JPH0917762A - 処理装置 - Google Patents
処理装置Info
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- JPH0917762A JPH0917762A JP18497195A JP18497195A JPH0917762A JP H0917762 A JPH0917762 A JP H0917762A JP 18497195 A JP18497195 A JP 18497195A JP 18497195 A JP18497195 A JP 18497195A JP H0917762 A JPH0917762 A JP H0917762A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- holding
- wafer
- processing
- groove
- holding groove
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- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
- Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
- Cleaning In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被処理体保持部における剛性の確保及びパー
ティクルの発生を抑制し、処理液の温度に影響を受ける
ことなく被処理体の浸漬処理の効率化を図る。 【構成】 半導体ウエハWを浸漬処理する処理液を収容
する処理槽15と、半導体ウエハWを保持して処理槽1
5へ搬送するウエハチャック20と、半導体ウエハWを
保持して半導体ウエハWを処理槽15内の処理液に浸漬
するウエハボート30とを具備する処理装置において、
ウエハチャック20とウエハボート30の半導体ウエハ
保持部を、耐食、耐熱及び耐強度性を有する基部材26
a,27a,32a,33aと、この基部材26a,2
7a,32a,33aに着脱可能にかつ処理液の温度に
応じて伸縮変位可能に装着される溝部28,34を列設
する複数の耐食及び耐熱性を有する合成樹脂製の保持溝
部材26b,27b,32b,33bとで構成する。
ティクルの発生を抑制し、処理液の温度に影響を受ける
ことなく被処理体の浸漬処理の効率化を図る。 【構成】 半導体ウエハWを浸漬処理する処理液を収容
する処理槽15と、半導体ウエハWを保持して処理槽1
5へ搬送するウエハチャック20と、半導体ウエハWを
保持して半導体ウエハWを処理槽15内の処理液に浸漬
するウエハボート30とを具備する処理装置において、
ウエハチャック20とウエハボート30の半導体ウエハ
保持部を、耐食、耐熱及び耐強度性を有する基部材26
a,27a,32a,33aと、この基部材26a,2
7a,32a,33aに着脱可能にかつ処理液の温度に
応じて伸縮変位可能に装着される溝部28,34を列設
する複数の耐食及び耐熱性を有する合成樹脂製の保持溝
部材26b,27b,32b,33bとで構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、処理装置に関するも
のである。
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造工程においては、被処
理体である半導体ウエハ(以下にウエハという)の表面
に付着したパーティクル、有機汚染物、金属不純物等の
コンタミネーションあるいは表面に形成された自然酸化
膜等を除去するために洗浄装置が使用されている。この
種の洗浄装置は、例えばウエハをアンモニア、フッ酸等
のアルカリ性薬液や酸性薬液等及び純水等の処理液に順
次浸漬してウエハの表面を洗浄処理するもので、例えば
直線状に配置される各処理液を収容した処理槽と、ロー
ダ部に搬入された未処理のウエハを保持して順次処理槽
に搬送する搬送・保持手段であるウエハチャックを有す
るウエハ搬送装置と、ウエハチャックにて搬送されたウ
エハを保持してウエハを処理槽内に浸漬する保持手段で
あるウエハボートとを具備してなる。
理体である半導体ウエハ(以下にウエハという)の表面
に付着したパーティクル、有機汚染物、金属不純物等の
コンタミネーションあるいは表面に形成された自然酸化
膜等を除去するために洗浄装置が使用されている。この
種の洗浄装置は、例えばウエハをアンモニア、フッ酸等
のアルカリ性薬液や酸性薬液等及び純水等の処理液に順
次浸漬してウエハの表面を洗浄処理するもので、例えば
直線状に配置される各処理液を収容した処理槽と、ロー
ダ部に搬入された未処理のウエハを保持して順次処理槽
に搬送する搬送・保持手段であるウエハチャックを有す
るウエハ搬送装置と、ウエハチャックにて搬送されたウ
エハを保持してウエハを処理槽内に浸漬する保持手段で
あるウエハボートとを具備してなる。
【0003】上記のように構成される洗浄処理装置にお
いて、ウエハは異なる種類の薬液(処理液)に浸漬され
るため、ウエハチャック及びウエハボートのウエハ保持
部は耐食性を有する必要があり、かつ耐強度性を有する
必要がある。
いて、ウエハは異なる種類の薬液(処理液)に浸漬され
るため、ウエハチャック及びウエハボートのウエハ保持
部は耐食性を有する必要があり、かつ耐強度性を有する
必要がある。
【0004】そこで、従来では、一般に石英製のものあ
るいは例えばポリエーテル・エーテル・ケトン(PEE
K)等の合成樹脂製部材にて形成したものが使用されて
いる。しかし、石英製のものにおいては、ウエハとの接
触部にウエハボートのチッピングやごみが発生し、ウエ
ハ表面にパーティクルとして付着するという問題があっ
た。これに対し、PEEK製のものにおいては、パーテ
ィクルの発生を抑制することができるが、石英製のもの
に比較して耐熱性にやや劣ると共に耐強度性に劣るとい
う問題があった。
るいは例えばポリエーテル・エーテル・ケトン(PEE
K)等の合成樹脂製部材にて形成したものが使用されて
いる。しかし、石英製のものにおいては、ウエハとの接
触部にウエハボートのチッピングやごみが発生し、ウエ
ハ表面にパーティクルとして付着するという問題があっ
た。これに対し、PEEK製のものにおいては、パーテ
