JPH0918005A - 液晶表示装置用薄膜トランジスター - Google Patents

液晶表示装置用薄膜トランジスター

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JPH0918005A
JPH0918005A JP16492195A JP16492195A JPH0918005A JP H0918005 A JPH0918005 A JP H0918005A JP 16492195 A JP16492195 A JP 16492195A JP 16492195 A JP16492195 A JP 16492195A JP H0918005 A JPH0918005 A JP H0918005A
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JP
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electrode
semiconductor layer
insulating film
film
gate
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JP16492195A
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Inventor
Kanetaka Sekiguchi
関口  金孝
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板1上に設けるソース電極2とドレイン電
極3と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層
6と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜7と、ゲート絶
縁膜上に設けるゲート電極8とを備え、半導体層とゲー
ト絶縁膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大き
さを小さくする。 【効果】 電気的耐圧の大きな液晶表示装置用薄膜トラ
ンジスターを得ることができ、液晶表示装置用薄膜トラ
ンジスターを液晶表示装置に使用する場合に静電気ある
いは機械的衝撃により、液晶表示装置用薄膜トランジス
ターの特性を劣化することが防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置に用いる薄
膜トランジスターの構造に関し、とくにソース電極とド
レイン電極を有し、ドレイン電極の一部は画素電極とな
り、ソース電極とドレイン電極上に半導体層を有し、半
導体層上にはゲート絶縁膜とゲート電極を有する液晶表
示装置用薄膜トランジスターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示パネルを用いた表示装置
は、大容量化の一途をたどっている。そして、単純マト
リクス構成の表示装置にマルチプレクス駆動を用いる方
式や、あるいは各画素にスイッチング素子を有するアク
ティブマトリクス型の液晶表示装置においては、高精細
表示や表示面積の大型化のために走査線数の増加を行っ
ている。
【0003】アクティブマトリクス型の液晶表示装置に
用いるスイッチング素子には、3端子型の薄膜トランジ
スター(TFT)と2端子型の薄膜ダイオード(TF
D)とがある。2端子型の薄膜ダイオードは3端子型の
薄膜トランジスターに比較して構造が簡単な利点を有し
ているが、液晶表示装置としての能力は3端子型の薄膜
トランジスターが優れている。
【0004】そのため、3端子型の薄膜トランジスター
の構造や製造方法を改善することにより、高性能で簡単
な構造と製造方法とからなる薄膜トランジスターの開発
が望まれている。
【0005】このような簡単な構造と製造方法による薄
膜トランジスターの構造を、図14と図15とを用いて
説明する。図14は従来技術における液晶表示装置用薄
膜トランジスターの構成を示す平面図である。さらに図
15は、図14の薄膜トランジスターを示す平面図にお
けるC−C線における断面を示す断面図である。以下図
14と図15とを交互に用いて、従来技術における液晶
表示装置用薄膜トランジスターの構造を説明する。
【0006】基板81上には、透明導電性膜からなるソ
ース電極82とドレイン電極83とを設ける。ドレイン
電極83の一部領域は表示電極85に接続している。
【0007】さらにソース電極82とドレイン電極83
と基板81上には、アモルファスシリコン膜(a−S
i)からなる半導体層86を設ける。
【0008】さらに半導体層86上にゲート絶縁膜87
とゲート電極88を設ける。図面に示すように、半導体
層86とゲート絶縁膜87とゲート電極88とは同一の
パターン形状をしている。
【0009】このように、ソース電極82とドレイン電
極83と半導体層86とゲート絶縁膜87とゲート電極
88とから薄膜トランジスター(TFT)90を構成し
ている。
【0010】つぎに図14と図15に示す従来技術にお
ける液晶表示装置用薄膜トランジスターの製造方法を、
図16から図18を用いて説明する。
【0011】図16に示すように、基板81の全面に透
明導電性膜として酸化インジュウムスズ膜(ITO)を
形成する。
【0012】その後、酸化インジュウムスズ膜上に光感
光性レジスト(図示せず)を回転塗布法により形成し、
この光感光性レジストを露光と現像処理であるフォトリ
ソグラフィー法によりパターニングする。
【0013】その後、このパターニングした光感光性レ
ジストをエッチングマスクとして用いて、エッチング液
として塩化第2鉄(FeCl3 )と塩酸(HCl)の水
溶液を利用する湿式エッチング法にて酸化インジュウム
スズ膜(ITO)をパターニングする。この結果、酸化
インジュウムスズ膜からなるソース電極82とドレイン
電極83とドレイン電極83に接続する表示電極85を
形成する。
【0014】つぎに図17に示すように、基板81とソ
ース電極82とドレイン電極83上の全面に、半導体層
86としてアモルファスシリコン膜を、プラズマ化学気
相成長法(プラズマCVD法)により形成する。
【0015】その後、この半導体層86上の全面に窒化
シリコン膜(SiN)からなるゲート絶縁膜87をプラ
ズマ化学気相成長法(プラズマCVD法)により形成す
る。
【0016】さらにその後、ゲート絶縁膜87上の全面
にクロム膜(Cr)からなるゲート電極88材料を真空
スパッタリング法により形成する。
【0017】つぎに図18に示すように、ゲート電極8
8材料上に形成する光感光性レジストをエッチングマス
クとして利用するエッチング処理により、はじめにゲー
ト電極88を湿式エッチング法によりパターン形成す
る。
【0018】その後、ゲート絶縁膜87と半導体層86
とを順次、反応性イオンエッチング(RIE)法を利用
してエッチング処理を行う。
【0019】この結果、同一のパターン形状を有するゲ
ート電極88とゲート絶縁膜87と半導体層86とを形
成する。
【0020】以上、図16から図18に示す製造工程に
より、2枚のフォトマスクにより液晶表示装置用薄膜ト
ランジスターを形成することが可能となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図14から図18に示
す従来技術における液晶表示装置用薄膜トランジスター
の構造においては、半導体層86とゲート絶縁膜87と
ゲート電極88とは、同一のパターン形状となってい
る。
【0022】このためゲート絶縁膜87の側壁部を通じ
て、半導体層86とソース電極82とドレイン電極83
間、あるいは半導体層86とゲート電極88間に短絡が
発生する問題点がある。
【0023】この短絡の原因は、前述のゲート絶縁膜8
7と半導体層86との反応性イオンエッチング処理にお
いて発生するダメージや、液晶表示装置の配向膜の配向
処理であるラビング処理工程でゲート絶縁膜87の絶縁
性が劣化する。この結果、半導体層86とソース電極8
2とドレイン電極83間、あるいは半導体層86とゲー
ト電極88間に短絡が発生する
【0024】さらに静電気の発生により半導体層86や
ゲート絶縁膜87の側壁部が絶縁破壊を起こしてしま
う。さらにまた、半導体層86とゲート絶縁膜87とが
液晶に触れるため、液晶表示装置用薄膜トランジスター
に特性変化を生じてしまう。
【0025】そのため薄膜トランジスター90の素子欠
陥が発生し、さらに特性の変化が生じるため液晶表示装
置の表示品質の低下を起こしてしまう。
【0026】そこで本発明の第1の目的は、液晶表示装
置用薄膜トランジスターにおいて、ゲート電極と半導体
層間、あるいはゲート電極とソース電極とドレイン電極
と間の短絡を防止することが可能な液晶表示装置用薄膜
トランジスター構造を提供することである。
【0027】本発明の第2の目的は、半導体層やゲート
電極への液層の接触を防止することが可能な液晶表示装
置用薄膜トランジスター構造を提供して、安定で高品質
の液晶表示装置を提供するものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスターにおい
ては、下記記載の構造を採用する。
【0029】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体
層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設ける
ゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート
電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さくするこ
とを特徴とする。
【0030】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体
層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設ける
ゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート
電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さくし、ゲ
ート電極の側壁部にゲート電極の酸化物からなるゲート
電極酸化膜を設けることを特徴とする。
【0031】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体
層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設ける
ゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート
電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さくし、半
導体層の側壁部には半導体層の酸化物である半導体層酸
化膜を設けることを特徴とする。
【0032】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体
層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設ける
ゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート
電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さくし、半
導体層の側壁部には半導体層の酸化物である半導体層酸
化膜を設け、ゲート電極の側壁部にゲート電極の酸化物
からなるゲート電極酸化膜を設けることを特徴とする。
【0033】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体
層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設ける
ゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート
電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さくし、ソ
ース電極とドレイン電極と半導体層との間に金属膜を設
け、金属膜の外周部は半導体層の外周部と同一パターン
からなことを特徴とする。
【0034】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける金属膜と、金属膜上
に設ける半導体層と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜
と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電極とを備え、半導
体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下層より上層に設け
る順に大きさを小さくし、金属膜の外周部は半導体層の
外周部と同一パターンからなことを特徴とする。
【0035】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設け不純物イオンを含む金
属膜と、金属膜上に設ける半導体層と、半導体層上に設
けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電
極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下
層より上層に設ける順に大きさを小さくし、金属膜の外
周部は半導体層の外周部と同一パターンからなことを特
徴とする。
【0036】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、光
遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁膜と、この
層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体
層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設ける
ゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート
電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さくするこ
とを特徴とする。
【0037】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、光
遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁膜と、この
層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体
層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設ける
ゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート
電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さくし、ゲ
ート電極の側壁部にゲート電極の酸化物からなるゲート
電極酸化膜を設けることを特徴とする。
【0038】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、光
遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁膜と、層間
絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソース
電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体層上
に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲー
ト電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極
は下層より上層に設ける順に大きさを小さくし、半導体
層の側壁部には半導体層の酸化物である半導体層酸化膜
を設けることを特徴とする。
【0039】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、光
遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁膜と、層間
絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソース
電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体層上
に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲー
ト電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極
は下層より上層に設ける順に大きさを小さくし、半導体
層の側壁部には半導体層の酸化物である半導体層酸化膜
を設け、ゲート電極の側壁部にゲート電極の酸化物から
なるゲート電極酸化膜を設けることを特徴とする。
【0040】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、光
遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁膜と、層間
絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソース
電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体層上
に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲー
ト電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極
は下層より上層に設ける順に大きさを小さくし、ソース
電極とドレイン電極と半導体層との間に金属膜を設け、
金属膜の外周部は半導体層の外周部と同一パターンとす
ることを特徴とする。
【0041】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、光
遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁膜と、この
層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける金属膜と、金属膜上
に設ける半導体層と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜
と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電極とを備え、半導
体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下層より上層に設け
る順に大きさを小さくし、金属膜の外周部は半導体層の
外周部と同一パターンからなことを特徴とする。
【0042】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、光
遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁膜と、この
層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける金属膜と、金属膜上
に設ける半導体層と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜
と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電極とを備え、半導
体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下層より上層に設け
る順に大きさを小さくし、金属膜の外周部は半導体層の
外周部と同一パターンからなことを特徴とする。
【0043】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、補
助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化膜と、光遮
蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間絶縁膜と、
この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極
と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、
半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に
設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜と
ゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さく
することを特徴とする。
【0044】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、補
助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化膜と、光遮
蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間絶縁膜と、
この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極
と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、
半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に
設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜と
ゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さく
し、ゲート電極の側壁部にゲート電極の酸化物からなる
ゲート電極酸化膜を設けることを特徴とする。
【0045】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、補
助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化膜と、光遮
蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間絶縁膜と、
この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極
と、ソース電極とドレイン電極上に設け る半導体層
と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜
上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁
膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小
さくし、半導体層の側壁部には半導体層の酸化物である
半導体層酸化膜を設けることを特徴とする。
【0046】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、補
助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化膜と、光遮
蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間絶縁膜と、
層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極と、ソ
ース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、半導体
層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設ける
ゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート
電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さくし、半
導体層の側壁部には半導体層の酸化物である半導体層酸
化膜を設け、ゲート電極の側壁部にゲート電極の酸化物
からなるゲート電極酸化膜を設けることを特徴とする。
【0047】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、補
助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化膜と、光遮
蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間絶縁膜と、
この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極
と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、
半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に
設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜と
ゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さく
し、ソース電極とドレイン電極と半導体層との間に金属
膜を設け、金属膜の外周部は半導体層の外周部と同一パ
ターンからなこと特徴とする。
【0048】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、補
助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化膜と、光遮
蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間絶縁膜と、
この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極
と、ソース電極とドレイン電極上に設ける金属膜と、金
属膜上に設ける半導体層と、半導体層上に設けるゲート
絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電極とを備
え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下層より上
層に設ける順に大きさを小さくし、金属膜の外周部は半
導体層の外周部と同一パターンからなことを特徴とす
る。
【0049】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーは、基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電極と、補
助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化膜と、光遮
蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間絶縁膜と、
この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極
と、ソース電極とドレイン電極上に設ける金属膜と、金
属膜上に設ける半導体層と、半導体層上に設けるゲート
絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電極とを備
え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下層より上
層に設ける順に大きさを小さくし、金属膜の外周部は半
導体層の外周部と同一パターンからなことを特徴とす
る。
【0050】
【作用】本発明の液晶表示装置用薄膜トランジスター
は、基板上にソース電極とドレイン電極と半導体層とゲ
ート絶縁膜とゲート電極とを備え、ゲート電極とゲート
絶縁膜と半導体層は、ゲート電極のパターン形状よりゲ
ート絶縁膜を大きくし、ゲート絶縁膜のパターン形状よ
り半導体層を大きくする。
【0051】すなわち下層の半導体層と中層のゲート絶
縁膜と上層のゲート電極へと順次、そのパターン形状を
大きくなるように構成し、その断面形状を階段状にす
る。
【0052】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターは、ゲート電極の側壁部にゲート電極酸化膜を
設ける構造を採用する。
【0053】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターは、半導体層の側壁部に半導体層酸化膜を設け
る構造を採用する。
【0054】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターは、ゲート電極の側壁部にゲート電極酸化膜を
設け、そのうえ半導体層の側壁部に半導体層酸化膜を設
ける構造を採用する。
【0055】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターは、透明導電性膜からなるソース電極とドレイ
ン電極と、半導体層との間に金属膜を設け、そしてこの
金属膜の外周部は半導体層の外周部とほぼ同一なパター
ン形状を有する構造とする。
【0056】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターは、透明導電性膜からなるソース電極とドレイ
ン電極と、半導体層との間に不純物イオンを含む金属膜
を設け、そしてこの不純物イオンを含む金属膜の外周部
は半導体層の外周部とほぼ同一なパターン形状を有する
構造とする。
【0057】このように本発明の液晶表示装置用薄膜ト
ランジスターにおいては、基板上にソース電極とドレイ
ン電極と半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極とを備
え、ゲート電極とゲート絶縁膜と半導体層とは、ゲート
電極のパターン形状よりゲート絶縁膜を大きく、そのう
えゲート絶縁膜のパターン形状より半導体層を大きくす
る構造を採用している。
【0058】このように本発明ではソース電極とドレイ
ン電極とゲート電極間には、ゲート電極より大きなパタ
ーン形状のゲート絶縁膜とゲート絶縁膜より大きなパタ
ーン形状の半導体層のパターン形状を採用する。このこ
とによって、半導体層とゲート電極間には、ゲート電極
より大きなゲート絶縁膜により距離的に分離することが
できる。
【0059】したがって、ソース電極とドレイン電極と
半導体層とゲート電極とは、相互の絶縁性分離が完全と
なるため、液晶表示装置用薄膜トランジスターのスイッ
チング特性を改善することができる。
【0060】さらに、液晶表示装置の製造工程時に発生
する静電気あるいはラビング処理工程による絶縁破壊
や、被膜のラビング処理工程時のパターンエッジの剥離
や欠けの物理的劣化を防止することが可能となる。
【0061】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターにおいては、薄膜トランジスターを構成するゲ
ート電極の側壁部においては、このゲート電極の酸化物
であるゲート電極酸化膜により覆われている構造を採用
する。
【0062】このことにより、ソース電極とドレイン電
極とゲート電極間の抵抗値、あるいは半導体層とゲート
電極間の抵抗値をさらに大きくできるため、薄膜トラン
ジスターのスイッチング特性を改善することができる。
【0063】さらに、ゲート電極側壁部のゲート電極酸
化膜によって、液晶表示装置の製造工程時に発生する静
電気に起因する静電破壊を防止し、さらにパターンエッ
ジの剥離や欠けの物理的劣化を防止することが可能とな
る。そして、このゲート電極酸化膜はゲート電極の酸化
物を利用するため、とくに絶縁性被膜を形成する必要が
ないため工程を複雑にすることがない。
【0064】さらに、半導体層側壁部の半導体層酸化膜
によって、液晶表示装置の製造工程時に発生する静電気
に起因する静電破壊を防止し、さらにパターンエッジの
剥離や欠けの物理的劣化を防止することが可能となる。
そして、この半導体層酸化膜は半導体層の酸化物を利用
するため、とくに絶縁性被膜を形成する必要がないため
工程を複雑にすることがない。
【0065】さらに、ゲート電極と半導体層との側壁部
においては、ゲート電極と半導体層のそれぞれの酸化物
からなるゲート電極酸化膜と半導体層酸化膜により覆わ
れている構造を採用する。
【0066】このことにより、ソース電極とドレイン電
極とゲート電極間の抵抗値、あるいは半導体層とゲート
電極間の抵抗値をさらに大きくできるため、薄膜トラン
ジスターのスイッチング特性を改善することができる。
さらに、液晶表示装置の製造工程時に発生する静電気に
起因する静電破壊の発生を防止し、さらにパターンエッ
ジの剥離や欠けの物理的劣化を防止することが可能とな
る。そして、ゲート電極の酸化物であるゲート電極酸化
膜と半導体層の酸化物である半導体層酸化膜を利用する
ため、とくに絶縁性被膜を形成する必要がないため工程
を複雑にすることがない。
【0067】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターにおいては、透明導電性膜からなるソース電極
とドレイン電極と、半導体層との間に金属膜を設ける構
成としている。しかも、この金属膜の外周部は半導体層
の外周部とほぼ同一のパターン形状とする構造を採用す
る。
【0068】このことにより本発明では、透明導電性膜
と半導体層との相互の反応を防止できるとともに、半導
体層と金属膜との整流性を利用し、薄膜トランジスター
のスイッチング特性を改善することができる。
