JPH09176129A - 2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造法 - Google Patents
2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造法Info
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- JPH09176129A JPH09176129A JP35329495A JP35329495A JPH09176129A JP H09176129 A JPH09176129 A JP H09176129A JP 35329495 A JP35329495 A JP 35329495A JP 35329495 A JP35329495 A JP 35329495A JP H09176129 A JPH09176129 A JP H09176129A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 収率の良い2−アルキル−4−クロロ−5−
ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造法を提供す
ること。 【解決手段】 2−アルキル−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール誘導体とN−クロロスクシンイミドを有機溶
剤中で反応させて得られる2−アルキル−4−クロロ−
5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を含有する反
応生成物を水不溶性有機溶剤と酸性水溶液の混合溶剤中
で混合し、2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシ
メチルイミダゾール誘導体を酸性水溶液中に抽出する。
ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造法を提供す
ること。 【解決手段】 2−アルキル−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール誘導体とN−クロロスクシンイミドを有機溶
剤中で反応させて得られる2−アルキル−4−クロロ−
5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を含有する反
応生成物を水不溶性有機溶剤と酸性水溶液の混合溶剤中
で混合し、2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシ
メチルイミダゾール誘導体を酸性水溶液中に抽出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2−アルキル−4−
クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製
造法に関する。
クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロ
キシメチルイミダゾール誘導体は医薬中間体として重要
であり、その製造法についてはいくつかの報告がある。
例えば、置換イミダゾールとN−ハロスクシンイミドを
ジオキサン又は2−メトキシエタノールのような極性溶
媒中で反応させる方法(特開昭63−23868号公
報)、2−ブチルイミダゾール−4−メタノールを酢酸
エチル中でN−クロロスクシンイミドと反応させる方法
(特開平5−239053号公報)、5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール誘導体をクロル化して、4−クロロ−
5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を得る方法
(特開平7−118239号公報)が提案されている。
キシメチルイミダゾール誘導体は医薬中間体として重要
であり、その製造法についてはいくつかの報告がある。
例えば、置換イミダゾールとN−ハロスクシンイミドを
ジオキサン又は2−メトキシエタノールのような極性溶
媒中で反応させる方法(特開昭63−23868号公
報)、2−ブチルイミダゾール−4−メタノールを酢酸
エチル中でN−クロロスクシンイミドと反応させる方法
(特開平5−239053号公報)、5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール誘導体をクロル化して、4−クロロ−
5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を得る方法
(特開平7−118239号公報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらいずれの
方法でも2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール誘導体と共に副生物である2−アルキ
ル−4,5−ジクロロイミダゾール誘導体(以下ジクロ
ル体と略記する)がかなり生成しており、特開昭63−
23868号、特開平5−239053号公報開示技術
では、かかるジクロル体の精製については検討されてお
らず、一方特開平7−118289号公報開示技術で
は、反応混合物の水溶液のpHを調整し、ジクロル体を
析出させて取り除く精製法が開示されているが、この方
法では収率が悪く、そのため2−アルキル−4−クロロ
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体がコスト高
になってしまうという問題があった。
方法でも2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール誘導体と共に副生物である2−アルキ
ル−4,5−ジクロロイミダゾール誘導体(以下ジクロ
ル体と略記する)がかなり生成しており、特開昭63−
23868号、特開平5−239053号公報開示技術
では、かかるジクロル体の精製については検討されてお
らず、一方特開平7−118289号公報開示技術で
は、反応混合物の水溶液のpHを調整し、ジクロル体を
析出させて取り除く精製法が開示されているが、この方
法では収率が悪く、そのため2−アルキル−4−クロロ
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体がコスト高
になってしまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、2−アルキル
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体とN−クロ
ロスクシンイミドを有機溶媒中で反応させて得られる2
−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダ
ゾールを含有する反応生成物を水不溶性有機溶剤と酸性
水溶液の混合溶媒中で混合し、2−アルキル−4−クロ
ロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を酸性水
溶液中に抽出することにより、高収率で高純度の2−ア
ルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル誘導体が得られるという事実を見出し、本発明を完成
した。
題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、2−アルキル
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体とN−クロ
ロスクシンイミドを有機溶媒中で反応させて得られる2
−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダ
ゾールを含有する反応生成物を水不溶性有機溶剤と酸性
水溶液の混合溶媒中で混合し、2−アルキル−4−クロ
ロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を酸性水
溶液中に抽出することにより、高収率で高純度の2−ア
ルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル誘導体が得られるという事実を見出し、本発明を完成
した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明の製造法は次の如き反応式で得られる2−アルキル
−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導
体の製造法に関するものであり、まず2−アルキル−4
−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の
生成反応工程について詳述する。
発明の製造法は次の如き反応式で得られる2−アルキル
−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導
体の製造法に関するものであり、まず2−アルキル−4
−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の
生成反応工程について詳述する。
【化1】 (R:メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル
基、t−ブチル基)
基、t−ブチル基)
【0006】2−アルキル−5−ヒドロキシメチルイミ
ダゾール誘導体のアルキル基がメチル基、エチル基、プ
ロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基などのアルキル
基及び他の官能基に置換した誘導体であっても良く、そ
れぞれに対応して目的とする2−アルキル−4−クロロ
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造が可
能である。
ダゾール誘導体のアルキル基がメチル基、エチル基、プ
ロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基などのアルキル
基及び他の官能基に置換した誘導体であっても良く、そ
れぞれに対応して目的とする2−アルキル−4−クロロ
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造が可
能である。
【0007】N−クロロスクシンイミドの使用量は2−
アルキル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体1
モルに対して0.9〜2.0モル、好ましくは0.95
〜1.5モルが適している。0.9モル未満では反応が
十分進行せず、2−アルキル−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール誘導体が残存し、又2.0モルを越えるとジ
クロル体が多く生成し、2−アルキル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の収率が低下す
る。
アルキル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体1
モルに対して0.9〜2.0モル、好ましくは0.95
〜1.5モルが適している。0.9モル未満では反応が
十分進行せず、2−アルキル−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール誘導体が残存し、又2.0モルを越えるとジ
クロル体が多く生成し、2−アルキル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の収率が低下す
る。
【0008】上記反応は有機溶剤中で行われ、かかる有
機溶媒としては、例えばアセトン、メタノール、エタノ
ールなどの親水性溶剤、塩化メチル、塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、1−クロロエタン、1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン等の飽和炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、酢酸エチ
ル、酢酸イソプロピル等のエステル、メチルイソブチル
ケトン等のケトン類、エチルエーテル、プロピルエーテ
ル等のエーテル等が単独、又は二種以上併用して使用さ
れるが、好ましくは水不溶性有機溶剤が用いられ、例え
ば1,2−ジクロロエタン、ヘキサン、トルエン、酢酸
エチル、メチルイソブチルケトン、エチルエーテル等が
単独、又は二種以上併用して使用される。
機溶媒としては、例えばアセトン、メタノール、エタノ
ールなどの親水性溶剤、塩化メチル、塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、1−クロロエタン、1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン等の飽和炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、酢酸エチ
ル、酢酸イソプロピル等のエステル、メチルイソブチル
ケトン等のケトン類、エチルエーテル、プロピルエーテ
ル等のエーテル等が単独、又は二種以上併用して使用さ
れるが、好ましくは水不溶性有機溶剤が用いられ、例え
ば1,2−ジクロロエタン、ヘキサン、トルエン、酢酸
エチル、メチルイソブチルケトン、エチルエーテル等が
単独、又は二種以上併用して使用される。
【0009】該溶剤の使用量は、反応系がスラリー系、
溶液系となり、撹拌が可能な量であれば特に限定されな
いが、2−アルキル−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル誘導体に対して10〜30倍モル、好ましくは13〜
27倍モルで使用される。10倍モル未満以下では2−
アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
ール誘導体の収率が低下する傾向があり、又30倍モル
を越えても収率は向上せず、そのため製造効率が悪くな
るので好ましくない。
溶液系となり、撹拌が可能な量であれば特に限定されな
いが、2−アルキル−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル誘導体に対して10〜30倍モル、好ましくは13〜
27倍モルで使用される。10倍モル未満以下では2−
アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
ール誘導体の収率が低下する傾向があり、又30倍モル
を越えても収率は向上せず、そのため製造効率が悪くな
るので好ましくない。
【0010】上記の反応ではアルカリを共存させると2
−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダ
ゾール誘導体の生成率が向上する。その際用いられるア
ルカリは、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム等の無機塩、トリエチルアミン、
ピリジン等のアミン類等が挙げられる。該アルカリの使
用量としては、2−アルキル−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール誘導体に対して0.05〜1.5倍当量、好
ましくは0.2〜1.0倍当量が適している。該アルカ
リが0.05倍当量以下、あるいは無添加では2−アル
キル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
誘導体の収率が低下する。
−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダ
ゾール誘導体の生成率が向上する。その際用いられるア
ルカリは、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム等の無機塩、トリエチルアミン、
ピリジン等のアミン類等が挙げられる。該アルカリの使
用量としては、2−アルキル−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール誘導体に対して0.05〜1.5倍当量、好
ましくは0.2〜1.0倍当量が適している。該アルカ
リが0.05倍当量以下、あるいは無添加では2−アル
キル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
誘導体の収率が低下する。
【0011】本発明における2−アルキル−4−クロロ
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造法に
ついてより具体的に説明する。本発明で使用されるすべ
ての薬剤の仕込み手段は任意であり、一括仕込み、分割
仕込み、連続仕込み、滴下仕込み等いずれも実施可能で
あるが、以下の方法により仕込み、反応させるのが好ま
しい。
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造法に
ついてより具体的に説明する。本発明で使用されるすべ
ての薬剤の仕込み手段は任意であり、一括仕込み、分割
仕込み、連続仕込み、滴下仕込み等いずれも実施可能で
あるが、以下の方法により仕込み、反応させるのが好ま
しい。
【0012】まず溶剤中に2−アルキル−5−ヒドロキ
シメチルイミダゾール誘導体及びアルカリを仕込んでか
ら、N−クロロスクシンイミドは0〜30℃、好ましく
は5〜20℃で1〜10時間で仕込む。仕込み方法とし
ては粉体のまま、もしくは溶剤とのスラリーで滴下す
る。その後、反応温度は0〜30℃、好ましくは5〜2
0℃で、15分〜5.0時間、好ましくは30分〜3.
0時間熟成させる。収率は70〜90%である。かかる
反応により2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシ
メチルイミダゾール誘導体を含有する反応生成物が得ら
れるが、本発明においては得られた該反応生成物に水不
溶性有機溶剤と酸性水溶液の混合溶媒中で2−アルキル
−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導
体を酸性水溶液中に抽出することを最大の特徴とするも
のでかかる工程について以下具体的に説明する。
シメチルイミダゾール誘導体及びアルカリを仕込んでか
ら、N−クロロスクシンイミドは0〜30℃、好ましく
は5〜20℃で1〜10時間で仕込む。仕込み方法とし
ては粉体のまま、もしくは溶剤とのスラリーで滴下す
る。その後、反応温度は0〜30℃、好ましくは5〜2
0℃で、15分〜5.0時間、好ましくは30分〜3.
