JPH09184336A - ドアロック用アクチュエータ - Google Patents
ドアロック用アクチュエータInfo
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- JPH09184336A JPH09184336A JP34301095A JP34301095A JPH09184336A JP H09184336 A JPH09184336 A JP H09184336A JP 34301095 A JP34301095 A JP 34301095A JP 34301095 A JP34301095 A JP 34301095A JP H09184336 A JPH09184336 A JP H09184336A
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- Japan
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- spiral spring
- worm wheel
- motor
- lock
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 モータのオフ状態において、ロックノブを軽
い力で操作することができるようにする。 【解決手段】 DCモータ23の正逆回転をウォームホイ
ール27と平ギヤ31とにより出力ロッド36に伝達する。こ
の出力ロッド36とロックノブとをロッド41により連動す
る。前記ウォームホイール27と平ギヤ31とを渦巻きばね
29により連結する。車内スイッチがオフ時に、ロックノ
ブを操作すると、ロッド41により出力ロッド36が揺動す
る。この揺動を渦巻きばね29の僅かな巻き締めあるいは
巻き戻し動作により吸収するため、ウォームホイール27
及びDCモータ23の回転等に必要な力より小さい力でロ
ックノブを操作することができる。
い力で操作することができるようにする。 【解決手段】 DCモータ23の正逆回転をウォームホイ
ール27と平ギヤ31とにより出力ロッド36に伝達する。こ
の出力ロッド36とロックノブとをロッド41により連動す
る。前記ウォームホイール27と平ギヤ31とを渦巻きばね
29により連結する。車内スイッチがオフ時に、ロックノ
ブを操作すると、ロッド41により出力ロッド36が揺動す
る。この揺動を渦巻きばね29の僅かな巻き締めあるいは
巻き戻し動作により吸収するため、ウォームホイール27
及びDCモータ23の回転等に必要な力より小さい力でロ
ックノブを操作することができる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は自動車のドアロック
装置に用いるアクチュエータに関する。
装置に用いるアクチュエータに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】自動車のドアロック装
置に用いるアクチュエータは、例えば特開昭61−25
4768号公報に知られているように、アクチュエータ
として可逆転モータと減速機構とを用いており、例えば
モータを正転するとラッチレバーとラッチとの係合を解
除させ、逆転するとラッチレバーをラッチに係合(特開
昭61−254768号公報第2頁左下欄第6〜11行)
させるものであり、また、ドアインサイドロックノブ…
等の操作部の各操作力は、ノブロッド…等を介してドア
ロック本体に伝達(特開昭61−254768号公報第
1頁右欄第12〜17行)するようになっている。
置に用いるアクチュエータは、例えば特開昭61−25
4768号公報に知られているように、アクチュエータ
として可逆転モータと減速機構とを用いており、例えば
モータを正転するとラッチレバーとラッチとの係合を解
除させ、逆転するとラッチレバーをラッチに係合(特開
昭61−254768号公報第2頁左下欄第6〜11行)
させるものであり、また、ドアインサイドロックノブ…
等の操作部の各操作力は、ノブロッド…等を介してドア
ロック本体に伝達(特開昭61−254768号公報第
1頁右欄第12〜17行)するようになっている。
【0003】このようなドアロック装置では、位置検出
スイッチなどによって前記ロックノブの操作に連動して
前記アクチュエータの出力ロッドが作動するため、ロッ
クノブの操作を軽くできると共に、自動ロックを行うこ
とができる。そして、そのアクチュエータとしては、モ
ータと前記減速装置であるギヤ群との組み合わせたもの
が一般に用いられ、例えばモータの回転を1/30〜1
/100程度に減速し、前記出力ロッドの先端で所定の
駆動力を得るように構成されている。
スイッチなどによって前記ロックノブの操作に連動して
前記アクチュエータの出力ロッドが作動するため、ロッ
クノブの操作を軽くできると共に、自動ロックを行うこ
とができる。そして、そのアクチュエータとしては、モ
ータと前記減速装置であるギヤ群との組み合わせたもの
が一般に用いられ、例えばモータの回転を1/30〜1
/100程度に減速し、前記出力ロッドの先端で所定の
駆動力を得るように構成されている。
【0004】ところで、この種のドアロック装置では、
車内のスイッチをオンした場合は、ロックノブの操作に
より前記モータが駆動して施錠及び解錠を軽く行うこと
ができるが、逆にスイッチがオフ状態では、前記モータ
のブラシ摩擦、前記モータにおけるマグネットの磁束に
よる回転子の回転抵抗であるコギングトルク、さらには
減速装置のギヤ群の回転抵抗等により、ロックノブにか
なりの操作力を加えないと作動しなくなるという問題が
ある。
車内のスイッチをオンした場合は、ロックノブの操作に
より前記モータが駆動して施錠及び解錠を軽く行うこと
ができるが、逆にスイッチがオフ状態では、前記モータ
のブラシ摩擦、前記モータにおけるマグネットの磁束に
よる回転子の回転抵抗であるコギングトルク、さらには
減速装置のギヤ群の回転抵抗等により、ロックノブにか
なりの操作力を加えないと作動しなくなるという問題が
ある。
【0005】そこで本発明は、モータのオフ状態におい
