JPH09176728A - 熱処理油組成物 - Google Patents

熱処理油組成物

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JPH09176728A
JPH09176728A JP34050695A JP34050695A JPH09176728A JP H09176728 A JPH09176728 A JP H09176728A JP 34050695 A JP34050695 A JP 34050695A JP 34050695 A JP34050695 A JP 34050695A JP H09176728 A JPH09176728 A JP H09176728A
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Tahei Okada
太平 岡田
Hidekazu Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理特性を低下させることなく、焼入
れ処理後の水系洗浄においても除去されやすく、また洗
浄排液の油水分離を容易にすることができる熱処理油組
成物を提供すること。 【解決手段】 (A)鉱油および/または合成油からな
る基油に、(B)アルカリ土類金属スルホネート,アル
カリ土類金属フィネート及びアルカリ土類金属サリチレ
ートから選ばれる少なくとも一種、及び(C)アルカリ
金属スルホネート,アルカリ金属フィネート及びアルカ
リ金属サリチレートから選ばれる少なくとも一種を配合
してなる熱処理油組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業機械、ギア,ベ
アリングレースなどの自動車部品等の熱処理に適する熱
処理油組成物、特に焼入れ油組成物に関し、詳しくは焼
入れ処理後の水系洗浄においても除去されやすく、また
洗浄排液の油水分離を容易にする上記熱処理油組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱処理、例えば焼入れ処理は、高
温に加熱された金属材料等を60〜150℃の焼入れ油
に入れて急速に冷却し硬化させることにより行われてい
る。この焼入れ処理された処理物は、その後に焼戻し工
程に送られ安定化されるが、この際、処理物表面に付着
した焼入れ油は、焼戻し工程における光輝性低下などの
防止のために洗浄除去される。このような洗浄において
は、従来洗浄力等の点から洗浄剤として塩素系溶剤が使
用されていたが、地球的環境問題などの観点から、近年
水をベースとした水系洗浄剤に転換されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水系洗
浄剤は一般に従来用いられている焼入れ油に対しては洗
浄除去能力に劣っており、特に近年のように、焼入れ油
として歪み低減などのため粘度の高いホット油が使用さ
れるケースが増えている現状においては、益々洗浄除去
能力の低下が問題となってきた。一方、上記のように洗
浄に供された水系洗浄剤は実機の場合、洗浄後、水系洗
浄系の油水分離槽において油水分離されるが、従来用い
られていた焼入れ油の場合は分離が不充分であり、廃液
処理性に問題も生じていた。本発明は上記事情下におい
てなされたものである。すなわち、本発明は、熱処理特
性を低下させることなく、焼入れ処理後の水系洗浄にお
いても除去されやすく、また洗浄排液の油水分離を容易
にすることのできる熱処理油組成物を提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、鉱油および/ま
たは合成油を基油として、これに特定のアルカリ金属塩
及び特定のアルカリ土類金属塩を配合した熱処理油組成
物により上記の目的を達成できることを見出した。本発
明は、このような知見に基いて完成したものである。す
なわち、本発明は、(A)鉱油および/または合成油か
らなる基油に、(B)アルカリ土類金属スルホネート,
アルカリ土類金属フィネート及びアルカリ土類金属サリ
チレートから選ばれる少なくとも一種、及び(C)アル
カリ金属スルホネート,アルカリ金属フィネート及びア
ルカリ金属サリチレートから選ばれる少なくとも一種、
を配合してなる熱処理油組成物を提供するものである。
また本発明は、(A)鉱油および/または合成油からな
る基油に、(B)アルカリ土類金属スルホネート,アル
カリ土類金属フィネート及びアルカリ土類金属サリチレ
ートから選ばれる少なくとも一種、及び(C)アルカリ
金属スルホネート,アルカリ金属フィネート及びアルカ
リ金属サリチレートから選ばれる少なくとも一種を配合
してなる熱処理油組成物を用いて焼入れ処理した処理物
を水系洗浄剤で洗浄し、処理物表面に付着した上記熱処
理油組成物を除去した後焼戻し処理することを特徴とす
る熱処理方法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の熱処理油組成物は(A)
鉱油および/または合成油からなる基油に、(B)アル
カリ土類金属スルホネート,アルカリ土類金属フィネー
ト及びアルカリ土類金属サリチレートから選ばれる少な
くとも一種、及び(C)アルカリ金属スルホネート,ア
ルカリ金属フィネート及びアルカリ金属サリチレートか
ら選ばれる少なくとも一種を配合してなるものである。
(A)成分として用いられる鉱油または合成油の種類は
特に制限されるものではないが、例えばパラフィン基系
