JPH09181161A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH09181161A
JPH09181161A JP7350086A JP35008695A JPH09181161A JP H09181161 A JPH09181161 A JP H09181161A JP 7350086 A JP7350086 A JP 7350086A JP 35008695 A JP35008695 A JP 35008695A JP H09181161 A JPH09181161 A JP H09181161A
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impurity diffusion
semiconductor device
conductive film
diffusion layer
film
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JP7350086A
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Akio Ishikawa
明夫 石川
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冗長回路による不良部分の救済コストが低く
且つ微細な半導体装置を提供する。 【解決手段】 フィールドプレート電極としての多結晶
シリコン膜14bと同一層から形成された多結晶シリコ
ン膜14aを浮遊ゲートとする不揮発性メモリ素子であ
るトランジスタ26が設けられている。このため、不良
部分の検出、置換及び救済の確認を同一の検査装置で連
続的に行うことができる。しかも、多結晶シリコン膜1
4aはフィールド領域と同時に形成することができる。
また、レーザ等による配線の切断等を行う必要がないの
で、レーザ等のビーム径によってトランジスタ26の寸
法が制限されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不良部分を救済す
るための冗長回路を有する半導体装置及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、DRAM等の半導体装置において
は、素子の微細化に伴い総てのメモリセルを瑕疵のない
ように形成することが困難となってきた。そこで、半導
体装置中に冗長回路を予め設けておき、メモリセル等の
不良部分を冗長回路中の予備部分で置換して救済すると
いう手段が提案されている。この不良部分と予備部分と
の置換は、多結晶シリコン膜等で形成されている配線
(ヒューズ)をレーザ等の照射で溶断する方法を用いる
のが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に、不良
部分の検出及び置換された予備部分によって不良部分が
救済されたことの確認を行う検査装置では、レーザ等の
照射による配線の溶断を行うことができない。
【0004】このため、従来の半導体装置では、半導体
装置中における不良部分の検出を行った後、レーザ等の
照射による配線の溶断を別の装置で行い、更に、置換さ
れた予備部分によって不良部分が救済されたことの確認
を行っていた。この結果、従来の半導体装置では、不良
部分を短時間では救済することができなくて、不良部分
の救済コストが高かった。
【0005】また、従来の半導体装置では、レーザ等の
照射で配線を溶断していたので、この配線の寸法がレー
ザ等のビーム径によって制限され、この配線の寸法をリ
ソグラフィ等の微細加工技術の限界まで縮小することが
できず、微細化が容易ではなかった。
【0006】そこで、本発明は、冗長回路による不良部
分の救済を短時間で行うことができ且つ冗長回路との置
換のためのプログラム用素子を形成するための追加的な
製造工程も不要で、しかも、レーザ等のビーム径によっ
てプログラム用素子の寸法が制限されず、リソグラフィ
等の微細加工技術の限界までプログラム用素子を縮小す
ることができるようにして、不良部分の救済コストが低
く且つ微細な半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、半導体基板の上に設けられ
たフィールドプレート電極によって素子分離が行われて
いる半導体装置において、前記半導体基板の表面部に形
成された第1の不純物拡散層と、前記フィールドプレー
