JPH09183294A - シャ−プペンシル - Google Patents

シャ−プペンシル

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JPH09183294A
JPH09183294A JP6736896A JP6736896A JPH09183294A JP H09183294 A JPH09183294 A JP H09183294A JP 6736896 A JP6736896 A JP 6736896A JP 6736896 A JP6736896 A JP 6736896A JP H09183294 A JPH09183294 A JP H09183294A
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 残芯を無くすか極力短くして、芯を有効に活
用する。 【解決手段】 芯保護管5の内側に筒状のゴム弾性部材
からなる芯保持部材8を装着する。また芯保持部材の逃
げ空間部21を形成し、更に、芯保持部材の少なくとも
芯挿通方向の端部内面に拡開部を形成するとともに、そ
の拡開部を芯保持部材の中間部内面よりロ−ト状にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸筒内に鉛芯繰り出し
機構を配置すると共に、軸筒の先端に芯保持管を配置し
たシャ−プペンシルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】筆記に連れ芯が短くなった場合、この芯
は、鉛芯繰り出し機構である芯の把持を行なう三割チャ
ック、ボ−ルチャックなどのチャックから開放される。
チャックから開放された芯は、チャック先端からシャ−
プペンシル(芯保護管)先端までの間に残ることにな
る。この残った芯(以下残芯という)は、芯戻り止め部
材に軽く保持されているだけである。よって、この残芯
部分で筆記を行うと芯が回転してしまい、筆記感が悪く
なり、一般的には後続芯により押出し排出させたり、引
き抜いたりして破棄してしまうものであった。さらに、
芯戻り止め部材から外れた残芯であると、前述した現象
は顕著にみられ、芯が自重により落下してしまう場合も
あった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そこで、この残芯を無
くすか極力小にして芯を有効に活用するために、芯保護
管に対する種々の提案がなされてきた。例えば、実開昭
56−118898号や実開昭58−203099号に
示される考案である。何れの考案も芯保護管の内面に突
起を形成し、その突起を残芯に食い込ませることによ
り、残芯筆記時における回転を防止するものである。し
かし、残芯の回転は防止できるものの、芯の表面に突起
による傷を付けてしまい、細い芯の強度を著しく損ねて
しまうものであり実用的ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みてなされたものであり、軸筒内に鉛芯繰り出し機構
を配置すると共に、軸筒の先端に芯保護管を配置したシ
ャ−プペンシルにあって、この芯保護管の内側に筒状の
ゴム弾性部材からなる芯保持部材を挿着したことを第1
の要旨とし、また、軸筒内に鉛芯繰り出し機構を配置す
ると共に、軸筒の先端に芯保護管を配置したシャ−プペ
ンシルにあって、この芯保護管の内側に筒状のゴム弾性
部材からなる芯保持部材を挿着するとともに、その芯保
持部材の逃げ空間部を形成したことを第2の要旨とし、
更に、軸筒内に鉛芯繰り出し機構を配置すると共に、軸
筒の先端に芯保護管を配置したシャ−プペンシルにあっ
て、この芯保護管の内側に筒状のゴム弾性部材からなる
芯保持部材を挿着し、その芯保持部材の少なくとも芯挿
通方向の端部内面に拡開部を形成するとともに、その拡
開部を芯保持部材の中間部内面よりロ−ト状に形成した
ことを第3の要旨とするものである。
【0005】
【実施例】参照符号1は、シャ−プペンシルの軸筒であ
り、該軸筒1内には、チャックリング2を前方部外周に
外嵌したチャック3(図中は三つ割チャックを示した
が、一般にボールチャックと称されるチャックであって