ィクルの発生を抑制することができるが、石英製のもの
に比較して耐熱性にやや劣ると共に耐強度性に劣るとい
う問題があった。
【0005】これら問題を解決するために、出願人は先
に剛性を有する石英製部材と耐食性を有するPEEK等
の合成樹脂製部材とを組合わせた複合保持部材を有する
洗浄処理装置を開発した(特開平6−204197号公
報参照)。この特開平6−204197号に記載の洗浄
処理装置は、例えば石英製の基部材にあり溝を設け、こ
のあり溝に溝部を列設した耐食及び耐熱性を有する合成
樹脂製例えばPEEK製の保持溝部材を嵌合装着するも
の、あるいは、基部材に取付溝を設け、この取付溝に複
数に分割された合成樹脂製の保持溝部材を嵌合してねじ
止めするものである。
に剛性を有する石英製部材と耐食性を有するPEEK等
の合成樹脂製部材とを組合わせた複合保持部材を有する
洗浄処理装置を開発した(特開平6−204197号公
報参照)。この特開平6−204197号に記載の洗浄
処理装置は、例えば石英製の基部材にあり溝を設け、こ
のあり溝に溝部を列設した耐食及び耐熱性を有する合成
樹脂製例えばPEEK製の保持溝部材を嵌合装着するも
の、あるいは、基部材に取付溝を設け、この取付溝に複
数に分割された合成樹脂製の保持溝部材を嵌合してねじ
止めするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の構造のものにおいては、基部材にあり溝や取付
溝を設ける必要があるため、加工が面倒であるという問
題があった。また、基部材にあり溝を設けるものにおい
ては、保持溝部材を取付けるために保持手段例えばウエ
ハボートの背部分に保持溝部材の取付用の貫通孔を設け
る必要があり、この部分の加工も面倒であった。また、
処理液の使用温度が高温のときには保持溝部材が熱膨張
するため、保持溝部材の長手方向の位置決めが困難とな
りウエハWの保持が不十分になるという問題があった。
これに対し、基部材に複数の保持溝部材を装着するもの
は、処理液の使用温度に応じて保持溝部材を交換するこ
とができるが、保持溝部材はねじ止めによって固定され
るため、処理液の温度変化に対して長手方向の位置決め
が十分でなく、結局ウエハの保持が不十分となり、処理
能力の低下を招くという問題があった。
この種の構造のものにおいては、基部材にあり溝や取付
溝を設ける必要があるため、加工が面倒であるという問
題があった。また、基部材にあり溝を設けるものにおい
ては、保持溝部材を取付けるために保持手段例えばウエ
ハボートの背部分に保持溝部材の取付用の貫通孔を設け
る必要があり、この部分の加工も面倒であった。また、
処理液の使用温度が高温のときには保持溝部材が熱膨張
するため、保持溝部材の長手方向の位置決めが困難とな
りウエハWの保持が不十分になるという問題があった。
これに対し、基部材に複数の保持溝部材を装着するもの
は、処理液の使用温度に応じて保持溝部材を交換するこ
とができるが、保持溝部材はねじ止めによって固定され
るため、処理液の温度変化に対して長手方向の位置決め
が十分でなく、結局ウエハの保持が不十分となり、処理
能力の低下を招くという問題があった。
【0007】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、処理液の温度に影響を受けることなく被処理体の処
理を充分かつ均一に行うことができる処理装置を提供す
ることを目的とするものである。
で、処理液の温度に影響を受けることなく被処理体の処
理を充分かつ均一に行うことができる処理装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の処理装置は、被処理体を処理する処理容
器と、複数の上記被処理体を溝部にて保持可能な保持手
段とを有し、上記被処理体を上記処理容器内の処理液中
又は処理液雰囲気中で保持して処理する処理装置を前提
とし、上記保持手段の被処理体保持部は、上記処理液に
対し耐液性を有する基部材と、保持溝部材とからなり、
上記基部材は、複数個の上記保持溝部材を一体に保持す
るものであり、上記保持溝部材は、上記溝部を列設し、
上記処理容器内での温度に応じて伸縮変位可能に設けら
れたことを特徴とするものである(請求項1)。
に、この発明の処理装置は、被処理体を処理する処理容
器と、複数の上記被処理体を溝部にて保持可能な保持手
段とを有し、上記被処理体を上記処理容器内の処理液中
又は処理液雰囲気中で保持して処理する処理装置を前提
とし、上記保持手段の被処理体保持部は、上記処理液に
対し耐液性を有する基部材と、保持溝部材とからなり、
上記基部材は、複数個の上記保持溝部材を一体に保持す
るものであり、上記保持溝部材は、上記溝部を列設し、
上記処理容器内での温度に応じて伸縮変位可能に設けら
れたことを特徴とするものである(請求項1)。
【0009】この発明において、上記保持溝部材は基部
材に対して着脱可能にかつ処理液の温度に応じて伸縮変
位可能に装着されていれば、その取付けは任意でよい
が、好ましくは、基部材に長手方向に沿う取付孔を適宜
間隔をおいて穿設し、保持溝部材には、取付孔内に摺動
可能に嵌合すると共に、取付孔の位置決め用側壁に内方
側面が当接する係止脚を設ける方がよい(請求項2)。
材に対して着脱可能にかつ処理液の温度に応じて伸縮変
位可能に装着されていれば、その取付けは任意でよい
が、好ましくは、基部材に長手方向に沿う取付孔を適宜
間隔をおいて穿設し、保持溝部材には、取付孔内に摺動
可能に嵌合すると共に、取付孔の位置決め用側壁に内方
側面が当接する係止脚を設ける方がよい(請求項2)。
【0010】また、上記保持溝部材の係止脚に、基部材
の取付孔に係合する弾性変形可能な係合爪を突設する方
が好ましい(請求項3)。
の取付孔に係合する弾性変形可能な係合爪を突設する方
が好ましい(請求項3)。
【0011】
【作用】上記のように構成されるこの発明の処理装置に
よれば、保持手段の被処理体保持部を、処理液に対し耐
液性を有する基部材と保持溝部材とで構成し、基部材に
複数個の保持溝部材を一体に保持し、保持溝部材に溝部
を列設すると共に、この保持溝部材を処理容器内での温
度に応じて伸縮変位可能に設けることにより、処理液の
温度に応じて保持溝部材の熱膨張による溝部のピッチを
制御することができるので、被処理体の保持及び搬送を
