JPH09180653A - 陰極線管および該陰極線管を用いたディスプレイ装置 - Google Patents
陰極線管および該陰極線管を用いたディスプレイ装置Info
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- JPH09180653A JPH09180653A JP7341614A JP34161495A JPH09180653A JP H09180653 A JPH09180653 A JP H09180653A JP 7341614 A JP7341614 A JP 7341614A JP 34161495 A JP34161495 A JP 34161495A JP H09180653 A JPH09180653 A JP H09180653A
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- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/003—Arrangements for eliminating unwanted electromagnetic effects, e.g. demagnetisation arrangements, shielding coils
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/0007—Elimination of unwanted or stray electromagnetic effects
- H01J2229/0015—Preventing or cancelling fields leaving the enclosure
- H01J2229/0023—Passive means
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- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パネル面からの漏洩電界を小さくするため
に、透明導電性膜法や外装ダッグ延長法が適用されてい
るが、前者はコスト高であり、後者はＩＴＣ調整作業の
作業性が悪いという課題があった。 【解決手段】 パネル部２とファンネル部３およびネッ
ク部３ａが一体に形成された外囲器１００と、前記ファ
ンネル部３の外表面に設けられた導体膜１０ａおよび偏
向ヨーク８と、絶縁物で被覆した被覆部１３ｂを前記フ
ァンネル部３と前記偏向ヨーク８との間に設け露出させ
た導電体部１３ａを前記導体膜１０ａに接続した短冊状
の電界低減片１３とを備えたものである。
に、透明導電性膜法や外装ダッグ延長法が適用されてい
るが、前者はコスト高であり、後者はＩＴＣ調整作業の
作業性が悪いという課題があった。 【解決手段】 パネル部２とファンネル部３およびネッ
ク部３ａが一体に形成された外囲器１００と、前記ファ
ンネル部３の外表面に設けられた導体膜１０ａおよび偏
向ヨーク８と、絶縁物で被覆した被覆部１３ｂを前記フ
ァンネル部３と前記偏向ヨーク８との間に設け露出させ
た導電体部１３ａを前記導体膜１０ａに接続した短冊状
の電界低減片１３とを備えたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は陰極線管および該
陰極線管を用いたディスプレイ装置に関するものであ
る。
陰極線管を用いたディスプレイ装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】図８は従来の陰極線管（以下、ＣＲＴと
略称する）を示す一部を切り欠いた側面図であり、図に
おいて、１はＣＲＴ、２は皿形状をしたパネル部、３は
ネック部３ａを有する漏斗状のファンネル部であり、こ
れらパネル部２およびファンネル部３は例えばガラスで
一体形成されて、ＣＲＴ１の外囲器１００を構成してい
る。４はネック部３ａ内に配置された電子銃、５は外囲
器１００内にパネル部２に沿って配置された部分円筒形
状のアパーチャグリル、６はパネル部２の内面に塗布さ
れて、それぞれ青色、緑色、赤色のいずれかを発光する
３色の蛍光体、７は電子銃４より発射されて３色の蛍光
体６中の対応するものを発光させる電子ビームであり、
この電子銃４は前記３色の各色に対応した電子ビーム７
を発射するために３つのビーム発射口を備えている。
略称する）を示す一部を切り欠いた側面図であり、図に
おいて、１はＣＲＴ、２は皿形状をしたパネル部、３は
ネック部３ａを有する漏斗状のファンネル部であり、こ
れらパネル部２およびファンネル部３は例えばガラスで
一体形成されて、ＣＲＴ１の外囲器１００を構成してい
る。４はネック部３ａ内に配置された電子銃、５は外囲
器１００内にパネル部２に沿って配置された部分円筒形