て、ロックノブを軽い力で操作することができるドアロ
ック用アクチュエータを提供することを目的とする。
て、ロックノブを軽い力で操作することができるドアロ
ック用アクチュエータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モー
タの正逆回転により出力ロッドを揺動すると共に、この
出力ロッドの揺動によりドアの施錠及び解錠を行うラッ
チ機構を駆動し、前記出力ロッドとロックノブとをロッ
ドにより連動したアクチュエータにおいて、前記モータ
の回転により回転する第1の回転体と、前記出力ロッド
を揺動する第2の回転体と、これら回転体を連動する渦
巻きばねとを備えたものであり、車内のスイッチがオン
の場合は、モータにより第1の回転体が正逆回転する
と、渦巻きばねが巻き締めあるいは巻き戻しされ、この
渦巻きばねに連動した第2の回転体が正逆回転し、この
正逆回転により出力ロッドが揺動し、この出力ロッドの
揺動により施錠あるいは解錠がなされ、この施錠あるい
は解錠後には、渦巻きばねの弾性復元力により渦巻きば
ねが元の状態に戻るまで第2の回転体が逆方向に回転す
る。また、車内のスイッチがオフの場合では、ロックノ
ブを操作すると、ロッドにより出力ロッドが揺動する
が、この揺動を渦巻きばねの僅かな巻き締めあるいは巻
き戻し動作により吸収するため、第1の回転体及びモー
タの回転等に必要な力より小さい力で操作することがで
きる。
タの正逆回転により出力ロッドを揺動すると共に、この
出力ロッドの揺動によりドアの施錠及び解錠を行うラッ
チ機構を駆動し、前記出力ロッドとロックノブとをロッ
ドにより連動したアクチュエータにおいて、前記モータ
の回転により回転する第1の回転体と、前記出力ロッド
を揺動する第2の回転体と、これら回転体を連動する渦
巻きばねとを備えたものであり、車内のスイッチがオン
の場合は、モータにより第1の回転体が正逆回転する
と、渦巻きばねが巻き締めあるいは巻き戻しされ、この
渦巻きばねに連動した第2の回転体が正逆回転し、この
正逆回転により出力ロッドが揺動し、この出力ロッドの
揺動により施錠あるいは解錠がなされ、この施錠あるい
は解錠後には、渦巻きばねの弾性復元力により渦巻きば
ねが元の状態に戻るまで第2の回転体が逆方向に回転す
る。また、車内のスイッチがオフの場合では、ロックノ
ブを操作すると、ロッドにより出力ロッドが揺動する
が、この揺動を渦巻きばねの僅かな巻き締めあるいは巻
き戻し動作により吸収するため、第1の回転体及びモー
タの回転等に必要な力より小さい力で操作することがで
きる。
【0007】請求項2記載の発明は、前記第1の回転体
がウォームホイールであり、このウォームホイールを、
前記モータの回転により回転するウォームに噛合したも
のであり、ウォームホイールとウォームとにより比較的
高い減速比が得られ、ウォームホイールを用いることに
より、他のギヤより慣性モーメントを大きくすることが
でき、前記渦巻きばねの弾性復元力により渦巻きばねが
元の状態に戻る際、フライホイール作用が得られる。
がウォームホイールであり、このウォームホイールを、
前記モータの回転により回転するウォームに噛合したも
のであり、ウォームホイールとウォームとにより比較的
高い減速比が得られ、ウォームホイールを用いることに
より、他のギヤより慣性モーメントを大きくすることが
でき、前記渦巻きばねの弾性復元力により渦巻きばねが
元の状態に戻る際、フライホイール作用が得られる。
【0008】請求項3記載の発明は、前記第2の回転体
の回転軸に前記ウォームホイールを回転可能に外嵌し、
このウォームホイールの内面に渦巻きばねの外端部を連
結すると共に、前記回転軸に前記渦巻きばねの内端部を
連結したものであり、第2の回転体の回転軸に前記ウォ
ームホイールを回転可能に外嵌し、ウォームホイールの
内部に渦巻きばねを設けたため、三者をコンパクトに組
み込むことができる。
の回転軸に前記ウォームホイールを回転可能に外嵌し、
このウォームホイールの内面に渦巻きばねの外端部を連
結すると共に、前記回転軸に前記渦巻きばねの内端部を
連結したものであり、第2の回転体の回転軸に前記ウォ
ームホイールを回転可能に外嵌し、ウォームホイールの
内部に渦巻きばねを設けたため、三者をコンパクトに組
み込むことができる。
【0009】
【発明の実施態様】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1及び図5は本発明の一実施例を
示し、同図において、本発明のアクチュエータを用いる
ラッチを備えたロック装置等について説明すると、1は
車体に設置したストライカであって、ドア(図示せず)
を締めたときに、該ドアに設置したロック装置本体2の
ラッチ3に係止する。該ドアは例えが自動車の運転席等
に隣接したものである。前記ロック装置本体2は、ラッ
チ機構4を有し、このラッチ機構4は、前記ラッチ3と
このラッチ3に係脱するロックプレート5と、後述する
出力ロッドに応動して前記ロックプレート5を係脱位置
に作動するロックプレート作動部6とからなる。7はド
アの車外側のドアノブ(図示せず)に連結した開放レバ
ーであり、該開放レバー7を引くとドアが開き、また、
8はドアの車内側のドアノブ(図示せず)に連結した開
放レバーであり、該開放レバー8を引くとドアが開く。
前記ラッチ3は、前記ロックプレート5の揺動で、動き
が規制され、前記ストライカ1を施錠する。また、前記
ロックプレート作動部6は、後述する出力ロッドの揺動
を前記ロックプレート5に伝達するリンク部材を含む機
構により構成されている。
参照して説明する。図1及び図5は本発明の一実施例を
示し、同図において、本発明のアクチュエータを用いる
ラッチを備えたロック装置等について説明すると、1は
車体に設置したストライカであって、ドア(図示せず)
を締めたときに、該ドアに設置したロック装置本体2の
ラッチ3に係止する。該ドアは例えが自動車の運転席等
に隣接したものである。前記ロック装置本体2は、ラッ
チ機構4を有し、このラッチ機構4は、前記ラッチ3と
このラッチ3に係脱するロックプレート5と、後述する
