JP2009165395A - 薬剤発散器 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤を緩やかに長期間持続的に発散させることができることに加え、自然志向の外観を有し、廃棄の際に環境負荷が小さい薬剤発散器を提供する。
【解決手段】木材で構成される本体部11の内部に中空部12を形成し、前記本体部11の外部と前記中空部12とを連通する通気孔13を設け、前記中空部12に昇華性の薬剤を収容した薬剤発散器。収容された薬剤が中空部12で飽和蒸気圧に達するまで昇華(気体化)し、気体化した飽和蒸気圧の薬剤が中空部12と外部とを連通する通気孔13を介して外部へ放出される。また、昇華(気体化)できる量は中空部12の容積で決まり、中空部12は飽和蒸気圧に保たれるため、通気孔13から一定濃度の薬剤を発散することができる。さらに昇華量が多くなると中空部12の内壁や通気孔13に析出するため、必要以上に薬剤が発散することはない。
【選択図】図1

Description

本発明は、芳香剤、防虫剤などの薬剤を効率良く持続的に発散させることができる薬剤発散器に関する。
芳香剤、防虫剤などの薬剤を外部に発散する薬剤発散器として、容器本体に収容した液体状の薬剤に紙、樹脂などからなる吸上げ部材の一端を浸漬し、揮散部へ吸い上げて発散させる吸い上げ形式のもの(例えば、特許文献1)と、合成樹脂からなる保持体に薬剤を含有させた形式のもの(例えば、特許文献2,3)が知られている。
特開平9−187495号公報 特開平3−109071号公報 特開平3−12168号公報
しかしながら、液体の薬剤を使用する吸い上げ形式の薬剤発散器は、揮発性が強いと大量の薬剤が一度に揮散する問題があり、揮発性が弱いと溶媒のみが蒸発して粘度が高くなったり、固形成分が析出したりすることにより、揮発部や吸上げ部材が目詰まりして薬剤の揮散量が経時的に減じる問題がある。
さらに、使用する薬剤が液体であるため、容器が倒れると吸上げ部材を介して薬剤が漏れ出す問題がある。また、特に薬剤が減少したときに容器が傾いた状態となると、吸上げ部材が薬剤の液面から外れ、薬剤を吸い上げることができなくなる。
一方、保持体に昇華性の薬剤を含有させた形式の薬剤発散器では、昇華性の薬剤を保持できる量が少ないため、持続性を持たせるためには大型化が避けられない。また、薬剤の揮発量が外部の温度、湿度などの影響を受けやすく、揮発量を一定にすることが困難である。
さらに、従来の薬剤発散器はプラスチック、ガラス、陶器などの材料からなり、機能性のみを重視した外観であったため、美観という点においては決して優れたものではない。 また、上述の材料から構成される薬剤発散器は、焼却処分の際に有毒ガスが発生したり、焼却が困難であったりするという問題があるため、不燃ゴミとして埋めたてられているのが実状である。
そこで、本発明は、昇華性の薬剤を緩やかに長期間持続的に発散させることができることに加え、自然志向の外観を有し、廃棄の際に環境負荷の小さい薬剤発散器を提供することを目的とする。
本発明の薬剤発散器は、木材で構成される本体部の内部に中空部を形成し、前記本体部の外部と前記中空部とを連通する通気孔を設け、前記中空部に昇華性の薬剤を収容したことを特徴とする。
このような構成とすれば、固形状の昇華性の薬剤は、中空部で飽和蒸気圧に達するまで
昇華(気体化)し、気体化した薬剤が中空部と外部とを連通する通気孔を介して外部へ放出される。また、薬剤が昇華(気体化)できる量は中空部の容積で決まる。そのため、薬剤の昇華がすすみ飽和蒸気圧に達すると薬剤は中空部の内壁や通気孔に析出する。その結果、中空部は飽和蒸気圧に保たれるため、通気孔から一定濃度の薬剤を発散することができ、昇華性の薬剤を緩やかに長期間持続的に発散させることができる。なお、通気孔の大きさ、数は外部に発散させる薬剤量を勘案して適宜決定すればよい。
