JP3575580B2 - 吸収式冷却装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収式冷凍サイクルを用いた吸収式冷却装置に関するもので、特に吸収式冷凍サイクル内における不凝縮ガスの抽出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸収式冷凍サイクルは、腐食性の強い吸収液を用いるため、吸収式冷凍サイクル内で腐蝕が発生すると、水素ガス等の不溶性の不凝縮ガスが発生する。
吸収式冷凍サイクル内で発生した不凝縮ガスは、吸収式冷凍サイクル内において最も内圧が低い吸収器内に徐々に蓄積されていく。このため、不凝縮ガスの存在によって、吸収器および蒸発器の内圧が上昇する。この結果、蒸発器内における冷媒の沸点が上昇して蒸発能力が低下し、吸収式冷凍サイクルの冷凍能力が低下する不具合を生じる。
【0003】
そこで、従来より、吸収式冷凍サイクル内で発生した不凝縮ガスを吸収式冷凍サイクルより抽出し、ガス貯溜室に蓄える技術が知られている。
吸収式冷凍サイクル内で発生した不凝縮ガスをガス貯溜室へ導く抽気装置は、吸収式冷凍サイクルの吸収液の一部と、吸収式冷凍サイクル内で溜まった不凝縮ガスとを気液混合状態で吸収式冷凍サイクルの外部に導く。外部に導かれた不凝縮ガスと吸収液は、気液分離器で不凝縮ガスと吸収液とに分離され、分離された不凝縮ガスはガス貯溜室に導かれ、分離された吸収液は吸収式冷凍サイクル内に戻される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
気液分離器で分離された不凝縮ガスが供給されるガス貯溜室の不凝縮ガス収容量を増大させることが要求される。
そこで、単純にガス貯溜室を大きくすることが考えられるが、小型化の要求に反する。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、気液分離器で分離された不凝縮ガスが直接供給されるガス貯溜室を小型化するとともに、この小型化されたガス貯溜室内に沢山の不凝縮ガスを入れることでき、さらに気液分離器の製造コストが抑えられ、信頼性が高い吸収式冷却装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の吸収式冷却装置は、上記の目的を達成するために、次の技術的手段を採用した。
〔請求項1の手段〕
吸収式冷却装置は、
a)吸収液を加熱させる加熱手段と、
b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収液の一部を気化させる再生器、
この再生器で発生した気化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化した液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具備する吸収式冷凍サイクルと、
c)この吸収式冷凍サイクル内の不凝縮ガスを吸収液の一部の流出に伴って前記吸収式冷凍サイクルの外部に流出させる抽気手段と、
d)不凝縮ガスを蓄えるガス貯溜室と、
e)前記抽気手段から流出する不凝縮ガスおよび吸収液が導かれ、導かれた不凝縮ガスと吸収液とを分離し、分離した不凝縮ガスを前記ガス貯溜室へ導き、分離した吸収液を前記吸収式冷凍サイクル内へ導く気液分離器と、を備え、
前記気液分離器で分離された吸収液を前記吸収式冷凍サイクル内へ導く吸収液戻し通路内には、この吸収液戻し通路内を流れる吸収液に流通抵抗を与える流路絞り手段が設けられ
前記気液分離器は、前記吸収式冷凍サイクルと前記ガス貯溜室を接続する接続管と、この接続管内に配置された前記抽気手段における不凝縮ガスおよび吸収液を流出させる気液流出管と、からなる2重管構造を呈し、
前記吸収液戻し通路は、前記接続管の2重管部分であり、
前記流路絞り手段は、前記接続管内において前記気液流出管を支持する振れ止め板に設けられたオリフィスであることを特徴とする。
【0009】
〔請求項の手段〕
請求項1の吸収式冷却装置は、
前記気液分離器で分離された不凝縮ガスが直接供給される1次貯溜室と、
この1次貯溜室の下部と連通するとともに前記溶液ポンプの吐出する吸収液の一部が供給される2次貯溜室と、
この2次貯溜室の上に設けられ、この2次貯溜室の上部と連通する3次貯溜室と、
前記1次貯溜室と前記2次貯溜室との連通部分に設けられ、前記2次貯溜室内の圧力の上昇により前記1次貯溜室と前記2次貯溜室との連通を遮断し、前記2次貯溜室内の圧力の低下により前記1次貯溜室と前記2次貯溜室とを連通する第1逆止弁と、
