JP2002289122A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JP2002289122A
JP2002289122A JP2001091094A JP2001091094A JP2002289122A JP 2002289122 A JP2002289122 A JP 2002289122A JP 2001091094 A JP2001091094 A JP 2001091094A JP 2001091094 A JP2001091094 A JP 2001091094A JP 2002289122 A JP2002289122 A JP 2002289122A
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ray tube
face panel
cathode ray
explosion
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JP2001091094A
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Yukio Murayama
幸男 村山
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極線管のフェースパネル面側から外部に向
けて放射される交流電場を抑制するためにフェースパネ
ル面に導電膜を形成し、この導電膜を導電テープとハン
ダによって接続したり、銅箔テープによってアースした
り、あるいは回路的にキャンセルしていたが、環境的な
問題や破損の恐れ、あるいは高価となる等一長一短であ
ったが、簡単な方法で確実に放射交流電場を抑制した陰
極線管を提供する。 【解決手段】 フェースパネル12のスカート部11に
管軸方向に沿うガイド溝34を形成するとともに、この
ガイド溝34のフェースパネル12側に嵌合部35を形
成し、これら嵌合部35及びガイド溝34に、頭部32
及び脚部33からなる断面L字状の導電体31を挿入
し、頭部32を含むフェースプレート12上に導電性膜
27をコーティングし、脚部33を防爆バンド25によ
って固定し、導電性膜27を導電体31及び防爆バンド
25を介してアースする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管のフェー
スパネル面側から放射される交流電場を抑制するように
構成した陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的にカラーテレビジョン受像
機やカラー端末ディスプレイ等の画像表示装置に使用さ
れている陰極線管は、図6及び図7に示すように、画面
が略矩形状を呈するフェースパネル51と、このフェー
スパネル51に一体的に接合されたファンネル52を有
する外囲器を備えており、このフェースパネルの内面に
は、青、緑、赤に発光する3色蛍光体層を有する蛍光体
スクリーン53が形成されている。
【0003】また、外囲器内には、この蛍光体スクリー
ン53に対向して、センタービーム54G及び一対のサ
イドビーム54B,54Rからなる3電子ビーム(図6
では一本の電子ビームのみを54として示す)が通過し
色選別を行うためのシャドウマスク55が配置され、こ
のシャドウマスク55は、マスクフレーム56に固定さ
れるとともに、このマスクフレーム56は、フェースパ
ネル51の内側面に設けたスタッドピン57に弾性支持
体58を介して取着されている。
【0004】更に、ファンネル52のネック59内に
は、電子ビーム54を放出する一列に水平方向に配列さ
れたインライン型の電子銃60が配設されており、この
電子銃60から放出された電子ビーム54を、ファンネ
ル52の外側に装着された偏向ヨーク61の発生するピ
ンクッション型の水平偏向磁界、及びバレル型の垂直偏
向磁界からなる非斉一磁界によって偏向することで、蛍
光体スクリーン53を水平、垂直方向に走査することに
よって、電子ビーム54を自己集中するセルフコンバー
ゼンス方式にて、蛍光体スクリーン53上にカラー画像
を再生表示している。
【0005】また、ファンネル52の外周面には、防爆
バンド62が嵌合されており、この防爆バンド62に
は、筐体(図示せず)等に取着するためのラグ金具63
が溶接等で固定されている。また、後述するように、フ
ェースパネル51の前面表面上に下層導電性膜64、及
びその上面に上層膜65が夫々コーティングされてい
る。更に、このコーティングされたフェースパネル51
の画像を表示する有効面66の周囲に位置する非有効面
67部分に、コーティングの上からハンダ68が溶着さ
