JPH05283020A - 陰極線管 - Google Patents
陰極線管Info
- Publication number
- JPH05283020A JPH05283020A JP7797292A JP7797292A JPH05283020A JP H05283020 A JPH05283020 A JP H05283020A JP 7797292 A JP7797292 A JP 7797292A JP 7797292 A JP7797292 A JP 7797292A JP H05283020 A JPH05283020 A JP H05283020A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray tube
- cathode ray
- deflection yoke
- conductive film
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 陰極線管の前方に漏れるＶＬＦ(very low fr
equency), ＥＬＦ(extralow frequency）領域の電界を
低減させる。 【構成】 陰極線管体の偏向ヨーク９が配される領域を
含むファンネル部外周にアノードボタンを除いて導電性
膜６を被着形成し、偏向ヨーク９と導電性膜６間に絶縁
膜１０を介装して構成する。
equency), ＥＬＦ(extralow frequency）領域の電界を
低減させる。 【構成】 陰極線管体の偏向ヨーク９が配される領域を
含むファンネル部外周にアノードボタンを除いて導電性
膜６を被着形成し、偏向ヨーク９と導電性膜６間に絶縁
膜１０を介装して構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば端末ディスプレ
イ装置等に使用される陰極線管に関する。
イ装置等に使用される陰極線管に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、ＶＬＦ(very low frequency, 2kH
z 〜400kHz）領域、ＥＬＦ(extra lowfrequency, 5Hz
〜2kHz）領域の電磁界が人体に及ぼす影響が問題になり
つつあり、例えば端末ディスプレイ装置等の陰極線管で
は、偏向ヨークや、陰極線管セットにより発生するこの
ＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電磁界の対策が検討されてきてい
る。
z 〜400kHz）領域、ＥＬＦ(extra lowfrequency, 5Hz
〜2kHz）領域の電磁界が人体に及ぼす影響が問題になり
つつあり、例えば端末ディスプレイ装置等の陰極線管で
は、偏向ヨークや、陰極線管セットにより発生するこの
ＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電磁界の対策が検討されてきてい
る。
【０００３】陰極線管体がキャビネット内に配されてい
る従来の陰極線管では、キャビネットをシールドするこ
とはできても、陰極線管体の管面を通ってくる電磁界を
防ぐことが難しく、このため、陰極線管体の管面に低抵
抗の膜を被着して導電性をもたせ、接地電位レベルで安
定させて電磁界を遮断する方法が一般的であった。
る従来の陰極線管では、キャビネットをシールドするこ
とはできても、陰極線管体の管面を通ってくる電磁界を
防ぐことが難しく、このため、陰極線管体の管面に低抵
抗の膜を被着して導電性をもたせ、接地電位レベルで安
定させて電磁界を遮断する方法が一般的であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、陰極線管
の性能を劣化させず、十分な導電性を得る材料はコスト
的に高価であり、逆にコスト的に安価なものは性能を著
しく劣化させてしまうのが現状である。
の性能を劣化させず、十分な導電性を得る材料はコスト
的に高価であり、逆にコスト的に安価なものは性能を著
しく劣化させてしまうのが現状である。
【０００５】本発明は、上述の点に鑑み、ＶＬＦ，ＥＬ
Ｆ領域の電磁界特に、そのうちの電界を低減させること
ができる陰極線管を提供するものである。
Ｆ領域の電磁界特に、そのうちの電界を低減させること
ができる陰極線管を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明に斯る陰極線管
は、陰極線管体１の偏向ヨーク９下の領域を含むファン
ネル部３の外周に、導電性膜６を形成して構成する。そ
して、この導電性膜６と陰極線管体１に配設された偏向
ヨーク９との間に絶縁体１０（１１）を介装するように
なす。
は、陰極線管体１の偏向ヨーク９下の領域を含むファン
ネル部３の外周に、導電性膜６を形成して構成する。そ
して、この導電性膜６と陰極線管体１に配設された偏向
ヨーク９との間に絶縁体１０（１１）を介装するように
なす。
【０００７】
【作用】本発明においては、陰極線管体１の偏向ヨーク
９下の領域を含むファンネル部３の外周に、導電性膜６
を形成し、この導電性膜６を電気的に接地電位に安定さ
せることにより、ＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電界が低減され
る。
９下の領域を含むファンネル部３の外周に、導電性膜６
を形成し、この導電性膜６を電気的に接地電位に安定さ
せることにより、ＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電界が低減され
る。
【０００８】また、陰極線管体１に配設された偏向ヨー
ク９と上記導電性膜６間に絶縁体１０（１１）を介装す
ることにより、偏向ヨーク９と導電性膜６間の電圧差に
より生ずる放電確率が著しく減少する。
ク９と上記導電性膜６間に絶縁体１０（１１）を介装す
ることにより、偏向ヨーク９と導電性膜６間の電圧差に
より生ずる放電確率が著しく減少する。
【０００９】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【００１０】ＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電界を低減する方法
としては、発生源（例えば偏向ヨーク等）をなくすこ
と、電界をシールドすること、相殺するための電界を与
えること等が考えられる。本例では、このうちの電界を
シールドする方法に関するものである。
としては、発生源（例えば偏向ヨーク等）をなくすこ
と、電界をシールドすること、相殺するための電界を与
えること等が考えられる。本例では、このうちの電界を