前記2次貯溜室と前記3次貯溜室との連通部分に設けられ、前記2次貯溜室内の圧力の上昇により前記2次貯溜室と前記3次貯溜室とを連通し、前記2次貯溜室内の圧力の低下により前記2次貯溜室と前記3次貯溜室との連通を遮断する第2逆止弁と、からなる加圧式ガス貯溜手段を備え、
前記ガス貯溜室は、前記加圧式ガス貯溜手段の1次貯溜室であることを特徴とする。
【0010】
【作用および発明の効果】
抽気手段によって吸収式冷凍サイクルの外部に導かれた吸収液および不凝縮ガスは、気液分離器で分離され、分離した不凝縮ガスはガス貯溜室内に導かれ、分離した吸収液は吸収液戻し通路を流れて吸収式冷凍サイクル内に戻される。
この吸収液戻し通路内を吸収式冷凍サイクルへ向かって流れる吸収液には、流路絞り手段によって流通抵抗が与えられ、流路絞り手段の上流側(ガス貯溜室側)と下流側(吸収式冷凍サイクル側)とで差圧が生じ、流路絞り手段よりもガス貯溜室側の内圧が高くなる。
【0011】
このように、本発明では、吸収液戻し通路に流路絞り手段を設けたことによって、ガス貯溜室の内圧が上昇する。つまり、ガス貯溜室に、不凝縮ガスを圧縮して貯溜することができる。この結果、気液分離器で分離された不凝縮ガスが直接供給されるガス貯溜室を小型化することができる。あるいは、従来と同一の容積のガス貯溜室であれば、従来に比較して沢山の不凝縮ガスをガス貯溜室に溜めることができる。
また、気液分離器は、気液流出管と接続管の2重管によって構成されるため、部品点数が少なく製造コストが抑えられる。さらに、気液分離器は2重管によって溶接箇所も無いため、信頼性が高い。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、実施例および変形例に基づいて説明する。
〔実施例の構成〕
この実施例は、本発明の吸収式冷却装置を空調装置に適用したもので、図1ないし図5を用いて説明する。なお、図1は本実施例の空調装置の概略構成図である。
【0013】
(空調装置1の概略説明)
本実施例に示す空調装置1は、家庭用等に使用される比較的小型なもので、室外に配置される室外機Aと、室内に配置される室内空調機Bとを備える。
室外機Aは、吸収液(本実施例では臭化リチウム水溶液)を加熱する加熱手段2と、室内空調に用いられる冷温水(室内を冷暖房するための熱媒体、本実施例では水)を冷却あるいは加熱する2重効用型の吸収式冷凍サイクル3と、吸収式冷凍サイクル3内で主に気化冷媒(本実施例では水蒸気)を冷やすために用いられる冷却水を冷却する冷却水冷却手段5とを備える。
なお、空調装置1に搭載される各電気機能部品は、室外機Aに配置された制御装置6によって制御される。
【0014】
(加熱手段2の説明)
本実施例の加熱手段2は、燃料であるガスを燃焼して熱を発生させ、発生した熱によって吸収液を加熱するガス燃焼装置で、ガスの燃焼を行うガスバーナ11、このガスバーナ11へガスの供給を行うガス供給管12、ガスバーナ11へ燃焼用の空気を供給する燃焼ファン13等から構成される。なお、ガス供給管12には、ガス供給管12の開閉を行うガス開閉弁67と、ガスの供給量を調節することで燃焼量を調節するガス量調節弁66とが設けられている。
そして、ガスバーナ11のガス燃焼で得られた熱で、吸収式冷凍サイクル3の沸騰器14を加熱し、沸騰器14内に供給された低濃度吸収液(以下、低液)を加熱する。
【0015】
(吸収式冷凍サイクル3の説明)
吸収式冷凍サイクル3は、加熱手段2によって加熱される沸騰器14を備え、この沸騰器14内に供給された低液が加熱されることによって低液に含まれる冷媒(水)を気化(蒸発)させて中濃度吸収液(以下、中液)にする高温再生器15と、この高温再生器15内の気化冷媒の凝縮熱を利用して、高温再生器15側から圧力差を利用して供給される中液を加熱し、中液に含まれる冷媒を気化させて中液を高濃度吸収液(以下、高液)にする低温再生器16と、高温再生器15および低温再生器16からの気化冷媒(水蒸気)を冷却して液化する凝縮器17と、この凝縮器17で液化した液化冷媒(水)を真空に近い圧力下で蒸発させる蒸発器18と、この蒸発器18で蒸発した気化冷媒を低温再生器16で得られた高液に吸収させる吸収器19とから構成される。
【0016】
(高温再生器15の説明)
高温再生器15は、加熱手段2によって低液を加熱する上述の沸騰器14、およびこの沸騰器14から上方へ延びる沸騰筒21を備える。この沸騰筒21の内側には、上方に開口する中液カップ21aが配置されており、沸騰筒21で沸騰して沸騰筒21内に吹き上がった低液は、一部冷媒が蒸発して中液となって中液カップ21a内に落下する。つまり、中液カップ21a内には、中液が流れ込む。