ト電極と同一層であり且つ前記第1の不純物拡散層を取
り囲むように形成された導電膜と、前記第1の不純物拡
散層と同一導電型で且つ前記導電膜を取り囲むように形
成された第2の不純物拡散層とを具備する。
【0008】本発明の一態様においては、前記導電膜が
浮遊状態である。
【0009】本発明の一態様においては、前記第1及び
第2の不純物拡散層の間に電流を流して前記導電膜にキ
ャリアを注入することによって、前記第1及び第2の不
純物拡散層の間の抵抗値を制御し得るように構成されて
いる。
【0010】本発明の一態様においては、前記第1及び
第2の不純物拡散層並びに前記導電膜からなる素子が、
冗長回路との置換のためのプログラム用の不揮発性メモ
リ素子として用いられている。
【0011】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
上記した半導体装置の製造方法において、半導体基板の
上に第1の絶縁膜と導電膜と第2の絶縁膜とを順次に形
成する工程と、前記半導体基板の第1の領域を取り囲む
パターンと、このパターンを包含する第2の領域を取り
囲むパターンとに、前記第2の絶縁膜及び前記導電膜を
加工する工程と、前記第2の絶縁膜及び前記導電膜の側
面を第3の絶縁膜で覆う工程と、前記第1、第2及び第
3の絶縁膜並びに前記導電膜をマスクにして前記第1及
び第2の領域に不純物を導入し、前記第1の領域に第1
の不純物拡散層を形成するとともに前記第2の領域に第
2の不純物拡散層を形成する工程とを有する。
【0012】本発明の半導体装置は、別の観点では、ゲ
ート電極として浮遊状態の導電膜のみを有するトランジ
スタが、冗長回路との置換のためのプログラム用に用い
られている。
【0013】本発明の半導体装置及びその製造方法で
は、第1及び第2の不純物拡散層の間に電流を流して導
電膜に電子などのキャリアを注入することによって、こ
れら第1及び第2の不純物拡散層並びに導電膜からなる
素子を不揮発性メモリ素子にすることができるので、こ
の素子を冗長回路との置換のためのプログラム用に用い
ることができる。
【0014】このため、半導体装置中における不良部分
の検出、不良部分と冗長回路の予備部分との置換、及び
置換された予備部分によって不良部分が救済されたこと
の確認を、同一の装置で連続的に行うことができる。
【0015】しかも、不揮発性メモリ素子の浮遊ゲート
になっている導電膜はフィールドプレート電極と同一層
であるので、不揮発性メモリ素子の浮遊ゲートはフィー
ルド領域と同時に形成することができる。また、不揮発
性メモリ素子の不純物拡散層もトランジスタのソース/
ドレイン等と同時に形成することができる。従って、こ
の不揮発性メモリ素子を形成するために追加的な製造工
程が不要である。
【0016】また、不揮発性メモリ素子の第1及び第2
の不純物拡散層の間に電流を流して導電膜にキャリアを
注入することによって不良部分と予備部分との置換を電
気的に行うことができるので、レーザ等による配線の切
断等を行う必要がない。
【0017】また、冗長回路との置換のためのプログラ
ム用のトランジスタがゲート電極として浮遊状態の導電
膜しか有していない場合、不良部分を救済するためにこ
の不良部分と冗長回路中の予備部分との置換が一旦プロ
グラムされた後は、このプログラム用のトランジスタが
電気的に再プログラムされる危険性がない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をDRAMに適用し
た一実施形態を、図1〜7を参照しながら説明する。
【0019】図1は、本実施形態の半導体装置において
冗長回路との置換のためのプログラム用の不揮発性メモ
リ素子部分の平面図であり、図2は図1のII−II線
での断面図である。また、図3は、この不揮発性メモリ
素子の等価回路図である。
【0020】この不揮発性メモリ素子は、フィールドプ
レート電極14bによって素子分離がなされた活性領域
に形成されており、シリコン基板11の表面部に形成さ
れたN型の不純物拡散層21a(第1の不純物拡散層)
と、フィールドプレート電極14bと同一層であり且つ
不純物拡散層21aを取り囲むように形成された多結晶
シリコン膜14a(導電膜)と、多結晶シリコン膜14
aを取り囲むように形成されたN型の不純物拡散層21
b(第2の不純物拡散層)とを備えたNチャネルMOS
トランジスタ26である。
【0021】フィールドプレート電極14bは、シリコ
ン基板11の上にシールドゲート絶縁膜としてのシリコ
ン酸化膜13を介して形成されており、その上面をキャ
ップ絶縁膜としてのシリコン酸化膜15で覆われてお
り、側面をサイドウォール絶縁膜としてのシリコン酸化
膜16で覆われている。このように、フィールドプレー
ト電極14bがシリコン酸化膜13、15、16で被覆
されることにより、フィールドシールド素子分離構造が
形成されており、このフィールドシールド素子分離構造
で取り囲まれた領域が活性領域となる。
【0022】NチャネルMOSトランジスタ26のソー
ス・ドレインとなる不純物拡散層21a、21bは、シ
リコン基板11の表面に形成されたPウェル12の内部
に形成されている。不純物拡散層21aは、シリコン酸
化膜22に形成されたコンタクト孔23aにおいて不純
物拡散層21aと接続されたアルミ配線24aを介し
て、欠陥メモリセルと予備のメモリセルとを切り換える
回路(置換回路:後述する)に接続されている。また、
不純物拡散層21bは、シリコン酸化膜22に形成され
たコンタクト孔23bにおいて不純物拡散層21bと接
続されたアルミ配線24bを介して、接地端子(Vss
に接続されている。なお、アルミ配線24a、24b上
にはシリコン酸化膜25が形成されている。
【0023】NチャネルMOSトランジスタ26のゲー
ト電極となる多結晶シリコン膜14aは、不純物拡散層
21aと21bとの間において環状にパターン形成され
ている。リンがドープされた多結晶シリコン膜14a
は、シリコン基板11の上にゲート絶縁膜としてのシリ
コン酸化膜13を介して形成されており、その上面をキ
ャップ絶縁膜としてのシリコン酸化膜15で覆われてお
り、側面をサイドウォール絶縁膜としてのシリコン酸化
膜16で覆われている。この多結晶シリコン膜14a
は、いずれの配線とも接続されておらず、浮遊状態であ
る。
【0024】Pウェル12は、NチャネルMOSトラン
ジスタ26がディプリーション型となるように、すなわ
ちNチャネルMOSトランジスタ26のゲート電極であ
る多結晶シリコン膜14aに電荷が蓄えられていないと
きに常時オン状態となるように、その表面不純物濃度が
制御されている。
【0025】次に、本実施形態の不揮発性メモリ素子の
動作について説明する。
【0026】NチャネルMOSトランジスタ26は、既
述のようにディプリーション型であり、浮遊ゲートであ
る多結晶シリコン膜14aに電子が注入されていなけれ
ば、導通状態であるので、図3の等価回路におけるV
out は接地電位(Vss)に等しくなる。なお、製造中に
浮遊ゲート14aに電子が注入されていれば、製造後に
紫外線を照射して、浮遊ゲート14aから電子を除去し
ておく。
【0027】一方、不純物拡散層21bを接地電位(V
ss=0V)に固定し且つアルミ配線24aに10Vの電
圧を印加すると、不純物拡散層21aから不純物拡散層
21bへ電流が流れ、ホットエレクトロン注入によって
多結晶シリコン膜14aに電子が注入されて、Nチャネ
ルMOSトランジスタ26のしきい値電圧が上昇する。
この結果、NチャネルMOSトランジスタ26が常時オ
フ状態のエンハンスメント型になり、このNチャネルM
OSトランジスタ26が高抵抗になって、図3の等価回
路におけるVout がハイインピーダンスになる。
【0028】しかも、多結晶シリコン膜14aは他の導
電層と絶縁されているので、アルミ配線24aに対する
電圧の印加を停止しても、浮遊状態の多結晶シリコン膜
14aに注入された電子が放出されなくて、Vout の値
は変わらない。従って、NチャネルMOSトランジスタ
26は電気的に書き込み可能な不揮発性メモリ素子にな
っている。
【0029】次に、図1〜図3で説明した不揮発性メモ
リ素子を冗長回路との置換のためのプログラム用に用い
た場合を、図7に基づいて説明する。
【0030】図7において、上側の回路は、通常のメモ
リセルの各ラインごとに設けられ、多数設けられたアド
レスデータを表すトランジスタA0 〜A8 のオンオフを
切り換えることによりそのラインのアドレスを示すよう
に構成されている。例えばトランジスタA1 がオフであ
って他のトランジスタA0 、A2 〜A8 がすべてオンの
場合のアドレスは、A0 ,A1  ̄,A2 ,A3 ,……,
8 となる。この回路のワード線31側にはNチャネル
MOSトランジスタ26が接続されている。また、下側
の回路は、予備のワード線32に接続された予備ライン
であり、行および列にそれぞれ少数設けられて、2つで
一組のNチャネルMOSトランジスタ26をオンオフす
ることにより、トランジスタA0 〜A8 のオンオフを切
り換え、不良のメモリセルのあるラインに対応したアド
レスを表すように構成されている。
【0031】そして、ワード線31に接続されたあるメ
モリセル(図示せず)が不良であった場合、上側の回路
においては、そのメモリセルの属するラインのワード線
31のNチャネルMOSトランジスタ26を高抵抗にし
て、このラインを切り離すとともに、下側の回路におい
ては、各トランジスタA0 〜A8 と直列に接続された多
数のNチャネルMOSトランジスタ26をオンオフし、
不良があったラインと同じアドレスを表すようにして、
この予備のワード線32が代替ラインとして機能するよ
うにする。例えば、上の例では、下側の回路のアドレス
がA0 ,A1  ̄,A2 ,A3 ,……,A8 となるように
NチャネルMOSトランジスタ26をオンオフする。す
なわち、トランジスタA0 に接続されているNチャネル
MOSトランジスタ26をオンとし、トランジスタA0
 ̄に接続されているNチャネルMOSトランジスタ26
をオフとする。これにより、トランジスタA0 はグラン
ドに接続され、トランジスタA0  ̄はグランドに接続さ
れず、開放状態となる。よって、ここでは、アドレスは
0 となる。次に、トランジスタA1 に接続されている
NチャネルMOSトランジスタ26をオフとし、トラン
ジスタA1  ̄に接続されているNチャネルMOSトラン
ジスタ26をオンとする。これにより、トランジスタA
1 はグランドに接続されず、開放状態となり、トランジ
スタA1  ̄はグランドに接続される。よって、ここで
は、アドレスはA1  ̄となる。以下、同様にして、トラ
ンジスタA2 〜A8 に接続されたNチャネルMOSトラ
ンジスタ26をオンオフさせることにより、所望のアド
レスを表すようにする。このように、NチャネルMOS
トランジスタ26のオンオフを制御することによって、
予備のワード線32をワード線31の代替ラインとして
機能させることができ、不良メモリセルを予備メモリセ
ルへ置換することができる。
【0032】次に、図1〜図3で説明した不揮発性メモ
リ素子を備えた半導体装置の製造方法について、図4〜
図6を参照して説明する。なお、これらの図4〜図6の
左半分が、欠陥を検出された不良メモリセルと冗長回路
中の予備メモリセルとを置換するための不揮発性メモリ
素子としてのNチャネルMOSトランジスタ26を示し
ており、図1、2に対応している。また、図4〜図6の
右半分が、周辺回路等における通常のNチャネルMOS
トランジスタ27を示している。
【0033】本実施形態の半導体装置を製造するには、
まず、図4(a)に示すように、P型のシリコン基板1
1の表面に、60keVの注入エネルギー及び5×10
12cm-2のドーズ量でホウ素をイオン注入し、このホウ
素を1100℃、6時間の熱処理で拡散及び活性化させ
て、Pウェル12を形成する。そして、不揮発性メモリ
素子としてのNチャネルMOSトランジスタ26をディ
プリーション型にするために、不揮発性メモリ素子の形
成領域つまり図面の左半分の領域にN型の不純物をイオ
ン注入する。
【0034】次に、図4(b)に示すように、シリコン
基板11の表面を熱酸化して、膜厚が50nm程度のシ
ールドゲート絶縁膜としてのシリコン酸化膜13を形成
した後、膜厚が150nm程度の多結晶シリコン膜14
をCVD法でシリコン酸化膜13上に堆積させる。そし
て、多結晶シリコン膜14にリンを熱拡散させてこの多
結晶シリコン膜14を低抵抗化した後、膜厚が250n
m程度のキャップ絶縁膜としてのシリコン酸化膜15を
CVD法で多結晶シリコン膜14上に堆積させる。
【0035】その後、パターニングしたフォトレジスト
(図示せず)をマスクにして、図1にも示すパターンに
シリコン酸化膜15及び多結晶シリコン膜14をエッチ
ングして、浮遊ゲートとなる四角い枠状の多結晶シリコ
ン膜14aと、素子分離領域になるべき領域上のフィー
ルドプレート電極としての多結晶シリコン膜14bとに
加工する。
【0036】次に、図5(a)に示すように、膜厚が2
00nm程度のシリコン酸化膜16をCVD法で全面に
堆積させ、シリコン酸化膜16の全面を異方性ドライエ
ッチングでエッチバックして、このシリコン酸化膜16
からなるサイドウォール絶縁膜を多結晶シリコン膜14
a、14b及びシリコン酸化膜15の側面に形成する。
このときのエッチバックによって、多結晶シリコン膜1
4a、14b及びシリコン酸化膜15に覆われていない
領域のシリコン酸化膜13が除去されてシリコン基板1
1が露出する。
【0037】次に、図5(b)に示すように、シリコン
酸化膜13が除去されて露出しているシリコン基板11
の表面を熱酸化して、膜厚が15nm程度のゲート絶縁
膜としてのシリコン酸化膜17をこの表面に形成する。
【0038】その後、膜厚が200nm程度の多結晶シ
リコン膜18をCVD法で堆積させ、リンを熱拡散させ
てこの多結晶シリコン膜18を低抵抗化する。そして、
パターニングしたフォトレジスト(図示せず)をマスク
にして、多結晶シリコン膜18を通常のNチャネルMO
Sトランジスタのゲート電極のパターンにエッチングす
る。
【0039】次に、図6(a)に示すように、多結晶シ
リコン膜14a、14b、18とシリコン酸化膜15、
16とをマスクにして、60keVの注入エネルギー及
び5×1015cm-2のドーズ量でシリコン基板11に砒
素をイオン注入し、この砒素を熱処理で拡散及び活性化
させる。
【0040】この結果、不揮発性メモリ素子としてのN
チャネルMOSトランジスタ26の形成領域には、浮遊
ゲートである多結晶シリコン膜14aに囲まれたN型の
不純物拡散層21aと多結晶シリコン膜14aを囲むN
型の不純物拡散層21bとがPウェル12中に形成され
る。また、通常のNチャネルMOSトランジスタ27の
形成領域にも、N型の不純物拡散層21cがPウェル1
2中に形成される。
【0041】次に、図6(b)に示すように、層間絶縁
膜としてのシリコン酸化膜22をCVD法で全面に堆積
させ、不純物拡散層21a、21b、21cに達するコ
ンタクト孔23a、23b、23cをシリコン酸化膜2
2、17に開孔する。そして、スパッタ法でAl膜を堆
積させ、不純物拡散層21a、21b、21cにそれぞ
れコンタクトするアルミ配線24a、24b、24cの
パターンにエッチング加工する。
【0042】アルミ配線24aは、上述したように、欠
陥が検出された不良メモリセルを冗長回路中の予備メモ
リセルに置換するための回路に接続される。また、アル
ミ配線24bは、接地端子(Vss)に接続される。その
後、層間絶縁膜としてのシリコン酸化膜25をCVD法
で全面に堆積させる。
【0043】以上のようにして、ソース・ドレインとし
ての不純物拡散層21a、21bと浮遊ゲートとしての
多結晶シリコン膜14aとを有する不揮発性メモリ素子
であるNチャネルMOSトランジスタ26と、ソース・
ドレインとしての不純物拡散層21cとゲート電極とし
ての多結晶シリコン膜18とを有する通常のNチャネル
MOSトランジスタ27とが形成される。
【0044】なお、以上の実施形態はフィールドシール
ド素子分離方式のDRAMに本発明を適用したものであ
り、浮遊ゲートである多結晶シリコン膜14aをフィー
ルドプレート電極である多結晶シリコン膜14bから電
気的に分離するために、図1に示したように多結晶シリ
コン膜14aを枠状のパターンに形成した。しかし、L
OCOS法のような誘電体素子分離方式を採用すれば、
浮遊ゲートが素子分離領域上にまで延在していてもよい
ので、この浮遊ゲートを必ずしも枠状のパターンにする
必要はない。
【0045】また、以上の実施形態はメモリセルの欠陥
を救済するために不良メモリセルと冗長回路の予備メモ
リセルとの置換を行うDRAMに本発明を適用したもの
であるが、DRAM以外のメモリLSIや不良ロジック
回路と予備ロジック回路との置換を行うロジックLSI
等にも本発明を適用することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によると、不良部分の検出、不良
部分と冗長回路の予備部分との置換、及び置換された予
備部分によって不良部分が救済されたことの確認を、同
一の装置で連続的に行うことができるので、冗長回路に
よる不良部分の救済を短時間で行うことができる。しか
も、冗長回路との置換のためのプログラム用の不揮発性
メモリ素子を形成するために追加的な製造工程が不要で
ある。従って、不良部分の救済コストが低い半導体装置
を提供することができる。
【0047】また、不良部分と冗長回路の予備部分との
置換を電気的に行うことができて、レーザ等による配線
の切断等を行う必要がないので、レーザ等のビーム径に
よってプログラム用の不揮発性メモリ素子の寸法が制限
されず、リソグラフィ等の微細加工技術の限界までプロ
グラム用の不揮発性メモリ素子を縮小することができ
て、微細な半導体装置を提供することができる。
【0048】また、不良部分を救済するためにこの不良
部分と冗長回路中の予備部分との置換が一旦プログラム
された後は、このプログラム用のトランジスタが電気的
に再プログラムされる危険性がないので、信頼性の高い
半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の半導体装置の要部を示す
平面図である。
【図2】図1のII−II線での断面図である。
【図3】図1の等価回路図である。
【図4】本発明の一実施形態の半導体装置の製造方法を
工程順に示す断面図である。
【図5】本発明の一実施形態の半導体装置の製造方法を
工程順に示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態の半導体装置の製造方法を
工程順に示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態が用いられている部分を示
す等価回路図である。
【符号の説明】
11 シリコン基板 13 シリコン酸化膜(第1の絶縁膜) 14 多結晶シリコン膜 14a 多結晶シリコン膜(導電膜) 14b 多結晶シリコン膜(フィールドプレート電極) 15 シリコン酸化膜(第2の絶縁膜) 16 シリコン酸化膜(第3の絶縁膜) 21a 不純物拡散層(第1の不純物拡散層) 21b 不純物拡散層(第2の不純物拡散層)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上に設けられたフィールド
    プレート電極によって素子分離が行われている半導体装
    置において、 前記半導体基板の表面部に形成された第1の不純物拡散
    層と、 前記フィールドプレート電極と同一層であり且つ前記第
    1の不純物拡散層を取り囲むように形成された導電膜
    と、 前記第1の不純物拡散層と同一導電型で且つ前記導電膜
    を取り囲むように形成された第2の不純物拡散層とを具
    備することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記導電膜が浮遊状態であることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の不純物拡散層の間に
    電流を流して前記導電膜にキャリアを注入することによ
    って、前記第1及び第2の不純物拡散層の間の抵抗値を
    制御し得るように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の不純物拡散層並びに
    前記導電膜からなる素子が、冗長回路との置換のための
    プログラム用の不揮発性メモリ素子として用いられてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 半導体基板の上に第1の絶縁膜と導電膜と第2の絶縁膜
    とを順次に形成する工程と、 前記半導体基板の第1の領域を取り囲むパターンと、こ
    のパターンを包含する第2の領域を取り囲むパターンと
    に、前記第2の絶縁膜及び前記導電膜を加工する工程
    と、 前記第2の絶縁膜及び前記導電膜の側面を第3の絶縁膜
    で覆う工程と、 前記第1、第2及び第3の絶縁膜並びに前記導電膜をマ
    スクにして前記第1及び第2の領域に不純物を導入し、
    前記第1の領域に第1の不純物拡散層を形成するととも
    に前記第2の領域に第2の不純物拡散層を形成する工程
    とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 ゲート電極として浮遊状態の導電膜のみ
    を有するトランジスタが、冗長回路との置換のためのプ
    ログラム用に用いられていることを特徴とする半導体装
    置。
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US6770533B2 (en) 1999-01-22 2004-08-03 Nec Electronics Corporation Method of manufacturing semiconductor device, nonvolatile semiconductor memory device and method of manufacturing the same

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