0時間熟成させる。収率は70〜90%である。かかる
反応により2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシ
メチルイミダゾール誘導体を含有する反応生成物が得ら
れるが、本発明においては得られた該反応生成物に水不
溶性有機溶剤と酸性水溶液の混合溶媒中で2−アルキル
−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導
体を酸性水溶液中に抽出することを最大の特徴とするも
のでかかる工程について以下具体的に説明する。
【0013】まず該反応生成物に水不溶性有機溶剤を添
加するのであるが、反応で用いた有機溶剤が水不溶性有
機溶剤の場合は溶剤を留去してもしなくてもよい。反応
で用いた有機溶剤が水溶性有機溶剤の場合は反応系から
減圧留去等で水溶性有機溶剤を留去し、その後水不溶性
有機溶剤を添加する。その際に添加する水不溶性有機溶
剤としては塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、1−クロルエタン、1,2−ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン等の飽和炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、酢酸エチル、酢酸イ
ソプロピル等のエステル、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類、エチルエーテル、プロピルエーテル等のエー
テル等が単独、又は二種以上併用して使用されるが、好
ましくは1,2−ジクロロエタン、ヘキサン、酢酸エチ
ル、メチルイソブチルケトン、ジエチルエーテル等が単
独、又は二種以上併用して使用される。
加するのであるが、反応で用いた有機溶剤が水不溶性有
機溶剤の場合は溶剤を留去してもしなくてもよい。反応
で用いた有機溶剤が水溶性有機溶剤の場合は反応系から
減圧留去等で水溶性有機溶剤を留去し、その後水不溶性
有機溶剤を添加する。その際に添加する水不溶性有機溶
剤としては塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、1−クロルエタン、1,2−ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン等の飽和炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、酢酸エチル、酢酸イ
ソプロピル等のエステル、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類、エチルエーテル、プロピルエーテル等のエー
テル等が単独、又は二種以上併用して使用されるが、好
ましくは1,2−ジクロロエタン、ヘキサン、酢酸エチ
ル、メチルイソブチルケトン、ジエチルエーテル等が単
独、又は二種以上併用して使用される。
【0014】精製時の水不溶性有機溶剤の量としては2
−アルキル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体
に対して10〜30倍モル、好ましくは13〜27倍モ
ルである。次に酸性水溶液を添加して2−アルキル−4
−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を
抽出するのであるが、酸性水溶液に用いられる酸として
は、塩酸、硫酸等が用いられる。
−アルキル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体
に対して10〜30倍モル、好ましくは13〜27倍モ
ルである。次に酸性水溶液を添加して2−アルキル−4
−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を
抽出するのであるが、酸性水溶液に用いられる酸として
は、塩酸、硫酸等が用いられる。
【0015】又酸の量としては2−アルキル−5−ヒド
ロキシメチルイミダゾール誘導体に対して1.0〜2.
0倍当量、好ましくは1.1〜1.8倍当量が用いられ
る。酸の量が1.0倍当量未満では2−アルキル−4−
クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体が十
分抽出されず好ましくなく、2.0倍当量を越えるとジ
クロル体等の不純物までもが抽出され好ましくない。酸
の水溶液中の濃度としては1〜30重量%、好ましくは
3〜20重量%である。酸の濃度が1重量%未満では酸
性水溶液の体積が大きくなりすぎて、抽出の作業が実用
的でなく、30重量%を越えると種々の不純物を生成
し、好ましくない。
ロキシメチルイミダゾール誘導体に対して1.0〜2.
0倍当量、好ましくは1.1〜1.8倍当量が用いられ
る。酸の量が1.0倍当量未満では2−アルキル−4−
クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体が十
分抽出されず好ましくなく、2.0倍当量を越えるとジ
クロル体等の不純物までもが抽出され好ましくない。酸
の水溶液中の濃度としては1〜30重量%、好ましくは
3〜20重量%である。酸の濃度が1重量%未満では酸
性水溶液の体積が大きくなりすぎて、抽出の作業が実用
的でなく、30重量%を越えると種々の不純物を生成
し、好ましくない。
【0016】酸性水溶液を添加した後は、通常は室温
(20℃)で15分程度撹拌する。その後分液し、水層
を取り出す。該水溶液のpHは0.1〜1.5なので、
アルカリ添加、イオン交換膜処理、減圧濃縮等好ましく
はアルカリ添加によりpHを上げ、pHを4.5〜9.
0、好ましくは、5.5〜7.5にする。pHが4.5
未満では2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール誘導体の収率が低下し、pHが9.0
を越えると得られる2−アルキル−4−クロロ−5−ヒ
ドロキシメチルイミダゾール誘導体の純度が低下し好ま
しくない。
(20℃)で15分程度撹拌する。その後分液し、水層
を取り出す。該水溶液のpHは0.1〜1.5なので、
アルカリ添加、イオン交換膜処理、減圧濃縮等好ましく
はアルカリ添加によりpHを上げ、pHを4.5〜9.
