JPH09176929A - 撚り糸の製造方法 - Google Patents
撚り糸の製造方法Info
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- JPH09176929A JPH09176929A JP8274748A JP27474896A JPH09176929A JP H09176929 A JPH09176929 A JP H09176929A JP 8274748 A JP8274748 A JP 8274748A JP 27474896 A JP27474896 A JP 27474896A JP H09176929 A JPH09176929 A JP H09176929A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、これら上記従来技術の欠陥に鑑み、
多色効果、深みのある色相、ソフトな風合い等の各種の
特徴を有する撚り糸を効率よく、安価に、かつ、安定し
て製造することができる方法を提供せんとするものであ
る。 【解決手段】本発明の撚り糸の製造方法は、下撚と上撚
とを同時に付与するツイスタを２機用いて、第１のツイ
スタで２本の糸Ａ、Ｂを撚り合わせ、次いで第２のツイ
スタで糸Ａ、Ｂからなる撚り糸Ｄと糸Ｃを撚り合わせ
て、３本の糸Ａ、Ｂ、Ｃが少なくともそれぞれ下撚を持
ち、かつ、一体となって上撚を持つ３子撚糸を形成する
ことを特徴とするものであり、また、下撚と上撚とを同
時に付与するツイスタをｎ機（ｎ≧３）用いて、（ｎ＋
１）本の糸にそれぞれ下撚と上撚を付与することを特徴
とするものである。
多色効果、深みのある色相、ソフトな風合い等の各種の
特徴を有する撚り糸を効率よく、安価に、かつ、安定し
て製造することができる方法を提供せんとするものであ
る。 【解決手段】本発明の撚り糸の製造方法は、下撚と上撚
とを同時に付与するツイスタを２機用いて、第１のツイ
スタで２本の糸Ａ、Ｂを撚り合わせ、次いで第２のツイ
スタで糸Ａ、Ｂからなる撚り糸Ｄと糸Ｃを撚り合わせ
て、３本の糸Ａ、Ｂ、Ｃが少なくともそれぞれ下撚を持
ち、かつ、一体となって上撚を持つ３子撚糸を形成する
ことを特徴とするものであり、また、下撚と上撚とを同
時に付与するツイスタをｎ機（ｎ≧３）用いて、（ｎ＋
１）本の糸にそれぞれ下撚と上撚を付与することを特徴
とするものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維に連続し
て下撚と上撚を付与する方法に関するものである。詳し
くは、下撚と上撚とを同時に付与するツイスタを用い
て、特に３子撚糸を製造する方法に関するものである。
て下撚と上撚を付与する方法に関するものである。詳し
くは、下撚と上撚とを同時に付与するツイスタを用い
て、特に３子撚糸を製造する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、合成繊維に下撚に引き続き上撚を
付与する方法としてリング撚糸機を用いる方法がある。
先ず第１の工程で下撚を付与した後、第２の工程でこれ
らの糸複数本を引き揃え、上撚を付与する方法が採用さ
れている。
付与する方法としてリング撚糸機を用いる方法がある。
先ず第１の工程で下撚を付与した後、第２の工程でこれ
らの糸複数本を引き揃え、上撚を付与する方法が採用さ
れている。
【０００３】一方、前記方法を改良し、下撚と上撚を連
続した１つの工程でおこなうことがなされている。例え
ば、２重撚糸機とリング撚糸機とを組み合わせた装置
で、先ず２重撚糸機を用いて下撚を付与し、引き続いて
これらの糸複数本を引き揃えた後リング撚糸機で上撚を
付与する方法が採用されている。
続した１つの工程でおこなうことがなされている。例え
ば、２重撚糸機とリング撚糸機とを組み合わせた装置
で、先ず２重撚糸機を用いて下撚を付与し、引き続いて
これらの糸複数本を引き揃えた後リング撚糸機で上撚を
付与する方法が採用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法
は、下撚工程と上撚工程とが分離された２つの工程から
なるため生産効率が低く、さらに巻き取りパッケージが
小さいためにドッフィング回数が多くなるため高コスト