もよい)が配置されている。また、軸筒1の前方には先
部材4が螺着されているが、先部材4は軸筒1と一体で
あっても良い。更に、先部材4の先端には金属、合成樹
脂などよりなる芯保護管5が圧入されているが、その芯
保護管5は先部材4と一体であってもよい。参照符号6
は、軸筒1の前方に外嵌されているグリップ部材であ
る。また、参照符号7は、チャック体3などの芯繰り出
し機構を後方に付勢(図中上方)するコイルスプリング
などの弾撥部材である。尚、残芯を極力少なくするため
に、チャック3をチャック前進の際、芯保護管5の後端
直前に位置するように配設したが、チャック3と芯保護
管5との間に一般的なシャ−プペンシルに設置されてい
るような、芯の後退を阻止するための芯戻り止め部材を
配置しても良い。
【0006】以上の構成は、従来の一般的なシャ−プペ
ンシルの構成と同じである。本発明の特徴は、芯保護管
5の内側に芯Lを保持する芯保持部材8(残芯保持手
段)を配置させた点にある。
【0007】以下、詳細に説明する。前記芯保護管5の
内側には、その芯保護管5の内径と略同径か若干大きな
外径を有し、挿通する芯の外径より若干小径の内径を有
する筒状のゴム弾性体からなる芯保持部材8が配置され
ている。勿論、芯を回転しないようにするための設定で
もあり、また、芯の外径のバラツキを考慮してのことで
もある。ちなみに、呼び値が0.5(日本工業規格:J
IS S 6013)の芯の芯保持部材5のに対する保
持力は、20gf〜100gf程度あればよいもので、
残芯筆記時の回転は防止できるものである。よって、上
記した材質からなる芯保持部材7の厚さや長さなどは、
保持力が20gf〜100gf程度になるように形成さ
れている。ここで、保持力とは、芯を芯保持部材に挿着
し、その挿着状態より芯が芯の繰り出し方向に動いてい
るときの抵抗力である。また、呼び値が0.5(日本工
業規格:JIS S 6013)の芯のバラツキの範囲
は、0.55mm〜0.58mmとされている。また、
芯保護管5の後方の内側には、芯保持部材8の後方への
移動を防止する芯径と略同内径の固定リング9が圧入さ
れた状態で固定されている。そして、その固定リング9
の後端内面には、芯Lが通過しやすいようにロ−ト状
(ロ−ト部9a)に形成されている。この固定リング9
によって芯Lの径方向の振れも防止している。また、前
記芯保持部材8の長手方向の長さYは、芯保持部材8の
直径(外径)よりも長く形成されている。具体的には、
芯保持部材の直径の少なくとも0.6倍以上の長さを有
している。芯保持部材の直径よりも短いと、芯を芯保持
部材に挿入した際、芯保持部材がその端面部から内側方
向にめくれてしまったり、また、芯保持部材が倒れてし
まったりする危険性があるからである。尚、長さYの最
大長さは、前記チャック体3の最前進位置までであるこ
とは云うまでもないが、あまり長くすると、組立性も悪
くなり生産性が悪くなる。また、芯の繰り出し性能的な
試験結果から、芯の硬さ、芯の芯保持部材への圧入力な
どによっても多少変わるが、多くとも(長くても)芯保
持部材の直径の3倍以下が好ましいようである。以下、
組立の容易性、芯繰り出し性能の良好性の観点から試験
した結果を表1に示す。尚、芯保持部材の直径に下記X
を積した値が試験した芯保持部材の長さYとなる。例え
ば、芯保持部材の直径が0.7mmで、下記Xを0.2
とした場合には、0.7×0.2となり、長さY=0.
14mmの芯保持部材を試験したことになる。また、芯
の直径(呼び値)が0.5mm(日本工業規格:JIS
S 6013)のものを使用し試験をした。
【0008】
【表1】 X:芯保持部材の直径に積した数、※1:芯保持部材が倒れる、※2:芯保持 部材が倒れているため芯が出ない、※3:芯保持部材が座屈し、挿入にくい
【0009】次に、前記Xが1.0並びに2.0の芯保
持部材で、芯保持力を変化させ、芯の繰り出し性能
(A)、並びに、回転防止性能(B)を試験した。その
結果を表2に示す。
【0010】
【表2】 △:良好なときと、不良なときとが混在 保持力の単位:gf
【0011】一方、前記芯保護管5の前端部は、内側に
向かって円弧状に絞られており(絞り部5a)、芯保持
部材8の前方への移動(芯保護管5からの脱落)を防止
