JP3430475B2 - ゲル揮散器 - Google Patents

ゲル揮散器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香剤、消臭剤等のゲ
ル状であって揮散性を有するゲル揮散体を揮散させる際
に用いられるゲル揮散体の揮散方法及びゲル揮散器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゲル揮散体の揮散には図12の
(a)に示したものが一般に用いられている。すなわ
ち、容器30は、周壁31及び底壁32を一体的に有す
るとともに、上面に開口部33を有し、内部には香料等
の所定の有効成分を含有するゲル状のゲル揮散体34が
収容されている。したがって、ゲル揮散体34に含有さ
れている有効成分は、開口部33を介して大気中に揮散
し、これにより所要の薬剤効果が得られるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいてはこのように、周壁31と底壁32とを有する容
器30にゲル揮散体34を収容し、上面の開口部33よ
り有効成分を揮散させる構造であることから、同図の
(b)(c)に示したように、有効成分の揮散によりゲ
ル揮散体34の残存量が減少するに伴って、ゲル揮散体
34の表面から開口部33までの高さHは増大する。こ
のとき、開口部33からの揮散量(揮散率)は、高さH
に依存して低下することから、ゲル揮散体34の残存量
が減少するとこれに伴って揮散量(揮散率)が徐々に低
下し、ゲル揮散体34が残存しているにも拘わらず、所
望の薬剤効果を得られなくなってしまう。
【0004】そこで、底壁32に容器30の内部に膨出
する凸部を設け、ゲル揮散体34の残存量が減少して
も、可及的にゲル揮散体34の表面と開口部33までの
高さHを抑制するようにした構造(図示せず)も提案さ
れるに至っている。しかし、この構造にあっても、ゲル
揮散体の残存量が減少するに伴って、該ゲル揮散体の表
面らから容器の開口部までの高さが増大するに変わりは
なく、揮散量が一定の薬剤効果を継続して得ることがで
きるものではなかった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、継続して一定の揮散量(揮散率)
をもってゲル揮散体を揮散させることができるゲル揮散
体の揮散方法及びゲル揮散器を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にかかるゲル揮散器にあっては、上壁と周壁と
を有し、上部に負圧の密閉空間を残してゲル揮散体が充
填され下端に開口を有する容器体と、前記開口を大気に
解放した状態で前記容器体を支持する支持手段と備え、
前記ゲル揮散体は、その周面が前記容器体の周壁と液密
状態であり、前記開口からの有効成分の揮散に伴って上
層部が収縮及び硬化し、最終的には全体的に乾燥状態と
なるものであり、前記容器体の開口は、前記最終的に全
体が乾燥状態となったゲル揮散体が落下し得る大きさで
ある。
【0007】
【作用】前記構成において、ゲル揮散体は高温の溶融状
態で容器体内に充填されることから、冷却によりゲル化
した際には、その上方の密閉空間は負圧状態となってい
る。また、ゲル揮散体の周面は、含有されている水分や
有機溶剤等により収容室の内面と液密状態となってい
る。したがって、初期の状態においてゲル揮散体は、前
記密閉空間の負圧による吸引と、収容室の内面との液密
状態による摩擦抵抗との合力により、重力に抗して所定
の位置に定位し、よって、ゲル揮散体の下面位置も一定
に規制される。そして、前記負圧と摩擦抵抗により定位
しているゲル揮散体に含有されている水分、有機溶剤、
香料等は、重力によりゲル揮散体の下層部に沈降し、よ
って、ゲル揮散体の下層部は硬化のないゲル状態に維持
され、このゲル状態に維持される下層部の下面より香料
等の有効成分は揮散して、収容室の開口から大気に放散
される。
【0008】一方、このように水分、有機溶剤、香料等
が沈降することにより、ゲル揮散体の上層部は収縮及び
硬化し、このゲル揮散体の収縮に伴ってゲル揮散体の上