沸騰筒21内で蒸発した気化冷媒は、沸騰筒21から円筒容器形状の高温再生容器22内に吹き出る。この高温再生容器22内に吹き出た高温の気化冷媒は、高温再生容器22の壁によって、低温再生器16内の中液の蒸発時の気化熱として熱が奪われて冷却されて液化冷媒(水)になる。
【0017】
高温再生容器22内には、沸騰筒21内の高温な中液と、その周囲に溜められる液化冷媒(水)とを断熱するために、沸騰筒21の周囲に断熱仕切筒24を設けている。この断熱仕切筒24は、上端が沸騰筒21に接合され、下端が沸騰筒21と隙間を隔てて設けられ、沸騰筒21と断熱仕切筒24との間に空気が侵入するように設けられている。
なお、高温再生容器22で液化し、断熱仕切筒24の外側に分離された液化冷媒(水)は、下部に接続された液冷媒管25を通って凝縮器17に導かれる。
【0018】
(低温再生器16の説明)
低温再生器16は、高温再生容器22を覆う筒状容器形状の低温再生容器31を備える。
一方、中液カップ21a内に流入した中液は、中液管26を通って低温再生器16に供給される。なお、中液管26には、オリフィス等の絞り手段27が設けられている。この絞り手段27は、後述する冷暖切替弁53が閉じられると、高温再生器15と低温再生器16との圧力差を保った状態で中液を流し、後述する冷暖切替弁53が開かれると中液を殆ど流さない。
【0019】
低温再生器16は、中液管26を通って供給される中液を高温再生容器22の天井上面に注入する。
低温再生容器31内の温度は、高温再生容器22の温度に比較して低いため、低温再生容器31内の圧力は高温再生容器22の圧力に比較して低い。このため、中液管26から低温再生容器31内に供給された中液は蒸発し易い。そして、中液が高温再生容器22の天井に注入されると、高温再生容器22の壁によって中液が加熱され、中液に含まれる冷媒の一部が蒸発して気化冷媒になり、残りが高液になる。
【0020】
ここで、低温再生容器31の上方は、環状容器形状の凝縮容器32の上側と、連通部33により連通している。このため、低温再生容器31内で蒸発した気化冷媒は、連通部33を通って凝縮容器32内に供給される。
一方、高液は、低温再生容器31の下部に落下し、低温再生容器31の下部に接続された高液管34を通って吸収器19に供給される。
なお、低温再生容器31内の上側には、天井板35が設けられ、この天井板35の外周端と低温再生容器31との間には、気化冷媒が通過する隙間36が設けられている。
【0021】
(凝縮器17の説明)
凝縮器17は、環状容器形状の凝縮容器32によって覆われている。この凝縮容器32の内部には、凝縮容器32内の気化冷媒を冷却して液化させる凝縮用熱交換器37が配置されている。この凝縮用熱交換器37は、環状のコイルで、内部には冷却水が流れる。そして、低温再生器16から凝縮容器32内に供給された液化冷媒は、凝縮用熱交換器37によって冷却されて液化し、凝縮用熱交換器37の下方へ滴下する。
【0022】
一方、凝縮容器32の下側には、上述の高温再生器15から液冷媒管25を通って冷媒が供給される。なお、この供給冷媒は、凝縮容器32内に供給される際に、圧力の違い(凝縮容器32内は約70mmHgの低圧)から、再沸騰し、気化冷媒と液化冷媒とが混合した状態で供給される。また、凝縮容器32には、液化冷媒を蒸発器18に導く液冷媒供給管38が接続されている。この液冷媒供給管38には、凝縮容器32から蒸発器18に供給される液化冷媒の供給量を調節する冷媒弁39が設けられている。
【0023】
(蒸発器18の説明)
蒸発器18は、吸収器19とともに、凝縮容器32の下部に設けられるもので、低温再生容器31の周囲に設けられた環状容器形状の蒸発吸収容器41によって覆われている。この蒸発吸収容器41の内部の外側には、凝縮器17から供給される液化冷媒を蒸発させる蒸発用熱交換器42が配置されている。この蒸発用熱交換器42は、環状のコイルで、内部には室内空調機Bに供給される冷温水(熱媒体)が流れる。そして、凝縮器17から液冷媒供給管38を介して供給された液化冷媒は、蒸発用熱交換器42の上部に配置された環状の冷媒散布具43から蒸発用熱交換器42の上に散布される。
【0024】
蒸発吸収容器41内は、ほぼ真空(例えば6.5mmHg)に保たれるため、沸点が低く、蒸発用熱交換器42に散布された液化冷媒は、大変蒸発しやすい。そして、蒸発用熱交換器42に散布された液化冷媒は、蒸発用熱交換器42内を流れる熱媒体から気化熱を奪って蒸発する。
この結果、蒸発用熱交換器42内を流れる熱媒体が冷却される。そして、冷却された熱媒体は、室内空調機Bに導かれ、室内を冷房する。
【0025】
(吸収器19の説明)