状のアパーチャグリル、６はパネル部２の内面に塗布さ
れて、それぞれ青色、緑色、赤色のいずれかを発光する
３色の蛍光体、７は電子銃４より発射されて３色の蛍光
体６中の対応するものを発光させる電子ビームであり、
この電子銃４は前記３色の各色に対応した電子ビーム７
を発射するために３つのビーム発射口を備えている。
【０００３】８は電子ビーム７を蛍光体６上を走査させ
るための偏向ヨーク、８ａは偏向ヨーク８の水平偏向コ
イル、８ｂは水平偏向コイル８ａに水平偏向電流を流す
リード線である。この水平偏向電流は通常１５〜１００
ｋＨｚののこぎり波電流（図９（Ａ）参照）である。
るための偏向ヨーク、８ａは偏向ヨーク８の水平偏向コ
イル、８ｂは水平偏向コイル８ａに水平偏向電流を流す
リード線である。この水平偏向電流は通常１５〜１００
ｋＨｚののこぎり波電流（図９（Ａ）参照）である。
【０００４】９は２３〜２７ｋＶの直流電圧を給電する
フライバックトランス（以下、ＦＢＴと略称する）、１
０ａはファンネル部３の外面側に塗布された外装ダッグ
と呼ばれる数１０Ω／口の導体膜、１０ｂはファンネル
部３の内面に塗布された内装ダッグと呼ばれる数１０Ω
／口の導体膜である。この外装ダッグ１０ａと内装ダッ
グ１０ｂとでファンネル部３を挟んで１つのコンデンサ
（通常２０００ｐＦ）を形成し、ＦＢＴ９からの直流高
電圧の平滑回路を形成している。
フライバックトランス（以下、ＦＢＴと略称する）、１
０ａはファンネル部３の外面側に塗布された外装ダッグ
と呼ばれる数１０Ω／口の導体膜、１０ｂはファンネル
部３の内面に塗布された内装ダッグと呼ばれる数１０Ω
／口の導体膜である。この外装ダッグ１０ａと内装ダッ
グ１０ｂとでファンネル部３を挟んで１つのコンデンサ
（通常２０００ｐＦ）を形成し、ＦＢＴ９からの直流高
電圧の平滑回路を形成している。
【０００５】図９（Ａ）は上記水平偏向電流を示すもの
で、帰線期間に急激な電流の切替えが行われる。このた
めに、図９（Ｂ）に示すように、水平偏向コイル８ａの
両端にかかる電圧として、帰線期間に約１２００Ｖのパ
ルス電圧が発生する。
で、帰線期間に急激な電流の切替えが行われる。このた
めに、図９（Ｂ）に示すように、水平偏向コイル８ａの
両端にかかる電圧として、帰線期間に約１２００Ｖのパ
ルス電圧が発生する。
【０００６】このパルス状の電圧は水平偏向コイル８ａ
とファンネル部３の内面に塗布された数１０Ω／口の導
体膜としての内装ダック１０ｂとで形成される静電容量
（通常５０〜１００ｐＦ）を介して、内装ダック１０ｂ
に数Ｖ以下の上記図９（Ｂ）と同様なパルス電圧が誘起
する。この内装ダック１０ｂは２３〜２７ｋＶの直流電
圧を給電するＦＢＴ９に接続されたＣＲＴ１の高圧受口
であるアノードボタン１１および色選択機構であるアパ
ーチャグリル５と電気的に接続されている。
とファンネル部３の内面に塗布された数１０Ω／口の導
体膜としての内装ダック１０ｂとで形成される静電容量
（通常５０〜１００ｐＦ）を介して、内装ダック１０ｂ
に数Ｖ以下の上記図９（Ｂ）と同様なパルス電圧が誘起
する。この内装ダック１０ｂは２３〜２７ｋＶの直流電
圧を給電するＦＢＴ９に接続されたＣＲＴ１の高圧受口
であるアノードボタン１１および色選択機構であるアパ
ーチャグリル５と電気的に接続されている。
【０００７】従って、アパーチャグリル５はＦＢＴ９か
ら２３〜２７ｋＶの直流電圧を与えられるとともに偏向
ヨーク８の水平偏向コイル８ａの両端に発生する水平偏
向周期（１５〜１００ｋＨｚ）のパルス電圧からの誘起
電圧を受けることとなり、図１０に示す電圧変化を示
す。
ら２３〜２７ｋＶの直流電圧を与えられるとともに偏向
ヨーク８の水平偏向コイル８ａの両端に発生する水平偏
向周期（１５〜１００ｋＨｚ）のパルス電圧からの誘起
電圧を受けることとなり、図１０に示す電圧変化を示
す。
【０００８】上記ＣＲＴ１のパネル部２より前方に交流
電気力線１２が放射されている。この交流電気力線１２
に基づく漏洩電界に関する規制ガイドラインとして、ス
ウェーデンのＭＰＲ規格があり、２ｋＨｚ〜４００ｋＨ
ｚの帯域において、管面から５０ｃｍにて２．５Ｖ／ｍ
の要求がある。
電気力線１２が放射されている。この交流電気力線１２
に基づく漏洩電界に関する規制ガイドラインとして、ス
ウェーデンのＭＰＲ規格があり、２ｋＨｚ〜４００ｋＨ
ｚの帯域において、管面から５０ｃｍにて２．５Ｖ／ｍ
の要求がある。
【０００９】上記２ｋＨｚ〜４００ｋＨｚの帯域の電界
の多くは水平偏向の帰線パルスに起因しており、これに
よる電界は偏向ヨーク８から主として発生していること
がわかっている。
の多くは水平偏向の帰線パルスに起因しており、これに
よる電界は偏向ヨーク８から主として発生していること
がわかっている。
【００１０】このような漏洩電界は、ＣＲＴ１の前面以