確実にすることができる(請求項1)。
よれば、保持手段の被処理体保持部を、処理液に対し耐
液性を有する基部材と保持溝部材とで構成し、基部材に
複数個の保持溝部材を一体に保持し、保持溝部材に溝部
を列設すると共に、この保持溝部材を処理容器内での温
度に応じて伸縮変位可能に設けることにより、処理液の
温度に応じて保持溝部材の熱膨張による溝部のピッチを
制御することができるので、被処理体の保持及び搬送を
確実にすることができる(請求項1)。
【0012】また、基部材に長手方向に沿う取付孔を適
宜間隔をおいて穿設し、保持溝部材には、取付孔内に摺
動可能に嵌合すると共に、取付孔の位置決め用側壁に内
方側面が当接する係止脚を設けることにより、保持溝部
材の取付の際の位置決めを確実にすることができ、また
取付孔と係止脚の隙間を介して処理液を流すことがで
き、被処理体と保持部との接触による微細パーティクル
を排出することができる(請求項2)。
宜間隔をおいて穿設し、保持溝部材には、取付孔内に摺
動可能に嵌合すると共に、取付孔の位置決め用側壁に内
方側面が当接する係止脚を設けることにより、保持溝部
材の取付の際の位置決めを確実にすることができ、また
取付孔と係止脚の隙間を介して処理液を流すことがで
き、被処理体と保持部との接触による微細パーティクル
を排出することができる(請求項2)。
【0013】また、保持溝部材の係止脚に、基部材の取
付孔に係合する弾性変形可能な係合爪を突設することに
より、保持溝部材の基部材への着脱を容易にすることが
できると共に、確実にすることができる(請求項3)。
付孔に係合する弾性変形可能な係合爪を突設することに
より、保持溝部材の基部材への着脱を容易にすることが
できると共に、確実にすることができる(請求項3)。
【0014】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。ここでは、この発明の処理装置を半導体ウ
エハの洗浄装置に適用した場合について説明する。
に説明する。ここでは、この発明の処理装置を半導体ウ
エハの洗浄装置に適用した場合について説明する。
【0015】半導体ウエハの洗浄装置は、図1に示すよ
うに、未処理の被処理体である半導体ウエハW(以下に
ウエハという)を収容する搬入部1と、ウエハ搬送装置
2によって搬送されるウエハWを薬液処理、水洗処理等
の洗浄処理を行う洗浄処理部3と、洗浄後のウエハWを
収容する搬出部4とで主要部が構成されている。
うに、未処理の被処理体である半導体ウエハW(以下に
ウエハという)を収容する搬入部1と、ウエハ搬送装置
2によって搬送されるウエハWを薬液処理、水洗処理等
の洗浄処理を行う洗浄処理部3と、洗浄後のウエハWを
収容する搬出部4とで主要部が構成されている。
【0016】搬入部1は、ウエハWを収納するキャリア
Cの待機部6と、キャリアCからのウエハWの取り出
し、オリフラ合せ及びウエハWの枚葉検出等を行うロー
ダ部5と、外部から搬入されるキャリアCの待機部6へ
の搬送及び待機部6とローダ部5間のキャリアCの移送
を行うキャリア搬送アーム7とを具備する。
Cの待機部6と、キャリアCからのウエハWの取り出
し、オリフラ合せ及びウエハWの枚葉検出等を行うロー
ダ部5と、外部から搬入されるキャリアCの待機部6へ
の搬送及び待機部6とローダ部5間のキャリアCの移送
を行うキャリア搬送アーム7とを具備する。
【0017】また、洗浄処理部3の上方には、上記ウエ
ハ搬送装置2によってウエハWが取り出された後の空の
キャリアCを洗浄、乾燥処理するキャリア洗浄・乾燥ラ
イン8が上記洗浄処理部3に沿って配設されている。そ
して、このキャリア洗浄・乾燥ライン8には昇降機構9
を介して空のキャリアCをローダ部5から持ち上げて供
給するように構成されている。また、搬出部4側にも同
様の昇降機構(図示せず)が配設され、この昇降機構を
介して洗浄、乾燥後のキャリアCを搬出部4へ供給する
ように構成されている。なお、洗浄処理部3の背面側に
は薬液等の処理液を収容するタンクや配管群(図示せ
ず)を含む処理液タンク・配管領域10が設けられてい
る。
ハ搬送装置2によってウエハWが取り出された後の空の
キャリアCを洗浄、乾燥処理するキャリア洗浄・乾燥ラ
イン8が上記洗浄処理部3に沿って配設されている。そ
して、このキャリア洗浄・乾燥ライン8には昇降機構9
を介して空のキャリアCをローダ部5から持ち上げて供
給するように構成されている。また、搬出部4側にも同
様の昇降機構(図示せず)が配設され、この昇降機構を
介して洗浄、乾燥後のキャリアCを搬出部4へ供給する
ように構成されている。なお、洗浄処理部3の背面側に
は薬液等の処理液を収容するタンクや配管群(図示せ
ず)を含む処理液タンク・配管領域10が設けられてい
る。
【0018】一方、上記洗浄処理部3は、ウエハ搬送装
置2と、このウエハ搬送装置2のウエハチャック20を
洗浄、乾燥するチャック洗浄・乾燥処理槽11と、この
チャック洗浄・乾燥処理槽11の下流側に順次配設され
かつウエハW表面の有機汚染物、金属不純物あるいはパ
ーティクル等の不要物質を洗浄により処理する第1の薬
液洗浄装置12a、薬液処理後のウエハWを水洗する2
つの第1及び第2の水洗洗浄装置13a,13b、上記
第1の薬液洗浄装置12aとは別の薬液処理を行う第2
の薬液洗浄装置12b、2つの第3及び第4の水洗洗浄
装置13c,13dと、ウエハチャック20を洗浄、乾
燥するチャック洗浄・乾燥処理槽11と、不純物質が除
去されたウエハWを例えばイソプロピルアルコール(I
PA)等で蒸気乾燥する乾燥処理槽14とを具備してな
る。そして、上記第1及び第2の薬液洗浄装置12a,
12b及び第1ないし第4の水洗洗浄装置13a〜13
dは、それぞれ洗浄処理液がオーバーフローし、水洗処
理の場合は、そのオーバーフローした洗浄処理液を排出
し、薬液処理の場合は、オーバーフローした洗浄処理液
を循環させて蓄積された不純物を除去して循環使用する
処理容器としての処理槽15を具備している。
置2と、このウエハ搬送装置2のウエハチャック20を
洗浄、乾燥するチャック洗浄・乾燥処理槽11と、この
チャック洗浄・乾燥処理槽11の下流側に順次配設され
かつウエハW表面の有機汚染物、金属不純物あるいはパ
ーティクル等の不要物質を洗浄により処理する第1の薬
