JPH09180207A - 光学ヘッド装置 - Google Patents

光学ヘッド装置

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JPH09180207A
JPH09180207A JP8014434A JP1443496A JPH09180207A JP H09180207 A JPH09180207 A JP H09180207A JP 8014434 A JP8014434 A JP 8014434A JP 1443496 A JP1443496 A JP 1443496A JP H09180207 A JPH09180207 A JP H09180207A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクに対向する対物レンズをトラッキ
ング移動させても光束に光軸ズレが発生しないようにす
る。 【解決手段】 固定光学系5からトラッキング方向に出
射される光束を、可動偏向手段13によりフォーカシン
グ方向とトラッキング方向とに直交する方向に偏向し、
この光束を固定偏向手段4によりフォーカシング方向に
偏向し、対物レンズ3を介して光ディスク2に入射させ
る。この時、移動連動機構により可動偏向手段13を対
物レンズ3と一体に移動させることにより、対物レンズ
3のトラッキング移動による光束の光軸ズレを発生させ
ないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズをトラ
ッキング方向に位置制御する光学ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクプレーヤーは、回転駆動する
光ディスクの記録情報を光学的に読み取る。この時、光
ディスクの記録情報を良好に読み取るため、光学ヘッド
装置により対物レンズをトラッキング方向に位置制御す
る。
【0003】このような光学ヘッド装置1の一従来例を
図30に基づいて以下に説明する。なお、図中では、フ
ォーカシング方向をFo 、トラッキング方向をTr 、と
して表示する。さらに、以下ではフォーカシング方向と
トラッキング方向とに直交する方向を便宜的にジッタ方
向と呼称し、図中ではJi として表示する。
【0004】光ディスク2にフォーカシング方向から対
向する位置には、ヘッド本体(図示せず)に対してトラ
ッキング方向に移動自在に支持された対物レンズ3と、
前記ヘッド本体に固定された固定偏向手段である固定ミ
ラー4とが、順番に配置されている。この固定ミラー4
にジッタ方向から対向する位置には、前記ヘッド本体に
固定された固定光学系5が配置されているので、この固
定光学系5と前記固定ミラー4とは相対的に位置不動に
配置されている。
【0005】前記固定光学系5は、発光素子である半導
体レーザ6を有しており、この半導体レーザ6の光軸上
に、コリメータレンズ7、偏光ビームスプリッタ8、四
分の一波長板9、が順番に配置されている。この四分の
一波長板9が固定ミラー4に対向しており、偏光ビーム
スプリッタ8の反射光路には、結像レンズ10と受光素
子11とが順番に配置されている。
【0006】このような構造の光学ヘッド装置1は、半
導体レーザ6から出射される光束を固定ミラー4により
フォーカシング方向に偏向し、対物レンズ3により収束
して光ディスク2のトラックに入射させる。この光ディ
スク2によりフォーカシング方向に反射された光束を対
物レンズ3により収束し、固定ミラー4により偏向す
る。この光束を偏光ビームスプリッタ8により偏向し、
受光素子11により読み取ってトラッキングエラーを検
出する。この検出されたトラッキングエラーに対応して
対物レンズ3をトラッキング方向に位置制御することに
より、光ディスク2に照射される光束の位置がトラック
上に調整される。このため、光ディスク2に情報を記録
する場合は、この情報をトラックに良好に記録すること
ができ、光ディスク2の情報を再生する場合は、そのト
ラックから情報を良好に再生することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような光学ヘッ
ド装置1では、対物レンズ3をトラッキング方向に位置
制御することにより、光ディスク2のトラックの記録情
報を固定光学系5により読み取ることができる。
【0008】しかし、固定光学系5を固定したまま対物
レンズ3のみをトラッキング方向に移動させると、固定
光学系5から対物レンズ3に入射する光束の光軸が変位
する光軸ズレが発生する。光学ヘッド装置1がトラッキ
ングエラーをプッシュプル方式で検出する場合、光軸ズ
レは検出信号のDC(Direct Current)オフセットとな
り、トラッキング制御の精度を低下させる。
【0009】また、図31に示すように、レーザ光の強
度は中央ほど強く周辺ほど弱いので、光軸ズレが発生す
ると対物レンズ3から光ディスク2に照射される光束の
強度が低下する。このため、光ディスク2に情報を記録
する場合は、そのトラックに情報を安定に記録すること
ができず、光ディスク2の情報を再生する場合は、その
トラックから情報を正確に再生することができない。し
かも、これらの課題はトラッキングエラーの検出方式に
関係なく発生する。
【0010】このような課題を解決した光学ヘッド装置
が、特開平4-14628 号公報に開示されている。この光学
ヘッド装置では、固定光学系がフォーカシング方向に出
射する光束を第一ミラーによりジッタ方向に偏向し、こ
の光束を第二ミラーによりフォーカシング方向に偏向し
て対物レンズに入射させる。この対物レンズと第一ミラ
ーと第二ミラーとが一体に回動自在に支持されており、
この回動中心に第一ミラーと固定光学系との光軸中心が
一致しているので、対物レンズはトラッキング方向と略
平行に移動する。
【0011】この光学ヘッド装置では、第一ミラーと第
二ミラーと対物レンズとが一体に回動するので、第二ミ
ラーから対物レンズに入射する光束に光軸ズレが発生す
ることがない。しかし、これではフォーカシング方向に
第一ミラーや固定光学系を配列することになるので、光
学ヘッド装置を光ディスクに垂直な方向に小型化するこ
とが困難である。
【0012】また、ミラー・レンズ並進方式の光学ヘッ
ド装置も、対物レンズと反射ミラーとを一体に移動させ
るので光軸ズレが発生しない。しかし、これは対物レン
ズをスプリングにより反射ミラーに対してフォーカシン
グ方向に変位自在に支持するので、トラッキングの動作
時に対物レンズが共振しやすい。また、これは構造的に
トラッキングを対物レンズの回動により実行する光学ヘ
ッド装置には適用できない。
【0013】例えば、ミラー・レンズ並進方式の光学ヘ
ッド装置において、対物レンズと共に反射ミラーを回動
させることも想定できるが、これでは対物レンズに入射
する光束の光軸も傾斜して集光性能が低下するため、光
ディスクに照射されるスポットが劣化する。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光ディスクに対向する対物レンズをトラッキング方向と
平行に移動自在に支持し、固定光学系の出射光を前記対
物レンズにより収束して光ディスクに入射させ、この光
ディスクの反射光を前記対物レンズを介して前記固定光
学系に入射させ、この固定光学系が検出するトラッキン
グエラーに対応して前記対物レンズをトラッキング方向
に位置制御する光学ヘッド装置において、前記固定光学
系からトラッキング方向に入射する光束をフォーカシン
グ方向とトラッキング方向とに直交する方向に偏向する
可動偏向手段を設け、この可動偏向手段から入射する光
束をフォーカシング方向に偏向して前記対物レンズを介
して前記光ディスクに入射させる固定偏向手段を設け、
前記可動偏向手段を前記対物レンズと一体に移動させる
移動連動機構を設けた。従って、固定光学系からトラッ
キング方向に出射される光束が可動偏向手段によりフォ
ーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方向に
偏向され、この光束が固定偏向手段によりフォーカシン
グ方向に偏向されて対物レンズを介して光ディスクに入
射される。この時、移動連動機構により可動偏向手段が
対物レンズと一体に移動されるので、対物レンズのトラ
ッキング移動による光束の光軸ズレが発生しない。
【0015】請求項2記載の発明は、光ディスクに対向
する対物レンズをトラッキング方向と略平行に移動する
よう回動自在に支持し、固定光学系の出射光を前記対物
レンズにより収束して光ディスクに入射させ、この光デ
ィスクの反射光を前記対物レンズを介して前記固定光学
系に入射させ、この固定光学系が検出するトラッキング
エラーに対応して前記対物レンズをトラッキング方向に
位置制御する光学ヘッド装置において、前記固定光学系
から入射する光束を偶数回だけ偏向する可動偏向手段を
設け、この可動偏向手段から入射する光束をフォーカシ
ング方向に偏向して前記対物レンズを介して前記光ディ
スクに入射させる固定偏向手段を設け、前記可動偏向手
段を前記対物レンズと一体に移動させる移動連動機構を
設けた。従って、固定光学系から出射される光束が可動
偏向手段による偶数回だけ偏向され、この光束が固定偏
向手段によりフォーカシング方向に偏向されて対物レン
ズを介して光ディスクに入射される。この時、移動連動
機構により可動偏向手段が対物レンズと一体に移動され
るので、対物レンズのトラッキング移動による光束の光
軸ズレが発生しない。
【0016】請求項3記載の発明は、光ディスクに対向
する対物レンズをトラッキング方向と略平行に移動する
よう回動自在に支持し、固定光学系の出射光を前記対物
レンズにより収束して光ディスクに入射させ、この光デ
ィスクの反射光を前記対物レンズを介して前記固定光学
系に入射させ、この固定光学系が検出するトラッキング
エラーに対応して前記対物レンズをトラッキング方向に
位置制御する光学ヘッド装置において、前記固定光学系
からフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交す
る方向に入射する光束をトラッキング方向に偏向する第
一可動偏向手段を設け、この第一可動偏向手段から入射
する光束をフォーカシング方向とトラッキング方向とに
直交する方向に偏向する第二可動偏向手段を設け、この
第二可動偏向手段から入射する光束をフォーカシング方