鉱油,中間基系鉱油,ナフテン基系鉱油などが挙げられ
る。合成油としては、従来公知の種々のものが使用可能
であるが、例えばαオレフィンオリゴマー、炭素数2〜
16のオレフィンの(共)重合物、アルキルベンゼン、
アルキルナフタレン、ポリフェニル系炭化水素、各種エ
ステルすなわちネオペンチルグリコール,トリメチロー
ルプロパン,ペンタエリスリトールなどの脂肪酸エステ
ル、更にはヒンダードエステルなどを用いることができ
る。また、上記基油としては、100℃における動粘度
が1〜60cStのものが好ましく使用される。動粘度
が1cStより低い場合は引火しやすく危険な場合があ
り、また60cStを超える場合は粘稠すぎて取扱が不
便である。このような点から、上記動粘度は3〜40c
Stのものが更に好ましく使用される。上記の鉱油およ
び合成油は、一種のみを単独で用いることもできるが、
二種以上を任意の割合で混合して用いることもできる。
【0006】本発明の(B)成分であるアルカリ土類金
属スルホネート,アルカリ土類金属フィネート又はアル
カリ土類金属サリチレートとしては、従来公知の種々の
ものを使用可能であるが、本発明においては、Ca,B
a,Mg等のアルカリ土類金属のスルホネート,フィネ
ート又はサリチレートが好適なものとして挙げられる。
また、スルホネートとしては、例えばアルキル置換され
た芳香族化合物スルホン化物のアルカリ土類金属塩、及
びこのものをアルカリ土類金属水酸化物又は酸化物と二
酸化炭素とにより、さらに過塩基化したものが好適であ
る。フィネートとしては、アルキルフェノール硫化物の
アルカリ土類金属塩、及びこのものをアルカリ土類金属
水酸化物又は酸化物と二酸化炭素とにより、さらに過塩
基化したものが好適である。更に、サリチレートとして
は、アルキルサリチル酸のアルカリ土類金属塩、及びこ
のものをアルカリ土類金属水酸化物又は酸化物と二酸化
炭素とにより、さらに過塩基化したものが好適である。
ここで、フィネートは硫化フィネートを含むものであ
る。このようなスルホネート,フィネート又はサリチレ
ートは置換基として炭素数1〜20のアルキル基を有す
るものが好ましい。置換基の炭素数が上記範囲を超える
ものは洗浄効果が小さくなり不充分な場合がある。ま
た、これらの置換基を1〜7個、特に1〜4個有するも
のが好ましく使用される。本発明における(B)成分の
アルカリ土類金属塩としては、Caサリチレートまたは
Caスルホネートが特に好ましく用いられる。
【0007】上記アルカリ土類金属塩としては、熱安定
性の点から過塩基性のものが好ましく使用される。その
塩基価(TBN)は特に限定はされないが、好ましくは
100〜500mgKOH/gである。TBNが100
mgKOH/gより小さい場合は熱安定性向上効果が小
さく、500mgKOH/gより大きい場合は溶解性が
不充分である。このような点から、TBNは150〜4
00mgKOH/gであることが更に好ましい。また、
上記アルカリ土類金属塩については、そのTBNと配合
量(重量%)の積は100以上の値とすることが好まし
い。この値がそれ以下である場合は、熱安定性効果が小
さく好ましくない場合がある。上記アルカリ土類金属塩
は本発明の組成物中に、0.05〜20重量%含有される
ことが好ましい。上記含有量が0.05重量%未満では熱
安定性に劣りスラッジ生成が早くなる。また、20重量
%を超える場合は粘度が上昇して冷却性能が悪くなる
他、効果が飽和してコストが高くなる。これらの点から
上記含有量は、1〜5重量%であることが更に好まし
い。本発明においては、上記アルカリ土類金属塩は、一
種のみで用いることもできるが、二種以上を任意の割合
で混合して用いることもできる。
【0008】本発明の(C)成分であるアルカリ金属ス
ルホネート,アルカリ金属フィネート又はアルカリ金属
サリチレートとしては従来公知の種々のものが使用可能
であるが、本発明においては、K,Na等のアルカリ金
属のスルホネート,フィネート又はサリチレートが好適
なものとして挙げられる。スルホネート,フィネート又
はサリチレートとしては、上記(B)成分におけるもの
と同様のものが用いられる。ここで、フィネートは硫化
フィネートを含むものである。このようなスルホネー
ト,フィネート又はサリチレートは置換基として炭素数
1〜20のアルキル基を有するものが好ましい。置換基
の炭素数が上記範囲を超えるものは洗浄効果が小さくな
り不充分な場合がある。また、これらの置換基を1〜7
個、特に1〜4個有するものが好ましく使用される。本
発明においては、(C)成分のアルカリ金属塩としては
NaスルホネートまたはKサリチレートが特に好ましく
用いられる。
【0009】上記アルカリ金属塩のTBNは特に限定は
されないが、好ましくは1〜400mgKOH/gであ
る。TBNが1mgKOH/gより小さい場合は安定性
が不充分になる恐れがあり、400mgKOH/gより
大きい場合は洗浄性向上効果が小さくなる。このような
点から、TBNは更に1〜200mgKOH/g、特に
1〜100mgKOH/gであることが好ましい。本発
明においては、上記アルカリ金属塩の(B)成分である
アルカリ土類金属塩に対する配合比は、アルカリ金属/
アルカリ土類金属の重量比で0.01〜2、更には0.02
〜1であることが好ましい。この値が0.01未満である
場合は洗浄性向上効果が小さく、2を超える場合は油水
分離が悪くなり好ましくない場合がある。これらの点か
ら上記配合比は特に0.05〜0.5の範囲にあることが好
ましい。上記アルカリ金属塩は本発明の組成物中に、0.