れ、このハンダ68と補強バンド62間を導電テープ6
9にて接続して、陰極線管が構成されている。
【0006】ところで最近では、パーソナルコンピュー
タ(PC)等の普及がめざましく、PCを操作するにあ
たっては、端末ディスプレイ用の陰極線管を搭載した画
像表示装置を比較的至近距離で、しかも長時間に亘って
使用する機会が増えている。こうした状況の中で画像表
示装置から放射されている低周波交流電場が、人体に悪
影響を与えるのではないかとの懸念が持たれるようにな
ってきており、そのために、これら低周波交流電場を抑
制する技術の開発が重要視されている。特に北欧諸国で
は、AEF(Alternating Electric Fields)に関する
規格を定めて、所謂不要輻射電場を抑制するように規制
を行っている。
【0007】このAEFに関する規格の代表的なものと
しては、スウェーデン中央労働評議会のTCOガイドラ
インが広く知られているところである。このTCOガイ
ドラインでは、周波数が2kHz〜400kHzまでの
VLF(Very Low Frequency)帯域については、電界値
を陰極線管表面の正面から30cm及び周囲50cmで
1.0[V/m]以下に、また周波数が5Hz〜2kH
zまでのELF(Extremely Low Frequency)帯域につ
いては、電界値を陰極線管表面の正面から30cmで1
0[V/m]以下にするように規定化されている。
【0008】このような陰極線管を用いた画像表示装置
では、偏向ヨーク61を構成する水平偏向コイル及び垂
直偏向コイルに、通常数十kHzと比較的高い鋸歯状波
水平偏向電流、及び数十Hzの鋸歯状波垂直偏向電流を
流すことによって磁界を発生し、この磁界によって電子
ビーム54を偏向走査させている。従って、TCOガイ
ドラインで規定されているVLF帯域に水平偏向コイル
を含む水平偏向回路系が該当し、ELF帯域について
は、垂直偏向コイルを含む垂直偏向回路系が該当してい
る。
【0009】このような陰極線管から放射される交流電
場の発生要因の一つとしては、偏向ヨーク61の電位変
動によることが考えられる。即ち、水平偏向回路では、
通常使用される周波数が数十khzと比較的周波数が高
く、且つ、鋸歯状波電流を発生させるために帰線期間に
約1kvと高電圧のパルス電圧を水平偏向コイルに印加
している。これは偏向周波数に同期して時間変動する偏
向電圧が供給されることにより、偏向コイル内での電位
の空間的変化が高圧側から低圧側にかけて生じ、この電
圧はアース電位、つまり地上に対しても高くなっている
ことから、地上との間に変動電場を生じるためである。
このような偏向回路に偏向電圧が印加されたときに、偏
向ヨーク61から漏洩する交流電場は、図8(a)に示
すように、偏向電圧波形に略同期して変化するパルス状
の波形となっている。
【0010】また、別の発生要因としては、蛍光体スク
リーン53の電位変動を挙げることができる。これは陰
極線管の蛍光体スクリーン53に、通常25kV〜30
kV程度の高電圧を印加して、電子ビーム54を蛍光体
スクリーン53に向けて加速しているが、水平偏向周期
のうちで画像を表示する走査期間には、電子銃60から
放出されるマイナス電荷である電子ビーム54が蛍光体
スクリーン53に射突するために、蛍光体スクリーン5
3の電位を徐々に低下させていくが、画像の非表示期間
となる帰線期間には、電子銃60からの電子ビーム54
の放出が止まるために、蛍光体スクリーン53の電位が
復帰することによって、蛍光体スクリーン53の電位変
動が生じるものであり、この変動は、図8(b)に示す
ように、鋸歯状波の電位変動現象となる。従って、陰極
線管からは、図8(a)と(b)の両者が重なり合っ
て、図8(c)に示すような合成された波形の交流電場
が漏洩するものである。
【0011】これらの交流電場の放射漏洩に対する対策
として、ディスプレイ用モニターのような画像表示装置
では、画像を表示する有効面と非有効面67以外の筐
体、例えば背面や側面等については、陰極線管を金属板
等によって覆うことで容易に不要輻射電場をシールドす
ることができるが、画像を表示するフェースパネル51
の正面側については、画像を表示する部分であるため
に、金属板等の不透明な部材を使用してシールドするこ
とができない。
【0012】そこで、陰極線管の正面側となる画像表示
面から漏洩する不要輻射電場を低減するために、陰極線
管のフェースパネル51表面に、透明で表面抵抗値が1
Ω/□以下の下層導電性膜64と上層膜65を形成
し、この下層導電膜64をアースに接続することによっ
て、不要輻射電場をシールドすることができる。
【0013】この下層導電性膜64をアースに接続する
方法としては、図示のように、一般的にはフェースパネ