になりやすい欠点を有している。
は、下撚工程と上撚工程とが分離された２つの工程から
なるため生産効率が低く、さらに巻き取りパッケージが
小さいためにドッフィング回数が多くなるため高コスト
になりやすい欠点を有している。
【０００５】また、後者の方法で３子撚り糸を製造する
場合、下撚および上撚の付与のために４機のツイスタを
必要とするためにエネルギー消費量が多く、さらに糸道
が繁雑となり作業性が低下する傾向にあり、さらにリン
グ撚糸であるため巻き取りパッケージが小さくドッフィ
ング回数が多くなるため、やはり高コストになりやすい
欠点を有していた。
場合、下撚および上撚の付与のために４機のツイスタを
必要とするためにエネルギー消費量が多く、さらに糸道
が繁雑となり作業性が低下する傾向にあり、さらにリン
グ撚糸であるため巻き取りパッケージが小さくドッフィ
ング回数が多くなるため、やはり高コストになりやすい
欠点を有していた。
【０００６】本発明は、これら上記従来技術の欠陥に鑑
み、多色効果、深みのある色相、ソフトな風合い等の各
種の特徴を有する撚り糸を、更には、タイヤコードおよ
びロープ用３子撚糸等の撚り糸を効率よく、安価に、か
つ、安定して製造することができる方法を提供せんとす
るものである。
み、多色効果、深みのある色相、ソフトな風合い等の各
種の特徴を有する撚り糸を、更には、タイヤコードおよ
びロープ用３子撚糸等の撚り糸を効率よく、安価に、か
つ、安定して製造することができる方法を提供せんとす
るものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、つぎのような構成を採用する。すなわ
ち、本発明の撚り糸の製造方法は、下撚と上撚とを同時
に付与するツイスタを２機用いて、第１のツイスタで２
本の糸Ａ、Ｂを撚り合わせ、次いで第２のツイスタで糸
Ａ、Ｂからなる撚り糸Ｄと糸Ｃを撚り合わせて、３本の
糸Ａ、Ｂ、Ｃが少なくともそれぞれ下撚を持ち、かつ、
一体となって上撚を持つ３子撚糸を形成することを特徴
とするものであり、また、下撚と上撚とを同時に付与す
るツイスタをｎ機（ｎ≧３）用いて、（ｎ＋１）本の糸
にそれぞれ下撚と上撚を付与することを特徴とするもの
である。
解決するために、つぎのような構成を採用する。すなわ
ち、本発明の撚り糸の製造方法は、下撚と上撚とを同時
に付与するツイスタを２機用いて、第１のツイスタで２
本の糸Ａ、Ｂを撚り合わせ、次いで第２のツイスタで糸
Ａ、Ｂからなる撚り糸Ｄと糸Ｃを撚り合わせて、３本の
糸Ａ、Ｂ、Ｃが少なくともそれぞれ下撚を持ち、かつ、
一体となって上撚を持つ３子撚糸を形成することを特徴
とするものであり、また、下撚と上撚とを同時に付与す
るツイスタをｎ機（ｎ≧３）用いて、（ｎ＋１）本の糸
にそれぞれ下撚と上撚を付与することを特徴とするもの
である。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明は、生産効率が高く、エネ
ルギー消費量が少なく、簡単で作業性に優れた撚り糸の
製造方法について、鋭意検討したところ、下撚と上撚と
を同時に付与するツイスタを用いて、各糸にそれぞれ下
撚と上撚を付与する方法によって、意外にも簡単で作業
性よく、優れた生産効率のもとに各種撚り糸、特に３子
撚り糸を製造することができることを究明したものであ
る。
ルギー消費量が少なく、簡単で作業性に優れた撚り糸の
製造方法について、鋭意検討したところ、下撚と上撚と
を同時に付与するツイスタを用いて、各糸にそれぞれ下
撚と上撚を付与する方法によって、意外にも簡単で作業
性よく、優れた生産効率のもとに各種撚り糸、特に３子
撚り糸を製造することができることを究明したものであ
る。
【０００９】本発明について図面を用いて説明する。
【００１０】図１は、本発明における製造工程の一例を
模式的に示した概略図である。図において、下撚と上撚
を同時に付与する第１のツイスタ１を用いて該ツイスタ
の外部より供給される糸Ａとツイスタ内部より供給され
る糸Ｂに下撚と上撚とを同時に付与し糸Ｄとなし、次い
で、下撚と上撚を同時に付与する第２のツイスタ２を用
いて該ツイスタの外部より該糸Ｄを、内部より糸Ｃを供
給し撚糸し３子撚糸Ｙとして巻き取るものである。図１
