JPH09182783A - 揮散器及び揮散体用架台 - Google Patents

揮散器及び揮散体用架台

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JPH09182783A
JPH09182783A JP7353771A JP35377195A JPH09182783A JP H09182783 A JPH09182783 A JP H09182783A JP 7353771 A JP7353771 A JP 7353771A JP 35377195 A JP35377195 A JP 35377195A JP H09182783 A JPH09182783 A JP H09182783A
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Mitsuhiro Yokoyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮散体の露出面積を変化させることなく揮散
量を調整することのできる揮散器及び揮散体用架台を提
供する。 【解決手段】 容器体1は、断面円形のプルトップ型の
缶からなり、上壁2と周壁3とにより画成された収容室
4を有している。前記周壁3の上下各端部には、各々上
部突縁5aと下部突縁5bとが形成されており、また、
容器体1の下面には、プルトップ部を除去して形成され
た開口6が設けられている。前記容器体1の内部には、
その上部に2/5程度の密閉空間8を残してゲル揮散体
9が充填されている。該ゲル揮散体9は、水、有機溶剤
および香料等の薬剤を含有してゲル化して構成され、そ
の下面9aは前記開口6を介して外部に露呈している。
一方、容器体1を支持する架台10は、容器体1の底板
11に対する支持高さを3段階に調整し得るように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香剤、消臭剤等
の薬剤を揮散させる揮散器及び揮散体用架台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の揮散器としては、図8に示したも
のが知られている。すなわち、この揮散器30は、上面
開口状の下容器31を有し、この下容器31上には香料
等の所定の有効成分を含有するゲル状のゲル揮散体32
が固定されている。このゲル揮散体32は、下面開口状
であって上下方向に位置調整可能な上容器33により覆
われている。かかる構成において、上容器33を上方に
移動させると、該上容器33の下端部と下容器31の上
端部との間に間隙Dが生じ、ゲル揮散体32に含有され
ている有効成分は、この間隙Dを介して大気中に揮散
し、これにより所要の薬剤効果が得られる。また、上容
器33の上下位置を調整すれば、間隙Dの幅が変化して
ゲル揮散体32の露出面積Sが増減し、この露出面積S
の増減により揮散量の調整を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲル揮
散体32にあっては、空気が直接的に接触すると、これ
に伴ってその表面が乾燥して硬化し、揮散量が激減して
しまう。したがって、前記ゲル揮散器30において、上
容器33を上方に変位させて露出面積Sを増大させる
と、これに伴って空気との直接接触面積が増加して、ゲ
ル揮散体32が広範囲に亙って早期に硬化してしまう。
このため、揮散量を増加させるべく、上容器33を上方
に変位させた際、その直後は十分な薬剤効果が得られる
ものの、時間の経過に伴って新たに露出した部分が乾燥
して硬化し、ゲル揮散体32が残存しているにも拘わら
ず、所望の薬剤効果を得られなくなってしまう。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、揮散体の露出面積を変化させるこ
となく揮散量を調整することのできる揮散器及び揮散体
用架台を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にかかる揮散器にあっては、揮散体が充填され
下端に開口を有する容器体と、前記開口を大気に解放
し、前記容器体を高さ調整可能な状態で支持する支持手
段と備えている。かかる構成において、容器体の支持高
さを増大させると、これに伴って開口の下方空間が増大
し、この下方空間の増大に伴って、容器体内に充填され
ている揮散体の開口を介した揮散量が増大する。このと
き、開口の面積つまりゲル揮散体の開口を介した露出面
積には変化がないことから、ゲル揮散体が直接空気と接
触する面積の増加はなく、空気との直接接触の増加によ
り硬化面積が増大することもない。また、揮散体とし
て、ゲル揮散体を用いた場合は、容器体内のゲル揮散体
に含有されている水分、有機溶剤、香料等は、重力によ
りゲル揮散体の下層部に沈降し、よって、ゲル揮散体の
