JPH0917702A - Si基板及びその製造方法 - Google Patents

Si基板及びその製造方法

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JPH0917702A
JPH0917702A JP7163996A JP16399695A JPH0917702A JP H0917702 A JPH0917702 A JP H0917702A JP 7163996 A JP7163996 A JP 7163996A JP 16399695 A JP16399695 A JP 16399695A JP H0917702 A JPH0917702 A JP H0917702A
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JP
Japan
Prior art keywords
substrate
film
wafer
groove
warp
Prior art date
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Pending
Application number
JP7163996A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Shirata
知之 白田
Masahiro Okawa
正浩 大川
Hiroaki Okano
広明 岡野
Tatsuo Teraoka
達夫 寺岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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Publication of JPH0917702A publication Critical patent/JPH0917702A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Si基板の反りを低減でき、かつ、矯正によ
りSi基板に割れ等が生じない新規なSi基板及びその
製造方法を提供する。 【構成】 Siウエハ10の表面にSiO2 等の膜11
を作製したSi基板14において、上記膜11を切断し
て溝を形成してなり、膜11によりSiウエハ10に一
様に加えられていた応力が部分的に解放され、反りtを
低減できるSi基板14を作製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はSiウエハの表面に膜を
作製したSi基板に係り、特に膜により生じるSi基板
の反りを低減できるSi基板及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】Siウエハの表面に、光学的素子や回路
を形成するためのガラス膜や強誘電体膜等の膜を作製し
たSi基板は、作製後、Siウエハと膜の線膨脹係数の
違いにより反りを生じる。
【0003】図4は、Si基板に反りが生じた状態を示
したものである。
【0004】図4に示すように、Siウエハ21の上部
表面にSiO2 等の膜20を作製したSi基板30は、
膜20によりSiウエハ21に一様に応力が加わるた
め、反りtが生じる。このため、Si基板30に生じた
反りtを矯正させるための様々な方法が採られてきた。
【0005】図5(A),(B)は従来のSi基板の反
りの低減方法を示したものである。
【0006】これまでのSi基板30の反りの低減方法
は、図5(A)に示すように、Si基板30を複数の吸
引穴23を備えた表面が平坦な治具22上に載せ、吸引
穴23から矢印方向P,Pに真空引きすることにより、
Si基板30の反りtを矯正するか、図5(B)に示す
ように、Si基板30をー表面が平坦な治具25上に載
せ、Si基板30の上面に矢印方向Qから圧力を加え
て、Si基板30と治具25間の接着剤24を硬化させ
ることによってSi基板30の反りtを矯正する等の方
法があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
Si基板の反りの低減方法は、Si基板の反りをSi基
板の吸引・圧着等のように外部力によって矯正するた
め、矯正力によりSi基板に割れが生じる問題がある。
また、ある一定以上の反りtを有するSi基板において
は、矯正が不可能であるといった問題があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、Si基板の反りを低減でき、かつ、矯正によりSi
基板に割れ等が生じない新規なSi基板及びその製造方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、Siウエハの表面にSiO2 等の
膜を作製したSi基板において、上記膜を切断して溝を
形成したものである。
【0010】請求項2の発明は、上記溝は、上記膜に縦
・横の2方向にのみ形成されるものである。
【0011】請求項3の発明は、Siウエハの表面にS
iO2 等の膜を作製するSi基板の製造方法において、
成膜後、上記膜にダイシングまたはエッチングにより溝
加工を施したものである。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、Siウエハの表面に作製
された膜に、ダイシング加工またはエッチング加工によ
って、膜を切断して溝を縦・横の2方向にのみ形成する
ことにより、膜によりSiウエハに一様に加わっていた
応力が部分的に解放され、Si基板の反りを低減するこ
とができ、かつ、矯正によるSi基板の割れ等が生じる
おそれもなくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳しく説明する。
【0014】図1は、本発明のSi基板の平面図を示
し、図2(A)は、図1におけるa−a線矢視図、図2
(B)は、図2(A)における丸枠Cの拡大図、図3
は、図1におけるb−b線矢視図を示している。
【0015】図1〜3に示すように、Si基板14は、
Siウエハ10の表面に膜(例えばSiO2 等のガラス
膜もしくは強誘電体膜など)11を作製して形成され
る。
【0016】Siウエハ10の表面に、ガラス膜や強誘
電体等膜の膜11を作製したSi基板14は、光学的素
子や回路として用いられる。
【0017】Siウエハ10は、例えば、Si融液から
Si結晶を成長させるCZ(引上)法とFZ(浮游帯域
溶融)法等によって作製されるSiインゴットをスライ
スして作製される。膜11は、例えば、熱酸化法、陽極
酸化法、CVD法、PVD法等によって作製される。
【0018】さて、本発明においては、Siウエハ10
の表面に作製された膜11には、その膜11を格子状に
切断する横溝12および縦溝13が形成される。この横
溝12および縦溝13の交差角度αは、例えば90°に
形成する。
【0019】図1に示す縦溝13は、図2(A)に示す
ように、ダイシングまたはエッチングによって膜11を
切断する深さまで形成される。すなわち、図2(B)に
図2(A)の丸枠Cの部分の詳細を示すように、Siウ
エハ表面10aからの深さdを零以上の深さまで形成す
ることで、膜11は縦溝13で完全に切断される。
【0020】また、図1に示す横溝12は、図3に示す
ように、図2に示した縦溝13と同様の深さまで形成さ
れる。
【0021】このように、格子状に切断され、ブロック
状にされたそれぞれの膜11には、新たなSiO2 等の
ガラス膜や強誘電体膜等を作製したり、ホトエッチング
やエッチング加工等を施すことにより、独立した光学的
素子や回路が形成される。
【0022】その後、それぞれの光学的素子や回路は個
々に分割され、光デバイス等の製品となる。
【0023】従って、横溝12および縦溝13の各間隔
は、形成する光学的素子に応じた間隔で形成するか、或
いは、Si基板14の反り状況に応じて、反りを最適に
低減できる間隔に形成する。またSi基板14に、あら
かじめ所定の幅で、横溝12および縦溝13を形成する
ことにより、Si基板14を個々に分割する際に、膜1
1を切断する必要がなく、切断が容易になる。
【0024】次に実施例の作用を説明する。
【0025】Siウエハ10の表面に作製された膜11
に、膜11を切断して溝を縦・横の2方向にのみ形成す
ることにより、成膜直後、膜11によりSiウエハ10
に一様に加えられていた応力が部分的に解放され、Si
基板10の反りを低減でき、また矯正の必要もなくな
る。
【0026】尚、本実施例では、横溝12と縦溝13は
直交しているが、溝の方向は縦・横の2方向にのみであ
れば、溝が交差してなす交差角度αは90°でなくても
よいことは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、Siウエ
ハの表面に作製された膜により反りが生じたSi基板に
おいて、その膜に溝を縦・横の2方向にのみ形成するこ
とにより、膜によりSiウエハに一様に加えられていた
応力が部分的に解放されるため、反りが低減されたSi
基板を作製することができるという優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSi基板の平面図である。
【図2】図1におけるa−a線矢視図である。
【図3】図1におけるb−b線矢視図である。
【図4】Si基板の反りが生じた状態図である。
【図5】従来のSi基板の反りの低減方法を示す概略図
である。
【符号の説明】
10 Siウエハ 11 膜 14 Si基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺岡 達夫 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Siウエハの表面にSiO2 等の膜を作
    製したSi基板において、上記膜を切断して溝を形成し
    たことを特徴とするSi基板。
  2. 【請求項2】 上記溝は、上記膜に縦・横の2方向にの
    み形成される請求項1記載のSi基板。
  3. 【請求項3】 Siウエハの表面にSiO2 等の膜を作
    製するSi基板の製造方法において、成膜後、上記膜に
    ダイシングまたはエッチングにより溝加工を施すことを
    特徴とするSi基板の製造方法。
JP7163996A 1995-06-29 1995-06-29 Si基板及びその製造方法 Pending JPH0917702A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003031524A (ja) * 2001-07-13 2003-01-31 Rohm Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2006043813A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Denso Corp 保護膜付きマイクロシステム構造体及びその製造方法
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JP2016165015A (ja) * 2009-05-07 2016-09-08 クアルコム,インコーポレイテッド 不連続な薄い半導体ウェハ表面のフィーチャ

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