JPH09183430A - ポリエステル組成物製ボトルおよびその製造法 - Google Patents

ポリエステル組成物製ボトルおよびその製造法

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JPH09183430A
JPH09183430A JP34410995A JP34410995A JPH09183430A JP H09183430 A JPH09183430 A JP H09183430A JP 34410995 A JP34410995 A JP 34410995A JP 34410995 A JP34410995 A JP 34410995A JP H09183430 A JPH09183430 A JP H09183430A
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JP
Japan
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bottle
polyester composition
polyester
modified polyethylene
acid
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JP34410995A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kamiya
谷 昌 宏 神
Koji Nakamachi
町 浩 司 中
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features

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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 透明性が優れ、炭酸ガス入り飲料を充填し加
熱減菌処理をしても変形することなく自立性を保つこと
ができるボトルを提供する。 【解決手段】 ポリエステル99.5重量%〜99.9
99重量%と、変性ポリエチレン0.001重量%〜
0.5重量%とから形成されるポリエステル樹脂組成物
からなり、23℃で2.5ガスボリュームの炭酸ガス入
り飲料を充填し密栓した状態で70℃の温浴中に浸漬す
る温浴テストを行ったとき、温浴テスト前後での炭酸ガ
ス入り飲料充填ボトルの高さ方向の寸法変化率が5%以
下、かつ胴径方向の寸法変化率が5%以下であり、自立
性をを保持するポリエステル樹脂組成物製ボトル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ポリエステル組成物製ボ
トルおよびその製造方法に関し、さらに詳しくは、炭酸
ガス入り飲料を充填し加熱減菌処理をしても変形するこ
となく自立性を保つことができるようなポリエステル組
成物製ボトルおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、ジュース、天然水、各種飲
用茶などの飲料用ボトルの素材として種々のプラスチッ
ク素材が用いられており、これらのプラスチック素材の
うちポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
は、透明性、ガスバリヤ性、耐熱性および機械的強度に
優れているため多く採用されている。
【0003】ところで上記の飲用茶などは加熱滅菌処理
されたものが高温でボトルに充填されるため、ボトルを
形成するプラスチックは耐熱性が良くなければ、ボトル
が変形したり、収縮したり、膨張するなどの問題を生じ
るおそれがある。
【0004】また、炭酸ガス入り飲料は、ボトルに充填
された後に加熱減菌処理されるため、ボトルの内圧が高
い状態においても耐熱性が良くなければ、ボトルが変形
したり、収縮したり、膨張するなどの問題を生じるおそ
れがある。このためボトルへ炭酸ガス入り飲料を充填し
た後密封し、加熱滅菌処理してもボトルが変形すること
なく、自立性を保つことができる特性(以下「耐熱圧特
性」ということがある。)を有するプラスチック製ボト
ルが求められている。
【0005】従来からこのような用途には、丸底のボト
ル底部にベースカップを取付けたベースカップ付ボトル
が用いられている。しかしながらこのようなベースカッ
プ付ボトルでは、製造コストが嵩み、また、ボトル本体
はポリエステルからなり、ベースカップはこれとは異種
材料のポリエチレン等からなるため、ボトル全体をその
まま溶融し再度ボトルなどに成形して再利用しようとし
ても、比較的多量のポリエチレンが混入するため透明性
などに劣るものしか得られず、再利用(リサイクル)が
困難であるなどの問題点があった。
【0006】本発明者らは、上記のような知見に基づい
て、充填された内容物に加熱滅菌処理を施した場合にボ
トルの口頸部、底部などの変形が小さく、しかも同一材
料で全体が構成されている再利用可能な自立性ボトルを
得るべく鋭意検討した結果、ポリエステルと変性ポリエ
チレンとからなり、所定の温浴下で一定の条件を満たす
ポリエステル組成物製ボトルは、上記の目的を達成する
ことを見出して本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】本発明は、ボトルへ炭酸ガス入り飲料を
充填した後密封し、加熱滅菌処理してもボトルが変形す