下層部は硬化のないゲル状態に維持され、このゲル状態
に維持される下層部の下面より香料等の有効成分は揮散
して、開口を介して大気中に放散する。
【0006】一方、本発明にかかる揮散用架台にあって
は、平面上に載置可能なベース部と、該ベース部の設け
られ、揮散体が充填された下端に開口を有する容器体
を、該開口を大気に解放しつつ高さ調整可能な状態で支
持する支持部とを有している。かかる構成において、支
持部にて異なる高さに容器体を支持すると、該容器体の
開口とベース部間の間隔が容器体の高さ位置に応じて変
化し、この間隔の変化により揮散量を変化させることが
できる。このとき、前述と同様に開口の面積つまりゲル
揮散体の開口を介した露出面積には変化がないことか
ら、ゲル揮散体が直接空気と接触する面積の変化はな
く、空気との直接接触面積の増加によって、硬化面積が
増大することはない。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図にした
がって説明する。すなわち、図1に示した容器体1は、
断面円形のプルトップ型の缶からなり、上壁2と周壁3
とにより画成された収容室4を有している。前記周壁3
の上下各端部には、各々上部突縁5aと下部突縁5bと
が形成されており、また、容器体1の下面には、プルト
ップ部を除去して形成された開口6が設けられている。
さらに、開口6の周部には、プルトップ部の除去により
残存したフランジ7が設けられている。前記容器体1の
内部には、その上部に2/5程度の密閉空間8を残して
ゲル揮散体9が充填されている。該ゲル揮散体9は、
水、有機溶剤および香料等の薬剤を含有してゲル化して
構成され、その下面9aは前記開口6を介して外部に露
呈している。
【0008】一方、前記容器体1を支持する支持手段と
しての架台10は合成樹脂製であって、図2にも示すよ
うに、ベース部20を有している。該ベース部20は、
円形の底板11と、該底板11の全周に亙って立設され
た周壁12とからなり、該周壁12の相対向する部位に
は、起立片13,13が立設されている。各起立片13
は、底板11の周縁に沿った円曲面状であり、その内周
面には底壁11から起立した一対の補強リブ14,14
が一体に形成され、該補強リブ14,14の上端部は、
前記周壁11の上面よりも上部に位置している。
【0009】また、各起立片13の内周面には、補強リ
ブ14,14の上端部よりも上部に、順次第1横リブ1
5、一対の第1縦リブ16,16、第2横リブ17,一
対の第2縦リブ18,18が突設されている。両横リブ
15,17は、水平方向に延在しており、第1横リブ1
5と補強リブ14,14の上端部間には、前記容器体1
の下部突縁5bが係合可能な間隔が設けられている。ま
た、各縦リブ16,16,18,18は上下方向に延在
しており、第1横リブ15と第1縦リブ16,16の下
端部間、及び第2横リブ17と第2縦リブ18,18の
下端部間にも、各々前記容器体1の下部突縁5bが係合
可能な間隔が設けられている。したがって、容器体1の
下部突縁5bを、補強リブ14,14の上端部と第1横
リブ15間、第1横リブ15と第1縦リブ16,16の
下端部間、第2横リブ17と第2縦リブ18の下端部間
に係合させることにより、容器体1の底板11に対する
支持高さを3段階に調整し得るように構成されている。
【0010】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、使用に際しては容器体1のプルトップ部を除去し、
図1に示すように、下部突縁5bを両起立片13,13
の例えば第1横リブ15と第1縦リブ16の下端部間に
介挿する。すると、容器体1は両側において、下部突縁
5bの下面を第1横リブ15に支持されるとともに、上
面を一対の第1縦リブ16,16により支持されて、両
起立片13,13間に架装される。また、これにより容
器体1の下端部と架台10の周壁12との間に、周囲空
間と連通する間隙Dが形成される。
【0011】一方、ゲル揮散体9は高温の溶融状態で容
器体1の収容室4内に充填されることから、冷却により
ゲル化した際には、その上方の密閉空間8は負圧状態と
なっており、また、ゲル揮散体9の周面は含有されてい
る水分や有機溶剤等により周壁3の内面と液密状態とな
っている。したがって、使用初期の状態においては、ゲ
ル揮散体9は前記密閉空間8の負圧による吸引力と、周
壁3の内面との液密状態による摩擦抵抗との合力によ
り、重力に抗して所定の位置に定位し、よって、ゲル揮
散体9の下面9aの位置も一定に規制される。そして、
このように定位しているゲル揮散体9に含有されている
水分、有機溶剤、香料等は、重力によりゲル揮散体9の
下層部に沈降し、よって、ゲル揮散体9の下層部は乾燥
及び硬化のないゲル状態に維持され、このゲル状態に維
持される下層部の下面9aより香料等の有効成分は揮散