吸収器19は、上述のように、蒸発吸収容器41に覆われる。そして、吸収器19は、蒸発吸収容器41の内部の内側に、高液管34から供給される高液を冷却する吸収用熱交換器44が配置されている。この吸収用熱交換器44は、環状のコイルで、内部には、コイル上に散布された高液を冷却する冷却水が供給される。なお、吸収用熱交換器44を通過した冷却水は、凝縮器17の凝縮用熱交換器37を通過した後、冷却水冷却手段5に導かれ、冷却される。そして冷却水冷却手段5で冷却された冷却水は、再び吸収用熱交換器44に導かれる。
【0026】
一方、吸収用熱交換器44の上部には、高液管34から供給される高液を吸収用熱交換器44に散布する環状の吸収液散布具45が配置される。吸収用熱交換器44に散布された高液は、吸収用熱交換器44のコイル表面を伝わって上方から下方へ落下する間に、蒸発用熱交換器42において蒸発により生成された気化冷媒を吸収する。この結果、蒸発吸収容器41の底に落下した吸収液は、濃度が薄くなった低液となる。
【0027】
蒸発吸収容器41の内部には、蒸発用熱交換器42と吸収用熱交換器44との間に、筒状仕切壁46が配置されている。この筒状仕切壁46は、主に上方において蒸発吸収容器41の内部を連通するもので、蒸発器18で生成された気化冷媒が筒状仕切壁46の上部を介して吸収器19内に導かれる。
【0028】
蒸発吸収容器41の底には、蒸発吸収容器41の底の低液を沸騰器14に供給するための低液管47が接続されている。この低液管47には、ほぼ真空状態の蒸発吸収容器41内から沸騰器14に向けて低液を流すために、溶液ポンプ48が設けられている。
【0029】
(吸収式冷凍サイクル3における上記以外の構成部品の説明)
図1に示す符号51は、沸騰筒21内から低温再生器16へ流れる中液と吸収器19から沸騰器14へ流れる低液とを熱交換する高温熱交換器51aと、低温再生器16から吸収器19へ流れる高液と吸収器19から沸騰器14へ流れる低液とを熱交換する低温熱交換器51bとを一体化した熱交換器である。
なお、高温熱交換器51aは、沸騰筒21から低温再生器16へ流れる中液を冷却し、逆に吸収器19から沸騰器14へ流れる低液を加熱するものである。また、低温熱交換器51bは、低温再生器16から吸収器19へ流れる高液を冷却し、逆に吸収器19から沸騰器14へ流れる低液を加熱するものである。
【0030】
また、本実施例の吸収式冷凍サイクル3には、上述の作動による冷房運転の他に、暖房運転を行うための暖房運転手段が設けられている。
暖房運転手段は、中液カップ21aに流入した温度の高い吸収液を蒸発器18へ導く暖房管52と、この暖房管52を開閉する冷暖切替弁53とから構成される。この冷暖切替弁53は、暖房運転時に開弁して高温の吸収液を蒸発吸収容器41内へ導き、蒸発器18の蒸発用熱交換器42内を流れる冷温水を加熱するもので、暖房時は蒸発器18および吸収器19の内圧は約200mmHgに上昇する。
【0031】
(室内空調機Bの説明)
室内空調機Bは、吸収式冷凍サイクル3で冷却あるいは加熱された冷温水が通過する室内熱交換器54、この室内熱交換器54内を流れる冷温水と室内空気とを強制的に熱交換し、熱交換後の空気を室内に吹き出させるための室内ファン55を備える。
【0032】
室内熱交換器54には、蒸発器18を通過した冷温水を循環させる冷温水回路56が接続され、この冷温水回路56には、冷温水を循環させる冷温水ポンプ57が設けられている。なお、冷温水ポンプ57は、溶液ポンプ48を駆動する兼用のモータによって駆動される。
【0033】
(冷却水冷却手段5の説明)
冷却水冷却手段5は、蒸発型の冷却塔61、冷却水を循環させる冷却水回路62、および冷却水回路62で冷却水を循環させる冷却水ポンプ63を備える。
冷却塔61は、吸収器19および凝縮器17を通過した冷却水を、上方から下方へ流し、流れている間に外気と熱交換して放熱するとともに、流れている間に一部蒸発させて、蒸発時に流れている冷却水から気化熱を奪い、流れている冷却水を冷却するものである。また、冷却塔61は、空気流を生じさせ、冷却水の蒸発および冷却を促進する冷却水ファン64を備える。
【0034】
(制御装置6の説明)
制御装置6は、上述の冷媒弁39、溶液ポンプ48(冷温水ポンプ57)、室内ファン55、冷暖切替弁53、冷却水ポンプ63、冷却水ファン64などの電気機能部品、および加熱手段2の電気機能部品(燃焼ファン13、ガス量調節弁66、ガス開閉弁67等)を、室内空調機Bに設けられたコントローラ(図示しない)の操作指示や、複数設けられた各センサの入力信号に応じて通電制御するものである。
【0035】
(吸収式冷凍サイクル3内の不凝縮ガスを回収して蓄える説明)
