JPH09182385A - 整流子電動機の電機子製造方法 - Google Patents
整流子電動機の電機子製造方法Info
- Publication number
- JPH09182385A JPH09182385A JP34281495A JP34281495A JPH09182385A JP H09182385 A JPH09182385 A JP H09182385A JP 34281495 A JP34281495 A JP 34281495A JP 34281495 A JP34281495 A JP 34281495A JP H09182385 A JPH09182385 A JP H09182385A
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- Japan
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- commutator
- hook
- armature
- armature winding
- winding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は電機子巻線の線径を太くしたり、整
流子の外径を小さくして高入力，高効率の整流子電動機
を提供することを目的とする。 【解決手段】 モールド整流子１のフック３にα字状に
巻き付けながら電機子巻線を行った後、フック曲げ加工
時にフック３根本の密着を抑制して加圧成形加工を行
う。その後、フック部３の電機子巻線４との接触部５に
レーザーを当てフック部３の溶融熱で電機子巻線４の絶
縁被膜を溶かし、フック３と電機子巻線４を電気的に接
続する。これにより整流子のフック部に巻き付けられた
電機子巻線が、フックの加圧成形後も隣接するフックに
巻き付けられた電機子巻線との線間距離を縮めることな
く接続を行うことができるため、電機子巻線の線径を太
くしたり、整流子の外径を小さくして高入力，高効率の
整流子電動機を実現できる。
流子の外径を小さくして高入力，高効率の整流子電動機
を提供することを目的とする。 【解決手段】 モールド整流子１のフック３にα字状に
巻き付けながら電機子巻線を行った後、フック曲げ加工
時にフック３根本の密着を抑制して加圧成形加工を行
う。その後、フック部３の電機子巻線４との接触部５に
レーザーを当てフック部３の溶融熱で電機子巻線４の絶
縁被膜を溶かし、フック３と電機子巻線４を電気的に接
続する。これにより整流子のフック部に巻き付けられた
電機子巻線が、フックの加圧成形後も隣接するフックに
巻き付けられた電機子巻線との線間距離を縮めることな
く接続を行うことができるため、電機子巻線の線径を太
くしたり、整流子の外径を小さくして高入力，高効率の
整流子電動機を実現できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機や電動工
具などに使用される整流子電動機の電機子製造方法に関
するものである。
具などに使用される整流子電動機の電機子製造方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、電気掃除機は高入力，高効率化が
進み、それに使用される整流子電動機の効率向上が図ら
れ、回転数は高速化が進んでいる。そして、これにとも
ない巻線は太線を採用してきている。
進み、それに使用される整流子電動機の効率向上が図ら
れ、回転数は高速化が進んでいる。そして、これにとも
ない巻線は太線を採用してきている。
【０００３】以下に、従来の整流子電動機の電機子につ
いて説明する。図３は従来の整流子電動機の電機子の半
断面図を示すものである。図３において、１はモールド
整流子、４は電機子巻線、６は電機子鉄心、７は回転軸
である。
いて説明する。図３は従来の整流子電動機の電機子の半
断面図を示すものである。図３において、１はモールド
整流子、４は電機子巻線、６は電機子鉄心、７は回転軸
である。
【０００４】図４はモールド整流子の電機子巻線との接
続部の拡大図を示すものである。図４において、２は整
流子片、３はフックである。
続部の拡大図を示すものである。図４において、２は整
流子片、３はフックである。
【０００５】以上のように構成された整流子電動機の電
機子において、その製造方法を説明する。モールド整流
子１と電機子鉄心６は回転軸７に圧入固定され、モール
ド整流子１のフック３に電機子巻線４を引っかけて、電
機子鉄心６のスロットの中を複数巻き付けて、モールド
整流子１の隣接するフック３にα字状に引っかける。こ
の工程を整流子片ごとに行うことで電機子の巻線が完了
し、その後フック３を加圧成形しながら通電加熱するこ
とで、整流子片２と電機子巻線４との電気的接続が得ら
れる。
機子において、その製造方法を説明する。モールド整流
子１と電機子鉄心６は回転軸７に圧入固定され、モール
ド整流子１のフック３に電機子巻線４を引っかけて、電
機子鉄心６のスロットの中を複数巻き付けて、モールド
整流子１の隣接するフック３にα字状に引っかける。こ
の工程を整流子片ごとに行うことで電機子の巻線が完了
し、その後フック３を加圧成形しながら通電加熱するこ
とで、整流子片２と電機子巻線４との電気的接続が得ら
れる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな製造方法では、α字状に整流子のフックに巻き付け
られた電機子巻線は、フックを加圧成形することにより
隣接するフックに結線された電機子巻線との線間距離が
縮まり、フック間距離が短い場合には電機子巻線が接触
することがある。隣接する電機子巻線が接触した場合、
接触部の絶縁被膜が破壊するという異常が発生する可能
性があるという問題点を有していた。
うな製造方法では、α字状に整流子のフックに巻き付け