において、第１のツイスタと第２のツイスタの回転方向
が同じである場合、３子撚糸Ｙの上撚の方向とＹを構成
する糸Ａ、Ｂ、Ｃの各々の下撚方向は逆方向となり、従
来から汎用的に用いられている３子撚糸と同様の撚形態
となる。
模式的に示した概略図である。図において、下撚と上撚
を同時に付与する第１のツイスタ１を用いて該ツイスタ
の外部より供給される糸Ａとツイスタ内部より供給され
る糸Ｂに下撚と上撚とを同時に付与し糸Ｄとなし、次い
で、下撚と上撚を同時に付与する第２のツイスタ２を用
いて該ツイスタの外部より該糸Ｄを、内部より糸Ｃを供
給し撚糸し３子撚糸Ｙとして巻き取るものである。図１
において、第１のツイスタと第２のツイスタの回転方向
が同じである場合、３子撚糸Ｙの上撚の方向とＹを構成
する糸Ａ、Ｂ、Ｃの各々の下撚方向は逆方向となり、従
来から汎用的に用いられている３子撚糸と同様の撚形態
となる。
【００１１】図２は、図１において第１のツイスタと第
２のツイスタの回転方向が異なる場合の本発明における
製造工程の一例を模式的に示した概略図である。糸Ｃは
糸Ｄにふじ撚様に巻き付き下撚、中撚、上撚を有した特
徴ある撚形態の３子撚糸となる。
２のツイスタの回転方向が異なる場合の本発明における
製造工程の一例を模式的に示した概略図である。糸Ｃは
糸Ｄにふじ撚様に巻き付き下撚、中撚、上撚を有した特
徴ある撚形態の３子撚糸となる。
【００１２】図３は、図１における第１のツイスタの内
部より供給される糸Ｂを２重撚糸機糸道とした場合、図
４は、図１における第２のツイスタの内部より供給され
る糸Ｃを２重撚糸機糸道とした場合、図５は、図１にお
ける第１および第２のツイスタの内部より供給される糸
Ｂ、Ｃを２重撚糸機糸道とした場合の本発明における製
造工程の一例を模式的に示した概略図である。これら図
２、図３、図４において第１および第２のツイスタの回
転方向と供給する糸の撚糸糸道との組み合わせを第１表
に示す。第１表からも明らかな様に、それぞれのツイス
タの回転方向と供給する糸の撚糸糸道との組み合わせに
よって多種の３子撚糸を製造することができ、特に撚構
造の違いによる新たな形態変化および杢表現が可能とな
るのである。
部より供給される糸Ｂを２重撚糸機糸道とした場合、図
４は、図１における第２のツイスタの内部より供給され
る糸Ｃを２重撚糸機糸道とした場合、図５は、図１にお
ける第１および第２のツイスタの内部より供給される糸
Ｂ、Ｃを２重撚糸機糸道とした場合の本発明における製
造工程の一例を模式的に示した概略図である。これら図
２、図３、図４において第１および第２のツイスタの回
転方向と供給する糸の撚糸糸道との組み合わせを第１表
に示す。第１表からも明らかな様に、それぞれのツイス
タの回転方向と供給する糸の撚糸糸道との組み合わせに
よって多種の３子撚糸を製造することができ、特に撚構
造の違いによる新たな形態変化および杢表現が可能とな
るのである。
【００１３】また、本発明に用いる第１のツイスタと第
２のツイスタは、連続した工程で用いることが肝要であ
る。このように下撚と上撚とを同時に付与するツイスタ
２機を連続して用いて、チーズ巻き取りとすることによ
ってラージパッケージ化できるために、長時間の連続加
工が可能となり、ドッフィング回数の削減による作業の
効率化、さらには撚り糸セット工程における撚り糸チー
ズの仕掛け回数の減少につながり、低コスト化も可能と
なるのである。
２のツイスタは、連続した工程で用いることが肝要であ
る。このように下撚と上撚とを同時に付与するツイスタ
２機を連続して用いて、チーズ巻き取りとすることによ
ってラージパッケージ化できるために、長時間の連続加
工が可能となり、ドッフィング回数の削減による作業の
効率化、さらには撚り糸セット工程における撚り糸チー
ズの仕掛け回数の減少につながり、低コスト化も可能と
なるのである。
【００１４】また、下撚と上撚とを同時に付与するツイ
スタをｎ機（ｎ≧３）用いて、ｎ＋１本の糸にそれぞれ
下撚と上撚を付与することによって、４本以上の糸から
なる撚り糸の製造が可能となり、例えば異色あるいは染
色性の異なる多数本の糸からなる多色ミックス糸を製造
することができ、更には、４子撚糸、５子撚糸等のタイ
ヤコード、ケーブルコード、ロープ等を製造することも