空調装置1は、図1に示すように、吸収式冷凍サイクル3内の腐蝕により発生した水素等の不凝縮ガスを吸収式冷凍サイクル3の外部に抽出するエジェクター式抽気装置70と、このエジェクター式抽気装置70によって抽出される不凝縮ガスと吸収液との気液混合物を気液分離する気液分離器71と、この気液分離器71で分離された不凝縮ガスを加圧して蓄える加圧式ガス貯溜手段72とを備える。なお、気液分離器71で分離した吸収液は、吸収液戻し通路73を通って吸収器19内に戻される。
【0036】
エジェクター式抽気装置70は、溶液ポンプ48で圧送された吸収液の一部を、不凝縮ガスの存在する吸収式冷凍サイクル3内(この実施例では吸収器19の下側部分、不凝縮ガスは図1の矢印αに示す気流によって吸収器19の下側に溜められる)において、下向きに噴射するノズル74(吸収液噴射手段に相当する)と、このノズル74の直下で上向きに開口し、ノズル74から噴射された吸収液と周囲の気体(不凝縮ガスおよび気化冷媒)を流入するベンチュリ管75(気液流入手段に相当する)とを備える。なお、溶液ポンプ48から圧送される吸収液の一部を吸収液噴射手段に導くために低液管47から分岐したエジェクター用低液管47aが設けられている。
【0037】
ベンチュリ管75は、ノズル74から噴射された吸収液の噴射力によって、開口部から不凝縮ガスを吸い込む。また、ベンチュリ管75は、気液分離器71を構成する気液流出管76の上端に接続されており、ベンチュリ管75内に吸い込まれた不凝縮ガスと吸収液との気液混合体は、気液流出管76を通って吸収式冷凍サイクル3の外部に導かれる。
【0038】
(気液分離器71の説明)
気液分離器71は、吸収器と加圧式ガス貯溜手段72の1次貯溜室77とを接続する接続管78と、この接続管78内に配置された気液流出管76とからなる2重管構造を呈する。具体的には、気液分離器71は、接続管78および気液流出管76を2重配置した後に略U字状に形成したもので、分離された吸収液を吸収器19に戻す吸収液戻し通路73は接続管78の2重管部分であり、分離された不凝縮ガスを加圧式ガス貯溜手段72の1次貯溜室77へ導く通路は接続管78の1重管部分である。
【0039】
気液流出管76の開口端は、接続管78内において1次貯溜室77に向かって上昇する部分に設けられている。このため、気液流出管76から排出された不凝縮ガスは、吸収液中を上昇して吸収液から分離して1次貯溜室77内に導かれる。
気液流出管76から排出された吸収液は、1次貯溜室77に溜められる不凝縮ガスの内圧と、吸収器19の内圧差に基づく所定の水頭差を維持するように吸収器19へ戻される。
【0040】
ここで、気液分離器71で分離された吸収液を吸収器19内へ戻す吸収液戻し通路73内には、図2に示すように、この吸収液戻し通路73内を流れる吸収液に流通抵抗を与えるオリフィス79a(流路絞り手段に相当する)が設けられている。このオリフィス79aは、接続管78内において気液流出管76を支持する振れ止め板79に設けられている。吸収液戻し通路73内にオリフィス79aを設けることにより、オリフィス79aの上流側(1次貯溜室77側)と下流側(吸収器側)とで差圧が生じ、オリフィス79aよりも1次貯溜室77側の内圧が高くなる。つまり、オリフィス79aを設けたことにより、吸収液の流れ抵抗によって1次貯溜室77の内圧が、6.5mmHgから最大約40mmHgまで上昇する。
なお、オリフィス79aを設けることなく、1次貯溜室77内の内圧を上昇させる手段として、吸収液戻し通路73の下端を下方に設け、吸収器19内の液面と吸収液戻し通路73の下端との高さを大きくすることによって圧力差を大きくして1次貯溜室77内の内圧を上昇させることが考えられるが、現実的には小型要求にそぐわないため、実現は困難である。
【0041】
(加圧式ガス貯溜手段72の説明)
加圧式ガス貯溜手段72は、吸収式冷凍サイクル3の外部に配置されたもので、気液分離器71で分離された不凝縮ガスが直接供給される1次貯溜室77(ガス貯溜室に相当する)と、この1次貯溜室77の下部と連通するとともに溶液ポンプ48の吐出する吸収液の一部が吐出圧印加管47bを介して供給される2次貯溜室80と、この2次貯溜室80の上に設けられ、2次貯溜室80の上部と連通する3次貯溜室81とを備える。
【0042】
また、加圧式ガス貯溜手段72は、1次貯溜室77と2次貯溜室80との連通部分(1次貯溜室77の底部)に設けられ、2次貯溜室80内の圧力の上昇により1次貯溜室77と2次貯溜室80との連通を遮断し、2次貯溜室80内の圧力の低下により1次貯溜室77と2次貯溜室80とを連通する第1逆止弁82と、2次貯溜室80と3次貯溜室81との連通部分(3次貯溜室81の底部)に設けられ、2次貯溜室80内の圧力の上昇により2次貯溜室80と3次貯溜室81とを連通し、2次貯溜室80内の圧力の低下により2次貯溜室80と3次貯溜室81との連通を遮断する第2逆止弁83とを備える。