向に偏向して前記対物レンズを介して前記光ディスクに
入射させる固定偏向手段を設け、前記第一可動偏向手段
と前記第二可動偏向手段とを前記対物レンズと一体に移
動させる移動連動機構を設けた。従って、固定光学系が
フォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方
向に出射する光束が第一可動偏向手段によりトラッキン
グ方向に偏向され、この光束が第二可動偏向手段により
フォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方
向に偏向され、この光束が固定偏向手段によりフォーカ
シング方向に偏向されて対物レンズを介して光ディスク
に入射される。この時、移動連動機構により対物レンズ
と一体に移動されるので、対物レンズのトラッキング移
動による光束の光軸ズレが発生しない。
【0017】請求項4記載の発明は、光ディスクに対向
する対物レンズをトラッキング方向と略平行に移動する
よう回動自在に支持し、固定光学系の出射光を前記対物
レンズにより収束して光ディスクに入射させ、この光デ
ィスクの反射光を前記対物レンズを介して前記固定光学
系に入射させ、この固定光学系が検出するトラッキング
エラーに対応して前記対物レンズをトラッキング方向に
位置制御する光学ヘッド装置において、前記固定光学系
からトラッキング方向に入射する光束をフォーカシング
方向とトラッキング方向とに直交する方向に偏向する第
一可動偏向手段を設け、この第一可動偏向手段から入射
する光束をトラッキング方向に偏向する第二可動偏向手
段を設け、この第二可動偏向手段から入射する光束をフ
ォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方向
に偏向する第一固定偏向手段を設け、この第一固定偏向
手段から入射する光束をフォーカシング方向に偏向して
前記対物レンズを介して前記光ディスクに入射させる第
二固定偏向手段を設け、前記第一可動偏向手段と前記第
二可動偏向手段とを前記対物レンズと一体に移動させる
移動連動機構を設けた。従って、固定光学系がトラッキ
ング方向に出射する光束が第一可動偏向手段によりフォ
ーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方向に
偏向され、この光束が第二可動偏向手段によりトラッキ
ング方向に偏向され、この光束が第一固定偏向手段によ
りフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する
方向に偏向され、この光束が第二固定偏向手段によりフ
ォーカシング方向に偏向されて対物レンズを介して光デ
ィスクに入射される。この時、移動連動機構により対物
レンズと一体に移動されるので、対物レンズのトラッキ
ング移動による光束の光軸ズレが発生しない。
【0018】請求項5記載の発明は、光ディスクに対向
する対物レンズをトラッキング方向と略平行に移動する
よう回動自在に支持し、固定光学系の出射光を前記対物
レンズにより収束して光ディスクに入射させ、この光デ
ィスクの反射光を前記対物レンズを介して前記固定光学
系に入射させ、この固定光学系が検出するトラッキング
エラーに対応して前記対物レンズをトラッキング方向に
位置制御する光学ヘッド装置において、前記固定光学系
からフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交す
る方向に入射する光束を平行な偶数の透過面に順次透過
させる可動偏向手段を設け、この可動偏向手段から入射
する光束をフォーカシング方向に偏向して前記対物レン
ズを介して前記光ディスクに入射させる固定偏向手段を
設け、前記可動偏向手段を前記対物レンズと一体に移動
させる移動連動機構を設けた。従って、固定光学系がフ
ォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方向
に出射する光束が可動偏向手段の平行な偶数の透過面に
順次透過され、この光束が固定偏向手段によりフォーカ
シング方向に偏向されて対物レンズを介して光ディスク
に入射される。この時、移動連動機構により可動偏向手
段が対物レンズと一体に移動されるので、対物レンズの
トラッキング移動による光束の光軸ズレが発生しない。
【0019】請求項6記載の発明は、光ディスクに対向
する対物レンズをトラッキング方向と略平行に移動する
よう回動自在に支持し、固定光学系の出射光を前記対物
レンズにより収束して光ディスクに入射させ、この光デ
ィスクの反射光を前記対物レンズを介して前記固定光学
系に入射させ、この固定光学系が検出するトラッキング
エラーに対応して前記対物レンズをトラッキング方向に
位置制御する光学ヘッド装置において、前記固定光学系
からフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交す
る方向に入射する光束をフォーカシング方向に偏向する
第一可動偏向手段を設け、この第一可動偏向手段から入
射する光束をフォーカシング方向とトラッキング方向と
に直交する方向に偏向する固定偏向手段を設け、この固
定偏向手段から入射する光束をフォーカシング方向に偏
向して前記対物レンズを介して前記光ディスクに入射さ
せる第二可動偏向手段を設け、前記第一可動偏向手段と
前記第二可動偏向手段とを前記対物レンズと一体に移動
させる移動連動機構を設けた。従って、固定光学系がフ
ォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方向
に出射する光束が第一可動偏向手段によりフォーカシン
グ方向に偏向され、この光束が固定偏向手段によりフォ
ーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方向に
偏向され、この光束が第二可動偏向手段によりフォーカ
シング方向に偏向されて対物レンズを介して光ディスク
に入射される。この時、移動連動機構により第一可動偏
向手段と第二可動偏向手段とが対物レンズと一体に移動
されるので、対物レンズのトラッキング移動による光束
の光軸ズレが発生しない。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
及び図2に基づいて以下に説明する。なお、この実施の
第一の形態の光学ヘッド装置に関し、一従来例として前
述した光学ヘッド装置1と同一の部分は、同一の名称及
び符号を用いて詳細な説明は省略する。
【0021】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置12
では、図1に示すように、光ディスク2にフォーカシン
グ方向から対向する位置に、トラッキング方向に移動自
在な対物レンズ3と、固定的に配置された固定偏向手段
である固定ミラー4とが、順番に配置されている。この
固定ミラー4にジッタ方向から対向する位置には、可動
偏向手段である可動ミラー13が配置されており、この
可動ミラー13にトラッキング方向から対向する位置
に、固定光学系5が配置されている。
【0022】より詳細には、図2に示すように、前記固
定ミラー4や前記固定光学系5が固定されたヘッドベー
ス(図示せず)にレンズ支持部14が設けられており、
このレンズ支持部14には、レンズホルダ15が四本の
スプリングシャフト16により支持されている。これら
のスプリングシャフト16は各々が湾曲自在であるた
め、前記レンズホルダ15は、フォーカシング方向とト
ラッキング方向とに平行に移動自在である。このレンズ
ホルダ15の上部には前記対物レンズ3が装着されてお
り、前記レンズホルダ15の下部には前記可動ミラー1
3が一体に形成されているので、ここに前記可動ミラー
13を前記対物レンズ3と一体に移動させる移動連動機
構17が形成されている。
【0023】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置12では、固定光学系5からトラッキン
グ方向に出射される光束が、可動ミラー13によりジッ
タ方向に偏向される。この可動ミラー13によりジッタ
方向に偏向された光束が、固定ミラー4によりフォーカ
シング方向に偏向され、対物レンズ3により収束されて
光ディスク2のトラックに入射される。
【0024】そして、この光ディスク2によりフォーカ
シング方向に反射された光束が、対物レンズ3により収
束され、固定ミラー4によりジッタ方向に偏向される。
この固定ミラー4によりジッタ方向に偏向された光束
が、可動ミラー13によりトラッキング方向に偏向さ
れ、固定光学系5により読み取られる。
【0025】この固定光学系5の読取結果からトラッキ
ングエラーが検出されるので、このトラッキングエラー
に対応してレンズホルダ15がトラッキング方向に位置
制御される。このことにより、このレンズホルダ15に
装着された対物レンズ3が光ディスク2のトラックに追
従するので、このトラックに記録された情報が固定光学
系5により読み取られる。
【0026】この時、本実施の形態の光学ヘッド装置1
2では、上述のように対物レンズ3がトラッキング方向
に移動すると、この対物レンズ3の光軸は固定ミラー4
から入射する光束の光軸に対してトラッキング方向に移
動することになるが、実際には可動ミラー13が対物レ
ンズ3と一体にトラッキング方向に平行移動するので、
可動ミラー13から固定ミラー4に入射する光束も対物
レンズ3と同一にトラッキング方向に平行移動すること
になり、固定光学系5から可動ミラー13と固定ミラー
4とを介して対物レンズ3に入射する光軸ズレは発生し
ない。
【0027】このため、本実施の形態の光学ヘッド装置
12では、トラッキングエラーをプッシュプル方式で検
出する場合でも、この検出信号にDCオフセットが発生
することがないので、トラッキング制御を良好な精度で
実行できる。さらに、レーザ光の強度分布に起因して光
ディスク2に照射される光束の光量が変動することがな
く、固定光学系5が検出する光束の光量も変動しないの
で、光ディスク2に対する情報の記録や再生を高精度に
実行することができる。
【0028】しかも、本実施の形態の光学ヘッド装置1
2では、光束の光軸ズレを防止するために、多数の光学
素子をフォーカシング方向に配列する必要がないので、
フォーカシング方向に装置を小型化することが可能であ