られた電機子巻線は、フックを加圧成形することにより
隣接するフックに結線された電機子巻線との線間距離が
縮まり、フック間距離が短い場合には電機子巻線が接触
することがある。隣接する電機子巻線が接触した場合、
接触部の絶縁被膜が破壊するという異常が発生する可能
性があるという問題点を有していた。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の整流子電動機の電機子製造方法は、整流子の
フックに電機子巻線を接続し、フック根本の密着を抑制
して成形加工した後、レーザー溶接にてフックと電機子
巻線とを溶着する構成を有している。
に本発明の整流子電動機の電機子製造方法は、整流子の
フックに電機子巻線を接続し、フック根本の密着を抑制
して成形加工した後、レーザー溶接にてフックと電機子
巻線とを溶着する構成を有している。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、銅または銅合金からなる整流子片を複数個円筒状に
並べてモールド成形してなる整流子製造工程と、回転軸
に固定され複数のスロットを有する電機子鉄心に、前記
整流子に接続された電機子巻線を巻き付ける巻線工程
と、前記整流子片と前記電機子巻線の接続部をレーザー
溶接により溶着させる溶着工程とからなる整流子電動機
の電機子製造方法であり、溶着時に圧力が加わらないの
で電機子巻線接続部が隣接する整流子片に向かって膨ら
むことによる絶縁距離不足が発生しないという作用を有
する。
は、銅または銅合金からなる整流子片を複数個円筒状に
並べてモールド成形してなる整流子製造工程と、回転軸
に固定され複数のスロットを有する電機子鉄心に、前記
整流子に接続された電機子巻線を巻き付ける巻線工程
と、前記整流子片と前記電機子巻線の接続部をレーザー
溶接により溶着させる溶着工程とからなる整流子電動機
の電機子製造方法であり、溶着時に圧力が加わらないの
で電機子巻線接続部が隣接する整流子片に向かって膨ら
むことによる絶縁距離不足が発生しないという作用を有
する。
【０００９】請求項２に記載の発明は、請求項１記載の
整流子電動機の電機子製造方法において整流子片にフッ
クを設け、電機子巻線を前記フックに巻き付けてフック
を加圧成形してレーザー溶接にて溶着するものであり、
溶着前に整流子片と電機子巻線が溶着前に機械的に密着
しているため、溶着による接続がより確実になるという
作用を有する。
整流子電動機の電機子製造方法において整流子片にフッ
クを設け、電機子巻線を前記フックに巻き付けてフック
を加圧成形してレーザー溶接にて溶着するものであり、
溶着前に整流子片と電機子巻線が溶着前に機械的に密着
しているため、溶着による接続がより確実になるという
作用を有する。
【００１０】請求項３に記載の発明は、請求項２記載の
整流子電動機の電機子製造方法において、フックの先端
肉厚をフック根本の肉厚よりも薄くした整流子片をフッ
ク根本の密着を抑制して成形加工するものであり、成形
加工時にフック根本の密着を抑制するので電機子巻線が
隣接するフックに向かって膨らむことがないという作用
を有する。
整流子電動機の電機子製造方法において、フックの先端
肉厚をフック根本の肉厚よりも薄くした整流子片をフッ
ク根本の密着を抑制して成形加工するものであり、成形
加工時にフック根本の密着を抑制するので電機子巻線が
隣接するフックに向かって膨らむことがないという作用
を有する。
【００１１】以下、本発明の一実施の形態について、図
面を用いて説明する。図１は本発明の一実施の形態にお
けるモールド整流子と電機子との接続部の拡大図であ
る。図１において１はモールド整流子、２は整流子片、
３はフック、４は電機子巻線、５はレーザー溶接部であ
る。
面を用いて説明する。図１は本発明の一実施の形態にお
けるモールド整流子と電機子との接続部の拡大図であ
る。図１において１はモールド整流子、２は整流子片、
３はフック、４は電機子巻線、５はレーザー溶接部であ
る。
【００１２】図２は本発明の一実施の形態におけるモー
ルド整流子の断面図である。図２において、フック３は
先端肉厚がフック根本の肉厚より薄くなっている。
ルド整流子の断面図である。図２において、フック３は
先端肉厚がフック根本の肉厚より薄くなっている。
【００１３】以上のように構成された整流子電動機の電
動機において、モールド整流子１のフック３にα字状に
巻き付けながら電機子巻線を行った後、フック曲げ加工
時にフック３根本の密着を抑制して加圧成形加工を行
う。その後、フック３の電機子巻線４との接触部５にレ
ーザーを当ててフック３の溶融熱で電機子巻線４の絶縁
被膜を溶かし、フック３と電機子巻線４を電気的に接続
する。
動機において、モールド整流子１のフック３にα字状に
巻き付けながら電機子巻線を行った後、フック曲げ加工
時にフック３根本の密着を抑制して加圧成形加工を行
う。その後、フック３の電機子巻線４との接触部５にレ
ーザーを当ててフック３の溶融熱で電機子巻線４の絶縁
被膜を溶かし、フック３と電機子巻線４を電気的に接続
する。
【００１４】
【発明の効果】以上のように本発明の整流子電動機の電
機子は、整流子のフック部にα字状に巻き付けられた電
機子巻線が、フックの加圧成形後も隣接するフックに結
線された電機子巻線との線間距離が縮まることなく、整
流子片と電機子巻線の接続を行うことができるため、電
機子巻線の線径を太くしたり、整流子の外径を小さくし
て高入力，高効率の整流子電動機を実現できるものであ
る。
機子は、整流子のフック部にα字状に巻き付けられた電
機子巻線が、フックの加圧成形後も隣接するフックに結
線された電機子巻線との線間距離が縮まることなく、整
流子片と電機子巻線の接続を行うことができるため、電
機子巻線の線径を太くしたり、整流子の外径を小さくし