0、好ましくは、5.5〜7.5にする。pHが4.5
未満では2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール誘導体の収率が低下し、pHが9.0
を越えると得られる2−アルキル−4−クロロ−5−ヒ
ドロキシメチルイミダゾール誘導体の純度が低下し好ま
しくない。
【0017】上記で用いられるアルカリとしては水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等が挙
げられるが水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウムが好ましい。
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等が挙
げられるが水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウムが好ましい。
【0018】pHを上記の値に調節することにより結晶
が析出するので、結晶を濾過し、例えば50℃で一夜乾
燥することにより目的とする純度80〜92%、2−ア
ルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル誘導体が、収率70〜90%で得られる。
が析出するので、結晶を濾過し、例えば50℃で一夜乾
燥することにより目的とする純度80〜92%、2−ア
ルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル誘導体が、収率70〜90%で得られる。
【0019】このように上記の方法で目的とする2−ア
ルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル誘導体が得られるのであるが更に2−アルキル−4−
クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の純
度を高めたい場合には、上記方法で得られた2−アルキ
ル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘
導体を再結晶し精製することもできる。かかる再結晶の
際に用いられる有機溶剤は特に制限はないが、アセト
ン、メタノール、酢酸エチル、トルエン、メチルイソブ
チルケトン、二塩化エチレン等が挙げられる。
ルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル誘導体が得られるのであるが更に2−アルキル−4−
クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の純
度を高めたい場合には、上記方法で得られた2−アルキ
ル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘
導体を再結晶し精製することもできる。かかる再結晶の
際に用いられる有機溶剤は特に制限はないが、アセト
ン、メタノール、酢酸エチル、トルエン、メチルイソブ
チルケトン、二塩化エチレン等が挙げられる。
【0020】有機溶剤の量としては2−アルキル−5−
ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体に対して1〜5倍
重量、好ましくは2〜4倍重量が用いられる。この際精
製工程1でえられる2−アルキル−5−ヒドロキシメチ
ルイミダゾール誘導体に対して0.005〜1.0倍重
量、好ましくは0.03〜0.8倍重量の水を共存させ
ることが必要である。有機溶剤の量が1倍重量未満で
は、純度の向上効果が見られない。又5倍重量を越える
と、収率が低下し好ましくない。
ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体に対して1〜5倍
重量、好ましくは2〜4倍重量が用いられる。この際精
製工程1でえられる2−アルキル−5−ヒドロキシメチ
ルイミダゾール誘導体に対して0.005〜1.0倍重
量、好ましくは0.03〜0.8倍重量の水を共存させ
ることが必要である。有機溶剤の量が1倍重量未満で
は、純度の向上効果が見られない。又5倍重量を越える
と、収率が低下し好ましくない。
【0021】再結晶の際には、水を併用することが必要
であり、水の量としては、使用される有機溶剤に対して
0.004〜0.4倍重量が好ましく、水の量が0.0
04倍重量未満では得られる2−アルキル−4−クロロ
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の純度が低
下し好ましくなく、又0.4を越えると収率が低下し、
好ましくない。有機溶剤,水を加えた時はスラリー系で
あるが、このスラリー中の結晶が完溶するまで、50〜
80℃で撹拌し、その後更に5〜60分、好ましくは1
0〜40分間55〜75℃で撹拌する。
であり、水の量としては、使用される有機溶剤に対して
0.004〜0.4倍重量が好ましく、水の量が0.0
04倍重量未満では得られる2−アルキル−4−クロロ
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の純度が低
下し好ましくなく、又0.4を越えると収率が低下し、
好ましくない。有機溶剤,水を加えた時はスラリー系で
あるが、このスラリー中の結晶が完溶するまで、50〜
80℃で撹拌し、その後更に5〜60分、好ましくは1
0〜40分間55〜75℃で撹拌する。
【0022】その後20℃以下、好ましくは0〜15℃
まで冷却し、2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキ
シメチルイミダゾール誘導体を再結晶させる。
まで冷却し、2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキ
シメチルイミダゾール誘導体を再結晶させる。
【0023】得られた結晶は濾過し、得られるウエット
ケーキに対して0.3〜5.0倍重量の水不溶性有機溶
剤及び水で1回ずつ洗浄し、純度99〜100%の2−
アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
ール誘導体を収率65〜87%で得る。
ケーキに対して0.3〜5.0倍重量の水不溶性有機溶
剤及び水で1回ずつ洗浄し、純度99〜100%の2−
アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
ール誘導体を収率65〜87%で得る。
【0024】かくして得られた2−アルキル−4−クロ
ロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体は、医
薬、例えばアンギオテンシンII拮抗薬、心臓病薬等の中
間体として大変有用である。
ロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体は、医
薬、例えばアンギオテンシンII拮抗薬、心臓病薬等の中
間体として大変有用である。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中、「%」とあるのは、特に断りのな
い限り重量基準である。 実施例1 2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール77.
1g(0.5モル)、炭酸水素ナトリウム21.0g
(0.25モル)を酢酸エチル840g(9.5モル)
に仕込んでスラリー液とした。そのスラリー液の内温を
20℃以下に保ちながらN−クロロスクシンイミド7
3.4g(0.55モル)を3時間で分割仕込みした
(内温15〜20℃)。N−クロロスクシンイミドを添
加終了後2時間熟成した(内温14〜19℃)。反応終
了液を濃縮乾固して反応生成物を得た。なおかかる反応
生成物の一部を採取し、水/メタノール(重量比1/
1)に溶解し高速液体クロマトグラフィーで分析したと
ころ、2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル
イミダゾールの収率は83.3%で、ジクロル体の含有
量は9.7%であった。
する。尚、実施例中、「%」とあるのは、特に断りのな
い限り重量基準である。 実施例1 2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール77.
