JPH09183373A - 皮革貼りエアバッグカバー - Google Patents

皮革貼りエアバッグカバー

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JPH09183373A
JPH09183373A JP7352171A JP35217195A JPH09183373A JP H09183373 A JPH09183373 A JP H09183373A JP 7352171 A JP7352171 A JP 7352171A JP 35217195 A JP35217195 A JP 35217195A JP H09183373 A JPH09183373 A JP H09183373A
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JP
Japan
Prior art keywords
leather
airbag cover
airbag
cover body
air bag
Prior art date
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Pending
Application number
JP7352171A
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English (en)
Inventor
Hisafumi Fujimura
尚史 藤村
Shinsuke Shinomiya
伸輔 四宮
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TS Tech Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seat Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠的に外観が良好で、皮革の貼合作業が容
易で作業性の向上を図ることの出来る皮革貼りエアバッ
グカバーを提供。 【解決手段】 エアバッグカバー本体4の内側にはスリ
ット43,44が形成され、このスリット43,44
は、凹部46からなる薄肉の破断ラインとなっている。
エアバッグカバー本体4の上面は、皮革50が貼合さ
れ、この皮革50の内側は、破断ラインと同じ位置の表
面側で凹部46上に配置される凹部51が形成されてい
る。エアバッグカバー本体4の凹部46と皮革50の凹
部51とを合わせてエアバッグカバー本体4を皮革50
で覆って接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
ホイールに装着されるエアバッグ装置のエアバッグカバ
ーに係り、特にエアバッグカバーの表面側を皮革で被覆
した皮革貼りエアバッグカバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の運転席用エアバッグ装置は、ス
テアリングホイールの中央部分に設置されており、この
運転席用エアバッグ装置は、一般にリテーナと称される
取付板にエアバッグが取り付けられ、これらを覆うよう
にエアバッグカバーが装着されたものである。そして、
一般にエアバッグカバーの裏面側にはリテーナと固着の
ためのリブ(縦壁)が形成され、このリブの内側にバッ
グを収容できるように構成されている。
【0003】またエアバッグカバーには、エアバッグ作
動時に予定された線で開裂されるように破断ラインとし
てのスリットが設けられている。このスリットは、開裂
予定ラインの部分に溝を連続的に形成したり、ミシン目
状に形成したり、溝の深さを間隔をおいて深くして形成
したもの等が知られている。またエアバッグカバーを硬
質層と軟質層との2層積層構造としたものにあっては、
開裂予定線に沿って硬質層にもスリットを形成したもの
もある。
【0004】いずれの場合にも、エアバッグカバーは合
成樹脂等で構成されており、その表面を豪華に装飾する
ため或いはステアリングホイールの皮革巻きに合わせ
て、エアバッグカバーにも皮革を貼り付けるという要望
がある。しかしエアバッグカバーに単に皮革を貼り付け
ると、破断ラインを覆ってしまい、バッグの展開に不都
合になるという問題があった。
【0005】このため皮革を別体で複数枚用意し、破断
ラインの部分で重ね合わせて接着剤等で接合した技術が
提案されている。このような破断ラインに沿って別体の
皮革を張り合わせると、意匠的に外観において不都合で
あるだけでなく、皮革の貼合作業が面倒であるという不
都合がある。また皮革の合わせ部分の処理が難しく、非
効率的であった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は意匠的に外観が良好で、皮革の貼
合作業が容易で作業性の向上を図ることの出来る皮革貼
りエアバッグカバーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る皮革貼りエ
アバッグカバーは、エアバッグ膨張に伴って開裂する破
断ラインを備えたエアバッグカバーの表面に皮革を貼合
してなるエアバッグカバーにおいて、エアバッグカバー
本体の内側に形成された凹部からなる薄肉の破断ライを
有するカバー本体と、少なくとも開裂初期に破断する破
断ラインの部分に破断ラインに他の一般面より薄肉部と
した皮革と、を備え、前記カバー本体の開裂初期の破断
ラインの部分と前記皮革の薄肉部とを合わせてカバー本
体を皮革で覆ってなることを特徴とする。
【0008】上記皮革の薄肉部は、表面側を凹部として
薄肉にする構成にしてもよい。また上記皮革の薄肉部の
厚みは、一般部の厚みに対して30%乃至70%の範囲
とすると好適である。
【0009】
【発明の実施の態様】本例のエアバッグカバー本体4の
内側にはスリット43,44が形成され、このスリット
43,44は、凹部46からなる薄肉の破断ラインとな
っている。そしてエアバッグカバー本体4の上面は、皮
革50が貼合されている。
【0010】本例の皮革50の内側は、上記破断ライン
と同じ位置の表面側に、上記エアバッグカバー本体4の
凹部46上に配置される凹部51が形成されている。
【0011】そしてエアバッグカバー本体4の凹部46
と皮革50の凹部51とを合わせてエアバッグカバー本
体4を皮革50で覆って接合する。エアバッグカバー本
体4と皮革50との接合は、接着剤等を用いて行う。
【0012】また皮革50の凹部51の形成部分が薄肉
となって破断ラインと一致するために、エアバッグ展開
時において、皮革50が障害となることなくエアバッグ
カバーを開裂させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0014】図1乃至図7は本発明に係る皮革貼りエア
バッグカバーの実施例を示すものであり、図1はステア
リングホイールの正面図、図2は皮革を貼合する前の状
態を示すカバー本体の斜視図、図3は皮革を貼合した状
態を示すカバー本体の正面図、図4は図3のA−A断面
図、図6は図1のB−B断面図、図7は図1のC−C断
面図である。
【0015】本例のステアリングホイールSは、図1で
示すように、環状グリップ部10aと、この環状グリッ
プ部10aから内側に延出した3か所の延出グリップ部
10bとを有しており、この延出グリップ部10bの内
側にエアバッグ装置Eが配設されている。本例のエアバ
ッグ装置Eは、バッグ1と、インフレータ2と、リテー
ナ3と、エアバッグカバー本体4とを主たる構成要素と
している。
【0016】本例のリテーナ3には、図6及び図7で示
すように、中央部にインフレータ2を取付ける中心穴3
2が形成され、バッグ1の開口周縁をリテーナ3とバッ
グリング35で挾持して、ビス等の固着具でインフレー
タ2及びリテーナ3と共に取着し、リテーナ3とインフ
レータ2とバッグ1とが一体に組み付けられている。な
お本例のバッグ1は、バッグ1それ自体が公知の手段に
よって収納保形されている。
【0017】また本例のリテーナ3の両側端部側はボス
部5側へ折れ曲がった折曲部33が形成され、この折曲
部33は、所定位置でエアバッグカバー本体4に形成さ
れたリブ42及びボス部5に取着されたボスプレート7
とビス等,取付けねじの固着具8によって一体に固定さ
れている。
【0018】本例のエアバッグカバー本体4は、合成樹
脂で構成され、上面部41と、この上面部41から下方
延出したリブ42が形成され、リブ42はバッグ1,イ
ンフレータ2等を覆う範囲を囲うように形成されてい
る。
【0019】そして本例のエアバッグカバー本体4の裏
面側には、中央位置で車幅方向(横方向:図1では左右
方向)の第1スリット43が形成され、この第1スリッ
ト43の端末43aで、第1スリット43に直角方向の
第2スリット44が形成され、第1スリット43及び第
2スリット44,44によりH状の破断ラインが形成さ
れている。従って、開裂初期部分を第1スリット43の
カバー中央部として、連続して第2スリット44からヒ
ンジ部45の形成位置近傍の最終開裂位置まで伝播する
ように構成されている。
【0020】そして本例のエアバッグカバー本体4の内
側に形成されたスリット43,44は凹部46からなる
薄肉の破断ラインとなってる。そしてエアバッグカバー
本体4の上面は、皮革50が貼合されている。
【0021】本例の皮革50の内側には、上記破断ライ
ンと同じ位置に、凹部51が形成されている。従って皮
革50は内側に形成された凹部51により、この凹部5
1の形成部分が薄肉部となって構成される。
【0022】そしてエアバッグカバー本体4の凹部46
の上に、皮革50の凹部51が来るように合わせてエア
バッグカバー本体4を皮革50で覆って接合する。エア
バッグカバー本体4と皮革50との接合は、接着剤等を
