JP2555925B2 - 回転型導波管結合器およびアンテナ給電装置 - Google Patents

回転型導波管結合器およびアンテナ給電装置

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JP2555925B2
JP2555925B2 JP5090346A JP9034693A JP2555925B2 JP 2555925 B2 JP2555925 B2 JP 2555925B2 JP 5090346 A JP5090346 A JP 5090346A JP 9034693 A JP9034693 A JP 9034693A JP 2555925 B2 JP2555925 B2 JP 2555925B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二周波数帯域共用の回転
型導波管結合器およびこの回転型導波管結合器を用いる
アンテナ給電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波帯アンテナでは、送受信装置
とアンテナ給電部との間の信号伝達のために回転型導波
管結合器が用いられることが多い。この種の回転型導波
管結合器の一つは回転部の信号伝達に円偏波モードを用
いる。この回転型導波管結合器は、複数周波数帯域で共
用が可能であるとともに各周波数帯域で二信号の同時伝
達が可能であり、さらにエンドレス回転が可能等の利点
を有する。この回転型導波管結合器は、円形導波管を用
いるロータリージョイントと、これを挟んで対向に接続
された一対の四端子型の円偏波−直線偏波変換器(四端
子円偏波発生器)とを基本構成要素とする。
【0003】以下、図5の系統図を参照して従来技術を
用いた二周波数帯域共用のアンテナ給電装置およびこれ
に用いる回転型導波管結合器について説明する。
【0004】このアンテナ給電装置において、回転型導
波管結合器は、円形導波管型のロータリージョイント3
とこのロータリージョイント3を介して対向に接続され
た同一の四端子円偏波発生器4および4Aとを含む。四
端子円偏波発生器4は導波管90°移相器であるポララ
イザ41と四端子の直交周波数帯分離器42とを含む。
アンテナ給電回路6は上述の直交周波数帯分離器42と
アンテナの一次放射器である給電ホーン11とを含む。
四端子円偏波発生器4の端子43および44に入力され
た互いに異なる周波数であるとともに直線偏波の送信信
号T1およびT2は、互いに直交する円偏波に変換さ
れ、ロータリージョイント3をさらに経て四端子円偏波
発生器4Aに導かれる。送信信号T1およびT2は、四
端子円偏波発生器4Aにより互いに直交する直線偏波に
逆変換されて端子43Aおよび44Aに出力され、さら
にアンテナ給電回路6の端子43Bおよび44Bにそれ
ぞれ供給される。これら送信信号T1およびT2は、ア
ンテナ給電回路6の直交周波数帯分離器42および給電
ホーン11を介して、互いに直交する直線偏波モードで
所定のアンテナ反射鏡(図示せず)に放射される。
【0005】一方、給電ホーン11は上記アンテナ反射
鏡から互いに周波数が異なる(送信信号T1およびT2
とも異なる周波数)とともに互いに直交する直線偏波の
受信信号R1およびR2を受ける。これら受信信号R1
およびR2は、アンテナ給電回路6の端子45Bおよび
46Bを経て四端子円偏波発生器4Aの端子45Aおよ
び46Aに供給され、送信信号T1およびT2とは逆の
過程を経て四端子円偏波発生器4の端子45および46
にそれぞれ直線偏波で出力される。
【0006】上述のとおり、二つの四端子円偏波発生器
4と4Aとが対向に接続されると、四端子円偏波発生器
4に入力された直線偏波の送信信号T1とT2とは互い
に直交する円偏波信号に変換されて四端子円偏波発生器
4Aに導かれる。四端子円偏波発生器4Aは、この直交
円偏波信号を直交直線偏波信号に逆変換し、さらにアン
テナ給電回路6の直交周波数帯分離器42の端子43B
および44Bへ出力する。円偏波モードの軸対称偏波特
性により、いずれかの四端子円偏波発生器4または4A
を任意に回転しても給電ホーン11に出力される送信信
号T1およびT2信号は等価である。受信信号R1およ
びR2においても同様の作用が行われる。従って、両四