外の領域では金属板等からなるシールド材によって効果
的にシールドすることができる。しかしながら、ＣＲＴ
１の前面にあっては、画像を見えるように表示しなけれ
ばならないため、金属板等によるシールドを単純に適用
することはできない。
外の領域では金属板等からなるシールド材によって効果
的にシールドすることができる。しかしながら、ＣＲＴ
１の前面にあっては、画像を見えるように表示しなけれ
ばならないため、金属板等によるシールドを単純に適用
することはできない。
【００１１】他方、ＣＲＴ１に印加される高電圧によっ
てパネル部２前面が帯電し、それによって、空気中の塵
埃がパネル部２前面に付着するのを防止するため、透明
導電性膜をＣＲＴ１の前面またはＣＲＴ１の前方に配置
される透明パネル上に形成し、この透明導電性膜を接地
することが行われている（透明導電性膜法）。このよう
な、透明導電性膜はＣＲＴ１の前面から輻射される電界
に対して、かなりのシールド効果を期待することができ
る。しかしながら、このような透明導電性膜の形成には
高いコストが必要である。
てパネル部２前面が帯電し、それによって、空気中の塵
埃がパネル部２前面に付着するのを防止するため、透明
導電性膜をＣＲＴ１の前面またはＣＲＴ１の前方に配置
される透明パネル上に形成し、この透明導電性膜を接地
することが行われている（透明導電性膜法）。このよう
な、透明導電性膜はＣＲＴ１の前面から輻射される電界
に対して、かなりのシールド効果を期待することができ
る。しかしながら、このような透明導電性膜の形成には
高いコストが必要である。
【００１２】また、他の漏洩電界低減としては、ＣＲＴ
１のファンネル部３に塗布された外装ダッグ１０ａを偏
向ヨーク８まで延長塗布する（外装ダッグ延長法）があ
る。図１１はこの外装ダッグ延長法を適用した構成を示
す分解斜視図であり、漏斗状の導電体１５の外面に同形
の絶縁体１６を重ね合わせ、これをファンネル部３と偏
向ヨーク８との間に配設している。
１のファンネル部３に塗布された外装ダッグ１０ａを偏
向ヨーク８まで延長塗布する（外装ダッグ延長法）があ
る。図１１はこの外装ダッグ延長法を適用した構成を示
す分解斜視図であり、漏斗状の導電体１５の外面に同形
の絶縁体１６を重ね合わせ、これをファンネル部３と偏
向ヨーク８との間に配設している。
【００１３】しかし、この構成によれば、導電体１５お
よび絶縁体１６は、偏向ヨーク８をファンネル部３に組
み付ける前に取り付けることが必要という制約がある。
また、ファンネル部３と偏向ヨーク８との隙間には、Ｉ
ＴＣ調整過程におけるミスコンバーゼンス補正のために
スポイラと称される短冊状の磁性体を挿入することが一
般的であるが、上記導電体１５および絶縁体１６の存在
によって磁性体の挿入が困難で、組み立て作業が面倒で
ある。しかも、漏斗状の導電体１５および絶縁体１６に
よって通気性が悪く、偏向ヨーク８の温度が高くなり、
信頼性が悪化する恐れがある。なお、外装ダッグ延長法
を適用した従来のものとして、例えば特開平５−５４８
３４号公報、特開平５−２８３０２０号公報などがあ
る。
よび絶縁体１６は、偏向ヨーク８をファンネル部３に組
み付ける前に取り付けることが必要という制約がある。
また、ファンネル部３と偏向ヨーク８との隙間には、Ｉ
ＴＣ調整過程におけるミスコンバーゼンス補正のために
スポイラと称される短冊状の磁性体を挿入することが一
般的であるが、上記導電体１５および絶縁体１６の存在
によって磁性体の挿入が困難で、組み立て作業が面倒で
ある。しかも、漏斗状の導電体１５および絶縁体１６に
よって通気性が悪く、偏向ヨーク８の温度が高くなり、
信頼性が悪化する恐れがある。なお、外装ダッグ延長法
を適用した従来のものとして、例えば特開平５−５４８
３４号公報、特開平５−２８３０２０号公報などがあ
る。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】従来の陰極線管は以上
のように構成されているので、パネル部からの漏洩電界
を小さくするために、透明導電性膜法や外装ダッグ延長
法が適用されているが、前者はコスト高である。また、
後者は偏向ヨークの温度上昇による信頼性の悪化および
ＩＴＣ調整作業時の組み立て作業性が悪いという課題が
あった。
のように構成されているので、パネル部からの漏洩電界
を小さくするために、透明導電性膜法や外装ダッグ延長
法が適用されているが、前者はコスト高である。また、
後者は偏向ヨークの温度上昇による信頼性の悪化および
ＩＴＣ調整作業時の組み立て作業性が悪いという課題が
あった。
【００１５】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、低コストで漏洩電界を小さくす
ることができ、かつ偏向ヨークの温度上昇を低減し、組
み立て作業性の優れた陰極線管および該陰極線管を用い