出力ロッドに応動して前記ロックプレート5を係脱位置
に作動するロックプレート作動部6とからなる。7はド
アの車外側のドアノブ(図示せず)に連結した開放レバ
ーであり、該開放レバー7を引くとドアが開き、また、
8はドアの車内側のドアノブ(図示せず)に連結した開
放レバーであり、該開放レバー8を引くとドアが開く。
前記ラッチ3は、前記ロックプレート5の揺動で、動き
が規制され、前記ストライカ1を施錠する。また、前記
ロックプレート作動部6は、後述する出力ロッドの揺動
を前記ロックプレート5に伝達するリンク部材を含む機
構により構成されている。
【0010】9は例えば運転席のドアの外側に設置した
キーシリンダであって、キーシリンダロッド10を介して
前記ロックプレート作動部6に連結されており、前記キ
ーシリンダロッド10は、一端を前記キーシリンダ9に枢
着し、他端を前記ロックプレート作動部6に枢着した棒
状のリンク部材である。また、前記キーシリンダ9に
は、キーの回動でオン,オフするキーシリンダスイッチ
11が設けられ、このキーシリンダスイッチ11は、キーシ
リンダ9が施錠状態のときに施錠信号、解錠状態のとき
に解錠信号を制御装置12に発信するスイッチであり、そ
の信号により前記制御装置12がアクチュエータを作動し
てドアの施錠,解除を行う。また、この制御装置12は車
内スイッチ13のオン,オフにより電源(図示せず)を供
給する回路に接続されており、この車内スイッチ13はイ
グニッションキー(図示せず)等に設けられる。
キーシリンダであって、キーシリンダロッド10を介して
前記ロックプレート作動部6に連結されており、前記キ
ーシリンダロッド10は、一端を前記キーシリンダ9に枢
着し、他端を前記ロックプレート作動部6に枢着した棒
状のリンク部材である。また、前記キーシリンダ9に
は、キーの回動でオン,オフするキーシリンダスイッチ
11が設けられ、このキーシリンダスイッチ11は、キーシ
リンダ9が施錠状態のときに施錠信号、解錠状態のとき
に解錠信号を制御装置12に発信するスイッチであり、そ
の信号により前記制御装置12がアクチュエータを作動し
てドアの施錠,解除を行う。また、この制御装置12は車
内スイッチ13のオン,オフにより電源(図示せず)を供
給する回路に接続されており、この車内スイッチ13はイ
グニッションキー(図示せず)等に設けられる。
【0011】14はドアの車室内側に設置したロックノブ
であって、該ロックノブ14の作動状態を検出する位置検
出スイッチ15,16を付設しており、位置検出スイッチ15
は、前記ロックノブ14を矢印Yに操作すると、ドアを施
錠するように後述するアクチュエータを作動し、作動終
了を位置検出スイッチ16で検出してアクチュエータを停
止し、前記位置検出スイッチ16は、前記ロックノブ14を
矢印Zに操作すると、ドアを解錠するようにアクチュエ
ータを作動し、作動終了を位置検出スイッチ15が検出し
てアクチュエータを停止し、これらの制御を前記制御装
置12が行う。
であって、該ロックノブ14の作動状態を検出する位置検
出スイッチ15,16を付設しており、位置検出スイッチ15
は、前記ロックノブ14を矢印Yに操作すると、ドアを施
錠するように後述するアクチュエータを作動し、作動終
了を位置検出スイッチ16で検出してアクチュエータを停
止し、前記位置検出スイッチ16は、前記ロックノブ14を
矢印Zに操作すると、ドアを解錠するようにアクチュエ
ータを作動し、作動終了を位置検出スイッチ15が検出し
てアクチュエータを停止し、これらの制御を前記制御装
置12が行う。
【0012】アクチュエータ21は,合成樹脂等からなる
薄型ケース22内にDC(直流)モータ23を内臓し、その
ケース22は一側及び他側ケース22A,22Bに2分割され
ており、前記DCモータ23を接続したコネクター部24を
外部に突出し、このコネクター部24が前記制御装置12に
接続される。前記DCモータ23の回転軸にウォーム25を
設け、このウォーム25の先端を前記一側ケース22A内に
突出した軸受部26に回動可能に軸支し、この軸受部26の
U字溝に前記ウォーム25の先端を挿入している。また、
前記ウォーム25はそのすすみ角であるリード角θを30
度程度としている。前記ウォーム25にウォームホイール
27を噛合し、このウォームホイール27は、その一側面に
歯部27Aを設けない肉厚部28を設け、この肉厚部28の中
央に渦巻きばね29を収納する円柱型凹所30を形成し、平
歯車である平ギヤ31の回転軸32に回転可能に設けられて
いる。この場合、前記ウォームホイール27を比較的径大
で肉厚にすることにより、その慣性モーメントを大きく
設定している。前記回転軸32の両端を前記一側及び他側
ケース22A,22Bの軸受孔33,34に軸支し、また、前記
凹所30内において前記回転軸32に径大部32Aを形成して
いる。そして、前記凹所30の内周面に前記渦巻きばね29
の外端部29Aを固定すると共に、前記径大部32Aの外周
面に前記渦巻きばね29の内端部29Bを固定し、これによ
り第1の回転体であるウォームホイール27と第2の回転
体である平ギヤ31とを渦巻きばね29により連結してい
る。また、前記ウォーム25,ウォームホイール27及び平
ギヤ31により前記DCモータ23の回転軸の回転を1/3
0〜1/100程度に減速している。前記平ギヤ31に伝
達アーム35先端の歯部35Aを噛合し、この伝達アーム35
の基端に出力ロッド36の回転軸37を固定し、この回転軸
37を前記一側ケース22Aの筒状軸受部38に軸支してい
る。前記ケース22内にはストッパ39,40が前記伝達アー
ム36の回動方向両側に設けられ、また、前記出力ロッド
36の先端には、前記ラッチ機構4のロックプレート作動
部6に係合して前記ロックプレート5を作動する作動部
36Aが設けられている。また、前記ロックノブ14と前記
出力ロッド36とはロッド41により連結されている。した
がって、前記車内スイッチ13をオンの状態、すなわち前
記制御装置12に電源が供給される状態で、ロックノブ14
を操作すると、位置検出スイッチ15,16の検出信号を受