液洗浄装置12a、薬液処理後のウエハWを水洗する2
つの第1及び第2の水洗洗浄装置13a,13b、上記
第1の薬液洗浄装置12aとは別の薬液処理を行う第2
の薬液洗浄装置12b、2つの第3及び第4の水洗洗浄
装置13c,13dと、ウエハチャック20を洗浄、乾
燥するチャック洗浄・乾燥処理槽11と、不純物質が除
去されたウエハWを例えばイソプロピルアルコール(I
PA)等で蒸気乾燥する乾燥処理槽14とを具備してな
る。そして、上記第1及び第2の薬液洗浄装置12a,
12b及び第1ないし第4の水洗洗浄装置13a〜13
dは、それぞれ洗浄処理液がオーバーフローし、水洗処
理の場合は、そのオーバーフローした洗浄処理液を排出
し、薬液処理の場合は、オーバーフローした洗浄処理液
を循環させて蓄積された不純物を除去して循環使用する
処理容器としての処理槽15を具備している。
【0019】上記ウエハ搬送装置2は、例えば50枚の
ウエハWを一括して保持する保持手段であるウエハチャ
ック20と、このウエハチャック20を水平方向(X,
Y方向)及び昇降方向(Z方向)に移動させる駆動機構
21と、複数の処理槽15に沿って配設される搬送路2
2とを有し、搬送路22に沿って往復移動するように構
成されている。なお、ウエハチャック20と駆動機構2
1との間には、内部で発生したパーティクルが外部へ飛
散するのを防止するためのベローズ23が被着されてい
る。
ウエハWを一括して保持する保持手段であるウエハチャ
ック20と、このウエハチャック20を水平方向(X,
Y方向)及び昇降方向(Z方向)に移動させる駆動機構
21と、複数の処理槽15に沿って配設される搬送路2
2とを有し、搬送路22に沿って往復移動するように構
成されている。なお、ウエハチャック20と駆動機構2
1との間には、内部で発生したパーティクルが外部へ飛
散するのを防止するためのベローズ23が被着されてい
る。
【0020】上記ウエハチャック20は、図2ないし図
5に示すように、ウエハ搬送装置2本体から水平に突出
すると共に水平方向に回転可能な2本の回転アーム24
と、これら回転アーム24の両端部から下方に向って突
出する2本のブラケット25と、ブラケット25,25
間に架設されると共にウエハWを保持する複数の溝部2
8を適宜間隔をおいて列設した2本の保持棒26,27
とで構成されており、駆動機構21の駆動によって回転
アーム24,24が接離移動することによりウエハWの
縁部を溝部28内に保持し得るように構成されている。
5に示すように、ウエハ搬送装置2本体から水平に突出
すると共に水平方向に回転可能な2本の回転アーム24
と、これら回転アーム24の両端部から下方に向って突
出する2本のブラケット25と、ブラケット25,25
間に架設されると共にウエハWを保持する複数の溝部2
8を適宜間隔をおいて列設した2本の保持棒26,27
とで構成されており、駆動機構21の駆動によって回転
アーム24,24が接離移動することによりウエハWの
縁部を溝部28内に保持し得るように構成されている。
【0021】この場合、保持棒26,27は、それぞれ
後述するように、耐食、耐熱及び耐強度性を有する部材
例えば石英製の基部材26a,27aと、この基部材2
6a,27aに着脱可能にかつ処理液の温度に応じて伸
縮変位可能に設けられる溝部28を列設する複数の耐食
及び耐熱性を有する例えばポリエーテル・エーテル・ケ
トン(PEEK)製、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE;テフロン[商品名])製あるいはテトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体(PFA)製等の合成樹脂製の保持溝部材26b,
27bとで構成されている。
後述するように、耐食、耐熱及び耐強度性を有する部材
例えば石英製の基部材26a,27aと、この基部材2
6a,27aに着脱可能にかつ処理液の温度に応じて伸
縮変位可能に設けられる溝部28を列設する複数の耐食
及び耐熱性を有する例えばポリエーテル・エーテル・ケ
トン(PEEK)製、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE;テフロン[商品名])製あるいはテトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体(PFA)製等の合成樹脂製の保持溝部材26b,
27bとで構成されている。
【0022】一方、上記処理液を収容する処理槽15内
には、ウエハWを保持するウエハボート30が配置され
ている(図3参照)。このウエハボート30は、処理槽
15の対向する両側壁に沿って配置される一対の支持部
材31と、これら支持部材31の下端中央部間に架設さ
れる中央保持棒32及びこの中央保持棒32の両側に架
設される側保持棒33とで構成されている。
には、ウエハWを保持するウエハボート30が配置され
ている(図3参照)。このウエハボート30は、処理槽
15の対向する両側壁に沿って配置される一対の支持部
材31と、これら支持部材31の下端中央部間に架設さ
れる中央保持棒32及びこの中央保持棒32の両側に架
設される側保持棒33とで構成されている。
【0023】上記中央保持棒32及び側保持棒33は、
図3ないし図5に示すように、上記ウエハチャック20
の保持棒26,27と同様に、耐食、耐熱及び耐強度性
を有する部材例えば石英製の基部材32a,33aと、
この基部材32a,33aに着脱可能にかつ処理液の温
度に応じて伸縮変位可能に装着される溝部34を列設す
る複数の耐食及び耐熱性を有する例えばPEEK製、P
TFE製あるいはPFA製等の合成樹脂製の保持溝部材
32b,33bとで構成されている。
図3ないし図5に示すように、上記ウエハチャック20
の保持棒26,27と同様に、耐食、耐熱及び耐強度性
を有する部材例えば石英製の基部材32a,33aと、
この基部材32a,33aに着脱可能にかつ処理液の温
度に応じて伸縮変位可能に装着される溝部34を列設す
る複数の耐食及び耐熱性を有する例えばPEEK製、P
TFE製あるいはPFA製等の合成樹脂製の保持溝部材
32b,33bとで構成されている。
【0024】ここで、上記基部材32a,33aと保持
溝部材32b,33bの取付態様について、図6及び図
7に中央保持棒32を代表して説明する。基部材32a