【0043】
上記の構成を備える加圧式ガス貯溜手段72は、溶液ポンプ48の作動中、図3に示すように、2次貯溜室80内の圧力が上昇し、第1逆止弁82が閉じ、第2逆止弁83が開く。このため、気液分離器71で分離した不凝縮ガスは1次貯溜室77内に蓄えられる。
溶液ポンプ48が停止すると、図4に示すように、2次貯溜室80内の圧力が下降し、第1逆止弁82が開き、第2逆止弁83が閉じる。このため、1次貯溜室77内に蓄えられた不凝縮ガスが2次貯溜室80に流れ込む。この時、第2逆止弁83が閉じられているため、3次貯溜室81の不凝縮ガスは2次貯溜室80に逆流しない。
再び溶液ポンプ48が作動すると、図3に示すように、2次貯溜室80内の圧力が上昇し、第1逆止弁82が閉じ、第2逆止弁83が開く。このため、気液分離器71で分離した不凝縮ガスは1次貯溜室77内に蓄えられるとともに、2次貯溜室80内の不凝縮ガスは、3次貯溜室81内に加圧貯溜される。
つまり、加圧式ガス貯溜手段72は、溶液ポンプ48の作動と停止とを繰り返すことで、3次貯溜室81内に不凝縮ガスを圧縮貯溜することができ、小さな容積で沢山の不凝縮ガスを溜めることができる。
【0044】
ここで、溶液ポンプ48を停止する際、回転数を低下した後に停止するものでは、溶液ポンプ48の回転低下に伴って、エジェクター式抽気装置70のノズル74の吐出量が減少し、オリフィス79aの上流側と下流側の差圧が減少し、圧縮されていた1次貯溜室77の不凝縮ガスが、接続管78の最下端を越えて吸収器19に逆流する可能性がある。このような場合、溶液ポンプ48の回転数が低下した際、つまりエジェクター式抽気装置70のノズル74の吐出量が低下した際に、冷暖切替弁53を開き、吸収器19内の内圧を上昇(冷房運転時に約6.5mmHgであったのが約15mmHgに上昇)させて、接続管78の液シールが破壊されないようにする。
【0045】
具体的には、本実施例において溶液ポンプ48が停止する時は、吸収液の晶析を防ぐ希釈運転後である。この希釈運転は、加熱手段2の停止後、吸収液の濃度を均一化するもので、高温再生器15の吸収液温度の低下に伴って溶液ポンプ48の回転数を低下させるように設けており、高温再生器15の吸収液温度が所定温度(例えば110℃)に低下すると、溶液ポンプ48を停止するように設けている。そして、希釈運転中に溶液ポンプ48の回転数が低下する途中でエジェクター式抽気装置70のノズル74の吐出量が減少し、オリフィス79aの上流側と下流側の差圧が減少し、圧縮されていた1次貯溜室77の不凝縮ガスが、接続管78から吸収器19に流出する可能性がある。
【0046】
そこで、本実施例では、冷房運転を停止する際、図5のフローチャートに示すように、溶液ポンプ48および冷暖切替弁53を制御装置6によって制御している。
冷房運転中、コントローラの指示や、室内温度が設定温度に低下して運転を停止する際(スタート)、加熱手段2を停止し(ステップS1 )、高温再生器15内の吸収液の温度に応じた回転数で溶液ポンプ48を運転する(ステップS2 )。
次に、高温再生器15内の吸収液の温度が125℃に低下したか否かの判断を行う(ステップS3 )。この判断結果がNOの場合はステップS2 へ戻り、YES の場合は冷暖切替弁53を開く(ステップS4 )。
次に、高温再生器15内の吸収液の温度が110℃に低下したか否かの判断を行う(ステップS5 )。この判断結果がNOの場合はステップS2 へ戻り、YES の場合は溶液ポンプ48を高回転(例えば、3300rpm)で駆動する(ステップS6 )。次にステップS5 の実行時間が一定時間(例えば、10秒)経過したか否かの判断を行う(ステップS7 )。この判断結果がNOの場合はステップS7 へ戻り、YES の場合は溶液ポンプ48を停止するとともに、冷暖切替弁53を閉弁し(ステップS8 )し、その後終了する(エンド)。
【0047】
冷暖切替弁53の開弁(ステップS4 )により、蒸発吸収容器41内が高圧になり、接続管78の液シールの破壊を防ぐとともに、溶液ポンプ48の高回転駆動(ステップS6 )によって、2次貯溜室80に高圧が印加され、2次貯溜室80の不凝縮ガスを3次貯溜室81に確実に圧縮して溜めることができる。
なお、溶液ポンプ48の高回転後の停止によって、第2逆止弁83が閉じ、不凝縮ガスの漏れが防がれる。
【0048】
(冷房運転の作動説明)
空調装置1が起動されると、各電気機能部品の作動により、加熱手段2および吸収式冷凍サイクル3が作動する。