ル51表面の下層導電性膜64と上層膜65に、上層膜
65上から溶融ハンダ68を敷設することによって、夫
々の膜64,65を溶かし、ハンダ68と下層導電性膜
64とを電気的に接続する。更に、このハンダ68部を
電極として、ハンダ68部と防爆バンド62間を連結す
るように導電テープ69にて接続することによって、防
爆バンド62を介してアースに接続する方法がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下層導
電性膜64と上層膜65にハンダ68を敷設して、この
ハンダ68部を電極としてアースに接続する方法では、
ハンダ68に鉛が含まれているために、この鉛が環境に
悪影響を与えると危惧されており、この問題に対処する
ようにハンダレス化が進められている現況には、そぐわ
ない方法となっている。
【0015】また、特開平11−17385号公報に
は、フェースパネル上の導電膜の非有効面部分に銅箔導
電テープを、例えば30%以上の占有面積となるように
貼着し、このテープと防爆バンド間を別の導電テープで
接続して、シールドを図った陰極線管が開示されてい
る。この公報に記載された陰極線管によれば、当初の目
的を達成することができるものと推測されるが、シール
ドするためには、導電膜と銅箔導電テープと接続すると
ともに、更に銅箔導電テープと防爆バンド間を別の導電
テープで接続する必要があるために、シールド構成とす
るための作業工程数が多くなり効率的ではないばかり
か、完成された陰極線管の前面に銅箔導電テープが外部
に露呈された状態で貼着されているために、梱包や開梱
時、あるいは輸送搬送時もしくは筐体組込み時等に、銅
箔導電テープが剥がれたり破損して、確実なシールド効
果を発揮できない場合が想定される。
【0016】更に、このような構成上からの対策を行う
ことなく、電気的に処理を行う方法も、特開平10−9
2343号公報に記載されている。この公報に記載の方
法では、不要放射と同じ信号波形で極性のみを反転させ
た電圧波形信号を発生させ、この反転信号を補償電極に
供給することで、不要放射信号をキャンセルさせるよう
に構成したものが開示されている。しかしながらこのよ
うな方策では、特別に反転補償回路や補償電極を必要と
するために高価なものとなり、パーソナルユースには好
適な方法ではない。
【0017】本発明は、このような問題点に対処してな
されたもので、簡単な構成ながら確実に放射電場を抑制
することが可能な陰極線管を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、周縁にスカー
ト部を有する略矩形状のフェースパネルと、このフェー
スパネルに連接するファンネルと、このファンネルのネ
ック内に配置され電子ビームを放出する電子銃と、この
電子銃と対向するフェースパネル内面に形成した蛍光体
スクリーンと、このスクリーン側とは反対側のフェース
パネル外表面上に形成した導電性膜と、スカート部外周
に嵌着される防爆バンドとを備える陰極線管において、
スカート部外側に管軸方向に形成されたガイド溝、及び
このガイド溝に連接してフェースパネル側に形成した嵌
合部と、このガイド溝に脚部を挿入し、嵌合部に頭部を
挿入配置した断面L字状の導電体とを備え、この導電体
にて導電性膜と防爆バンド間を電気的に接続するように
したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る陰極線管につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】即ち、図1及び図2に示すように、画面が
略矩形状を呈しスカート部11を有するフェースパネル
12と、このフェースパネル12のスカート部11にフ
リットガラスによって一体的に接合されたファンネル1
3を有する外囲器を備えており、このフェースパネル1
2の内面には、青、緑、赤に発光する3色蛍光体層を有
する蛍光体スクリーン14が形成され、ファンネル13
の内外面には夫々内部導電膜(図示せず)と外部導電膜
15が形成され、更に、この内部導電膜に陽極電圧を供
給するためのアノードボタン16がファンネル13に設
けられている。この外部導電膜15は、アノードボタン
16部分を避けるように形成され、内部導電膜との間で
静電容量を形成している。
【0021】また、外囲器内には、この蛍光体スクリー
ン14に対向して、センタービーム17G及び一対のサ
イドビーム17B,17Rからなる3電子ビーム(図1
では一本のビームのみを17として示す)が通過し色選
別を行うためのシャドウマスク18が配置され、このシ
ャドウマスク18は、マスクフレーム19に固定される
とともに、このマスクフレーム19は、フェースパネル