ることなく、自立性を保つことができるようなポリエス
テル組成物製ボトルおよびその製造方法を提供すること
を目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るポリエステル組成物製ボト
ルは、(A)ポリエステル99.5〜99.999重量
%と、(B)変性ポリエチレン0.001〜0.5重量
%とから形成されるポリエステル組成物からなり、23
℃で2.5ガスボリュームの炭酸ガス入り飲料を充填し
密封した状態で70℃の温浴中に浸漬する湯浴テストを
行ったとき、以下の条件を満たすことを特徴としてい
る。
【0009】条件1;温浴テスト前後での炭酸ガス入り
飲料充填ボトルの高さ方向の寸法変化率が5%以下、か
つ胴径方向の寸法変化率が5%以下 本発明では、前記(B)変性ポリエチレンは、不飽和カ
ルボン酸、不飽和カルボン酸誘導体、不飽和エポキシ化
合物またはスチレン系炭化水素で変性された変性ポリエ
チレンであることが好ましい。
【0010】本発明では、前記ポリエステル組成物は、
示差走査熱量計によるt1/2 昇温法(140℃)で定し
た半結晶化時間が60秒以下であることが好ましく、ボ
トル胴部中央のヘイズ値が5%以下であることが好まし
い。
【0011】本発明に係るポリエステル組成物製ボトル
は、底部に脚部を有する自立型ボトルであってもよい。
本発明に係るポリエステル組成物製ボトルは、耐熱圧特
性に優れている。また、ボトル全体が単一の材料で構成
されているので、そのまま溶融して再度ボトルなどに成
形して再利用することが可能である。
【0012】本発明に係るポリエステル組成物製ボトル
の製造方法は、(A)ポリエステル99.5〜99.9
99重量%と、(B)変性ポリエチレン0.001〜
0.5重量%とから形成されるポリエステル組成物から
プリフォームを形成し、次いで該プリフォームを延伸ブ
ローしてボトル底部の結晶化度が15〜60%の範囲に
あるボトルを得ることを特徴としている。
【0013】本発明では、前記(B)変性ポリエチレン
は、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸誘導体、不飽
和エポキシ化合物またはスチレン系炭化水素で変性され
た変性ポリエチレンであることが好ましい。
【0014】また本発明では、プリフォームを面積延伸
倍率5〜15倍で延伸ブローすることが好ましく、また
延伸ブロー成形後にヒートセットを行うことでボトル底
部の結晶化度を15〜60%とすることが好ましい。
【0015】本発明は、底部に脚部を有する自立型ボト
ルの製造方法として好適に用いられる。本発明に係るポ
リエステル組成物製ボトルの製造方法は、耐熱圧特性に
優れるポリエステル組成物製ボトルを製造することがで
きる。
【0016】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るポリエステル
組成物製ボトルおよびその製造方法について説明する。
【0017】本発明に係るポリエステル組成物製ボトル
は、後述するようなポリエステル組成物からなり、23
℃で2.5ガスボリュームの炭酸ガス入り飲料を充填し
密封した状態で70℃の温浴中に1時間浸漬する温浴テ
ストを行った時、以下の条件を満たしている。
【0018】温浴テスト前後での炭酸ガス入り飲料充填
ボトルの高さ方向の寸法変化率が5%以下、好ましくは
3%以下、かつ胴径方向の寸法変化率が5%以下、好ま
しくは3%以下である。
【0019】ボトルの寸法変化率は、高さ方向および胴
径方向ともに以下の式から求められる。
【0020】
【数1】
【0021】本発明に係るポリエステル組成物製ボトル
の各部の結晶化度は、口頸部が15〜60%、好ましく
は15〜50%の範囲にあり、胴部中央が15〜60
%、好ましくは15〜50%の範囲にあり、底部の中心
部が15〜60%、好ましくは15〜50%の範囲にあ
ることが望ましい。ボトル各部の結晶化度は、後述する
ようなX線回折法により求められる。
【0022】本発明に係るポリエステル組成物製ボトル
の胴部中央のヘイズ値は、5%以下、好ましくは3%以
下であることが望ましい。このような本発明に係るポリ
エステル組成物製ボトルは、ポリエステルと変性ポリエ
チレンとからなるポリエステル組成物から形成されてい
る。
【0023】以下に(A)ポリエステルおよび、(B)
変性ポリエチレンについて具体的に説明する。(A)ポリエステル 本発明に係るポリエステル組成物製ボトルにおいて用い
られる(A)ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、およびこれら
の混合物(組成物)などが挙げられる。
【0024】ポリエチレンテレフタレート ポリエチレンテレフタレートは、テレフタル酸と、エチ
レングリコールとを原料として製造されるが、このポリ
エチレンテレフタレートには20モル%以下の他のジカ
ルボン酸および/または他のジヒドロキシ化合物が共重
合されていてもよい。
【0025】テレフタル酸以外に共重合に用いられるジ
カルボン酸として具体的には、フタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸;アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デ
カンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸;シクロヘ
キサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などが挙
げられる。
【0026】エチレングリコール以外に共重合に用いら
れるジヒドロキシ化合物として、具体的には、トリメチ
レングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族
グリコール;シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族
グリコール;ビスフェノール類;ハイドロキノン、2,2-
ビス(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンな
どの芳香族ジオール類などが挙げられる。
【0027】このようなポリエチレンテレフタレート
は、エチレンテレフタレート成分単位単独で、あるいは
該エチレンテレフタレート成分単位およびジオキシエチ
レンテレフタレート成分単位がランダムに配列してエス
テル結合を形成することにより実質上線状のポリエステ
ルを形成している。該ポリエチレンテレフタレートが実
質上の線状であることは、該ポリエチレンテレフタレー
トがo-クロロフェノールに溶解することによって確認さ
れる。
【0028】このようなポリエチレンテレフタレートで
は、固有粘度IV(o-クロロフェノール中25℃で測定
した値)は、通常0.5〜2.0dl/g、好ましくは
0.7〜1.2dl/gであることが望ましい。また、
融点は通常210℃〜265℃、好ましくは220〜2
60℃であることが望ましく、ガラス転移温度は通常5
0〜120℃、好ましくは60〜100℃であることが
望ましい。
【0029】ポリエチレンナフタレート ポリエチレンナフタレートは、2,6-ナフタレンジカルボ
ン酸とエチレングリコールとから導かれるエチレン-2,6
-ナフタレート単位を60モル%以上、好ましくは80
モル%以上、より好ましくは90モル%以上の量で含ん
でいることが望ましいが、エチレン-2,6-ナフタレート
以外の構成単位を40モル%未満の量で含んでいてもよ
い。
【0030】エチレン-2,6-ナフタレート以外の構成単
位としては、テレフタル酸、イソフタル酸、2,7-ナフタ
レンジカルボン酸、2,5-ナフタレンジカルボン酸、ジフ
ェニル-4,4'-ジカルボン酸、4,4'-ジフェニルエーテル
ジカルボン酸、4,4'-ジフェニルスルホンジカルボン
酸、4,4'-ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジブロム
テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、
アゼライン酸、セバチン酸、デカンジカルボン酸などの
脂肪族ジカルボン酸;1,4-シクロヘキサンジカルボン
酸、シクロプロパンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフ
タル酸などの脂環族ジカルボン酸;グリコール酸、p-ヒ
ドロキシ安息香酸、p-ヒドロキシエトキシ安息香酸など
のヒドロキシカルボン酸と、プロピレングリコール、ト
リメチレングリコール、ジエチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキ
サメチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオ
ペンチレングリコール、p-キシレングリコール、1,4-シ
クロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、p,p-ジ
フェノキシスルホン、1,4-ビス(β-ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、2,2-ビス(p-β-ヒドロキシエトキシフ
ェノール)プロパン、ポリアルキレングリコール、p-フ
ェニレンビス(ジメチルシロキサン)、グリセリンなど
とから導かれる構成単位を挙げることができる。
【0031】また、本発明において用いられるポリエチ
レンナフタレートは、トリメシン酸、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、トリメチロールメタ
ン、ペンタエリスリトールなどの多官能化合物から導か
れる構成単位を少量たとえば2モル%以下の量で含んで
いてもよい。
【0032】さらに本発明において用いられるポリエチ
レンナフタレートは、ベンゾイル安息香酸、ジフェニル
スルホンモノカルボン酸、ステアリン酸、メトキシポリ
エチレングリコール、フェノキシポリエチレングリコー
ルなどの単官能化合物から導かれる構成単位を少量たと
えば2モル%以下の量で含んでいてもよい。
【0033】このようなポリエチレンナフタレートは、
実質上線状であり、このことは該ポリエチレンナフタレ
ートがo-クロロフェノールに溶解することによって確認
される。
【0034】ポリエチレンナフタレートのo-クロロフェ
ノール中で25℃で測定した固有粘度IVは、0.2〜
1.1dl/g、好ましくは0.3〜0.9dl/g、
とくに好ましくは0.4〜0.8dl/gの範囲にある
ことが望ましい。
【0035】また、ポリエチレンナフタレートの示差走
査型熱量計(DSC)で10℃/分の速度で昇温した際
の昇温結晶化温度(Tc)は、通常150℃以上であ
り、好ましくは160〜230℃、より好ましくは17