端子円偏波発生器4および4Aの間にロータリージョイ
ント3を接続することにより、この回転型導波管結合器
はエンドレスに連続回転が可能となる。
【0007】次に、図5のアンテナ給電装置に用いた四
端子円偏波発生器4の詳細な説明を行う。
【0008】図6は四端子円偏波発生器4の概念図であ
る。
【0009】この四端子円偏波発生器4は直交周波数帯
分離器42とポラライザ41とを直結している。直交周
波数帯分離器42は、端子43からの送信信号T1およ
び端子46への受信信号R1を同一直線偏波で直交偏分
波器423と結合または分離するとともに、端子44か
らの送信信号T2および端子46への受信信号R2を直
交偏分波器423に送信信号T1および受信信号R1と
は直交する直線偏波で結合または分離する。互いに直交
する端子43および44からの送信信号T1およびT2
は、ポラライザ41にそれぞれ導かれ、ポラライザ41
は信号T1およびT2を互いに直交する右旋および左旋
の円偏波信号に変換してロータリージョイント3に送
る。一方、ロータリジョイント3からポラライザ41が
受けた互いに直交する右旋および左旋の円偏波信号の受
信信号R1およびR2は、ポラライザ22によって互い
に直交する直線偏波信号にそれぞれ変換され、さらに互
いに直交する端子45および46にそれぞれ送られる。
【0010】ここで、直交周波数帯分離器42の端子4
3および44と直交偏分波器423との間には、受信信
号R1およびR2を阻止する受信帯阻止フィルタ421
および422をそれぞれ接続している。また、直交周波
数帯分離器42の端子45および46と直交偏分波器4
23との間にも、送信信号T1およびT2を阻止する送
信帯阻止フィルタ424および425をそれぞれ接続し
ている。
【0011】この四端子円偏波発生器4は、二周波数帯
域共用とするために、直交偏分波器423に送信信号T
1およびT2用の端子43および44と受信信号R1お
よびR2用の端子45および46からなる二対の端子対
を備えている。また、上述のとおりに受信帯阻止フィル
タ421,422および送信帯阻止フィルタ424,4
25を接続している。従って、この四端子円偏波発生器
4は、一素子で送信信号T1,T2および受信信号R
1,R2の各二周波数帯で共用であるとともに、送信信
号T1とT2とで、また受信信号R1とR2とで直交偏
波分離機能を有する四端子型の直交偏分波器(四端子偏
分波器)である。
【0012】図7は図6の円偏波発生器4に使用する直
交周波数帯分離器42の一つである直交周波数帯分離器
42Aの斜視図である。
【0013】この直交周波数帯分離器42Aは、送信信
号T1,T2および受信信号R1,R2の各二周波数帯
の信号を伝送可能な円形導波管431とこの円形導波管
431に垂直方向に互いに直交して設けられた四本の副
導波管432a,432b,432cおよび432dと
を含む。直交偏分波器423Aは円形導波管431の内
部構造をなし、また受信帯阻止フィルタ421,42
2,送信帯阻止フィルタ424および425は副導波管
432a,432b,432cおよび432d内にそれ
ぞれ設けられる。副導波管432a〜432dの各各
は、結合孔433を介して円形導波管431と結合され
る。円形導波管431と副導波管432とを電磁界的に
結合する結合孔433の近くには直交偏波成分分離のた
め金属薄板434が備えられる。端子43〜46には所
定の周波数帯及び偏波の送信信号T1,T2および受信
信号R1,R2が入出力する。
【0014】図8は図6の円偏波発生器4に使用する直
交周波数帯分離器42の別の一つである直交周波数帯分
離器42Bの斜視図である。
【0015】この直交周波数帯分離器42Bは、直交偏
分波器423Aから副導波管432bおよび432cを
取り除いた直交偏分波器423Bを備える。副導波管4
32aの先端には受信信号R1の周波数帯を阻止する低
周波数帯阻止フィルタ621と送信信号T1の周波数帯
を阻止する高周波数帯阻止フィルタ622とを組合せた
周波数帯分離器620aを接続しており、フィルタ62
1の先端を端子43,フィルタ622の先端を端子45
とする。また、副導波管432aの先端にも受信信号R
2の周波数帯を阻止する低周波数帯阻止フィルタ621
と送信信号T2の周波数帯を阻止する高周波数帯阻止フ