さらに、通気孔において上記薬剤が析出して目詰まりを起こしたとしても、該薬剤は昇華性であり、析出した薬剤が徐々に気体化するため、目詰まりが永続することはない。
また、本発明で使用する昇華性を有する薬剤は常温で固体であるため、本体部を傾けても薬剤が洩れ出すことはない。そのため、いわゆる定置用だけでなく、携帯用の薬剤発散器として使用できる。なお、上記薬剤は塊状である必要はなく、粉末状にしたものをガス透過性の不織布に収容したものを使用したり、薬剤を油分に溶解させたものを吸収体に染みこませて使用したりしてもよい。
また、薬剤発散器の本体部が木材であるため、外気の湿度などの諸条件の影響を受けにくいのに加え、焼却しても有害ガスを発生することがなく、埋め立て処理しても分解するため、廃棄に際して環境負荷が小さい。
さらに、前記本体部は乾燥処理をしたクスノキで構成され、前記薬剤は樟脳を含むことが望ましい。なお、「樟脳を含む」とは、薬剤における防虫、防菌、除菌作用などの薬効を示す成分が樟脳であることを意味し、樟脳の結晶だけでなく、その他の香料、成形剤、揮発性溶媒などを含んでもよい。
樟脳はクスノキ精油の主成分であり、除菌、消臭、防虫効果を有することに加え、アトピー皮膚炎の治療効果や香り成分にリラックス効果を有する。さらに、クスノキは樟脳の原材料であるため、樟脳に対する親和性が高く、特に乾燥処理を行うことにより、樟脳を内部に吸収する。そのため、本発明の薬剤発散器の本体部として乾燥処理をしたクスノキを使用すると、樟脳は中空部の壁面から本体部に吸収されるため、本発明の薬剤発散器は中空部の内容積以上の樟脳を保持することができる。また、中空部の壁面から吸収された樟脳は中空部に収容した薬剤(樟脳)が減少し、昇華する量が減少すると、それに伴って中空部の壁面から徐々に放出されるため、中空部の薬剤濃度を一定に保つことができる。
また、中空部の壁面と同様に、通気孔の壁面も樟脳を吸収可能であるため、気体化した樟脳が温度変化等で固体あるいは液体として通気孔の壁面に付着しても、徐々に通気孔の壁面に吸収される。そのため、通気孔の目詰まりが起こりにくく、目詰まりが起こった場合も永続することはない。
さらに前記中空部と外部とを連通する開閉自在な貫通孔を設けることが好ましい。このような開閉自在な貫通孔を設けることにより、中空部への薬剤の補充が容易となり、さらには、使用初期など多量の薬剤の放出が必要なときには前記貫通孔を開放状態にすることにより、昇華性の薬剤を放出することができる。
本発明の薬剤発散器は昇華性の薬剤を緩やかに長期間持続的に発散させることができ、遊離した液状の薬剤を使用しないため、内容液が漏れ出すことはない。そのため、いわゆる定置用だけでなく、携帯用の薬剤発散器として使用できる。さらには本体部が木材であるため、自然志向の外観を有し、さらには廃棄するときの環境負荷が小さい。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る薬剤発散器を説明する。
図1(a)は本発明の実施形態に係る薬剤発散器を示す斜視図、(b)は該薬剤発散器の分解図、(c)は図1(a)のA−A線における断面図である。
図1(a)に示す本発明の実施形態に係る薬剤発散器10は、乾燥処理したクスノキからなり、適当な厚みを有する木製板状の本体上部11aと本体下部11bを接合して形成された、幅5〜7cm、奥行き7〜10cm、厚み3〜5cm程度の箱体である。図1(b)に示すように、本体上部11aの一面には開口部12aが設けられ、本体下部11bの一面には開口部12bが設けられており、本体上部11aと本体下部11bを接合することにより中空部12が形成される。なお、本実施形態において、本体上部11aと本体下部11bの接合には接着剤を使用したが、この接合方法に限定されず、ネジ止めなど他の接合方法でもよい。