0〜220℃の範囲にあることが望ましい。
【0036】なお、ポリエチレンナフタレートの昇温結
晶化温度(Tc)は次の方法によって測定される。すな
わち、パーキンエルマー社製DSC−2型走差型熱量計
を用いて、約140℃で約5mmHgの圧力下約5時間
以上乾燥したポリエチレンナフタレートチップの中央部
から採取された試料約10mgの薄片を、液体用アルミ
ニウムパン中に窒素雰囲気下に封入して測定する。測定
条件は、まず室温より急速昇温して290℃で10分間
溶融保持したのち室温まで急速冷却し、その後10℃/
分の昇温速度で昇温する際に検出される発熱ピークの頂
点温度を求める。
【0037】(B)変性ポリエチレン 変性ポリエチレンは、ポリエチレンを不飽和カルボン
酸、不飽和カルボン酸の誘導体、不飽和エポキシ化合物
またはスチレン系炭化水素でグラフト変性した変性ポリ
エチレンである。この変性ポリエチレンは、前記ポリエ
ステルの加熱結晶化促進のために添加される。
【0038】ここで変性ポリエチレンの原料として使用
されるポリエチレンとして具体的には、 高圧下にエチレンをラジカル重合することによって製
造したポリエチレン、 エチレンまたはエチレンとプロピレン、1-ヘキセン、
4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセンなどのα
−オレフィンとを遷移金属化合物の存在下に中・低圧重
合することによって得られるポリエチレンなどを例示す
ることができる。
【0039】このようなポリエチレンの極限粘度[η]
(デカリン溶液中で135℃において測定した値)は、
通常0.8〜3.8dl/g、好ましくは1〜2.3d
l/gの範囲である。
【0040】不変性ポリエチレンの製造に用いられるモ
ノマーとして具体的には、不飽和カルボン酸としては、
たとえば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマール
酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸(エンド
シス−ビシクロ[2,2,1] ヘプト-5-エン-2,3-ジカルボン
酸)などが挙げられる。
【0041】不飽和カルボン酸の誘導体としては、たと
えば酸ハライド、アミド、イミド、無水物、エステルな
どが挙げられ、具体的には、塩化マレニル、マレイミ
ド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モ
ノメチル、アクリル酸アミド、マレイン酸ジメチル、グ
リシジルマレエート、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレ
ート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレートなどが挙
げられる。
【0042】不飽和エポキシ化合物としては、グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、マレイン
酸のモノおよびジグリシジルエステル、フマル酸のモノ
およびジグリシジルエステル、クロトン酸のモノおよび
ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸のモノお
よびジグリシジルエステル、イタコン酸のモノおよびグ
リシジルエステル、ブテントリカルボン酸のモノおよび
ジグリシジルエステル、シトラコン酸のモノおよびジグ
リシジルエステル、エンド-シス-ビシクロ[2.2.1]ヘ
プト-5-エン-2,3-ジカルボン酸(ナジック酸TM)のモノ
およびジグリシジルエステル、エンド-シス-ビシクロ
[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-メチル-2,3-ジカルボン酸
(メチルナジック酸TM)のモノおよびジグリシジルエス
テル、アリルコハク酸のモノおよびグリシジルエステル
などのジカルボン酸モノおよびアルキルグリシジルエス
テル(モノグリシジルエステルの場合のアルキル基の炭
素原子数1〜12)、p-スチレンカルボン酸のアルキル
グリシジルエステル、アリルグリシジルエーテル、2-メ
チルアリルグリシジルエーテル、スチレン-p-グリシジ
ルエーテル、3,4-エポキシ-1-ブテン、3,4-エポキシ-3-
メチル-1-ブテン、3,4-エポキシ-1-ペンテン、3,4-エポ
キシ-3-メチル-1-ペンテン、5,6-エポキシ-1-ヘキセ
ン、ビニルシクロヘキセンモノオキシドなどが挙げられ
る。
【0043】スチレン系炭化水素としては、スチレン、
α−メチルスチレン、o-メチルスチレン、p-メチルスチ
レン、m-メチルスチレン、p-クロロスチレン、m-クロロ
スチレンおよびp-クロロメチルスチレン、4-ビニルピリ
ジン、2-ビニルピリジン、5-エチル-2-ビニルピリジ
ン、2-メチル-5-ビニルピリジン、2-イソプロペニルピ
リジン、2-ビニルキノリン、3-ビニルイソキノリン、N-
ビニルカルバゾール、N-ビニルピロリドンなどが挙げら
れる。
【0044】これらの不変性ポリエチレンの製造に用い
られるモノマーは、単独で、または2種以上混合して用
いられる。これらの中では、無水物およびエステルが好
適であり、特に無水マレイン、無水ナジック酸、エチル
(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレー
ト、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレートが好適であ
る。
【0045】該グラフト変性ポリエチレンは公知の方
法、例えばポリエチレンの溶融条件下に、上記のモノマ
ーをラジカル開始剤、例えば有機ペルオキシド、有機ベ
ルエステルアゾ化合物を用いて反応させることにより製
造することができる。
【0046】グラフト変性量はグラフト変性ポリエチレ
ン中のモノマー含量で標示すれば、通常0.2ないし5
0重量%、好ましくは0.5ないし20重量%である。
以上の変性ポリエチレンの中では無水マレイン酸、エチ
ル(メタ)アクリレートをグラフトした変性物がとくに
好ましい。
【0047】ポリエステル組成物製ボトル 本発明に係るポリエステル組成物製ボトルは、上記のよ
うなポリエステルと変性ポリエチレンとからなるポリエ
ステル組成物から形成されている。
【0048】このポリエステル組成物は、ポリエステル
(A)99.5〜99.999重量%と、変性ポリエチ
レン(B)0.001〜0.5重量%とから形成されて
いる。
【0049】ポリエステル組成物を調製する方法として
は、公知の任意の方法を採用でき、たとえば、ポリエス
テルと、変性ポリエチレンとを、タンブラーブレンダ
ー、ヘンシェルミキサーなどの混合機で混合し、次いで
押出機、ニーダーなどを用いて溶融混練する方法が挙げ
られる。
【0050】また、上記のようなポリエステル組成物
は、架橋剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、滑
剤、離型剤、無機充填剤、顔料分散剤、顔料あるいは染
料などの各種配合剤を、本発明の目的を損なわない範囲
で含有していてもよい。
【0051】このようなポリエステル組成物は、示差走
査熱量計によるt1/2 昇温法(140℃)で測定した半
結晶化時間が、60秒以下である。従来、公知のポリエ
ステル、たとえば、ポリエチレンテレフタレートの半結
晶化時間は200〜300秒程度であり、ポリエチレン
ナフタレートの半結晶化時間は500〜1000秒程度
である。なお、半結晶化時間の測定方法については後述
する。
【0052】上記ポリエステル組成物製ボトルとして
は、その底部に脚部を備えた自立性ボトル、5本足型ボ
トルなどが挙げられる。図2に5本足型ボトルの一例を
示す。図2(A)は、5本足型ボトルを示す概略正面図
であり、(B)は同概略底面図である。図中、2は口頸
部であり、3は上肩部であり、4は胴部であり、5は底
部であり、7は脚部である。
【0053】本発明に係るポリエステル製ボトルは、天
然水、飲用茶などの非炭酸飲料用ボトル、サイダー、コ
ーラなどの炭酸飲料用ボトルなどとして用いられるが、
特に炭酸飲料用ボトルとして好適に用いられる。
【0054】本発明に係るポリエステル組成物製ボトル
は、ポリエステルと特定量の変性ポリエチレンとからな
る組成物から形成されているので、ボトルへ炭酸ガス入
り飲料を充填した後密封し、加熱滅菌処理してもボトル
の変形が小さく、自立性を保つことができる。また、本
発明に係るポリエステル組成物製ボトルは、透明性に優
れている。さらに、ボトル全体が単一の樹脂組成物から
形成されているので、そのまま溶融し再度ボトルなどに
成形して再利用することが可能である。
【0055】次に、本発明に係るポリエステル組成物製
ボトルの製造方法について具体的に説明する。本発明に
係るポリエステル組成物製ボトル1は、たとえば図1に
示すように口頸部2、上肩部3、胴部4および底部5を
有している。
【0056】このようなボトルを製造するには、まず、
上記のようなポリエステル組成物からプリフォームを製
造するが、該プリフォームは従来公知の方法、たとえば
射出成形、押出成形などによって製造することができ
る。プリフォーム形成用のポリエステル組成物の加熱温
度は、通常90〜110℃であることが好ましい。
【0057】本発明では、このようなプリフォームを金
型中で延伸ブロー成形することにより、ボトル底部の結
晶化度が15〜60%、好ましくは15〜50%の範囲
にある上記のようなポリエステル組成物製ボトルを製造
している。
【0058】延伸ブロー成形する際の延伸倍率は、面積
延伸倍率で5〜15倍、好ましくは7〜12倍であるこ
とが好ましい。なお、本明細書中で面積延伸倍率(以下
単に「延伸倍率」ということがある)とは、縦延伸倍率
と横延伸倍率との積として定義される延伸倍率である。
【0059】延伸ブロー成形する際のブロー用流体の温
度は、10〜400℃、好ましくは20〜300℃であ
ることが望ましい。ブロー用流体としては、空気、窒
素、水蒸気、水などが挙げれ、このうち空気を用いるこ
とが好ましい。
【0060】本発明では、延伸ブローに先立ってプリフ
ォーム口頸部を加熱結晶化して、プリフォーム口頸部の
結晶化度を15〜60%、好ましくは15〜50%の範
囲にすることが好ましい。プリフォーム口頸部を加熱結
晶化させるには、プリフォーム口頸部を、通常150〜
200℃、好ましくは170〜190℃に加熱する。
【0061】また、本発明では、上記のように延伸ブロ
ー成形した後、得られた延伸ブロー成形ボトルのヒート
セットを行うことが好ましい。このように延伸ブロー成
形ボトルのヒートセットを行うと、ボトルの胴部の密度
を向上させることができる。また、ボトル底部をヒート
セットする場合には、プリフォーム底部の加熱結晶化に
よる結晶化度(熱結晶化度)と、ボトル底部の延伸ブロ
