JPH0918206A - 円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変換器 - Google Patents
円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変換器Info
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- JPH0918206A JPH0918206A JP18856595A JP18856595A JPH0918206A JP H0918206 A JPH0918206 A JP H0918206A JP 18856595 A JP18856595 A JP 18856595A JP 18856595 A JP18856595 A JP 18856595A JP H0918206 A JPH0918206 A JP H0918206A
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- Japan
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- probes
- microstrip line
- circularly polarized
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- waveguide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変
換器における交差偏波識別度を改善し、かつ雑音指数を
改善する。 【構成】 円偏波が伝播される導波管1内に4本のプロ
ーブ3A〜3Dを同一平面上の互いに直交する位置に設
け、それぞれ隣接する2本のプローブを第1のプローブ
対3A,3Bと第2のプローブ対3C,3Dとし、各プ
ローブ対においては互いに管軸回りの異なる側のプロー
ブにそれぞれ移相器5A,5Bを接続する。第1のプロ
ーブ対で希望する旋回方向の円偏波に対する変換器が構
成でき、第2のプローブ対で逆旋回の円偏波に対する第
2の変換器が構成でき、第2の変換器の出力を終端抵抗
器8により終端しているため、不要な逆旋回方向の成分
を吸収し、合成回路にTトランス6A,6Bを使用した
場合においても交差偏波識別度の改善を図ることが可能
となる。
換器における交差偏波識別度を改善し、かつ雑音指数を
改善する。 【構成】 円偏波が伝播される導波管1内に4本のプロ
ーブ3A〜3Dを同一平面上の互いに直交する位置に設
け、それぞれ隣接する2本のプローブを第1のプローブ
対3A,3Bと第2のプローブ対3C,3Dとし、各プ
ローブ対においては互いに管軸回りの異なる側のプロー
ブにそれぞれ移相器5A,5Bを接続する。第1のプロ
ーブ対で希望する旋回方向の円偏波に対する変換器が構
成でき、第2のプローブ対で逆旋回の円偏波に対する第
2の変換器が構成でき、第2の変換器の出力を終端抵抗
器8により終端しているため、不要な逆旋回方向の成分
を吸収し、合成回路にTトランス6A,6Bを使用した
場合においても交差偏波識別度の改善を図ることが可能
となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロ波帯の送受信ア
ンテナ等に使用される導波管−マイクロストリップ線路
変換器に関し、特に円偏波用導波管−マイクロストリッ
プ線路変換器に関する。
ンテナ等に使用される導波管−マイクロストリップ線路
変換器に関し、特に円偏波用導波管−マイクロストリッ
プ線路変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波帯の送受信アンテナに
おいては、円偏波を送受する円偏波導波管と送受信機等
につながるマイクロストリップ線路との間で信号を変換
する円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変換器が
設けられる。近年、円偏波の信号を直線偏波への変換を
介せず、直接マイクロストリップ線路上の信号に変換
し、又はその逆の変換を行う変換器として図3、図4に
示す構造のものが知られている。
おいては、円偏波を送受する円偏波導波管と送受信機等
につながるマイクロストリップ線路との間で信号を変換
する円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変換器が
設けられる。近年、円偏波の信号を直線偏波への変換を
介せず、直接マイクロストリップ線路上の信号に変換
し、又はその逆の変換を行う変換器として図3、図4に
示す構造のものが知られている。
【0003】図3の円偏波用導波管−マイクロストリッ
プ線路変換器は、円偏波を伝送する導波管11中に、そ
れぞれマイクロストリップ線路14に接続される一対の
プローブ13A,13Bを互いに直交する方向に突出
