JPH09178304A - 吸収式空調装置 - Google Patents

吸収式空調装置

Info

Publication number
JPH09178304A
JPH09178304A JP8192552A JP19255296A JPH09178304A JP H09178304 A JPH09178304 A JP H09178304A JP 8192552 A JP8192552 A JP 8192552A JP 19255296 A JP19255296 A JP 19255296A JP H09178304 A JPH09178304 A JP H09178304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
liquid
absorption
absorber
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8192552A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3140376B2 (ja
Inventor
Tsutomu Maruhashi
勤 丸橋
Katsuya Oshima
克也 大島
Toshihiro Furuhashi
俊洋 古橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP08192552A priority Critical patent/JP3140376B2/ja
Priority to KR1019960045047A priority patent/KR100222101B1/ko
Publication of JPH09178304A publication Critical patent/JPH09178304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3140376B2 publication Critical patent/JP3140376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B43/00Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat
    • F25B43/04Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat for withdrawing non-condensible gases
    • F25B43/046Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat for withdrawing non-condensible gases for sorption type systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B15/00Sorption machines, plants or systems, operating continuously, e.g. absorption type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/21Reduction of parts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気液分離器72の部品点数を減少させるとと
もに、溶接箇所を極力無くして、コストを抑えるととも
に、信頼性を向上させる。 【解決手段】 気液分離器72は、吸収器19と不凝縮
ガスタンク73の下部において、吸収器19と不凝縮ガ
スタンク73とを接続する接続管78と、吸収器19内
に配置された補助吸収器71(気液混合手段の一例)の
気液排出通路76に繋がり、吸収器19の内部から接続
管78の内部に挿入され、不凝縮ガスタンク73に向か
って上昇する部分の接続管78内に、補助吸収器71の
排出するガスと吸収液とを排出する気液下降管79とか
らなる。気液下降管79から排出されたガスは、上方の
不凝縮ガスタンク73に導かれ、気液下降管79から排
出された吸収液は、液量の増加によって吸収器19に戻
される。この気液分離器72は、溶接箇所がなく、部品
点数も2重管構造の接続管78および気液下降管79の
みで構成されるため、低いコストで高い信頼性を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収式冷凍サイク
ルを用いて室内の冷房が可能な吸収式空調装置に関する
もので、特に吸収式冷凍サイクル内における不凝縮ガス
の抽出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍サイクルは、腐食性の強い吸
収液を用いるため、吸収式冷凍サイクル内で腐蝕が発生
すると、水素ガス等、不溶性の不凝縮ガスが発生する。
吸収式冷凍サイクル内で発生した不凝縮ガスは、吸収式
冷凍サイクル内において最も内圧が低い吸収器内に徐々
に蓄積されていく。このため、不凝縮ガスの存在によっ
て、吸収器および蒸発器の内圧が上昇する。この結果、
蒸発器内における冷媒の沸点が上昇して蒸発能力が低下
し、吸収式冷凍サイクルの冷凍能力が低下する不具合を
生じる。
【0003】そこで、従来より、吸収式冷凍サイクル内
で発生した不凝縮ガスを吸収式冷凍サイクルより抽出す
る抽気装置が提案されている。抽気装置は、吸収式冷凍
サイクルの吸収液の一部と吸収式冷凍サイクル内で溜ま
った不凝縮ガスを内部に導き、この導かれた吸収液と不
凝縮ガスとをサイフォンの作用で交互に排出する補助吸
収器(気液混合手段の一例)と、不凝縮ガスを蓄えるた
めの不凝縮ガスタンクと、補助吸収器が排出する吸収液
と不凝縮ガスを分離し、不凝縮ガスを不凝縮ガスタンク
へ導き、吸収液を冷凍サイクル内に戻す気液分離器とか
ら構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の気液分離器の一
例を図10を用いて説明する。従来の気液分離器100
は、容器形状の分離容器101と、補助吸収器の排出す
る吸収液と不凝縮ガスを分離容器内に導く気液下降管1
02と、分離容器101内で分離した不凝縮ガスを不凝
縮ガスタンクへ導くガス排出管103と、分離容器10
1内で分離した吸収液を吸収式冷凍サイクルへ戻す吸収
液戻し管104とから構成されていた。なお、分離容器
101内の符号105は、吸収液と不凝縮ガスとの分離
を確実にするための邪魔板である。
【0005】気液分離器100は、腐蝕性の強い吸収液
が供給されるため、各部の接合に溶接技術が必要とな
る。そして、分離容器101の形成を行うために、2ヶ
所以上の溶接が必要となる(図中矢印α参照)。また、
分離容器101に、気液下降管102、ガス排出管10
3および吸収液戻し管104を接続するために、3ヶ所
の溶接が必要となる(図中矢印β参照)。つまり、従来
の気液分離器100は、5ヶ所以上の溶接が必要とな
り、製造が困難で、結果的に製造コストが高くなる不具
合が生じる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、気液分離器の各部の溶接箇所を極
力抑えることによって製造コストを低く抑えた吸収式空