たディスプレイ装置を得ることを目的とする。
ためになされたもので、低コストで漏洩電界を小さくす
ることができ、かつ偏向ヨークの温度上昇を低減し、組
み立て作業性の優れた陰極線管および該陰極線管を用い
たディスプレイ装置を得ることを目的とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明に係
る陰極線管は、パネル部およびネック部と一体に形成さ
れたファンネル部の外表面に設けられた導体膜および偏
向ヨークと、絶縁物で被覆した被覆部を前記ファンネル
部と前記偏向ヨークとの間に設け露出させた導電体部を
前記導体膜に接続した短冊状の電界低減片とを備えたも
のである。
る陰極線管は、パネル部およびネック部と一体に形成さ
れたファンネル部の外表面に設けられた導体膜および偏
向ヨークと、絶縁物で被覆した被覆部を前記ファンネル
部と前記偏向ヨークとの間に設け露出させた導電体部を
前記導体膜に接続した短冊状の電界低減片とを備えたも
のである。
【００１７】請求項２記載の発明に係る陰極線管は、短
冊状の電界低減片を、ファンネル部と偏向ヨークとの間
に設ける側を幅狭く導体膜に接続する側に行くに従い幅
広く形成したものである。
冊状の電界低減片を、ファンネル部と偏向ヨークとの間
に設ける側を幅狭く導体膜に接続する側に行くに従い幅
広く形成したものである。
【００１８】請求項３記載の発明に係るディスプレイ装
置は、請求項１または請求項２記載の陰極線管を用いて
画像表示を行うものである。
置は、請求項１または請求項２記載の陰極線管を用いて
画像表示を行うものである。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態１．図１はこの発明の実施の形態１を示す陰
極線管（以下、ＣＲＴと略称する）の一部を切り欠いた
側面図、図２はそのＣＲＴの背面図である。図におい
て、１はＣＲＴ（陰極線管）、２は皿形状をしたパネル
部、３はネック部３ａを有する漏斗状のファンネル部で
あり、これらパネル部２およびファンネル部３は例えば
ガラスで一体形成されて、ＣＲＴ１の外囲器１００を構
成している。
説明する。 実施の形態１．図１はこの発明の実施の形態１を示す陰
極線管（以下、ＣＲＴと略称する）の一部を切り欠いた
側面図、図２はそのＣＲＴの背面図である。図におい
て、１はＣＲＴ（陰極線管）、２は皿形状をしたパネル
部、３はネック部３ａを有する漏斗状のファンネル部で
あり、これらパネル部２およびファンネル部３は例えば
ガラスで一体形成されて、ＣＲＴ１の外囲器１００を構
成している。
【００２０】４はネック部３ａ内に配置された電子銃、
５は外囲器１００内にパネル部２に沿って配置された部
分円筒形状のアパーチャグリル、６はパネル部２の内面
に塗布されて、それぞれ青色、緑色、赤色のいずれかを
発光する３色の蛍光体、７は電子銃４より発射されて３
色の蛍光体６中の対応するものを発光させる電子ビーム
であり、この電子銃４は前記３色の各色に対応した電子
ビーム７を発射するために３つのビーム発射口を備えて
いる。
５は外囲器１００内にパネル部２に沿って配置された部
分円筒形状のアパーチャグリル、６はパネル部２の内面
に塗布されて、それぞれ青色、緑色、赤色のいずれかを
発光する３色の蛍光体、７は電子銃４より発射されて３
色の蛍光体６中の対応するものを発光させる電子ビーム
であり、この電子銃４は前記３色の各色に対応した電子
ビーム７を発射するために３つのビーム発射口を備えて
いる。
【００２１】８は電子ビーム７を蛍光体６上を走査させ
るための偏向ヨーク、８ａは偏向ヨーク８の水平偏向コ
イル、８ｂは水平偏向コイル８ａに水平偏向電流を流す
リード線である。この水平偏向電流は通常１５〜１００
ｋＨｚののこぎり波電流である。
るための偏向ヨーク、８ａは偏向ヨーク８の水平偏向コ
イル、８ｂは水平偏向コイル８ａに水平偏向電流を流す
リード線である。この水平偏向電流は通常１５〜１００
ｋＨｚののこぎり波電流である。
【００２２】９は２３〜２７ｋＶの直流電圧を給電する
ＦＢＴ、１０ａはファンネル部３の外面側に塗布された
外装ダッグと呼ばれる数１０Ω／口の導体膜、１０ｂは
ファンネル部３の内面に塗布された内装ダッグと呼ばれ
る数１０Ω／口の導体膜である。この外装ダッグ１０ａ
と内装ダッグ１０ｂとでファンネル部３を挟んで１つの
コンデンサ（通常２０００ｐＦ）を形成し、ＦＢＴ９か
らの直流高電圧の平滑回路を形成している。
ＦＢＴ、１０ａはファンネル部３の外面側に塗布された
外装ダッグと呼ばれる数１０Ω／口の導体膜、１０ｂは
ファンネル部３の内面に塗布された内装ダッグと呼ばれ
る数１０Ω／口の導体膜である。この外装ダッグ１０ａ
と内装ダッグ１０ｂとでファンネル部３を挟んで１つの
コンデンサ（通常２０００ｐＦ）を形成し、ＦＢＴ９か