ィルタ622とを組合せた周波数帯分離器620bを接
続しており、このフィルタ621の先端を端子44,フ
ィルタ622の先端を端子46とする。この種の直交周
波数分離器42Bは、例えばKuバンドを送受信信号と
する衛星通信装置のように、送信信号T1,T2の周波
数帯域(14GHz帯)と受信信号R1,R2の周波数
帯域(12GHz帯)とが比較的近いアンテナ給電装置
に広く用いられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したアンテナ給電
装置では、回転型導波管結合器の二つの円偏波発生器に
四端子円偏波発生器を,またアンテナ給電回路にも四端
子型の周波数帯分離器を必要とするので、構造が複雑に
なるとともに重量が増大するいう欠点がある。
【0017】また、一般のアンテナ給電装置ではアンテ
ナ給電回路とこれに接続された四端子円偏波発生器とを
ロータリージョイントの駆動により回転させるが、上記
直交周波数帯分離器は周波数分離用のフィルタを有する
ので、回転部の回転半径および重量の増大等をまねくだ
けでなく、伝送信号の挿入損失を増大させるという問題
もあった。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の回転型導波管結
合器は、二つの送信端子にそれぞれ受けた互いに周波数
が異なる直線偏波モードの二つの送信信号を互いに直交
する円偏波モードにそれぞれ変換して円形導波管に生じ
るとともに前記円形導波管に受けた互いに周波数およ
偏波方向異なる円偏波モードの二つの受信信号を直
線偏波モードに変換して二つの受信端子にそれぞれ生じ
る四端子円偏波発生器と、一端が前記円形導波管に接続
されたロータリージョイントと、前記ロータリージョイ
ントの他端に接続され,前記四端子円偏波発生器から前
記ロータリージョイントを介して受けた前記二つの送信
信号を直線偏波モードに変換して互いに直交する第1の
送受信端子および第2の送受信端子にそれぞれ生じると
ともに前記第1の送受信端子および前記第2の送受信
端子にそれぞれ受けた直線偏波モードの二つの受信信号
から前記ロータリージョイントを介して前記円形導波管
に供給する互いに直交する円偏波モードの前記二つの受
信信号を生じる二端子円偏波発生器とを備え、前記四端
子円偏波発生器が、前記ロータリージョイントの一端か
ら前記円形導波管に受けた前記二つの受信信号を2個か
らなる第1の副導波管にほぼ90度位相差でしかも等分
に直線偏波モードで生じるとともに,前記二つの送信端
子に受けた前記二つの送信信号が等分およびほぼ90度
位相差にされた信号を2個からなる第2の副導波管にそ
れぞれ受けて直交する円偏波モードの前記二つの送信信
号を前記円形導波管に生じる第1の直交偏分波器と、前
記第1の副導波管の各各に生じた前記二つの受信信号を
合成する第1の円偏波合成回路と、前記二つの送信端子
にそれぞれ受けた前記二つの送信信号をほぼ90度位相
差で等分して前記第2の副導波管の各各に供給する第2
の円偏波合成回路とを備えている。
【0019】また、本発明のアンテナ給電装置は、前記
回転型導波管結合器に加えて、前記第1および第2の送
受信端子からそれぞれ受けた前記二つの送信信号を給電
ホーンによって互いに直交する直線偏波モードで空間に
放射するとともに前記給電ホーンに受けた互いに直交す
る直線偏波モードの前記二つの受信信号を前記第1およ
び第2の送受信端子にそれぞれ供給するアンテナ給電回
路を備える。
【0020】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0021】図1は本発明の一実施例の系統図である。
【0022】このアンテナ給電装置の回転型導波管結合
器は、既述のロータリージョイント3および四端子円偏
波発生器4と、既述の四端子円偏波発生器4Aに代えた
二端子円偏波発生器2とを含む。この回転型導波管結合
器も、ロータリージョイント3を介して二端子円偏波発
生器2と四端子円偏波発生器4とを対向に接続する。二
端子円偏波発生器2は二端子アンテナ給電回路1にさら
に接続される。
【0023】四端子円偏波発生器4の端子43および4
4からの直線偏波の送信信号T1およびT2は、互いに
直交する円偏波信号で、ロータリジョイント3を介して