調装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収式空調装置
は、上記の目的を達成するために、次の技術的手段を採
用した。 〔請求項1の手段〕吸収式空調装置は、 a)吸収液を加熱させる加熱手段と、 b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収
液の一部を気化させる再生器、この再生器で発生した気
化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化し
た液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で
蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸
収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具
備する吸収式冷凍サイクルと、 c)この吸収式冷凍サイクル内の不凝縮ガスを導入する
とともに、前記吸収式冷凍サイクルの吸収液の一部を導
入し、導入された不凝縮ガスと吸収液とを流出させる気
液混合手段と、 d)不凝縮ガスを蓄える不凝縮ガスタンクと、 e)前記気液混合手段から流出する不凝縮ガスおよび吸
収液が導かれ、導かれた不凝縮ガスと吸収液とを分離
し、分離した不凝縮ガスを前記不凝縮ガスタンクへ導
き、分離した吸収液を前記吸収式冷凍サイクル内へ導く
気液分離器とを備える。
【0008】そして、前記気液分離器は、前記吸収器お
よび前記不凝縮ガスタンクの下部に配置され、前記吸収
器内と前記不凝縮ガスタンクとを接続する接続管と、前
記気液混合手段から流出する不凝縮ガスおよび吸収液
を、前記接続管内において前記不凝縮ガスタンクに向か
って上昇する部分に導く気液下降管とから構成される。
【0009】〔請求項2の手段〕請求項1の吸収式空調
装置において、前記気液混合手段は、前記吸収器の内部
に配置され、前記気液下降管は、前記吸収器の内部から
前記接続管内に挿通して配置されたことを特徴とする。
【0010】〔請求項3の手段〕請求項1の吸収式空調
装置において、前記気液下降管は、前記接続管の途中に
接続されたことを特徴とする。
【0011】〔請求項4の手段〕請求項1ないし請求項
3のいずれかの吸収式空調装置において、前記気液混合
手段は、冷却手段によって冷却され、不凝縮ガスととも
に内部に導入された気化冷媒が吸収液に吸収される際に
発生する吸収熱が除去されることを特徴とする。
【0012】〔請求項5の手段〕請求項1ないし請求項
4のいずれかの吸収式空調装置において、前記気液混合
手段から前記気液下降管へ不凝縮ガスおよび吸収液を導
く気液排出通路は、前記気液混合手段内に導入された吸
収液を下方へ落下するべく、前記気液混合手段から垂下
して設けられるとともに、前記気液混合手段内で吸収液
および不凝縮ガスを吸引する気液吸込口側が下方へ向け
て設けられ、前記気液排出通路から前記気液分離器へ落
下する吸収液の作用によって、前記気液混合手段内の不
凝縮ガスが前記気液吸込口から前記気液排出通路内に吸
い込まれることを特徴とする。
【0013】〔請求項6の手段〕請求項1ないし請求項
3のいずれかの吸収式空調装置において、前記気液混合
手段は、前記吸収式冷凍サイクルの不凝縮ガス雰囲気内
で開口するベンチュリ管と、前記溶液ポンプから圧送さ
れる吸収液の一部を、前記ベンチュリ管内に噴射するノ
ズルとを備えたエジェクターで、前記ベンチュリ管で吸
収液とともに吸い込まれた不凝縮ガスが前記気液下降管
へ導かれることを特徴とする。
【0014】
【作用および発明の効果】
〔請求項1の作用および効果〕吸収器と不凝縮ガスタン
クとは、下部において接続管によって接続され、気液混
合手段から流出する不凝縮ガスおよび吸収液が、気液下
降管によって、接続管内において不凝縮ガスタンクに向
かって上昇する部分に導かれる。この結果、気液下降管
から流出する不凝縮ガスと吸収液とは、接続管内で分離
するとともに、分離した不凝縮ガスは、接続管を上昇
し、上方の不凝縮ガスタンク内に導かれる。また、接続
管内で分離した吸収液は、接続管を介して吸収器へ導か
れる。
【0015】この発明では、従来のガス排出管と吸収液
戻し管とを共通の接続管とし、従来の分離容器の機能を
接続管が果たすため、分離容器を廃止できる。このた
め、分離容器の形成が不要となるとともに、ガス排出管
と吸収液戻し管との接続が不要となり、結果的に気液分
離器の部品点数が減少するとともに、溶接による接続箇
所を減少させることができるため、気液分離器の製造が
容易となり、結果的に吸収式空調装置の製造コストを低
く抑えることができる。
【0016】〔請求項2の作用および効果〕気液混合手
段は、吸収器の内部に配置される。この結果、気液混合
手段の各接続部に例え気密漏れが生じても、気密漏れが
発生する部分が吸収式冷凍サイクル内であるため、吸収
式冷凍サイクル内に空気が侵入することがない。つま
り、気液混合手段から空気が侵入する不具合がなく、吸
収式空調装置の信頼性を高めることができる。
【0017】また、気液下降管は、吸収器の内部から接
続管内に挿通して配置される。この結果、気液分離器に
おける溶接箇所を無くすことができ、気液分離器から吸
収式冷凍サイクル内に空気が侵入することがない。つま
りこの結果からも、吸収式空調装置の信頼性を高めるこ
とができる。
【0018】〔請求項3の作用および効果〕気液下降管
は、接続管の途中に接続され、気液下降管から流出する
不凝縮ガスおよび吸収液を接続管内に供給する。この結
果、気液分離器における溶接箇所を1ヶ所のみとするこ
とができ、従来技術に比較して溶接箇所を大変少なくで
きる。
【0019】〔請求項4の作用および効果〕気液混合手
段を冷却手段で冷却することによって、気液混合手段内
で気化冷媒が吸収液に吸収される際に発生する吸収熱を
除去するため、吸収液の吸収能力の低下を防ぎ、気液混
合手段内で吸収液に気化冷媒を確実に吸収させることが
できる。この結果、気液分離器に供給されるガス中にお
ける気化冷媒が確実に取り除かれ、気液分離器から不凝
縮タンクへ不凝縮ガスのみを送ることができる。
【0020】〔請求項5の作用および効果〕気液排出通
路の上側の気液吸込口側は下方へ向けて設けられる。こ
のため、気液混合手段内に供給された吸収液の液面が上
昇して、吸収液がまとまって気液排出通路を通って気液
分離器へ落下する作用(サイフォン作用)によって、気
液混合手段内のガスが気液排出通路内に吸い込まれ、吸
い込まれたガスが吸収液と交互に気液下降管を介して接
続管内に供給される。そして、気液混合手段内のガスが
気液排出通路内に吸い込まれることによって、吸収式冷
凍サイクル内の不凝縮ガスをガス導入通路から吸い込
み、気液混合手段内に導く。
【0021】つまり、サイフォン作用によって、吸収式
冷凍サイクル内の不凝縮ガスを気液混合手段を介して気
液分離器へ導くことができるため、吸収式冷凍サイクル
内の不凝縮ガスを気液分離器へ導くための装置(例えば
ポンプ装置)が不要となり、不凝縮ガスを不凝縮タンク
へ抽出するためのコストを低く抑えることができる。
【0022】〔請求項6の作用および効果〕溶液ポンプ
から圧送される吸収液の一部がノズルから噴射される。
このノズルは、不凝縮ガス雰囲気内で開口するベンチュ
リ管内に吸収液を噴射するため、ベンチュリ管内には、
吸収液とともに不凝縮ガスが導かれる。そして、ベンチ