用いて行う。以上のように皮革50をエアバッグカバー
本体4に貼合することにより、高級感を出すことができ
る。
【0023】また皮革50の凹部51の形成部分が薄肉
となってエアバッグカバー本体4の破断ラインと一致す
るために、エアバッグ展開時において、皮革50が障害
となることなくエアバッグカバーを開裂させることがで
きる。なお皮革には合成皮革等を含むことは勿論であ
る。
【0024】上記構成からなるエアバッグカバーについ
て、皮革50を貼合していないエアバッグカバー本体4
を含むモジュールに、皮革50を貼合して開裂させたと
ころ、問題なくエアバッグカバー本体4及び皮革50の
部分も共に破断ラインに沿って開裂し、バッグの展開に
問題がなかった。
【0025】また皮革50の薄肉部をエアバッグカバー
本体4の初期開裂部分にだけ形成した例を確認したとこ
ろ、凹部43のラインに沿って皮革50も開裂し、凹部
44には沿わなかったが、バッグの展開に不都合がなか
った。このためエアバッグカバー本体4の開裂初期の破
断ラインの部分と皮革50の薄肉部とを合わせてエアバ
ッグカバー本体4を皮革50で覆うことでも、バッグの
展開には充分であることが判明した。
【0026】図5は他の実施例を示す図4と同様な断面
図である。上記実施例では皮革50の内側に凹部を形成
した例を示したが、本例では外から見えるように露見し
た凹部を形成した例を示すものである。なお上記実施例
と同様部材・配置等には同一符号を付してその説明を省
略する。
【0027】つまり本例では、皮革50の外側(表面
側)が凹部として形成されている。そしてこの皮革50
の凹部が上記エアバッグカバー本体4の破断ラインと同
じ位置の上側、換言すれば上記エアバッグカバー本体4
の凹部46上に配置される。
【0028】そしてエアバッグカバー本体4の凹部46
と皮革50の凹部51とを合わせてエアバッグカバー本
体4を皮革50で覆って接合する。エアバッグカバー本
体4と皮革50との接合は、接着剤等を用いて行う。本
例のように構成すると、皮革50の表面側に凹部51が
形成されるが、この凹部が意匠的効果を出して、外観を
良好にすることができ高級感を出すことができるのは上
記実施例と同様である。
【0029】また皮革50の凹部51の形成部分が薄肉
となって破断ラインと一致するために、前記実施例と同
様に、エアバッグ展開時において、皮革50が障害とな
ることなくエアバッグカバーを開裂させることができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、皮革の
凹部の形成部分が薄肉となってエアバッグカバー本体の
破断ラインと一致するために、エアバッグ展開時におい
て、皮革が障害となることなくエアバッグカバーを開裂
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステアリングホイールの正面図で
ある。
【図2】皮革を貼合する前の状態を示すカバー本体の斜
視図である。
【図3】皮革を貼合した状態を示すカバー本体の正面図
である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】他の実施例を示す図4と同様な断面図である。
【図6】図1のB−B断面図である。
【図7】図1のC−C断面図である。
【符号の説明】
4 エアバッグカバー本体 43,44 スリット 46 凹部 50 皮革 51 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ膨張に伴って開裂する破断ラ
    インを備えたエアバッグカバーの表面に皮革を貼合して
    なるエアバッグカバーにおいて、エアバッグカバー本体
    の内側に形成された凹部からなる薄肉の破断ライを有す
    るカバー本体と、少なくとも開裂初期に破断する破断ラ
    インの部分に他の一般面より薄肉部とした皮革と、を備
    え、前記カバー本体の開裂初期の破断ラインの部分と前
    記皮革の薄肉部とを合わせてカバー本体を皮革で覆って
    なることを特徴とする皮革貼りエアバッグカバー。
  2. 【請求項2】 前記皮革の薄肉部は、表面側を凹部とし
    て薄肉としてなることを特徴とする請求項1記載の皮革
    貼りエアバッグカバー。
  3. 【請求項3】 前記皮革の薄肉部の厚みは、一般部の厚
    みに対して30%乃至70%の範囲であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の皮革貼りエアバッグカバー。
JP7352171A 1995-12-28 1995-12-28 皮革貼りエアバッグカバー Pending JPH09183373A (ja)

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