けた前記制御装置12が、DCモータ23を作動し、このD
Cモータ23の正逆回転により、ウォーム25,ウォームホ
イール27,渦巻きばね29,平ギヤ31,伝達アーム35を介
して、前記出力ロッド36がドアロック位置Cあるいはド
アオープン位置Dに揺動し、その出力ロッド36の揺動に
より、ラッチ機構4を介して前記ロックプレート5を前
記ラッチ3に係脱し、ロックプレート5の係合位置では
施錠がなされ、脱位置では解錠がなされるようになって
いる。また、前記出力ロッド36の揺動により、前記平ギ
ヤ31が1/4〜1/2回転程度回動するように、前記平
ギヤ31,伝達アーム35及び出力ロッド36を設定してい
る。また、無負荷状態から前記1/4〜1/2回転した
状態で発生する前記渦巻きばね29の弾性抵抗を、前記D
Cモータ23,ウォーム25,ウォームホイール27からなる
伝達部42の抵抗より小さく設定している。すなわち伝達
部42の抵抗とは、DCモータ23のコギング,僅かではあ
るがウォーム25と軸受部26との静摩擦抵抗,ウォーム25
とウォームホイール27との噛合による静摩擦抵抗及び回
転軸32におけるウォームホイール27の静摩擦抵抗等であ
る。
薄型ケース22内にDC(直流)モータ23を内臓し、その
ケース22は一側及び他側ケース22A,22Bに2分割され
ており、前記DCモータ23を接続したコネクター部24を
外部に突出し、このコネクター部24が前記制御装置12に
接続される。前記DCモータ23の回転軸にウォーム25を
設け、このウォーム25の先端を前記一側ケース22A内に
突出した軸受部26に回動可能に軸支し、この軸受部26の
U字溝に前記ウォーム25の先端を挿入している。また、
前記ウォーム25はそのすすみ角であるリード角θを30
度程度としている。前記ウォーム25にウォームホイール
27を噛合し、このウォームホイール27は、その一側面に
歯部27Aを設けない肉厚部28を設け、この肉厚部28の中
央に渦巻きばね29を収納する円柱型凹所30を形成し、平
歯車である平ギヤ31の回転軸32に回転可能に設けられて
いる。この場合、前記ウォームホイール27を比較的径大
で肉厚にすることにより、その慣性モーメントを大きく
設定している。前記回転軸32の両端を前記一側及び他側
ケース22A,22Bの軸受孔33,34に軸支し、また、前記
凹所30内において前記回転軸32に径大部32Aを形成して
いる。そして、前記凹所30の内周面に前記渦巻きばね29
の外端部29Aを固定すると共に、前記径大部32Aの外周
面に前記渦巻きばね29の内端部29Bを固定し、これによ
り第1の回転体であるウォームホイール27と第2の回転
体である平ギヤ31とを渦巻きばね29により連結してい
る。また、前記ウォーム25,ウォームホイール27及び平
ギヤ31により前記DCモータ23の回転軸の回転を1/3
0〜1/100程度に減速している。前記平ギヤ31に伝
達アーム35先端の歯部35Aを噛合し、この伝達アーム35
の基端に出力ロッド36の回転軸37を固定し、この回転軸
37を前記一側ケース22Aの筒状軸受部38に軸支してい
る。前記ケース22内にはストッパ39,40が前記伝達アー
ム36の回動方向両側に設けられ、また、前記出力ロッド
36の先端には、前記ラッチ機構4のロックプレート作動
部6に係合して前記ロックプレート5を作動する作動部
36Aが設けられている。また、前記ロックノブ14と前記
出力ロッド36とはロッド41により連結されている。した
がって、前記車内スイッチ13をオンの状態、すなわち前
記制御装置12に電源が供給される状態で、ロックノブ14
を操作すると、位置検出スイッチ15,16の検出信号を受
けた前記制御装置12が、DCモータ23を作動し、このD
Cモータ23の正逆回転により、ウォーム25,ウォームホ
イール27,渦巻きばね29,平ギヤ31,伝達アーム35を介
して、前記出力ロッド36がドアロック位置Cあるいはド
アオープン位置Dに揺動し、その出力ロッド36の揺動に
より、ラッチ機構4を介して前記ロックプレート5を前
記ラッチ3に係脱し、ロックプレート5の係合位置では
施錠がなされ、脱位置では解錠がなされるようになって
いる。また、前記出力ロッド36の揺動により、前記平ギ
ヤ31が1/4〜1/2回転程度回動するように、前記平
ギヤ31,伝達アーム35及び出力ロッド36を設定してい
る。また、無負荷状態から前記1/4〜1/2回転した
状態で発生する前記渦巻きばね29の弾性抵抗を、前記D
Cモータ23,ウォーム25,ウォームホイール27からなる
伝達部42の抵抗より小さく設定している。すなわち伝達
部42の抵抗とは、DCモータ23のコギング,僅かではあ
るがウォーム25と軸受部26との静摩擦抵抗,ウォーム25
とウォームホイール27との噛合による静摩擦抵抗及び回
転軸32におけるウォームホイール27の静摩擦抵抗等であ
る。
【0013】次に前記構成につきその作用を説明する。
まず、車内スイッチ13がオンの状態では、施錠のために
押し込むあるいは解錠のために引っ張るロックノブ14の
操作を行うと、位置検出スイッチ15,16の検出信号を受
けた前記制御装置12が、施錠あるいは解錠のためにDC
モータ23を正逆いずれかに回転し、ウォームホイール27
が正逆回転し、施錠あるいは解錠後にDCモータ23が停
止する。そして、図4の下中央に無負荷状態の渦巻きば
ね29を示し、前記DCモータ23により、ウォームホイー
ル27が反時計回り方向Sに回転すると、渦巻きばね29が
巻き戻され、回転軸32を介して平ギヤ31が同方向Sに回
転し、この例では、出力ロッド36がドアロック位置C側
に揺動してドアが施錠される。図4の上部にはウォーム
ホイール27の回転による渦巻きばね29のトルク(回転
力)を表し、同図の右上向き黒矢印は渦巻きばね29から
平ギヤ31に伝達されるトルクを示し、このように渦巻き
ばね29を介する場合、DCモータ23から、平ギヤ31が回
転を開始するに必要なトルクが伝達されるまで、DCモ
ータ23が5〜6回転する必要があるが、DCモータ23の
回転数は5000〜10000rpmであるから、0.