ュリ管内に導かれた吸収液および不凝縮ガスは、気液下
降管を介して接続管へ導かれる。このように、この発明
の気液混合手段は溶液ポンプの圧送力を利用したエジェ
クターで構成されるため、気液混合手段の構成をシンプ
ルにすることができ、製造コストを抑えることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、複
数の実施例および変形例に基づいて説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図6は第1実施例を示
すもので、図2は室内の空調を行う2重効用型の吸収式
冷凍サイクルを用いた吸収式空調装置の概略構成図であ
る。
【0024】(吸収式空調装置1の概略説明)本実施例
の適用される吸収式空調装置1は、家庭用等に使用され
る比較的小型なもので、大別して、吸収液(本実施例で
は臭化リチウム水溶液)を加熱する加熱手段2と、2重
効用型の吸収式冷凍サイクル3と、吸収式冷凍サイクル
3で冷却または加熱された冷温水(室内を冷暖房するた
めの熱媒体、本実施例では水)で室内を空調する室内空
調手段4と、吸収式冷凍サイクル3内で主に気化冷媒
(本実施例では水蒸気)を冷やすために用いられる冷却
水を冷却する冷却水冷却手段5と、搭載された各電気機
能部品を制御する制御装置6とから構成される。
【0025】(加熱手段2の説明)本実施例の加熱手段
2は、燃料であるガスを燃焼して熱を発生させ、発生し
た熱によって吸収液を加熱するガス燃焼装置で、ガスの
燃焼を行うガスバーナ11、このガスバーナ11へガス
の供給を行うガス供給手段12、ガスバーナ11へ燃焼
用の空気を供給する燃焼ファン13等から構成される。
そして、ガスバーナ11のガス燃焼で得られた熱で、吸
収式冷凍サイクル3の沸騰器14を加熱し、沸騰器14
内に供給された低濃度吸収液(以下、低液)を加熱する
ように設けられている。
【0026】(吸収式冷凍サイクル3の説明)吸収式冷
凍サイクル3は、加熱手段2によって加熱される沸騰器
14を備え、この沸騰器14内に供給された低液が加熱
されることによって低液に含まれる冷媒(水)を気化
(蒸発)させて中濃度吸収液(以下、中液)にする高温
再生器15と、この高温再生器15内の気化冷媒の凝縮
熱を利用して、高温再生器15側から圧力差を利用して
供給される中液を加熱し、中液に含まれる冷媒を気化さ
せて中液を高濃度吸収液(以下、高液)にする低温再生
器16と、高温再生器15および低温再生器16からの
気化冷媒(水蒸気)を冷却して液化する凝縮器17と、
この凝縮器17で液化した液化冷媒(水)を真空に近い
圧力下で蒸発させる蒸発器18と、この蒸発器18で蒸
発した気化冷媒を低温再生器16で得られた高液に吸収
させる吸収器19とから構成される。
【0027】(高温再生器15の説明)高温再生器15
は、加熱手段2によって低液を加熱する上述の沸騰器1
4、およびこの沸騰器14から上方へ延びる沸騰筒21
を備える。この沸騰器14および沸騰筒21で沸騰して
低液から気化した気化冷媒は、沸騰筒21から円筒容器
形状の高温再生容器22内に吹き出る。この高温再生容
器22内に吹き出た高温の気化冷媒は、高温再生容器2
2の壁によって、低温再生器16内の中液の蒸発時の気
化熱として熱が奪われて冷却されて液化冷媒(水)にな
る。
【0028】高温再生容器22内には、沸騰器14で加
熱されて低液内の冷媒が気化した後の沸騰筒21内の中
液と、その周囲に溜められる液化冷媒(水)とを断熱す
るために、沸騰筒21の周囲に断熱仕切筒24を設けて
いる。この断熱仕切筒24は、上端が沸騰筒21の上端
と接合され、下端が沸騰筒21と隙間を隔てて設けら
れ、沸騰筒21と断熱仕切筒24との間に空気が侵入す
るように設けられている。なお、高温再生容器22で液
化し、断熱仕切筒24の外側に分離された液化冷媒
(水)は、下部に接続された液冷媒管25を通って凝縮
器17に導かれる。
【0029】(低温再生器16の説明)低温再生器16
は、高温再生容器22を覆う筒状容器形状の低温再生容
器31を備える。一方、沸騰筒21内の中液は、沸騰筒
21の下部に接続された中液管26を通って低温再生器
16に供給される。なお、中液管26には、オリフィス
等の絞り手段27が設けられている。この絞り手段27
は、後述する冷暖切替弁53が閉じられると、高温再生
器15と低温再生器16との圧力差を保った状態で中液
を流し、後述する冷暖切替弁53が開かれると中液を殆
ど流さない。
【0030】低温再生器16は、中液管26を通って供
給される中液を高温再生容器22の天井部分に向けて注
入する。低温再生容器31内の温度は、高温再生容器2
2の温度に比較して低いため、低温再生容器31内の圧
力は高温再生容器22の圧力に比較して低い。このた
め、中液管26から低温再生容器31内に供給された中
液は蒸発し易い。そして、中液が高温再生容器22の天
井部分に注入されると、高温再生容器22の壁によって
中液が加熱され、中液に含まれる冷媒の一部が蒸発して
気化冷媒になり、残りが高液になる。
【0031】ここで、低温再生容器31の上方は、環状
容器形状の凝縮容器32の上側と、連通部33により連
通している。このため、低温再生容器31内で蒸発した
気化冷媒は、連通部33を通って凝縮容器32内に供給
される。一方、高液は、低温再生容器31の下部に落下
し、低温再生容器31の下部に接続された高液管34を
通って吸収器19に供給される。なお、低温再生容器3
1内の上側には、天井板35が設けられ、この天井板3
5の外周端と低温再生容器31との間には、気化冷媒が
通過する隙間36が設けられている。
【0032】(凝縮器17の説明)凝縮器17は、環状
容器形状の凝縮容器32によって覆われている。この凝
縮容器32の内部には、凝縮容器32内の気化冷媒を冷
却して液化させる凝縮用熱交換器37が配置されてい
る。この凝縮用熱交換器37は、環状のコイルで、内部
には冷却水が流れる。そして、低温再生器16から凝縮
容器32内に供給された液化冷媒は、凝縮用熱交換器3
7によって冷却されて液化し、凝縮用熱交換器37の下
方へ滴下する。
【0033】一方、凝縮容器32の下側には、上述の高
温再生器15から液冷媒管25を通って冷媒が供給され
る。なお、この供給冷媒は、凝縮容器32内に供給され
る際に、圧力の違い(凝縮容器32内は約70mmHg
の低圧)から、再沸騰し、気化冷媒と液化冷媒とが混合
した状態で供給される。また、凝縮容器32には、液化
冷媒を蒸発器18に導く液冷媒供給管38が接続されて
いる。この液冷媒供給管38には、凝縮容器32から蒸
発器18に供給される液化冷媒の供給量を調節する冷媒
弁39が設けられている。
【0034】(蒸発器18の説明)蒸発器18は、吸収
器19とともに、凝縮容器32の下部に設けられるもの
で、低温再生容器31の周囲に設けられた環状容器形状
の蒸発吸収容器41によって覆われている。この蒸発吸
収容器41の内部の外側には、凝縮器17から供給され
る液化冷媒を蒸発させる蒸発用熱交換器42が配置され
ている。この蒸発用熱交換器42は、環状のコイルで、
内部には室内空調手段4に供給される冷温水(熱媒体)
が流れる。そして、凝縮器17から液冷媒供給管38を
介して供給された液化冷媒は、蒸発用熱交換器42の上
部に配置された環状の冷媒散布具43から蒸発用熱交換
器42の上に散布される。
【0035】蒸発吸収容器41内は、ほぼ真空(例えば
6.5mmHg)に保たれるため、沸点が低く、蒸発用