し、これらのプローブ13A,13Bで受信した信号の
一方を移相器15により90度の位相差を持たせ、Tト
ランス16により両信号を合成している。これにより、
移相器15によって生じる位相差方向に沿って直交する
偏波が合成されたのと等価な旋回方向の円偏波を希望波
として受信し、マイクロストリップ線路に変換すること
が可能となる。
プ線路変換器は、円偏波を伝送する導波管11中に、そ
れぞれマイクロストリップ線路14に接続される一対の
プローブ13A,13Bを互いに直交する方向に突出
し、これらのプローブ13A,13Bで受信した信号の
一方を移相器15により90度の位相差を持たせ、Tト
ランス16により両信号を合成している。これにより、
移相器15によって生じる位相差方向に沿って直交する
偏波が合成されたのと等価な旋回方向の円偏波を希望波
として受信し、マイクロストリップ線路に変換すること
が可能となる。
【0004】しかしながら、この円偏波用導波管−マイ
クロストリップ線路変換器においては、希望波とは逆旋
回の円偏波成分を吸収する機能が無いために充分な交差
偏波識別度を得ることが困難となる。すなわち、この変
換器は移相器によって決定される旋回方向の円偏波を受
信してマイクロストリップ線路に変換するが、その際の
この希望波の旋回方向と逆旋回の円偏波成分が希望波に
混入された状態で受信され、交差偏波識別度が劣化され
る
クロストリップ線路変換器においては、希望波とは逆旋
回の円偏波成分を吸収する機能が無いために充分な交差
偏波識別度を得ることが困難となる。すなわち、この変
換器は移相器によって決定される旋回方向の円偏波を受
信してマイクロストリップ線路に変換するが、その際の
この希望波の旋回方向と逆旋回の円偏波成分が希望波に
混入された状態で受信され、交差偏波識別度が劣化され
る
【0005】これに対し、図4の円偏波用導波管−マイ
クロストリップ線路変換器は、図3の変換器におけるT
トランス16に代えてウイルキンソン型合成回路19を
使用して直行する成分を合成するものであり、希望波の
合成と同時に希望波とは逆旋回の円偏波成分を内蔵する
抵抗18にて吸収することができ、これにより希望波へ
の逆旋回の円偏波成分の混入を防止して交差偏波識別度
の改善を図ることができる。
クロストリップ線路変換器は、図3の変換器におけるT
トランス16に代えてウイルキンソン型合成回路19を
使用して直行する成分を合成するものであり、希望波の
合成と同時に希望波とは逆旋回の円偏波成分を内蔵する
抵抗18にて吸収することができ、これにより希望波へ
の逆旋回の円偏波成分の混入を防止して交差偏波識別度
の改善を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
4に示した変換器では、円偏波用導波管内に希望波と逆
旋回の円偏波が生じている場合に、ウイルキンソン型合
成回路の損失がTトランスに比較して大きく、特に受信
用に使用する場合においては雑音指数を悪化させる要因
となっている。
4に示した変換器では、円偏波用導波管内に希望波と逆
旋回の円偏波が生じている場合に、ウイルキンソン型合
成回路の損失がTトランスに比較して大きく、特に受信
用に使用する場合においては雑音指数を悪化させる要因
となっている。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、交差偏波識別度を改善
する一方で雑音指数を改善することを可能にした円偏波
用導波管−マイクロストリップ線路変換器を提供するこ
とにある。
する一方で雑音指数を改善することを可能にした円偏波
用導波管−マイクロストリップ線路変換器を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、円偏波が伝播
される導波管内に、その管軸と垂直な平面上に互いに直
交するプローブ対を配設し、このプローブ対の間に90
度の位相差を持たせて合成するための移相器及びTトラ
ンスを備える円偏波用導波管−マイクロストリップ線路
変換器において、前記平面と同一平面上または平行する
平面上に設けられた前記プローブ対とは異なる互いに直
交する第2のプローブ対と、この第2のプローブ対の間
に円偏波の旋回方向が逆方向の90度の位相差を持たせ
て合成するための移相器及びTトランスとを有し、かつ
その出力に終端器を備える第2の導波管−マイクロスト
リップ線路変換器を備えている。
される導波管内に、その管軸と垂直な平面上に互いに直
交するプローブ対を配設し、このプローブ対の間に90
度の位相差を持たせて合成するための移相器及びTトラ
ンスを備える円偏波用導波管−マイクロストリップ線路
変換器において、前記平面と同一平面上または平行する
平面上に設けられた前記プローブ対とは異なる互いに直
交する第2のプローブ対と、この第2のプローブ対の間
に円偏波の旋回方向が逆方向の90度の位相差を持たせ
て合成するための移相器及びTトランスとを有し、かつ