07〜0.03秒程度で出力ロッド36が作動し、ロック
ノブ14の手動動作との時間遅れが僅かであるため、実用
上支障がなく、電動によりロックノブ14を軽く操作する
ことができる。そして、ロックノブ14の操作が終了する
と、位置検出スイッチ16の検出信号を受けた制御装置12
が前記DCモータ23の回転を停止し、渦巻きばね29が図
4の右下に示す巻き戻し側の状態となる。すると、平ギ
ヤ31は固定された状態、すなわち回転軸32が固定された
状態で、巻き戻された渦巻きばね29の弾性復元力によ
り、ウォームホイール27が時計回り方向Tに回転し、渦
巻きばね29の無負荷状態に復帰する。この場合、ウォー
ムホイール27は、渦巻きばね29に蓄えられた弾性復元力
と、慣性モーメントが大きなウォームホイール27のフラ
イホイール作用とにより、一気に復帰する。また、ウォ
ーム25はリード角が30度以上と大きく、ウォームギヤ
によるブレーキ作用が小さいため、スムーズに復帰がな
される。尚、実験の結果では、復帰時において、無負荷
状態から、渦巻きばね29の巻き締め方向にウォームホイ
ール27が僅かに回転する振動が見られたが、渦巻きばね
29の弾性により、直ぐに停止し、実用上問題がないこと
が判った。逆に、無負荷状態から、ウォームホイール27
が渦巻きばね29の巻き締め方向である時計回り方向Tに
回転すると、上記と同様にDCモータ23の5〜6回転後
に、平ギヤ31が同方向Tに回転し、出力ロッド36がドア
オープン位置D側に揺動してドアが解錠される。また、
ロックノブ14の操作が終了すると、位置検出センサ16の
検出信号を受けた制御装置12が、DCモータ23を停止
し、図4の左下に示した巻き締め側の状態となり、同様
に巻き締めにより蓄えられた渦巻きばね29の弾性復元力
と、慣性モーメントが大きなウォームホイール27のフラ
イホイール作用とにより、ウォームホイール27が反時計
回り方向Tに回転し、上記と同様にして、渦巻きばね29
の無負荷状態に一気に復帰する。尚、図4の上部のトル
ク特性を示す表においては、巻き締めと巻き戻しでトル
クの正負が異なるが、説明のため、両者を横軸の上方に
記載している。そして、図4の上部のグラフにおいて、
右側の右上がり黒矢印で示すグラフは、渦巻きばね29の
巻き戻しのトルクを示し、右側の左下がりの白抜矢印で
示すグラフは、渦巻きばね29の弾性復元力により生じる
トルクを示し、両者に差が生じるのは、回転系の摩擦等
に起因し、また、左側の左上がりの黒矢印で示すグラフ
は、渦巻きばね29の巻き締めのトルクを示し、左側の右
下がりの白抜矢印で示すグラフは、渦巻きばね29の弾性
復元力により生じるトルクを示している。尚、本実施例
では、グラフのMAXトルクに示した最大トルク以内の
範囲で渦巻きばね29を使用し、ロックノブ14の操作時
に、渦巻きばね29の巻き締め及び巻き戻しに必要な力は
数グラム程度にすることができる また、図5は、一般的な渦巻きばねのトルク特性を示
し、同図は、縦軸にトルク、横軸にウォームホイール27
の回転数を示し、また、図5の下方の左に示すように、
無負荷状態で巻き戻し状態の渦巻きばね29Lと、右に示
すように、無負荷状態で巻き締め状態の渦巻きばね29L
のトルク特性を示している。そして、前記渦巻きばね29
Lを巻き締めると、グラフLに示すようなトルク特性を
示し、また、図5の下方の右に示すように、無負荷状態
で巻き締め状態の渦巻きばね29Mを巻き戻すと、グラフ
Mに示すようなトルク特性を示し、図5においては、巻
き締めと巻き戻しでは回転方向が異なるが、説明のため
にグラフL,Mを重ねて表示しており、実施例で示した
渦巻きばね29は、前記グラフL,Mの間のトルク特性を
有するものを用いている。
まず、車内スイッチ13がオンの状態では、施錠のために
押し込むあるいは解錠のために引っ張るロックノブ14の
操作を行うと、位置検出スイッチ15,16の検出信号を受
けた前記制御装置12が、施錠あるいは解錠のためにDC
モータ23を正逆いずれかに回転し、ウォームホイール27
が正逆回転し、施錠あるいは解錠後にDCモータ23が停
止する。そして、図4の下中央に無負荷状態の渦巻きば
ね29を示し、前記DCモータ23により、ウォームホイー
ル27が反時計回り方向Sに回転すると、渦巻きばね29が
巻き戻され、回転軸32を介して平ギヤ31が同方向Sに回
転し、この例では、出力ロッド36がドアロック位置C側
に揺動してドアが施錠される。図4の上部にはウォーム
ホイール27の回転による渦巻きばね29のトルク(回転
力)を表し、同図の右上向き黒矢印は渦巻きばね29から
平ギヤ31に伝達されるトルクを示し、このように渦巻き
ばね29を介する場合、DCモータ23から、平ギヤ31が回
転を開始するに必要なトルクが伝達されるまで、DCモ
ータ23が5〜6回転する必要があるが、DCモータ23の
回転数は5000〜10000rpmであるから、0.
07〜0.03秒程度で出力ロッド36が作動し、ロック
ノブ14の手動動作との時間遅れが僅かであるため、実用
上支障がなく、電動によりロックノブ14を軽く操作する
ことができる。そして、ロックノブ14の操作が終了する
と、位置検出スイッチ16の検出信号を受けた制御装置12
が前記DCモータ23の回転を停止し、渦巻きばね29が図
4の右下に示す巻き戻し側の状態となる。すると、平ギ
ヤ31は固定された状態、すなわち回転軸32が固定された
状態で、巻き戻された渦巻きばね29の弾性復元力によ
り、ウォームホイール27が時計回り方向Tに回転し、渦
巻きばね29の無負荷状態に復帰する。この場合、ウォー
ムホイール27は、渦巻きばね29に蓄えられた弾性復元力
と、慣性モーメントが大きなウォームホイール27のフラ
イホイール作用とにより、一気に復帰する。また、ウォ
ーム25はリード角が30度以上と大きく、ウォームギヤ
によるブレーキ作用が小さいため、スムーズに復帰がな
される。尚、実験の結果では、復帰時において、無負荷
状態から、渦巻きばね29の巻き締め方向にウォームホイ
ール27が僅かに回転する振動が見られたが、渦巻きばね
29の弾性により、直ぐに停止し、実用上問題がないこと
が判った。逆に、無負荷状態から、ウォームホイール27
が渦巻きばね29の巻き締め方向である時計回り方向Tに
回転すると、上記と同様にDCモータ23の5〜6回転後
に、平ギヤ31が同方向Tに回転し、出力ロッド36がドア
オープン位置D側に揺動してドアが解錠される。また、
ロックノブ14の操作が終了すると、位置検出センサ16の
検出信号を受けた制御装置12が、DCモータ23を停止
し、図4の左下に示した巻き締め側の状態となり、同様
に巻き締めにより蓄えられた渦巻きばね29の弾性復元力
と、慣性モーメントが大きなウォームホイール27のフラ
イホイール作用とにより、ウォームホイール27が反時計
回り方向Tに回転し、上記と同様にして、渦巻きばね29
の無負荷状態に一気に復帰する。尚、図4の上部のトル