熱交換器42に散布された液化冷媒は、大変蒸発しやす
い。そして、蒸発用熱交換器42に散布された液化冷媒
は、蒸発用熱交換器42内を流れる熱媒体から気化熱を
奪って蒸発する。この結果、蒸発用熱交換器42内を流
れる熱媒体が冷却される。そして、冷却された熱媒体
は、室内空調手段4に導かれ、室内を冷房する。
【0036】(吸収器19の説明)吸収器19は、上述
のように、蒸発吸収容器41に覆われる。そして、吸収
器19は、蒸発吸収容器41の内部の内側に、高液管3
4から供給される高液を冷却する吸収用熱交換器44が
配置されている。この吸収用熱交換器44は、環状のコ
イルで、内部には、コイル上に散布された高液を冷却す
る冷却水が供給される。なお、吸収用熱交換器44を通
過した冷却水は、凝縮器17の凝縮用熱交換器37を通
過した後、冷却水冷却手段5に導かれ、冷却される。そ
して冷却水冷却手段5で冷却された冷却水は、再び吸収
用熱交換器44に導かれる。
【0037】一方、吸収用熱交換器44の上部には、高
液管34から供給される高液を吸収用熱交換器44に散
布する環状の吸収液散布具45が配置される。吸収用熱
交換器44に散布された高液は、吸収用熱交換器44の
コイル表面を伝わって上方から下方へ落下する間に、蒸
発用熱交換器42において蒸発により生成された気化冷
媒を吸収する。この結果、蒸発吸収容器41の底に落下
した吸収液は、濃度が薄くなった低液となる。
【0038】蒸発吸収容器41の内部には、蒸発用熱交
換器42と吸収用熱交換器44との間に、筒状仕切壁4
6が配置さている。この筒状仕切壁46は、上方のみに
おいて蒸発吸収容器41の内部を連通するもので、蒸発
器18で生成された気化冷媒が筒状仕切壁46の上部を
介して吸収器19内に導かれる。
【0039】また、蒸発吸収容器41の底には、蒸発吸
収容器41の底の低液を沸騰器14に供給するための低
液管47が接続されている。この低液管47には、ほぼ
真空状態の蒸発吸収容器41内から沸騰器14に向けて
低液を流すために、溶液ポンプ48が設けられている。
【0040】(吸収式冷凍サイクル3における上記以外
の構成部品の説明)図2に示す符号51は、沸騰筒21
内から低温再生器16へ流れる中液と吸収器19から沸
騰器14へ流れる低液とを熱交換する高温熱交換器51
aと、低温再生器16から吸収器19へ流れる高液と吸
収器19から沸騰器14へ流れる低液とを熱交換する低
温熱交換器51bとを一体化した熱交換器である。な
お、高温熱交換器51aは、沸騰筒21から低温再生器
16へ流れる中液を冷却し、逆に吸収器19から沸騰器
14へ流れる低液を加熱するものである。また、低温熱
交換器51bは、低温再生器16から吸収器19へ流れ
る高液を冷却し、逆に吸収器19から沸騰器14へ流れ
る低液を加熱するものである。
【0041】また、本実施例の吸収式冷凍サイクル3に
は、上述の作動による冷房運転の他に、暖房運転を行う
ための暖房運転手段が設けられている。暖房運転手段
は、沸騰筒21の下部から、温度の高い吸収液を蒸発器
18の下部へ導く暖房管52と、この暖房管52を開閉
する冷暖切替弁53とから構成される。この冷暖切替弁
53は、暖房運転時に開弁して高温の吸収液を蒸発吸収
容器41内へ導き、蒸発器18の蒸発用熱交換器42内
を流れる冷温水を加熱するものである。
【0042】(室内空調手段4の説明)室内空調手段4
は、室内に設置された室内熱交換器54、この室内熱交
換器54を流れる蒸発器18を通過した冷温水と室内空
気とを強制的に熱交換し、熱交換後の空気を室内に吹き
出させるための室内ファン55を備える。
【0043】室内熱交換器54には、冷温水を循環させ
る冷温水回路56が接続され、この冷温水回路56に
は、冷温水を循環させる冷温水ポンプ57が設けられて
いる。なお、冷温水ポンプ57は、溶液ポンプ48を駆
動する兼用のモータによって駆動される。
【0044】冷温水回路56は、蒸発器18を通過した
冷温水を、室内熱交換器54に導き、室内空気と熱交換
した冷温水を再び蒸発器18へ導く水管で、この冷温水
回路56中には、室内熱交換器54と冷温水ポンプ57
の他に、冷温水を蓄えて暖房時の膨張タンクとしての機
能を備えるとともに、冷温水回路56内に冷温水の補充
を行うシスターン58を備える。
【0045】このシスターン58には、内部へ冷温水
(水道水)を供給する給水管59が接続されている。こ
の給水管59には、シスターン58内へ冷温水の供給、
停止を行う給水バルブ60が設けられている。このシス
ターン58は、図示しない水位センサを備え、シスター
ン58内の冷却水の水位が低下すると、給水バルブ60
を開いてシスターン58内に冷温水を補充するように設
けられている。また、シスターン58には、オーバーフ
ローした冷温水を、後述する冷却水タンク65内へ導く
オーバーフロー水供給手段59aが設けられている。
【0046】(冷却水冷却手段5の説明)冷却水冷却手
段5は、蒸発型の冷却塔61、冷却水を循環させる冷却
水回路62、および冷却水回路62で冷却水を循環させ
る冷却水ポンプ63を備える。冷却塔61は、吸収器1
9および凝縮器17を通過した冷却水を、上方から下方
へ流し、流れている間に外気と熱交換して放熱するとと
もに、流れている間に一部蒸発させて、蒸発時に流れて
いる冷却水から気化熱を奪い、流れている冷却水を冷却
するもので、上方において冷却水を散布する散布部61
aと、冷却水が流れる広い表面積の蒸発部61bと、こ
の蒸発部61bを通過した冷却水を集める収集部61c
とから構成される。また、この冷却塔61は、蒸発部6
1bに空気流を生じさせ、蒸発部61bにおける冷却水
の蒸発および冷却を促進する冷却水ファン64を備え
る。
【0047】冷却水回路62は、吸収器19および凝縮
器17を通過して、温度の上昇した冷却水を、冷却塔6
1へ導き、この冷却塔61で冷却された冷却水を再び吸
収器19および凝縮器17へ送る水管で、この冷却水回
路62中には、冷却塔61と冷却水ポンプ63の他に、
冷却水を蓄える冷却水タンク65を備える。
【0048】この冷却水タンク65は、冷却塔61の下
方で、且つシスターン58の下方に設置され、冷却塔6
1を通過した冷却水が供給されるととともに、シスター
ン58でオーバーフローした水が供給されるように設け
られている。冷却水タンク65には、図示しない水位セ
ンサを備え、冷却水タンク65内の冷却水の水位が低下
すると、給水バルブ60を開いてシスターン58から水
を溢れさせ、溢れた水をオーバーフロー水供給手段59
aから冷却水タンク65内へ導き、冷却水を補充するよ
うに設けられている。
【0049】(制御装置6の説明)制御装置6は、上述
の冷媒弁39、溶液ポンプ48(冷温水ポンプ57)、
室内ファン55、冷暖切替弁53、給水バルブ60、冷
却水ポンプ63、冷却水ファン64などの電気機能部
品、および加熱手段2の電気機能部品(燃焼ファン1
3、ガス量調節弁66、ガス開閉弁67、点火装置68
等)を、使用者によって手動設定されるコントローラ
(図示しない)の操作指示や、複数設けられた各センサ
の入力信号に応じて通電制御するものである。
【0050】(抽気装置70の説明)吸収式空調装置1
は、図1に示すように、吸収式冷凍サイクル3内の腐蝕
により発生した水素等の不凝縮ガスを吸収式冷凍サイク
ル3より抽出して蓄える抽気装置70を備える。この抽
気装置70は、主に、吸収式冷凍サイクル3から抽出し