は、断面矩形状の本体32cの表裏面に長手方向に沿っ
て適宜間隔をおいて略矩形状の取付孔35を穿設してな
る。保持溝部材32bは、複数の溝部34を列設した複
数に分割例えば5分割されたピース状の保持溝部材本体
32dからなり、各保持溝部材本体32dの裏面すなわ
ち取付面には、基部材32aの取付孔35内に着脱可能
かつ摺動可能に嵌合すると共に、取付孔35の長手方向
側の位置決め用側壁35aに内方側面36aが当接し得
る係止脚36が突設されている。この場合、係止脚36
は先端が開口する割溝36bが設けられて左右に弾性変
形可能に形成されており、かつ係止脚36の先端部には
基部材32aの裏面に係合する係止爪37が設けられて
いる。
溝部材32b,33bの取付態様について、図6及び図
7に中央保持棒32を代表して説明する。基部材32a
は、断面矩形状の本体32cの表裏面に長手方向に沿っ
て適宜間隔をおいて略矩形状の取付孔35を穿設してな
る。保持溝部材32bは、複数の溝部34を列設した複
数に分割例えば5分割されたピース状の保持溝部材本体
32dからなり、各保持溝部材本体32dの裏面すなわ
ち取付面には、基部材32aの取付孔35内に着脱可能
かつ摺動可能に嵌合すると共に、取付孔35の長手方向
側の位置決め用側壁35aに内方側面36aが当接し得
る係止脚36が突設されている。この場合、係止脚36
は先端が開口する割溝36bが設けられて左右に弾性変
形可能に形成されており、かつ係止脚36の先端部には
基部材32aの裏面に係合する係止爪37が設けられて
いる。
【0025】上記のように構成される基部材32aに保
持溝部材32bを装着するには、図7(b)に示すよう
に、基部材32aの取付孔35に保持溝部材32bの係
止脚36をスナップ嵌合して、隣接する取付孔35の近
接側の側壁面35aに係止脚36の内方側面36aを当
接させ、係止爪37を基部材32aの裏面に係合させる
(図7(a)参照)。このようにして基部材32aに保
持溝部材32bを取付けることにより、常温(約20〜
25℃)状態で保持溝部材32aを位置決めして取付け
ることができると共に、隣接する保持溝部材32b間
に、保持溝部材32bの熱膨張分を見込んだ寸法の隙間
sを設けて中央保持棒32を構成する。この中央保持棒
32が高温例えば約160℃の処理液中に浸漬されて保
持溝部材32bが膨脹すると、図7(c)に示すよう
に、隣接する保持溝部材32b同士が当接すると共に、
隣接しない側の保持溝部材32bの係止脚36が取付孔
35の側壁面35aに当接して位置決めされる。ここ
で、取付孔35の長手方向の寸法、隣接する係止脚36
間の隙間sの寸法等は、保持溝部材32bの材質あるい
は分割数等によって設定することができる。また、保持
溝部材32bの分割数は任意に設定できるが、分割数を
多くする程、各保持溝部材32bの熱膨張を小さくする
ことができるので、溝部34のピッチ精度を高めること
ができる。具体的には、例えば80℃前後の中温用の保
持溝部材32bは5分割に形成され、例えば150℃前
後の高温用の保持溝部材32bは10分割に形成され
る。
持溝部材32bを装着するには、図7(b)に示すよう
に、基部材32aの取付孔35に保持溝部材32bの係
止脚36をスナップ嵌合して、隣接する取付孔35の近
接側の側壁面35aに係止脚36の内方側面36aを当
接させ、係止爪37を基部材32aの裏面に係合させる
(図7(a)参照)。このようにして基部材32aに保
持溝部材32bを取付けることにより、常温(約20〜
25℃)状態で保持溝部材32aを位置決めして取付け
ることができると共に、隣接する保持溝部材32b間
に、保持溝部材32bの熱膨張分を見込んだ寸法の隙間
sを設けて中央保持棒32を構成する。この中央保持棒
32が高温例えば約160℃の処理液中に浸漬されて保
持溝部材32bが膨脹すると、図7(c)に示すよう
に、隣接する保持溝部材32b同士が当接すると共に、
隣接しない側の保持溝部材32bの係止脚36が取付孔
35の側壁面35aに当接して位置決めされる。ここ
で、取付孔35の長手方向の寸法、隣接する係止脚36
間の隙間sの寸法等は、保持溝部材32bの材質あるい
は分割数等によって設定することができる。また、保持
溝部材32bの分割数は任意に設定できるが、分割数を
多くする程、各保持溝部材32bの熱膨張を小さくする
ことができるので、溝部34のピッチ精度を高めること
ができる。具体的には、例えば80℃前後の中温用の保
持溝部材32bは5分割に形成され、例えば150℃前
後の高温用の保持溝部材32bは10分割に形成され
る。
【0026】また、上記のように取付孔35内に保持溝
部材32bの係止脚36を摺動可能に嵌合することによ
り、取付孔35と係止脚36の隙間を介して処理液を流
すことができ、ウエハWと保持溝部材32bとの接触に
よる微細パーティクルを排出することができる。
部材32bの係止脚36を摺動可能に嵌合することによ
り、取付孔35と係止脚36の隙間を介して処理液を流
すことができ、ウエハWと保持溝部材32bとの接触に
よる微細パーティクルを排出することができる。
【0027】なお、上記説明ではウエハボート30の中
央保持棒32の基部材32aと保持溝部材32bとの取
付態様について述べたが、ウエハボート30の側保持棒
33についても同様に基部材33aと保持溝部材33b
を形成することができ、また、ウエハチャック20の保
持棒26,27の基部材26a,27aと保持溝部材2
6b,27bを形成することができる。
央保持棒32の基部材32aと保持溝部材32bとの取
付態様について述べたが、ウエハボート30の側保持棒
33についても同様に基部材33aと保持溝部材33b
を形成することができ、また、ウエハチャック20の保
持棒26,27の基部材26a,27aと保持溝部材2
6b,27bを形成することができる。
【0028】このようにウエハボート30の中央保持棒
32と側保持棒33及びウエハチャック20の保持棒2
6,27を、それぞれ上述した構造の石英製の基部材3
2a,33a,26a,27aとPEEK製、PTFE
製あるいはPFA製の保持溝部材32b,33b,26
b,27bとで構成することにより、基部材32a,3
3a,26a,27aの加工を容易にすることができる
と共に、保持溝部材32b,33b,26b,27bの