して、収容室4の開口6及び前記間隙Dを介して大気中
に放散される。
【0012】他方、このように水分、有機溶剤、香料等
が沈降することにより、ゲル揮散体9の上層部9bは図
3に示したように収縮及び硬化する。そして、該上層部
9bの収縮に伴ってゲル揮散体9の上方に残存する密閉
空間8の容積が増加し、その結果、密閉空間8の負圧は
増加する。このため、ゲル揮散体9は前記密閉空間8内
の負圧の増加により上方に吸引されて上昇移動し、この
ゲル揮散体9が上昇移動する際には、該ゲル揮散体9の
周面と周壁3の内面との液密状態が変化することから、
液密性が低下した両者の間を介して負圧状態にある密閉
空間8内に大気が侵入する。これにより、密閉空間8内
の負圧が低下し、よってゲル揮散体9は上昇移動した直
後下降移動する。
【0013】そして、この下降移動したゲル揮散体9
は、密閉空間8内の負圧による吸引力と前記液密状態に
よる摩擦抵抗との合力が、この時点のゲル揮散体9の自
重とバランスした位置で定位する。このとき、ゲル揮散
体9は揮散に伴って容積が減少しこれにより自重も減少
するが、容積の減少に伴って周壁3の内面との液密面積
も減少する。したがって、該液密面積の減少に伴って前
記摩擦抵抗も減少していることから、揮散により自重が
減少してもゲル揮散体9は前述した使用初期と略同一位
置で前記合力をバランスして定位し、その結果、使用初
期から使用終期までゲル揮散体9の下面は収容室4内の
略同じ位置に在位する。すなわち、ゲル揮散体9は前記
密閉空間8に発生する負圧、及びその周面と周壁3の内
面との液密状態による摩擦抵抗の相乗作用により、常に
下面9aの位置が略一定に維持され、かつ常にゲル状に
維持される下面9aから有効成分が揮散して行く。
【0014】このように有効成分が揮散している状態に
おいて、容器体1を下方に移動させて、下部突縁5bを
補強リブ14,14の上端部と第1横リブ15間に介挿
すると、容器体1は両側において、下面を補強リブ1
4,14に支持されるとともに、上面を第1横リブ15
により支持されて、両起立片13,13間に架装され
る。これにより容器体1の下端部と架台10の周壁12
との間の周囲空間と連通する間隙Dは、前述した第1横
リブ15と第1縦リブ16,16間に下部突縁5bを介
挿した場合よりも縮小する。このため、この間隙Dを介
した空気の通流量が減少し、これにより有効成分の周囲
空間への揮散量が減少させることができる。
【0015】また、容器体1を上方に移動させて、下部
突縁5bを第2横リブ17と第2縦リブ18,18の下
端部間に介挿すると、容器体1は両側において、下面を
第2横リブ17に支持されるとともに、上面を一対の第
2縦リブ18,18により支持されて、両起立片13,
13間に架装される。これにより容器体1の下端部と架
台10の周壁12との間の周囲空間と連通する間隙D
は、前述した第1横リブ15と第1縦リブ16,16間
に下部突縁5bを介挿した場合よりも拡大する。このた
め、この間隙Dを介した空気の通流量が増加し、これに
より有効成分の周囲空間への揮散量が増大させることが
できる。
【0016】このとき、間隙Dが拡大しても開口6の面
積つまりゲル揮散体9の開口6を介した露出面積の変化
はない。よって、ゲル揮散体9が直接空気と接触する面
積の増加もないことから、空気との直接接触の増加によ
るゲル揮散体9の硬化面積の増大もない。しかも、前述
のように、ゲル揮散体9に含有されている水分、有機溶
剤、香料等は、重力によりゲル揮散体9の下層部に沈降
し、ゲル揮散体9の下層部は乾燥及び硬化のないゲル状
態に維持される。したがって、揮散量を増加させるべ
く、容器体1を位置変化させれば、ゲル揮散体9が残存
している限り、周囲空間に容器体1の上下位置に応じた
薬剤効果を発生させることができる。
【0017】そして、最終的に残存しているゲル揮散体
9が全体的に乾燥状態になると、周面と周壁3の内面と
の液密状態が消失し、この乾燥状態となったゲル揮散体
9は、開口6より底板11上に落下する。よって、底板
11上に落下した乾燥及び収縮状のゲル揮散体9を視認
することにより、有効成分の揮散が完了したことを識別
することができ、この時点で空となった容器体1を架台
10から取り外して、新たなゲル揮散体9が充填された
容器体1を架台10に装着することにより、容器体1に
充填されたゲル揮散体9を完全に有効消費することがで
きる。
【0018】図4は、本発明の第2の実施の形態を示す
ものであり、架台10の周壁12には各々等間隔となる
位置に3本の起立片13が立設されており、各起立片1
3の構成は前述した第1の実施の形態と同様である。し
たがって、この実施の形態においては、容器体1の下部
が3点支持されることとなり、より安定的に容器体1を
架装することができる。
【0019】図5は、本発明の第3の実施の形態を示す
ものであり、架台10の周壁12には単一の起立片13