た不凝縮ガスと吸収液とを交互に流下させるサイフォン
作用を利用した補助吸収器71(気液混合手段に相当す
る)と、この補助吸収器71から供給される不凝縮ガス
と吸収液とを分離する気液分離器72と、この気液分離
器72で分離された不凝縮ガスを蓄える不凝縮ガスタン
ク73とから構成される。
【0051】補助吸収器71は、吸収器19内に配置さ
れるもので、吸収式冷凍サイクル3内の不凝縮ガス(本
実施例では、吸収器19の下部に溜まった不凝縮ガス)
を導入するガス導入通路74が接続されるとともに、吸
収液散布具45に供給される高液(吸収液)を導入する
吸収液導入通路75が接続され、さらに内部に導入され
たガスと吸収液とを交互に流出させる気液排出通路76
が接続されている。
【0052】補助吸収器71は、図3ないし図5にも示
すもので、2枚のプレス成形板71aを合わせて設けら
れた偏平形状を呈し、ガス導入通路74を構成する抽気
管74a、気液排出通路76を構成するポンピング管7
6aは、2枚のプレス成形板71aに挟み込まれた状態
で、2枚のプレス成形板71aとともに一体ろう付けさ
れている。
【0053】吸収液導入通路75は、図6に示すよう
に、上端が吸収液散布具45に接合され、下端が端部に
接合されたオリフィス75cを介して、補助吸収器71
の上端に設けられた漏斗状の接続口75b(図3および
図4参照)内に嵌め込まれている。
【0054】2枚のプレス成形板71aは、図3および
図4に示されるように、合わせられて、気化冷媒を含む
不凝縮ガスと高液(吸収液)とが導入される補助吸収器
71が形成されるとともに、下方の抽気管74aから供
給されるガスを補助吸収器71の上方へ導くガス通路7
4b(ガス導入通路74に連通する)、接続口74c
(図5参照)、および吸収液導入通路75から高液の滴
下を受ける漏斗状の接続口75bが形成されている。
【0055】また、2枚のプレス成形板71aは、合わ
せられて、両端が下方へ向かう逆略U字型の気液吸引通
路76bが設けられている。この気液吸引通路76b
は、一端の接続口76d(図5参照)に、垂下するポン
ピング管76aが接続されて気液排出通路76を構成す
るもので、補助吸収器71の内部で開口する他端の気液
吸込口76c側が下方へ向けて設けられている。
【0056】このため、補助吸収器71内の吸収液の液
面が上昇して、気液吸引通路76bの上端の液位に達す
ると、サイフォン作用によって、吸収液がまとまって気
液排出通路76を通って気液分離器72へ落下する。そ
の際、補助吸収器71内のガスが気液排出通路76内に
吸い込まれる。そして、補助吸収器71内のガスが気液
排出通路76に吸い込まれることによって、吸収器19
の下部に溜まった不凝縮ガスが、ガス導入通路74およ
びガス通路74bを介して、補助吸収器71内に吸い込
まれる。
【0057】また、補助吸収器71は、不凝縮ガスとと
もに導入された気化冷媒が吸収液に吸収される際に発生
する吸収熱を除去して、吸収能力の低下を防止するため
に、補助吸収器71を冷却する冷却手段を備える。本実
施例の冷却手段は、冷却水が内部を流れる吸収用熱交換
器44から分岐した冷却水配管77であり、2枚のプレ
ス成形板71aによって形成される補助吸収器71に
は、冷却水配管77が嵌め込まれる溝部71b(図4参
照)が形成され、この溝部71b内に冷却水配管77が
ろう付けされている。この冷却水配管77のろう付け
は、2枚のプレス成形板71a、ガス導入通路74を構
成する抽気管74a、気液排出通路76を構成するポン
ピング管76aとともに一体にろう付けされたものであ
る。なお、冷却水配管77は、再び吸収用熱交換器44
に合流する。
【0058】(不凝縮ガスタンク73の説明)不凝縮ガ
スタンク73は、図1に示すように、吸収式冷凍サイク
ル3の外部に配置された容器で、所定量の不凝縮ガスが
貯蔵可能に設けられている。なお、不凝縮ガスタンク7
3には、メンテナンス用のバルブ(図示しない)が設け
られており、このバルブを介して、所定時期に内部の不
凝縮ガスが抜き出される。
【0059】(気液分離器72の説明)気液分離器72
は、図1に示すように、補助吸収器71および不凝縮ガ
スタンク73の下部に配置され、気液排出通路76から
流出するガスと吸収液とを分離し、分離したガスをガス
排出通路78aを介して不凝縮ガスタンク73へ導き、
分離した吸収液を吸収液戻し通路78bを介して吸収式
冷凍サイクルの吸収器19内へ戻すものである。
【0060】具体的には、気液分離器72は、吸収器1
9と不凝縮ガスタンク73の下部に配置され、吸収器1
9の下部と、不凝縮ガスタンク73の下部とを接続する
大径丸管状の接続管78と、吸収器19の内部の補助吸
収器71から導出され接続管78内に挿通して配置さ
れ、補助吸収器71から気液排出通路76を介して流出
する不凝縮ガスおよび吸収液を、接続管78内において
不凝縮ガスタンク73に向かって上昇する部分に導く小
径丸管状の気液下降管79とから構成されるもので、本
実施例では気液排出通路76のポンピング管76aと、
気液下降管79とは、1本の管によって設けられてい
る。なお、ポンピング管76aと、気液下降管79とを
別体に設けて、吸収器19内または接続管78内で接続
しても良い。
【0061】接続管78および気液下降管79は、2重
配置された後にU字状に形成されて設けられたもので、
接続管78内における吸収液の液位は、吸収器19内の
低液の液位と同じ液位を有し、液面より上方側がガスを
不凝縮ガスタンク73へ導くガス排出通路78a、下方
側が吸収液を吸収器19へ戻す吸収液戻し通路78bの
役割を果たす。
【0062】気液下降管79の開口端は、上述のよう
に、接続管78内において不凝縮ガスタンク73に向か
って上昇する部分に設定されている。このため、気液下
降管79から排出された不凝縮ガスは、吸収液中を上昇
して吸収液から分離し、ガス排出通路78aを介して不
凝縮ガスタンク73へ導かれる。なお、本実施例では、
気液下降管79の開口端を液面より下方に設定したが、
上方に設定しても良い。ただし、補助吸収器71のサイ
フォン作用を円滑に行うためには、ヘッド差が大きく取
れるため、より下方が良い。
【0063】また、気液下降管79から排出された吸収
液は、吸収器19内の液面と、ガス排出通路78a内の
液面とを同じにする作用が働いて、吸収液が移動するこ
とにより、吸収器19に戻される。なお、吸収液戻し通
路78bの先端78cを吸収器19の底より突出させる
ことによって、接続管78内にゴミ等が流れ込む不具合
を防止できる。
【0064】〔第1実施例の作動〕次に、吸収式空調装
置1の冷房運転の作動、およびこの冷房運転を行う際の
抽気装置70の作動を説明する。 (冷房運転の作動説明)吸収式空調装置1が起動される
と、各電気機能部品の作動により、加熱手段2および吸
収式冷凍サイクル3が作動する。吸収式冷凍サイクル3
は、加熱手段2が沸騰器14を加熱することにより、高
温再生器15で、低液から気化冷媒が取り出されるとと
もに、低温再生器16で、中液から高液が取り出され
る。
【0065】高温再生器15および低温再生器16で取
り出された気化冷媒は、凝縮器17で凝縮されて液化し
た後、蒸発器18の蒸発用熱交換器42に散布され、蒸
発用熱交換器42内の冷温水から気化熱を奪って蒸発す
る。このため、蒸発用熱交換器42を通過し、冷却され
た冷温水は、室内空調手段4の室内熱交換器54に供給
されて室内を冷房する。