る。さらに、対物レンズ3と可動ミラー13とはレンズ
ホルダ15に設けられて一体に移動するので、対物レン
ズ3が可動ミラー13に対して共振することもない。
【0029】なお、上述のようなレンズホルダ15のト
ラッキング方向の移動は、光ディスク2の回転によるト
ラックの微少な変位に対物レンズ3を追従させるトラッ
キング動作であり、光ディスク2のトラック間を移動す
るシーク動作では、光学ヘッド装置12の全体がヘッド
搬送機構(図示せず)によりトラッキング方向に搬送さ
れる。
【0030】また、本実施の形態の光学ヘッド装置12
では、対物レンズ3と可動ミラー13とを有するレンズ
ホルダ15をトラッキング方向とフォーカシング方向と
に移動自在に支持することを例示したが、本発明は上記
方式に限定されるものではなく、例えば、レンズホルダ
をトラッキング方向のみに移動自在に支持し、このレン
ズホルダに対物レンズをフォーカシング方向に移動自在
に装着することも可能である。
【0031】さらに、本実施の形態の光学ヘッド装置1
2では、対物レンズ3が装着されるレンズホルダ15に
可動ミラー13が一体に形成されているので、移動連動
機構17の構造が単純で生産性向上や小型軽量化が容易
であり、可動部分の質量を軽減して応答性を向上させる
こともできる。例えば、レンズホルダ15を金属により
製作する場合、その一面を精密に研磨することにより可
動ミラー13を形成することができる。しかし、本発明
は上記方式に限定されるものではなく、可動偏向手段と
なる可動ミラーを一個の部品として形成し、これと対物
レンズとを専用の移動連動機構で支持すること(図示せ
ず)等も可能である。
【0032】本発明の実施の第二の形態を図3ないし図
5に基づいて以下に説明する。なお、この実施の第二の
形態の光学ヘッド装置18に関し、実施の第一の形態と
して上述した光学ヘッド装置12と同一の部分は、同一
の名称及び符号を用いて詳細な説明は省略する。
【0033】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置18
では、図3及び図4に示すように、固定光学系5は光束
をジッタ方向に出射するよう配置されており、その光軸
上に第一可動偏向手段である第一可動ミラー19が配置
されている。この第一可動ミラー19はジッタ方向とト
ラッキング方向とに対して45°傾斜しており、この第一
可動ミラー19にトラッキング方向から対向する位置
に、第二可動偏向手段である第二可動ミラー20が配置
されている。
【0034】この第二可動ミラー20もジッタ方向とト
ラッキング方向とに対して45°傾斜しているので、これ
ら第一・第二可動ミラー19,20は直角に対向してお
り、この第二可動ミラー20が固定ミラー4にジッタ方
向から対向している。つまり、前記第一・第二可動ミラ
ー19,20は、固定光学系5から入射する光束を二回
の反射で固定ミラー4に向けて偏向するので、ここに光
束を偶数回だけ偏向する可動偏向手段が形成されてい
る。
【0035】また、図5に示すように、ヘッドベース
(図示せず)にはフォーカシング方向に湾曲自在な一対
の板バネ21が装着されており、これらの板バネ21の
先端には、レンズホルダ22がフォーカシング方向に連
通した一対のトーションバー23により回動自在に支持
されている。前記板バネ21と前記レンズホルダ22と
はジッタ方向に突出しているので、このレンズホルダ2
2の先端部に装着された対物レンズ3は、フォーカシン
グ方向と平行に移動自在に支持されると共に、トラッキ
ング方向と略平行に移動するよう回動自在に支持されて
いる。
【0036】前記レンズホルダ22の上部には前記対物
レンズ3が装着されており、前記レンズホルダ22の下
部には前記第一・第二可動ミラー19,20が一体に形
成されている。ここに前記第一・第二可動ミラー19,
20を前記対物レンズ3と一体に移動させる移動連動機
構24が形成されている。
【0037】本実施の形態の光学ヘッド装置18は、図
3に示すように、前記レンズホルダ22の回動中心であ
る軸Oと、前記第二可動ミラー20の光束が入射する位
置であるQ点との、ジッタ方向の距離をA、軸Oと前記
第一可動ミラー19の光束が入射する位置であるP点と
の、トラッキング方向の距離をB、軸Oと前記対物レン
ズ3の光軸中心とのジッタ方向の距離をR、とすると、 R=2A−B を満足するよう形成されている。なお、ここでは前記第
一・第二可動ミラー19,20の各々がトラッキング方
向とジッタ方向とに対して45°傾斜しているので、回動
中心の軸Oと前記第一・第二可動ミラー19,20の交
点Cとのジッタ方向の距離をA′とするとA′=A−B
/2となり、R=2A′も成立している。
【0038】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置18では、固定光学系5からジッタ方向
に出射される光束が、第一可動ミラー19によりトラッ
キング方向に偏向されてから第二可動ミラー20により
ジッタ方向に偏向される。このジッタ方向の光束が、固
定ミラー4によりフォーカシング方向に偏向され、対物
レンズ3により収束されて光ディスク2のトラックに入
射される。
【0039】そして、この光ディスク2によりフォーカ
シング方向に反射された光束が、対物レンズ3により収
束され、固定ミラー4によりジッタ方向に偏向される。
このジッタ方向の光束が、第二可動ミラー20によりト
ラッキング方向に偏向されてから第一可動ミラー19に
よりジッタ方向に偏向され、固定光学系5により読み取
られる。
【0040】この固定光学系5の読取結果によりトラッ
キングエラーが検出されるので、このトラッキングエラ
ーに対応してレンズホルダ22がトラッキング方向に回
動されることにより、対物レンズ3が光ディスク2のト
ラックに追従されて記録情報が固定光学系5により読み
取られる。
【0041】本実施の形態の光学ヘッド装置18では、
上述のようにレンズホルダ22の回動により対物レンズ
3をトラッキング方向に移動させるが、この対物レンズ
3と共に第一・第二可動ミラー19,20も一体に回動
する。これら第一・第二可動ミラー19,20は光束を
二回の反射で偏向するので、レンズホルダ22が軸Oを
中心に回動しても固定ミラー4に入射する光束の角度は
変化しない。
【0042】つまり、レンズホルダ22が微少な角度θ
だけ回動すると、固定光学系5から第一・第二可動ミラ
ー19,20を介して対物レンズ3に入射する光束は、
トラッキング方向に約2A′θだけ平行移動する。同時
に、対物レンズ3は、トラッキング方向に約Rθだけ移
動するが、R=2A′であるので、対物レンズ3は、変
位した光軸上に位置することになる。つまり、固定光学
系5から対物レンズ3に入射する光束に光軸ズレが発生
せず、対物レンズ3から固定光学系5に入射する光束に
も光軸ズレが発生しない。
【0043】このことを以下に詳述する。なお、ここで
は固定光学系5の出射光が対物レンズ3に入射する過程
を例示して説明するが、これは順番を逆転すれば光ディ
スク2の反射光が固定光学系5に入射する過程と同一で
ある。
【0044】まず、第一・第二可動ミラー19,20
は、初期状態ではトラッキング方向とジッタ方向とに対
して各々45°傾斜している。そこで、図3に示すよう
に、固定光学系5からジッタ方向に出射された光束が第
一可動ミラー19のP点に入射されると、ここで反射さ
れた光束はトラッキング方向と平行に第二可動ミラー2
0のQ点に入射され、ここで反射された光束はジッタ方
向と平行に固定ミラー4に入射される。
【0045】そして、軸Oを中心にレンズホルダ22が
反時計方向に微少な角度θだけ回動すると、第一・第二
可動ミラー19,20は、微少な角度θだけ回動すると
共にトラッキング方向とジッタ方向とに微少に移動す
る。第一・第二可動ミラー19,20が固定光学系5に
対してトラッキング方向に△yだけ平行移動すると、第
一・第二可動ミラー19,20により反射されて固定ミ
ラー4に出射される光束はトラッキング方向に2△yだ
け平行移動する。
【0046】一方、第一・第二可動ミラー19,20が
固定光学系5に対してジッタ方向に△xだけ平行移動し
ても、第一・第二可動ミラー19,20により反射され
て固定ミラー4に出射される光束は移動しない。また、
第一・第二可動ミラー19,20が交点cを中心に角度
θだけ回動しても、第一・第二可動ミラー19,20に
より反射されて固定ミラー4に出射される光束は移動し
ない。
【0047】つまり、レンズホルダ22が軸Oを中心に
角度θだけ回動すると、対物レンズ3に入射する光束は
2△yだけトラッキング方向に移動する。ここでは2△
y=(2A−B)θ=2A′θなので、光束の移動の距離
は2A′θである。一方、図3に示すように、対物レン
ズ3の光軸中心は、角度θの回動によりRθだけトラッ
キング方向に移動するが、この移動の距離はRθ=2
A′θなので、これは光束の移動の距離と一致する。
【0048】すなわち、本実施の形態の光学ヘッド装置
18では、トラッキング制御のためにレンズホルダ22
が角度θだけ回動すると、対物レンズ3に入射する光束
の光軸が2A′θだけトラッキング方向に移動するが、
この対物レンズ3も2A′θだけトラッキング方向に移
動するので、対物レンズ3に入射する光束に光軸ズレが
発生しない。同様に、光ディスク2により反射されて対
物レンズ3と第一・第二可動ミラー19,20とを介し
て固定光学系5に帰還する光束にも光軸ズレが発生しな
い。
【0049】このため、本実施の形態の光学ヘッド装置
18では、トラッキングエラーをプッシュプル方式で検
出する場合でも、この検出信号にDCオフセットが発生
することがないので、トラッキング制御を良好な精度で
実行できる。さらに、レーザ光の強度分布に起因して光
ディスク2に照射される光束の光量が変動することがな
く、固定光学系5が検出する光束の強度も変動しないの
で、光ディスク2に対する情報の再生や記録を高精度に
実行することができる。
【0050】しかも、本実施の形態の光学ヘッド装置1
8では、光束の光軸ズレを防止するために、多数の光学
素子をフォーカシング方向に配列する必要がないので、
フォーカシング方向に装置を小型化することが可能であ
る。さらに、対物レンズ3と第一・第二可動ミラー1
9,20とはレンズホルダ22に設けられて一体に移動
するので、対物レンズ3が第一・第二可動ミラー19,