02〜20重量%含有されることが好ましい。上記含有
量が0.02重量%未満では洗浄性向上効果が小さく、2
0重量%を超える場合は油水分離が悪くなる。これらの
点から上記含有量は、0.1〜5重量%であることが更に
好ましい。本発明においては、上記アルカリ金属塩は一
種のみで用いることもできるが、二種以上を任意の割合
で混合して用いることもできる。
【0010】本発明の熱処理油組成物は、基本的には上
記(A)成分である基油に(B)成分及び(C)成分を
配合することによって調製されるが、さらに所望によ
り、(D)光輝剤,(E)冷却性向上剤及び(F)酸化
防止剤から選ばれる少なくとも一種を配合することがで
きる。ここで(D)成分である光輝剤としては、従来公
知の種々のものを用いることができ、例えば、油脂、脂
肪族モノカルボン酸,脂肪族ジカルボン酸あるいはこれ
らのエステル、アルケニルコハク酸イミドあるいはアル
ケニルコハク酸エステルなどが用いられる。光輝剤の配
合量は特に制限はないが、通常は組成物全体に対して0.
1〜10重量%である。
【0011】また、(E)成分である冷却向上剤として
は、従来公知の種々のものを用いることができ、例え
ば、ポリブテン,アスファルタム,エチレン・αオレフ
ィン共重合体などが用いられる。本発明においては、こ
れらのうち、重量平均分子量で800〜50,000のも
のが好ましく用いられる。冷却向上剤の配合量は特に制
限はないが、通常は組成物全体に対して0.1〜10重量
%である。配合量が上記範囲内であれば焼入性と粘性の
両面が向上し更に好ましい結果が得られる。
【0012】更に、(F)成分である酸化防止剤として
は、従来公知の種々のものを用いることができるが、例
えば、アミン系,ヒンダードフェノール系のものが用い
られる。酸化防止剤の配合量は特に制限はないが、通常
は組成物全体に対して0.1〜5重量%である。配合量が
上記範囲内であれば溶解性もよく、添加効果も大きく好
ましい結果が得られる。
【0013】本発明においては、上記本発明の熱処理油
組成物を用いて、鋼材等の金属材料を焼入れ処理した後
水系洗浄剤で洗浄する。焼入れ処理は、通常熱処理油の
温度を60〜150℃程度に設定して行うが、必要に応
じ、処理物の歪みを低減させる等の目的で150〜25
0℃の高温に設定して行うこともできる。ここで、水系
洗浄剤としては、水をベースとしたものを特に制限なく
使用できるが、例えば、水単独あるいは水に水酸化ナト
リウムなどのアルカリを添加した水系アルカリ洗浄液、
水に界面活性剤,pH調整剤などを添加してなる水系洗
浄液等を所望により適宜使用することができる。上記の
ような水系洗浄液の添加剤としては、公知のものをいず
れも使用することができるが、例えば界面活性剤として
は、非イオン系界面活性剤等が、またpH調整剤として
は各種緩衝液等が使用できる。更に、洗浄方式について
は特に制限はなく、水蒸気による水蒸気洗浄も水系洗浄
として行うことができる。金属材料等の処理物は上記の
ような水系洗浄剤で洗浄された後焼戻し工程に送られ、
150〜250℃の温度で一定時間処理される。また、
洗浄に供された水系洗浄排液は、洗浄後油水分離機に送
られ油水分離される。本発明の組成物を用いる場合に
は、油水分離機における分離が早く、作業効率を向上
し、環境汚染の心配もない。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例に基いてさらに具体的
に説明する。 実施例1〜4および比較例1〜3 第1表に示すような配合割合で、更に、アルケニルコハ
ク酸エステル0.4重量%,ポリブテン1重量%,フェノ
ール系酸化防止剤0.2重量%(いずれも組成物全量に対
し)を含む熱処理油を調製した。得られた熱処理油の各
々について、下記の方法で洗浄試験及び抗乳化試験を行
った。結果を第1表に示す。洗浄試験 鋼板S45C(50mm×100mm)を70℃の熱処
理油に浸漬した後取り出し、油を切り1日放置した後の
油の付着量を天秤により測定した。この試料片の各々に
ついて、水蒸気洗浄を1日間行った後、試料片に付着し
た油残量を同様に測定し、下記式により洗浄性を残油%
として評価した。 残油%=〔洗浄後の残油量(g)/洗浄前の油付着量
(g)〕×100抗乳化試験(油水分離性) JIS K2520に準拠して、温度54℃,60分で
評価した。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】 *1 鉱油 :パラフィン系500ニュートラル(10cSt, 100℃) *2 Caサリチレート :TBN=200mgKOH/g *3 Naスルフォネート:TBN=10mgKOH/g *4 Kサリチレート :TBN=20mgKOH/g