できる。
スタをｎ機（ｎ≧３）用いて、ｎ＋１本の糸にそれぞれ
下撚と上撚を付与することによって、４本以上の糸から
なる撚り糸の製造が可能となり、例えば異色あるいは染
色性の異なる多数本の糸からなる多色ミックス糸を製造
することができ、更には、４子撚糸、５子撚糸等のタイ
ヤコード、ケーブルコード、ロープ等を製造することも
できる。
【００１５】また、本発明に用いる糸としては、スパン
糸およびマルチフィラメント糸のいずれでもよいが、嵩
高性を有するマルチフィラメント糸、特に、マット、カ
ーペット、その他敷物等に汎用的に用いられている連続
嵩高マルチフィラメント糸が好適である。
糸およびマルチフィラメント糸のいずれでもよいが、嵩
高性を有するマルチフィラメント糸、特に、マット、カ
ーペット、その他敷物等に汎用的に用いられている連続
嵩高マルチフィラメント糸が好適である。
【００１６】また、供給する糸Ａ、Ｂ、Ｃが互いに異色
または異染性を有する場合、多色の杢表現が可能とな
り、高級感をさらに向上したものを提供することができ
る。
または異染性を有する場合、多色の杢表現が可能とな
り、高級感をさらに向上したものを提供することができ
る。
【００１７】また、供給する糸Ａ、Ｂ、Ｃの各々が原着
繊維、制電繊維、低融点繊維のうち少なくとも一つを含
むことによって、さらに新たな特長、例えば多色効果、
制電効果や、集束性、ポイント感などを向上させたもの
を提供することができるのである。
繊維、制電繊維、低融点繊維のうち少なくとも一つを含
むことによって、さらに新たな特長、例えば多色効果、
制電効果や、集束性、ポイント感などを向上させたもの
を提供することができるのである。
【００１８】一方、該糸Ａ、Ｂ、Ｃは繊度差、断面形状
差、収縮差、伸度差、光沢差、捲縮差等を有していても
何等さしつかえなく、撚り糸の使用目的や用途によっ
て、適宜組み合わせて使用することができるものであ
る。更には、本発明に用いる糸として、産業資材用ナイ
ロン糸、ポリエステル糸、レーヨン糸など、およびアラ
ミド糸、液晶性ポリエステル糸、高重合度高延伸ポリエ
チレン糸やポリビニルアルコール糸などの高強力高弾性
率糸等の高強力合成繊維フィラメントを用いることによ
り高強力、高弾性率、寸法安定性、耐疲労性、耐熱性、
耐候性等に優れたコード、ロープが得られる。
差、収縮差、伸度差、光沢差、捲縮差等を有していても
何等さしつかえなく、撚り糸の使用目的や用途によっ
て、適宜組み合わせて使用することができるものであ
る。更には、本発明に用いる糸として、産業資材用ナイ
ロン糸、ポリエステル糸、レーヨン糸など、およびアラ
ミド糸、液晶性ポリエステル糸、高重合度高延伸ポリエ
チレン糸やポリビニルアルコール糸などの高強力高弾性
率糸等の高強力合成繊維フィラメントを用いることによ
り高強力、高弾性率、寸法安定性、耐疲労性、耐熱性、
耐候性等に優れたコード、ロープが得られる。
【００１９】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳しく
説明する。
説明する。
【００２０】実施例１ 供給糸として、Ａ：１０５０デニール５４フィラメント
のナイロン６ＢＣＦ酸性染料可染糸（レギュラータイ
プ）、Ｂ：１０５０デニール５４フィラメントのナイロ
ン６ＢＣＦ酸性染料可染糸（濃染タイプ）、Ｃ：１０５
０デニール５４フィラメントのナイロン６ＢＣＦカチオ
ン染料可染糸を用意し、図１に示すプロセスで第１のツ
イスタおよび第２のツイスタの回転数を３８００ｒｐ
ｍ、設定撚数を１９０回／ｍ、引取りローラ速度を２０
ｍ／分として製造された３子撚り糸をチーズに巻き取っ
た。
のナイロン６ＢＣＦ酸性染料可染糸（レギュラータイ
プ）、Ｂ：１０５０デニール５４フィラメントのナイロ
ン６ＢＣＦ酸性染料可染糸（濃染タイプ）、Ｃ：１０５
０デニール５４フィラメントのナイロン６ＢＣＦカチオ
ン染料可染糸を用意し、図１に示すプロセスで第１のツ
イスタおよび第２のツイスタの回転数を３８００ｒｐ
ｍ、設定撚数を１９０回／ｍ、引取りローラ速度を２０
ｍ／分として製造された３子撚り糸をチーズに巻き取っ
た。
【００２１】次いで、該撚り糸を連続高圧セッター（仏
国、ＳＵＰＥＲＢＡ社製）によってセットを行った後、
タフティング、染色工程に投入し反染め、この撚り糸を