その出力に終端器を備える第2の導波管−マイクロスト
リップ線路変換器を備えている。
【0009】例えば、4本のプローブを同一平面上の互
いに直交する位置に設け、隣接する2本のプローブを第
1のプローブ対とし、他の隣接する2本のプローブを第
2のプローブ対とし、各プローブ対においては互いに管
軸回りの異なる側のプローブにそれぞれ移相器を接続し
た構成とする。
いに直交する位置に設け、隣接する2本のプローブを第
1のプローブ対とし、他の隣接する2本のプローブを第
2のプローブ対とし、各プローブ対においては互いに管
軸回りの異なる側のプローブにそれぞれ移相器を接続し
た構成とする。
【0010】
【作用】希望する旋回方向の円偏波に対する変換器に加
え、逆旋回の円偏波に対する第2の変換器を有し、かつ
この第2の変換器の出力を終端抵抗器により終端してい
るため、不要な逆旋回方向の成分を吸収し、合成回路に
Tトランスを使用した場合においても交差偏波識別度の
改善を図ることができる。
え、逆旋回の円偏波に対する第2の変換器を有し、かつ
この第2の変換器の出力を終端抵抗器により終端してい
るため、不要な逆旋回方向の成分を吸収し、合成回路に
Tトランスを使用した場合においても交差偏波識別度の
改善を図ることができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例を示す構成図である。本
発明の円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変換器
は、送信及び受信のどちらにでも使用できるものである
が、以下の説明は受信に使用する場合について行う。図
1において、受信アンテナの一部として構成されるホー
ン2を有する円形導波管1には、互いに直交する4本の
プローブ3A〜3Dが円形導波管の管軸方向に直交する
同一面内においてそれぞれ中心方向に向けて突出されて
おり、互いに隣接するプローブ3Aと3B、3Cと3D
がそれぞれ対をなしている。そして、各対のプローブは
それぞれマイクロストリップ線路4に接続され、このマ
イクロストリップ線路4の一部で構成される移相器5
A,5B、Tトランス6A,6Bを介して、第1のプロ
ーブ対は受信回路7に、第2のプローブ対は終端器8に
接続れている。
する。図1は本発明の一実施例を示す構成図である。本
発明の円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変換器
は、送信及び受信のどちらにでも使用できるものである
が、以下の説明は受信に使用する場合について行う。図
1において、受信アンテナの一部として構成されるホー
ン2を有する円形導波管1には、互いに直交する4本の
プローブ3A〜3Dが円形導波管の管軸方向に直交する
同一面内においてそれぞれ中心方向に向けて突出されて
おり、互いに隣接するプローブ3Aと3B、3Cと3D
がそれぞれ対をなしている。そして、各対のプローブは
それぞれマイクロストリップ線路4に接続され、このマ
イクロストリップ線路4の一部で構成される移相器5
A,5B、Tトランス6A,6Bを介して、第1のプロ
ーブ対は受信回路7に、第2のプローブ対は終端器8に
接続れている。
【0012】図2は図1に示した各プローブ3A〜3D
を円形導波管1の管軸方向の一端部から見た模式図であ
り、かつこれらのプローブに接続されるマイクロストリ
ップ線路4、移相器5A,5B、Tトランス6A,6B
の位置関係を示している。第1のプローブ対3A,3B
とTトランス6Aとの間には、希望する周波数において
90度の位相差を生ずるようにλ/4の線路長のマイク
ロストリップ線路による移相器5Aが設けられている。
この例では、図2の反時計回り側のプローブ3Bに移相
器5Aが接続され、この移相器5Aによってプローブ3
Bの位相をプローブ3Aに対して90度遅らせるように
構成される。
を円形導波管1の管軸方向の一端部から見た模式図であ
り、かつこれらのプローブに接続されるマイクロストリ
ップ線路4、移相器5A,5B、Tトランス6A,6B
の位置関係を示している。第1のプローブ対3A,3B
とTトランス6Aとの間には、希望する周波数において
90度の位相差を生ずるようにλ/4の線路長のマイク
ロストリップ線路による移相器5Aが設けられている。
この例では、図2の反時計回り側のプローブ3Bに移相
器5Aが接続され、この移相器5Aによってプローブ3
Bの位相をプローブ3Aに対して90度遅らせるように
構成される。
【0013】また、第2のプローブ対3C,3DとTト
ランス6Bの間にも、同様に希望する周波数において9
0度の位相差を生じるようにλ/4の線路長のマイクロ
ストリップ線路による移相器5Bが設けられている。そ
して、この第2のプローブ対においては、移相器5Bは
第1のプローブ対とは反対に図2の時計回り側のプロー
ブ3Cにプローブ3Dに対して位相を90度遅らせる移
相器として接続されている。