本体上部11aには、通気孔13が所定間隔ごとに開設されている。通気孔13は中空部12と連通した内径0.5〜2mmの細孔である。本体下部11bには中空部12に連通する貫通孔14が設けられており、貫通孔14の他面側には着脱自在な蓋部15が嵌合されている。
中空部12には、昇華性の薬剤である樟脳を含む薬剤保持体16が収容される。薬剤保持体16として、例えば、樟脳を内包した不織布を使用することができる。この不織布は和紙などのガス透過性の材料であり、気体化した樟脳を透過することができる。
樟脳は融点180℃、沸点208℃の白色半透明のロウ状の昇華性結晶であり、強い香りを持つ。樟脳には天然品と化学合成品があり、天然品はクスノキの精油の主成分であり、化学合成品はマツの精油などから得られるα−ピネンより合成される。このどちらを使用してもよいが、天然品は含有するアロマ成分によってリラックス作用を有するため好適である。
本体部11を構成するクスノキは樟脳の原材料でもあり、樟脳との親和性が高い。特に乾燥処理によりクスノキが含有する水分を減少させることで、クスノキが樟脳を吸収する量が増加する。その結果、乾燥処理したクスノキは、原木(乾燥処理前)のクスノキに含有されていた量以上の樟脳を吸収することができる。
したがって、前記本体部11の材料として乾燥処理をしたクスノキを使用すると、樟脳は中空部12の壁面から本体部11に吸収される。この中空部12の壁面から吸収された樟脳は中空部12に収容した薬剤(樟脳)が減少し、昇華する量が減少すると、中空部12の壁面から徐々に放出され、中空部12の薬剤濃度が一定に保たれる。なお、壁面から樟脳が放出する速度は、薬剤保持体16から樟脳が昇華する速度と比較して遅い。そのため、例えば、蓋部15が外れるなどにより中空部12が大量の空気にさらされたとしても、壁面から急激に樟脳が放出されることはない。
また、十分に乾燥させたクスノキを使用すると、クスノキの体積の2倍以上の樟脳をクスノキの内部に蓄えることができる。クスノキの乾燥方法として天日干しなどの自然乾燥や乾燥機等による機械乾燥があるが、クスノキを乾燥させる程度に合わせて、適宜乾燥方法を選択すればよい。なお、乾燥処理したクスノキへ樟脳が吸収されるのに適する温度は35〜60℃である。35℃未満である場合は、樟脳がクスノキに吸収される速度が遅いため好ましくない。逆に60℃を超えると樟脳が吸収される速度より、放出される速度が大きくなり、クスノキ中に蓄えることができる樟脳の量が少なくなるため好ましくない。なお、本実施形態では、自然乾燥で2年以上乾燥させたクスノキを本体部11の材料として使用し、樟脳を中空部12に入れた薬剤発散器10を蒸し器の中で40〜50℃に保つことで樟脳を本体部11に吸収させている。
また、本体部11の外壁もクスノキ製であるため、必要に応じて外壁に樟脳を含ませることもできる。この場合、固形状の樟脳を本体部11の外壁に擦り込んでもよいが、クスノキ精油など樟脳を含む液体状の油分を使用すると本体部11に吸収されやすいため好ましい。
なお、結晶化した固体の樟脳の粉末や樟脳を含む液体状の油分を直接中空部12に収容してもよいが、本体部11が裏返ると通気孔13からこぼれるおそれがあるため、樟脳の粉末をガス透過性の不織布に内包したり、樟脳を含む液体を保持体に吸収したりして中空部12に収容することが好ましい。
本体上部11aには、昇華した樟脳を放出するための通気孔13が所定間隔ごとに複数開設されている。通気孔13は中空部12と連通した細孔であり、錐やドリルなどを使用して、本体部11に孔を開けることにより形成される。使用前にはすべての通気孔13の外部表面の開放部にガス非透過性のシール17が貼付されており、使用する際に一部あるいはすべてのシール17を剥ぐことにより通気孔13から気体化した樟脳が放出される。なお、通気孔13が設けられる位置と個数は、図示したものに限定されない。ただし、薬剤の発散量をコントロールしやすいため、複数の通気孔13を設ける方が望ましい。