【0066】蒸発器18内で蒸発した気化冷媒は、筒状
仕切壁46の上方を通過して吸収器19内に流入する。
一方、吸収器19内では、低温再生器16で取り出され
た高液が吸収用熱交換器44に散布されており、この高
液に蒸発器18から流入した気化冷媒が吸収される。な
お、気化冷媒が高液に吸収される際に発生する吸収熱
は、吸収用熱交換器44によって吸収されて吸収能力の
低下が防止される。なお、吸収器19で気化冷媒を吸収
した高液は、低液となって溶液ポンプ48で吸い込ま
れ、再び沸騰器14内に戻され、上記のサイクルを繰り
返す。
【0067】(抽気装置70の作動説明)吸収式冷凍サ
イクル3による冷房運転中、気化冷媒が高液に吸収され
るため、吸収器19内は蒸発器18内に比べて負圧状態
であり、蒸発器18内で蒸発した気化冷媒が筒状仕切壁
46の上方を通過して吸収器19内に流入する際、図1
の矢印Aに示す気流が生じる。一方、吸収式冷凍サイク
ル3内では、腐蝕性の強い吸収液の作用で僅かずつ腐蝕
が発生して不凝縮ガスが発生する。そして、発生した不
凝縮ガスは、図1の矢印Aに示す気流によって、吸収器
19の下部に溜められる。
【0068】また、吸収式冷凍サイクル3の運転中、吸
収液散布具45に供給される高液の一部が吸収液導入通
路75を構成する液管75aからオリフィス75cを介
して補助吸収器71内に供給される。すると、補助吸収
器71内の高液の液面が徐々に上昇する。そして、高液
の液面が気液吸引通路76bの頂部に達すると、高液が
気液排出通路76に流入し、高液の液面が気液吸込口7
6cの上端に下降するまで、ポンピング管76aから下
方へ落下する。高液がポンピング管76aを落下する作
用によって、補助吸収器71内のガスが気液排出通路7
6(気液吸引通路76b)内に吸い込まれ、次回の高液
の落下の際に、高液とともに気液下降管79を通って、
接続管78のうち不凝縮ガスタンク73に向かって上昇
する接続管78内部の吸収液中に排出される。
【0069】この結果、気液下降管79から排出された
不凝縮ガスは、吸収液中を上昇して吸収液から分離し、
ガス排出通路78aを介して上方の不凝縮ガスタンク7
3内へ導かれる。また、気液下降管79から排出された
吸収液は、接続管78内と吸収器19内の液位が同じに
なるように働くため、気液下降管79から排出される吸
収液による不凝縮ガスタンク73に向かって上昇する側
の接続管78内部の吸収液の増加によって吸収器19へ
戻される。一方、補助吸収器71内のガスが気液排出通
路76内に吸い込まれることによって、吸収器19の下
部に溜まった不凝縮ガスがガス導入通路74から補助吸
収器71内に吸い込まれる。
【0070】〔第1実施例の効果〕抽気装置70の気液
分離器72は、ガス排出通路78aと吸収液戻し通路7
8bとを共通の接続管78とし、従来の分離容器の機能
を接続管78が果たす。このため、分離容器の形成が不
要となるとともに、ガス排出通路78aおよび吸収液戻
し通路78bの接続が不要となる。また、気液下降管7
9は、吸収器19の内部から接続管78内に挿通して配
置されるため、気液分離器72における溶接箇所を無く
すことができる。
【0071】この結果、気液分離器72は、従来に比較
して、部品点数が大幅に減少するとともに、溶接箇所も
0にすることができ、気液分離器72に要するコストを
大変低く抑えることができ、結果的に吸収式空調装置1
のコストを低く抑えることができる。また、気液分離器
72に溶接箇所が無いため、気液分離器72から吸収式
冷凍サイクル3内に空気が侵入することがなく、吸収式
空調装置の信頼性を高めることができる。
【0072】補助吸収器71は吸収器19の内部に配置
して設けられるため、補助吸収器71の各接合部に例え
気密漏れが発生しても、吸収式冷凍サイクル内に空気が
侵入することは生じない。つまり、補助吸収器71から
空気が侵入する不具合がなく、吸収式空調装置1の信頼
性を高めることができる。
【0073】補助吸収器71を冷却水配管77で冷却す
ることによって、補助吸収器71内で気化冷媒が吸収液
に吸収される際に発生する吸収熱を除去して、吸収能力
の低下を防止するため、補助吸収器71内で吸収液に気
化冷媒を確実に吸収させることができる。この結果、気
液分離器72に供給されるガス中における気化冷媒が確
実に取り除かれ、気液分離器72から不凝縮ガスタンク
73へ不凝縮ガスのみを送ることができる。これによ
り、不凝縮ガスタンク73の満タン時期を遅らすことが
でき、不凝縮ガスタンク73からのガス抜き作業の頻度
を減少させることができるとともに、不凝縮ガスの搬送
能力を向上することができる。
【0074】補助吸収器71を2枚のプレス成形板71
aを合わせて偏平に設けられるため、補助吸収器71を
収容する吸収器19の容積の大型化を回避できる。気液
排出通路76の上流側に設けられた気液吸引通路76b
によるサイフォン作用によって、補助吸収器71内の不
凝縮ガスが気液分離器72に供給され、また吸収器19
内の不凝縮ガスをガス導入通路74を介して補助吸収器
71内に導くことができる。このため、吸収式冷凍サイ
クル内の不凝縮ガスを補助吸収器71および気液分離器
72へ導くための装置(例えばポンプ装置)が不要とな
り、不凝縮ガスを不凝縮ガスタンク73へ抽出するため
のコストを低く抑えることができる。
【0075】〔第2実施例〕図7は第2実施例を示す抽
気装置70の概略構成図である。上記の第1実施例で
は、気液混合手段の一例として、高液のサイフォン作用
によって、高液である吸収液と不凝縮ガスとを交互に流
出させる補助吸収器71を例に示したが、この第2実施
例の気液混合手段は、第1実施例のサイフォン作用に代
わり、溶液ポンプ48から圧送される吸収液の噴射を利
用したエジェクター80を用いたものである。
【0076】エジェクター80は、矢印Aに示す気流に
よって吸収器19の下部に溜められた不凝縮ガスを吸い
込むべく、吸収器19の下部で開口するベンチュリ管8
1と、溶液ポンプ48から圧送される吸収液の一部を、
ベンチュリ管81内に噴射するノズル82とから構成さ
れるもので、溶液ポンプ48の圧送する吸収液の一部を
ノズル82に導くために低液管47から分岐したエジェ
クター用低液管47aを備える。
【0077】ベンチュリ管81は、ノズル82から噴射
された吸収液の噴射力によって、ベンチュリ管81の開
口部から不凝縮ガスが噴射された吸収液とともにベンチ
ュリ管81内に吸い込まれる。また、ベンチュリ管81
は、気液分離器72を構成する気液下降管79の上端に
接続されており、ベンチュリ管81内に吸い込まれた不
凝縮ガスは、吸収液とともに気液下降管79を介して接
続管78のガス排出通路78a内へ導かれる。
【0078】この結果、気液下降管79から排出された
不凝縮ガスは、吸収液中を上昇して吸収液から分離し、
ガス排出通路78aを介して上方の不凝縮ガスタンク7
3内へ導かれる。なお、気液下降管79から排出された
吸収液は、接続管78内が吸収器19内の液位が同じに
なるように働くため、気液下降管79から排出される吸
収液による接続管78内部の吸収液の増加によって吸収
器19へ戻される。この第2実施例のエジェクター80
は、第1実施例の補助吸収器71に比較して、簡単な構
造で構成されるため、第1実施例に比較して気液混合手
段にかかるコストを抑えることができる。
【0079】〔第3実施例〕図8は第3実施例を示す気
液分離器72の要部断面図である。上記の第1、第2実