12の内側面に設けたスタッドピン20に弾性支持体2
1を介して取着されている。
【0022】更に、ファンネル13のネック22内に
は、電子ビーム17を放出する一列に水平方向に配列さ
れたインライン型の電子銃23が配設されており、この
電子銃23から放出された電子ビーム17を、ファンネ
ル13の外側に装着された偏向ヨーク24の発生するピ
ンクッション型の水平偏向磁界、及びバレル型の垂直偏
向磁界からなる非斉一磁界によって偏向することで、蛍
光体スクリーン14を水平、垂直方向に走査することに
よって、電子ビーム17を自己集中するセルフコンバー
ゼンス方式にて、蛍光体スクリーン14上にカラー画像
を再生表示している。
【0023】また、ファンネル13の外周面には、防爆
バンド25が焼嵌め方式等によって嵌着されており、こ
の防爆バンド25には、筐体(図示せず)等に取着する
ためのラグ金具26が、外周4箇所の位置に溶接等で固
定されている。また後述するように、フェースパネル1
2の前面表面上に下層導電性膜27及びその上面に上層
膜28が夫々コーティングされている。このコーティン
グされた下層導電性膜27のフェースパネル12面の画
像を表示する有効面29の周りに位置する非有効面30
部分には、例えば金属製の断面L字状の導電体31の頭
部32が介在配置され、この導電体31の脚部33は、
防爆バンド25の下側部分まで延在し、防爆バンド25
によって締付け固定されるとともに、電気的にも接続さ
れるようになされて陰極線管が構成されている。
【0024】この導電体31とフェースパネル12と
は、次のように構成される。
【0025】即ち、フェースパネル12は、図3に示す
ように、スカート部11の対向する一対の側部外側面
に、管軸方向に凹状のガイド溝34を形成し、このガイ
ド溝34のフェースパネル12側に、このガイド溝34
と略直角に凹状の嵌合部35を形成する。一方、導電体
31は、図4に示すように、金属材料によって断面L字
状に形成されており、一端にスカート部11に形成した
ガイド溝34内に挿入される脚部33と、この脚部33
の一端に形成した頭部32から構成されている。
【0026】このような導電体31とフェースパネル1
2とは、図5に示すように、フェースパネル12の前面
側から導電体31の脚部33を、図中矢印方向にガイド
溝34に沿わせて導電体31の頭部32が嵌合部35に
到達するまで挿入する。この際に、ガイド溝34の深さ
をd1とし、導電体31脚部33の厚さをt1としたと
きに、d1<t1の関係に設定することによって、導電
体31を防爆バンド25をスカート部11外周に嵌着す
る際に、容易に導電体31を防爆バンド25によって固
定することができる。
【0027】また、嵌合部35の深さをd2とし、頭部
32の厚さをt2としたときに、d2≦t2の関係に設
定するのが好ましいが、コーティングの際に下層導電性
膜27が流動性を備えている場合には、d2>t2の関
係でも差支えない。頭部32の面とフェースパネル12
の面とが略同じ高さの場合が、コーティングする場合に
は作業性が良く、また均一に導電性膜27を形成するこ
とが可能となるので、最良の状態といえる。
【0028】なお、導電体31を装着した後に、緩衝用
のテープ(図示せず)をスカート部11に巻回した後
に、防爆バンド25を取付けるような場合には、導電体
31と防爆バンド25間を導電テープ(図示せず)によ
って電気的に接続すればよく、導電体31の脚部33を
緩衝用のテープ上に配置して、脚部33が緩衝用テープ
と防爆バンド25間に位置するようにした後に、防爆バ
ンド25を締付けるようにすれば、導電テープは必ずし
も必要とはしない。
【0029】このように、導電体31がフェースパネル
12のスカート部11に形成したガイド溝34及び嵌合
部35内に配置され、防爆バンド25にて締付け固定さ
れた後に、最後の作業として下層導電性膜27及び上層
膜28がフェースパネル12表面上に形成される。
【0030】即ち、200〜300℃程度の高温にて透
明な導電性塗料をフェースパネル12表面にコーティン
グ処理を行い、フェースパネル12の外表面並びにこの
フェースパネル12の外表面と略同じ程度の高さ位置に
配置されている導電体31の頭部32外表面上に、TC
Oガイドラインの規定を満たすに必要な表面抵抗値が1
Ω/□以下の値を有する透明な下層導電性膜27を
形成し、その後に、この下層導電性膜27の上に、更に
上層膜28をコーティングにて形成している。
【0031】従って、この下層導電性膜27と防爆バン
ド25とは、導電体31を介して電気的に接続されて同
電位となっており、防爆バンド25とファンネル13外
部に形成した黒鉛からなる外部導電膜15がアースに接