ク特性を示す表においては、巻き締めと巻き戻しでトル
クの正負が異なるが、説明のため、両者を横軸の上方に
記載している。そして、図4の上部のグラフにおいて、
右側の右上がり黒矢印で示すグラフは、渦巻きばね29の
巻き戻しのトルクを示し、右側の左下がりの白抜矢印で
示すグラフは、渦巻きばね29の弾性復元力により生じる
トルクを示し、両者に差が生じるのは、回転系の摩擦等
に起因し、また、左側の左上がりの黒矢印で示すグラフ
は、渦巻きばね29の巻き締めのトルクを示し、左側の右
下がりの白抜矢印で示すグラフは、渦巻きばね29の弾性
復元力により生じるトルクを示している。尚、本実施例
では、グラフのMAXトルクに示した最大トルク以内の
範囲で渦巻きばね29を使用し、ロックノブ14の操作時
に、渦巻きばね29の巻き締め及び巻き戻しに必要な力は
数グラム程度にすることができる また、図5は、一般的な渦巻きばねのトルク特性を示
し、同図は、縦軸にトルク、横軸にウォームホイール27
の回転数を示し、また、図5の下方の左に示すように、
無負荷状態で巻き戻し状態の渦巻きばね29Lと、右に示
すように、無負荷状態で巻き締め状態の渦巻きばね29L
のトルク特性を示している。そして、前記渦巻きばね29
Lを巻き締めると、グラフLに示すようなトルク特性を
示し、また、図5の下方の右に示すように、無負荷状態
で巻き締め状態の渦巻きばね29Mを巻き戻すと、グラフ
Mに示すようなトルク特性を示し、図5においては、巻
き締めと巻き戻しでは回転方向が異なるが、説明のため
にグラフL,Mを重ねて表示しており、実施例で示した
渦巻きばね29は、前記グラフL,Mの間のトルク特性を
有するものを用いている。
【0014】また、次に本発明の特徴である無通電時に
おける作動について説明する。車内スイッチ13のオフ状
態では、ロックノブ14を操作してもDCモータ23は作動
しないが、ロックノブ14を施錠のために押し込む、ある
いは解錠のために引っ張ると、ウォームホイール27が反
時計回り方向Sあるいは時計回り方向Tに1/4〜1/
2回転する。この回転の際に渦巻きばね29を巻き締めあ
るいは巻き戻しするのに必要なトルクは、前記伝達部42
の抵抗に比べて小さいため、前記ロックノブ14の操作を
軽く行うことができる。すなわち、ロックノブ14の操作
により前記渦巻きばね29の巻き締めあるいは巻き戻しに
必要なトルクを、前記DCモータ23,ウォーム25,ウォ
ームホイール27からなる伝達部42の抵抗より小さく設定
しているため、比較的大きな抵抗となるDCモータ23が
回転せず、無通電時においても、ロックノブ14の操作に
必要な力が小さくなる。さらに、図4において、説明す
ると、無通電時のおいては、伝達部42を動かすのに必要
なトルクDTより、ロックノブ14の操作に必要なトルク
を小さくすることができる。そして、無通電時におい
て、ウォームホイール27を、図5の範囲H内で回転する
ようにする。
おける作動について説明する。車内スイッチ13のオフ状
態では、ロックノブ14を操作してもDCモータ23は作動
しないが、ロックノブ14を施錠のために押し込む、ある
いは解錠のために引っ張ると、ウォームホイール27が反
時計回り方向Sあるいは時計回り方向Tに1/4〜1/
2回転する。この回転の際に渦巻きばね29を巻き締めあ
るいは巻き戻しするのに必要なトルクは、前記伝達部42
の抵抗に比べて小さいため、前記ロックノブ14の操作を
軽く行うことができる。すなわち、ロックノブ14の操作
により前記渦巻きばね29の巻き締めあるいは巻き戻しに
必要なトルクを、前記DCモータ23,ウォーム25,ウォ
ームホイール27からなる伝達部42の抵抗より小さく設定
しているため、比較的大きな抵抗となるDCモータ23が
回転せず、無通電時においても、ロックノブ14の操作に
必要な力が小さくなる。さらに、図4において、説明す
ると、無通電時のおいては、伝達部42を動かすのに必要
なトルクDTより、ロックノブ14の操作に必要なトルク
を小さくすることができる。そして、無通電時におい
て、ウォームホイール27を、図5の範囲H内で回転する
ようにする。
【0015】このように本実施例では、請求項1に対応
して、DCモータ23の正逆回転により出力ロッド36を揺
動すると共に、この出力ロッド36の揺動によりドアの施
錠及び解錠を行うラッチ機構4を駆動し、出力ロッド36
とロックノブ14とをロッド41により連動したアクチュエ
ータ21において、DCモータ23の回転により回転する第
1の回転体たるウォームホイール27と、出力ロッド36を
揺動する第2の回転体たる平ギヤ31と、これら回転体2
7,31を連動する渦巻きばね29とを備えたものであるか
ら、車内スイッチ13がオンの場合は、DCモータ23によ
りウォームホイール27が正逆回転すると、渦巻きばね29
が巻き締めあるいは巻き戻しされ、この渦巻きばね29に
連結した平ギヤ31が正逆回転し、この正逆回転により出
力ロッド36が揺動し、この出力ロッド36の揺動により施
錠あるいは解錠がなされ、この施錠あるいは解錠後に
は、渦巻きばね29の弾性復元力により渦巻きばね29が元
の状態に戻るまで平ギヤ31が逆方向に回転する。また、
車内スイッチ13がオフの場合は、ロックノブ14を操作す
ると、ロッド41により出力ロッド36が揺動するが、この
揺動を渦巻きばね29の僅かな巻き締めあるいは巻き戻し
動作により吸収するため、ウォームホイール27及びDC
モータ23の回転等に必要な力より小さい力で操作するこ
とができる。
して、DCモータ23の正逆回転により出力ロッド36を揺
動すると共に、この出力ロッド36の揺動によりドアの施
錠及び解錠を行うラッチ機構4を駆動し、出力ロッド36
とロックノブ14とをロッド41により連動したアクチュエ
ータ21において、DCモータ23の回転により回転する第
1の回転体たるウォームホイール27と、出力ロッド36を
揺動する第2の回転体たる平ギヤ31と、これら回転体2
7,31を連動する渦巻きばね29とを備えたものであるか
ら、車内スイッチ13がオンの場合は、DCモータ23によ
りウォームホイール27が正逆回転すると、渦巻きばね29
が巻き締めあるいは巻き戻しされ、この渦巻きばね29に
連結した平ギヤ31が正逆回転し、この正逆回転により出
力ロッド36が揺動し、この出力ロッド36の揺動により施
錠あるいは解錠がなされ、この施錠あるいは解錠後に
は、渦巻きばね29の弾性復元力により渦巻きばね29が元
の状態に戻るまで平ギヤ31が逆方向に回転する。また、
車内スイッチ13がオフの場合は、ロックノブ14を操作す
ると、ロッド41により出力ロッド36が揺動するが、この
揺動を渦巻きばね29の僅かな巻き締めあるいは巻き戻し
動作により吸収するため、ウォームホイール27及びDC
モータ23の回転等に必要な力より小さい力で操作するこ
とができる。
【0016】このように本実施例では、請求項2に対応