吸収式冷凍サイクル3は、加熱手段2が沸騰器14を加熱することにより、高温再生器15で、低液から気化冷媒が取り出されるとともに、低温再生器16で、中液から高液が取り出される。
【0049】
高温再生器15および低温再生器16で取り出された気化冷媒は、凝縮器17で凝縮されて液化した後、蒸発器18の蒸発用熱交換器42に散布され、蒸発用熱交換器42内の冷温水から気化熱を奪って蒸発する。このため、蒸発用熱交換器42を通過し、冷却された冷温水は、室内空調機Bの室内熱交換器54に供給されて室内を冷房する。
【0050】
蒸発器18内で蒸発した気化冷媒は、筒状仕切壁46の上方を通過して吸収器19内に流入する。
一方、吸収器19内では、低温再生器16で取り出された高液が吸収用熱交換器44に散布されており、この高液に蒸発器18から流入した気化冷媒が吸収される。なお、気化冷媒が高液に吸収される際に発生する吸収熱は、吸収用熱交換器44によって吸収されて吸収能力の低下が防止される。
なお、吸収器19で気化冷媒を吸収した高液は、低液となって溶液ポンプ48で吸い込まれ、再び沸騰器14内に戻され、上記のサイクルを繰り返す。
【0051】
〔実施例の効果〕
この実施例で示したように、吸収液戻し通路73にオリフィス79aを設けたことによって、溶液ポンプ48の運転中に1次貯溜室77の内圧が上昇する。つまり、1次貯溜室77に不凝縮ガスを圧縮して貯溜することができる。この結果、気液分離器71で分離された不凝縮ガスが直接供給される1次貯溜室77を小型化し、加圧式ガス貯溜手段72を小型化できる。あるいは、1次貯溜室77を従来と同一の容積(例えば、大気換算で2cc)とした場合では、従来に比較して沢山の不凝縮ガスを1次貯溜室77に溜めることができ、溶液ポンプ48が長時間運転した場合であっても1次貯溜室77から不凝縮ガスが溢れる不具合が回避できる。
【0052】
この実施例で示した気液分離器71は、気液流出管76と接続管78の2重管によって構成されるため、部品点数が少なく製造コストが抑えられる。また、気液分離器71は2重管によって溶接箇所も無いため、信頼性が高い。
【0053】
この実施例では抽気手段として溶液ポンプ48の吐出圧を利用して、吸収器19内の不凝縮ガスを気液分離器71に圧送するエジェクター式抽気装置を用いたため、吸収器19内の不凝縮ガスを効率良く気液分離器71に送ることができ、不凝縮ガスの抽気能力が高い。このため、吸収式冷凍サイクル3内の不凝縮ガスを常に少なくできるので、不凝縮ガスによる吸収式冷凍サイクル3の能力低下を防ぐことができる。
【0054】
気液分離器71で分離された不凝縮ガスを蓄える手段として、不凝縮ガスを加圧して蓄える加圧式ガス貯溜手段を設けたため、沢山の不凝縮ガスを溜めることができる。このため、長期に亘って吸収式冷凍サイクル3内から回収された不凝縮ガスを蓄え続けることができ、長期に亘って不凝縮ガスによる吸収式冷凍サイクル3の能力低下を防ぐことができる。
【0057】
〔変形例〕
上記の実施例では、抽気手段としてエジェクター式抽気装置70を例に示したが、図に示すサイフォン式抽気装置104(吸収器19で滴下される吸収液の一部が流入するサイフォン容器105と、このサイフォン容器105内と不凝縮ガスの存在する吸収器19の下側とを連通させて、サイフォンが作動してサイフォン容器105内が負圧になった時に吸収器19内の不凝縮ガスを吸引するガス導入管106と、サイフォン容器105内で一端が開口し、他端が前記サイフォン容器105の下方で開口する山形状を有して、サイフォン作動時に、山形状の部分の不凝縮ガスを吸収液の流出により押し込んで流出させるサイフォン管107とを備える)など、他の抽気手段を用いても良い。
【0058】
上記の実施例では、不凝縮ガスを蓄える手段として、加圧式ガス貯溜手段72を用いたが、1つの室のみで構成される凝縮ガス貯溜手段を用いても良い。
上記の実施例では、不凝縮ガスが吸収器19の下部に溜まるように設け、ガスを吸い込む開口を、吸収器19の下部に設けた例を示したが、他の部分(例えば、吸収器の上部)に不凝縮ガスを溜めるように設け、その不凝縮ガスが溜まった部分で不凝縮ガスを吸い込むように設けても良い。
【0059】
上記の実施例では、吸収式冷凍サイクルの一例として2重効用型の吸収式冷凍サイクル3を例に示したが、1重効用型の吸収式冷凍サイクルでも良いし、3重以上の多重効用型の吸収式冷凍サイクルでも良い。また、低温再生器16内に中液を注入する際、低温再生器16の上方から注入する例を示したが、下方から注入しても良い。
【0060】
加熱手段2の加熱源としてガスバーナ11を用いたが、石油バーナや電気ヒータを用いたり、他の装置(例えば内燃機関)の排熱を利用しても良い。