方に残存する密閉空間の容積が増加し、その結果、密閉
空間の負圧は増加する。このため、ゲル揮散体は前記密
閉空間内の負圧の増加により上方に吸引されて上昇移動
し、このゲル揮散体が上昇移動する際には、該ゲル揮散
体の周面と収容室との液密状態に変化が生ずることか
ら、液密性が低下した両者の間を介して負圧状態にある
密閉空間内に大気が侵入する。これにより、密閉空間内
の負圧が低下し、よってゲル揮散体は上昇移動した直後
下降移動する。
【0009】そして、この下降移動したゲル揮散体は、
密閉空間内の負圧による吸引力と前記液密状態による摩
擦抵抗との合力が、この時点のゲル揮散体の自重とバラ
ンスした位置で定位する。このとき、ゲル揮散体は揮散
に伴って容積が減少しこれにより自重も減少するが、容
積の減少に伴って収容室の内面との液密面積も減少す
る。したがって、液密面積の減少に伴って摩擦抵抗も低
下していることから、揮散によって自重が減少してもゲ
ル揮散体は前述した初期の状態と略同一位置まで下降し
前記合力とバランスして定位する。その結果、使用初期
から使用終期までゲル揮散体の下面は収容室内の略同じ
位置に在位する。すなわち、ゲル揮散体は前記密閉空間
に発生する負圧による吸引力、及びその周面と収容室内
面との液密状態による摩擦抵抗の相乗作用により、常に
下面位置が略一定に維持され、かつ常にゲル状に維持さ
れる下面から有効成分が揮散して行く。
【0010】そして、最終的には残存しているゲル揮散
体が全体的に乾燥状態になる。すると、ゲル揮散体の周
面と容器体の周壁の内面との液密状態が消失し、この乾
燥状態となったゲル揮散体は、開口より容器体の外部に
落下する。よって、落下した乾燥及び収縮状のゲル揮散
体を視認することにより、有効成分の揮散が完了したこ
とを識別することができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。すなわち、図1、2に示した容器体1は、断面
円形のプルトップ型の缶からなり、上壁2と周壁3とに
より画成された収容室4を有している。前記周壁3の上
下各端部には、各々突縁5,5が形成されており、ま
た、容器体1の下面には、プルトップ部を除去して形成
された開口6が設けられている。前記容器体1の内部に
は、その上部に2/5程度の密閉空間8を残してゲル揮
散体9が充填されている。該ゲル揮散体9は、水、有機
溶剤および香料等の薬剤を含有してゲル化して構成さ
れ、その下面9aは前記開口6を介して外部に露呈して
いる。
【0014】一方、前記容器体1を支持する支持手段と
しての架台10は、図3及び図4にも示したように、円
形であって上方に湾曲した形状の底板11を有してい
る。該底板11の上面には、複数の起立板12・・・が
放射状に一体的に形成されており、これにより隣接する
起立板12間に前記容器体1の開口6を大気に解放させ
る空隙部13が形成されている。前記起立板12の上端
部には、円環状であって断面略L字状の抱持部14が設
けられており、該抱持部14の起立した部位の内周に
は、その全周に亙って凸条15が形成されている。そし
て、前記容器体1は、その下端部を前記抱持部14上に
載置して、下端部の突縁5を凸条15の下方に圧入する
ことにより、架台10上に係止されている。
【0015】以上の構成にかかる本実施例において、ゲ
ル揮散体9は高温の溶融状態で容器体1の収容室4内に
充填されることから、冷却によりゲル化した際には、そ
の上方の密閉空間8は負圧状態となっており、また、ゲ
ル揮散体9の周面は含有されている水分や有機溶剤等に
より周壁3の内面と液密状態となっている。したがっ
て、使用初期の状態においては、ゲル揮散体9は前記密
閉空間8の負圧による吸引力と、周壁3の内面との液密
状態による摩擦抵抗との合力により、重力に抗して所定
の位置に定位し、よって、ゲル揮散体9の下面9aの位
置も一定に規制される。そして、このように定位してい
るゲル揮散体9に含有されている水分、有機溶剤、香料
等は、重力によりゲル揮散体9の下層部に沈降し、よっ
て、ゲル揮散体9の下層部は硬化のないゲル状態に維持
され、このゲル状態に維持される下層部の下面9aより
