JPH08155022A - 徐放性容器 - Google Patents

徐放性容器

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JPH08155022A
JPH08155022A JP6331988A JP33198894A JPH08155022A JP H08155022 A JPH08155022 A JP H08155022A JP 6331988 A JP6331988 A JP 6331988A JP 33198894 A JP33198894 A JP 33198894A JP H08155022 A JPH08155022 A JP H08155022A
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JP
Japan
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container
silicone rubber
liquid
substance
gas
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6331988A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kuramochi
浩 倉持
Hiroshi Mochida
紘 持田
Shin Izeki
伸 井関
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MOCHIDA SHOKO KK
POLYTEC DESIGN KK
Polytec Design KK
Original Assignee
MOCHIDA SHOKO KK
POLYTEC DESIGN KK
Polytec Design KK
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Publication date
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Publication of JPH08155022A publication Critical patent/JPH08155022A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内容物質の揮発または昇華気体の拡散が安定し
て持続し、本体が傾斜または転倒しても内容物質が漏出
せず、さらに、衝撃に強い徐放性容器を提供する。 【構成】容器の全部または一部をシリコーンゴムの単層
によって形成し、内部に徐放させたい物質を収容した
後、密閉する。内容物質は液体、ゲル、固体いずれの形
態でもよい。さらに、容器の全部をシリコーンゴムで形
成するか、または、一部をシリコーンゴム、他の部分を
その他のゴムもしくはプラスチックで形成することによ
り、優れた衝撃性を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物質の揮発または
昇華気体の拡散が安定して持続し、本体が傾斜または転
倒しても内容物質は漏出せず、さらに、衝撃に強い、徐
放性容器に関する。
【0002】
【従来の技術】徐放性容器は、内部に収容した物質の揮
発または昇華気体を徐々に外部へ拡散する容器であり、
特に芳香剤の容器としての利用が広く知られているほ
か、殺虫剤、防虫剤、忌避剤などにも一部応用されてい
る。従来の徐放性容器の素材にはプラスチック、ガラ
ス、金属等が用いられ、その構造は、内容物質の形態、
すなわち、内容物質が液体かゲルか、または固体かによ
って異なる。
【0003】内容物質が液体の場合に用いられる徐放性
容器には、開口部に吸液芯を嵌挿して閉じた容器や、無
数のミクロの孔を有する素焼き容器がある。前者は、内
部の液体を吸液芯によって吸い上げ、外気に露出した、
吸液芯の端部あるいは吸液芯に接続して取り付けられた
拡散体から液体を揮散させるものであり、後者は、素焼
き容器に液体を入れて閉じ、液体を素焼き容器に一旦吸
収させ、外気と接触する該容器表面の孔から揮散させる
ものである。
【0004】一方、内容物質がゲルまたは固体の場合に
用いられる徐放性容器は、基本的に開口部を設けただけ
の単純構造で、ゲルまたは固体における外気との接触面
より発生した揮発または昇華気体を、開口部を通して外
部へ拡散させる。
【0005】しかし、これら従来の徐放性容器はいずれ
も、外気と接触した部分において内容物質の揮発または
昇華が起こり、その揮発または昇華気体が直接外気中へ
放出されるもので、使用初期は、内容物質の濃度が外気
中の揮発または昇華気体の濃度に比べ極めて高いため、
急速に揮発または昇華が起こり、すなわち、使用初期に
おいて揮発または昇華気体は著しく放出されるが、その
分持続しないという欠点を有する。また、この内容物質
における揮発または昇華の変化量は、温度の上昇によっ
て増大するもので、すなわち、温度が高いほど揮発また
は昇華が促進され、持続性はさらに低下する。
【0006】また、前記吸液芯を取り付けてなる液体用
徐放性容器は、構造が複雑で製造コストがかかり、振動
を与えたり、傾けたり、または倒して使用した場合、吸
液芯の嵌挿部分の僅かな間隙から液体が漏れたり、ある
いは、外気に露出した前記拡散部分から液体が溢れ出す
という欠点を有し、一方、素焼きやガラス製のものは衝
撃に弱いという欠点を有する。したがって、これらの徐
放性容器は、安定した場所での静置が望ましく、例えば
自動車内のような、傾斜や転倒、あるいは落下の危険性
がある場所への設置は不適当とされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、内部に収容
する物質は液体、ゲル、固体いずれの形態でもよく、該
内容物質の揮発または昇華気体の拡散が安定して持続
し、また、本体が傾斜または転倒しても内容物質は漏出