ー成形による結晶化度(配向結晶化度)との和が15〜
60%、好ましくは15〜50%範囲になるようにする
ことが望ましい。
【0062】ヒートセットは、得られたボトルを、10
0〜200℃、好ましくは110〜170℃の金型温度
で、1秒間以上、好ましくは3秒間以上保持することに
より行われる。
【0063】このようにボトルをヒートセットすること
によって、ボトル胴部の密度が向上し、胴部強度が増大
したボトルを得ることができる。また、ボトル底部の結
晶化度の高い、耐熱圧特性に優れたボトルを得ることが
できる。
【0064】たとえば、ポリエステル組成物からなる延
伸ブロー成形ボトルのヒートセット前の胴部の密度は、
1.355〜1.370g/cm3 程度であるが、ヒー
トセット後では、ヒートセット温度にもよるが通常、
1.370〜1.410g/cm3 程度であり、好まし
くは1.375〜1.390g/cm3 程度である。
【0065】なお、本発明においては、前述したような
延伸ブロー成形を行い、さらに必要によりヒートセット
を行ったボトルは、冷却してから取り出すことが好まし
い。冷却方法としては、ボトルの内部に、たとえば冷却
されたガスを吹込むことにより、ボトルの内側から外側
(外表面)に向かって冷却する「内部冷却法」を用いる
ことが好ましい。このように内側(ボトル中空部)から
ボトルを冷却すると、ボトルの変形、収縮等を起こさず
にボトルを金型から取出すことができる。
【0066】ボトル内部の冷却温度としては、通常、−
100℃〜+50℃、好ましくは−75℃〜+40℃で
あることが望ましく、ボトルの冷却速度は、ボトルの肉
厚、材質などにもよるが、通常300〜10℃/分程度
であることが望ましい。なお、このようなボトルの冷却
時には、ボトルの外側の表面温度は100℃以下となる
ようにすることが好ましい。冷却用ガスとしては、空
気、窒素などが挙げられ、空気が好ましく用いられる。
【0067】本発明に係るポリエステル組成物製ボトル
の製造方法では、ポリエステルと特定量の変性ポリエチ
レンとからなる組成物を用い、特定の方法により延伸ボ
トルを成形している。このため、得られるボトルの透明
性を悪化させることなく耐熱圧特性を向上させることが
でき、炭酸ガス入りの飲料を充填した後の加熱滅菌処理
時のボトル変形を減少させ、ボトルの自立性を保持する
ことができる。
【0068】
【発明の効果】本発明に係るポリエステル組成物製ボト
ルは、耐熱圧特性および透明性に優れ、しかも再利用が
容易である。
【0069】本発明に係るポリエステル組成物製ボトル
の製造方法は、耐熱圧特性および透明性に優れたボトル
を製造することができる。また、ボトルの成形サイクル
を短くすることができる。
【0070】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0071】[固有粘度]オルトクロロフェノール溶媒
を用いて8g/dlの試料溶液を調製し、25℃で測定
した溶液粘度から固有粘度[IV]を算出した。
【0072】[密度]シリンダーに四塩化炭素とn−ヘ
プタンとで密度を調整した液を作成し、試料をこの中に
投入し、試料と液がつりあった時の液密度を目盛付き比
重計で測定した。
【0073】[半結晶化時間(t1/2)]パーキンエル
マー社製示差走査型熱量計(DSC)を使用して測定し
た。試料をサンプルパンに10mg秤量し、室温から3
20℃/分の昇温速度で290℃まで昇温後、5分間保
持した。その後、30℃まで急冷して、5分間保持し、
さらに140℃まで320℃/分で昇温し、この温度に
保持した。このときの試料の結晶化による発熱量と時間
との関係を測定し、発熱量が総発熱量の1/2に達するま
でに要する時間(秒)をもって半結晶化時間t1/2とし
た。
【0074】[ボトルの耐熱圧特性の評価]ボトルの耐
熱圧特性の評価は、ボトルに2.5ガスボリューム(G
V)の内容物を充填し70℃の温浴に1時間浸漬した後
に取出し、ボトルの変形性を温浴浸漬前のものと比較し
て決定した。ボトルの寸法変化率(%)値から耐熱圧性
を下記のように評価した。
【0075】 ○ … 0≦寸法変化率(%)<0.5 × … 0.5≦寸法変化率(%) [ボトル外観]1.5リットルのボトルの、下(底部
側)から83mmの高さのボトル側面のヘイズ値(白色
光の光線乱反射率)を測定した。
【0076】このヘイズ値(%)から、ボトル外観を次
のように評価した。 ○ … 0≦ヘイズ値(%)<5 × … 5≦ヘイズ値(%) [結晶化度の測定]結晶化度は、下記のようにして試料
を3点作製し、測定した結晶化度の平均値である。
【0077】試料 ボトルから10×10mmの大きさの試料を切取り、切
り取った試料を1mmの厚さとなるように貼り合わせて
測定用試料とした。
【0078】 測定法 回折ビームと透過ビームとの間の角度は2θで一定で
あり、2θ=5〜35゜の範囲について試料の回折強度
を測定する。 で測定した回折強度からバックグラウンド回折強
度を差し引く。差し引いて得られた回折強度をIcとす
る。 測定済みの同一樹脂の100%非晶での回折強度をI
aとする。 下記式により、試料の結晶化度(Xcr)を算出す
る。
【0079】
【数2】
【0080】[ポリエステル組成物の透明性(ヘイズ
値)](株)神藤金属工業所製50トン圧縮成形機を用い
て290℃で5分間加熱して1mm厚のシートを成形
し、成形物の透明性をヘイズ値(白色光の光線乱反射