香料等の有効成分は揮散して、収容室4の開口6から大
気に放散される。
【0016】一方、このように水分、有機溶剤、香料等
が沈降することにより、ゲル揮散体9の上層部9bは図
5に示したように収縮及び硬化する。そして、該上層部
9bの収縮に伴ってゲル揮散体9の上方に残存する密閉
空間8の容積が増加し、その結果、密閉空間8の負圧は
増加する。このため、ゲル揮散体9は前記密閉空間8内
の負圧の増加により上方に吸引されて上昇移動し、この
ゲル揮散体9が上昇移動する際には、該ゲル揮散体9の
周面と周壁3の内面との液密状態が変化することから、
液密性が低下した両者の間を介して負圧状態にある密閉
空間8内に大気が侵入する。これにより、密閉空間8内
の負圧が低下し、よってゲル揮散体9は上昇移動した直
後下降移動する。
【0017】そして、この下降移動したゲル揮散体9
は、密閉空間8内の負圧による吸引力と前記液密状態に
よる摩擦抵抗との合力が、この時点のゲル揮散体9の自
重とバランスした位置で定位する。このとき、ゲル揮散
体9は揮散に伴って容積が減少しこれにより自重も減少
するが、容積の減少に伴って周壁3の内面との液密面積
も減少する。したがって、該液密面積の減少に伴って前
記摩擦抵抗も減少していることから、揮散により自重が
減少してもゲル揮散体9は前述した使用初期と略同一位
置で前記合力をバランスして定位し、その結果、使用初
期から使用終期までゲル揮散体9の下面は収容室4内の
略同じ位置に在位する。すなわち、ゲル揮散体9は前記
密閉空間8に発生する負圧、及びその周面と周壁3の内
面との液密状態による摩擦抵抗の相乗作用により、常に
下面9aの位置が略一定に維持され、かつ常にゲル状に
維持される下面9aから有効成分が揮散して行く。
【0018】したがって、図6に示したように、有効成
分の揮散によりゲル揮散体9の残存量が減少しても、ゲ
ル揮散体9の周面と周壁3の内面との液密状態が維持さ
れる限り、ゲル揮散体9は使用初期と略同じ位置に下面
9aを定位させて開口6から下面9aの面積に応じた一
定の揮散量(揮散率)をもって有効成分が揮散し、使用
初期から使用終期まで一定な薬剤効果を得ることができ
る。
【0019】そして、最終的に残存しているゲル揮散体
9が全体的に乾燥状態になると、周面と周壁3の内面と
の液密状態が消失し、この乾燥状態となったゲル揮散体
9は、開口6より底板11上に落下する。よって、底板
11上に落下した乾燥及び収縮状のゲル揮散体9を視認
することにより、有効成分の揮散が完了したことを識別
することができ、この時点で空となった容器体1を架台
10から取り外して、新たなゲル揮散体9が充填された
容器体1を架台10に装着することにより、容器体1に
充填されたゲル揮散体9を完全に有効消費することがで
きる。
【0020】図7は、本発明の第2実施例を示すもので
あり、容器体1は前述した実施例と同様に断面円形のプ
ルトップ型の缶からなり、開口5の周部にはプルトップ
部の除去により残存された落下防止部としてのフランジ
7が設けられている。かかる第2実施例によれば、使用
終期にゲル揮散体9の周面と周壁3の内面との液密状態
が消失した際には、図8に示したように、該ゲル揮散体
9の下面9aの周部がフランジ7に当接して落下が防止
される。したがって、前記液密状態が消失した後もしば
らくは、ゲル揮散体9が使用初期と略同一位置に定位
し、よって、一定な薬剤効果をより長期に亙って得るこ
とができる。そして、最終的に全ての有効成分が揮散す
ると、ゲル揮散体9はフランジ7の開口径より小さくな
る状態に収縮して、架台10の底板11上に落下する。
【0021】図9は、本発明の第3実施例を示すもので
あり、架台10に底板板11、起立板12・・・、空隙
部13、抱持部14等が設けられている構成は第1及び
第2実施例と同様であるが、抱持部14の起立した部位
の内周部には、その全周に亙って落下防止部としてのフ
ランジ17が形成されている。したがって、この第3実
施例においても、前述した第2実施例と同様に、使用終
期に乾燥状態となったゲル揮散体9の周面と周壁3の内
面との液密状態が消失した際には、該ゲル揮散体9の下
面9aの周部がフランジ17に当接して落下が防止され