20に対して共振することもない。
【0051】なお、本実施の形態の光学ヘッド装置18
では、対物レンズ3と第一・第二可動ミラー19,20
とを有するレンズホルダ22をトラッキング方向とフォ
ーカシング方向とに移動自在に支持することを例示した
が、本発明は上記方式に限定されるものではなく、例え
ば、レンズホルダをトラッキング方向のみに移動自在に
支持し、このレンズホルダに対物レンズをフォーカシン
グ方向に移動自在に装着することも可能である。
【0052】さらに、本実施の形態の光学ヘッド装置1
8でも、対物レンズ3が装着されるレンズホルダ22に
第一・第二可動ミラー19,20が一体に形成されてい
るので、移動連動機構24の構造が単純で生産性向上や
小型軽量化が容易であり、可動部分の質量を軽減して応
答性を向上させることもできる。例えば、レンズホルダ
22を金属により製作する場合、これに内角が直角の凹
部を精密に形成することにより第一・第二可動ミラー1
9,20を形成することができる。
【0053】なお、ここでは説明を簡略化するため、第
一・第二可動ミラー19,20を直角に対向させてトラ
ッキング方向とジッタ方向とに対して45°各々傾斜させ
た構造を例示したが、本発明は上記方式に限定されるも
のではなく、可動偏向手段が光束を偶数回だけ偏向する
ならば対物レンズ3の光軸ズレを防止できる。例えば、
図6に示すように、第一・第二可動ミラー19,20が
トラッキング方向とジッタ方向とに対して最初から所定
の角度に傾斜していても良く、図7に示すように、第一
・第二可動ミラー19,20の内角が直角でなくとも良
い。
【0054】図6に示すように、直角に対向する第一・
第二可動ミラー19,20がトラッキング方向とジッタ
方向とに対して所定の角度に傾斜している場合、第一可
動ミラー19から第二可動ミラー20まで連通する光束
の方向はトラッキング方向と平行でないが、R=2A′
が成立するならば、レンズホルダ22が軸Oを中心に角
度θだけ回動すると、対物レンズ3はRθだけトラッキ
ング方向に移動し、対物レンズ3に入射する光束は2
A′θだけトラッキング方向に移動するので、光軸ズレ
は発生しない。
【0055】なお、図7に示すように、第一・第二可動
ミラー19,20の内角が直角でない場合、これに上述
のような単純な条件を定義することは困難である。例え
ば、第一・第二可動ミラー19,20の内角が 105°、
第一可動ミラー19に入射する光束と第二可動ミラー2
0から出射される光束との延長線が回動中心の軸Oを通
過し、その内角が30°の場合、R≒1.527Aの場合に光
軸ズレは発生しない。
【0056】つまり、前述のように第一・第二可動ミラ
ー19,20を直角に対向させれば、単純な構造で光軸
ズレの発生を良好に防止することができ、第一・第二可
動ミラー19,20の内角を調節すれば、対物レンズ3
と固定光学系5とのレイアウトを変更することができる
ので、これらは製品の仕様等により選択することが好ま
しい。
【0057】また、ここでは対物レンズ3の光軸ズレを
防止するために可動偏向手段である第一・第二可動ミラ
ー19,20により光束を二回の反射で偏向することを
例示したが、これは反射の回数が偶数なら良く、例え
ば、四回や六回でも可能である。つまり、二回の反射は
必要にして充分な条件なので、上述した光学ヘッド装置
18は、最良の構造で光軸ズレを防止している。
【0058】さらに、ここでは可動偏向手段を第一・第
二可動ミラー19,20により形成したが、図8に示す
ように、これを一個の三角プリズム61により形成する
ことも可能である。この場合、第一・第二可動偏向手段
となる三角プリズム61の二つの反射面62,63の相
対位置を正確に管理することができ、既存の部品を利用
できるので、生産性を向上させることが可能である。こ
のような三角プリズム61は、固定光学系5と光ディス
ク2との間を往復する光束の偏光面を90°回転させるこ
とができるので、固定光学系5から四分の一波長板9を
省略することができる。
【0059】つまり、図9に示すように、このような三
角プリズム61の内部と外部との屈折率n1,n2 がn1
>n2の場合、光束の角度θが臨界角θc(sinθc=n2
/n1)を超えると、その三角プリズム61の反射面6
2,63は光束を全反射する。このように反射される光
束は、入射と反射との光路を含む平面での偏光成分と、
これに直交する平面での偏光成分とに位相差が発生す
る。この位相差は三角プリズム61の物性により変化す
るが、屈折率1.55〜1.56の光学ガラスにより作成した三
角プリズム61が空気中に位置する場合、光束の角度θ
=45°で位相差は約45°となる。
【0060】つまり、三角プリズム61の二つの反射面
62,63の反射により、固定光学系5から光ディスク
2に出射される光束を直線偏光から円偏光に変換するこ
とができ、光ディスク2から固定光学系5に帰還する光
束を円偏光から直線偏光に変換することができる。この
ように固定光学系5に帰還した直線偏光の光束は、固定
光学系5から出射される直線偏光の光束に対して偏光面
が90°回転しているので、これは偏光ビームスプリッタ
8により分離される。
【0061】つまり、三角プリズム61により光束を二
回の反射で偏向すると共に、その偏光面を90°回転させ
ることができるので、固定光学系5から四分の一波長板
9を省略することができ、固定光学系5の部品数を削減
して小型軽量化や生産性向上やコスト削減を実現するこ
とができる。
【0062】なお、上述のように三角プリズム61によ
り光束の偏光面を良好に回転させるためには、直線偏光
の光束の入射光軸と反射光軸とを含む平面内の偏光成分
と、これに直交する平面内の偏光成分とが、等しい必要
があるので、これを満足するように固定光学系5を光軸
中心に45°回動させて配置する必要がある。また、ここ
では偏光ビームスプリッタ8により光束を高効率に分離
することを例示したが、このような光束の分離をハーフ
ミラー等のビームスプリッタにより偏光とは無関係に実
現することもできる。
【0063】つぎに、本発明の実施の第三の形態を図1
0ないし図13に基づいて以下に説明する。なお、この
実施の第三の形態の光学ヘッド装置25に関し、実施の
第二の形態として上述した光学ヘッド装置18と同一の
部分は、同一の名称及び符号を用いて詳細な説明は省略
する。
【0064】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置25
では、図10に示すように、固定光学系5にトラッキン
グ方向から対向する位置に、可動偏向手段である平行プ
リズム26が配置されており、この平行プリズム26に
トラッキング方向から対向する位置に、第一固定偏向手
段である第一固定ミラー27が固定的に配置されてお
り、この第一固定ミラー27が、第二固定偏向手段であ
る第二固定ミラー4にジッタ方向から対向している。
【0065】前記平行プリズム26は、平面形状が平行
四辺形でジッタ方向と平行に配置されているので、その
両端に形成された第一可動偏向手段である第一反射面2
8と第二可動偏向手段である第二反射面29とは、光軸
方向には45°に傾斜して相互には平行に対向している。
このため、固定光学系5に前記第一反射面28がトラッ
キング方向から対向しており、前記第二反射面29に前
記第一固定ミラー27がトラッキング方向から対向して
いる。
【0066】図11に示すように、前記対物レンズ3と
前記平行プリズム26とは、一個のレンズホルダ30に
共通に装着されているので、ここに前記第一・第二反射
面28,29を前記対物レンズ3と一体に移動させる移
動連動機構31が形成されている。
【0067】本実施の形態の光学ヘッド装置25は、図
10に示すように、前記レンズホルダ30の回動中心で
ある軸Oと前記対物レンズ3の光軸中心とのジッタ方向
の距離をR、前記平行プリズム26の前記第一・第二反
射面28,29のジッタ方向の距離をTとすると、 R=T を満足するよう形成されている。
【0068】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置25も、レンズホルダ30の回動により
対物レンズ3をトラッキング方向に移動させるが、この
対物レンズ3と共に平行プリズム26も一体に回動す
る。この時、レンズホルダ30が微少な角度θだけ回動
すると、固定光学系5から平行プリズム26の第一・第
二反射面28,29を介して対物レンズ3に入射する光
束は、トラッキング方向に約Tθだけ平行移動する。同
時に、対物レンズ3は、トラッキング方向に約Rθだけ
移動するが、R=Tであるので、対物レンズ3は変位し
た光軸上に位置することになる。つまり、固定光学系5
から対物レンズ3に入射する光束に光軸ズレが発生せ
ず、対物レンズ3から固定光学系5に入射する光束にも
光軸ズレが発生しない。
【0069】このことを図12及び図13に基づいて以
下に詳述する。まず、平行プリズム26の第一・第二反
射面28,29は、初期状態ではトラッキング方向とジ
ッタ方向とに対して各々45°に傾斜している。そこで、
図12に示すように、固定光学系5からトラッキング方
向に出射された光束が第一反射面28のP点に入射され
ると、ここで反射された光束はジッタ方向と平行に第二
反射面29のQ点に入射され、ここで反射された光束は
トラッキング方向と平行に第一固定ミラー27に入射さ
れる。
【0070】そして、軸Oを中心にレンズホルダ30が
回動すると、平行プリズム26も回動して第一・第二反
射面28,29の位置も移動する。しかし、平行プリズ
ム26は、平行移動しても入射光と出射光との相対的な
位置関係は変化しないので、軸Oを中心とした平行プリ
ズム26の回動は、平行プリズム26が平行移動してP
点を中心に回動したことと同一に考えることができる。
つまり、平行プリズム26が軸Oを中心に微少な角度θ
だけ回動した場合、これは平行プリズム26がP点を中
心に角度θだけ回動したことに等しい。
【0071】このように傾斜した第一反射面28のP点
により反射された光束は、通常より角度2θ傾斜するた
め、この光束が第二反射面29に入射する位置Q″点
は、図13に示すように、Q点から距離t1 だけトラッ
キング方向に移動している。この距離t1 は、t1
〈PQ〉2θ=2Tθ となる。この時、第二反射面2
9は、近似的にトラッキング方向に約Tθだけ移動して