率)で比較した。
【0081】
【実施例1】下記ポリエチレンテレフタレート(A-
1):99.9重量%と、下記変性ポリエチレン(B-1)
0.1重量%とからなるポリエステル組成物を得た。 (A-1)ポリエチレンテレフタレート: 固有粘度[IV]=0.775dl/g ジエチレングリコール含量=1.33重量% (B-1)ポリエチレン/無水マレイン酸グラフト物: MI=5.0g/10分(ASTM D1238−6T
に従い190℃、2.16kg荷重の条件下で測定) マレイン酸グラフト量=2.2重量% このポリエステル組成物を、名機製作所(株)製M−1
00A射出成形機により、シリンダー温度280℃、金
型温度10℃の条件で28mmφのプリフォームを成形
した。
【0082】次に、該プリフォーム口頸部を200℃で
加熱結晶化した後に、成形機付属の赤外線ヒータでプリ
フォーム胴部中央部の表面温度が90〜100℃となる
ように加熱して、CORPOPLAST社製LB−01
成形機で延伸ブローして図1に示すような1.5リット
ルのボトルを成形した。このとき、延伸時ブロー金型を
150℃に加熱し、ボトルを金型に5秒間接触してヒー
トセット処理を行い、次にボトルを100℃以下に冷却
後、金型より取り出した。なお、ボトルのプリフォーム
からの面積延伸倍率は7倍であったこのようにして作製
したボトルについて、明細書中に定義した耐熱圧特性の
評価をした。結果を表1に示す。
【0083】
【実施例2】実施例1において(A-1)ポリエチレンテ
レフタレートを99.95重量%の量で用い、(B-1)
変性ポリエチレンを0.05重量%の量で用いた以外
は、実施例1と同様にしてボトルを作製した。
【0084】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
に示す。
【0085】
【実施例3】実施例1において(A-1)ポリエチレンテ
レフタレートを99.97重量%の量で用い、(B-1)
変性ポリエチレンを0.03重量%の量で用いた以外
は、実施例1と同様にしてボトルを作製した。
【0086】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
に示す。
【0087】
【実施例4】実施例1において(A-1)ポリエチレンテ
レフタレートを99.99重量%の量で用い、(B-1)
変性ポリエチレンを0.01重量%の量で用いた以外
は、実施例1と同様にしてボトルを作製した。
【0088】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
に示す。
【0089】
【実施例5】実施例1において(A-1)ポリエチレンテ
レフタレートを99.993重量%の量で用い、(B-
1)変性ポリエチレンを0.007重量%の量で用いた
以外は、実施例1と同様にしてボトルを作製した。
【0090】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
に示す。
【0091】
【実施例6】実施例1において(A-1)ポリエチレンテ
レフタレートを99.995重量%の割合で用い、(B-
1)変性ポリエチレンを0.005重量%の量で用いた
以外は、実施例1と同様にしてボトルを作製した。
【0092】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
に示す。
【0093】
【比較例1】実施例1において(A-1)ポリエチレンテ
レフタレートのみを用いたこと以外は、実施例1と同様
にしてボトルを作製した。
【0094】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
に示す。
【0095】
【比較例2】実施例1において(A-1)ポリエチレンテ
レフタレートを80.0重量%の割合で用い、該(A-
1)とは固有粘度[IV]の異なる(A-2)ポリエチレン
テレフタレート(固有粘度[IV]=0.706dl/
g、ジエチレングリコール含量;1.33重量%)を2
0.0重量%の割合で用いた以外は、実施例1と同様に
してボトルを作製した。
【0096】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
に示す。
【0097】
【比較例3】実施例1において(A-1)ポリエチレンテ
レフタレートを99.00重量%の量で用い、(B-1)
変性ポリエチレンを1.00重量%の割合で用いた以外
は、実施例1と同様にしてボトルを作製した。
【0098】このボトルについて、実施例1と同様に明
細書中に定義した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1
に示す。
【0099】
【比較例4】実施例1において変性ポリエチレン(B-
1)に代えて下記(B-2)ポリプロピレン/無水マレイン
酸グラフト物を用いた以外は実施例1と同様にしてボト
ルを作製した。 (B-2)ポリプロピレン/無水マレイン酸グラフト物:
極限粘度[η](デカリン溶液中で135℃において測
定した値)=0.43dl/g マレイン酸グラフト量=3.0重量% このボトルについて、実施例1と同様に明細書中に定義
した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1に示す。
【0100】
【比較例5】実施例1において変性ポリエチレン(B-