して、第1の回転体がウォームホイール27であり、この
ウォームホイール27を、DCモータ23の回転により回転
するウォーム25に噛合したものであり、ウォームホイー
ル27とウォーム25とにより比較的高い減速比が得られ、
また、ウォームホイール27を用いることにより、他のギ
ヤより慣性モーメントを大きくすることができ、渦巻き
ばね29の弾性復元力により渦巻きばね29が元の状態に戻
る際、フライホイール作用が得られる。
して、第1の回転体がウォームホイール27であり、この
ウォームホイール27を、DCモータ23の回転により回転
するウォーム25に噛合したものであり、ウォームホイー
ル27とウォーム25とにより比較的高い減速比が得られ、
また、ウォームホイール27を用いることにより、他のギ
ヤより慣性モーメントを大きくすることができ、渦巻き
ばね29の弾性復元力により渦巻きばね29が元の状態に戻
る際、フライホイール作用が得られる。
【0017】このように本実施例では、請求項3に対応
して、平ギヤ31の回転軸32にウォームホイール27を回転
可能に外嵌し、このウォームホイール27の内面に渦巻き
ばね29の外端部29Aを連結すると共に、回転軸32に渦巻
きばね29の内端部29Bを連結したものであるから、平ギ
ヤ31の回転軸32にウォームホイール27を回転可能に外嵌
し、ウォームホイール27の内部に渦巻きばね29を設けた
ため、三者27,29,31をコンパクトに組み込むことがで
きる。また、ウォームホイール27に凹所30を形成して該
ウォームホイール27を肉厚に形成したため、ウォームホ
イール27の慣性モーメントが大きくなり、この慣性モー
メントが大きなウォームホイール27のフライホイール作
用により、DCモータ23の停止後、ウォームホイール27
を速やかに復帰せしめることができる。また、特殊なギ
ヤなどを用いる必要がないため、安価に製造でき、かつ
壊れにくい。
して、平ギヤ31の回転軸32にウォームホイール27を回転
可能に外嵌し、このウォームホイール27の内面に渦巻き
ばね29の外端部29Aを連結すると共に、回転軸32に渦巻
きばね29の内端部29Bを連結したものであるから、平ギ
ヤ31の回転軸32にウォームホイール27を回転可能に外嵌
し、ウォームホイール27の内部に渦巻きばね29を設けた
ため、三者27,29,31をコンパクトに組み込むことがで
きる。また、ウォームホイール27に凹所30を形成して該
ウォームホイール27を肉厚に形成したため、ウォームホ
イール27の慣性モーメントが大きくなり、この慣性モー
メントが大きなウォームホイール27のフライホイール作
用により、DCモータ23の停止後、ウォームホイール27
を速やかに復帰せしめることができる。また、特殊なギ
ヤなどを用いる必要がないため、安価に製造でき、かつ
壊れにくい。
【0018】また、実施例上の効果として、ウォームギ
ヤを構成するウォーム25及びウォームホイール27のリー
ド角が30度以上と大きいため、ブレーキ作用が少な
く、モータ駆動により渦巻きばね29を巻き締めあるいは
巻き戻した場合に、該渦巻きばね29の弾性復元力により
スムーズに渦巻きばね29が元の状態へと戻る。尚、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要
旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例え
ば、実施例では第1の回転体としてウォームホイールを
示したが、第1の回転体を平ギヤにしてもよく、この第
1の回転体である平ギヤを、DCモータの回転軸に設け
た平ギヤにより回転駆動したり、あるいは第1の回転体
である平ギヤと、DCモータの回転軸に設けた平ギヤと
の間に別個のギヤを設けて回転を伝達するようにしても
よい。そして、第1の回転体と第2の回転体の組み合わ
せは適宜選定すればよい。さらに、ラッチ機構は各種タ
イプのものを用いることができる。また、渦巻きばねに
は、ぜんまいばねや螺旋ばね等が含まれる。また、実施
例においては、渦巻きばねにより第1の回転体と第2の
回転体を連結する例を示したが、第1の回転体と第2の
回転体との間に別個の回転体を設け、この別個の回転体
と第1あるいは第3の回転体とを渦巻きばねにより連結
し、第1と第2の回転体とを連動するようにしてもよ
い。さらに、第1の回転体と第2の回転体をそれぞれ別
個の回転軸で回転するようにしてもよく、この場合は、
両者の回転軸をほぼ同軸にすることが好ましいが、両者
を渦巻きばねで連動するため、両者の回転軸が多少ずれ
ていても動作に支障はない。さらに、ロックノブと出力
ロッドとを連動するロッドは、各種タイプのものを用い
ることができる。また、ロックノブの作動を検出するス
イッチは、各種センサを用いることができる。
ヤを構成するウォーム25及びウォームホイール27のリー
ド角が30度以上と大きいため、ブレーキ作用が少な
く、モータ駆動により渦巻きばね29を巻き締めあるいは
巻き戻した場合に、該渦巻きばね29の弾性復元力により
スムーズに渦巻きばね29が元の状態へと戻る。尚、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要
旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例え
ば、実施例では第1の回転体としてウォームホイールを
示したが、第1の回転体を平ギヤにしてもよく、この第
1の回転体である平ギヤを、DCモータの回転軸に設け
た平ギヤにより回転駆動したり、あるいは第1の回転体
である平ギヤと、DCモータの回転軸に設けた平ギヤと
の間に別個のギヤを設けて回転を伝達するようにしても
よい。そして、第1の回転体と第2の回転体の組み合わ
せは適宜選定すればよい。さらに、ラッチ機構は各種タ
イプのものを用いることができる。また、渦巻きばねに
は、ぜんまいばねや螺旋ばね等が含まれる。また、実施
例においては、渦巻きばねにより第1の回転体と第2の
回転体を連結する例を示したが、第1の回転体と第2の
回転体との間に別個の回転体を設け、この別個の回転体
と第1あるいは第3の回転体とを渦巻きばねにより連結
し、第1と第2の回転体とを連動するようにしてもよ
い。さらに、第1の回転体と第2の回転体をそれぞれ別
個の回転軸で回転するようにしてもよく、この場合は、
両者の回転軸をほぼ同軸にすることが好ましいが、両者
を渦巻きばねで連動するため、両者の回転軸が多少ずれ
ていても動作に支障はない。さらに、ロックノブと出力
ロッドとを連動するロッドは、各種タイプのものを用い
ることができる。また、ロックノブの作動を検出するス
イッチは、各種センサを用いることができる。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明は、モータの正逆回転に
より出力ロッドを揺動すると共に、この出力ロッドの揺
