JPH07298565A - 整流子電動機 - Google Patents
整流子電動機Info
- Publication number
- JPH07298565A JPH07298565A JP8311394A JP8311394A JPH07298565A JP H07298565 A JPH07298565 A JP H07298565A JP 8311394 A JP8311394 A JP 8311394A JP 8311394 A JP8311394 A JP 8311394A JP H07298565 A JPH07298565 A JP H07298565A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- commutator
- winding
- hook
- distance
- wires
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
- Dc Machiner (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種電気機器に使用される整流子電動機にお
いて、整流子の外径を大きくすることなく整流子フック
部の線間距離を安定して確保でき、電機子巻線の太線採
用による高効率化が可能な整流子電動機を提供すること
を目的としている。 【構成】 整流子1のフック3の根元で巻線6が接触す
る面の角を一部面取り加工4を加えて、巻線6が一方向
のみ内側へ変形しやすい形状としている。熱溶着後の結
線部は巻線6がフック3に圧接しているが、フック3の
根元に面取り4を設けた側は面取り形状に沿って巻線6
やフック先端が変形し、巻線6の張り出しの向きが異な
ることによって線間距離の確保が容易となる。このよう
に整流子のフック間の巻線の線間距離を安定して確保す
ることができ、太線を巻線することが可能となり電動機
の効率を向上できる。
いて、整流子の外径を大きくすることなく整流子フック
部の線間距離を安定して確保でき、電機子巻線の太線採
用による高効率化が可能な整流子電動機を提供すること
を目的としている。 【構成】 整流子1のフック3の根元で巻線6が接触す
る面の角を一部面取り加工4を加えて、巻線6が一方向
のみ内側へ変形しやすい形状としている。熱溶着後の結
線部は巻線6がフック3に圧接しているが、フック3の
根元に面取り4を設けた側は面取り形状に沿って巻線6
やフック先端が変形し、巻線6の張り出しの向きが異な
ることによって線間距離の確保が容易となる。このよう
に整流子のフック間の巻線の線間距離を安定して確保す
ることができ、太線を巻線することが可能となり電動機
の効率を向上できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気掃除機等に使われる
整流子電動機に関するものである。
整流子電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気掃除機は高効率化とともに高
出力化が求められており、その中に使われる整流子電動
機は高速回転化とともに高効率化が進められている。
出力化が求められており、その中に使われる整流子電動
機は高速回転化とともに高効率化が進められている。
【0003】従来、この種の整流子電動機の電機子は図
3に示すような構成が一般的であった。
3に示すような構成が一般的であった。
【0004】以下、その構成について図3および図4を
参照しながら説明する。図3は電機子の巻線後の斜視図
である。図3に示すように、整流子1は回転軸7に圧入
固定され、電機子鉄心8のスロット9内に収納されなが
ら巻かれる電機子巻線6は、巻線後に整流子1のフック
3にα状に巻付けながら結線され次のコイル巻線に続
く。巻線後にフック部3の局部通電加熱にて電機子巻線
6と整流子1は熱溶着接続される。
参照しながら説明する。図3は電機子の巻線後の斜視図
である。図3に示すように、整流子1は回転軸7に圧入
固定され、電機子鉄心8のスロット9内に収納されなが
ら巻かれる電機子巻線6は、巻線後に整流子1のフック
3にα状に巻付けながら結線され次のコイル巻線に続
く。巻線後にフック部3の局部通電加熱にて電機子巻線
6と整流子1は熱溶着接続される。
【0005】図4は整流子フック部の巻線後の詳細の説
明図である。図4に示すように、熱溶着後の結線部は電
機子巻線6がフック3に圧接しているが、フック3の両
側では巻線6の張り出しによって線間距離の確保が課題
となり、一般に0.4mm以上の距離を設けている。ただ
し、α状の巻付けによる重なりの影響で隣接する巻線は
わずかではあるが張り出しの高さに差が生じる。このず
れは、線間距離を確保するのに有益である。
明図である。図4に示すように、熱溶着後の結線部は電
機子巻線6がフック3に圧接しているが、フック3の両
側では巻線6の張り出しによって線間距離の確保が課題
となり、一般に0.4mm以上の距離を設けている。ただ
し、α状の巻付けによる重なりの影響で隣接する巻線は
わずかではあるが張り出しの高さに差が生じる。このず
れは、線間距離を確保するのに有益である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、フック間の隣接する巻線の張り出し状態
は巻線のテンションや線径などによって不安定であるた
め、電機子巻線のフック部での線間距離は安定して確保
することはできないという問題点を有していた。特に、
線径が太くなると線間距離の確保が難しくなり、接続後
の線間距離を目視確認する必要があり工数増加による生
産性低下にもなっている。
来の構成では、フック間の隣接する巻線の張り出し状態
は巻線のテンションや線径などによって不安定であるた
め、電機子巻線のフック部での線間距離は安定して確保
することはできないという問題点を有していた。特に、
線径が太くなると線間距離の確保が難しくなり、接続後
の線間距離を目視確認する必要があり工数増加による生