1)に代えて下記(B-3)アイオノマー樹脂を用いた以外
は実施例1と同様にしてボトルを作製した。 (B-3)アイオノマー樹脂:(三井・デュポンポリケミ
カル株式会社製ハイミランH−1707 イオンタイプ
Na) MI=0.9g/10分(ASTM D1238−6T
に従い190℃、2.16kg荷重の条件下で測定し
た) 密度=0.95g/cm3 (ASTM D−1505に
従い密度勾配管で測定) このボトルについて、実施例1と同様に明細書中に定義
した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1に示す。
【0101】
【比較例6】実施例1において変性ポリエチレン(B-
1)に代えて下記(B-4)未変性ポリエチレンを用いた以
外は実施例1と同様にしてボトルを作製した。 (B-4)未変性ポリエチレン:(三井石油化学製 ハイ
ゼックス5000S) MI=0.8g/10分(ASTM D1238−6T
に従い190℃、2.16kg荷重の条件下で測定し
た) 密度=0.954g/cm3 (ASTM D−1505
に従い密度勾配管で測定) このボトルについて、実施例1と同様に明細書中に定義
した耐熱圧特性の評価をした。結果を表1に示す。
【0102】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るポリエステル組成物製ボトルの
一例を表す一部破断して示す概略正面図である。
【図2】 (A)は本発明に係るポリエステル組成物製
ボトルの他の例(5本足型ボトル)を示す概略正面図で
あり、(B)は同概略底面図である。
【符号の説明】 1 … ボトル 2 … 口頸部 3 … 上肩部 4 … 胴部 5 … 底部 7 … 脚部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリエステル:99.5〜99.9
    99重量%と、(B)変性ポリエチレン:0.001〜
    0.5重量%とから形成されるポリエステル組成物から
    なり、23℃で2.5ガスボリュームの炭酸ガス入り飲
    料を充填し密封した状態で70℃の温浴中に浸漬する湯
    浴テストを行ったとき、以下の条件を満たすことを特徴
    とするポリエステル組成物製ボトル; 条件1;温浴テスト前後での炭酸ガス入り飲料充填ボト
    ルの高さ方向の寸法変化率が5%以下、かつ胴径方向の
    寸法変化率が5%以下
  2. 【請求項2】 前記(B)変性ポリエチレンは、不飽和
    カルボン酸、不飽和カルボン酸誘導体、不飽和エポキシ
    化合物またはスチレン系炭化水素で変性された変性ポリ
    エチレンである請求項1に記載のポリエステル組成物製
    ボトル。
  3. 【請求項3】 前記ポリエステル組成物は、示差走査熱
    量計によるt1/2 昇温法(140℃)で測定した半結晶
    化時間が60秒以下である請求項1または2に記載のポ
    リエステル組成物製ボトル。
  4. 【請求項4】 前記ボトル胴部中央のヘイズ値が5%以
    下である請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステル
    組成物製ボトル。
  5. 【請求項5】(A)ポリエステル:99.5〜99.9
    99重量%と、(B)変性ポリエチレン:0.001〜
    0.5重量%とから形成されるポリエステル組成物から
    プリフォームを形成し、次いで該プリフォームを延伸ブ
    ローしてボトル底部の結晶化度が15〜60%の範囲に
    あるボトルを得ることを特徴とするポリエステル組成物
    製ボトルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記(B)変性ポリエチレンは、不飽和
    カルボン酸、不飽和カルボン酸誘導体、不飽和エポキシ
    化合物またはスチレン系炭化水素で変性された変性ポリ
    エチレンである請求項5に記載のポリエステル組成物製
    ボトル。
  7. 【請求項7】 プリフォームを面積延伸倍率5〜15倍
    で延伸ブローする請求項5または6に記載のポリエステ
    ル組成物製ボトルの製造方法。
  8. 【請求項8】 延伸ブロー成形後にヒートセットを行う
    請求項5〜7のいずれかに記載のポリエステル組成物製
    ボトルの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ボトルは、底部に脚部を有する自立
    型ボトルである請求項5〜8のいずれかに記載のポリエ
    ステル組成物製ボトルの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002322350A (ja) * 2001-04-24 2002-11-08 Mitsui Chemicals Inc ポリエステル組成物製中空成形体およびその製造方法
JP2005104500A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製ボトル
JP2014516105A (ja) * 2012-04-24 2014-07-07 エルジー・ケム・リミテッド 熱可塑性ポリエステルエラストマー樹脂組成物及びそれを含む成形品

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