て高入力，高効率の整流子電動機を実現できるものであ
る。
【図１】本発明の一実施の形態におけるモールド整流子
と電機子巻線との接続部の拡大図
と電機子巻線との接続部の拡大図
【図２】本発明の一実施の形態におけるモールド整流子
の断面図
の断面図
【図３】従来の整流子電動機の電機子の半断面図
【図４】従来のモールド整流子の電機子巻線との接続部
の拡大図
の拡大図
１ モールド整流子 ２ 整流子片 ３ フック ４ 電機子巻線 ５ レーザー溶接部 ６ 電機子鉄心 ７ 回転軸
Claims (3)
- 【請求項１】銅または銅合金材からなる整流子片を複数
個円筒状に並べてモールド成形してなる整流子製造工程
と、回転軸に固定され複数のスロットを有する電機子鉄
心に、前記整流子に接続された電機子巻線を巻き付ける
巻線工程と、前記整流子片と前記電機子の接続部をレー
ザー溶接により溶着させる溶着工程とからなる整流子電
動機の電機子製造方法。 - 【請求項２】整流子片にフックを設け、電機子巻線を前
記フックに巻き付けてフックを加圧成形してレーザー溶
接にて溶着した請求項１記載の整流子電動機の電機子製
造方法。 - 【請求項３】フックの先端肉厚をフック根本の肉厚より
薄くした整流子片をフック根本の密着を抑制して成形加
工した請求項２記載の整流子電動機の電機子製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34281495A JPH09182385A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 整流子電動機の電機子製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34281495A JPH09182385A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 整流子電動機の電機子製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09182385A true JPH09182385A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18356699
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34281495A Pending JPH09182385A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 整流子電動機の電機子製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09182385A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11187623A (ja) * | 1997-12-17 | 1999-07-09 | Matsushita Electric Works Ltd | モータ用整流子及びその製造方法 |
| JP2008221257A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Asmo Co Ltd | 金属の接合方法、整流子の製造方法及び電機子の製造方法 |
| JP2009261244A (ja) * | 1998-06-29 | 2009-11-05 | Mitsubishi Electric Corp | 電動パワーステアリング装置用モータ |
| CN104901483A (zh) * | 2014-03-07 | 2015-09-09 | 日本电产株式会社 | 换向器以及利用换向器的有刷马达 |
| CN108988593A (zh) * | 2018-08-09 | 2018-12-11 | 苏州阿福机器人有限公司 | 电机绕组生产方法和绕组结构 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34281495A patent/JPH09182385A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11187623A (ja) * | 1997-12-17 | 1999-07-09 | Matsushita Electric Works Ltd | モータ用整流子及びその製造方法 |
| JP2009261244A (ja) * | 1998-06-29 | 2009-11-05 | Mitsubishi Electric Corp | 電動パワーステアリング装置用モータ |
| JP2012100531A (ja) * | 1998-06-29 | 2012-05-24 | Mitsubishi Electric Corp | 電動パワーステアリング装置用モータ |
| JP2008221257A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Asmo Co Ltd | 金属の接合方法、整流子の製造方法及び電機子の製造方法 |
| CN104901483A (zh) * | 2014-03-07 | 2015-09-09 | 日本电产株式会社 | 换向器以及利用换向器的有刷马达 |
| CN108988593A (zh) * | 2018-08-09 | 2018-12-11 | 苏州阿福机器人有限公司 | 电机绕组生产方法和绕组结构 |
| WO2020029731A1 (zh) * | 2018-08-09 | 2020-02-13 | 苏州阿福机器人有限公司 | 电机绕组生产方法和绕组结构 |
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