る。よって、前記液密状態が消失した後もしばらくは、
ゲル揮散体9が使用初期と略同一位置に定位し、一定な
薬剤効果をより長期に亙って得ることができる。
【0022】図10は、本発明に第4実施例を示すもの
であり、図1に示した第1実施例若しくは図7に示した
第2実施例と同様の構成にかかる容器体1の上部周縁に
は、等間隔に突片18・・・が設けられている。該突片
18には、各々等しい長さの枝糸19の下端部が係着さ
れ、該枝糸19の上端部は幹糸20の下端部に結合され
ている。すなわち、この第4実施例は枝糸19と幹糸2
0とにより容器体を吊り下げ支持する支持手段を構成し
たものであり、かかる第4実施例によれば幹糸20の上
端部を天井等に係止することにより、載置スペースのな
い場所においても、所要の薬剤揮散効果を得ることがで
きる。
【0023】図11は、本発明の第5実施例を示すもの
であり、支持手段としての台座21は凸部22と凸部2
3とが交互に成形された波板からなり、また、容器体1
は図1に示した第1実施例と同様の構成である。かか
る、第5実施例によれば、容器体1と台座21の凹部2
2間に、容器体1の開口6を大気に解放させる空隙部2
4が形成され、該空隙部24を介して内部にゲル揮散体
の有効成分を揮散させることができる。また、前述のよ
うに使用終期に乾燥状態となったゲル揮散体の周面と周
壁3の内面との液密状態が消失した際には、該ゲル揮散
体の下面が凸部23の上端に当接し、落下を防止するこ
ともできる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明よれば、ゲル
揮散体の上層部が収縮及び硬化することから、このゲル
揮散体の収縮に伴ってゲル揮散体の上方に残存する密閉
空間の容積を増加させることができる。その結果、密閉
空間の負圧は増加し、ゲル揮散体は前記密閉空間内の負
圧の増加により上方に吸引されて上昇移動し、このゲル
揮散体が上昇移動する際には、該ゲル揮散体の周面と収
容室との液密状態に変化が生ずることから、液密性が低
下した両者の間を介して負圧状態にある密閉空間内に大
気が侵入し、これにより、密閉空間内の負圧を低下さ
せ、よってゲル揮散体を上昇移動した直後下降移動させ
ることができる。そして、この下降移動したゲル揮散体
を、密閉空間内の負圧による吸引力と前記液密状態によ
る摩擦抵抗との合力が、この時点のゲル揮散体の自重と
バランスした位置で定位させることができる。このと
き、ゲル揮散体は揮散に伴って容積が減少しこれにより
自重も減少するが、容積の減少に伴って収容室の内面と
の液密面積も減少する。したがって、液密面積の減少に
伴って摩擦抵抗も低下していることから、揮散によって
自重が減少してもゲル揮散体を初期の状態と略同一位置
まで下降させて前記合力とのバランスで定位させること
ができる。その結果、使用初期から使用終期までゲル揮
散体の下面を収容室内の略同じ位置に在位させることが
でき、ゲル揮散体が残存量が減少してもその下面より一
定の揮散量(揮散率)をもって有効成分を揮散させ、使
用初期から使用終期まで一定な薬剤効果を得ることがで
きる。 また、前述のようにゲル揮散体の下面を一定位置
に維持することができるので、容器体が下端に有する開
口を大きくしてもゲル状を維持している状態のゲル揮散
体が開口から落下することがない。したがって、容器体
が下端に有する開口を大きくして揮散量(揮散率)を高
めることができる。 よって、揮散量(揮散率)を高めつ
つ、使用初期から使用終期まで一定な薬剤効果を得るこ
とができる。 また、最終的に残存しているゲル揮散体が
全体的に乾燥状態になると、ゲル揮散体の周面と容器体
の周壁の内面との液密状態が消失し、この乾燥状態とな
った ゲル揮散体を、容器体の開口から外部に落下させる
ことができる。したがって、落下した乾燥及び収縮状の
ゲル揮散体を視認することにより、有効成分の揮散が完
了した時点を正確に識別し、かつ完了したことを明瞭に
識別することができる。よって、この時点で空となった
容器体を、新たなゲル揮散体が充填された容器体と交換
することにより、容器体に充填されたゲル揮散体を完全
に有効消費することができる。