している。尚、芯保護管5の先端が円弧状に絞られてい
るため、筆記の際、芯保護管5の先端が筆記面に当接し
てもひっかかることもなく、また、芯Lの先端が見やす
くもなり良好に筆記することができる。前記芯保護管5
の先端形状は、芯保護管5の内側を切削などにより直角
に加工し、段部5bとして形成(図3参照)してもよ
く、また、絞り加工あるいは圧延加工、切削加工などに
より縮径部5cとして形成(図4参照)してもよいもの
である。前者においては、芯保持部材7の前端部におけ
る固定が確実なものとなり、後者においては、縮径部5
cによりさらに先端が見やすくなり良好な筆記が得られ
るものである。
【0012】次に、筒状のゴム弾性体からなる芯保持部
材8の材質について説明する。ゴムの材質は、種々ある
が、芯が常に当接し摺動すること、また、芯にはワック
スや油などの添加剤が含まれていることを考慮し、さら
に、経時的な復元性の維持を望むと、ジメチル系、メチ
ルビニル系、メチルフェニルビニル系、メチルフルオロ
アルキル系などのシリコ−ンゴムや、ウレタンゴム、エ
チレンアクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリ
ルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、
天然ゴム、イソプレンゴム、塩素化ポリエチレン、ニト
リルゴムや、これらに他の成分をブレンドしたもの、例
えば、具体的には前記エチレンプロピレンゴム、クロロ
プレンゴム、天然ゴムに液状ゴムなどをブレンドしたも
のや、スチレン系、オレフィン系、エステル系、ウレタ
ン系などの熱可塑性エラストマ−などが挙げられ、要
は、弾性が高く、永久ひずみ特性の低いゴム状弾性体で
あれば適宜のものが採用できる。
【0013】次に、芯保持部材8の芯保護管5への挿着
方法について説明する。図1に示す例は、あらかじめ、
芯保護管となるパイプと、芯保持部材となる筒状のゴム
弾性体を適宜の長さに切断しておき、まず、芯保護管5
の先端を絞った後、芯保持部材8を芯保護管5に挿入
し、次いで、芯保護管5の後方から固定リング9を嵌入
させ、最後に、芯保護管5を先部材4に圧入固定たもの
である。しかし、これに捕らわれることなく、例えば、
あらかじめ、芯保護管となるパイプに芯保持部材となる
筒状のゴム弾性体を挿入しておき、次いで、これを一緒
に適宜の長さに切断し、最後に、芯保持部材8が挿着さ
れた芯保護管5を先部材4に圧入固定してもよい。尚、
本例においては、芯保持部材を芯保護管の前方に配置し
たが、なるべく軽い保持力で芯の回転を防止できるよう
にしたためであり、中央部分に配置しても良い。尚、芯
保護管を先部材などと一体的に樹脂で成形した場合に
は、あらかじめ、芯保護管の前端内面に段部(図3に示
すような)が形成されるよう成形し、成形後、芯保護管
の後方から切断した芯保持部材を挿着しても良い。ま
た、芯保護管の前端内面に段部を形成しない場合には、
芯保持部材を挿着後、芯保護管の前端内面に前記固定リ
ング9と同様な固定リングを圧入しても良い。
【0014】図5に示す例は、固定リング9の上方に鍔
部9bを形成すると共に、その鍔部9bの中心部に、前
例のロ−ト部9aより大径のロ−ト部9cを形成したも
のである。大きなロ−ト部とすることにより、芯の固定
パイプへの挿入が前例のものより更に向上する。また、
残芯と後続する新芯との連結部に生じる芯ずれによる固
定パイプへの挿入不良も防止される。次に、この例にお
ける組立方法を説明する。あらかじめ適宜の長さに切断
した芯保護管5の先端を絞った後、その芯保護管5に芯
保持部材8を挿着する。次いで、その芯保護管5を先部
材4に圧入固定する。最後に、固定リング9を先部材4
の後方より挿入し、芯保護管5の後方に嵌入する。
【0015】次に、第2実施例について説明する。前例
の芯保持部材に加え、芯の挿通により芯保持部材が変形
しようとした際、その変形を容易となすために逃げ空間
部を設けた例である。第1例を図6、図7に示す。前記
図3の拡大図でもある。芯保護管5の後方の内側には、
芯保持部材8の後方への移動を防止する芯径と略同内径
で、また、前記芯保持部材8の内径より若干大径の内径