【0069】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターにおいては、透明導電性膜からなるソース電極
とドレイン電極と、半導体層との間に不純物イオンを含
む金属膜を設ける構成としている。しかも、この不純物
イオンを含む金属膜の外周部は半導体層の外周部とほぼ
同一のパターン形状とする構造を採用する。
【0070】このことにより本発明では、半導体層と金
属膜との整流性を利用し、薄膜トランジスターのスイッ
チング特性を改善することができる。
【0071】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例における
液晶表示装置用薄膜トランジスターの構造を説明する。
はじめに本発明の第1の実施例における液晶表示装置用
薄膜トランジスターの構造を図1と図2に基づいて説明
する。
【0072】図1は本発明の第1の実施例における液晶
表示装置用薄膜トランジスターの構成を示す平面図であ
る。さらに図2は、図1の薄膜トランジスターを示す平
面図におけるA−A線での断面を示す断面図である。以
下、図1と図2とを交互に用いて、本発明の液晶表示装
置に用いる液晶表示装置用薄膜トランジスターの構造を
説明する。
【0073】基板1上には、透明導電性膜からなるソー
ス電極2とドレイン電極3を、その間に隙間を有するよ
うに設ける。このドレイン電極3の一部領域は表示電極
5に接続している。
【0074】さらにソース電極2とドレイン電極3と基
板1上には、アモルファスシリコン膜(a−Si)から
なる半導体層6を設ける。
【0075】さらに半導体層6上にゲート絶縁膜7を設
け、ゲート絶縁膜7上にゲート電極8を設ける。そして
半導体層6に比較してゲート絶縁膜7は、小さなパター
ン形状としている。さらに、ゲート絶縁膜7上に設ける
ゲート電極8は、ゲート絶縁膜7に比較して小さなパタ
ーン形状とする構造を有する。
【0076】すなわち下層の半導体層6と中層のゲート
絶縁膜7と上層のゲート電極8とは順次、大きなパター
ン形状となるように、その断面形状を階段状とする。
【0077】この異なるパターン形状の半導体層6とゲ
ート絶縁膜7とゲート電極8との寸法差は、0.2μm
から1.0μm程度になるように設定する。
【0078】そしてソース電極2とドレイン電極3と、
半導体層6と、ゲート絶縁膜7と、ゲート電極8とによ
り薄膜トランジスター(TFT)10を構成する。
【0079】つぎに図1と図2に示す本発明の第1の実
施例における液晶表示装置用薄膜トランジスターの構造
を形成するための製造方法を、図3から図6の断面図を
用いて説明する。
【0080】図3に示すように、基板1の全面に透明導
電性膜として酸化インジウムスズ膜(ITO)を形成す
る。この酸化インジウムスズ膜は、真空スパッタリング
法により、膜厚100nmから200nmで形成する。
【0081】その後、酸化インジウムスズ膜上の全面に
光感光性レジスト(図示せず)を回転塗布法により形成
し、光感光性レジストを露光と現像処理のフォトリソグ
ラフィー法によりパターニングする。
【0082】その後、このパターニングした光感光性レ
ジストをエッチングマスクとして用いて、エッチング液
として塩化第2鉄(FeCl3 )と塩酸(HCl)の水
溶液を利用する湿式エッチング法にて酸化インジウムス
ズ膜(ITO)をパターニングする。
【0083】この結果、酸化インジウムスズ膜(IT
O)からなるソース電極2とドレイン電極3と、このド
レイン電極3に接続する表示電極5とを形成する。
【0084】つぎに図4に示すように、基板1とソース
電極2とドレイン電極3との上の全面に、半導体層6と
してアモルファスシリコン膜を形成する。このアモルフ
ァスシリコン膜は、プラズマ化学気相成長法(プラズマ
CVD法)により、70nmから150nmの膜厚で形
成する。
【0085】その後、半導体層6上に窒化シリコン膜
(SiN)からなるゲート絶縁膜7をプラズマ化学気相
成長法(プラズマCVD法)により形成する。このゲー
ト絶縁膜7は、100nmから300nmの膜厚で形成
する。
【0086】その後、ゲート絶縁膜7上の全面にクロム
膜(Cr)からなるゲート電極8材料を真空スパッタリ
ング法により形成する。このゲート絶縁膜8は200n
m程度の膜厚で形成する。
【0087】つぎに図5に示すように、ゲート電極8材
料上に回転塗布法により光感光性レジスト21を形成
し、フォトリソグラフィー処理により光感光性レジスト
21をパターニングする。
【0088】その後、このパターニングした光感光性レ
ジスト21をエッチングマスクに利用するパターニング
工程により、はじめにゲート電極8を湿式エッチング法
によりパターン形成する。
【0089】このクロム膜からなるゲート電極8材料の
湿式エッチング処理は、エッチング液として硝酸セリウ
ムアンモニウム((NH42 Ce(NO36 )と過
塩素酸(HClO4 )との混合溶液を用いて行う。
【0090】その後、光感光性レジスト21をエッチン
グマスクに用いて、ゲート絶縁膜7と半導体層6とを順
次、反応性イオンエッチング(RIE)法を利用しパタ
ーン形成を行う。この段階では、光感光性レジスト21
と同一パターン形状を有するゲート電極8とゲート絶縁
膜7と半導体層6とをパターン形成する。
【0091】このゲート絶縁膜7と半導体層6とのエッ
チング処理は、エッチングガスとして六フッ化イオウ
(SF6 )と酸素(O2 )との混合ガスを用いて行う。
【0092】その後、光感光性レジスト21を酸素プラ
ズマ中にてアッシング処理を行い、当初の大きさより小
さなパターン形状の光感光性レジスト21を形成する。
このときアッシング処理時間を制御して、当初の大きさ
より0.2μmから1μm小さな光感光性レジスト21
を形成する。
【0093】その後、このパターン形状を小さくした光
感光性レジスト21をエッチングマスクとして用いて、
再度ゲート電極8とゲート絶縁膜7とのエッチング加工
を行う。ゲート電極8とゲート絶縁膜7とのエッチング
処理は、前述の反応性イオンエッチング法を用いて行
う。
【0094】この2度目の反応性イオンエッチング処理
工程によって、半導体層6より長さ0.2μmから1μ
m小さなパターン形状のゲート絶縁膜7とゲート電極8
とを形成することができる。
【0095】つぎに図6に示すように、さらにふたたび
光感光性レジスト21を酸素プラズマ中にてアッシング
処理を行い、さらに小さくな光感光性レジスト21を形
成する。このときアッシング処理時間を制御して、はじ
めのアッシング処理後の大きさより0.2μmから1μ
m小さな光感光性レジスト21を形成する。
【0096】その後、このパターン形状を小さくした光
感光性レジスト21をエッチングマスクとして用いて、
さらにふたたびゲート電極8をエッチング処理を行う。
このゲート電極8のエッチング処理は、前述の反応性イ
オンエッチング法を用いて行う。
【0097】この3度目の反応性イオンエッチング処理
工程によって、ゲート絶縁膜7よりも長さ0.2μmか
ら1μmだけ小さなゲート電極8を形成することができ
る。
【0098】以上のエッチング処理工程により図6に示
すように、半導体層6よりも小さなパターン形状のゲー
ト絶縁膜7と、さらにこのゲート絶縁膜7より小さなパ
ターン形状のゲート電極8とを、同一の光感光性レジス
ト21を複数回加工することにより、フォトマスクを増
加させることなく形成することができる。
【0099】この結果、その断面形状が階段状の半導体
層6とゲート絶縁膜7とゲート電極8とを形成すること
ができる。
【0100】このように本発明の第1の実施例における
液晶表示装置用薄膜トランジスターは半導体層6とゲー
ト絶縁膜7とゲート電極8とは、それぞれパターン形状
が異なる。すなわち、半導体層6に比較してゲート絶縁
膜7のパターン形状を小さくし、さらにゲート絶縁膜7
に比較してゲート電極8のパターン形状を小さくする構
造を、本発明は採用している。
【0101】このような断面が階段状のパターン形状を
採用しているため、本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターの耐圧を大きくすることができる。
【0102】さらに、液晶表示装置用薄膜トランジスタ
ーの半導体層6とゲート絶縁膜7とゲート電極8の側壁
部でのリーク電流を小さくすることができるため、本発
明の液晶表示装置用薄膜トランジスターは、その性能を
向上させることができる。
【0103】この理由は、反応性イオンエッチング処理
時のダメージがゲート絶縁膜7に発生しても、同一パタ
ーン形状でないため、半導体層6とソース電極2とドレ
イン電極3間、あるいは半導体層6とゲート電極8間に
は短絡は発生せず、リーク電流も低減できる。
【0104】さらに半導体層6とゲート絶縁膜7とゲー
ト電極8とは、階段状のパターン形状となっているた
め、絶縁破壊の発生を抑制し、さらにラビング処理工程
時の被膜の剥離や欠けの発生を防止することができるた
めである。
【0105】つぎに本発明の第2の実施例における液晶
表示装置用薄膜トランジスターの構造を図7をに基づい
て説明する。図7は第2の実施例における液晶表示装置
用薄膜トランジスターの構成を示す断面図である。な
お、第2の実施例に示す液晶表示装置用薄膜トランジス
ターの平面パターン構造は、本発明の第1の実施例の液
晶表示装置用薄膜トランジスターの構造を示す図1と同
じであるので、図1を用いる。以下に図7と図1を用い
て本発明の第2の実施例における液晶表示装置用薄膜ト
ランジスターの構造を説明する。
【0106】基板1上には、透明導電性膜からなるソー
ス電極2とドレイン電極3とを有する。このドレイン電
極3の一部領域は表示電極5に接続している。
【0107】さらにソース電極2とドレイン電極3と基
板1上には、アモルファスシリコン膜(a−Si)から
なる半導体層6を設ける。
【0108】さらに半導体層6上にゲート絶縁膜7を設
け、このゲート絶縁膜7上にゲート電極8を設ける。
【0109】そして半導体層6に比較して、ゲート絶縁
膜7のパターン形状は小さくしている。さらに、ゲート
電極8のパターン形状は、ゲート絶縁膜7に比較して小
さくする構造を採用する。すなわち、下層の半導体層6
と中層のゲート絶縁膜7と上層のゲート電極8とは順
次、大きなパターン形状とするように、その断面形状を
階段状とする。
【0110】そしてソース電極2とドレイン電極3と、
半導体層6と、ゲート絶縁膜7と、ゲート電極8とによ
り薄膜トランジスター(TFT)10を構成する。
【0111】さらに、ゲート電極8の側壁部31には、
ゲート電極8の酸化物からなるゲート電極酸化膜32を
有する。
【0112】この図7に示す第2の実施例における液晶
表示装置用薄膜トランジスターの構造を形成するための
製造方法は、第1の実施例の製造工程における図6に示
す光感光性レジスト21をエッチングマスクとして利用
して、ゲート絶縁膜7よりパターン形状の小さなゲート
電極8を形成後、ゲート電極8の側壁部31にゲート電
極酸化膜32を形成する。このゲート電極酸化膜32
は、ゲート電極8の側壁部31を陽極酸化法により酸化
を行いゲート電極酸化膜32を形成する。
【0113】このように本発明の第2の実施例における
液晶表示装置用薄膜トランジスターは、半導体層6とゲ
ート絶縁膜7とゲート電極8とはそれぞれパターン形状
が異なり、半導体層6に比較してゲート絶縁膜7のパタ
ーン形状を小さくし、さらにゲート絶縁膜7に比較して
ゲート電極8のパターン形状を小さくしている。
【0114】さらに本発明の第2の実施例における液晶