パイルとして使用してカットパイルカーペットを得た。
国、ＳＵＰＥＲＢＡ社製）によってセットを行った後、
タフティング、染色工程に投入し反染め、この撚り糸を
パイルとして使用してカットパイルカーペットを得た。
【００２２】 （タフティング規格） ・ゲージ：１０．０（本／インチ） ・ステッチ：８．５（コ／インチ） ・パイル高さ：１０（ｍｍ） （染色条件） ・染料名：配合量 Ａｓｔｒａｚｏｎ Ｂｌｕｅ ５ＧＬ（Ｂａｙｅｒ社製）：０．１７％ Ａｓｔｒａｚｏｎ Ｙｅｌｌｏｗ８ＧＳＬ（Ｂａｙｅｒ社製）：０．２８％ Ａｓｔｒａｚｏｎ Ｒｅｄ ＢＢＬ（Ｂａｙｅｒ社製） ：０．０４５％ Ｔｅｌｏｎ Ｒｅｄ ＦＲＬ（Ｂａｙｅｒ社製） ：０．０６％ Ｔｅｌｏｎ Ｂｌｕｅ ＢＲＬＬ（Ｂａｙｅｒ社製） ：０．３％ Ｔｅｌｏｎ Ｙｅｌｌｏｗ Ｋ−ＲＮＬ（Ｂａｙｅｒ社製）：０．０６％ ・染色温度×時間 ９５℃×４５分 このようにして仕上がったカーペットは３子撚形態によ
るポイント感および３色杢感に優れた高品位のカットパ
イルカーペットであった。
るポイント感および３色杢感に優れた高品位のカットパ
イルカーペットであった。
【００２３】実施例２ 図２に示すプロセスを用いた以外は実施例１と同様の条
件で撚糸、セット、タフティング、染色を実施した。
件で撚糸、セット、タフティング、染色を実施した。
【００２４】このようにして仕上げられたカーペット
は、ポイント感に優れ、さらに３子撚りのパイルを形成
している糸Ａ、Ｂ、Ｃのうち、Ｃの糸がＡおよびＢの糸
よりパイルの高さが低くなっており、深みのある色相で
高品位のカットパイルカーペットであった。
は、ポイント感に優れ、さらに３子撚りのパイルを形成
している糸Ａ、Ｂ、Ｃのうち、Ｃの糸がＡおよびＢの糸
よりパイルの高さが低くなっており、深みのある色相で
高品位のカットパイルカーペットであった。
【００２５】実施例３ 図３に示すプロセスで、表１のケース１の糸道を用いた
以外は実施例１と同様の条件で撚り糸、セット、タフテ
ィング、染色を実施した。
以外は実施例１と同様の条件で撚り糸、セット、タフテ
ィング、染色を実施した。
【００２６】このようにして仕上がったカーペットは、
パイルの先端が僅かに開繊したソフトな風合いのカット
パイルカーペットであった。
パイルの先端が僅かに開繊したソフトな風合いのカット
パイルカーペットであった。
【００２７】
【表１】 実施例４ 供給原糸としてＡ、Ｂ、Ｃとも１０００デニール２４０
フィラメントの高弾性率、低収縮率のポリエステル高強
力糸（正量繊度：１０１０デニール、強力：８．７kg、
伸度：１２．０％、４．５kg時伸度：５．４％、１５０
℃×３０分の乾熱収縮率：４．１％）を用いて、図１に
示すプロセスで第１のツイスタおよび第２のツイスタの
回転数を４５００ｒｐｍ、設定撚数を３２０回／ｍ、引
取ローラ速度を１４ｍ／分として製造された３子撚糸を
チーズに巻取った。この時のバルーンリミッターは撚り
線のリングを３段で使用した。この３子撚コードの特性
は表２の通りであり、第２の従来技術のダイレクトケー
ブラーでの撚糸コードと比べ、プライブレークもなく遜
色ない良好なコードが得られた。
フィラメントの高弾性率、低収縮率のポリエステル高強
力糸（正量繊度：１０１０デニール、強力：８．７kg、
伸度：１２．０％、４．５kg時伸度：５．４％、１５０
℃×３０分の乾熱収縮率：４．１％）を用いて、図１に
示すプロセスで第１のツイスタおよび第２のツイスタの
回転数を４５００ｒｐｍ、設定撚数を３２０回／ｍ、引
取ローラ速度を１４ｍ／分として製造された３子撚糸を
チーズに巻取った。この時のバルーンリミッターは撚り
線のリングを３段で使用した。この３子撚コードの特性
は表２の通りであり、第２の従来技術のダイレクトケー
ブラーでの撚糸コードと比べ、プライブレークもなく遜
色ない良好なコードが得られた。
【００２８】このコードをディッピングマシンでゴム用
接着剤処理を行なった。第１浴でエポキシ系接着剤をデ
ィップし、４．５％ストレッチしつつ２４０℃で熱処理
し、更に、ディップし２４０℃で１％延伸、１．５％リ
ラックス処理して巻取った。特性は表３の通りであり、
３子の下撚単糸のプライブレークもなく良好なゴム補強
用コードが得られた。