いるので、Q″点はQ点から距離t2 だけジッタ方向に
移動している。この距離t2 は、t2≒t1−〈QQ′〉
=2Tθ−Tθ=Tθ となる。
【0072】一方、対物レンズ3の光軸中心は、角度θ
の回動によりRθだけトラッキング方向に移動するが、
この移動の距離はR=TなのでTθである。
【0073】つまり、本実施の形態の光学ヘッド装置2
5では、トラッキング制御のためにレンズホルダ30が
角度θだけ回動すると、固定光学系5から平行プリズム
26の第一・第二反射面28,29を介して対物レンズ
3に入射する光束の光軸がTθだけトラッキング方向に
移動するが、この対物レンズ3もTθだけトラッキング
方向に移動しているので、対物レンズ3に入射する光束
に光軸ズレが発生しない。同様に、光ディスク2により
反射されて対物レンズ3と平行プリズム26の第一・第
二反射面28,29とを介して固定光学系5に帰還する
光束にも光軸ズレが発生しない。
【0074】このため、本実施の形態の光学ヘッド装置
25では、トラッキングエラーをプッシュプル方式で検
出する場合でも、この検出信号にDCオフセットが発生
することがないので、トラッキング制御を良好な精度で
実行できる。さらに、レーザ光の強度分布に起因して光
ディスク2に照射される光束の光量が変動することがな
く、固定光学系5が検出する光束の強度も変動しないの
で、光ディスク2に対する情報の再生や記録を高精度に
実行することができる。
【0075】しかも、本実施の形態の光学ヘッド装置2
5では、光束の光軸ズレを防止するために、多数の光学
素子をフォーカシング方向に配列する必要がないので、
フォーカシング方向に装置を小型化することが可能であ
る。さらに、対物レンズ3と平行プリズム26の第一・
第二反射面28,29とはレンズホルダ30に設けられ
て一体に移動するので、対物レンズ3が平行プリズム2
6の第一・第二反射面28,29に対して共振すること
もない。
【0076】なお、本実施の形態の光学ヘッド装置25
では、対物レンズ3のレンズホルダ30に別体の平行プ
リズム26を装着することで、その第一・第二反射面2
8,29により第一・第二可動偏向手段を実現すること
を例示したが、本発明は上記方式に限定されるものでは
なく、例えば、レンズホルダ30に装着した一対の反射
ミラーや、金属製のレンズホルダを研磨して形成した一
対の反射面でも、第一・第二可動偏向手段を実現するこ
とが可能である。
【0077】また、本実施の形態では平行プリズム26
の屈折を考慮していないので、実際に光学ヘッド装置2
5を製作する場合には、条件の修正が必要なこともある
が、平行プリズム26の回動により光軸が平行移動する
ことに変わりはない。
【0078】なお、ここでは説明を簡略化するため、第
一・第二反射面28,29を平行に対向させてトラッキ
ング方向とジッタ方向とに対して45°に各々傾斜させた
構造を例示したが、本発明は上記方式に限定されるもの
ではなく、可動偏向手段が光束を偶数回だけ偏向するな
らば対物レンズ3の光軸ズレを防止できる。例えば、第
一・第二反射面28,29が平行でなくとも良く、図1
4に示すように、第一・第二反射面28,29がトラッ
キング方向とジッタ方向とに対して最初から所定の角度
δに傾斜していても良い。
【0079】この場合、第一反射面28から第二反射面
29まで連通する光束の方向はトラッキング方向と平行
でないが、R=Ttanδ が成立するならば、レンズホル
ダ30が軸Oを中心に回動しても対物レンズ3に光軸ズ
レが発生しない。これを図14ないし図16に基づいて
以下に詳述する。
【0080】まず、レンズホルダ30の回動中心である
軸Oと対物レンズ3の光軸中心とのジッタ方向の距離を
R、第一・第二反射面28,29の光路の実際の距離を
t、そのジッタ方向の距離をTとする。そして、前述の
ようにレンズホルダ30の軸Oを中心とした微小な角度
θの回動は、平行プリズム26がP点を中心に角度θだ
け回動したことに等しい。
【0081】このように傾斜した第一反射面28のP点
により反射された光束は、通常より角度2θ傾斜するた
め、この光束が第二反射面29に入射する位置Q″点
は、図16に示すように、Q点から光軸と直交する方向
に距離2tθ だけ移動している。この時、第二反射面
29は、近似的に約tθだけ移動しているので、これに
対応してQ点はQ′点に移動している。
【0082】上述のようなQ点とQ″点とのジッタ方向
の距離xが、対物レンズ3に入射する光束がトラッキン
グ方向に移動する距離であり、これはQ点とQ′点との
ジッタ方向の距離aと、Q′点とQ″点とのジッタ方向
の距離bとの合計である。つまり、 a=tθsin(2δ−90)=tθ(sin2δ−cos2δ) b=tθ x=a+b=2tθsin2δ となる。ここで、 t=T/cos(2δ−90)=T/2sinδcosδ なので、x=Tθtanδ である。一方、対物レンズ3の
光軸中心は、角度θの回動によりRθだけトラッキング
方向に移動するが、この移動の距離はR=Ttanδ なの
でTθtanδ である。
【0083】つまり、本実施の形態の光学ヘッド装置2
5では、トラッキング制御のためにレンズホルダ30が
角度θだけ回動すると、固定光学系5から平行プリズム
26の第一・第二反射面28,29を介して対物レンズ
3に入射する光束の光軸がTθtanδ だけトラッキング
方向に移動するが、この対物レンズ3もTθtanδ だけ
トラッキング方向に移動しているので、対物レンズ3に
入射する光束に光軸ズレが発生しない。
【0084】なお、第一・第二反射面28,29が平行
でない場合、これに上述のような単純な条件を設定する
ことは困難である。つまり、第一・第二反射面28,2
9を平行に対向させれば、単純な構造で光軸ズレの発生
を良好に防止することができ、第一・第二反射面28,
29の内角を可変すれば、対物レンズ3と固定光学系5
とのレイアウトを変更することができるので、これらは
製品の仕様等により選択することが好ましい。
【0085】また、ここでは対物レンズ3の光軸ズレを
防止するために可動偏向手段である第一・第二反射面2
8,29により光束を二回の反射で偏向することを例示
したが、これは反射の回数が偶数なら良く、例えば、四
回や六回でも可能である。これを図17及び図18に基
づいて以下に説明する。
【0086】まず、平行プリズム26の内部で光束が反
射される回数が2nの場合、これは第一反射面28によ
るn回の反射と第二反射面29によるn回の反射とを意
味する。第一・第二反射面28,29のジッタ方向の距
離がtの場合、平行プリズム26が角度θだけ回動する
と第一・第二反射面28,29により一回ずつ反射され
る光束はtθだけ平行移動する。この平行移動が平行プ
リズム26の内部でn回だけ繰り返されるので、最終的
に出射される光束はntθだけ平行移動する。
【0087】ここで、平行プリズム26に入射する光束
と出射される光束とのジッタ方向の距離Tはntなの
で、平行プリズム26の角度θの回動による光束の移動
の距離はTθである。そして、対物レンズ3の移動の距
離はRθなので、前述のようにR=Tならば光軸ズレが
発生しない。
【0088】つぎに、本発明の実施の第四の形態を図1
9ないし図22に基づいて以下に説明する。なお、この
実施の第四の形態の光学ヘッド装置32に関し、実施の
第二の形態として前述した光学ヘッド装置18と同一の
部分は、同一の名称及び符号を用いて詳細な説明は省略
する。
【0089】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置32
では、図19に示すように、固定光学系5のジッタ方向
に、可動偏向手段である直方体プリズム33と固定ミラ
ー4とが順番に配置されている。前記直方体プリズム3
3は、直方体状に形成されてジッタ方向と平行に配置さ
れているので、その両端に形成された第一透過面34と
第二透過面35とは、光軸方向には直交して相互には平
行に対向している。なお、光束は固定光学系5と光ディ
スク2との間を往復するので、第一・第二透過面34,
35は光束の方向により入射面と出射面とに相互に入れ
替わる。
【0090】図20に示すように、前記対物レンズ3と
前記直方体プリズム33とは、一個のレンズホルダ36
に共通に装着されているので、ここに前記第一・第二透
過面34,35を前記対物レンズ3と一体に移動させる
移動連動機構37が形成されている。
【0091】本実施の形態の光学ヘッド装置32は、図
21に示すように、前記レンズホルダ36の回動中心で
ある軸Oと前記対物レンズ3の光軸中心とのジッタ方向
の距離をR、前記直方体プリズム33の前記第一・第二
透過面34,35のジッタ方向の距離をT、前記直方体
プリズム33の屈折率をnとすると、 R=T(n−1)/n を満足するよう形成されている。なお、前記直方体プリ
ズム33は、例えば、n=1.5 のガラス等により形成さ
れる。
【0092】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置32も、レンズホルダ36の回動により
対物レンズ3をトラッキング方向に移動させるが、この
対物レンズ3と共に直方体プリズム33も一体に回動す
る。この時、レンズホルダ36が微少な角度θだけ回動
すると、固定光学系5から直方体プリズム33の第一・
第二透過面34,35を介して対物レンズ3に入射する
光束は、トラッキング方向に約Tθ(n−1)/nだけ平
行移動する。同時に、対物レンズ3は、トラッキング方
向に約Rθだけ移動するが、R=T(n−1)/nである
ので、対物レンズ3は変位した光軸上に位置することに
なる。つまり、固定光学系5から対物レンズ3に入射す
る光束に光軸ズレが発生せず、対物レンズ3から固定光
学系5に入射する光束にも光軸ズレが発生しない。
【0093】このことを図21及び図22に基づいて以
下に詳述する。まず、直方体プリズム33の第一・第二
透過面34,35は、初期状態ではジッタ方向に直交し
ている。直方体プリズム33が軸Oを中心に回動すると
第一・第二透過面34,35の位置も移動するが、固定
光学系5から出射された光束の光軸は直方体プリズム3
3の回動中心の軸Oを通過するので、この軸Oを中心と
した微少な角度θの回動は、第一透過面34のP点を中
心とした角度θの回動に等しい。
【0094】そこで、図21に示すように、直方体プリ
ズム33が角度θに回動すると、固定光学系5からジッ