が立設されており、該起立片13は周壁12の円周方向
における少なくとも半分まで形成されている。また、起
立片13の構成部材は、前述した第1の実施の形態と同
様であるが、第1横リブ15及び第2横リブ17は、よ
り長尺状であって、起立片13の略全長に亙って設けら
れ、補強リブ14、第1縦リブ16、第2縦リブ18
は、両横リブ15,17に対応してより多数個設けられ
ている。この実施の形態においては、架台10の一面側
が起立片13により閉鎖され、他面側のみが解放されて
いることから、該他面側の周囲空間に専ら薬剤効果を発
生させることができ、例えば壁際に載置する場合におい
て、効率的な揮散が可能となる。
【0020】図6は、本発明の第4の実施の形態を示す
ものであり、架台10の下方部分の構成は、前述した第
1の実施の形態と同様である。しかし、起立片13,1
3は第1の実施の形態よりも延長され、上端部には前記
周壁12と同径からなる円環状の抱持部19が設けられ
ている。したがって、この実施の形態において前記容器
体1は、下部突縁5bを、補強リブ14,14の上端部
と第1横リブ15間、第1横リブ15と第1縦リブ1
6,16の下端部間、第2横リブ17と第2縦リブ18
の下端部間のいずれかにより支持されるとともに、上部
の周面を抱持部19により支持され、これにより、図4
に示した第2の実施の形態と同様に、安定的に容器体1
を架装することができる。しかし、周囲の開口面積は、
図4に示した第4の実施の形態よりも大きいことから、
十分な揮散量を確保しつつ容器体1を安定的に架装する
ことができる。
【0021】図7は、本発明の第5の実施の形態を示す
ものであり、架台10は前述の図1及び図2に示した第
1の実施の形態と同一の構成である。しかし、容器体2
1は、透明の樹脂で形成されたドーム状の球面壁22に
より画成された収容室23を有し、容器体21の下面に
は、プルトップ部を除去して形成された開口24が設け
られている。開口24の周部には、プルトップ部の除去
により残存したフランジ25が設けられ、該フランジ2
5には前記開口部24を閉鎖する濾紙26の周部が貼着
されているとともに、突縁25aが形成されている。前
記収容室23には、密閉空間27を残して液状ゲル揮散
体28が充填されており、該液状ゲル揮散体28は、
水、有機溶剤および香料等の薬剤を含有して流動状にゲ
ル化して構成されている。
【0022】かかる実施の形態において、液状ゲル揮散
体28内に含有されている水分、有機溶剤、香料等は、
濾紙26に含浸した後、開口部24及び及び前記間隙D
を介して大気中に放散される。また、前述のように架台
10は、3段階に容器体21の支持高さ及び間隙Dの幅
を調整可能であって、この支持高さ及び間隙Dの幅の調
整により、有効成分の周囲空間への揮散量が増減させる
ことができる。このとき、間隙Dが拡大しても開口24
の面積つまり濾紙26の露出面積の変化はない。よっ
て、液状ゲル揮散体28において、濾紙26を介して空
気と接触する面積の増加もないことから、よって、揮散
量の調整を可能にしつつ、液状ゲル揮散体28が残存し
ている限り、周囲空間に容器体1の上下位置に応じた薬
剤効果を発生させることができる。
【0023】なお、この実施の形態においては、容器体
21内に液状ゲル揮散体28を収容した構成を示した
が、容器体21内に液体からなる揮散体を収容するよう
にしてもよい。この場合、液体は透過させないが気体を
透過させる微多孔膜を前記濾紙26に代えて配設すれ
ば、液体からなる揮散体が滴下することはなく、気化し
た薬剤成分が微多孔膜及び前記開口24及び及び前記間
隙Dを介して大気中に放散される。また、前述した支持
高さ及び間隙Dの幅の調整により、有効成分の周囲空間
への揮散量が増減させることができ、このとき、間隙D
が拡大しても開口24の面積つまり微多孔膜の露出面積
の変化ない。よって、揮散量の調整を可能にしつつ、ゲ
ル揮散体が残存している限り、周囲空間に容器体1の上
下位置に応じた薬剤効果を発生させることができる。
【0024】また、各実施の形態においては、底板11
を有する構成を示したが底板11を設けることなくこれ
除去した構成であってもよい。また、実施の形態では、
各リブ15〜18を選択的に用いて、容器体1の高さ位
置を調整可能としたが、凹部や突起等により容器体1を
高さ位置調整自在に支持するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、揮散体が
充填され下端に開口を有する容器体を高さ調整可能な状
態で支持するようにした。よって、容器体の開口面積つ
まり揮散体の開口を介した露出面積を変化させることな
く、開口の下方空間の増減に伴って、揮散体の揮散量を
変化させることができる。したがって、揮散体が直接、
あるいは濾紙又は微多孔膜を介して空気と接触する面積