表示装置用薄膜トランジスターは、ゲート電極8の側壁
部31にゲート電極8の酸化物でなるゲート電極酸化膜
32を設けている。
【0115】このため、薄膜トランジスター10のゲー
ト電極8と半導体層6間、あるいはゲート電極8とソー
ス電極2とドレイン電極3間との短絡の発生を防止する
ことができる。
【0116】さらに、本発明の薄膜トランジスター10
は、液晶表示装置の製造工程時に発生する静電気に起因
する静電破壊の発生を抑制し、さらにラビング処理工程
時の被膜の剥離や欠けの発生を防止することができる。
【0117】さらに、本発明の第2の実施例における液
晶表示装置用薄膜トランジスターの構造を用いることに
より、半導体層6とゲート絶縁膜7と間のゲート電極8
の側壁部31でのリーク電流を小さくすることができ
る。このため薄膜トランジスターの性能を向上させるこ
とができる。
【0118】さらにそのうえ、本発明の第2の実施例で
は、ゲート電極8の側壁部31にのみゲート電極酸化膜
32を設け、ゲート電極8の上面には酸化膜を形成して
いない。このため、薄膜トランジスターの性能を向上さ
せることができ、さらにゲート電極8に外部信号を印加
するための電極との接続抵抗値を小さくすることが可能
となる。
【0119】つぎに本発明の第3の実施例における液晶
表示装置用薄膜トランジスターの構造を図8と図9に基
づいて説明する。図8は本発明の第3の実施例における
液晶表示装置用薄膜トランジスターの構成を示す平面図
である。さらに図9は、図8の薄膜トランジスターを示
す平面図におけるB−B線での断面を示す断面図であ
る。以下図8と図9とを交互に用いて、本発明の液晶表
示装置用薄膜トランジスターの構造を説明する。
【0120】基板1上には、光遮光性を有し金属被膜か
らなる光遮蔽膜35と補助容量用電極36とを設ける。
そして好ましくは補助容量用電極36上には、補助容量
用電極酸化膜34を設けている。
【0121】この補助容量用電極酸化膜34を設けるこ
とによって、層間絶縁膜37の劣化を防止するととも
に、光遮蔽膜35と補助容量用電極36と、薄膜トラン
ジスター10を構成する電極との電気的短絡を防止する
ことができる。このため好ましくは補助容量用電極36
表面には、補助容量用電極酸化膜34を設けるとよい。
【0122】さらに、光遮蔽膜35と補助容量用電極酸
化膜34上の全面には、層間絶縁膜37を設ける。
【0123】層間絶縁膜37上には透明導電性膜として
酸化インジウムスズ膜(ITO)からなるソース電極2
とドレイン電極3と表示電極5とを設ける。
【0124】さらにソース電極2とドレイン電極3上に
は、不純物イオンとしてリン(P)イオンを含む金属膜
38と金属膜39としてチタン(Ti)膜を有する。こ
の金属膜38と金属膜39は、不純物イオンを含まなく
てもよい。
【0125】ドレイン電極3の一部領域は表示電極5に
接続し、この表示電極5の上面には金属膜39は設けて
いない。
【0126】さらに不純物を含む金属膜38と金属膜3
9上と層間絶縁膜37上にはアモルファスシリコン膜
(a−Si)からなる半導体層6を設ける。さらににそ
のうえ半導体層6と金属膜38、39の界面では金属膜
39に含むリンイオン(P)が半導体層6に拡散してお
り、半導体層6はN型半導体層として作用する。
【0127】さらに金属膜38と金属膜39の外周部
は、半導体層6の外周部と同一のパターン形状としてい
る。
【0128】さらに半導体層6上にゲート絶縁膜7を設
け、このゲート絶縁膜7上にゲート電極8を設ける。そ
して、半導体層6に比較してゲート絶縁膜7のパターン
形状は小さくしている。さらにゲート電極8のパターン
形状は、ゲート絶縁膜7に比較して小さくする構造を有
する。
【0129】すなわち下層の半導体層6と中層のゲート
絶縁膜7と上層のゲート電極8とは順次、大きなパター
ン形状となるように、その断面形状を階段状とする構造
を採用する。
【0130】そしてソース電極2とドレイン電極3と、
半導体層6と、ゲート絶縁膜7と、ゲート電極8とによ
り薄膜トランジスター(TFT)10を構成する。
【0131】つぎにこの図8と図9に示す本発明の第3
の実施例における液晶表示装置用薄膜トランジスターの
構造を形成するための製造方法を、図10から図13の
断面図を用いて説明する。
【0132】図10に示すように、基板1上に光遮蔽膜
35と補助容量用電極36材料として、遮光性を有する
タンタル膜(Ta)を真空スパッタリング法にて形成す
る。このタンタル膜は80nmから100nmの膜厚で
形成する。
【0133】その後、タンタル膜上の全面に光感光性レ
ジスト(図示せず)を回転塗布法により形成し、この光
感光性レジストをフォトリソグラフィー法によりパター
ニングする。
【0134】その後、このパターニングした光感光性レ
ジストをエッチングマスクとして用いて、タンタル膜の
エッチングを行い光遮蔽膜35と補助容量用電極36と
を形成する。
【0135】このタンタル膜のエッチングは、フッ化イ
オウ(SF6 )と酸素(O2 )とアルゴン(Ar)の混
合ガスをエッチングガスとして用いる反応性イオンエッ
チング法(RIE)によりパターンエッチングする。
【0136】その後、陽極酸化法により補助容量用電極
36の表面に、補助容量用電極36の陽極酸化膜である
酸化タンタル膜(Ta25 )からなる補助容量用電極
酸化膜34を形成する。前述のように、この補助容量用
電極酸化膜34は形成しなくてもよい。
【0137】補助容量用電極酸化膜34は、クエン酸を
陽極酸化液として用い、白金板とタンタル膜との間に直
流電圧を印加して形成する。この補助容量用電極酸化膜
34の膜厚は、50nmから100nmで形成する。
【0138】つぎに図11に示すように、基板1上と光
遮蔽膜35上と補助容量用電極酸化膜34上との全面
に、真空プラズマCVD法にて酸化シリコン膜(SiO
2 )からなる層間絶縁膜37を形成する。この層間絶縁
膜37は、500nmの膜厚で形成する。
【0139】その後、層間絶縁膜37上の全面に透明導
電性膜として、酸化インジウムスズ膜(ITO)を形成
する。この酸化インジウムスズ膜は、100nmから2
00nmの膜厚で形成する。
【0140】その後、酸化インジウムスズ膜上の全面
に、金属膜38、39として不純物イオンとしてリン
(P)イオンを含むチタン膜(Ti)を形成する。前述
のように金属膜38、39には、不純物イオンを添加し
なくてもよい。
【0141】この不純物イオンを含む金属膜38、39
の形成は、反応性スパッタリング装置を用いて、反応ガ
スとしてホスフィン(PH3 )を導入して、リンイオン
を含むチタンを形成する。この金属膜38、39は、3
0nmから50nmの膜厚で形成する。
【0142】その後、チタン膜上の全面に光感光性レジ
スト(図示せず)を回転塗布法により形成し、この光感
光性レジストをフォトリソグラフィー法によりパターニ
ングする。
【0143】その後、このパターニングした光感光性レ
ジストをエッチングマスクとして用い、チタンを反応性
イオンエッチング法によりパターニングして、金属膜3
8、39を形成する。
【0144】さらに同じ光感光性レジストをエッチング
マスクとして用い、酸化インジウムスズ膜(ITO)を
塩化第2鉄(FeCl3 )と塩酸(HCl)の水溶液を
利用する湿式エッチング法にて、パターニングを行いソ
ース電極2とドレイン電極3と、このドレイン電極3に
接続する表示電極5とを形成する。
【0145】この結果、ソース電極2と金属膜38と、
ドレイン電極3と金属膜39とは、それぞれ同一パター
ン形状に形成することができる。
【0146】つぎに図12に示すように、層間絶縁膜3
7と金属膜38、39と基板1上の全面に半導体層6と
してアモルファスシリコン膜をプラズマ化学気相成長法
(プラズマCVD法)により形成する。この半導体層6
は、70nmから150nmの膜厚で形成する。
【0147】その後、半導体層6上の全面に酸化シリコ
ン膜(SiO2 )からなるゲート絶縁膜7をプラズマ化
学気相成長法(プラズマCVD法)により形成する。こ
のゲート絶縁膜7は、100nmから300nmの膜厚
で形成する。
【0148】その後、ゲート絶縁膜7上の全面にモリブ
デン(Mo)膜からなるゲート電極8材料を真空スパッ
タリング法により形成する。このモリブデン膜からなる
ゲート電極8材料の膜厚は、200nmの膜厚で形成す
る。
【0149】その後、ゲート電極8材料上に形成する光
感光性レジスト21をエッチングマスクに利用するパタ
ーニング工程により、モリブデン膜を湿式エッチング法
によりパターニングしてゲート電極8を形成する。
【0150】このモリブデン膜からなるゲート電極8の
湿式エッチング処理は、エッチング液としてリン酸(H
3 PO4 )と硝酸(HNO3 )と酢酸(CH3 COO
H)との混合溶液を用いて行う。
【0151】その後、ゲート絶縁膜7と半導体層6と金
属膜38、39との順に反応性イオンエッチング(RI
E)法を利用しパターン形成を行い、同一のパターン形
状を有するゲート電極8とゲート絶縁膜7と半導体層6
と金属膜38、39とを形成する。
【0152】このゲート絶縁膜7と半導体層6と金属膜
38、39とのエッチング処理は、反応ガスとして六フ
ッ化イオウ(SF6 )と酸素(O2 )との混合ガスを用
いて行う。
【0153】このエッチング処理工程によって、金属膜
38と金属膜39との外周部は半導体層6の外周部と同
一パターン形状に形成することができる。
【0154】その後、光感光性レジスト21を酸素プラ
ズマ中にてアッシング処理を行い、当初の大きさより小
さなパターン形状に光感光性レジスト21をパターニン
グする。
【0155】その後、このパターン形状を小さくした光
感光性レジスト21をエッチングマスクとして用いて、
ふたたびゲート電極8とゲート絶縁膜7とのエッチング
加工を行う。このゲート電極8とゲート絶縁膜7とは、
前述の反応性イオンエッチング法を用いてパターニング
する。
【0156】この2度目の反応性イオンエッチング処理
によって、半導体層6より小さなパターン形状のゲート
絶縁膜7とゲート電極8とを形成することができる。
【0157】つぎに図13に示すように、さらにふたた
び光感光性レジスト21を酸素プラズマ中にてアッシン
グ処理を行い、さらに小さなパターン形状の光感光性レ
ジスト21を形成する。
【0158】その後、このパターン形状を小さくした光
感光性レジスト21をエッチングマスクとして用いて、
さらにふたたびゲート電極8のエッチング加工を行う。
このゲート電極8のエッチング処理は、前述の反応性イ
オンエッチング法を用いてパターニングする。
【0159】この3度目の反応性イオンエッチング処理
工程により、ゲート絶縁膜7よりも小さなパターン形状
のゲート電極8を形成することができる。
【0160】以上のエッチング処理工程により、図13
に示すように半導体層6よりも小さなパターン形状のゲ
ート絶縁膜7と、このゲート絶縁膜7より小さなパター
ン形状のゲート電極8とを、同一光感光性レジスト21
を複数回加工することによりフォトマスクを増やすこと
なく形成することができる。
【0161】本発明の第3の実施例における液晶表示装
置用薄膜トランジスターでは、ソース電極2とドレイン
電極3と、半導体層6との間に金属膜38、39あるい
は不純物イオンを含む金属膜38、39を設けている。
【0162】このことにより本発明の第3の実施例の液
晶表示装置用薄膜トランジスターにおいては、透明導電
性膜からなるソース電極2とドレイン電極3と、半導体
層6との相互の反応を防止できるとともに、半導体層と