1g(0.5モル)、炭酸水素ナトリウム21.0g
(0.25モル)を酢酸エチル840g(9.5モル)
に仕込んでスラリー液とした。そのスラリー液の内温を
20℃以下に保ちながらN−クロロスクシンイミド7
3.4g(0.55モル)を3時間で分割仕込みした
(内温15〜20℃)。N−クロロスクシンイミドを添
加終了後2時間熟成した(内温14〜19℃)。反応終
了液を濃縮乾固して反応生成物を得た。なおかかる反応
生成物の一部を採取し、水/メタノール(重量比1/
1)に溶解し高速液体クロマトグラフィーで分析したと
ころ、2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル
イミダゾールの収率は83.3%で、ジクロル体の含有
量は9.7%であった。
【0026】次に得られた反応生成物160.9gに酢
酸エチル840g(9.5モル)加えてから2−ブチル
−5−ヒドロキシメチルイミダゾールに対して1.1倍
当量の10%塩酸200.8g(0.55モル)で抽出
し、水層を回収した。残った酢酸エチル層に10%塩酸
54.8g(0.15モル)を加え、再度抽出し、水層
を回収した。回収した水層を併せて混合し、25%水酸
化ナトリウム水溶液でpH6.5に調整し、2−ブチル
−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの結
晶を析出させ、濾過した。結晶の一部を50℃で、12
時間乾燥した。収率は乾燥前の重量と乾燥後の重量を求
め、全量乾燥した時の重量を換算して求めた。(純度8
3.2%、収率82.9%)。又ジクロル体の含有量は
2.2%となった。
酸エチル840g(9.5モル)加えてから2−ブチル
−5−ヒドロキシメチルイミダゾールに対して1.1倍
当量の10%塩酸200.8g(0.55モル)で抽出
し、水層を回収した。残った酢酸エチル層に10%塩酸
54.8g(0.15モル)を加え、再度抽出し、水層
を回収した。回収した水層を併せて混合し、25%水酸
化ナトリウム水溶液でpH6.5に調整し、2−ブチル
−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの結
晶を析出させ、濾過した。結晶の一部を50℃で、12
時間乾燥した。収率は乾燥前の重量と乾燥後の重量を求
め、全量乾燥した時の重量を換算して求めた。(純度8
3.2%、収率82.9%)。又ジクロル体の含有量は
2.2%となった。
【0027】更に上記で得られたすべての結晶(乾燥前
と乾燥後の結晶をあわせたもので結晶中の水分10g)
に酢酸エチル250gを加え、オイルバスを使用し、冷
却管を付け15分間還流した。10℃まで冷却後2−ブ
チル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
を再結晶させた後濾過し、80gの酢酸エチル、110
gの水で洗浄後、50℃で4時間真空乾燥し、2−ブチ
ル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール7
4.5g(純度100%、収率79.0%)を得た。又
ジクロル体の含有量は0%となった。
と乾燥後の結晶をあわせたもので結晶中の水分10g)
に酢酸エチル250gを加え、オイルバスを使用し、冷
却管を付け15分間還流した。10℃まで冷却後2−ブ
チル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
を再結晶させた後濾過し、80gの酢酸エチル、110
gの水で洗浄後、50℃で4時間真空乾燥し、2−ブチ
ル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール7
4.5g(純度100%、収率79.0%)を得た。又
ジクロル体の含有量は0%となった。
【0028】実施例2 実施例1の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール生成反応工程で、反応液を濃縮乾固さ
せない以外は同様に操作して反応生成物を得た。かかる
反応生成物の一部を採取し、同様に2−ブチル−4−ク
ロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率をもと
めたところ収率は87.0%で、ジクロル体の含有量は
9.3%であった。次に2−ブチル−4−クロロ−5−
ヒドロキシメチルイミダゾールの抽出の際に反応生成物
に酢酸エチル840g(9.5モル)を加える操作を省
略する以外は、実施例1と同様に操作し、2−ブチル−
4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た
(純度88.7%、収率86.5%)。又ジクロル体の
含有量は1.5%となった。更に実施例1と同様に再結
晶を行い純度100%の2−ブチル−4−クロロ−5−
ヒドロキシメチルイミダゾール80.3g(純度100
%、収率85.2%)を得た。又ジクロル体の含有量は
0%となった。
チルイミダゾール生成反応工程で、反応液を濃縮乾固さ
せない以外は同様に操作して反応生成物を得た。かかる
反応生成物の一部を採取し、同様に2−ブチル−4−ク
ロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率をもと
めたところ収率は87.0%で、ジクロル体の含有量は
9.3%であった。次に2−ブチル−4−クロロ−5−
ヒドロキシメチルイミダゾールの抽出の際に反応生成物
に酢酸エチル840g(9.5モル)を加える操作を省
略する以外は、実施例1と同様に操作し、2−ブチル−
4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た
(純度88.7%、収率86.5%)。又ジクロル体の
含有量は1.5%となった。更に実施例1と同様に再結
晶を行い純度100%の2−ブチル−4−クロロ−5−
ヒドロキシメチルイミダゾール80.3g(純度100
%、収率85.2%)を得た。又ジクロル体の含有量は
0%となった。
【0029】実施例3 実施例1の生成反応工程において酢酸エチルの替わりに
同量のアセトンをもちいて、同様に実験を行い2−ブチ
ル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの
収率が80.0%で、ジクロル体の含有量が9.5%の
反応生成物を得た。次に得られた反応生成物から2−ブ
チル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
を実施例1と同様に抽出し、2−ブチル−5−ヒドロキ
シメチルイミダゾールを得た(純度72.1%、収率7
4.5%)。又ジクロル体の含有量は2.0%となっ
た。更に実施例1と同様に再結晶を行い純度99.9%
の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミ
ダゾール66.3g(純度99.9%、収率70.2
%)を得た。又ジクロル体の含有量は0%となった。
同量のアセトンをもちいて、同様に実験を行い2−ブチ
ル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの
収率が80.0%で、ジクロル体の含有量が9.5%の
反応生成物を得た。次に得られた反応生成物から2−ブ
チル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
を実施例1と同様に抽出し、2−ブチル−5−ヒドロキ
シメチルイミダゾールを得た(純度72.1%、収率7
4.5%)。又ジクロル体の含有量は2.0%となっ
た。更に実施例1と同様に再結晶を行い純度99.9%
の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミ
ダゾール66.3g(純度99.9%、収率70.2
%)を得た。又ジクロル体の含有量は0%となった。
【0030】比較例1 実施例1と同様に行って反応生成物を得た後、該反応生
成物に水48g、35%塩酸40g(0.38モル)を
仕込み撹拌した。25%水酸化ナトリウム水溶液をpH
2.20になるまで滴下して副生したジクロル体を結晶
化させた。副生物を濾過し、水25gで洗浄した。濾液
は別の4頭フラスコに受け、25%水酸化ナトリウムを
30℃以下でpH7.20まで滴下し、滴下後一夜撹拌
した。結晶を濾過し、水58gで洗浄した。結晶は恒量
になるまで乾燥し、2−ブチル−5−ヒドロキシメチル
イミダゾール88.0g(純度64.5%、収率60.