シールドする方法に関するものである。
【００１１】本例は、図１に示すように、パネル部２、
ファンネル部３及びネック部４からなる陰極線管体１に
おいて、そのパネル部２、ネック部４を除くファンネル
部、即ち、偏向ヨークが配される領域を含むファンネル
部３の外面にアノードボタン５を除く全周にわたって導
電性膜６を被着形成し、この導電性膜６に接地電位を与
えるようになす。
ファンネル部３及びネック部４からなる陰極線管体１に
おいて、そのパネル部２、ネック部４を除くファンネル
部、即ち、偏向ヨークが配される領域を含むファンネル
部３の外面にアノードボタン５を除く全周にわたって導
電性膜６を被着形成し、この導電性膜６に接地電位を与
えるようになす。
【００１２】この導電性膜６は、ネック部４側に延長形
成しても効果が変わらないので、ネック部４外面に延長
して形成する必要はない。また、パネル部２側にも延長
して形成しなくても十分効果が得られる。特に導電性膜
６のパネル部２側への延長は、パネル部２とファンネル
３間のフリットシール部での絶縁耐圧の劣化を招くので
好ましくない。
成しても効果が変わらないので、ネック部４外面に延長
して形成する必要はない。また、パネル部２側にも延長
して形成しなくても十分効果が得られる。特に導電性膜
６のパネル部２側への延長は、パネル部２とファンネル
３間のフリットシール部での絶縁耐圧の劣化を招くので
好ましくない。
【００１３】通常、陰極線管のファンネル部３において
は、図５に示すように、外装カーボン膜８が塗布形成さ
れている。ファンネル部３には偏向ヨークが配設される
ため、偏向ヨーク特にその水平偏向コイルと外装カーボ
ン膜８との間での放電を防止するために、偏向ヨークの
配される領域には外装カーボン膜８が塗布をされないと
同時に、ファンネル部全周でなく、一部所定間隔Ｌを離
して塗布されている。この外装カーボン膜８は、内装カ
ーボン膜との間で高圧整流回路の平滑用コンデンサを作
るために設けられており、アース（接地電位）に接続さ
れる。
は、図５に示すように、外装カーボン膜８が塗布形成さ
れている。ファンネル部３には偏向ヨークが配設される
ため、偏向ヨーク特にその水平偏向コイルと外装カーボ
ン膜８との間での放電を防止するために、偏向ヨークの
配される領域には外装カーボン膜８が塗布をされないと
同時に、ファンネル部全周でなく、一部所定間隔Ｌを離
して塗布されている。この外装カーボン膜８は、内装カ
ーボン膜との間で高圧整流回路の平滑用コンデンサを作
るために設けられており、アース（接地電位）に接続さ
れる。
【００１４】従って本例では、この外装カーボン膜を利
用し、この外装カーボン膜をアノードボタン５の領域を
除き、偏向ヨーク下の領域を含む全周にわたって塗布形
成して、導電性膜６を形成するようになす。この導電性
膜６では、外装カーボン膜が電気的に接地電位になる際
に、自動的に接地電位となり安定することになる。
用し、この外装カーボン膜をアノードボタン５の領域を
除き、偏向ヨーク下の領域を含む全周にわたって塗布形
成して、導電性膜６を形成するようになす。この導電性
膜６では、外装カーボン膜が電気的に接地電位になる際
に、自動的に接地電位となり安定することになる。
【００１５】一方、ファンネル部３に配設する偏向ヨー
クとこの導電性膜６との間に放電防止用の絶縁体を介装
する。例えば、図２及び図３に示すように、導電性膜６
の偏向ヨーク９が配される領域の表面に、絶縁膜１０を
形成する。
クとこの導電性膜６との間に放電防止用の絶縁体を介装
する。例えば、図２及び図３に示すように、導電性膜６
の偏向ヨーク９が配される領域の表面に、絶縁膜１０を
形成する。
【００１６】又は、図４に示すように、偏向ヨーク９の
内側に絶縁膜１１を形成する。さらには、偏向ヨーク９
と管体１即ち導電性膜６との間に絶縁物を挿入するよう
になす。
内側に絶縁膜１１を形成する。さらには、偏向ヨーク９
と管体１即ち導電性膜６との間に絶縁物を挿入するよう
になす。
【００１７】導電性膜６上に絶縁膜１０を形成する場合
には、絶縁膜１０の材質を熱伝導性のよいものを選ぶこ
とにより、偏向ヨーク９における発熱を低下させる利点
がある。
には、絶縁膜１０の材質を熱伝導性のよいものを選ぶこ
とにより、偏向ヨーク９における発熱を低下させる利点
がある。
【００１８】上述の構成によれば、偏向ヨーク９やモニ
タセットにより発生するＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電界が、
導電性膜６により遮断され、陰極線管の前方に漏れる電
界が著しく低減される。従って簡単な構成で且つ比較的
安価にＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電界を低減することが出来
る。
タセットにより発生するＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電界が、
導電性膜６により遮断され、陰極線管の前方に漏れる電
界が著しく低減される。従って簡単な構成で且つ比較的
安価にＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電界を低減することが出来
る。
【００１９】また、従来の外装カーボン膜を利用できる
ので製造が簡単である。
ので製造が簡単である。
【００２０】偏向ヨーク９と導電性膜６との間に絶縁膜
１０又は１１を形成し、又は絶縁物を介装することによ
り、偏向ヨーク９と陰極線管即ち導電性膜６のアース間
と耐圧効果を高めることができ、偏向ヨーク９及び導電
性膜６間の電位差により生じる放電確率を著しく減少す
ることができる。
１０又は１１を形成し、又は絶縁物を介装することによ
り、偏向ヨーク９と陰極線管即ち導電性膜６のアース間
と耐圧効果を高めることができ、偏向ヨーク９及び導電
性膜６間の電位差により生じる放電確率を著しく減少す
ることができる。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、陰極線管の管面を通っ
てくるＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電界を低減することができ
る。また、導電性膜を形成するという簡単な構成である
ため、製造も簡単且つ安価に行える。
てくるＶＬＦ，ＥＬＦ領域の電界を低減することができ
る。また、導電性膜を形成するという簡単な構成である
ため、製造も簡単且つ安価に行える。
【００２２】さらに、偏向ヨークと導電性膜の接地電位
間の耐圧を向上することができる。従って、人体に影響
の少ない、且つ信頼性の高い陰極線管を供給することが