金属膜との整流性を利用し、薄膜トランジスターのスイ
ッチング特性を改善することができる。
【0163】さらに本発明の第3の実施例においては、
金属膜38、39に含む不純物イオンであるリン(P)
イオンを半導体層6に拡散することにより、半導体層6
の導電型をN型半導体層にすることが可能である。
【0164】このように半導体層6の導電型をN型半導
体層にすると、薄膜トランジスターのチャネル領域をN
型とすることができ、リーク電流を低減し、さらに半導
体層6とソース電極2とドレイン電極3と金属膜38、
39との接続抵抗を低くすることができる。
【0165】さらに本発明の第3の実施例の液晶表示装
置用薄膜トランジスターでは、透明導電性膜からなるソ
ース電極2とドレイン電極3上の金属膜38、39のパ
ターニングは、半導体層6のエッチング工程に続けてエ
ッチング加工を行い、パターニングしている。
【0166】このことにより透明導電性膜からなる表示
電極5上の金属膜39を半導体層6のエッチング加工と
同時に除去することができるため、製造工程を複雑にす
ることなく薄膜トランジスターの特性の向上が可能とな
る。
【0167】さらに本発明の第3の実施例の液晶表示装
置用薄膜トランジスターでは、光遮蔽膜35と補助容量
用電極36とを同一のエッチング処理工程によりパター
ン形成し、補助容量用電極36の表面には、補助容量用
電極36の酸化物からなる補助容量用電極酸化膜34を
設けている。
【0168】そのため補助容量用電極36上に設ける層
間絶縁膜37にピンホールなどの劣化が生じた場合にお
いても、補助容量用電極36上の補助容量用電極酸化膜
34により薄膜トランジスターと補助容量用電極36と
の電気的短絡の発生を防止することができる。
【0169】さらに本発明の第3の実施例の液晶表示装
置用薄膜トランジスターでは、半導体層6とゲート絶縁
膜7とゲート電極8とはそれぞれパターン形状が異な
り、半導体層6に比較してゲート絶縁膜7のパターン形
状を小さくし、さらにゲート絶縁膜7に比較してゲート
電極8のパターン形状をさくしている。このようなパタ
ーン形状とする構造を採用することによって、本発明の
薄膜トランジスターの電気的耐圧を大きくすることがで
きる。
【0170】さらに本発明では、液晶表示装置用薄膜ト
ランジスターの半導体層6とゲート絶縁膜7とゲート電
極8の側壁でのリーク電流を小さくすることができるた
め、薄膜トランジスターの性能の向上がすることができ
る。
【0171】この理由は、反応性イオンエッチング処理
時のダメージがゲート絶縁膜7に発生しても、同一パタ
ーン形状でないため、半導体層6とソース電極2とドレ
イン電極3間、あるいは半導体層6とゲート電極8間に
は短絡は発生せず、リーク電流も低減できる。
【0172】さらに半導体層6とゲート絶縁膜7とゲー
ト電極8とは、その断面形状が階段状のパターン形状と
なっているため、絶縁破壊の発生を抑制し、さらにラビ
ング処理工程時の被膜の剥離や欠けの発生を防止するこ
とができるためである。
【0173】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターにおいては、半導体層6の側壁部に半導体層酸
化膜を設ける構造を採用してもよい。この半導体層酸化
膜を設けることにより、半導体層6とゲート電極8間
と、半導体層6とソース電極2とドレイン電極3間と、
あるいはゲート電極8と金属膜38、39との間の短絡
の発生を防止することができる。
【0174】この半導体層酸化膜は、酸素(O2 )雰囲
気中で温度250℃でのプラズマ酸化処理により形成す
る。
【0175】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターにおいては、半導体層6の側壁部に設ける半導
体層酸化膜と、ゲート電極8の側壁部に設けるゲート電
極酸化膜とを有する構造を採用してもよい。この半導体
層酸化膜とゲート電極酸化膜とを設けることにより、半
導体層6とゲート電極8間と、半導体層6とソース電極
2とドレイン電極3間と、あるいはゲート電極8と金属
膜38、39との間の短絡の発生を防止することができ
る。
【0176】以上の実施例の説明では、ゲート電極8と
しては、クロム(Cr)やモリブデン(Mo)以外に、
タンタル(Ta)やチタン(Ti)やアルミニウム(A
l)や、あるいは金属シリサイドを適用することができ
る。
【0177】さらに金属膜38、39に添加する不純物
イオンとしてはリン(P)イオン以外に、窒素(N)や
ホウ素(B)の不純物イオンを適用することができるた
め、窒素(N)やホウ素(B)の不純物イオンを含む金
属膜を利用することが有効である。
【0178】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
液晶表示装置用薄膜トランジスターの構造では、半導体
層とゲート絶縁膜とゲート電極とはそれぞれパターン形
状が異なり、半導体層に比較してゲート絶縁膜のパター
ン形状を小さくし、さらにゲート絶縁膜に比較してゲー
ト電極のパターン形状を小さくする構造も用いている。
【0179】このため、エッチング加工によって変質し
ダメージが発生する各被膜の側壁部をずらす構成にする
ことが可能である。そのため本発明の薄膜トランジスタ
ーの構造においては、電気的耐圧の大きな液晶表示装置
用薄膜トランジスターを得ることができる。
【0180】そのため本発明の液晶表示装置用薄膜トラ
ンジスターを液晶表示装置に使用する場合、静電気に起
因する静電破壊や、機械的衝撃によるパターンエッジの
欠けや剥離は発生せず、液晶表示装置用薄膜トランジス
ターの特性を劣化することを防止することができる。
【0181】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターは、ゲート電極あるは半導体層の側壁部をゲー
ト電極酸化膜あるいは半導体層酸化膜により覆う構造を
採用する。
【0182】このことにより本発明では、静電気に起因
する静電破壊の発生を抑え、さらに機械的衝撃によるパ
ターンエッジの欠けや剥離の発生を防止できるととも
に、水分や不純物イオンの付着による液晶表示装置用薄
膜トランジスターの電流リークを低減することができ
る。したがって、液晶表示装置用薄膜トランジスターの
スイッチング特性を向上させることができる。
【0183】さらに本発明の液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターは、透明導電性膜からなるソース電極とドレイ
ン電極と半導体層との間に金属膜を設ける構造を採用す
る。そしてさらに、ソース電極とドレイン電極上の金属
膜の外周部は、半導体層の外周部と同一のパターン形状
とする。この金属膜は、自己整合的なエッチング加工に
よって形成できる。
【0184】このことによって本発明の薄膜トランジス
ターにおいては、透明導電性膜からなるソース電極とド
レイン電極と、半導体層との相互の反応を防止できると
ともに、半導体層と金属膜との整流性を利用し、薄膜ト
ランジスターのスイッチング特性を改善することができ
る。
【0185】さらに本発明においては、金属膜に含む不
純物イオンを半導体層に拡散することにより、半導体層
の導電型をN型あるいはP型の半導体層にすることが可
能である。
【0186】このように半導体層の導電型をN型あるい
はP型半導体層にすると、薄膜トランジスターのチャネ
ル領域をN型あるいはP型とすることができ、リーク電
流を低減し、さらに半導体層とソース電極とドレイン電
極と金属膜との接続抵抗を低くすることができる。
【0187】さらにそのうえ本発明の薄膜トランジスタ
ーにおいては、液晶表示装置用薄膜トランジスターの下
層に光遮蔽膜と補助容量用電極とを設ける構造を採用し
ている。さらに、補助容量用電極上に補助容量用電極酸
化膜を設ける構造も採用している。
【0188】このことにより薄膜トランジスターへの光
照射を抑え、光照射に起因する特性変化を防止し、さら
に補助容量用電極と液晶表示装置用薄膜トランジスター
の電気的短絡が防止でき、液晶表示装置用薄膜トランジ
スターの製造歩留まりを向上させることができる。
【0189】さらに本発明の薄膜トランジスターにおい
ては、液晶表示装置用薄膜トランジスターの半導体層あ
るいはゲート電極の側壁部に半導体層酸化膜あるいはゲ
ート電極酸化膜を設ける。このことにより半導体層の側
壁部やゲート電極の側壁部によるソース電極とデーター
電極とゲート電極間でのリーク電流を低減することがで
きる。この結果、液晶表示装置用薄膜トランジスターの
スイッチング素子としての特性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における液晶表示装置用
薄膜トランジスターの構造を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における液晶表示装置薄
膜トランジスターの構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における液晶表示装置用
薄膜トランジスターの構造を形成するための製造工程の
過程を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における液晶表示装置用
薄膜トランジスターの構造を形成するための製造工程の
過程を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における液晶表示装置用
薄膜トランジスターの構造を形成するための製造工程の
過程を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例における液晶表示装置用
薄膜トランジスターの構造を形成するための製造工程の
過程を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例における液晶表示装置薄
膜トランジスターの構造を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例における液晶表示装置用
薄膜トランジスターの構造を示す平面図である。
【図9】本発明の第3の実施例における液晶表示装置薄
膜トランジスターの構造を示す断面図である。
【図10】本発明の第3の実施例における液晶表示装置
用薄膜トランジスターの構造を形成するための製造工程
の過程を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施例における液晶表示装置
用薄膜トランジスターの構造を形成するための製造工程
の過程を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施例における液晶表示装置
用薄膜トランジスターの構造を形成するための製造工程
の過程を示す断面図である。
【図13】本発明の第3の実施例における液晶表示装置
用薄膜トランジスターの構造を形成するための製造工程
の過程を示す断面図である。
【図14】従来技術における液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターの構造を示す平面図である。
【図15】従来技術における液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターの構造を示す断面図である。
【図16】従来技術における液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターの構造を形成するための製造工程の過程を示す