2%)を得た。又ジクロル体の含有量は5.2%となっ
た。
成物に水48g、35%塩酸40g(0.38モル)を
仕込み撹拌した。25%水酸化ナトリウム水溶液をpH
2.20になるまで滴下して副生したジクロル体を結晶
化させた。副生物を濾過し、水25gで洗浄した。濾液
は別の4頭フラスコに受け、25%水酸化ナトリウムを
30℃以下でpH7.20まで滴下し、滴下後一夜撹拌
した。結晶を濾過し、水58gで洗浄した。結晶は恒量
になるまで乾燥し、2−ブチル−5−ヒドロキシメチル
イミダゾール88.0g(純度64.5%、収率60.
2%)を得た。又ジクロル体の含有量は5.2%となっ
た。
【0031】実施例4 実施例1と同様に反応して2−ブチル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%、
ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得た。次
に実施例1の抽出後の10%塩酸水溶液を中和する際に
使用する25%水酸化ナトリウム水溶液の替わりに25
%水酸化カリウム水溶液を使用する以外は同様に実験を
行い、2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
を得た(純度87.2%、収率83.0%)。又ジクロ
ル体の含有量は1.7%となった。更に実施例1と同様
に再結晶を行い純度100%の2−ブチル−4−クロロ
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール77.6g(純度
100%、収率82.3%)を得た。又ジクロル体の含
有量は0%となった。
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%、
ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得た。次
に実施例1の抽出後の10%塩酸水溶液を中和する際に
使用する25%水酸化ナトリウム水溶液の替わりに25
%水酸化カリウム水溶液を使用する以外は同様に実験を
行い、2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
を得た(純度87.2%、収率83.0%)。又ジクロ
ル体の含有量は1.7%となった。更に実施例1と同様
に再結晶を行い純度100%の2−ブチル−4−クロロ
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール77.6g(純度
100%、収率82.3%)を得た。又ジクロル体の含
有量は0%となった。
【0032】実施例5 実施例1と同様に反応して2−ブチル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に実施例1の抽出後の10%塩酸水溶液を中和す
る際に使用する25%水酸化ナトリウム水溶液の替わり
に炭酸ナトリウム粉末を使用する以外は同様に実験を行
い2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得
た(純度80.6%、収率81.4%)。又ジクロル体
の含有量は2.0%となった。更に実施例1と同様に再
結晶を行い純度99.9%の2−ブチル−4−クロロ−
5−ヒドロキシメチルイミダゾール75.8g(純度9
9.9%、収率80.3%)を得た。又ジクロル体の含
有量は0%となった。
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に実施例1の抽出後の10%塩酸水溶液を中和す
る際に使用する25%水酸化ナトリウム水溶液の替わり
に炭酸ナトリウム粉末を使用する以外は同様に実験を行
い2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得
た(純度80.6%、収率81.4%)。又ジクロル体
の含有量は2.0%となった。更に実施例1と同様に再
結晶を行い純度99.9%の2−ブチル−4−クロロ−
5−ヒドロキシメチルイミダゾール75.8g(純度9
9.9%、収率80.3%)を得た。又ジクロル体の含
有量は0%となった。
【0033】実施例6 実施例1と同様に反応して2−ブチル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に実施例1の抽出後の10%塩酸水溶液を中和す
る際に使用する25%水酸化ナトリウム水溶液の替わり
に炭酸水素ナトリウム粉末を使用する以外は同様に実験
を行い2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
を得た(純度79.6%、収率82.7%)。又ジクロ
ル体の含有量は1.9%となった。更に実施例1と同様
に再結晶を行い純度99.9%の2−ブチル−4−クロ
ロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール79.7g(純
度99.9%、収率82.3%)を得た。又ジクロル体
の含有量は0%となった。
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に実施例1の抽出後の10%塩酸水溶液を中和す
る際に使用する25%水酸化ナトリウム水溶液の替わり
に炭酸水素ナトリウム粉末を使用する以外は同様に実験
を行い2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
を得た(純度79.6%、収率82.7%)。又ジクロ
ル体の含有量は1.9%となった。更に実施例1と同様
に再結晶を行い純度99.9%の2−ブチル−4−クロ
ロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール79.7g(純
度99.9%、収率82.3%)を得た。又ジクロル体
の含有量は0%となった。
【0034】実施例7 実施例1と同様に反応して2−ブチル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に反応生成物に加える酢酸エチルに替えてメチル
イソブチルケトンを使用する以外は同様に実験を行い2
−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た
(純度85.1%、収率77.8%)。又ジクロル体の
含有量は2.1%となった。更に実施例1の再結晶の際
に用いる有機溶媒をn−ヘキサンに替える以外は同様に
行い純度99.9%の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒ
ドロキシメチルイミダゾール71.0g(純度99.9
%、収率74.2%)を得た。又ジクロル体の含有量は
0%となった。
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に反応生成物に加える酢酸エチルに替えてメチル
イソブチルケトンを使用する以外は同様に実験を行い2
−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た
(純度85.1%、収率77.8%)。又ジクロル体の
含有量は2.1%となった。更に実施例1の再結晶の際
に用いる有機溶媒をn−ヘキサンに替える以外は同様に
行い純度99.9%の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒ
ドロキシメチルイミダゾール71.0g(純度99.9
%、収率74.2%)を得た。又ジクロル体の含有量は
0%となった。
【0035】実施例8 実施例1と同様に反応して2−ブチル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に反応生成物に加える酢酸エチルに替えて1,2