できる。
間の耐圧を向上することができる。従って、人体に影響
の少ない、且つ信頼性の高い陰極線管を供給することが
できる。
【図１】本発明に係る陰極線管の例を示す構成図であ
る。
る。
【図２】本発明に係る陰極線管の他例を示す要部の構成
図である。
図である。
【図３】本発明に係る陰極線管の他例を示す断面図であ
る。
る。
【図４】本発明に係る陰極線管のさらに他例を示す断面
図である。
図である。
【図５】従来の陰極線管の要部の構成図である。
１ 陰極線管体 ２ パネル部 ３ ファンネル部 ４ ネック部 ５ アノードボタン ６ 導電性膜 ８ 外装カーボン膜 ９ 偏向ヨーク １１，１０ 絶縁膜
Claims (2)
- 【請求項１】 陰極線管体の偏向ヨーク下の領域を含む
ファンネル部の外周に、導電性膜が形成されて成る陰極
線管。 - 【請求項２】 陰極線管体に配設された偏向ヨークと導
電性膜との間に絶縁体が介装されて成る請求項１記載の
陰極線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7797292A JPH05283020A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7797292A JPH05283020A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 陰極線管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05283020A true JPH05283020A (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=13648824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7797292A Pending JPH05283020A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05283020A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0708474A1 (en) | 1994-10-19 | 1996-04-24 | Hitachi, Ltd. | Cathode-ray tube display unit in which unwanted radiant electric field from face plate of cathode-ray tube is decreased |
| US5635793A (en) * | 1995-12-27 | 1997-06-03 | Nitto Denko Corporation | Cathode-ray tube and display unit using the cathode-ray tube |
| US5689157A (en) * | 1992-05-08 | 1997-11-18 | Hitachi, Ltd. | Cathode-ray tube display unit in which unwanted radiant electric field from face plate of cathode-ray tube is decreased |
| US5701061A (en) * | 1992-05-08 | 1997-12-23 | Hitachi, Ltd. | Cathode-ray tube apparatus and yoke |
| DE19508483B4 (de) * | 1994-03-11 | 2006-01-26 | Sony United Kingdom Ltd., Weybridge | Kathodenstrahlröhre und Verfahren zu ihrer Vorbereitung für die Befestigung eines Ablenkjochs |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP7797292A patent/JPH05283020A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5689157A (en) * | 1992-05-08 | 1997-11-18 | Hitachi, Ltd. | Cathode-ray tube display unit in which unwanted radiant electric field from face plate of cathode-ray tube is decreased |
| US5701061A (en) * | 1992-05-08 | 1997-12-23 | Hitachi, Ltd. | Cathode-ray tube apparatus and yoke |
| DE19508483B4 (de) * | 1994-03-11 | 2006-01-26 | Sony United Kingdom Ltd., Weybridge | Kathodenstrahlröhre und Verfahren zu ihrer Vorbereitung für die Befestigung eines Ablenkjochs |
| DE19508483B8 (de) * | 1994-03-11 | 2006-05-18 | Sony United Kingdom Ltd., Weybridge | Kathodenstrahlröhre und Verfahren zu ihrer Vorbereitung für die Befestigung eines Ablenkjochs |
| EP0708474A1 (en) | 1994-10-19 | 1996-04-24 | Hitachi, Ltd. | Cathode-ray tube display unit in which unwanted radiant electric field from face plate of cathode-ray tube is decreased |
| US5635793A (en) * | 1995-12-27 | 1997-06-03 | Nitto Denko Corporation | Cathode-ray tube and display unit using the cathode-ray tube |
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