ランス6Bの間にも、同様に希望する周波数において9
0度の位相差を生じるようにλ/4の線路長のマイクロ
ストリップ線路による移相器5Bが設けられている。そ
して、この第2のプローブ対においては、移相器5Bは
第1のプローブ対とは反対に図2の時計回り側のプロー
ブ3Cにプローブ3Dに対して位相を90度遅らせる移
相器として接続されている。
【0014】次に、以上の構成の変換器の動作を説明す
る。円偏波の電波は相互に直交する電界の合成により構
成され、相互に直交する電界が90度の位相差を持って
合成される場合に偏波面が回転しながら伝播する円偏波
が得られる。また、直交する電界のうち、どちらかが先
行する位相となるかにより、偏波面の回転方向が変わ
り、右旋もしくは左旋の円偏波となる。したがって、円
偏波の受信においても、直交する電界成分を90度の位
相差を持って合成することにより円偏波用導波管−マイ
クロストリップ線路変換器が構成できる。
る。円偏波の電波は相互に直交する電界の合成により構
成され、相互に直交する電界が90度の位相差を持って
合成される場合に偏波面が回転しながら伝播する円偏波
が得られる。また、直交する電界のうち、どちらかが先
行する位相となるかにより、偏波面の回転方向が変わ
り、右旋もしくは左旋の円偏波となる。したがって、円
偏波の受信においても、直交する電界成分を90度の位
相差を持って合成することにより円偏波用導波管−マイ
クロストリップ線路変換器が構成できる。
【0015】したがって、第1及び第2のプローブ対3
Aと3B、3Cと3Dのいずれにおいても、互いに対を
なすプローブ間に90度の位相差の移相器が介在される
ため、これらの対をなすプローブはそれぞれ直交する電
界に対応し、両プローブによって円偏波を受信すること
になる。そして、この円偏波はTトランス6A,6Bを
介してマイクロストリップ線路に変換されることにな
る。この場合、第1のプローブ対と第2のプローブ対と
では、対をなすプローブ間に介挿される移相器5A,5
Bの方向が逆であるため、それぞれ逆方向に旋回される
円偏波を受信し、かつマイクロストリップ線路に変換す
ることになる。
Aと3B、3Cと3Dのいずれにおいても、互いに対を
なすプローブ間に90度の位相差の移相器が介在される
ため、これらの対をなすプローブはそれぞれ直交する電
界に対応し、両プローブによって円偏波を受信すること
になる。そして、この円偏波はTトランス6A,6Bを
介してマイクロストリップ線路に変換されることにな
る。この場合、第1のプローブ対と第2のプローブ対と
では、対をなすプローブ間に介挿される移相器5A,5
Bの方向が逆であるため、それぞれ逆方向に旋回される
円偏波を受信し、かつマイクロストリップ線路に変換す
ることになる。
【0016】このように、第1のプローブ対3A,3B
と第2のプローブ対3C,3Dでは、それぞれ逆旋回の
円偏波変換器となる。したがって、今、第1のプローブ
対3A,3Bを希望波の導波管−マイクロストリップ線
路変換器として構成しておけば、第2のプローブ対3
C,3Dは希望波と逆旋回の円偏波に対する導波管−マ
イクロストリップ線路変換器として機能することにな
る。そして、この第2のプローブ対3C,3Dによる導
波管−マイクロストリップ線路変換器には、その出力に
終端器8が接続されているため、希望しない旋回方向の
円偏波成分はこの終端器8により吸収されることにな
る。
と第2のプローブ対3C,3Dでは、それぞれ逆旋回の
円偏波変換器となる。したがって、今、第1のプローブ
対3A,3Bを希望波の導波管−マイクロストリップ線
路変換器として構成しておけば、第2のプローブ対3
C,3Dは希望波と逆旋回の円偏波に対する導波管−マ
イクロストリップ線路変換器として機能することにな
る。そして、この第2のプローブ対3C,3Dによる導
波管−マイクロストリップ線路変換器には、その出力に
終端器8が接続されているため、希望しない旋回方向の
円偏波成分はこの終端器8により吸収されることにな
る。
【0017】因みに、この第2のプローブ対による希望
しない旋回方向の円偏波に対する導波管−マイクロスト
リップ線路変換器が存在しない場合には、図3に示した
変換器と同様の構成となり、その希望しない旋回方向の
円偏波の成分は第1のプローブ対3A,3Bによる導波
管−マイクロストリップ線路変換器で救出されることな
く、円形導波管1内で反射され、電波の飛来方向へ放射
される。しかしながら、その一部は逆旋回の円偏波、す
なわち希望波と同じ旋回方向の円偏波となり、第1のプ
ローブ対3A,3Bからなる希望する旋回方向用の導波
管−マイクロストリップ線路変換器によりマイクロスト
リップ線路へ出力されることになる。これにより、前記
したように希望波に希望しない円偏波成分が混入され、
変換器としての交差偏波識別度が劣化されることにな
る。
しない旋回方向の円偏波に対する導波管−マイクロスト
リップ線路変換器が存在しない場合には、図3に示した