取付を容易にすることができる。また、ウエハ保持部に
剛性をもたせることができると共に、ウエハWとの接触
部におけるパーティクルの発生を抑制することができ、
しかも、高温例えば約160℃の処理液での浸漬処理に
おいてもウエハボート30の保持棒32,33とウエハ
チャック20の保持棒26,27とが同様に熱膨張する
ので、溝部34,28のピッチずれが生じることがな
く、ウエハボート30とウエハチャック20との間のウ
エハWの受け渡しを確実に行うことができる。
32と側保持棒33及びウエハチャック20の保持棒2
6,27を、それぞれ上述した構造の石英製の基部材3
2a,33a,26a,27aとPEEK製、PTFE
製あるいはPFA製の保持溝部材32b,33b,26
b,27bとで構成することにより、基部材32a,3
3a,26a,27aの加工を容易にすることができる
と共に、保持溝部材32b,33b,26b,27bの
取付を容易にすることができる。また、ウエハ保持部に
剛性をもたせることができると共に、ウエハWとの接触
部におけるパーティクルの発生を抑制することができ、
しかも、高温例えば約160℃の処理液での浸漬処理に
おいてもウエハボート30の保持棒32,33とウエハ
チャック20の保持棒26,27とが同様に熱膨張する
ので、溝部34,28のピッチずれが生じることがな
く、ウエハボート30とウエハチャック20との間のウ
エハWの受け渡しを確実に行うことができる。
【0029】なお、上記保持棒26,27,32,33
の溝部27,34のピッチを高精度に加工するには、溝
部を加工する前の保持溝部材26b,27b,32b,
33bを基部材26a,27a,32a,33aに取付
けた状態で、ウエハWを同時に保持する溝部を同じ条件
で加工するのが望ましい。そこで、図4に示すように、
ウエハボート30の支持部材31に挿入窓40を設けて
おけば、この挿入窓40を利用して溝加工用カッタ41
により保持溝部材32b,33b,26b,27bの溝
加工を同じ条件で行うことができる。すなわち、ウエハ
ボート30の保持棒32,33の基部材32a,33a
とウエハチャック20の保持棒26,27の基部材26
a,27aに溝部を有しない加工前の保持溝部材32
b,33b,26b,27bを取付けて、図示しない固
定治具等によって図4のようにセットし、そして挿入窓
40を介してカッタ41を挿入して各保持溝部材32
b,33b,26b,27bに溝部34,28を加工す
る。このような加工方法によれば、ウエハチャック20
の保持棒26,27が例えば石英製の一体物であっても
同様に溝加工を行うことができる。なお、ウエハボート
30とウエハチャック20とを別々にセットしてそれぞ
れの保持溝部材32b,33b;26b,27bを一体
加工してもよい。
の溝部27,34のピッチを高精度に加工するには、溝
部を加工する前の保持溝部材26b,27b,32b,
33bを基部材26a,27a,32a,33aに取付
けた状態で、ウエハWを同時に保持する溝部を同じ条件
で加工するのが望ましい。そこで、図4に示すように、
ウエハボート30の支持部材31に挿入窓40を設けて
おけば、この挿入窓40を利用して溝加工用カッタ41
により保持溝部材32b,33b,26b,27bの溝
加工を同じ条件で行うことができる。すなわち、ウエハ
ボート30の保持棒32,33の基部材32a,33a
とウエハチャック20の保持棒26,27の基部材26
a,27aに溝部を有しない加工前の保持溝部材32
b,33b,26b,27bを取付けて、図示しない固
定治具等によって図4のようにセットし、そして挿入窓
40を介してカッタ41を挿入して各保持溝部材32
b,33b,26b,27bに溝部34,28を加工す
る。このような加工方法によれば、ウエハチャック20
の保持棒26,27が例えば石英製の一体物であっても
同様に溝加工を行うことができる。なお、ウエハボート
30とウエハチャック20とを別々にセットしてそれぞ
れの保持溝部材32b,33b;26b,27bを一体
加工してもよい。
【0030】なお、ウエハチャック20の保持棒26,
27、ウエハボート30の中央保持棒32,側保持棒3
3の溝部28,28A;34,34Aの形状は同一でな
く、ウエハチャック20の上方の保持棒26の溝部28
はウエハWの面方向への傾斜を規制すべく幅の狭い細溝
28aと幅の広い開口部28bを有する2段溝にて形成
されており(図8(a)参照)、また、下方の保持棒2
7に設けられる溝部28Aは、ウエハWの重量を支持す
るもので断面略V字形溝28cに形成されている(図8
(b)参照)。一方、ウエハボート30の中央保持棒3
2に設けられる溝部34は、ウエハWの面方向への傾斜
を規制すべく幅の狭い細溝34aと幅の広い開口部34
bを有する2段溝にて形成されており(図8(c)参
照)、また、側保持棒33に設けられる溝部34Aは、
ウエハWの重量を支持するもので断面略V字形溝34c
に形成されている(図8(d)参照)。
27、ウエハボート30の中央保持棒32,側保持棒3
3の溝部28,28A;34,34Aの形状は同一でな
く、ウエハチャック20の上方の保持棒26の溝部28
はウエハWの面方向への傾斜を規制すべく幅の狭い細溝
28aと幅の広い開口部28bを有する2段溝にて形成
されており(図8(a)参照)、また、下方の保持棒2
7に設けられる溝部28Aは、ウエハWの重量を支持す
るもので断面略V字形溝28cに形成されている(図8
(b)参照)。一方、ウエハボート30の中央保持棒3
2に設けられる溝部34は、ウエハWの面方向への傾斜
を規制すべく幅の狭い細溝34aと幅の広い開口部34
bを有する2段溝にて形成されており(図8(c)参
照)、また、側保持棒33に設けられる溝部34Aは、
ウエハWの重量を支持するもので断面略V字形溝34c
に形成されている(図8(d)参照)。
【0031】なお、上記処理槽15は、上端開口の外側
にオーバーフロー槽16を有し、このオーバーフロー槽
16の下部に設けられた排出口16aと処理槽15の下
部に設けられた処理液供給口15aとを循環管路17に
て連結し、そして、循環管路17には、オーバーフロー
槽側から順に吸引ポンプ18a、流量制御弁18b及び
フィルタ18cを介設して、処理槽15からオーバーフ
ローした処理液をオーバーフロー槽16から再び処理槽