断面図である。
【図17】従来技術における液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターの構成を形成するための製造工程の過程を示す
断面図である。
【図18】従来技術における液晶表示装置用薄膜トラン
ジスターの構造を形成するための製造工程の過程を示す
断面図である。
【符号の説明】
2 ソース電極 3 ドレイン電極 6 半導体層 7 ゲート絶縁膜 8 ゲート電極 10 薄膜トランジスター 32 ゲート電極酸化膜 35 光遮蔽膜 36 補助容量用電極 37 層間絶縁膜

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けるソース電極とドレイン電
    極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層
    と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜
    上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁
    膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小
    さくすることを特徴とする液晶表示装置用薄膜トランジ
    スター。
  2. 【請求項2】 基板上に設けるソース電極とドレイン電
    極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層
    と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜
    上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁
    膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小
    さくし、ゲート電極の側壁部にゲート電極の酸化物から
    なるゲート電極酸化膜を設けることを特徴とする液晶表
    示装置用薄膜トランジスター。
  3. 【請求項3】 基板上に設けるソース電極とドレイン電
    極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層
    と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜
    上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁
    膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小
    さくし、半導体層の側壁部には半導体層の酸化物である
    半導体層酸化膜を設けることを特徴とする液晶表示装置
    用薄膜トランジスター。
  4. 【請求項4】 基板上に設けるソース電極とドレイン電
    極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層
    と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜
    上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁
    膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小
    さくし、半導体層の側壁部には半導体層の酸化物である
    半導体層酸化膜を設け、ゲート電極の側壁部にゲート電
    極の酸化物からなるゲート電極酸化膜を設けることを特
    徴とする液晶表示装置用薄膜トランジスター。
  5. 【請求項5】 基板上に設けるソース電極とドレイン電
    極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層
    と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜
    上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁
    膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小
    さくし、ソース電極とドレイン電極と半導体層との間に
    金属膜を設け、金属膜の外周部は半導体層の外周部と同
    一パターンからなことを特徴とする液晶表示装置用薄膜
    トランジスター。
  6. 【請求項6】 基板上に設けるソース電極とドレイン電
    極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける金属膜と、
    金属膜上に設ける半導体層と、半導体層上に設けるゲー
    ト絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電極とを備
    え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下層より上
    層に設ける順に大きさを小さくし、金属膜の外周部は半
    導体層の外周部と同一パターンからなことを特徴とする
    液晶表示装置用薄膜トランジスター。
  7. 【請求項7】 基板上に設けるソース電極とドレイン電
    極と、ソース電極とドレイン電極上に設け不純物イオン
    を含む金属膜と、金属膜上に設ける半導体層と、半導体
    層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設ける
    ゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート
    電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さくし、金
    属膜の外周部は半導体層の外周部と同一パターンからな
    ことを特徴とする液晶表示装置用薄膜トランジスター。
  8. 【請求項8】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電
    極と、光遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁膜
    と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電
    極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層
    と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜
    上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁
    膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小
    さくすることを特徴とする液晶表示装置用薄膜トランジ
    スター。
  9. 【請求項9】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用電
    極と、光遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁膜
    と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電
    極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層
    と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜
    上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁
    膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小
    さくし、ゲート電極の側壁部にゲート電極の酸化物から
    なるゲート電極酸化膜を設けることを特徴とする液晶表
    示装置用薄膜トランジスター。
  10. 【請求項10】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、光遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁
    膜と、層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極
    と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、
    半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に
    設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜と
    ゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さく
    し、半導体層の側壁部には半導体層の酸化物である半導
    体層酸化膜を設けることを特徴とする液晶表示装置用薄
    膜トランジスター。
  11. 【請求項11】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、光遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁
    膜と、層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極
    と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、
    半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に
    設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜と
    ゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さく
    し、半導体層の側壁部には半導体層の酸化物である半導
    体層酸化膜を設け、ゲート電極の側壁部にゲート電極の
    酸化物からなるゲート電極酸化膜を設けることを特徴と
    する液晶表示装置用薄膜トランジスター。
  12. 【請求項12】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、光遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁
    膜と、層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン電極
    と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導体層と、