産性低下にもなっている。
【0007】また線間距離を確保するためにフックの幅
を細くすると、巻線の結線時や局部通電加熱時にフック
が曲がるという課題が生じてくる。そのため太線を巻線
するには整流子の外径を大きくする必要があった。
を細くすると、巻線の結線時や局部通電加熱時にフック
が曲がるという課題が生じてくる。そのため太線を巻線
するには整流子の外径を大きくする必要があった。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、整流子の外径を大きくすることなく整流子フック部
の線間距離を安定して確保でき、電機子巻線の太線採用
による高効率化が可能な整流子電動機を提供することを
目的としている。
で、整流子の外径を大きくすることなく整流子フック部
の線間距離を安定して確保でき、電機子巻線の太線採用
による高効率化が可能な整流子電動機を提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、フックの根元の電機子巻線が接触する面の
角を一部面取り加工を加えて、巻線が一方向のみ内側へ
変形しやすい形状とした構成の整流子を有している。
するために、フックの根元の電機子巻線が接触する面の
角を一部面取り加工を加えて、巻線が一方向のみ内側へ
変形しやすい形状とした構成の整流子を有している。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成により、フック間の隣接
する巻線の高さずれが安定して生じるため、電機子巻線
のフック部での高さずれを前提にした線間距離も安定し
て確保することができる。特に、線経が太くなっても線
間距離を確保することは容易であり、接続後の線間距離
を目視する必要がなくなり工数削減による生産性向上に
もなる。
する巻線の高さずれが安定して生じるため、電機子巻線
のフック部での高さずれを前提にした線間距離も安定し
て確保することができる。特に、線経が太くなっても線
間距離を確保することは容易であり、接続後の線間距離
を目視する必要がなくなり工数削減による生産性向上に
もなる。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図1および
図2を参照しながら説明する。
図2を参照しながら説明する。
【0012】図1において、1は整流子、2は整流子
片、3はフック、4はフック根元の面取り、5は合成樹
脂である。
片、3はフック、4はフック根元の面取り、5は合成樹
脂である。
【0013】図に示すように、整流子片2は合成樹脂5
にて成形固定されており、フック3の根元は合成樹脂5
と密着している。巻線を結線した後フック3を加圧しな
がら局部通電加熱させるが、合成樹脂5はフック3の根
元の変形を防止する受け台となる。フックの形状加工時
にフック両側の合成樹脂は同時に切削されて巻線の結線
の妨げにならないようにする。そして、フックの根元の
巻線が接触する面の角を一部面取り加工4を加えて、巻
線が一方向のみ内側へ変形しやすい形状としている。
にて成形固定されており、フック3の根元は合成樹脂5
と密着している。巻線を結線した後フック3を加圧しな
がら局部通電加熱させるが、合成樹脂5はフック3の根
元の変形を防止する受け台となる。フックの形状加工時
にフック両側の合成樹脂は同時に切削されて巻線の結線
の妨げにならないようにする。そして、フックの根元の
巻線が接触する面の角を一部面取り加工4を加えて、巻
線が一方向のみ内側へ変形しやすい形状としている。
【0014】図2は本発明の実施例による整流子フック
部の巻線後の詳細の説明図である。図2に示すように、
熱溶着後の結線部は巻線6がフック3に圧接している
が、フック3の根元に面取りを設けた側は面取り形状に
沿って巻線6やフック先端が変形し、巻線6の張り出し
の向きが異なることによって線間距離の確保が容易とな
る。なお、フック根元全体を傾斜面とすると熱溶着時に
フック先端が傾斜面に沿って曲がるために安定した熱溶
着ができない。よって、熱溶着に影響しない範囲で角に
面取り加工をほどこす必要がある。
部の巻線後の詳細の説明図である。図2に示すように、
熱溶着後の結線部は巻線6がフック3に圧接している
が、フック3の根元に面取りを設けた側は面取り形状に
沿って巻線6やフック先端が変形し、巻線6の張り出し
の向きが異なることによって線間距離の確保が容易とな
る。なお、フック根元全体を傾斜面とすると熱溶着時に
フック先端が傾斜面に沿って曲がるために安定した熱溶
着ができない。よって、熱溶着に影響しない範囲で角に
面取り加工をほどこす必要がある。
【0015】このように本発明の実施例の整流子電動機
によれば、整流子のフック間の巻線の線間距離を安定し
て確保することができ、太線を巻線することが可能とな
り電動機の効率を向上できる。
によれば、整流子のフック間の巻線の線間距離を安定し
て確保することができ、太線を巻線することが可能とな
り電動機の効率を向上できる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、整流子片を並べ
てなる整流子と、電機子鉄心に巻線され整流子と結線さ
れる電機子巻線と、整流子の片側に設けられ電機子巻線
を結線するフックを備え、フックの根元の電機子巻線が
接触する面の角を一部面取り加工を加えたフック形状と
したことにより、フック間の隣接する巻線の高さずれが
安定して生じるため、電機子巻線のフック部での高さず
れを前提にした線間距離も安定して確保することができ
る。特に、線経が太くなっても線間距離を確保すること
は容易であり、電動機効率の向上や巻線の温度上昇低減
が可能な優れた整流子電動機を実現できる。
てなる整流子と、電機子鉄心に巻線され整流子と結線さ
れる電機子巻線と、整流子の片側に設けられ電機子巻線
を結線するフックを備え、フックの根元の電機子巻線が
接触する面の角を一部面取り加工を加えたフック形状と
したことにより、フック間の隣接する巻線の高さずれが
安定して生じるため、電機子巻線のフック部での高さず