15内に循環供給し得るように構成されている。また、
処理槽15内の下部には複数の小孔19aを設けた整流
板19が配置されており、処理液供給口15aから供給
される処理液をウエハボート30にて保持されるウエハ
Wに均一に接触させるようにしてある。なおこの場合、
整流板19の両側に上方に向う傾斜片19bを設けるこ
とにより、処理液の流れを円滑にして更に均一な処理を
行うことができる。
にオーバーフロー槽16を有し、このオーバーフロー槽
16の下部に設けられた排出口16aと処理槽15の下
部に設けられた処理液供給口15aとを循環管路17に
て連結し、そして、循環管路17には、オーバーフロー
槽側から順に吸引ポンプ18a、流量制御弁18b及び
フィルタ18cを介設して、処理槽15からオーバーフ
ローした処理液をオーバーフロー槽16から再び処理槽
15内に循環供給し得るように構成されている。また、
処理槽15内の下部には複数の小孔19aを設けた整流
板19が配置されており、処理液供給口15aから供給
される処理液をウエハボート30にて保持されるウエハ
Wに均一に接触させるようにしてある。なおこの場合、
整流板19の両側に上方に向う傾斜片19bを設けるこ
とにより、処理液の流れを円滑にして更に均一な処理を
行うことができる。
【0032】次に、上記のように構成された処理装置2
を組込んだ半導体ウエハの洗浄装置の動作について説明
する。まず、25枚単位でキャリアCに収納されたウエ
ハWを搬入部1へ供給すると、キャリア搬送アーム7が
駆動して供給されたキャリアCを2個単位でローダ部5
へ移送する。そして、その後に供給されたキャリアCに
ついてキャリア搬送アーム7によって待機部6へ移載
し、待機部6でその後のキャリアCのウエハWを一時的
に保管する。
を組込んだ半導体ウエハの洗浄装置の動作について説明
する。まず、25枚単位でキャリアCに収納されたウエ
ハWを搬入部1へ供給すると、キャリア搬送アーム7が
駆動して供給されたキャリアCを2個単位でローダ部5
へ移送する。そして、その後に供給されたキャリアCに
ついてキャリア搬送アーム7によって待機部6へ移載
し、待機部6でその後のキャリアCのウエハWを一時的
に保管する。
【0033】上記ローダ部5に2個のキャリアCが供給
されると、ローダ部5が駆動して2個のキャリアC内の
ウエハWのオリエンテーションフラットを一方向に揃え
て50枚のウエハWを位置決めする一方、ウエハ搬送装
置2が駆動してウエハチャック20をローダ部5の上に
移動させる。このとき、ウエハ搬送装置2の駆動機構2
1の駆動により回転アーム24が回転すると共に、左右
のブラケット25が開く。次に、ローダ部5が駆動して
2個のキャリアCからウエハWを一括して持ち上げ、ウ
エハチャック20とウエハWとが相対的に接近して保持
棒26,27の溝部28内にウエハWを把持する。
されると、ローダ部5が駆動して2個のキャリアC内の
ウエハWのオリエンテーションフラットを一方向に揃え
て50枚のウエハWを位置決めする一方、ウエハ搬送装
置2が駆動してウエハチャック20をローダ部5の上に
移動させる。このとき、ウエハ搬送装置2の駆動機構2
1の駆動により回転アーム24が回転すると共に、左右
のブラケット25が開く。次に、ローダ部5が駆動して
2個のキャリアCからウエハWを一括して持ち上げ、ウ
エハチャック20とウエハWとが相対的に接近して保持
棒26,27の溝部28内にウエハWを把持する。
【0034】ウエハWを把持したウエハチャック20
は、ウエハ搬送装置2の駆動によって搬送路22に沿っ
て第1の薬液洗浄装置12aへ移動した後、その位置で
ウエハチャック20を下降させて第1の薬液洗浄装置1
2aの処理槽15内のウエハボート30へ50枚のウエ
ハWを引き渡して洗浄処理液に浸漬する。
は、ウエハ搬送装置2の駆動によって搬送路22に沿っ
て第1の薬液洗浄装置12aへ移動した後、その位置で
ウエハチャック20を下降させて第1の薬液洗浄装置1
2aの処理槽15内のウエハボート30へ50枚のウエ
ハWを引き渡して洗浄処理液に浸漬する。
【0035】第1の薬液洗浄装置12aでのウエハWの
洗浄処理が終了すると、上述の場合と逆の動作によって
ウエハ搬送装置2のウエハチャック20がウエハボート
30からウエハWを一括して受け取り、次の第1の水洗
洗浄装置13aのウエハボート30へ移載して上述と同
様の動作によって水洗処理を行い、更に次の第2の水洗
洗浄装置13bで同様の水洗処理を行って洗浄処理を完
了する。その後、必要に応じて薬液処理及び水洗処理が
繰り返し行われて、洗浄処理後のウエハWは搬出部4を
介して次工程へキャリア単位で排出される。
洗浄処理が終了すると、上述の場合と逆の動作によって
ウエハ搬送装置2のウエハチャック20がウエハボート
30からウエハWを一括して受け取り、次の第1の水洗
洗浄装置13aのウエハボート30へ移載して上述と同
様の動作によって水洗処理を行い、更に次の第2の水洗
洗浄装置13bで同様の水洗処理を行って洗浄処理を完
了する。その後、必要に応じて薬液処理及び水洗処理が
繰り返し行われて、洗浄処理後のウエハWは搬出部4を
介して次工程へキャリア単位で排出される。
【0036】なお、上記実施例では、この発明の処理装
置を半導体ウエハの洗浄装置に適用する場合について説
明したが、その他の例えばLCDガラス基板等の洗浄装
置やエッチング装置等にも適用できることは勿論であ
る。
置を半導体ウエハの洗浄装置に適用する場合について説
明したが、その他の例えばLCDガラス基板等の洗浄装
置やエッチング装置等にも適用できることは勿論であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の処理
装置によれば、上記のように構成されているので、以下
のような効果が得られる。
装置によれば、上記のように構成されているので、以下
のような効果が得られる。
【0038】1)請求項1記載の処理装置によれば、処
理液の温度に応じて保持溝部材の熱膨張による溝部のピ
ッチを制御することができるので、被処理体の保持及び
搬送を確実にすることができ、被処理体を充分かつ均一
に処理することができる。
理液の温度に応じて保持溝部材の熱膨張による溝部のピ
ッチを制御することができるので、被処理体の保持及び
搬送を確実にすることができ、被処理体を充分かつ均一