施例では、気液下降管79を接続管78の内部に挿入し
た2重管構造の例を示したが、この第3実施例は接続管
78の途中に気液下降管79を溶接によって接続したも
のである。なお、第3実施例は、接続管78内に挿入さ
れた気液下降管79が、上方へ向かうように設けられた
ものである。
【0080】この第3実施例では、気液分離器72にお
ける溶接箇所は、接続管78と気液下降管79との接合
箇所を1ヶ所のみとすることができ、従来技術に比較し
て溶接箇所が大変少なく、従来技術に比較して製造コス
トを低く抑えることができる。
【0081】また、接続管78の途中に気液下降管79
を溶接によって接続することにより、上記第1、第2実
施例のように、気液混合手段(第1実施例の補助吸収器
71および第2実施例のエジェクター80参照)を吸収
式冷凍サイクル3内に設けた場合はもちろん、気液混合
手段を吸収式冷凍サイクル3の外部に設けた場合でも適
用できる。
【0082】〔第4実施例〕図9は第4実施例を示す気
液分離器72の要部断面図である。本実施例は、上記第
3実施例と同様、接続管78の途中に気液下降管79を
溶接によって接続したもので、本実施例は接続管78内
に挿入された気液下降管79が、下方へ向かうように設
けられたものである。なお、この第4実施例は、第3実
施例と同様な効果を奏する。
【0083】〔変形例〕上記の実施例では、補助吸収器
71を2枚のプレス成形板71aを接合して形成した
が、筒状、箱状など他の容器によって補助吸収器71を
形成しても良い。上記の実施例では、補助吸収器71を
吸収器19内に配置した例を示したが、蒸発器18内に
配置しても良い。
【0084】上記の実施例では、冷却手段の一例として
吸収用熱交換器44から分流させた冷却水配管77を用
いたが、他の冷たい部材を補助吸収器71等に接触させ
て吸収熱を奪うように設けても良い。上記の実施例で
は、冷却手段が補助吸収器71の中央部分を冷却するよ
うに設けた例を示したが、プレス成形板71aの端部に
冷却手段を接触させて冷却しても良い。
【0085】上記の実施例では、不凝縮ガスが吸収器1
9の下部に溜まるように設け、ガス導入通路74のガス
を吸い込む開口を、吸収器19の下部に設けた例を示し
たが、他の部分(例えば、吸収器の上部)に不凝縮ガス
を溜めるように設け、その不凝縮ガスが溜まった部分に
ガス導入通路74のガスを吸い込む開口を設けても良
い。
【0086】上記の実施例では、プレス成形板71aの
ろう付けの際に、抽気管74a、ポンピング管76aを
一体ろう付けした例を示したが、液管75aも一体ろう
付けしても良く、また、抽気管74a、ポンピング管7
6aは補助吸収器71に嵌め込むだけでも良い。また、
液管75aは、補助吸収器71にカシメて接合しても良
い。
【0087】上記の実施例では、吸収式冷凍サイクルの
一例として2重効用型の吸収式冷凍サイクル3を例に示
したが、1重効用型の吸収式冷凍サイクルでも良いし、
3重以上の多重効用型の吸収式冷凍サイクルでも良い。
また、低温再生器16内に中液を注入する際、低温再生
器16の上方から注入する例を示したが、下方から注入
しても良い。
【0088】加熱手段2の加熱源としてガスバーナ11
を用いたが、石油バーナや電気ヒータを用いたり、他の
装置(例えば内燃機関)の排熱を利用しても良い。凝縮
用熱交換器37、蒸発用熱交換器42、吸収用熱交換器
44をコイル状に設けた例を示したが、チューブアンド
フィンや、積層型熱交換器など他の形式の熱交換器を用
いても良い。
【0089】吸収液の一例として臭化リチウム水溶液を
例に示したが、冷媒にアンモニア、吸収剤に水を利用し
たアンモニア水溶液など他の吸収液を用いても良い。熱
媒体の一例として、水道水を用い、冷却水回路の冷却水
と共用した例を示したが、冷却水回路の冷却水とは異な
る不凍液やオイルなど他の熱媒体を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】抽気装置の概略構成図である(第1実施例)。
【図2】吸収式空調装置の概略構成図である(第1実施
例)。
【図3】補助吸収器の側面図である(第1実施例)。
【図4】補助吸収器の上視図である(第1実施例)。
【図5】補助吸収器の要部斜視図である(第1実施
例)。
【図6】吸収液導入通路と吸収液散布具との接合状態を
示す要部断面図である(第1実施例)。
【図7】抽気装置の概略構成図である(第2実施例)。
【図8】気液分離器の要部断面図である(第3実施
例)。
【図9】気液分離器の要部断面図である(第4実施
例)。
【図10】気液分離器の断面図である(従来技術)。
【符号の説明】
1 吸収式空調装置 2 加熱手段 3 吸収式冷凍サイクル 15 高温再生器 16 低温再生器 17 凝縮器 18 蒸発器 19 吸収器 48 溶液ポンプ 70 抽気装置 71 補助吸収器 72 気液分離器 73 不凝縮ガスタンク 74 ガス導入通路 75 吸収液導入通路 76 気液排出通路 76b 気液吸引通路 76c 気液吸込口 77 冷却水配管(冷却手段) 78 接続管 79 気液下降管 80 エジェクター 81 ベンチュリ管 82 ノズル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)吸収液を加熱させる加熱手段と、 b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収
    液の一部を気化させる再生器、この再生器で発生した気
    化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化し
    た液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で
    蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸
    収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具
    備する吸収式冷凍サイクルと、 c)この吸収式冷凍サイクル内の不凝縮ガスを導入する
    とともに、前記吸収式冷凍サイクルの吸収液の一部を導
    入し、導入された不凝縮ガスと吸収液とを流出させる気
    液混合手段と、 d)不凝縮ガスを蓄える不凝縮ガスタンクと、 e)前記気液混合手段から流出する不凝縮ガスおよび吸
    収液が導かれ、導かれた不凝縮ガスと吸収液とを分離
    し、分離した不凝縮ガスを前記不凝縮ガスタンクへ導
    き、分離した吸収液を前記吸収式冷凍サイクル内へ導く
    気液分離器とを備えた吸収式空調装置において、 前記気液分離器は、 前記吸収器および前記不凝縮ガスタンクの下部に配置さ
    れ、前記吸収器内と前記不凝縮ガスタンクとを接続する
    接続管と、 前記気液混合手段から流出する不凝縮ガスおよび吸収液
    を、前記接続管内において前記不凝縮ガスタンクに向か
    って上昇する部分に導く気液下降管とから構成されるこ
    とを特徴とする吸収式空調装置。
  2. 【請求項2】請求項1の吸収式空調装置において、 前記気液混合手段は、前記吸収器の内部に配置され、 前記気液下降管は、前記吸収器の内部から前記接続管内
    に挿通して配置されたことを特徴とする吸収式空調装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1の吸収式空調装置において、 前記気液下降管は、前記接続管の途中に接続されたこと