接着剤処理を行なった。第１浴でエポキシ系接着剤をデ
ィップし、４．５％ストレッチしつつ２４０℃で熱処理
し、更に、ディップし２４０℃で１％延伸、１．５％リ
ラックス処理して巻取った。特性は表３の通りであり、
３子の下撚単糸のプライブレークもなく良好なゴム補強
用コードが得られた。
【００２９】本発明によれば８．０kg巻の原糸パッケー
ジから直接２４kg巻の３子撚糸パッケージが生産でき、
従来の略３倍量のパッケージとなり大幅に生産効率が向
上した。
ジから直接２４kg巻の３子撚糸パッケージが生産でき、
従来の略３倍量のパッケージとなり大幅に生産効率が向
上した。
【００３０】また、ラージパッケージにおいてもエネル
ギー消費量の増大がなく作業性にも優れていた。
ギー消費量の増大がなく作業性にも優れていた。
【００３１】さらに、品質的にも３子の下撚単糸のプラ
イブレークもなく、均整で良好な３子撚糸が得られた。
イブレークもなく、均整で良好な３子撚糸が得られた。
【００３２】コード特性の評価法はＪＩＳＬ−１０１７
−１９９５に準拠した。
−１９９５に準拠した。
【００３３】
【表２】
【表３】
【００３４】
【発明の効果】本発明によれば、多色効果、深みのある
色相、ソフトな風合い等の各種特徴を有する撚り糸を効
率よく製造し提供することができる。
色相、ソフトな風合い等の各種特徴を有する撚り糸を効
率よく製造し提供することができる。
【図１】本発明の撚り糸の製造方法の一例をモデル的に
示した概略図である。
示した概略図である。
【図２】本発明の撚り糸の製造方法の他の一例をモデル
的に示した概略図である。
的に示した概略図である。
【図３】本発明の撚り糸の製造方法の他の一例をモデル
的に示した概略図である。
的に示した概略図である。
【図４】本発明の撚り糸の製造方法の他の一例をモデル
的に示した概略図である。
的に示した概略図である。
【図５】本発明の撚り糸の製造方法の他の一例をモデル
的に示した概略図である。
的に示した概略図である。
Ａ：第１のツイスタの外部より供給される糸 Ｂ：第１のツイスタの内部より供給される糸 Ｃ：第２のツイスタの内部より供給される糸 Ｄ：供給糸Ａ、Ｂよりなる糸で第２のツイスタの外部よ
り供給される糸 Ｙ：３子撚糸 １：第１のツイスタ ２：第２のツイスタ ３：フィードローラ ４：ガイド ５：ガイドローラ
り供給される糸 Ｙ：３子撚糸 １：第１のツイスタ ２：第２のツイスタ ３：フィードローラ ４：ガイド ５：ガイドローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 秀則 愛知県西尾市上矢田町神明寺３番地 東洋 タイヤコード株式会社内 (72)発明者 永安 直人 愛知県西尾市上矢田町神明寺３番地 東洋 タイヤコード株式会社内
Claims (11)
- 【請求項１】下撚と上撚とを同時に付与するツイスタを
２機用いて、第１のツイスタで２本の糸Ａ、Ｂを撚り合
わせ、次いで第２のツイスタで糸Ａ、Ｂからなる撚り糸
Ｄと糸Ｃを撚り合わせて、３本の糸Ａ、Ｂ、Ｃが少なく
ともそれぞれ下撚を持ち、かつ、一体となって上撚を持
つ３子撚糸を形成することを特徴とする撚り糸の製造方
法。 - 【請求項２】第１のツイスタと第２のツイスタを連続し
た工程で用いることを特徴とする請求項１記載の撚り糸
の製造方法。 - 【請求項３】第１のツイスタおよび第２のツイスタの回
転方向が同一であることを特徴とする請求項１または２
記載の撚り糸の製造方法。 - 【請求項４】第１のツイスタと第２のツイスタの回転方
向が互いに逆であることを特徴とする請求項１または２
記載の撚り糸の製造方法。 - 【請求項５】第１のツイスタの内部糸または／および第
２のツイスタの内部糸を２重撚糸機糸道とすることを特
徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の撚り糸の製造
方法。 - 【請求項６】下撚と上撚とを同時に付与するツイスタを
ｎ機（ｎ≧３）用いて、（ｎ＋１）本の糸にそれぞれ下
撚と上撚を付与することを特徴とする撚り糸の製造方
法。 - 【請求項７】使用する糸が、互いに異色または異染性で
あることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載の