内径0.5〜2mmの通気孔13の内壁も樟脳と親和性が高いクスノキであるため、中空部12で昇華した樟脳(樟脳ガス)が通気孔13の内壁に付着しやすい。そのため、急激な温度変化などの外的要因により中空部12内部の樟脳が多量に昇華したとしても、樟脳ガスは通気孔13の内壁に付着して固体の樟脳となって析出するため、樟脳ガスの外部への放出が抑制され、多量の樟脳が外部へ発散することを防止することができる。また、通気孔13の内壁もクスノキであり、析出した樟脳を徐々に吸収することができるため、通気孔13の目詰まりが起こったとしても永続することはない。
貫通孔14は、薬剤保持体16の交換に使用される。その内径は薬剤保持体16の交換がスムーズに行える大きさであれば良く通常数cmである。貫通孔14の他面側には着脱自在な蓋部15が嵌合されている。なお、蓋部15として、ゴム製の栓を使用したが、気体化した薬剤が非透過性の素材で形成された栓であればよく、通気孔に使用されたシール17を使用してもよい。また、本体部11を反転させて貫通孔14を上面、あるいは側面にすれば薬剤を多量に放出可能である。
なお、本実施形態では6本の通気孔13を設けた例を示したが、この数に限定されず、必要な薬剤の発散量に合わせて適宜決定すればよい。ただし、通気孔13を複数設けた方が薬剤の発散量をコントロールしやすいため好適である。また、本実施形態では固形状の薬剤を貫通孔14から中空部12に補充する例を示したが、昇華性の薬剤を溶解した液体状の薬剤を注射器などを使用して通気孔13から注入し、薬剤保持体16に含ませることによって薬剤を中空部12に補充してもよい。
なお、昇華性の薬剤として、本実施形態では樟脳を使用したが、常温で固体から気体化する性質、すなわち昇華性を有し、防虫、除菌、抗菌効果のあるものを使用することができる。この昇華性の薬剤としては、例えば、パラジクロルベンゼン、ナフタレン等が挙げられ、これらの一種類を単独で使用しても良く、二種類以上を組み合わせて使用してもよい。昇華性の薬剤には、香料を添加することもできる。添加される香料の種類は特に制限はないが、各種の天然香料、合成香料の一種類を単独で、若しくは二種類以上を調合した調合香料を用いることができる。
また、本実施形態の薬剤発散器10を構成する木材には、クスノキを使用したが、それ以外の木材、例えば、アオダモ、シナノキ、ブナ、カツラ、ニレ等を使用することができる。ただし、昇華性の薬剤として樟脳を主成分とした薬剤を使用する場合には、樟脳を吸収放出する性質があるクスノキが好適である。
また、本実施形態では本体部11に直方体形状のものであるが、形状に特に制限はなく、例えば三角柱形状、立方体形状、球体形状、卵型形状、多角形柱形状など様々な形状としてもよい。図2(a)に示す三角柱形状の薬剤発散器20は携帯タイプであり、本体部21の角部近傍に開設されたストラップ用孔24にひもを付ければ携帯性が高まる。また、図2(b)に示すように通気孔23を設けた互いに鏡面対称形状の本体上部21aと本体下部21bからなる対称構造とすることにより薬剤発散器20の製造を容易にしている。
図3(a)に示す卵型形状の薬剤発散器30は、樟脳の発散の長期持続性を持たせることを目的としたタイプである。図3(b)に図3(a)のB−B線の断面図を示す。薬剤発散器30は卵型形状のクスノキからなる本体部31の内部をくり抜くことで、中空部32を形成し、本体部30の上部に中空部32に連通する通気孔33を設け、さらに底部に貫通穴34を設けたものであり、貫通穴34には着脱自在な蓋部35が嵌合されている。なお、薬剤発散器30では中空部32の容積に対して本体部31の体積が大きくなるように設計されている。薬剤発散器30の使用方法は次の通りである。