の増加に伴う、揮散体の広範囲に亙る乾燥及び硬化に起
因した薬剤効果の早期喪失を防止して、薬剤効果を長期
に亙って得つつ揮散量の調整を行うことが可能となる。
また、特に前記揮散体がゲルであれば、常にゲル状態に
維持される下面から有効成分を揮散させることができ、
使用初期から使用終期まで薬剤効果を得ることができ
る。
【0026】また、容器体を高さ調整可能な状態で支持
する支持部が、ベース部の周部に立設された起立片と、
該起立片の内周面に形成され、前記容器体の下端部が選
択的に当接する複数段の係合部とからなる構成により、
簡易でありながら容器体を高さ調整可能な状態で支持す
ることができる。また、前記係合部が、容器体の突縁の
下面に当接する横リブと、上面に当接する縦リブとから
なる構成により、少ないリブにより確実に容器体の支持
を行うことができる。
【0027】さらに、前記起立片をベース部の相対向す
る部位に立設した構成により、少ない起立片により安定
した容器体の架装が可能となり、起立片の上端部に容器
体の周面に当接する環状の抱持部を形成した構成によ
り、一層安定した容器体の架装が可能となる。また、起
立片をベース部の一側部のみに設ける構成により、ゲル
揮散体の揮散方向を制限して、壁際に配置した場合に効
果的な揮散を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図2のA−A線に
相当する一部拡大断面図である。
【図2】同実施の形態にかかる架台の斜視図である。
【図3】ゲル揮散体がやや減少した状態における図2の
A−A線に相当する断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる架台の斜視
図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態にかかる架台の斜視
図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態にかかる架台の斜視
図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態を示す図2のA−A
線に相当する一部拡大断面図である。
【図8】従来のゲル揮散体を示す正面図である。
【符号の説明】
1 容器体 2 収容室 5a 上部突縁 5b 下部突縁 6 開口 7 フランジ(落下防止部) 8 密閉空間 9 ゲル揮散体 13 起立片 15 第1横リブ 16 第1縦リブ 17 第2横リブ 18 第2縦リブ 19 抱持部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮散体が充填され下端に開口を有する容
    器体と、該容器体を高さ調整可能な状態で支持する支持
    手段と備えたことを特徴とする揮散器。
  2. 【請求項2】 前記揮散体はゲルであることを特徴とす
    る請求項1記載の揮散器。
  3. 【請求項3】 前記揮散体は液状ゲルであり、前記容器
    体には前記開口部を閉鎖する濾紙が配設されたことを特
    徴とする請求項1記載の揮散器。
  4. 【請求項4】 前記揮散体は液状であり、前記容器体に
    は前記開口部を閉鎖する微多孔膜が配設されたことを特
    徴とする請求項1記載の揮散器。
  5. 【請求項5】 平面上に載置可能なベース部と、該ベー
    ス部に設けられ、揮散体が充填され下端に開口を有する
    容器体を、高さ調整可能な状態で支持する支持部とを有
    することを特徴とする揮散体用架台。
  6. 【請求項6】 前記支持部は、前記ベース部の周部に立
    設された起立片と、該起立片の内周面に形成され、前記
    容器体の下端部が選択的に係合する複数段の係合部とか
    らなることを特徴とする請求項5記載の揮散体用架台。
  7. 【請求項7】 前記係合部は、前記容器体の下端周部に
    形成されている突縁の下面に当接する横リブと、前記突
    縁の上面に当接する縦リブとからなることを特徴とする
    請求項5記載の揮散体用架台。
  8. 【請求項8】 前記起立片を、前記ベース部の相対向す
    る部位に立設したことを特徴とする請求項5記載の記載
    の揮散体用架台。
  9. 【請求項9】 前記起立片を、前記ベース部の一側部の
    みに設けたことを特徴とする請求項3記載の揮散体用架
    台。
  10. 【請求項10】 前記起立片の上端部に、前記容器体の
    周面に当接する環状の抱持部を形成したことを特徴とす
    る請求項5記載の揮散体用架台。
JP35377195A 1995-12-29 1995-12-29 揮散器 Expired - Lifetime JP3900309B2 (ja)

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