【0018】第1表から、本発明の実施例では、比較例
に比べていずれも優れた結果が得られている。すなわ
ち、(A)成分に(B)成分と(C)成分を配合するこ
とにより、洗浄脱脂性能を改良することができ、更に洗
浄脱脂性と油水分離性という相反する要求を満足するこ
とができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱処理油組成物
によれば、熱処理特性を低下させることなく、焼入れ処
理後の水系洗浄においても被処理物表面に付着した熱処
理油が除去されやすく、また洗浄排液の油水分離を容易
にすることができる。したがって、本発明の熱処理油組
成物は、水系洗浄に適した熱処理油として利用価値は極
めて高く、特に、産業機械,ギア,ベアリングレースな
どの自動車部品等の熱処理において、極めて高い利用価
値を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 30:20 40:20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)鉱油および/または合成油からな
    る基油に、(B)アルカリ土類金属スルホネート,アル
    カリ土類金属フィネート及びアルカリ土類金属サリチレ
    ートから選ばれる少なくとも一種、及び(C)アルカリ
    金属スルホネート,アルカリ金属フィネート及びアルカ
    リ金属サリチレートから選ばれる少なくとも一種、を配
    合してなる熱処理油組成物。
  2. 【請求項2】 (B)アルカリ土類金属スルホネート,
    アルカリ土類金属フィネートまたはアルカリ土類金属サ
    リチレートのアルカリ土類金属がカルシウム,バリウム
    またはマグネシウムであることを特徴とする請求項1記
    載の熱処理油組成物。
  3. 【請求項3】 (B)アルカリ土類金属スルホネート,
    アルカリ土類金属フィネートまたはアルカリ土類金属サ
    リチレートのTBNが100〜500mgKOH/gで
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の熱処理
    油組成物。
  4. 【請求項4】 (C)アルカリ金属スルホネート,アル
    カリ金属フィネートまたはアルカリ金属サリチレートの
    アルカリ金属がカリウムまたはナトリウムであることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の熱処理油組
    成物。
  5. 【請求項5】 (C)アルカリ金属スルホネート,アル
    カリ金属フィネート及びアルカリ金属サリチレートから
    選ばれる少なくとも一種を0.02〜20重量%含有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱処
    理油組成物。
  6. 【請求項6】 アルカリ金属のアルカリ土類金属に対す
    る割合が、重量比で0.01〜2であることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の熱処理油組成物。
  7. 【請求項7】 更に、(D)光輝剤,(E)冷却性向上
    剤及び(F)酸化防止剤から選ばれる少なくとも一種を
    配合してなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載の熱処理油組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の熱処理
    油組成物を用いて焼入れ処理した処理物を水系洗浄剤で
    洗浄し、処理物表面に付着した上記熱処理油組成物を除
    去した後焼戻し処理することを特徴とする熱処理方法。
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WO2002090602A1 (fr) * 2001-05-02 2002-11-14 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Composition d'huile pour traitement thermique
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