凝縮用熱交換器37、蒸発用熱交換器42、吸収用熱交換器44をコイル状に設けた例を示したが、チューブアンドフィンや、積層型熱交換器など他の形式の熱交換器を用いても良い。
【0061】
吸収液の一例として臭化リチウム水溶液を例に示したが、冷媒にアンモニア、吸収剤に水を利用したアンモニア水溶液など他の吸収液を用いても良い。
熱媒体の一例として、水道水を用い、冷却水回路の冷却水と共用した例を示したが、冷却水回路の冷却水とは異なる不凍液やオイルなど他の熱媒体を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】空調装置の概略構成図である(実施例)。
【図2】吸収液戻し通路に設けられた流路絞り手段を示す断面図である(実施例)。
【図3】溶液ポンプ運転中の加圧式ガス貯溜手段を示す断面図である(実施例)。
【図4】溶液ポンプ停止中の加圧式ガス貯溜手段を示す断面図である(実施例)。
【図5】希釈運転制御のフローチャートである(実施例)。
【図6】サイフォン式抽気装置を示す断面図である(変形例)。
【符号の説明】
1 空調装置
2 加熱手段
3 吸収式冷凍サイクル
15 高温再生器
16 低温再生器
17 凝縮器
18 蒸発器
19 吸収器
48 溶液ポンプ
70 エジェクター式抽気装置(抽気手段)
71 気液分離器
72 加圧式ガス貯溜手段
73 吸収液戻し通路
74 ノズル(吸収液噴射手段)
75 ベンチュリ管(気液流入手段)
76 気液流出管
77 1次貯溜室(ガス貯溜室)
78 接続管
79 振れ止め板
79a オリフィス(流路絞り手段)
80 2次貯溜室
81 3次貯溜室
82 第1逆止弁
83 第2逆止弁
104 サイフォン式抽気装置
105 サイフォン容器
106 ガス導入管
107 サイフォン管

Claims (2)

  1. a)吸収液を加熱させる加熱手段と、
    b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収液の一部を気化させる再生器、
    この再生器で発生した気化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化した液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具備する吸収式冷凍サイクルと、
    c)この吸収式冷凍サイクル内の不凝縮ガスを吸収液の一部の流出に伴って前記吸収式冷凍サイクルの外部に流出させる抽気手段と、
    d)不凝縮ガスを蓄えるガス貯溜室と、
    e)前記抽気手段から流出する不凝縮ガスおよび吸収液が導かれ、導かれた不凝縮ガスと吸収液とを分離し、分離した不凝縮ガスを前記ガス貯溜室へ導き、分離した吸収液を前記吸収式冷凍サイクル内へ導く気液分離器と、
    を備え、
    前記気液分離器で分離された吸収液を前記吸収式冷凍サイクル内へ導く吸収液戻し通路内には、この吸収液戻し通路内を流れる吸収液に流通抵抗を与える流路絞り手段が設けられ
    前記気液分離器は、前記吸収式冷凍サイクルと前記ガス貯溜室を接続する接続管と、この接続管内に配置された前記抽気手段における不凝縮ガスおよび吸収液を流出させる気液流出管と、からなる2重管構造を呈し、
    前記吸収液戻し通路は、前記接続管の2重管部分であり、
    前記流路絞り手段は、前記接続管内において前記気液流出管を支持する振れ止め板に設けられたオリフィスである
    ことを特徴とする吸収式冷却装置。
  2. 請求項1の吸収式冷却装置は、
    前記気液分離器で分離された不凝縮ガスが直接供給される1次貯溜室と、
    この1次貯溜室の下部と連通するとともに前記溶液ポンプの吐出する吸収液の一部が供給される2次貯溜室と、
    この2次貯溜室の上に設けられ、この2次貯溜室の上部と連通する3次貯溜室と、
    前記1次貯溜室と前記2次貯溜室との連通部分に設けられ、前記2次貯溜室内の圧力の上昇により前記1次貯溜室と前記2次貯溜室との連通を遮断し、前記2次貯溜室内の圧力の低下により前記1次貯溜室と前記2次貯溜室とを連通する第1逆止弁と、
    前記2次貯溜室と前記3次貯溜室との連通部分に設けられ、前記2次貯溜室内の圧力の上昇により前記2次貯溜室と前記3次貯溜室とを連通し、前記2次貯溜室内の圧力の低下により前記2次貯溜室と前記3次貯溜室との連通を遮断する第2逆止弁と、からなる加圧式ガス貯溜手段を備え、
    前記ガス貯溜室は、前記加圧式ガス貯溜手段の1次貯溜室である
    ことを特徴とする吸収式冷却装置。
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