せず、構造が簡単で製造コストが低く、さらに、衝撃に
強い徐放性容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、構成する部材
の全部または一部がシリコーンゴムの単層によって形成
された容器で、内部に所望の揮発性または昇華性物質を
収容した後、密閉状態とする。
【0009】本発明の形状および大きさ、また、内容物
質の成分および形態は用途に応じて適宜変更する。な
お、本発明における、シリコーンゴムで成形された部分
の厚さは0.1〜3mm程度の範囲内とするのが望まし
い。
【0010】
【作用】ゴムはプラスチックに比べガスを透し易く、そ
のゴムの中でもシリコーンゴムは、種々のガスに対して
優れた透過性を示す。シリコーンゴムは非極性の物質で
あるが、非極性のガスはもちろん、水蒸気のような極性
のガスも非常によく透す。ガス透過性を数値的に表すガ
ス透過係数は、その物質に対するガスの溶解係数と拡散
係数の積によって示されるが、シリコーンゴムの場合、
分子の熱運動が活発であるため、極性のガスであっても
拡散係数の値が高く、優れた透過性を示すことができる
ものと考えられている。本発明者らは、シリコーンゴム
の示す優れたガス透過性に着目し、これを利用して、本
発明による徐放性容器を開発した。
【0011】従来の徐放性容器はいずれも、使用初期は
揮発または昇華気体の拡散の度合いが強すぎ、また長持
ちしないという欠点を有していた。これは前述したよう
に、従来の容器が、外気と接触した部分において内容物
質の揮発または昇華が起こり、その揮発または昇華気体
が直接外気中へ放出されるからである。しかし、本発明
では、揮発または昇華気体が、シリコーンゴムというガ
ス透過性に優れた仲介物を透ってから外気中に拡散して
いくもので、シリコーンゴムによって拡散の度合いが安
定して持続し、また、温度による影響も従来に比べ、緩
やかなものとなる。
【0012】また、本発明は密閉容器であり、シリコー
ンゴムはガス以外透さないので、内容物質が液体で、振
動を与えたり、傾けたり、または倒して使用した場合で
も、液体が外部へ漏出することはない。また、本発明の
全部をシリコーンゴムで形成するか、または、一部をシ
リコーンゴム、他の部分をその他のゴムもしくはプラス
チックで形成することによって、優れた衝撃性を与える
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
これにより限定されるものではない。
【0014】本発明の実施例は、高さ5cm、直径5c
mの円柱状の密閉容器で、側面部および底面部はポリエ
チレン製、上蓋部はシリコーンゴムでできている。容積
約100mlのこの容器の中には、芳香剤に用いられる
香料、水および界面活性剤の混合液50mlが入ってい
る。ポリエチレンの肉厚は0.5mm、シリコーンゴム
の肉厚は同じく0.5mmである。
【0015】前記実施例と同じ形状、容積の、ポリエチ
レン製円柱状容器に、前記香料、水および界面活性剤の
混合液を同量入れる。ただし上蓋はせず、開口の状態に
する。これを、前記実施例とともに35℃の空気中に放
置したところ、前記蓋なしの容器が放置後10日で中の
液体が蒸発してなくなったのに対し、前記実施例は中の
液体がなくなるのに約3ヶ月かかった。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明による徐放性容器
は、種々のガスに対して優れた透過性を示すシリコーン
ゴムを利用することにより、 (イ)内容物質は、液体、ゲル、固体のいずれでもよ
い。 (ロ)内容物質の揮発または昇華気体の拡散が、安定し
て持続する。 (ハ)温度上昇によって受ける影響は、従来品よりも小
さい。 (ニ)密閉状態にあるため、内容物質が液体で、振動を
与えたり、傾けたり、倒して使用しても、液体が漏出し
ない。 (ホ)構造が簡単で、製造コストが低い。 (ヘ)構成する部材の全部をシリコーンゴムとするか、
または、一部をシリコーンゴム、他の部分をその他のゴ
ムもしくはプラスチックとすることによって、優れた衝
撃性を与えることができる。 (ト)構成する部材の全部をシリコーンゴムとすること
により、従来にない柔軟な徐放性容器となり、新しい用
途の展開が期待できる。などの優れた効果が得られるも
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構成する部材の全部または一部がシリコー
    ンゴムの単層によって形成され、内部に徐放させたい物
    質を収容した後、密閉してなる徐放性容器。
JP6331988A 1994-11-30 1994-11-30 徐放性容器 Withdrawn JPH08155022A (ja)

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JP6331988A JPH08155022A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 徐放性容器

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005021229A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Yoshino Kogyosho Co Ltd 芳香剤容器
JP2015058955A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 信越ポリマー株式会社 揮散剤用容器
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JP6919051B1 (ja) * 2020-12-22 2021-08-11 株式会社Tana−X 香り見本容器

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Effective date: 20020205