タ方向に出射される光束は、図22(b)に示すよう
に、第一透過面34のP点に入射されて屈折される。こ
の時、光束の屈折の角度wと角度θとは、n= sinθ/
sinw ≒θ/w の関係にあるので、w≒θ/n であ
る。光束は本来の光軸から角度w2 の方向に進行するの
で、この角度は w2=θ−w=θ−θ/n=θ(n−1)
/nである。
【0095】このように傾斜した第一透過面34のP点
により屈折された角度w2 の光束は、図22(a)に示
すように、同様に傾斜した第一透過面35から外部に出
射されるが、その位置Q′点は通常のQ点から距離tだ
けトラッキング方向に移動している。この距離tは、t
≒Tw2=Tθ(n−1)/nとなる。
【0096】一方、対物レンズ3の光軸中心は、角度θ
の回動によりRθだけトラッキング方向に移動するが、
この移動の距離はR=T(n−1)/nなのでTθ(n−
1)/nである。
【0097】つまり、本実施の形態の光学ヘッド装置3
2では、トラッキング制御のためにレンズホルダ36が
角度θだけ回動すると、固定光学系5から直方体プリズ
ム33の第一・第二透過面34,35を介して対物レン
ズ3に入射する光束の光軸がTθ(n−1)/nだけトラ
ッキング方向に移動するが、この対物レンズ3もTθ
(n−1)/nだけトラッキング方向に移動しているの
で、対物レンズ3に入射する光束に光軸ズレが発生しな
い。同様に、光ディスク2で屈折されて対物レンズ3と
直方体プリズム33の第一・第二透過面34,35とを
介して固定光学系5に帰還する光束にも光軸ズレが発生
しない。
【0098】このため、本実施の形態の光学ヘッド装置
32では、トラッキングエラーをプッシュプル方式で検
出する場合でも、この検出信号にDCオフセットが発生
することがないので、トラッキング制御を良好な精度で
実行できる。さらに、レーザ光の強度分布に起因して光
ディスク2に照射される光束の光量が変動することがな
く、固定光学系5が検出する光束の強度も変動しないの
で、光ディスク2に対する情報の再生や記録を高精度に
実行することができる。
【0099】しかも、本実施の形態の光学ヘッド装置3
2では、光束の光軸ズレを防止するために、多数の光学
素子をフォーカシング方向に配列する必要がないので、
フォーカシング方向に装置を小型化することが可能であ
る。さらに、対物レンズ3と直方体プリズム33の第一
・第二透過面34,35とはレンズホルダ36に設けら
れて一体に移動するので、対物レンズ3が直方体プリズ
ム33の第一・第二透過面34,35に対して共振する
こともない。
【0100】つぎに、本発明の実施の第五の形態を図2
3及び図24に基づいて以下に説明する。なお、この実
施の第五の形態の光学ヘッド装置38に関し、実施の第
二の形態として前述した光学ヘッド装置18と同一の部
分は、同一の名称及び符号を用いて詳細な説明は省略す
る。
【0101】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置38
では、図23に示すように、固定光学系5にジッタ方向
から対向する位置に、第一可動偏向手段である第一可動
ミラー39が配置されており、この第一可動ミラー39
にフォーカシング方向から対向する位置に、固定偏向手
段である固定ミラー40が固定的に配置されている。こ
の固定ミラー40にジッタ方向から対向する位置に、第
二可動偏向手段である第二可動ミラー41が配置されて
おり、この第二可動ミラー41にフォーカシング方向か
ら対向する位置に対物レンズ3が配置されている。
【0102】図24に示すように、前記対物レンズ3と
前記第一可動ミラー39と前記第二可動ミラー41と
は、一個のレンズホルダ42に共通に装着されているの
で、ここに前記第一・第二可動ミラー39,41を前記
対物レンズ3と一体に移動させる移動連動機構43が形
成されている。
【0103】本実施の形態の光学ヘッド装置38は、前
記レンズホルダ42の回動中心である軸Oと前記対物レ
ンズ3の光軸中心とのジッタ方向の距離をR、前記固定
ミラー40と前記第一可動ミラー39とのフォーカシン
グ方向の距離をT1 、前記第二可動ミラー41と前記固
定ミラー40とのジッタ方向の距離をT2 とすると、 R=T1+T2 を満足するよう形成されている。
【0104】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置38も、レンズホルダ42の回動により
対物レンズ3をトラッキング方向に移動させるが、この
対物レンズ3と共に第一・第二可動ミラー39,41も
一体に回動する。この時、レンズホルダ42が微少な角
度θだけ回動すると、固定光学系5から各ミラー39〜
41を介して対物レンズ3に入射する光束は、トラッキ
ング方向に約(T1+T2)θだけ平行移動する。同時に、
対物レンズ3は、トラッキング方向に約Rθだけ移動す
るが、R=T1+T2であるので、対物レンズ3は変位し
た光軸上に位置することになる。つまり、固定光学系5
から対物レンズ3に入射する光束に光軸ズレが発生せ
ず、対物レンズ3から固定光学系5に入射する光束にも
光軸ズレが発生しない。
【0105】このことを以下に詳述する。まず、対物レ
ンズ3と共に第一・第二可動ミラー39,41が軸Oを
中心に角度θまで回動すると、固定光学系5からジッタ
方向に出射されて第一可動ミラー39により反射される
光束は、フォーカシング方向から角度θだけトラッキン
グ方向に傾斜して固定ミラー40に入射する。この固定
ミラー40に光束が入射する位置は、通常の位置よりも
θT1 だけトラッキング方向に移動しており、この固定
ミラー40により反射された光束も、ジッタ方向から角
度θだけトラッキング方向に傾斜して第二可動ミラー4
1に入射する。
【0106】この時、第二可動ミラー41に光束が入射
する位置は、固定ミラー40で光束が反射された位置よ
りも、θT2 だけトラッキング方向に移動している。つ
まり、第二可動ミラー41が光束を反射する位置は、通
常の位置よりもθT1+θT2=(T1+T2)θだけトラッ
キング方向に移動しており、この位置で光束は第二可動
ミラー41によりフォーカシング方向に反射される。
【0107】一方、対物レンズ3の光軸中心は、角度θ
の回動によりRθだけトラッキング方向に移動するが、
この移動の距離はR=T1+T2なので(T1+T2)θであ
る。
【0108】つまり、本実施の形態の光学ヘッド装置3
8では、トラッキング制御のためにレンズホルダ42が
角度θだけ回動すると、固定光学系5から第一・第二可
動ミラー39,41を介して対物レンズ3に入射する光
束の光軸が(T1+T2)θだけトラッキング方向に移動す
るが、この対物レンズ3も(T1+T2)θだけトラッキン
グ方向に移動しているので、対物レンズ3に入射する光
束に光軸ズレが発生しない。同様に、光ディスク2によ
り反射されて対物レンズ3と第一・第二可動ミラー3
9,41とを介して固定光学系5に帰還する光束にも光
軸ズレが発生しない。
【0109】このため、本実施の形態の光学ヘッド装置
38では、トラッキングエラーをプッシュプル方式で検
出する場合でも、この検出信号にDCオフセットが発生
することがないので、トラッキング制御を良好な精度で
実行できる。さらに、レーザ光の強度分布に起因して光
ディスク2に照射される光束の光量が変動することがな
く、固定光学系5が検出する光束の強度も変動しないの
で、光ディスク2に対する情報の再生や記録を高精度に
実行することができる。
【0110】しかも、本実施の形態の光学ヘッド装置3
8では、光束の光軸ズレを防止するために、多数の光学
素子をフォーカシング方向に配列する必要がないので、
フォーカシング方向に装置を小型化することが可能であ
る。さらに、対物レンズ3と第一・第二可動ミラー3
9,41とはレンズホルダ42に設けられて一体に移動
するので、対物レンズ3が第一・第二可動ミラー39,
41に対して共振することもない。
【0111】つぎに、本発明の実施の第六の形態を図2
5に基づいて以下に説明する。なお、この実施の第六の
形態の光学ヘッド装置44に関し、実施の第一の形態と
して前述した光学ヘッド装置12と同一の部分は、同一
の名称及び符号を用いて詳細な説明は省略する。
【0112】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置44
では、固定ミラー4とレンズ支持部14とがキャリッジ
45に固定されており、このキャリッジ45はヘッド搬
送機構46により装置本体(図示せず)に対してトラッ
キング方向に移動自在に支持されている。一方、固定光
学系5は装置本体に固定されており、前記キャリッジ4
5と共に移動自在な可動ミラー13に対向している。
【0113】なお、前記ヘッド搬送機構46は、トラッ
キング方向と平行に配置されて装置本体に固定された一
対のガイドレール47と、前記キャリッジ45に設けら
れて前記ガイドレール47上を滑走するホイール48と
を有している。そして、その駆動源としてリニアモータ
(図示せず)が設けられており、このリニアモータは固
定子が装置本体に固定されて可動子が前記キャリッジ4
5に装着されている。
【0114】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置44では、光ディスク2の回転によるト
ラックの微少な変位に対物レンズ3を追従させるトラッ
キング動作は、キャリッジ45に対するレンズホルダ1
5の変位で実行し、光ディスク2のトラック間を移動す
るシーク動作は、装置本体に対するキャリッジ45の移
動で実行する。そして、このキャリッジ45には固定光
学系5が搭載されていないので、トラック間を移動する
シーク動作で駆動する質量が軽減されており、この動作
の高速化や省電力化が可能である。
【0115】なお、ここではヘッド搬送機構46の駆動
源をリニアモータで形成することを例示したが、これを
ステッピングモータとラックアンドピニオン機構との組
み合わせや、ステッピングモータと送りネジ機構との組
み合わせなどで形成することも可能である。
【0116】つぎに、本発明の実施の第七の形態を図2
6に基づいて以下に説明する。なお、この実施の第七の
形態の光学ヘッド装置49に関し、前述した光学ヘッド
装置18,44と同一の部分は、同一の名称及び符号を
用いて詳細な説明は省略する。