二端子円偏波発生器2に導かれる。二端子円偏波発生器
2は、ポラライザ22および直交偏分波器21を介して
端子23および24に互いに直交する直線偏波の送信信
号T1およびT2をそれぞれ生じ、これら送信信号T1
およびT2を二端子アンテナ給電回路1の端子23Aお
よび23Bにそれぞれ送る。これら送信信号T1および
T2は、アンテナ給電回路1の直交周波数帯分離器21
および給電ホーン11を介して、互いに直交する直線偏
波モードで所定のアンテナ反射鏡(図示せず)に放射さ
れる。
【0024】一方、給電ホーン11は上記アンテナ反射
鏡から互いに直交する直線偏波の受信信号R1およびR
2を受ける。これら受信信号R1およびR2は、アンテ
ナ給電回路1の端子23Aおよび24Aを経て二端子円
偏波発生器2の端子23および24に供給され、送信信
号T1およびT2とは逆の過程を経て、四端子円偏波発
生器4の端子45および46にそれぞれ直線偏波で出力
される。即ち、アンテナ給電回路1の端子23Aおよび
24Aに出力された受信信号R1およびR2は、二端子
円偏波発生器2の端子23および24にそれぞれ入力さ
れ、互いに直交する円偏波に変換されて円偏波発生器4
に導かれる。この直交円偏波信号R1およびR2は、直
交偏分波器423により直交直線偏波信号に逆変換さ
れ、さらにフィルタ424および425により送信信号
T1およびT2とそれぞれ周波数帯分離されて端子45
および46にそれぞれ出力される。
【0025】図2は、図1の実施例に使用した二端子円
偏波発生器2の概念図である。
【0026】この二端子円偏波発生器2は直交偏分波器
21とポラライザ22とを直結している。直交偏分波器
21は、送信信号T1,T2および受信信号R1,R2
の各二周波数帯の信号を伝送可能な円形導波管211
と、この円形導波管211に垂直方向にしかも互いに直
交して設けられた二本の副導波管212aおよび212
bとを含む。副導波管212aの先端に設けた端子23
からは同一直線偏波の送信信号T1と受信信号R1とが
入出力し、副導波管212bの先端に設けた端子24か
らは信号T1およびR1とは互いに直交する直線偏波の
送信信号T2と受信信号R2とが入出力する。
【0027】ポラライザ22は、移相面221を直交偏
分波器21の偏波面に対して45°の傾きになるように
接続する。すると、直交偏分波器21の直交する2つの
端子23および24に入出力する直線偏波の信号T1,
R1と信号T2,R2とは、直交偏分波器21とポララ
イザ22との接続点において互いに直交する直線偏波信
号であり、また、ロータリリージョイント3との接続点
においては、ポラライザ22の作用を受けて互いに直交
する右旋および左旋の円偏波信号となる。
【0028】なお、アンテナ給電回路1の直交偏分波器
21も二端子円偏波発生器の直交偏分波器21と同じ作
用をするが、アンテナ給電回路1にはポラライザ22を
含まないので給電ホーン11には直線偏波の信号T1,
T2,R1およびR2が入出力する。
【0029】図1および図2を参照して説明したとお
り、回転型導波管結合器を含むアンテナ給電装置の入・
出力端,即ち、四端子円偏波発生器4の端子43,4
4,45および46間において、フィルタ421,42
2,424および425によって送信信号T1およびT
2と受信信号R1およびR2とを周波数帯分離してい
る。また、送信信号T1とT2とおよび受信信号R1と
R2とは互いに直交する円偏波信号を用いることにより
偏波分離している。従って、アンテナ給電回路1および
二端子円偏波発生器2は、損失を生じるとともに回転半
径および重量を増大させるフィルタを用いて送信信号T
1およびT2と受信信号R1およびR2との間,つまり
送・受信間の周波数帯分離をする必要がなく、二端子円
偏波発生器2およびアンテナ給電回路1の直交偏分波器
21は直交成分のみ分離する機能を備えれば十分であ
る。
【0030】図3は本発明の別の実施例の系統図であ
る。
【0031】このアンテナ給電装置は、図1の四端子円
偏波発生器4に代えて四端子円偏波発生器5を用いてい
るが、その電気的な機能は図1の実施例と変らない。円
偏波発生器5は四端子型の直交周波数帯分離器42と二
系統のハイブリッド型の円偏波合成回路51および52
とを含む。円偏波合成回路51および52の各各は、マ