を有する固定リング9が圧入固定されている。そして、
その固定リング9の後端内面には、芯が通過しやすいよ
うにロ−ト状(ロ−ト状部9a)に形成されている。そ
して、前記芯保持部材8の内径と固定リング9の内径の
差によって生じる段差が、芯保持部材8の逃げ空間部1
0となっている。この逃げ空間部10は、芯保持部材8
の前方にも形成されており、芯保護管5の先端の孔5a
の内径を芯保持部材8の内径より若干大径にすることに
より形成されている。符号11がその逃げ空間部であ
る。次に、作用について説明する。図6の状態より、芯
が挿通されると、あらかじめ芯Lが芯保持部材8に対し
て圧接されるように設定されているので、芯径のバラツ
キにより芯径が大きいものにあっては、圧接力も大きく
なる。このようなときに、芯保持部材8の膨れようとす
る体積部分が端部方向に移動し、その移動した部分が最
終的に逃げ空間部10、11に変形し(図6参照)、バ
ラツキの有無に関わらず圧接力が平準化される。よっ
て、芯径のバラツキが大きいものにあってもスム−ズな
繰り出しがなされる。
【0016】第2例を図8に示す。前記第1例と異なる
点は、芯保持部材8の前端と、芯保護管5の先端の孔5
aとの間に、その先端の孔5aの内径よりも大きい内径
を有する第2の固定リング12を配置したことにある。
前方の逃げ空間部11を多く設けることにより、芯保持
部材8の前方への変形をより容易にした例である。芯の
繰り出す方向を考慮し、後方に比べ前方側の変形をより
容易にしたのである。次に、第3例を図9に示す。芯保
持部材8の中間部に周状のあるいは等間隔の凹部13を
形成するとともに、芯保護管5の中間部には、その凹部
13と係合する凸部14を形成したものである。この係
合作用により芯保持部材8が芯保護管5に対して固定さ
れ、又、芯保持部材8の前方への変形がより容易にな
る。つまり、芯保持部材8の前方部分の全てが逃げ空間
部15となる尚、本例において、前記芯保護管5の凸部
14は、外側方向より治具を押し当て、芯保護管を回転
させることにより形成している(一般的には、ロ−ル加
工とも云われている)。部分的に形成するよりも、容易
に形成でき、高さなどが正確に調整できるためである。
【0017】第4例を図6に示す。前記第1例の変形例
であり、芯保持部材8の両端内面に面取り加工を施し、
この面取り加工を施した部分をを逃げ空間部16とした
例である。また、図11、図12に第5例を示すが、こ
の例は、逃げ空間部を芯保持部材8の外周に形成したも
のである。詳しくは、芯保持部材8の外周縦方向に放射
状に溝を形成し、その溝を逃げ空間部17としたもので
ある。芯の挿通により、芯保持部材8の膨れは、径方向
(逃げ空間部17)に移動する。芯保持部材となるパイ
プ部材を成形する際、この溝も形成されるようなダイス
(金型)を使用すれば成形と同時に簡単にできるもので
ある。第6例を図13に示す。芯保護管5の内側と芯保
持部材8の外側との間に空間部を形成し、この空間部を
逃げ空間部18としたものである。前記第5例と、逃げ
空間部を径方向にも設けたという点で類似している。図
14は、第7例を示すものであるが、芯保持部材8を成
形する際、その芯保持部材8の内部に気泡ができるよう
に成形したものである。そして、この気泡を逃げ空間部
19としたものである。縦方向や径方向の規制を受け
ず、自由に変形できるものである。尚、前記気泡を有す
る芯保持部材の材質の例としては、ウレタンフォ−ムや
フォ−ムラバ−、シリコンフォ−ム、ビニルフォ−ムな
どが挙げられる。第8例を図15に示し説明する。芯保
持部材8を芯保護管5に固定することなく、比較的自由
に移動できるようにした例である。そして、この移動で
きる空間部を逃げ空間部20としたものである。芯保持
部材8の後方、前方に関わらず、また、自由な位置で変
形できるものである。符号15は、芯保持部材8の後方
からの脱落を防止する固定パイプである。尚、前記図1
にも示されているように、芯保護管5の先端を円弧状に
絞ることによって、その円弧部分の内側部分を逃げ空間
部21としても良い。
【0018】次に、第3実施例について説明する。前記
第1実施例及び/又は、第2実施例の芯保持部材に加
え、その芯保持部材の芯挿通方向の内面端部に拡開部を