変換器と同様の構成となり、その希望しない旋回方向の
円偏波の成分は第1のプローブ対3A,3Bによる導波
管−マイクロストリップ線路変換器で救出されることな
く、円形導波管1内で反射され、電波の飛来方向へ放射
される。しかしながら、その一部は逆旋回の円偏波、す
なわち希望波と同じ旋回方向の円偏波となり、第1のプ
ローブ対3A,3Bからなる希望する旋回方向用の導波
管−マイクロストリップ線路変換器によりマイクロスト
リップ線路へ出力されることになる。これにより、前記
したように希望波に希望しない円偏波成分が混入され、
変換器としての交差偏波識別度が劣化されることにな
る。
【0018】したがって、第2のプローブ対3C,3D
による希望しない旋回方向の円偏波成分を吸収する導波
管−マイクロストリップ線路変換器を備えた本実施例の
変換では、希望しない旋回方向の円偏波成分は終端器8
に吸収されて終端されるため、交差偏波識別度が改善さ
れることになる。また、図4の変換器のように、ウイル
キンソン型合成回路を用いていないため、損失は少なく
雑音指数が劣化されることもない。
による希望しない旋回方向の円偏波成分を吸収する導波
管−マイクロストリップ線路変換器を備えた本実施例の
変換では、希望しない旋回方向の円偏波成分は終端器8
に吸収されて終端されるため、交差偏波識別度が改善さ
れることになる。また、図4の変換器のように、ウイル
キンソン型合成回路を用いていないため、損失は少なく
雑音指数が劣化されることもない。
【0019】なお、本発明においては、第1及び第2の
各対をなすプローブは互いに直交する方向に設けられる
が、異なる対のプローブは必ずしも直交する方向に設け
る必要はない。また、第1及び第2のプローブ対は必ず
しも同一平面上に配置されることはなく、平行な平面上
に配置されてもよい。
各対をなすプローブは互いに直交する方向に設けられる
が、異なる対のプローブは必ずしも直交する方向に設け
る必要はない。また、第1及び第2のプローブ対は必ず
しも同一平面上に配置されることはなく、平行な平面上
に配置されてもよい。
【0020】また、各プローブ対に設ける移相器は各対
のプローブの位相差が互いに逆方向に向けるように構成
すればよいため、位相の進み方向が逆の移相器を任意に
用いることができる場合には、移相器を接続するプロー
ブが前記実施例のものに限定されるものではない。
のプローブの位相差が互いに逆方向に向けるように構成
すればよいため、位相の進み方向が逆の移相器を任意に
用いることができる場合には、移相器を接続するプロー
ブが前記実施例のものに限定されるものではない。
【0021】また、以上の説明は本発明の変換器を受信
装置に適用した場合を例に説明したが、送信装置の場合
にも有効であることは言及するまでもない。
装置に適用した場合を例に説明したが、送信装置の場合
にも有効であることは言及するまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、円偏波が
伝播される導波管内に、希望する円偏波に対応した第1
のプローブ対を含む第1の導波管−マイクロストリップ
線路変換器と、旋回方向が逆の円偏波に対応した第2の
プローブ対を含む第2の導波管−マイクロストリップ線
路変換器を備え、第2の変換器の出力に終端器を設けて
いるので、不要な逆旋回方向の成分を吸収し、他の特性
を劣化させること無く交差偏波識別度を改善することが
でき、送受信装置の一部として使用する場合に、逆回転
の円偏波による混信を防止する上で大きな効果がある。
伝播される導波管内に、希望する円偏波に対応した第1
のプローブ対を含む第1の導波管−マイクロストリップ
線路変換器と、旋回方向が逆の円偏波に対応した第2の
プローブ対を含む第2の導波管−マイクロストリップ線
路変換器を備え、第2の変換器の出力に終端器を設けて
いるので、不要な逆旋回方向の成分を吸収し、他の特性
を劣化させること無く交差偏波識別度を改善することが
でき、送受信装置の一部として使用する場合に、逆回転
の円偏波による混信を防止する上で大きな効果がある。
【0023】また、本発明は、4本のプローブを同一平
面上の互いに直交する位置に設け、隣接する2本のプロ
ーブを第1のプローブ対とし、他の隣接する2本のプロ
ーブを第2のプローブ対とし、各プローブ対においては
互いに管軸回りの異なる側のプローブにそれぞれ移相器
を接続しているので、少ないスペースで第1及び第2の
変換器を構成することができ、本発明の変換器の小型化
が実現できる。
面上の互いに直交する位置に設け、隣接する2本のプロ
ーブを第1のプローブ対とし、他の隣接する2本のプロ
ーブを第2のプローブ対とし、各プローブ対においては
互いに管軸回りの異なる側のプローブにそれぞれ移相器
を接続しているので、少ないスペースで第1及び第2の
変換器を構成することができ、本発明の変換器の小型化
が実現できる。
【0024】さらに、本発明では移相器やTトランスを