ジックT521とその対称端子の片方に接続された90
°移相器522とを含む。円偏波合成回路51は直交
周波数帯分離器42の端子43および44と送信信号T
1およびT2をそれぞれ入力する端子53および54と
の間に接続され、端子53と端子43および端子54と
端子44間の信号接続を行う。また、円偏波合成回路5
2は直交周波数帯分離器42の端子45および46と
受信信号R1およびR2をそれぞれ出力する端子55お
よび56との間に接続され、端子55と端子45間およ
び端子56と端子46間の信号接続を行う。なお、この
実施例における直交周波数帯分離器42は、等分された
二つの送信信号T1およびT2が直交偏分波器423内
において信号間位相差ほぼ90度になる位置で受信帯阻
止フィルタ421および422を直交偏分波器423に
接続し、送信帯阻止フィルタ424および425に等分
される二つの受信信号R1およびR2の位相差がほぼ9
0度位相差になる位置で送信帯阻止フィルタ424およ
び425を直交偏分波器423に接続する。
【0032】図4は図3の実施例に使用した四端子円偏
波発生器5の基本概念図である。
【0033】この基本概念図は、円偏波合成器51を詳
細に説明するために、ハイブリッド型の円偏波合成回路
51と直交周波数帯分離器42の一部のみを示してお
り、受信信号R1およびR2に関係する部分,即ち、フ
ィルタ421,422,424および425と円偏波合
回路52とを除いている。円偏波合成回路51は、マ
ジックT521と導波管型の90度移相器522とを含
む。マジックT521のH面端子またはE面端子のどち
らかである端子53および54からそれぞれ入力された
直線偏波モードの送信信号T1およびT2は、等電力で
同位相および逆位相の二成分にそれぞれ分岐され、この
うちの片方の成分には90度移相器522によりさらに
90度の位相遷移が与えられる。この結果、円偏波合成
回路51の出力端子43および44(即ち、直交偏分波
器423あるいは直交周波数帯分離器22の両直交端
子)には、等振幅で互いに+90度又は−90度の位相
差を持つ直線偏波信号対が生成されて直交偏分波器42
3の内部では右旋円偏波の送信信号T1および左旋円偏
波の送信信号T2に合成変換される。なお、円偏波合成
回路52は、円偏波合成回路51とは取り扱う周波数帯
が異なるとともに信号伝送方向が逆であるがほぼ同等の
回路であり、直交周波数帯分離器42の送信帯阻止フィ
ルタ424および425から受けたほぼ90度位相差で
しかも等しい大きさの受信信号を二つの受信信号R1お
よびR2にそれぞれ合成する。
【0034】図3および図4を参照して説明した円偏波
発生器5は、ポラライザ41を必要としないので軸方向
(円偏波信号の伝搬方向)の長さを短縮できる。また、
この円偏波発生器5は、送信信号T1,T2および受信
信号R1,R2について円偏波特性をそれぞれ独立に調
整できるので、広帯域化に有利な面がある等の利点があ
る。なお、円偏波合成回路51および52としては、こ
の他にも種々の構成を採ることが可能であるが、いずれ
の構成によっても本実施例の効果に変わりはない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ロータリ
ージョイントを挟んで四端子円偏波発生器と直交偏波成
分のみ分離する二端子円偏波発生器とを対向に接続して
二周波数帯共用の回転型導波管結合器を構成するので、
電気的性能を損うことなくこの回転型導波管結合器の構
成を簡略化でき、またこれに伴って重量および回転半径
を小さくできる効果がある。
【0036】さらに、この回転型導波管結合器とアンテ
ナ給電回路とを接続してアンテナ給電装置を構成する
と、このアンテナ給電装置も上述と同様に構成が簡略化
できることにより重量および回転半径を小さくできる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の系統図である。
【図2】図1の実施例に使用した円偏波発生器2の概念
図である。
【図3】本発明の別の実施例の系統図である。
【図4】図3の実施例に使用した円偏波発生器5の基本
概念図である。
【図5】従来の回転型導波管結合器を用いたアンテナ給
電装置の系統図である。
【図6】図5のアンテナ給電装置に使用した円偏波発生
器4の概念図である。
【図7】図6の円偏波発生器4に使用する直交周波数帯
分離器42の一つである直交周波数帯分離器42Aの斜
視図である。
【図8】図6の円偏波発生器4に使用する直交周波数帯
分離器42の別の一つである直交周波数帯分離器42B
の斜視図である。
【符号の説明】
1 アンテナ給電回路 2 二端子円偏波発生器 3 ロータリージョイント 4,5 四端子円偏波発生器 11 給電ホーン 21,423 直交偏分波器 22 ポラライザ 23,23A,24,24A,43〜46,53〜56
端子 42 直交周波数帯分離器 51,52 円偏波合成回路 211 円形導波管 212a,212b 副導波管 221 移相面 421,422 受信帯阻止フィルタ 424,425 送信帯阻止フィルタ 521 マジックT 522 90°移相器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】つの送信端子にそれぞれ受けた互いに
    周波数が異なる直線偏波モードの二つの送信信号を互い
    に直交する円偏波モードにそれぞれ変換して円形導波管
    に生じるとともに前記円形導波管に受けた互いに周波
    数および偏波方向異なる円偏波モードの二つの受信信
    号を直線偏波モードに変換して二つの受信端子にそれぞ
    れ生じる四端子円偏波発生器と、一端が前記円形導波管
    に接続されたロータリージョイントと、前記ロータリー
    ジョイントの他端に接続され,前記四端子円偏波発生器
    から前記ロータリージョイントを介して受けた前記二つ
    の送信信号を直線偏波モードに変換して互いに直交する
    第1の送受信端子および第2の送受信端子にそれぞれ生
    じるとともに前記第1の送受信端子および前記第2の
    送受信端子にそれぞれ受けた直線偏波モードの二つの受
    信信号から前記ロータリージョイントを介して前記円形
    導波管に供給する互いに直交する円偏波モードの前記二
    つの受信信号を生じる二端子円偏波発生器とを備え 前記四端子円偏波発生器が、前記ロータリージョイント
    の一端から前記円形導波管に受けた前記二つの受信信号
    を2個からなる第1の副導波管にほぼ90度位相差でし
    かも等分に直線偏波モードで生じるとともに,前記二つ
    の送信端子に受けた前記二つの送信信号が等分およびほ
    ぼ90度位相差にされた信号を2個からなる第2の副導
    波管にそれぞれ受けて直交する円偏波モードの前記二つ
    の送信信号を前記円形導波管に生じる第1の直交偏分波
    器と、前記第1の副導波管の各各に生じた前記二つの受
    信信号を合成する第1の円偏波合成回路と、前記二つの
    送信端子にそれぞれ受けた前記二つの送信信号をほぼ9
    0度位相差で等分して前記第2の副導波管の各各に供給
    する第2の円偏波合成回路とを備え ることを特徴とする
    回転型導波管結合器。
  2. 【請求項2】 前記二端子円偏波発生器が、前記ロータ
    リージョイントの他端に接続され互いに直交する円偏波
    モードの信号を互いに直交する直線偏波モードの信号に
    変換するポラライザと、前記ポラライザに接続され前記
    直線偏波モードの信号の一つを前記第1の送受信端子に
    生じるとともに前記直線偏波モードの信号の別の一つを
    前記第2の送受信端子に生じる第2の直交偏分波器とを
    備えることを特徴とする請求項1記載の回転型導波管結
    合器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の回転型導波管結合器と、
    前記第1および第2の送受信端子からそれぞれ受けた前
    記二つの送信信号を給電ホーンによって互いに直交する
    直線偏波モードで空間に放射するとともに前記給電ホー
    ンに受けた互いに直交する直線偏波モードの前記二つの
    受信信号を前記第1および第2の送受信端子にそれぞれ
    供給するアンテナ給電回路とを備えることを特徴とする
    アンテナ給電装置。
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