形成し、芯Lが容易に芯保持部材に挿入するようにした
例である。第1例を図16に示す。芯保持部材8の芯挿
通方向の端部内面には、ロ−ト状の拡開部22が形成さ
れている。このロ−ト状の拡開部22は、芯の径よりも
大径であって、切削などによって形成しても良いが、射
出成形などで芯保持部材を成形時に同時に形成しても良
い。また、芯保持部材8の後方で前記芯保護管5の後方
の内側には、芯保持部材8の後方への移動を阻止する芯
径と略同内径か若干大径で、また、前記芯保持部材8の
内径より若干大径の内径を有する固定リング9が圧入固
定されている。そして、その固定リング9の後端内面に
は、芯が通過しやすいようにロ−ト状部9cが形成され
ている。前記図5に示されているような固定パイプと同
様なものである。符号23は、前記芯保持部材8と固定
リング9との間に設けられた空間部であり、芯Lが芯保
持部材6に挿通された際、芯保持部材6の膨れ上がりが
変形できる逃げ空間部である。また、本例においては、
前記拡開部22も逃げ空間部の役割も果たしている。前
記芯保護管5の前端内面には、内側段部24が形成され
ており、芯保持部材8の脱落を防止している。その内側
段部24の後端面は、ロ−ト状に形成されており、この
部分も芯保持部材8の膨れ上がりが移動し変形する逃げ
空間部25となっている。
【0019】次に、作用について説明する。芯Lがチャ
ック3により前進せしめられると、固定リング9のロ−
ト状部9cによって芯Lが正確な位置に導かれ、やが
て、芯保持部材8の拡開部22へと導かれる。そして、
拡開部22によっても芯Lは正確に位置決めされ、芯保
持部材8にスム−ズに挿通される。芯Lが芯保持部材8
に挿通されると、あらかじめ芯Lが芯保持部材8に対し
て圧接されるように設定されているので、芯径のバラツ
キにより芯径が大きいものにあっては、圧接力も大きく
なってしまい膨れ上がろうとする。しかし、このような
とき、芯保持部材8の端部が逃げ空間部23、25並び
に、拡開部22の部分に移動変形し、バラツキの有無に
関わらず圧接力が平準化される。よって、芯径のバラツ
キが大きいものにあってもスム−ズな繰り出しがなされ
る。
【0020】第2例を図17に示す。前記第1例と異な
る点は、芯保持部材にある。本例における芯保持部材2
6は、長い筒状のゴム弾性体(所謂、チュ−ブと云われ
ているもの)から適宜長さに切断したものである。従っ
て、その切断面は、芯保持部材26の長手方向に対して
垂直になっている。しかし、切断したままの状態で芯保
護管に挿着し使用すると、芯Lが芯保持部材26に挿通
させる際、芯保持部材26の端部内面の角部に芯Lが接
触してしまい芯Lの挿通が不完全なものとなってしま
う。そこで、本例は、前例における固定リング9の先端
内面に大径孔部27を形成し、その大径孔部27の前端
面を前記芯保持部材26の後端に圧接することにより、
その芯保持部材26の後端を広げ、拡開部28を形成し
たのである。そして、この拡開部28によって芯Lは正
確に位置決めされ芯保持部材26に挿通されるのであ
る。符号29は、前記拡開部28が形成されるための芯
保護管5の内面凹部でもあり、また、芯が挿着されたと
きの芯保持部材26の膨れ上がりが変形する逃げ空間部
でもある。
【0021】第3例を図18に示し説明する。本例も前
記第2例と同様に、芯保持部材を、長い筒状のゴム弾性
体(所謂、チュ−ブと云われているもの)から適宜長さ
に切断したものである。そして、相違する点としては、
拡開部を形成する方法にある。本例においては、固定リ
ング9の前端に、芯保持部材8の後方内側に挿入する挿
入筒部30を形成したのである。この挿入筒部30によ
り芯保持部材8の後端は、広げられ拡開部31が形成さ
れる。尚、前記第2実施例における第2例、第3例にお
いて、各々の芯保持部材を図示の如く、射出成形により
形成すれば、固定リングの先端の加工(ロ−ト部、挿入
筒部)は必ずしも必要ないものである。また、第2例、
第3例においては、芯保護管5の先端内面を芯保持部材
26(8)の内径より大径とすることにより、その段差
部分を逃げ空間部32ともしている。
【0022】
【発明の効果】本発明は、軸筒内に鉛芯繰り出し機構を
配置すると共に、軸筒の先端に芯保護管を配置したシャ