らの直流高電圧の平滑回路を形成している。
【００２３】１１はＦＢＴ９の出力端子を接続する高圧
受け口であるアノードボタンであり、上記内装ダッグ１
０ｂは、アノードボタン１１および色選択機構であるア
パーチャグリル５と電気的に接続している。１３は電界
低減片、１４は電界低減片１３をファンネル部３の外面
に固定する固定テープである。
受け口であるアノードボタンであり、上記内装ダッグ１
０ｂは、アノードボタン１１および色選択機構であるア
パーチャグリル５と電気的に接続している。１３は電界
低減片、１４は電界低減片１３をファンネル部３の外面
に固定する固定テープである。
【００２４】図３は上記電界低減片１３を示す斜視図、
図４はこの電界低減片１３の取り付け状態を示す偏向ヨ
ーク８の斜視図であり、この電界低減片１３は１０1 〜
１０2 Ω／口レベルの抵抗を有する薄い非金属非磁性の
導体片（導電体部）１３ａ例えばカーボン等を、薄い絶
縁片（被覆部）１３ｂ例えばポリエステルフイルムで被
覆し、導体片１３ａの一端は裸のまま外部に露出させた
構成である。図示例はファンネル部３の外面に等間隔
（第１、２、３、４象限に各１枚）に配置し、露出した
導体片１３ａを外装ダッグ１０ａと電気的に接続して固
定テープ１４でファンネル部３の外面に固定している。
図４はこの電界低減片１３の取り付け状態を示す偏向ヨ
ーク８の斜視図であり、この電界低減片１３は１０1 〜
１０2 Ω／口レベルの抵抗を有する薄い非金属非磁性の
導体片（導電体部）１３ａ例えばカーボン等を、薄い絶
縁片（被覆部）１３ｂ例えばポリエステルフイルムで被
覆し、導体片１３ａの一端は裸のまま外部に露出させた
構成である。図示例はファンネル部３の外面に等間隔
（第１、２、３、４象限に各１枚）に配置し、露出した
導体片１３ａを外装ダッグ１０ａと電気的に接続して固
定テープ１４でファンネル部３の外面に固定している。
【００２５】この電界低減片１３は短冊状であるから、
偏向ヨーク８をファンネル部３に挿入組み付ける前でも
後でも極めて容易に組み付けることができる。また、フ
ァンネル部３と偏向ヨーク８との隙間には、ＩＴＣ調整
過程におけるミスコンバーゼンス補正のためにスポイラ
と称される短冊状の磁性体（図示せず）を挿入すること
が一般的であるが、上記のように電界低減片１３は短冊
状であるから磁性体の挿入を阻害することがない。
偏向ヨーク８をファンネル部３に挿入組み付ける前でも
後でも極めて容易に組み付けることができる。また、フ
ァンネル部３と偏向ヨーク８との隙間には、ＩＴＣ調整
過程におけるミスコンバーゼンス補正のためにスポイラ
と称される短冊状の磁性体（図示せず）を挿入すること
が一般的であるが、上記のように電界低減片１３は短冊
状であるから磁性体の挿入を阻害することがない。
【００２６】次に動作について説明する。図５は電界低
減効果を説明する図であり、図５（Ａ）は電界低減片１
３のない従来のＣＲＴ１のファンネル部３の拡大断面
図、図５（Ｂ）は電界低減片１３を設けたこの発明のＣ
ＲＴ１のファンネル部３の拡大断面図である。図から明
らかなように、水平偏向コイル８ａのパルス電圧による
交流電気力線１２は、図５（Ａ）に示す電界低減片１３
のない従来のＣＲＴ１の場合は、全てファンネル部３を
透過して内装ダッグ１０ｂへ終端しており、前記図８に
示したようにパネル部２から前方に交流電気力線１２が
放射されて大きな漏洩電界が生じる。
減効果を説明する図であり、図５（Ａ）は電界低減片１
３のない従来のＣＲＴ１のファンネル部３の拡大断面
図、図５（Ｂ）は電界低減片１３を設けたこの発明のＣ
ＲＴ１のファンネル部３の拡大断面図である。図から明
らかなように、水平偏向コイル８ａのパルス電圧による
交流電気力線１２は、図５（Ａ）に示す電界低減片１３
のない従来のＣＲＴ１の場合は、全てファンネル部３を
透過して内装ダッグ１０ｂへ終端しており、前記図８に
示したようにパネル部２から前方に交流電気力線１２が
放射されて大きな漏洩電界が生じる。
【００２７】これに対し、図５（Ｂ）に示す電界低減片
１３を設けたこの発明のＣＲＴ１の場合は、この電界低
減片１３の構成要素である導体片１３ａがアース電位の
外装ダッグ１０ａと電気的に接続されているので、水平
偏向コイル８ａのパルス電圧による交流電気力線１２の
大部分は、上記導体片１３ａに終端し、ファンネル部３
を透過して内装ダッグ１０ｂへ終端する割合が減少す
る。
１３を設けたこの発明のＣＲＴ１の場合は、この電界低
減片１３の構成要素である導体片１３ａがアース電位の
外装ダッグ１０ａと電気的に接続されているので、水平
偏向コイル８ａのパルス電圧による交流電気力線１２の
大部分は、上記導体片１３ａに終端し、ファンネル部３
を透過して内装ダッグ１０ｂへ終端する割合が減少す
る。
【００２８】以上のように、この実施の形態１によれ