【0025】また、ゲル揮散体を収容する容器体又は該
容器体を支持する架台に、ゲル揮散体の落下を防止する
落下防止部を設けたことから、ゲル揮散体の液密性が消
失した場合であっても、ゲル揮散体が開口より下方に落
下してしまうことがなく、よって一定な薬剤効果をより
長期に亙って得ることができる。特に、容器体側に落下
防止部を設ける構成によれば、プルトップ型の缶を容器
体として用いた場合に、開口を形成する際に切除される
部分の周囲に残存するフランジを落下防止部として有効
利用することができる。
【0026】さらに、架台により容器体の下端部を支持
するようにしたことから、ゲル揮散体が有効成分が揮散
し終わった際には、ゲル揮散体が充填された容器体のみ
の交換が可能となる。加えて、架台に大気に連通する空
隙部を設けたことから、最終的に全ての有効成分が揮散
して乾燥状態となったゲル揮散体が容器体の開口より落
下した状態を前記空隙部より視認することができ、この
時点で空となった新たにゲル揮散体が充填された容器体
を架台に装着することにより、容器体に充填されたゲル
揮散体を完全に有効消費することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図2のA−A線に沿う
断面図である。
【図2】同実施例の平面図である。
【図3】同実施例に用いられた架台の平面図である。
【図4】同架台の正面図である。
【図5】ゲル揮散体がやや減少した状態における図2の
A−A線に沿う断面図である。
【図6】ゲル揮散体の周面と容器体の周壁の内面との液
密状態が消失する直前状態における図2のA−A線に沿
う断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す図2のA−A線に相
当する断面図である。
【図8】同実施例においてゲル揮散体がフランジ上に位
置した状態における図2のA−A線に相当する断面図で
ある。
【図9】本発明の第3実施例を示す図2のA−A線に相
当する断面図である。
【図10】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図12】従来のゲル揮散容器及びゲル揮散体の減少状
態を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
1 容器体 2 収容室 6 開口 7 フランジ(落下防止部) 8 密閉空間 9 ゲル揮散体 10 架台(支持手段) 13 空隙部 17 フランジ(落下防止部) 21 台座(支持手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 85/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上壁と周壁とを有し、上部に負圧の密閉
    空間を残してゲル揮散体が充填され下端に開口を有する
    容器体と、前記開口を大気に解放した状態で前記容器体
    を支持する支持手段と備え、前記ゲル揮散体は、その周面が前記容器体の周壁と液密
    状態であり、前記開口からの有効成分の揮散に伴って上
    層部が収縮及び硬化し、最終的には全体的に乾燥状態と
    なるものであり、 前記容器体の開口は、前記最終的に全体が乾燥状態とな
    ったゲル揮散体が落下し得る大きさである ことを特徴と
    するゲル揮散器。
  2. 【請求項2】 前記容器体の下端に、前記ゲル揮散体の
    落下を一時的に防止する落下防止部を設けたことを特徴
    とする請求項記載のゲル揮散器。
  3. 【請求項3】 前記支持手段に、前記ゲル揮散体の落下
    一時的に防止する落下防止部を設けたことを特徴とす
    る請求項記載のゲル揮散器。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は、前記容器体の下端部を
    支持し大気に連通する空隙部を有する架台であることを
    特徴とする請求項記載のゲル揮散器。
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