撚り糸の製造方法。 - 【請求項８】使用する糸のうち少なくとも１本の糸に他
の糸１本または２本以上を沿わせることを特徴とする請
求項１〜６のいずれかに記載の撚り糸の製造方法。 - 【請求項９】該他の糸が、原着繊維、制電繊維、低融点
繊維のうち少なくとも１つを含むことを特徴とする請求
項８記載の撚り糸の製造方法。 - 【請求項１０】使用する糸が、高強力合成繊維フィラメ
ントであることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに
記載の撚り糸の製造方法。 - 【請求項１１】製造される製品が、タイヤコードまたは
工業用品に使用されるコードまたはロープであることを
特徴とする請求項１０記載の撚り糸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8274748A JPH09176929A (ja) | 1995-10-20 | 1996-10-17 | 撚り糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-272307 | 1995-10-20 | ||
| JP27230795 | 1995-10-20 | ||
| JP8274748A JPH09176929A (ja) | 1995-10-20 | 1996-10-17 | 撚り糸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09176929A true JPH09176929A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=26550137
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8274748A Pending JPH09176929A (ja) | 1995-10-20 | 1996-10-17 | 撚り糸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09176929A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007533869A (ja) * | 2004-04-23 | 2007-11-22 | リエテ・テクスティル・マシネリー・フランス | 事前変形を受けた数本のステープルヤーンを組み上げることによってヤーンを生産する方法およびそれを実行する装置 |
| JP2016516918A (ja) * | 2013-03-18 | 2016-06-09 | コンティネンタル・ライフェン・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 少なくとも２つの互いに撚り合わせられたマルチフィラメント糸製のハイブリッドコード |
-
1996
- 1996-10-17 JP JP8274748A patent/JPH09176929A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007533869A (ja) * | 2004-04-23 | 2007-11-22 | リエテ・テクスティル・マシネリー・フランス | 事前変形を受けた数本のステープルヤーンを組み上げることによってヤーンを生産する方法およびそれを実行する装置 |
| JP4927711B2 (ja) * | 2004-04-23 | 2012-05-09 | リエテ・テクスティル・マシネリー・フランス | 事前変形を受けた数本の基本ヤーンを組み上げることによってヤーンを生産する方法およびそれを実行する装置 |
| JP2016516918A (ja) * | 2013-03-18 | 2016-06-09 | コンティネンタル・ライフェン・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 少なくとも２つの互いに撚り合わせられたマルチフィラメント糸製のハイブリッドコード |
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