ば、交流電気力線１２の内装ダッグ１０ｂへ終端する割
合が減少するので、この内装ダッグ１０ｂを介してアパ
ーチャグリル５へのパルス電圧誘起が低減し、この結
果、パネル部２から前方に放射される交流電気力線１２
も減少し、漏洩電界が低減するという効果が得られる。
また、電界低減片１３は短冊状であるから安価に得るこ
とができ、偏向ヨーク８をファンネル部３に挿入組み付
ける前でも後でも極めて容易に組み付けることができ
る。しかも、短冊状であるから、組み付け後における偏
向ヨーク８の通気性が良く、温度上昇を低減することが
でき、信頼性が向上する。
ば、交流電気力線１２の内装ダッグ１０ｂへ終端する割
合が減少するので、この内装ダッグ１０ｂを介してアパ
ーチャグリル５へのパルス電圧誘起が低減し、この結
果、パネル部２から前方に放射される交流電気力線１２
も減少し、漏洩電界が低減するという効果が得られる。
また、電界低減片１３は短冊状であるから安価に得るこ
とができ、偏向ヨーク８をファンネル部３に挿入組み付
ける前でも後でも極めて容易に組み付けることができ
る。しかも、短冊状であるから、組み付け後における偏
向ヨーク８の通気性が良く、温度上昇を低減することが
でき、信頼性が向上する。
【００２９】実施の形態２．図６はこの発明の実施の形
態２における電界低減片１３の他の形状を示すもので、
導体片１３ａとして一端側の幅が狭く他端側に行くにし
たがって幅が広くなったものを用い、この導体片１３ａ
を幅の広くなった端部に導体露出部を残して絶縁片１３
ｂで被覆し、ファンネル部３と偏向ヨーク８との間に設
ける側を幅狭く外装ダッグ１０ａに接続する側に行くに
従い幅広く形成したものである。
態２における電界低減片１３の他の形状を示すもので、
導体片１３ａとして一端側の幅が狭く他端側に行くにし
たがって幅が広くなったものを用い、この導体片１３ａ
を幅の広くなった端部に導体露出部を残して絶縁片１３
ｂで被覆し、ファンネル部３と偏向ヨーク８との間に設
ける側を幅狭く外装ダッグ１０ａに接続する側に行くに
従い幅広く形成したものである。
【００３０】以上のように、この実施の形態２によれ
ば、外装ダッグ１０ａと電気的に接続される導体露出側
の幅が広いため、交流電気力線１２を効果的に終端する
ことができると共に、ファンネル部３と偏向ヨーク８と
の間に挿入する側の幅がせまいので、挿入性の劣化が少
なく挿入作業が容易であるという効果が得られる。
ば、外装ダッグ１０ａと電気的に接続される導体露出側
の幅が広いため、交流電気力線１２を効果的に終端する
ことができると共に、ファンネル部３と偏向ヨーク８と
の間に挿入する側の幅がせまいので、挿入性の劣化が少
なく挿入作業が容易であるという効果が得られる。
【００３１】実施の形態３．図７はＣＲＴ１を画像表示
手段として外装ケース１１０に組み付けて構成したこの
発明の実施の形態２におけディスプレイ装置を示すもの
で、組み付け性に優れ、安価に漏洩電界を低減すること
のできるディスプレイ装置が得られる効果がある。な
お、上記の各実施の形態はアパーチャグリルタイプのＣ
ＲＴについて説明したが、シャドウマスクタイプのＣＲ
Ｔであっても上記と同様の効果を奏するものである。
手段として外装ケース１１０に組み付けて構成したこの
発明の実施の形態２におけディスプレイ装置を示すもの
で、組み付け性に優れ、安価に漏洩電界を低減すること
のできるディスプレイ装置が得られる効果がある。な
お、上記の各実施の形態はアパーチャグリルタイプのＣ
ＲＴについて説明したが、シャドウマスクタイプのＣＲ
Ｔであっても上記と同様の効果を奏するものである。
【００３２】
【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明によ
れば、パネル部およびネック部と一体に形成されたファ
ンネル部の外表面に設けられた導体膜および偏向ヨーク
と、絶縁物で被覆した被覆部を前記ファンネル部と前記
偏向ヨークとの間に設け露出させた導電体部を前記導体
膜に接続した短冊状の電界低減片とを備えるように構成
したので、交流電気力線の内装ダッグへ終端する割合が
減少し、この内装ダッグを介してアパーチャグリルへの
パルス電圧誘起が低減する。この結果、パネル部から前
方に放射される交流電気力線も減少し、漏洩電界が低減
する。また、電界低減片は短冊状であるから安価に得る
ことができ、偏向ヨークをファンネル部に挿入組み込み
前でも後でも極めて容易に組み付けることができる。し
かも、短冊状であるから、組み付け後における偏向ヨー
クの通気性が良く、温度上昇を低減することができ、信
頼性が向上する等の効果がある。
れば、パネル部およびネック部と一体に形成されたファ
ンネル部の外表面に設けられた導体膜および偏向ヨーク
と、絶縁物で被覆した被覆部を前記ファンネル部と前記
