JP2882498B2 - 陰極線管用装置 - Google Patents

陰極線管用装置

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JP2882498B2
JP2882498B2 JP3240340A JP24034091A JP2882498B2 JP 2882498 B2 JP2882498 B2 JP 2882498B2 JP 3240340 A JP3240340 A JP 3240340A JP 24034091 A JP24034091 A JP 24034091A JP 2882498 B2 JP2882498 B2 JP 2882498B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビモニタ、ディ
スプレイ装置等に用いられる陰極線管用装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の陰極線管を示す側面図であ
り、図において、1は内部に電子銃を有するネック部で
端子ピン1aを有する。2はネック部1に一体的に連な
る漏斗状のファンネル部、3はファンネル部2の前部に
フリットガラスにより接着され前面に蛍光体膜が塗布さ
れたパネル部、4はファンネル部2のネック部1寄りの
部分に嵌挿されて装着された水平偏向コイル及び垂直偏
向コイル等を含む偏向ヨーク、5はファンネル部2の表
面に塗布されて陰極線管に静電容量を付加する黒鉛等
の導電膜、6はファンネル部2に設けられた高圧アノー
ドボタン、7はファンネル部2とパネル部3との接着部
を締付ける金属バンド、8は金属バンド7に設けられ
陰極線管をキャビネット等に取付けるための取付部であ
る。
【0003】次に動作について説明する。ネック部1の
内部に設けた電子銃に端子ピン1aより映像信号を加え
ることにより、この電子銃より電子ビームが発射され
る。この電子ビームは偏向ヨーク4の磁界により水平及
び垂直方向に偏向され、ファンネル部2内を通ってパネ
ル部3の前面に設けられた蛍光膜に衝突する。これによ
り蛍光膜が発光して画像が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の陰極線管は以上
のよう構成になっているので、偏向ヨーク4から発生
する交番電界をシールドする措置が取られておらず、こ
のため人体に有害とされる上記交番電界がファンネル部
2を透過して陰極線管の前面より外部に放射されるとい
う問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、偏向ヨークから発生し、陰極線
管より放射される交番電界をシールドする機能をもった
陰極線管装置を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る陰
極線管装置は、偏向ヨークとこの偏向ヨークが装着さ
れるファンネル部表面との間に分離可能に漏斗状絶縁物
を設けさらにこの漏斗状絶縁物の内側は別体の漏斗状
導電体を設け、これ等よりなる偏向ヨーク部材を陰極線
管に組立てた状態でこの漏斗状導電体をファンネル部表
面の導電膜と接触させることにより、静電遮へい体と
るものである。
【0007】請求項2の発明に係る陰極線管用装置は、
上記漏斗状絶縁物の内面に上記導電体として内面に塗布
された黒鉛等の導電膜である。
【0008】
【作用】請求項1,2の発明における陰極線管装置
は、偏向ヨークの開口部前面を覆うように導電体が形成
されるので、この陰極線管のファンネル部表面に0Vの
等電位面、即ち、電界シールド面を形成することが可能
となる。
【0009】
【実施例】実施例1. 以下、請求項1の発明の一実施例を図について説明す
る。図1において1〜8は図4の同一符号部分と対応
し、説明を省略する。9は偏向ヨーク4の内側に分離可
能に設けられた漏斗状絶縁物、10はこの漏斗状絶縁物
とファンネル部2表面との間に分離可能に設けられた
導電体、11は漏斗状導電体10とファンネル部2の導
電膜5とが接触する接触部であり、この部分で接触部1
1と漏斗状導電体10は結果的に接地されることにな
る。
【0010】図2は上記漏斗状絶縁物9、漏斗状導電体
10の具体的な構成を示すもので、偏向ヨーク4の内側
に漏斗状の絶縁物9を嵌挿し、さらにこの漏斗状絶縁物
9の内側に漏斗状の漏斗状導電体10を嵌挿する。
【0011】次に動作について説明する。上記構成によ
れば、漏斗状導電体10とファンネル部2の導電膜5と
が接触部11を介して接続されかつ接地されることによ
り、漏斗状導電体10が0Vの等電位面となり、偏向ヨ
ーク4の開口部前面に電界シールド効果を持つシールド
面が形成される。また、偏向ヨーク4と漏斗状導電体1
0とは漏斗状絶縁物9により絶縁されるので、偏向ヨー
ク4に設けられた水平及び垂直コイルと漏斗状導電体1
0との絶縁が図られる。
【0012】実施例2. 図3は請求項2の発明の一実施例を示すもので、上記
斗状導電体10のかわ として、漏斗状絶縁物9の内側
に塗布された黒鉛等の導電膜10aを塗布したものであ
る。
【0013】上記実施例1,2によれば、陰極線管
置のパネル部3側、即ち、前方から外部に放射される交
番電界の電界強度を従来より40%程度に減衰できるこ
とが実験により確認されている。
【0014】
【発明の効果】以上のように、請求項1,2の発明によ
れば、偏向ヨークの内側分離可能な状態に漏斗状絶縁
物を設け、さらにその内側漏斗状導電体を設、こ
導電体の一部をファンネル部の導電膜と接触させるよう
に構成したので、簡単な構成で偏向ヨーク前面に電界シ
ールド面を簡単に形成することができるとともに、外部
に放射される交番電界を有効に減衰させることができる
ので陰極線管の仕様を変更することなく、シールド面の
用途に合わせ容易に変換することが取外し自在にできる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例による陰極線管
置の側面図である。
【図2】同装置の要部の分解斜視図である。
【図3】請求項2の発明の一実施例による陰極線管
置の要部の分解斜視図である。
【図4】従来の陰極線管の側面図である。
【符号の説明】
2 ファンネル部 4 偏向ヨーク 5 陰極線管にコートされている導電膜 9 漏斗状絶縁物 10 漏斗状導電体 10a 漏斗状絶縁物の内側に塗布された黒鉛等の導電
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/88

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管のファンネル部表面に導電膜が
    設けられると共に上記ファンネル部に偏向ヨークが装着
    されるようにした陰極線管装置において、上記偏向ヨ
    ークの内面側に分離可能な状態に漏斗状絶縁物が設けら
    れ、上記漏斗状絶縁物と上記ファンネル部表面との間に
    は別体の漏斗状導電体が設けられており、これ等よりな
    る偏向ヨーク部材を組立ることにより、上記陰極線管の
    ファンネル部表面の導電膜と、上記漏斗状導電体が導通
    状態となることを特徴とする陰極線管装置。
  2. 【請求項2】 上記導電体は、上記漏斗状絶縁物の内面
    に塗布された黒鉛等の導電膜である請求項1記載の陰極
    線管用装置。
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US6378671B1 (en) * 2000-03-29 2002-04-30 Lord Corporation Magnetically actuated motion control device

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JPS5837281U (ja) * 1981-08-31 1983-03-10 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 陰極線管

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