    を特徴とする吸収式空調装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかの吸収
    式空調装置において、 前記気液混合手段は、冷却手段によって冷却され、不凝
    縮ガスとともに内部に導入された気化冷媒が吸収液に吸
    収される際に発生する吸収熱が除去されることを特徴と
    する吸収式空調装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかの吸収
    式空調装置において、 前記気液混合手段から前記気液下降管へ不凝縮ガスおよ
    び吸収液を導く気液排出通路は、 前記気液混合手段内に導入された吸収液を下方へ落下す
    るべく、前記気液混合手段から垂下して設けられるとと
    もに、前記気液混合手段内で吸収液および不凝縮ガスを
    吸引する気液吸込口側が下方へ向けて設けられ、 前記気液排出通路から前記気液分離器へ落下する吸収液
    の作用によって、前記気液混合手段内の不凝縮ガスが前
    記気液吸込口から前記気液排出通路内に吸い込まれるこ
    とを特徴とする吸収式空調装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項3のいずれかの吸収
    式空調装置において、 前記気液混合手段は、 前記吸収式冷凍サイクルの不凝縮ガス雰囲気内で開口す
    るベンチュリ管と、 前記溶液ポンプから圧送される吸収液の一部を、前記ベ
    ンチュリ管内に噴射するノズルとを備えたエジェクター
    で、 前記ベンチュリ管で吸収液とともに吸い込まれた不凝縮
    ガスが前記気液下降管へ導かれることを特徴とする吸収
    式空調装置。
JP08192552A 1995-10-27 1996-07-22 吸収式空調装置 Expired - Fee Related JP3140376B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08192552A JP3140376B2 (ja) 1995-10-27 1996-07-22 吸収式空調装置
KR1019960045047A KR100222101B1 (ko) 1995-10-27 1996-10-10 흡수식 공조장치

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-280988 1995-10-27
JP28098895 1995-10-27
JP08192552A JP3140376B2 (ja) 1995-10-27 1996-07-22 吸収式空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09178304A true JPH09178304A (ja) 1997-07-11
JP3140376B2 JP3140376B2 (ja) 2001-03-05

Family

ID=26507386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08192552A Expired - Fee Related JP3140376B2 (ja) 1995-10-27 1996-07-22 吸収式空調装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3140376B2 (ja)
KR (1) KR100222101B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180156498A1 (en) * 2015-06-17 2018-06-07 Mitsibishi Electric Corporation Refrigerant circuit and air conditioning device
CN114699881A (zh) * 2022-03-10 2022-07-05 北京航化节能环保技术有限公司 自冷却石墨急冷吸收器及吸收装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3133906B2 (ja) * 1993-08-19 2001-02-13 キヤノン株式会社 インクタンクカートリッジ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180156498A1 (en) * 2015-06-17 2018-06-07 Mitsibishi Electric Corporation Refrigerant circuit and air conditioning device
US11320175B2 (en) * 2015-06-17 2022-05-03 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerant circuit
CN114699881A (zh) * 2022-03-10 2022-07-05 北京航化节能环保技术有限公司 自冷却石墨急冷吸收器及吸收装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR100222101B1 (ko) 1999-10-01
KR970022068A (ko) 1997-05-28
JP3140376B2 (ja) 2001-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06201213A (ja) 吸収式冷暖房機
JP3367323B2 (ja) 吸収式冷温水機の高温再生器及び吸収式冷温水機
JP3140376B2 (ja) 吸収式空調装置
JP2002048427A (ja) 吸収冷凍機
JP2994236B2 (ja) 吸収式空調装置
JP3031847B2 (ja) 吸収式空調装置
JP3117631B2 (ja) 吸収式空調装置
JP3113195B2 (ja) 吸収式冷凍装置の抽気装置
JP3575580B2 (ja) 吸収式冷却装置
JP2994253B2 (ja) 吸収式空調装置
JPS6133483Y2 (ja)
CN215002363U (zh) 吸收式制冷机
JP4301747B2 (ja) 吸収式冷凍機の真空保持装置
JP2846583B2 (ja) 吸収式空調装置
JP2954514B2 (ja) 吸収式空調装置
JPH11304398A (ja) 空調装置
JP3209945B2 (ja) 吸収式空調装置
KR100199249B1 (ko) 흡수식 공조장치
JP2568801B2 (ja) 吸収式冷凍装置
JP3017056B2 (ja) 吸収式冷凍装置を用いた冷暖房装置
JP3017060B2 (ja) 吸収式空調装置
JP2019190710A (ja) 吸収式冷凍機
JP2000220918A (ja) 吸収式冷凍装置
JPH0391665A (ja) 抽気装置
JPH0692853B2 (ja) 吸収冷凍機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071215

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees