充分に厚くすることが可能であり、繰り返し塗布する手間がなくなり、また、付着させたインキ滴は乾燥前でも体積が小さいので周囲にはみ出し難くなり、新たな突起の形成や混色欠陥の発生を回避することができる。
本工程に用いられる修正用赤インキおいて、反応性官能基を有するモノマーは、後述するポリマーと共に成膜性や被塗工面に対する密着性を付与するためのバインダー成分を構成し、特に硬化反応性を付与する作用をする。
また、このモノマーは、溶剤の一部と置き換えられる液状成分であり、溶剤の使用量を減らせる効果を付与すると共に、インキの粘度等の物性を調整するための成分でもある。
従って、本工程に用いられる修正用赤インキに使用できる反応性官能基を有するモノマーは、重合反応の構成単位となり得る化合物であり、例えば、2以上のモノマーが重合したオリゴマーであっても反応性官能基を有し、常温で流動性があるものであれば、本工程において、モノマーとして用いることができる。
このような反応性官能基を有するモノマーは、単独で又は2種以上混合して用いることができる。
反応性官能基を有するモノマーとして、反応性官能基を1分子内に2以上有する多官能の反応性モノマーを用いる場合には、高い架橋密度が得られ、十分な硬化性を示すので好ましい。
本工程に用いられる具体的なモノマーとしては、「A.高色濃度カラーフィルタ」の項で詳しく説明したのでここでの記載は省略する。
反応性官能基を有するモノマーは、修正用赤インキ中に15重量%〜65重量%が好ましく、20重量%〜55重量%が更に好ましく、25重量%〜45重量%配合することが特に好ましい。
(iii)ポリマー
本工程に用いられる修正用赤インキにおいて、ポリマーは、成膜性や被塗工面に対する密着性を付与するためのバインダー成分として、また、インキの状態のときにモノマーと比べて高粘度であることから、インキの粘度等物性を調整するための成分として配合される。
本工程に用いられる修正用赤インキにおいては、特にバインダー成分としての機能を、上記反応性官能基を有するモノマーと分け合うため、使用できるポリマーの選択肢が広がり、設計の自由度が増す。
本工程に用いられる修正用赤インキの具体的なモノマーとしては、「A.高色濃度カラーフィルタ」の項で詳しく説明したのでここでの記載は省略する。
ポリマーは、修正用赤インキ中に1重量%〜25重量%が好ましく、2重量%〜20重量%が更に好ましく、2重量%〜12重量%配合することが特に好ましい。
(iv)溶剤
本工程に用いられる修正用赤インキに使用できる溶剤としては、特に限定されないが、着色剤の分散性や反応性官能基を有するモノマーやポリマーに対する溶解性又は分散性の良好な溶剤を用いることが好ましく、2種以上の溶剤を用いた混合溶剤であっても良い。
溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、N−プロピルアルコール、i−プロピルアルコールなどのアルコール系溶剤;メトキシアルコール、エトキシアルコールなどのセロソルブ系溶剤;メトキシエトキシエタノール、エトキシエトキシエタノールなどのカルビトール系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、乳酸エチルなどのエステル系溶剤;アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤;メトキシエチルアセテート、エトキシエチルアセテート、エチルセロソルブアセテートなどのセロソルブアセテート系溶剤;メトキシエトキシエチルアセテート、エトキシエトキシエチルアセテートなどのカルビトールアセテート系溶剤;ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンなどの非プロトン性アミド溶剤;γ−ブチロラクトンなどのラクトン系溶剤;ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタレンなどの不飽和炭化水素系溶剤;N−ヘプタン、N−ヘキサン、N−オクタンなどの飽和炭化水素系溶剤などの非水系有機溶剤を例示することができる。これらの溶剤の中では、メトキシエチルアセテート、エトキシエチルアセテート、エチルセロソルブアセテートなどのセロソルブアセテート系溶剤;メトキシエトキシエチルアセテート、エトキシエトキシエチルアセテートなどのカルビトールアセテート系溶剤;エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテルなどのエーテル系溶剤;メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、乳酸エチルなどのエステル系溶剤が特に好適に用いられる。特に好ましくは、PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、CHOCHCH(CH)OCOCH)(商品名:メトキシプロピルアセテート(ダイセル化学工業製))、MBA(酢酸−3−メトキシブチル、CHCH(OCH)CHCHOCOCH)、DMDG(ジエチレングリコール時メチルエーテル、H3COC24OCH3)又はこれらを混合したものを使用することができる。
溶剤は、本工程に用いられる修正用赤インキ中に25重量%〜70重量%配合されるが、25〜55重量%配合することが更に好ましく、30〜45重量%配合することが特に好ましい。
(v)その他の添加剤
本工程に用いられる修正用赤インキは、上述した着色剤、反応性官能基を有するモノマー、およびポリマー以外にも、例えば、重合禁止剤、顔料分散剤、重合開始剤、界面活性剤、架橋剤等を添加してもよい。これらが添加されていることにより、修正用赤インキの物性安定性や加工性が高くなるためである。
本工程に用いられる修正用赤インキにおける固形分濃度としては、40重量%〜55重量%であることが好ましく、45重量%〜52重量%がより好ましく、45重量%〜50重量%であることが更に好ましい。
固形分中の着色剤濃度は、30重量%〜60重量%であることが好ましく、35重量%〜60重量%がより好ましく、40重量%〜55重量%であることが更に好ましい。
固形分中のバインダー成分は、30重量%〜60重量%であることが好ましく、35重量%〜60重量%がより好ましく、40重量%〜55重量%であることが更に好ましい。
なお、ここで固形分濃度とは、溶剤以外のインキ含有物、すなわち着色剤、反応性官能基を有するモノマー、ポリマー、その他の任意成分の正味の重量のインキ重量に対する重量%のことである。また、固形分中の着色剤濃度は、インキ中に含まれる固形分の重量に対する着色剤の重量%で表す。さらに、固形分中のバインダー成分の濃度は、インキ中に含まれる固形分の重量に対するバインダー成分(すなわち本工程においては、反応性官能基を有するモノマーとポリマーの合計量)の重量%で表す。
本工程に用いられる修正用赤インキは、反応性官能基を有するモノマーを配合して溶剤機能を一部代替することにより溶剤配合量を少なくすることができるため、固形分濃度が高い傾向にある。従って、溶剤の揮発量が少ないことから、保存時や使用時にはインキの粘度等の物性安定性が良くなり、インキの塗布後においては溶剤の揮発による体積減少率が小さくなる。体積減少率が小さいため、色抜け部に補充した部分の膜厚を少ないインキの付着量で充分に厚くすることが可能であり、繰り返し塗布する手間がなくなり、また、付着させたインキ滴は乾燥前でも体積が小さいので周囲にはみ出し難くなり、新たな突起の形成や混色欠陥の発生を回避することができる。
また、本工程においては修正用赤インキの固形分中のバインダー成分濃度が、高い傾向にあるため、乾燥後の塗膜の基材に対する密着性が良く、修正部の耐溶剤性や耐熱性も高い。
b.物性
次に、本工程に用いられる修正用赤インキの物性について説明する。
本工程に用いられる修正用赤インキにおける粘度としては、20〜300mPa・secであり、20〜150mPa・secであることがより好ましく、20〜70mPa・secであることが特に好ましい。
上記修正用赤インキの粘度が低すぎると塗布後にインキスポットがにじんで広がって混色欠陥を起こしやすくなり、逆に粘度が高すぎると、一回の塗布量を多くしてもにじみや広がりがなくなるものの、塗布スポット上面がなだらかでなくなり、突起高さが大きくなる。
上記修正用赤インキの粘度が上記範囲にあれば、なだらかな形状の塗布スポットになり、にじみも起こらず、突起高さも許容範囲内となることから好ましい。なお、粘度の調整は、通常溶剤添加量の調整で行われる。
ここでの修正用赤インキの粘度は、25℃において、B型粘度計(例えばTOKIMEC製、商品名:VISCOMETER TV−20)を用いて、BLアダプター、M1ローター、又はM2ローターを使用して1分間測定して、その値を求める。
また、せん断速度γ値とせん断応力τ値の関係は、下記式(1)で表すことができる。
τ=KγL ・・・式(1)
(但し、0.081≦K≦0.111、0.881≦L≦0.954)
本工程に用いられる修正用赤インキのせん断速度γ値とせん断応力τ値は、レオメーター(粘弾性測定器)(例えば、レオメトリック・サイエンティフィック・エフ・イー製、ARES100)により、粘弾性を求め、せん断速度γ値と、せん断応力τ値との関係を演算することができる。この関係を両対数プロットし、このプロットの近似式を算出し、式(1)の傾きを得ることができる。