まず、貫通孔34から中空部32に粉末状の樟脳を充填し、適温(40〜50℃)に保つことにより本体部31に樟脳を吸収させる。本体部31が吸収可能な樟脳量は中空部32に充填した樟脳量より多いため、中空部32に繰り返し粉末状の樟脳を充填し、本体部31に十分な量の樟脳を吸収させる。なお、樟脳に含まれる揮発性不純物成分の除去や中空部32内の圧力が高くなることの防止のために通気孔33は開放状態で樟脳の充填作業を行う。本体部31に十分量の樟脳を吸収させた後に、図3(b)に示すように中空部32に樟脳を含ませた薬剤保持体36を充填することにより、薬剤発散器30は多量の樟脳を蓄えることができる。
このような薬剤発散器30では、最初に樟脳放出速度の大きい薬剤保持体36から樟脳が放出され、通気孔33から樟脳が発散する。通気孔33の大きさは1mm程度であり小径であるため、樟脳が必要以上に発散することはない。時間が経過し、薬剤保持体36からの樟脳の放出量が減少すると、本体部31から樟脳の放出が活発になる。本体部31から樟脳が放出する速度は薬剤保持体36から樟脳が放出する速度と比較して小さいため、例えば、急激な温度上昇など外的要因によって本体部31から樟脳が過剰に放出されることがない。その結果、外部の環境が変化しやすい条件下で、薬剤発散器30は長期間(数ヶ月から2年程度)にわたって樟脳を放出することが可能である。なお、長期持続性タイプとして、卵型形状の薬剤発散器30を示したが、この形状に限定されず、樟脳の吸収する本体部の体積を大きくし、樟脳がスムーズに吸収・放出されるように中空部の面積が大きくなるように設計すればよい。
本発明の薬剤発散器は、収容された薬剤を効率良くしかも持続的に放出させることができ、さらには、自然志向の外観を有し、廃棄するときの環境負荷が小さい。そのため、室内定置用芳香剤放出器、携帯用防虫器のなど様々な用途に適する。
(a)は本発明の実施形態に係る薬剤発散器を示す斜視図、(b)は該薬剤発散器の分解図、(c)は(a)のA−A線における断面図である。 (a)は本発明の他の実施形態に係る薬剤発散器を示す斜視図、(b)はその分解図である。 (a)は本発明の他の実施形態に係る薬剤発散器を示す斜視図、(b)は(a)のB−B線における断面図である。
符号の説明
10,20,30 薬剤発散器
11,21,31 本体部
11a,21a 本体上部
11b,21b 本体下部
12,22,32 中空部
12a,12b,22a,22b 開口部
13,23,33 通気孔
14,34 貫通孔
15,35 蓋部
16,36 薬剤保持体
17 シール
24 ストラップ用孔

Claims (3)

  1. 木材で構成される本体部の内部に中空部を形成し、前記本体部の外部と前記中空部とを連通する通気孔を設け、前記中空部に昇華性の薬剤を収容した薬剤発散器。
  2. 前記本体部は乾燥処理をしたクスノキで構成され、前記薬剤は樟脳を含むことを特徴とする請求項1に記載の薬剤発散器。
  3. 前記中空部と外部とを連通する開閉自在な貫通孔を設けた請請求項1または2に記載の薬剤発散器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012231757A (ja) * 2011-05-06 2012-11-29 Kyoto Refre Shinyaku Kk 蒸散具
JP2015188734A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 エステー株式会社 芳香器

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