【0117】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置49
でも、ヘッド搬送機構46によりキャリッジ45がトラ
ッキング方向に移動自在に支持されており、このキャリ
ッジ45にレンズホルダ22と固定ミラー4とが搭載さ
れている。さらに、前記キャリッジ45には、レンズホ
ルダ22の第一可動ミラー19と対向する位置に反射ミ
ラー50も固定されており、この反射ミラー50と対向
する位置で固定光学系5が装置本体に固定されている。
【0118】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置49も、光ディスク2の回転によるトラ
ックの微少な変位に対物レンズ3を追従させるトラッキ
ング動作は、キャリッジ45に対するレンズホルダ22
の変位で実行し、光ディスク2のトラック間を移動する
シーク動作は、装置本体に対するキャリッジ45の移動
で実行する。そして、このキャリッジ45には固定光学
系5が搭載されていないので、トラック間を移動するシ
ーク動作で駆動する質量が軽減されており、この動作の
高速化や省電力化が可能である。
【0119】つぎに、本発明の実施の第八の形態を図2
7に基づいて以下に説明する。なお、この実施の第八の
形態の光学ヘッド装置51に関し、前述した光学ヘッド
装置25,44と同一の部分は、同一の名称及び符号を
用いて詳細な説明は省略する。
【0120】本実施の形態の光学ヘッド装置51でも、
トラッキング方向に移動自在なキャリッジ45にレンズ
ホルダ30と固定ミラー4とが搭載されており、平行プ
リズム26の第一反射面28と対向する位置で固定光学
系5が装置本体に固定されている。
【0121】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置51も、光ディスク2の回転によるトラ
ックの微少な変位に対物レンズ3を追従させるトラッキ
ング動作は、キャリッジ45に対するレンズホルダ22
の変位で実行し、光ディスク2のトラック間を移動する
シーク動作は、装置本体に対するキャリッジ45の移動
で実行する。そして、このキャリッジ45には固定光学
系5が搭載されていないので、トラック間を移動するシ
ーク動作で駆動する質量が軽減されており、この動作の
高速化や省電力化が可能である。
【0122】つぎに、本発明の実施の第九の形態を図2
8に基づいて以下に説明する。なお、この実施の第九の
形態の光学ヘッド装置52に関し、前述した光学ヘッド
装置32,44と同一の部分は、同一の名称及び符号を
用いて詳細な説明は省略する。
【0123】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置52
でも、トラッキング方向に移動自在なキャリッジ45に
反射ミラー53とレンズホルダ36と固定ミラー4とが
搭載されており、前記反射ミラー53が直方体プリズム
33の第一透過面34と固定光学系5とに45°で対向し
ている。
【0124】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置52も、光ディスク2の回転によるトラ
ックの微少な変位に対物レンズ3を追従させるトラッキ
ング動作は、キャリッジ45に対するレンズホルダ22
の変位で実行し、光ディスク2のトラック間を移動する
シーク動作は、装置本体に対するキャリッジ45の移動
で実行する。そして、このキャリッジ45には固定光学
系5が搭載されていないので、トラック間を移動するシ
ーク動作で駆動する質量が軽減されており、この動作の
高速化や省電力化が可能である。
【0125】つぎに、本発明の実施の第十の形態を図2
9に基づいて以下に説明する。なお、この実施の第十の
形態の光学ヘッド装置54に関し、前述した光学ヘッド
装置38,44と同一の部分は、同一の名称及び符号を
用いて詳細な説明は省略する。
【0126】まず、本実施の形態の光学ヘッド装置54
でも、トラッキング方向に移動自在なキャリッジ45に
レンズホルダ42と反射ミラー55とが搭載されてお
り、この反射ミラー55が第一可動ミラー39と固定光
学系5とに対向している。
【0127】このような構成において、本実施の形態の
光学ヘッド装置54も、光ディスク2の回転によるトラ
ックの微少な変位に対物レンズ3を追従させるトラッキ
ング動作は、キャリッジ45に対するレンズホルダ22
の変位で実行し、光ディスク2のトラック間を移動する
シーク動作は、装置本体に対するキャリッジ45の移動
で実行する。そして、このキャリッジ45には固定光学
系5が搭載されていないので、トラック間を移動するシ
ーク動作で駆動する質量が軽減されており、この動作の
高速化や省電力化が可能である。
【0128】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、固定光学系から
トラッキング方向に入射する光束をフォーカシング方向
とトラッキング方向とに直交する方向に偏向する可動偏
向手段を設け、この可動偏向手段から入射する光束をフ
ォーカシング方向に偏向して対物レンズを介して光ディ
スクに入射させる固定偏向手段を設け、可動偏向手段を
対物レンズと一体に移動させる移動連動機構を設けたこ
とにより、固定光学系から各偏向手段を介して対物レン
ズに入射する光束に光軸ズレが発生しないので、トラッ
キングエラーをプッシュプル方式でも良好に検出するこ
とができ、レーザ光の強度分布に起因した強度変動も防
止することができ、光束の光軸ズレを防止するために、
多数の光学素子をフォーカシング方向に配列する必要が
ないので、フォーカシング方向に装置を小型化すること
が可能である。
【0129】請求項2記載の発明は、固定光学系から入
射する光束を偶数回だけ偏向する可動偏向手段を設け、
この可動偏向手段から入射する光束をフォーカシング方
向に偏向して対物レンズを介して光ディスクに入射させ
る固定偏向手段を設け、可動偏向手段を対物レンズと一
体に移動させる移動連動機構を設けたことにより、固定
光学系から各偏向手段を介して対物レンズに入射する光
束に光軸ズレが発生しないので、トラッキングエラーを
プッシュプル方式でも良好に検出することができ、レー
ザ光の強度分布に起因した強度変動も防止することがで
き、光束の光軸ズレを防止するために、多数の光学素子
をフォーカシング方向に配列する必要がないので、フォ
ーカシング方向に装置を小型化することが可能である。
【0130】請求項3記載の発明は、固定光学系からフ
ォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方向
に入射する光束をトラッキング方向に偏向する第一可動
偏向手段を設け、この第一可動偏向手段から入射する光
束をフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交す
る方向に偏向する第二可動偏向手段を設け、この第二可
動偏向手段から入射する光束をフォーカシング方向に偏
向して対物レンズを介して光ディスクに入射させる固定
偏向手段を設け、第一可動偏向手段と第二可動偏向手段
とを対物レンズと一体に移動させる移動連動機構を設け
たことにより、固定光学系から各偏向手段を介して対物
レンズに入射する光束に光軸ズレが発生しないので、ト
ラッキングエラーをプッシュプル方式でも良好に検出す
ることができ、レーザ光の強度分布に起因した強度変動
も防止することができ、光束の光軸ズレを防止するため
に、多数の光学素子をフォーカシング方向に配列する必
要がないので、フォーカシング方向に装置を小型化する
ことが可能である。
【0131】請求項4記載の発明は、固定光学系からト
ラッキング方向に入射する光束をフォーカシング方向と
トラッキング方向とに直交する方向に偏向する第一可動
偏向手段を設け、この第一可動偏向手段から入射する光
束をトラッキング方向に偏向する第二可動偏向手段を設
け、この第二可動偏向手段から入射する光束をフォーカ
シング方向とトラッキング方向とに直交する方向に偏向
する第一固定偏向手段を設け、この第一固定偏向手段か
ら入射する光束をフォーカシング方向に偏向して対物レ
ンズを介して光ディスクに入射させる第二固定偏向手段
を設け、第一可動偏向手段と第二可動偏向手段とを対物
レンズと一体に移動させる移動連動機構を設けたことに
より、固定光学系から各偏向手段を介して対物レンズに
入射する光束に光軸ズレが発生しないので、トラッキン
グエラーをプッシュプル方式でも良好に検出することが
でき、レーザ光の強度分布に起因した強度変動も防止す
ることができ、光束の光軸ズレを防止するために、多数
の光学素子をフォーカシング方向に配列する必要がない
ので、フォーカシング方向に装置を小型化することが可
能である。
【0132】請求項5記載の発明は、固定光学系からフ
ォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方向
に入射する光束を平行な複数の透過面に順次透過させる
可動偏向手段を設け、この可動偏向手段から入射する光
束をフォーカシング方向に偏向して対物レンズを介して
光ディスクに入射させる固定偏向手段を設け、可動偏向
手段を対物レンズと一体に移動させる移動連動機構を設
けたことにより、固定光学系から各偏向手段を介して対
物レンズに入射する光束に光軸ズレが発生しないので、
トラッキングエラーをプッシュプル方式でも良好に検出
することができ、レーザ光の強度分布に起因した強度変
動も防止することができ、光束の光軸ズレを防止するた
めに、多数の光学素子をフォーカシング方向に配列する
必要がないので、フォーカシング方向に装置を小型化す
ることが可能である。
【0133】請求項6記載の発明は、固定光学系からフ
ォーカシング方向とトラッキング方向とに直交する方向
に入射する光束をフォーカシング方向に偏向する第一可
動偏向手段を設け、この第一可動偏向手段から入射する
光束をフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交
する方向に偏向する固定偏向手段を設け、この固定偏向
手段から入射する光束をフォーカシング方向に偏向して
対物レンズを介して光ディスクに入射させる第二可動偏
向手段を設け、第一可動偏向手段と第二可動偏向手段と
を対物レンズと一体に移動させる移動連動機構を設けた
ことにより、固定光学系から各偏向手段を介して対物レ