−プペンシルにあって、この芯保護管の内側に筒状のゴ
ム弾性部材からなる芯保持部材を挿着したことを第1の
要旨とし、また、軸筒内に鉛芯繰り出し機構を配置する
と共に、軸筒の先端に芯保護管を配置したシャ−プペン
シルにあって、この芯保護管の内側に筒状のゴム弾性部
材からなる芯保持部材を挿着するとともに、その芯保持
部材の逃げ空間部を形成したことを第2の要旨とし、更
に、軸筒内に鉛芯繰り出し機構を配置すると共に、軸筒
の先端に芯保護管を配置したシャ−プペンシルにあっ
て、この芯保護管の内側に筒状のゴム弾性部材からなる
芯保持部材を挿着し、その芯保持部材の少なくとも芯挿
通方向の端部内面に拡開部を形成するとともに、その拡
開部を芯保持部材の中間部内面よりロ−ト状に形成した
ことを第3の要旨としたので、残芯を有効に使用するこ
とができると共に、芯の強度を損ねることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部縦断面図。
【図2】図1に相当し芯を挿着状態を示す要部縦断面
図。
【図3】本発明の芯保護管の他の例を示す要部縦断面
図。
【図4】本発明の芯保護管の更に他の例を示す要部縦断
面図。
【図5】本発明の固定リングの他の例を示す要部縦断面
図。
【図6】本発明の第2実施例を示す要部縦断面図。
【図7】図6に相当し芯を挿着した状態を示す要部縦断
面図。
【図8】本発明の逃げ空間部の他の例を示す要部縦断面
図。
【図9】本発明の逃げ空間部の更に他の例を示す要部縦
断面図。
【図10】本発明の逃げ空間部の更に他の例を示す要部
縦断面図。
【図11】本発明の逃げ空間部の更に他の例を示す要部
縦断面図。
【図12】図11のA−A線断面図。
【図13】本発明の逃げ空間部の更に他の例を示す要部
縦断面図。
【図14】本発明の逃げ空間部の更に他の例を示す要部
縦断面図。
【図15】本発明の逃げ空間部の更に他の例を示す要部
縦断面図。
【図16】本発明の3実施例を示す要部縦断面図。
【図17】本発明の芯保持部材の他の例を示す要部縦断
面図。
【図18】本発明の芯保持部材の更に他の例を示す要部
縦断面図。
【符号の説明】
1 軸筒 2 チャックリング 3 チャック体 4 先部材 5 芯保護管 5a 絞り部 5b 段部 5c 縮径部 6 グリップ部材 7 弾撥部材 8 芯保持部材 9 固定パイプ 9a ロ−ト部 9b 鍔部 9c ロ−ト部 10 逃げ空間部 11 逃げ空間部 12 固定リング 13 凹部 14 凸部 15 逃げ空間部 16 逃げ空間部 17 逃げ空間部 18 逃げ空間部 19 逃げ空間部 20 逃げ空間部 21 逃げ空間部 22 ロ−ト状の拡開部 23 逃げ空間部 24 内側段部 25 逃げ空間部 26 芯保持部材 27 大径孔部 28 拡開部 29 逃げ空間部 30 挿入筒部 31 拡開部 32 逃げ空間部 L 芯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒内に鉛芯繰り出し機構を配置すると
    共に、軸筒の先端に芯保護管を配置したシャ−プペンシ
    ルにあって、この芯保護管の内側に筒状のゴム弾性部材
    からなる芯保持部材を挿着したことを特徴とするシャ−
    プペンシル。
  2. 【請求項2】 軸筒内に鉛芯繰り出し機構を配置すると
    共に、軸筒の先端に芯保護管を配置したシャ−プペンシ
    ルにあって、この芯保護管の内側に筒状のゴム弾性部材
    からなる芯保持部材を挿着するとともに、その芯保持部
    材の逃げ空間部を形成したことを特徴とするシャ−プペ
    ンシル。
  3. 【請求項3】 軸筒内に鉛芯繰り出し機構を配置すると
    共に、軸筒の先端に芯保護管を配置したシャ−プペンシ
    ルにあって、この芯保護管の内側に筒状のゴム弾性部材
    からなる芯保持部材を挿着し、その芯保持部材の少なく
    とも芯挿通方向の端部内面に拡開部を形成するととも
    に、その拡開部を芯保持部材の中間部内面よりロ−ト状
    に形成したことを特徴とするシャ−プペンシル。
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