−ジクロロエタンを使用する以外は同様に実験を行い2
−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た
(純度82.3%、収率73.1%)。又ジクロル体の
含有量は2.8%となった。更に実施例1の再結晶の際
に用いる有機溶媒をメチルイソブチルケトンに替える以
外は同様に行い純度99.9%の2−ブチル−4−クロ
ロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール67.6g(純
度99.9%、収率71.0%)を得た。又ジクロル体
の含有量は0%となった。
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に反応生成物に加える酢酸エチルに替えて1,2
−ジクロロエタンを使用する以外は同様に実験を行い2
−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た
(純度82.3%、収率73.1%)。又ジクロル体の
含有量は2.8%となった。更に実施例1の再結晶の際
に用いる有機溶媒をメチルイソブチルケトンに替える以
外は同様に行い純度99.9%の2−ブチル−4−クロ
ロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール67.6g(純
度99.9%、収率71.0%)を得た。又ジクロル体
の含有量は0%となった。
【0036】実施例9 実施例1と同様に反応して2−ブチル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に反応生成物に加える酢酸エチルに替えてジエチ
ルエーテルを使用する以外は同様に実験を行い2−ブチ
ル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た(純度8
1.0%、収率82.1%)。又ジクロル体の含有量は
2.3%となった。更に実施例1の再結晶の際に用いる
有機溶媒をn−ヘキサンに替える以外は同様に行い純度
100%の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール74.0g(純度100%、収率7
8.5%)を得た。又ジクロル体の含有量は0%となっ
た。
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に反応生成物に加える酢酸エチルに替えてジエチ
ルエーテルを使用する以外は同様に実験を行い2−ブチ
ル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た(純度8
1.0%、収率82.1%)。又ジクロル体の含有量は
2.3%となった。更に実施例1の再結晶の際に用いる
有機溶媒をn−ヘキサンに替える以外は同様に行い純度
100%の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメ
チルイミダゾール74.0g(純度100%、収率7
8.5%)を得た。又ジクロル体の含有量は0%となっ
た。
【0037】実施例10 実施例1と同様に反応して2−ブチル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に反応生成物に加える酢酸エチルに替えてn−ヘ
キサンを使用する以外は同様に実験を行い2−ブチル−
5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た(純度80.
8%、収率81.1%)。又ジクロル体の含有量は2.
0%となった。更に実施例1の再結晶の際に用いる有機
溶媒をn−ヘキサンに替える以外は同様に行い純度10
0%の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル
イミダゾール72.9g(純度100%、収率77.3
%)を得た。又ジクロル体の含有量は0%となった。
−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率が83.3%
で、ジクロル体の含有量が9.7%の反応生成物を得
た。次に反応生成物に加える酢酸エチルに替えてn−ヘ
キサンを使用する以外は同様に実験を行い2−ブチル−
5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た(純度80.
8%、収率81.1%)。又ジクロル体の含有量は2.
0%となった。更に実施例1の再結晶の際に用いる有機
溶媒をn−ヘキサンに替える以外は同様に行い純度10
0%の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル
イミダゾール72.9g(純度100%、収率77.3
%)を得た。又ジクロル体の含有量は0%となった。
【0038】実施例11 実施例1の2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
ール77.1g(0.5モル)の替わりに2−エチル−
5−ヒドロキシメチルイミダゾール63.1g(0.5
モル)を用いる以外は同様に実験を行い、2−エチル−
4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率
が79.2%で、ジクロル体の含有量が9.9%の反応
生成物を得た。次に反応生成物から、実施例1と同様に
抽出し、2−エチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ルを得た(純度81.1%、収率73.8%)。又ジク
ロル体の含有量は2.6%となった。更に実施例1と同
様に再結晶を行い、純度99.9%の2−エチル−4−
クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール57.5g
(純度99.9%、収率71.6%)を得た。又ジクロ
ル体の含有量は0%となった。又かかる2−エチル−4
−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールは実施例
1と同様な高速液体クロマトグラフィーを用いる分析で
標品と一致した。
ール77.1g(0.5モル)の替わりに2−エチル−
5−ヒドロキシメチルイミダゾール63.1g(0.5
モル)を用いる以外は同様に実験を行い、2−エチル−
4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの収率
が79.2%で、ジクロル体の含有量が9.9%の反応
生成物を得た。次に反応生成物から、実施例1と同様に
抽出し、2−エチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ルを得た(純度81.1%、収率73.8%)。又ジク
ロル体の含有量は2.6%となった。更に実施例1と同
様に再結晶を行い、純度99.9%の2−エチル−4−
クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール57.5g
(純度99.9%、収率71.6%)を得た。又ジクロ
ル体の含有量は0%となった。又かかる2−エチル−4
−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールは実施例
1と同様な高速液体クロマトグラフィーを用いる分析で
標品と一致した。
【0039】実施例12 実施例1の2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
ール77.1g(0.5モル)の替わりに2−ヘキシル
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール63.1g(0.