    半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に
    設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート絶縁膜と
    ゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさを小さく
    し、ソース電極とドレイン電極と半導体層との間に金属
    膜を設け、金属膜の外周部は半導体層の外周部と同一パ
    ターンとすることを特徴とする液晶表示装置用薄膜トラ
    ンジスター。
  13. 【請求項13】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、光遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁
    膜と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン
    電極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける金属膜
    と、金属膜上に設ける半導体層と、半導体層上に設ける
    ゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電極と
    を備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下層よ
    り上層に設ける順に大きさを小さくし、金属膜の外周部
    は半導体層の外周部と同一パターンからなことを特徴と
    する液晶表示装置用薄膜トランジスター。
  14. 【請求項14】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、光遮蔽膜と補助容量用電極上に設ける層間絶縁
    膜と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレイン
    電極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける金属膜
    と、金属膜上に設ける半導体層と、半導体層上に設ける
    ゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電極と
    を備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下層よ
    り上層に設ける順に大きさを小さくし、金属膜の外周部
    は半導体層の外周部と同一パターンからなことを特徴と
    する液晶表示装置用薄膜トランジスター。
  15. 【請求項15】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、補助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化
    膜と、光遮蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間
    絶縁膜と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレ
    イン電極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導
    体層と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶
    縁膜上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート
    絶縁膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさ
    を小さくすることを特徴とする液晶表示装置用薄膜トラ
    ンジスター。
  16. 【請求項16】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、補助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化
    膜と、光遮蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間
    絶縁膜と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレ
    イン電極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導
    体層と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶
    縁膜上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート
    絶縁膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさ
    を小さくし、ゲート電極の側壁部にゲート電極の酸化物
    からなるゲート電極酸化膜を設けることを特徴とする液
    晶表示装置用薄膜トランジスター。
  17. 【請求項17】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、補助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化
    膜と、光遮蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間
    絶縁膜と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレ
    イン電極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導
    体層と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶
    縁膜上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート
    絶縁膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさ
    を小さくし、半導体層の側壁部には半導体層の酸化物で
    ある半導体層酸化膜を設けることを特徴とする液晶表示
    装置用薄膜トランジスター。
  18. 【請求項18】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、補助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化
    膜と、光遮蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間
    絶縁膜と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレ
    イン電極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導
    体層と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶
    縁膜上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート
    絶縁膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさ
    を小さくし、半導体層の側壁部には半導体層の酸化物で
    ある半導体層酸化膜を設け、ゲート電極の側壁部にゲー
    ト電極の酸化物からなるゲート電極酸化膜を設けること
    を特徴とする液晶表示装置用薄膜トランジスター。
  19. 【請求項19】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、補助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化
    膜と、光遮蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間
    絶縁膜と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレ
    イン電極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける半導
    体層と、半導体層上に設けるゲート絶縁膜と、ゲート絶
    縁膜上に設けるゲート電極とを備え、半導体層とゲート
    絶縁膜とゲート電極は下層より上層に設ける順に大きさ
    を小さくし、ソース電極とドレイン電極と半導体層との
    間に金属膜を設け、金属膜の外周部は半導体層の外周部
    と同一パターンからなことを特徴とする液晶表示装置用
    薄膜トランジスター。
  20. 【請求項20】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、補助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化
    膜と、光遮蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間
    絶縁膜と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレ
    イン電極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける金属
    膜と、金属膜上に設ける半導体層と、半導体層上に設け
    るゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電極
    とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下層
    より上層に設ける順に大きさを小さくし、金属膜の外周
    部は半導体層の外周部と同一パターンからなことを特徴
    とする液晶表示装置用薄膜トランジスター。
  21. 【請求項21】 基板上に設ける光遮蔽膜と補助容量用
    電極と、補助容量用電極上に設ける補助容量用電極酸化
    膜と、光遮蔽膜と補助容量用電極酸化膜上に設ける層間
    絶縁膜と、この層間絶縁膜上に設けるソース電極とドレ
    イン電極と、ソース電極とドレイン電極上に設ける金属
    膜と、金属膜上に設ける半導体層と、半導体層上に設け
    るゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けるゲート電極
    とを備え、半導体層とゲート絶縁膜とゲート電極は下層
    より上層に設ける順に大きさを小さくし、金属膜の外周
    部は半導体層の外周部と同一パターンからなことを特徴
    とする液晶表示装置用薄膜トランジスター。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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