マイクロストリップ線路で構成することにより、変換器
の主要な部分はプリント板上にプリントパターンとして
構成することができ、構造的の簡略化と低コスト化が実
現できる。
マイクロストリップ線路で構成することにより、変換器
の主要な部分はプリント板上にプリントパターンとして
構成することができ、構造的の簡略化と低コスト化が実
現できる。
【図1】本発明の導波管−マイクロストリップ線路変換
器の一実施例の概念構成図である。
器の一実施例の概念構成図である。
【図2】図1の導波管を軸方向から見たときの各プロー
ブとマイクロストリップ線路との接続構造を示す概念図
である。
ブとマイクロストリップ線路との接続構造を示す概念図
である。
【図3】従来のTトランスを用いた導波管−マイクロス
トリップ線路変換器の一例の概念構成図である。
トリップ線路変換器の一例の概念構成図である。
【図4】従来のウイルキンソン型合成回路を用いた導波
管−マイクロストリップ線路変換器の一例の概念構成図
である。
管−マイクロストリップ線路変換器の一例の概念構成図
である。
1 円形導波管 3A〜3D プローブ 4 マイクロストリップ線路 5A,5B 移相器 6A,6B Tトランス 7 受信回路 8 終端器
Claims (3)
- 【請求項1】 円偏波が伝播される導波管内に、その管
軸と垂直な平面上に互いに直交するプローブ対を配設
し、このプローブ対の間に90度の位相差を持たせて合
成するための移相器及びTトランスを備える円偏波用導
波管−マイクロストリップ線路変換器において、前記平
面と同一平面上または平行する平面上に設けられた前記
プローブ対とは異なる対をなす第2のプローブ対と、こ
の第2のプローブ対の間に円偏波の旋回方向が逆方向の
90度の位相差を持たせて合成するための移相器及びT
トランスとを有し、かつその出力に終端器を備える第2
の導波管−マイクロストリップ線路変換器を備えること
を特徴とする円偏波用導波管−マイクロストリップ線路
変換器。 - 【請求項2】 4本のプローブを同一平面上の互いに直
交する位置に設け、隣接する2本のプローブを第1のプ
ローブ対とし、他の隣接する2本のプローブを第2のプ
ローブ対とし、各プローブ対においては互いに管軸回り
の異なる側のプローブにそれぞれ移相器を接続してなる
請求項1の円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変
換器。 - 【請求項3】 移相器は、プローブに接続されるマイク
ロストリップ線路の一部で構成されるλ/4の線路長の
マイクロストリップ線路で構成される請求項1または2
の円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18856595A JPH0918206A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18856595A JPH0918206A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0918206A true JPH0918206A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=16225919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18856595A Pending JPH0918206A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 円偏波用導波管−マイクロストリップ線路変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0918206A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7518468B2 (en) | 2003-06-03 | 2009-04-14 | Nec Corporation | Power divider-combiner circuit |
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CN110021816A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-07-16 | 北京微度芯创科技有限责任公司 | 宽频带双圆极化微带转波导馈源天线系统 |
Citations (4)
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1995
- 1995-06-30 JP JP18856595A patent/JPH0918206A/ja active Pending
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