本工程に用いられる修正用赤インキにおいては、γ値が10の時にτ値が0.3〜1.3で、γ値が100の時にτ値が4.0〜10.0であることが、インキ塗布性の点から好ましい。
さらに、γ値が10〜100の時にτ値が0.3〜10.0で、傾きが0.030〜0.15で、且つ次数が0.8〜1.1であることが、インキ塗布性の点から好ましい。
せん断速度とせん断応力の関係が上記範囲内にある場合には、針状媒体によってインキを欠陥部に塗布する際、針先にインキが付着しやすくなるというメリットがある。
本工程に用いられる修正用赤インキにおける静的表面張力は、25℃の時に20mN/m〜45mN/mであることが好ましく、25mN/m〜35mN/mであることがさらに好ましく、25mN/m〜32mN/mであることが特に好ましい。
ここで、静的表面張力は、表面張力計(例えば協和化学製、商品名:DIGI−O−MATIC ESB−IV)を用いて、インキ30mLを小型シャーレ(直径5cm)にとり、白金板が接触して1分後の静的表面張力を求める。
静的表面張力が上記範囲にある場合には、インキを塗布後に塗布した位置からはみ出すことがなく、にじんで広がって混色欠陥を起こしたり、新たな突起を作るという問題が起き難いというメリットがある。
c.製造方法
最後に、本工程に用いられる修正用赤インキの製造方法について説明する。
本工程に用いられる修正用赤インキの製造方法としては、欠陥部を修正するのに適したインキを製造する方法であれば特に限定されず、各成分をあらかじめ別々に混合してから全体を合わせて混合する方法、あるいは、溶剤と着色剤とを混合してあらかじめ分散した着色剤の分散液に、ポリマー、および反応性官能基を有するモノマーを混合する方法、等を用いることができ、粘度安定性を考慮すると、溶剤と着色剤とを混合してあらかじめ分散した着色剤の分散液に、ポリマー、および反応性官能基を有するモノマーを混合する方法が特に好ましい。
本工程における修正用赤インキの製造において、インキ中、または着色剤の分散液中における着色剤の分散方法としては、特に限定されず、ニーダー、ロールミル、アトライタ、スーパーミル、ディゾルバ、サンドミル等の公知の分散機等、様々な方法をとり得る。
(2)塗布方法
本工程において、修正用赤インキを塗布する方法としては、特に限定はないが、特開平8−182949号公報に開示されているように、針状の塗布媒体にインキを付着させ、続いて打ち抜き部位に塗布する方法が、微小な修正スポットに対応できるため好ましい。インキを付着させる側の針状部材の先端が平面状に加工されていると、針状部材の接触による打ち抜き部位周辺の着色層の損傷を防ぐことができるため、さらに好ましい。修正すべき欠陥の大きさに合わせて針状塗布媒体先端の径を変化させると、様々な大きさの欠陥に対応できるため、さらに好ましい。
本工程においては、修正用赤インキを塗布した後、乾燥工程を行ってもよい。乾燥する方法としては、特に限定はなく、例えば、風乾、加熱乾燥、真空乾燥などにより乾燥する。加熱乾燥の場合、オーブン、ホットプレートなどを使用し、50〜300℃の範囲で1分〜3時間行うのが好ましい。また、修正の場合、局所的かつ短時間での乾燥が要求されることが多いので、例えば赤外線スポットヒーターなどを用いて、修正箇所だけを加熱して乾燥する方法も好ましく使用できる。
3.硬化工程
本工程は、塗布した上記修正用赤インキを硬化させて、修正部を形成する工程である。
上記修正用赤インキを硬化させる方法としては、光を用いる方法や、加熱による方法等が挙げられる。
光を用いる方法は、上記修正用赤インキが光反応性官能基を有するモノマー又はポリマーを有する場合に、修正部の表面を瞬時に一次硬化させたり、又は修正部の全体を短時間に硬化させることができるため、好ましい。修正部の表面を瞬時に一次硬化させる場合には、インキの流動性を瞬時にとめることができ、修正部のインキ形状の安定化が図れるというメリットがあり、好ましい。また、加熱工程により短時間で硬化させようとする場合には、着色剤の昇華や欠陥部の熱破壊が生じる場合があるが、光照射する場合には、このようなデメリットは起こり難い。
加熱による方法は、上記修正用赤インキが熱反応性官能基を有するモノマー又はポリマーを有する場合には、修正用赤インキを欠陥部に塗布した後に、加熱工程を備えるようにする。特に好ましくは、光照射後、加熱工程を備えるようにする。
本工程により形成された修正部の膜厚としては、非修正部と同様の厚みであれば特に限定されず、高色濃度カラーフィルタの用途によって適宜選択される。
C.高色濃度カラーフィルタの製造方法
次に、本発明の高色濃度カラーフィルタの製造方法について説明する。
本発明の高色濃度カラーフィルタの製造方法は、ポストベーク処理後の高色濃度カラーフィルタの赤色着色層の欠陥部を打ち抜いて除去し、打ち抜き部位を形成する打ち抜き工程と、上記打ち抜き部位に修正用赤インキを塗布する修正用赤インキ塗布工程と、塗布した上記修正用赤インキを硬化させて、修正部を形成する硬化工程とを有し、上記修正用赤インキが、少なくとも、着色剤と、反応性官能基を有するモノマーと、ポリマーと、溶剤とを含有し、上記着色剤が、主顔料の赤色顔料に対し、調色用顔料として緑色顔料を用いたものである高色濃度カラーフィルタの修正方法を用いた修正工程を少なくとも有することを特徴とする方法である。
本発明によれば、上記修正工程を有することにより、着色層の製造工程中に生じた赤色着色層の欠陥部を修正によって、無欠陥品と同等の性能を有するものとすることが可能となる。
本発明における修正工程に用いられる修正方法については、「B.高色濃度カラーフィルタの修正方法」の項で説明したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
本発明の高色濃度カラーフィルタの製造方法は、通常修正工程前に、基材上に着色層を形成する着色層形成工程、および基材上に形成された着色層のポストベークを行うポストベーク工程を有する。以下、これらについて説明する。
着色層形成工程
本工程は基材上に着色層を形成する工程である。
着色層は、通常、赤色着色層、緑色着色層および青色着色層から構成されるものである。赤色着色層の材料については「A.高色濃度カラーフィルタ」の項で説明したのでここでの記載は省略する。また、緑色着色層および青色着色層の材料については、一般的な高色濃度カラーフィルタに用いられるものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
着色層の形成方法としては、顔料分散法、フォトリソグラフィー法、印刷法、電着法、転写法、インクジェット法等の一般的な方法を使用することができる。
2.ポストベーク工程
本工程は、基材上に形成された着色層のポストベークを行う工程である。
本工程において、着色層のポストベークを行う際の加熱条件等は、上記基材および上記透明樹脂層上に覆うように形成された着色層を目的とする膜厚まで収縮させることが可能な条件であれば、特に限定されるものではなく、一般的な高色濃度カラーフィルタの製造方法におけるポストベーク(焼成)の条件と同様とすることができる。このような加熱条件としては、具体的に150℃〜250℃の範囲内とすることが好ましく、中でも150℃〜240℃の範囲内、特に160℃〜230℃の範囲内とすることが好ましい。
3.その他の工程
高色濃度カラーフィルタの製造方法は、修正工程、着色層形成工程、ポストベーク工程以外にも必要な工程を適宜行うことができる。
例えば基材上に遮光部を形成する遮光部形成工程や、上記着色層上に配向膜を形成する配向膜形成工程、透明電極層を形成する透明電極層形成工程等が挙げられる。このような各工程については、一般的なカラーフィルタの製造方法の際に行なわれる方法と同様とすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、本発明について実施例を用いて具体的に説明する。
[実施例1および比較例1]
(製造例1〜2:顔料分散液の調製)
表1に示す配合量により、着色剤、顔料分散剤、溶媒を秤量し混合した。この混合液を、ジルコニアビーズ(0.3mmφ)(昭和シェル石油製、商品名:ミクロハイカZ Z300)を使用して、ペイントシェーカー(浅田鉄工製、商品名:PAINT SHAKER)にて、3時間分散し、顔料分散液を得た。
Figure 2009163143
(製造例3:ワニスの調製)
表2に示す配合量により、ポリマー、反応性官能基を有するモノマー、重合禁止剤を混合した。この混合液を、110℃まで加熱し、ポリマーを反応性官能基を有するモノマーに溶解させ、ワニス調整液を得た。
Figure 2009163143
(実施例1および比較例1)
実施例1および比較例1の修正用赤インキを下記のように調整した。
表3に示す配合量により、製造例1〜2で得られた顔料分散液、重合開始剤、溶剤を混合し、重合開始剤を溶解させ、新たに顔料分散液を得た。次に、製造例3で得られたワニスと反応性官能基を有するモノマーを混合し溶解させ、新たにワニス調製液を得た。上記顔料分散液と上記ワニス調製液を混合し、粘度を測定し、必要であればさらに溶剤を用いて粘度を調整した。
なお、インキの粘度は、25℃において、B型粘度計(TOKMEC製、商品名:VISCOMETER TV−20)を用いて、BLアダプター、M1ローター、M2ローターを使用して、1分間測定し、その値を求めた。
得られた各微小着色パターン修正用赤インキの組成を表4に示す。
Figure 2009163143
Figure 2009163143
得られた実施例1および比較例1の修正用赤インキを用いて、基板上にそれぞれ1.9μm厚に成膜し、x値、y値、Y値の測定を行った。なお、測定には分光光度計:OSP−SP200(オリンパス製)を用いて行い、バックライトはC光源を使用した。結果を表5に示す。
Figure 2009163143
(評価方法)
実施例1および比較例1で得られた修正用赤インキを用いて、80μm×280μmの画素サイズのカラーフィルタ、および、150μm×350μmの画素サイズのカラーフィルタの2種類についてそれぞれ修正サイズを変えて修正を行い、修正箇所を観察することにより合否を判断した。結果を表6に示す。なお、目視で修正個所がはっきりわかる場合は×とし、目視で修正箇所がわからない場合は○とした。
Figure 2009163143
以上の結果から、実施例1および比較例1ともに、修正サイズは小さい場合は、目視により判断されにくいが、実施例1では、比較例に比べ、大きな面積の修正にも対応できることがわかった。
本発明の高色濃度カラーフィルタの一例を示す模式図である。 本発明の高色濃度カラーフィルタの他の一例を示す模式図である。 本発明の高色濃度カラーフィルタの他の一例を示す模式図である。 本発明の高色濃度カラーフィルタの修正方法の一例を示す工程図である。
符号の説明
1 … 基材
2 … 遮光部
3 … 着色層
3d … 修正部
3e … 非修正部
4 … 修正用赤インキ
5 … 欠陥部
6 … 打ち抜き部
7 … レーザー
8 … 針状物
9 … 光
11 … 高色濃度カラーフィルタ

Claims (9)

  1. 基材と、前記基材上に形成された画素部を画定する遮光部と、前記遮光部の開口部に形成された赤色着色層とを有する高色濃度カラーフィルタであって、
    前記赤色着色層は、製造時に修正された修正部と、修正されていない非修正部とからなり、
    前記修正部は、主顔料として赤色顔料を用い、調色用顔料として緑色顔料を用いた着色剤を含有する着色層であることを特徴とする高色濃度カラーフィルタ。
  2. 前記修正部でのx値、y値、Y値が、x:0.620〜0.670の範囲内、y:0.310〜0.340の範囲内、Y:10〜20の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の高色濃度カラーフィルタ。
  3. 前記修正部に含有される前記着色剤中の前記緑色顔料の含有量が、1重量%〜15重量%であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高色濃度カラーフィルタ。
  4. 前記赤色顔料がジケトピロロピロール系顔料であり、前記緑色顔料がハロゲン化フタロシアニン系顔料であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の高色濃度カラーフィルタ。
  5. 前記非修正部と前記修正部とのY値の差が、5以下であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載の高色濃度カラーフィルタ。
  6. 前記修正部が前記遮光部で画定された画素部単位であることを特徴とする請求項1から請求項5に記載の高色濃度カラーフィルタ。
  7. ポストベーク処理後の高色濃度カラーフィルタの赤色着色層の欠陥部を打ち抜いて除去し、打ち抜き部位を形成する打ち抜き工程と、
    前記打ち抜き部位に修正用赤インキを塗布する修正用赤インキ塗布工程と、
    塗布した前記修正用赤インキを硬化させて、修正部を形成する硬化工程とを有する高色濃度カラーフィルタの修正方法であって、
    前記修正用赤インキが、少なくとも、着色剤と、反応性官能基を有するモノマーと、ポリマーと、溶剤とを含有し、前記着色剤が、主顔料の赤色顔料に対し、調色用顔料として緑色顔料を用いたものであることを特徴とする高色濃度カラーフィルタの修正方法。
  8. 前記打ち抜き工程で、形成される打ち抜き部位が前記遮光部で画定された画素部単位であることを特徴とする請求項7に記載の高色濃度カラーフィルタの修正方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載の高色濃度カラーフィルタの修正方法を用いた修正工程を有することを特徴とする高色濃度カラーフィルタの製造方法。
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