偏向ヨークとの間に設け露出させた導電体部を前記導体
膜に接続した短冊状の電界低減片とを備えるように構成
したので、交流電気力線の内装ダッグへ終端する割合が
減少し、この内装ダッグを介してアパーチャグリルへの
パルス電圧誘起が低減する。この結果、パネル部から前
方に放射される交流電気力線も減少し、漏洩電界が低減
する。また、電界低減片は短冊状であるから安価に得る
ことができ、偏向ヨークをファンネル部に挿入組み込み
前でも後でも極めて容易に組み付けることができる。し
かも、短冊状であるから、組み付け後における偏向ヨー
クの通気性が良く、温度上昇を低減することができ、信
頼性が向上する等の効果がある。
【００３３】請求項２記載の発明によれば、短冊状の電
界低減片を、ファンネル部と偏向ヨークとの間に設ける
側を幅狭く、導体膜に接続する側に行くに従い幅広く形
成するように構成したので、交流電気力線を効果的に終
端することができると共に、ファンネル部と偏向ヨーク
との間に挿入する側の幅がせまいので、挿入性の劣化が
少なく挿入作業が容易であるという効果がある。
界低減片を、ファンネル部と偏向ヨークとの間に設ける
側を幅狭く、導体膜に接続する側に行くに従い幅広く形
成するように構成したので、交流電気力線を効果的に終
端することができると共に、ファンネル部と偏向ヨーク
との間に挿入する側の幅がせまいので、挿入性の劣化が
少なく挿入作業が容易であるという効果がある。
【００３４】請求項３記載の発明に係るディスプレイ装
置は、画像表示手段として請求項１または請求項２記載
の陰極線管を備えるように構成したので、組み付け性に
優れ、安価に漏洩電界を低減したディスプレイ装置が得
られる効果がある。
置は、画像表示手段として請求項１または請求項２記載
の陰極線管を備えるように構成したので、組み付け性に
優れ、安価に漏洩電界を低減したディスプレイ装置が得
られる効果がある。
【図１】 この発明の実施の形態１によるＣＲＴを示す
一部を切り欠いた側面図である。
一部を切り欠いた側面図である。
【図２】 この発明の実施の形態１によるＣＲＴを示す
背面図である。
背面図である。
【図３】 この発明の実施の形態１によるＣＲＴに適用
した電界低減片を示す斜視図である。
した電界低減片を示す斜視図である。
【図４】 偏向ヨークの斜視図である。
【図５】 この発明の実施の形態１によるＣＲＴにおけ
る電界低減効果の説明図である。
る電界低減効果の説明図である。
【図６】 この発明の実施の形態２による電界低減片を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図７】 この発明の実施の形態２によるＣＲＴを適用
したディスプレイ装置を示す側面図である。
したディスプレイ装置を示す側面図である。
【図８】 従来のＣＲＴを示す一部を切り欠いた側面図
である。
である。
【図９】 従来のＣＲＴの水平偏向コイルに流れる偏向
電流とコイル端の電圧との波形図である。
電流とコイル端の電圧との波形図である。
【図１０】 従来のＣＲＴのアパーチャグリルに印加さ
れる電圧の波形図である。
れる電圧の波形図である。
【図１１】 従来の外装ダッグ延長法による電界低減装
置の説明図である。
置の説明図である。
【符号の説明】 ２ パネル部、３ ファンネル部、３ａ ネック部、８
偏向ヨーク、１０ａ外装ダッグ（導体膜）、１３ 電
界低減片、１３ａ 導体片（導電体部）、１３ｂ 絶縁
片（被覆部）、１００ 外囲器。
偏向ヨーク、１０ａ外装ダッグ（導体膜）、１３ 電
界低減片、１３ａ 導体片（導電体部）、１３ｂ 絶縁
片（被覆部）、１００ 外囲器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野原 伸二 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 落合 正俊 埼玉県深谷市幡羅町１丁目８番５号 日東 電工株式会社関東事業所内 (72)発明者 高岡 誠一 埼玉県深谷市幡羅町１丁目８番５号 日東 電工株式会社関東事業所内
Claims (3)
- 【請求項１】 パネル部とファンネル部およびネック部
が一体に形成された外囲器と、前記ファンネル部の外面
に設けられた導体膜および偏向ヨークと、絶縁物で被覆
した被覆部を前記ファンネル部と前記偏向ヨークとの間
に挿入配置し露出させた導電体部を前記導体膜に接続し
た短冊状の電界低減片とを備えた陰極線管。 - 【請求項２】 短冊状の電界低減片は、ファンネル部と
偏向ヨークとの間に挿入する側を幅狭く導体膜に接続す
る側に行くに従い幅広く形成したことを特徴とする請求
項１記載の陰極線管。 - 【請求項３】 画像表示手段として請求項１または請求
項２記載の陰極線管を備えたディスプレイ装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34161495A JP3464328B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 陰極線管および該陰極線管を用いたディスプレイ装置 |
| US08/672,120 US5635793A (en) | 1995-12-27 | 1996-06-27 | Cathode-ray tube and display unit using the cathode-ray tube |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34161495A JP3464328B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 陰極線管および該陰極線管を用いたディスプレイ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09180653A true JPH09180653A (ja) | 1997-07-11 |
| JP3464328B2 JP3464328B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=18347452
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34161495A Expired - Fee Related JP3464328B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 陰極線管および該陰極線管を用いたディスプレイ装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5635793A (ja) |
| JP (1) | JP3464328B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100349902B1 (ko) * | 1996-02-28 | 2002-12-26 | 삼성에스디아이 주식회사 | 음극선관 |
| US6498443B2 (en) * | 2000-06-15 | 2002-12-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Color TV tube apparatus and color display tube apparatus |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4853588A (en) * | 1986-09-05 | 1989-08-01 | Denki Onkyo Co., Ltd. | Deflection yoke apparatus with means for reducing unwanted radiation |
| US5189348A (en) * | 1989-06-09 | 1993-02-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Cathode ray tube apparatus intended to reduce magnetic fluxes leaked outside the apparatus |
| JP2882498B2 (ja) * | 1991-08-28 | 1999-04-12 | 三菱電機株式会社 | 陰極線管用装置 |
| JPH05283020A (ja) * | 1992-03-31 | 1993-10-29 | Sony Corp | 陰極線管 |
| JPH05290759A (ja) * | 1992-04-09 | 1993-11-05 | Toshiba Corp | 陰極線管装置 |
| JP2708324B2 (ja) * | 1992-04-23 | 1998-02-04 | 三菱電機株式会社 | 陰極線管装置 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP34161495A patent/JP3464328B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-06-27 US US08/672,120 patent/US5635793A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3464328B2 (ja) | 2003-11-10 |
| US5635793A (en) | 1997-06-03 |
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