5モル)を用いる以外は同様に実験を行い、2−エチル
−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの収
率が78.7%で、ジクロル体の含有量が9.6%の反
応生成物を得た。次に反応生成物から、実施例1と同様
に抽出し、2−エチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
ールを得た(純度80.1%、収率71.2%)。又ジ
クロル体の含有量は2.1%となった。更に実施例1と
同様に再結晶を行い、純度100%の2−エチル−4−
クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール73.2g
(純度100%、収率67.6%)を得た。又ジクロル
体の含有量は0%となった。又かかる2−ヘキシル−4
−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールは実施例
1と同様な高速液体クロマトグラフィーを用いる分析で
標品と一致した。
ール77.1g(0.5モル)の替わりに2−ヘキシル
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール63.1g(0.
5モル)を用いる以外は同様に実験を行い、2−エチル
−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールの収
率が78.7%で、ジクロル体の含有量が9.6%の反
応生成物を得た。次に反応生成物から、実施例1と同様
に抽出し、2−エチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
ールを得た(純度80.1%、収率71.2%)。又ジ
クロル体の含有量は2.1%となった。更に実施例1と
同様に再結晶を行い、純度100%の2−エチル−4−
クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール73.2g
(純度100%、収率67.6%)を得た。又ジクロル
体の含有量は0%となった。又かかる2−ヘキシル−4
−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールは実施例
1と同様な高速液体クロマトグラフィーを用いる分析で
標品と一致した。
【0040】実施例13 実施例1で反応生成物に加える酢酸エチルの量を620
g(7.0モル)にする以外は同様に実験を行い2−ブ
チル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た(純度
76.8%、収率80.9%)。又ジクロル体の含有量
は2.5%となった。更に系中の水の量を2.5gに調
整する以外は実施例1と同様に再結晶を行い純度100
%の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール74.2g(純度100%、収率78.7
%)を得た。又ジクロル体の含有量は0%となった。
g(7.0モル)にする以外は同様に実験を行い2−ブ
チル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た(純度
76.8%、収率80.9%)。又ジクロル体の含有量
は2.5%となった。更に系中の水の量を2.5gに調
整する以外は実施例1と同様に再結晶を行い純度100
%の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール74.2g(純度100%、収率78.7
%)を得た。又ジクロル体の含有量は0%となった。
【0041】実施例14 実施例1で反応生成物に加える酢酸エチルの量を110
0g(12.4モル)にする以外は同様に実験を行い2
−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た
(純度80.6%、収率82.9%)。又ジクロル体の
含有量は1.2%となった。更に系中の水の量を87.
5gに調整する以外は実施例1と同様に再結晶を行い純
度100%の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシ
メチルイミダゾール75.4g(純度100%、収率8
0.0%)を得た。又ジクロル体の含有量は0%となっ
た。
0g(12.4モル)にする以外は同様に実験を行い2
−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを得た
(純度80.6%、収率82.9%)。又ジクロル体の
含有量は1.2%となった。更に系中の水の量を87.
5gに調整する以外は実施例1と同様に再結晶を行い純
度100%の2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシ
メチルイミダゾール75.4g(純度100%、収率8
0.0%)を得た。又ジクロル体の含有量は0%となっ
た。
【0042】
【発明の効果】本発明では、2−アルキル−5−ヒドロ
キシメチルイミダゾール誘導体とN−クロロスクシンイ
ミドを有機溶剤中で反応させて得られる2−アルキル−
4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体
を含有する反応生成物を水不溶性有機溶剤と酸性水溶液
の混合溶剤中で混合し、2−アルキル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を酸性水溶液中
に抽出するので、副生物のジクロル体が少なく、高収率
で2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール誘導体が得られる。
キシメチルイミダゾール誘導体とN−クロロスクシンイ
ミドを有機溶剤中で反応させて得られる2−アルキル−
4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体
を含有する反応生成物を水不溶性有機溶剤と酸性水溶液
の混合溶剤中で混合し、2−アルキル−4−クロロ−5
−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を酸性水溶液中
に抽出するので、副生物のジクロル体が少なく、高収率
で2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール誘導体が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 2−アルキル−5−ヒドロキシメチルイ
ミダゾール誘導体とN−クロロスクシンイミドを有機溶
媒中で反応させて得られる2−アルキル−4−クロロ−
5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を含有する反
応生成物を水不溶性有機溶剤と酸性水溶液の混合溶媒中
で混合し、2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシ
メチルイミダゾール誘導体を酸性水溶液中に抽出するこ
とを特徴とする2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロ
キシメチルイミダゾール誘導体の製造法。 - 【請求項2】 請求項1で抽出された2−アルキル−4
−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体を
有機溶剤、水を用いて再結晶させることを特徴とする2
−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダ
ゾール誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35329495A JPH09176129A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35329495A JPH09176129A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176129A true JPH09176129A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18429868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35329495A Pending JPH09176129A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 2−アルキル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09176129A (ja) |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP35329495A patent/JPH09176129A/ja active Pending
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