動によりドアの施錠及び解錠を行うラッチ機構を駆動
し、前記出力ロッドとロックノブとをロッドにより連動
したアクチュエータにおいて、前記モータの回転により
回転する第1の回転体と、前記出力ロッドを揺動する第
2の回転体と、これら回転体を連動する渦巻きばねとを
備えたものであり、モータのオフ状態において、ロック
ノブを軽い力で操作することができるドアロック用アク
チュエータを提供することができる。
より出力ロッドを揺動すると共に、この出力ロッドの揺
動によりドアの施錠及び解錠を行うラッチ機構を駆動
し、前記出力ロッドとロックノブとをロッドにより連動
したアクチュエータにおいて、前記モータの回転により
回転する第1の回転体と、前記出力ロッドを揺動する第
2の回転体と、これら回転体を連動する渦巻きばねとを
備えたものであり、モータのオフ状態において、ロック
ノブを軽い力で操作することができるドアロック用アク
チュエータを提供することができる。
【0020】請求項2記載の発明は、前記第1の回転体
がウォームホイールであり、このウォームホイールを、
前記モータの回転により回転するウォームに噛合したも
のであり、モータのオフ状態において、ロックノブを軽
い力で操作することができるドアロック用アクチュエー
タを提供することができる。
がウォームホイールであり、このウォームホイールを、
前記モータの回転により回転するウォームに噛合したも
のであり、モータのオフ状態において、ロックノブを軽
い力で操作することができるドアロック用アクチュエー
タを提供することができる。
【0021】請求項3記載の発明は、前記第2の回転体
の回転軸に前記ウォームホイールを回転可能に外嵌し、
このウォームホイールの内面に渦巻きばねの外端部を連
結すると共に、前記回転軸に前記渦巻きばねの内端部を
連結したものであり、モータのオフ状態において、ロッ
クノブを軽い力で操作することができるドアロック用ア
クチュエータを提供することができる。
の回転軸に前記ウォームホイールを回転可能に外嵌し、
このウォームホイールの内面に渦巻きばねの外端部を連
結すると共に、前記回転軸に前記渦巻きばねの内端部を
連結したものであり、モータのオフ状態において、ロッ
クノブを軽い力で操作することができるドアロック用ア
クチュエータを提供することができる。
【図1】本発明の一実施例を示すアクチュエータの断面
図である。
図である。
【図2】本発明の一実施例を示すアクチュエータの一側
ケースの内部の平面図である。
ケースの内部の平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す全体説明図である。
【図4】本発明の一実施例を示す板ばねの作用を説明す
る説明図である。
る説明図である。
【図5】本発明の一実施例を示す無負荷状態で巻き締め
状態及び巻き戻し状態の渦巻きばねのトルク特性を示す
説明図である。
状態及び巻き戻し状態の渦巻きばねのトルク特性を示す
説明図である。
4 ラッチ機構 14 ロックノブ 21 アクチュエータ 23 DCモータ 27 ウォームホイール(第1の回転体) 31 平ギヤ(第2の回転体) 29 渦巻きばね 29A 内端部 29B 外端部 30 凹所 32 回転軸 36 出力ロッド 41 ロッド
Claims (3)
- 【請求項1】 モータの正逆回転により出力ロッドを揺
動すると共に、この出力ロッドの揺動によりドアの施錠
及び解錠を行うラッチ機構を駆動し、前記出力ロッドと
ロックノブとをロッドにより連動したアクチュエータに
おいて、前記モータの回転により回転する第1の回転体
と、前記出力ロッドを揺動する第2の回転体と、これら
回転体を連動する渦巻きばねとを備えたことを特徴とす
るドアロック用アクチュエータ。 - 【請求項2】 前記第1の回転体がウォームホイールで
あり、このウォームホイールを、前記モータの回転によ
り回転するウォームに噛合したことを特徴とする請求項
1記載のドアロック用アクチュエータ。 - 【請求項3】 前記第2の回転体の回転軸に前記ウォー
ムホイールを回転可能に外嵌し、このウォームホイール
の内面に渦巻きばねの外端部を連結すると共に、前記回
転軸に前記渦巻きばねの内端部を連結したことを特徴と
する請求項2記載のドアロック用アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34301095A JPH09184336A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | ドアロック用アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34301095A JPH09184336A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | ドアロック用アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09184336A true JPH09184336A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18358245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34301095A Pending JPH09184336A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | ドアロック用アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09184336A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000042278A1 (fr) * | 1999-01-10 | 2000-07-20 | Shizhong Luo | Serrure commandee par moteur electrique |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34301095A patent/JPH09184336A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000042278A1 (fr) * | 1999-01-10 | 2000-07-20 | Shizhong Luo | Serrure commandee par moteur electrique |
US6502870B1 (en) | 1999-01-10 | 2003-01-07 | Shizhong Luo | Electric motor-driven locking device for lock |
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