続されているために、下層導電性膜27は、導電体31
を通して防爆バンド25からアース電位に導かれること
になり、確実にアースすることができる。
【0032】このような構成とすることにより、陰極線
管から漏洩する漏洩電場は、下層導電性膜27と導電体
31を介して確実にアース電位に導くことができ、十分
にシールドすることができ、漏洩電界を抑制することが
できるとともに、導電体31の頭部32外表面に下層導
電膜27がコーティングされるので、電気的な接続も確
実に行え、更に導電体31は、フェースパネル12の上
層膜28外部には露呈することもないので、梱包や開
梱、あるいは輸送搬送中の破損事故等も発生することが
ないばかりか、フェースパネル12外表面上にはテープ
等が散見されないので、美観上も好印象を与えることに
なり商品価値を高めることも期待できるものである。
【0033】なお、本発明は上記説明の実施の形態に限
定されることなく、例えば導電体の脚部の形状は、長方
形状に限らず円形や半円形状のものでも差支えなく、更
に導電体は、少なくとも1箇所に配置すれば差支えな
く、より確実にするために各辺に形成してもよい。また
導電体の装着は、ガイド溝に沿ってフェースパネル面側
から装着させているが、ガイド溝及び脚部間に余裕を持
たせれば、スカート部の側面方向から装着するようにす
ることも可能であり、更には導電体として金属製に限ら
ず耐温性の高い素材で形成することも可能で、またカラ
ー陰極線管に限らず白黒用の陰極線管にも適用可能であ
る等、その他種々の応用や変形が可能なことは言うまで
もない。
【0034】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明の陰極線管
によれば、環境に悪影響を与える恐れのある鉛が含まれ
ているハンダを使用することなく、確実に陰極線管から
漏洩する交流電場をアース電位に設定することができる
ばかりでなく、導電性膜外表面上に露呈する部分がない
ので、破損等による不完全アース等の事態も予防するこ
とが可能となり、且つ美観的にも優れているので、商品
価値を向上させつつ確実に放射される交流電場を抑制す
ることができる陰極線管を提供することができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー陰極線管を示す一部切欠側
面図。
【図2】同じくカラー陰極線管を示す正面図。
【図3】同じくフェースパネルのスカート部を示す斜視
図。
【図4】同じく導電体を示す斜視図。
【図5】同じくスカート部と導電体との装着状態を説明
するための説明図。
【図6】従来のカラー陰極線管を示す一部切欠側面図。
【図7】同じくカラー陰極線管を示す正面図。
【図8】同じくカラー陰極線管から放射される交流電場
を説明するための電圧波形図。
【符号の説明】
11:スカート部 12:フェースパネル 13:ファンネル 14:蛍光体スクリーン 17:電子ビーム 22:ネック 23:電子銃 25:防爆バンド 27:下層導電性膜 28:上層膜 31:導電体 32:頭部 33:脚部 34:ガイド溝 35:嵌合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁にスカート部を有する略矩形状のフ
    ェースパネルと、このフェースパネルに連接するファン
    ネルと、このファンネルのネック内に配置され電子ビー
    ムを放出する電子銃と、この電子銃と対向する前記フェ
    ースパネル内面に形成した蛍光体スクリーンと、このス
    クリーン側とは反対側の前記フェースパネル外表面上に
    形成した導電性膜と、前記スカート部外周に嵌着される
    防爆バンドとを備える陰極線管において、 前記スカート部外側に管軸方向に形成されたガイド溝、
    及びこのガイド溝に連接して前記フェースパネル側に形
    成した嵌合部と、このガイド溝に脚部を挿入し、嵌合部
    に頭部を挿入配置した断面L字状の導電体とを具備し、 この導電体にて前記導電性膜と防爆バンド間を電気的に
    接続したことを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 前記導電体は、その頭部外表面をフェー
    スパネル外表面と略同一面となるように配置され、この
    頭部を含めてフェースパネル外表面上に導電性膜が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記導電性膜は、表面抵抗値が10Ω
    /□以下に設定したことを特徴とする請求項1または2
    記載の陰極線管。
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