れを前提にした線間距離も安定して確保することができ
る。特に、線経が太くなっても線間距離を確保すること
は容易であり、電動機効率の向上や巻線の温度上昇低減
が可能な優れた整流子電動機を実現できる。
【図1】本発明の一実施例の整流子電動機の整流子の断
面図
面図
【図2】本発明の一実施例の整流子電動機の整流子のフ
ック部の詳細の説明図
ック部の詳細の説明図
【図3】従来の整流子電動機の電機子の斜視図
【図4】従来の整流子電動機の整流子のフック部の詳細
の説明図
の説明図
1 整流子 2 整流子片 3 フック 4 フック面取り 5 合成樹脂 6 電機子巻線
Claims (1)
- 【請求項1】 銅または銅合金の整流子片を並べてなる
整流子と、電機子鉄心に巻線され前記整流子と結線され
る電機子巻線と、前記整流子の片側に設けられ前記電機
子巻線を結線するフックを備え、前記フックの根元の電
機子巻線が接触する面の角を一部面取り加工を加えたフ
ック形状としたことを特徴とする整流子電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8311394A JPH07298565A (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | 整流子電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8311394A JPH07298565A (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | 整流子電動機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298565A true JPH07298565A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=13793155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8311394A Pending JPH07298565A (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | 整流子電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07298565A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6617743B1 (en) * | 1999-11-26 | 2003-09-09 | Kolektor D.O.O. | Plane commutator, method for producing the same and conductor blank and carbon disk for using to produce the same |
KR100424873B1 (ko) * | 2000-05-12 | 2004-03-27 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 정류장치 |
US6949859B2 (en) * | 2000-05-12 | 2005-09-27 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Commutator assembly for motor |
JP2009112193A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Johnson Electric Sa | 電気モータの整流子 |
JP2014193100A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 回転子およびこれを備えた回転電機 |
CN105281502A (zh) * | 2014-07-25 | 2016-01-27 | 博世汽车部件(长沙)有限公司 | 换向器和包括换向器的电机 |
-
1994
- 1994-04-21 JP JP8311394A patent/JPH07298565A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6617743B1 (en) * | 1999-11-26 | 2003-09-09 | Kolektor D.O.O. | Plane commutator, method for producing the same and conductor blank and carbon disk for using to produce the same |
KR100424873B1 (ko) * | 2000-05-12 | 2004-03-27 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 정류장치 |
US6949859B2 (en) * | 2000-05-12 | 2005-09-27 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Commutator assembly for motor |
JP2009112193A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Johnson Electric Sa | 電気モータの整流子 |
JP2014193100A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 回転子およびこれを備えた回転電機 |
CN105281502A (zh) * | 2014-07-25 | 2016-01-27 | 博世汽车部件(长沙)有限公司 | 换向器和包括换向器的电机 |
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