に処理することができる。
【0039】2)請求項2記載の処理装置によれば、基
部材に長手方向に沿う取付孔を適宜間隔をおいて穿設
し、保持溝部材には、取付孔内に摺動可能に嵌合すると
共に、取付孔の位置決め用側壁に内方側面が当接する係
止脚を設けるので、上記1)に加えて保持溝部材の取付
の際の位置決めを確実にすることができると共に、取付
孔と係止脚の隙間を介して処理液を流すことができ、被
処理体と保持部との接触による微細パーティクルを排出
することができる。
部材に長手方向に沿う取付孔を適宜間隔をおいて穿設
し、保持溝部材には、取付孔内に摺動可能に嵌合すると
共に、取付孔の位置決め用側壁に内方側面が当接する係
止脚を設けるので、上記1)に加えて保持溝部材の取付
の際の位置決めを確実にすることができると共に、取付
孔と係止脚の隙間を介して処理液を流すことができ、被
処理体と保持部との接触による微細パーティクルを排出
することができる。
【0040】3)請求項3記載の処理装置によれば、保
持溝部材の係止脚に、基部材の取付孔に係合する弾性変
形可能な係合爪を突設するので、上記1)に加えて保持
溝部材の基部材への着脱を容易にすることができると共
に、確実にすることができる。
持溝部材の係止脚に、基部材の取付孔に係合する弾性変
形可能な係合爪を突設するので、上記1)に加えて保持
溝部材の基部材への着脱を容易にすることができると共
に、確実にすることができる。
【図1】この発明の処理装置を適用する半導体ウエハの
洗浄装置を示す斜視図である。
洗浄装置を示す斜視図である。
【図2】この発明におけるウエハチャックを示す斜視図
である。
である。
【図3】この発明におけるウエハボートによるウエハの
保持状態を示す断面図である。
保持状態を示す断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】ウエハボートとウエハチャックの要部平面図で
ある。
ある。
【図6】この発明における基部材と保持溝部材の取付状
態を示す分解斜視図である。
態を示す分解斜視図である。
【図7】図5のA−A線に沿う保持棒の拡大断面図
(a)、常温時の保持棒の断面図(b)及び高温時の保
持棒の断面図(c)である。
(a)、常温時の保持棒の断面図(b)及び高温時の保
持棒の断面図(c)である。
【図8】ウエハチャック及びウエハボートの保持棒の溝
部を示す要部断面図である。
部を示す要部断面図である。
20 ウエハチャック(搬送・保持手段) 26 保持棒 26a 基部材 26b 保持溝部材 27 保持棒 27a 基部材 27b 保持溝部材 28,28A 溝部 30 ウエハボート(保持手段) 32 中央保持棒 32a 基部材 32b 保持溝部材 33 側保持棒 33a 基部材 33b 保持溝部材 34,34A 溝部 35 取付孔 35a 側壁面 36 係止脚 37 係止爪 W 半導体ウエハ(被処理体)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 H01L 21/68 N A
Claims (3)
- 【請求項1】 被処理体を処理する処理容器と、複数の
上記被処理体を溝部にて保持可能な保持手段とを有し、
上記被処理体を上記処理容器内の処理液中又は処理液雰
囲気中で保持して処理する処理装置において、 上記保持手段の被処理体保持部は、上記処理液に対し耐
液性を有する基部材と、保持溝部材とからなり、 上記基部材は、複数個の上記保持溝部材を一体に保持す
るものであり、 上記保持溝部材は、上記溝部を列設し、上記処理容器内
での温度に応じて伸縮変位可能に設けられたことを特徴
とする処理装置。 - 【請求項2】 基部材に長手方向に沿う取付孔を適宜間
隔をおいて穿設し、保持溝部材には、上記取付孔内に摺
動可能に嵌合すると共に、取付孔の位置決め用側壁に内
方側面が当接する係止脚を設けたことを特徴とする請求
項1記載の処理装置。 - 【請求項3】 保持溝部材の係止脚に、基部材の取付孔
に係合する弾性変形可能な係合爪を突設したことを特徴
とする請求項2記載の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18497195A JPH0917762A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18497195A JPH0917762A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0917762A true JPH0917762A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=16162561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18497195A Withdrawn JPH0917762A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0917762A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999034420A1 (fr) * | 1997-12-26 | 1999-07-08 | Spc Electronics Corporation | Equipement de nettoyage de tranches et plateau destine a etre utilise dans un equipement de nettoyage de tranches |
US6616774B2 (en) * | 1997-12-26 | 2003-09-09 | Spc Electronics | Wafer cleaning device and tray for use in wafer cleaning device |
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1995
- 1995-06-29 JP JP18497195A patent/JPH0917762A/ja not_active Withdrawn
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