ンズに入射する光束に光軸ズレが発生しないので、トラ
ッキングエラーをプッシュプル方式でも良好に検出する
ことができ、レーザ光の強度分布に起因した強度変動も
防止することができ、光束の光軸ズレを防止するため
に、多数の光学素子をフォーカシング方向に配列する必
要がないので、フォーカシング方向に装置を小型化する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態の光学ヘッド装置の
各種部品の配列を示す分解斜視図である。
【図2】光学ヘッド装置を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の第二の形態の光学ヘッド装置を
示す平面図である。
【図4】光学ヘッド装置を示す側面図である。
【図5】光学ヘッド装置を示す斜視図である。
【図6】第一の変形例を示す平面図である。
【図7】第二の変形例を示す平面図である。
【図8】第三の変形例を示す平面図である。
【図9】第一可動偏向手段である第一反射面を示す平面
図である。
【図10】本発明の実施の第三の形態の光学ヘッド装置
を示す平面図である。
【図11】光学ヘッド装置を示す側面図である。
【図12】平行プリズムを示す平面図である。
【図13】第二可動偏向手段である第二反射面を示す平
面図である。
【図14】第一の変形例を示す平面図である。
【図15】第一・第二可動偏向手段である第一・第二反
射面を示す平面図である。
【図16】第二反射面を示す平面図である。
【図17】第二の変形例を示す平面図である。
【図18】可動偏向手段である平行プリズムを示す平面
図である。
【図19】本発明の実施の第四の形態の光学ヘッド装置
を示す平面図である。
【図20】光学ヘッド装置を示す側面図である。
【図21】可動偏向手段である直方体プリズムを示す平
面図である。
【図22】(a)は第一透過面を示す平面図、(b)は
第二透過面を示す平面図である。
【図23】本発明の実施の第五の形態の光学ヘッド装置
の各種部品の配列を示す分解斜視図である。
【図24】光学ヘッド装置を示す側面図である。
【図25】本発明の実施の第六の形態の光学ヘッド装置
を示す平面図である。
【図26】本発明の実施の第七の形態の光学ヘッド装置
を示す平面図である。
【図27】本発明の実施の第八の形態の光学ヘッド装置
を示す平面図である。
【図28】本発明の実施の第九の形態の光学ヘッド装置
を示す平面図である。
【図29】本発明の実施の第十の形態の光学ヘッド装置
を示す平面図である。
【図30】一従来例の光学ヘッド装置の各種部品の配列
を示す側面図である。
【図31】光束の強度分布を示す模式図である。
【符号の説明】
2 光ディスク 3 対物レンズ 4 固定偏向手段、第二固定偏向手段 5 固定光学系 12,18,25,32,38,44,49,51,5
2,54 光学ヘッド装置 13,26,33,61 可動偏向手段 19,28,39,62 第一可動偏向手段 20,29,41,63 第二可動偏向手段 17,24,31,37,43 移動連動機構 27 第一固定偏向手段 34,35 透過面 40 固定偏向手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対向する対物レンズをトラ
    ッキング方向と平行に移動自在に支持し、固定光学系の
    出射光を前記対物レンズにより収束して光ディスクに入
    射させ、この光ディスクの反射光を前記対物レンズを介
    して前記固定光学系に入射させ、この固定光学系が検出
    するトラッキングエラーに対応して前記対物レンズをト
    ラッキング方向に位置制御する光学ヘッド装置におい
    て、前記固定光学系からトラッキング方向に入射する光
    束をフォーカシング方向とトラッキング方向とに直交す
    る方向に偏向する可動偏向手段を設け、この可動偏向手
    段から入射する光束をフォーカシング方向に偏向して前
    記対物レンズを介して前記光ディスクに入射させる固定
    偏向手段を設け、前記可動偏向手段を前記対物レンズと
    一体に移動させる移動連動機構を設けたことを特徴とす
    る光学ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクに対向する対物レンズをトラ
    ッキング方向と略平行に移動するよう回動自在に支持
    し、固定光学系の出射光を前記対物レンズにより収束し
    て光ディスクに入射させ、この光ディスクの反射光を前
    記対物レンズを介して前記固定光学系に入射させ、この
    固定光学系が検出するトラッキングエラーに対応して前
    記対物レンズをトラッキング方向に位置制御する光学ヘ
    ッド装置において、前記固定光学系から入射する光束を
    偶数回だけ偏向する可動偏向手段を設け、この可動偏向
    手段から入射する光束をフォーカシング方向に偏向して
    前記対物レンズを介して前記光ディスクに入射させる固
    定偏向手段を設け、前記可動偏向手段を前記対物レンズ
    と一体に移動させる移動連動機構を設けたことを特徴と
    する光学ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクに対向する対物レンズをトラ
    ッキング方向と略平行に移動するよう回動自在に支持
    し、固定光学系の出射光を前記対物レンズにより収束し
    て光ディスクに入射させ、この光ディスクの反射光を前
    記対物レンズを介して前記固定光学系に入射させ、この
    固定光学系が検出するトラッキングエラーに対応して前
    記対物レンズをトラッキング方向に位置制御する光学ヘ
    ッド装置において、前記固定光学系からフォーカシング
    方向とトラッキング方向とに直交する方向に入射する光
    束をトラッキング方向に偏向する第一可動偏向手段を設
    け、この第一可動偏向手段から入射する光束をフォーカ
    シング方向とトラッキング方向とに直交する方向に偏向
    する第二可動偏向手段を設け、この第二可動偏向手段か
    ら入射する光束をフォーカシング方向に偏向して前記対
    物レンズを介して前記光ディスクに入射させる固定偏向
    手段を設け、前記第一可動偏向手段と前記第二可動偏向
    手段とを前記対物レンズと一体に移動させる移動連動機
    構を設けたことを特徴とする光学ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 光ディスクに対向する対物レンズをトラ
    ッキング方向と略平行に移動するよう回動自在に支持
    し、固定光学系の出射光を前記対物レンズにより収束し
    て光ディスクに入射させ、この光ディスクの反射光を前
    記対物レンズを介して前記固定光学系に入射させ、この
    固定光学系が検出するトラッキングエラーに対応して前
    記対物レンズをトラッキング方向に位置制御する光学ヘ
    ッド装置において、前記固定光学系からトラッキング方
    向に入射する光束をフォーカシング方向とトラッキング
    方向とに直交する方向に偏向する第一可動偏向手段を設
    け、この第一可動偏向手段から入射する光束をトラッキ
    ング方向に偏向する第二可動偏向手段を設け、この第二
    可動偏向手段から入射する光束をフォーカシング方向と
    トラッキング方向とに直交する方向に偏向する第一固定
    偏向手段を設け、この第一固定偏向手段から入射する光
    束をフォーカシング方向に偏向して前記対物レンズを介
    して前記光ディスクに入射させる第二固定偏向手段を設
    け、前記第一可動偏向手段と前記第二可動偏向手段とを
    前記対物レンズと一体に移動させる移動連動機構を設け
    たことを特徴とする光学ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクに対向する対物レンズをトラ
    ッキング方向と略平行に移動するよう回動自在に支持
    し、固定光学系の出射光を前記対物レンズにより収束し
    て光ディスクに入射させ、この光ディスクの反射光を前
    記対物レンズを介して前記固定光学系に入射させ、この
    固定光学系が検出するトラッキングエラーに対応して前
    記対物レンズをトラッキング方向に位置制御する光学ヘ
    ッド装置において、前記固定光学系からフォーカシング
    方向とトラッキング方向とに直交する方向に入射する光
    束を平行な偶数の透過面に順次透過させる可動偏向手段
    を設け、この可動偏向手段から入射する光束をフォーカ
    シング方向に偏向して前記対物レンズを介して前記光デ
    ィスクに入射させる固定偏向手段を設け、前記可動偏向
    手段を前記対物レンズと一体に移動させる移動連動機構
    を設けたことを特徴とする光学ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクに対向する対物レンズをトラ
    ッキング方向と略平行に移動するよう回動自在に支持
    し、固定光学系の出射光を前記対物レンズにより収束し
    て光ディスクに入射させ、この光ディスクの反射光を前
    記対物レンズを介して前記固定光学系に入射させ、この
    固定光学系が検出するトラッキングエラーに対応して前
    記対物レンズをトラッキング方向に位置制御する光学ヘ
    ッド装置において、前記固定光学系からフォーカシング
    方向とトラッキング方向とに直交する方向に入射する光
    束をフォーカシング方向に偏向する第一可動偏向手段を
    設け、この第一可動偏向手段から入射する光束をフォー
    カシング方向とトラッキング方向とに直交する方向に偏
    向する固定偏向手段を設け、この固定偏向手段から入射
    する光束をフォーカシング方向に偏向して前記対物レン
    ズを介して前記光ディスクに入射させる第二可動偏向手
    段を設け、前記第一可動偏向手段と前記第二可動偏向手
    段とを前記対物レンズと一体に移動させる移動連動機構
    を設けたことを特徴とする光学ヘッド装置。
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