JP2959840B2 - ピリダジノン誘導体の製造方法 - Google Patents

ピリダジノン誘導体の製造方法

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    • C07D237/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は植物生長調整用化合物として及び特に化学的
なハイブリッド形成剤(hybridising agent)として有
用なピリダジノン誘導体の製造方法に関する。ピリダジ
ノン誘導体は穀物例えば小麦及び大麦の雄性不稔化剤
(malesterilant)として使用され、しかもかゝる穀物
のハイブリッド(雑種)を形成するのに有用である。
英国特許第858,792号明細書は次式(I): (式中R1は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であ
り、R2は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基又は置
換されていても良いフェニル又はチオフェン残基であ
り、R3は水素又は1〜4個の炭素原子を有するアルキル
基であるか又はR2及びR3は一緒になってアルキレン連鎖
を表わし、R4は水素又はアルキル、アリール又はシアノ
基である)のピリダジノン誘導体の製造を記載してい
る。2通りの製造方法が該英国特許に記載されており:
第1の方法は適当なN−アルキル−ピペリジル−4−ヒ
ドラジンをγ−ケトカルボン酸と縮合させ続いて縮合生
成物を脱水素することからなる。第2の方法はN−アル
キル・ピペリジル−4−ヒドラジンをα−ジカルボニル
誘導体と縮合させてモノ−ヒドラゾンを形成し次いでこ
れを反応性メチレン基を有するカルボン酸又はそのアル
キルエステルと反応させることからなる。
次の反応図式によりピリダジノン化合物を製造するこ
とは欧州特許出願第49971号から知られている。
こうして得られた化合物(III)は次いで部分的に加
水分解してモノエステルにすることができ又は完全に加
水分解してジカルボン酸にすることができ;しかも所望
ならば得られるジカルボン酸を部分的に脱カルボキシル
化できる。この方法によって2種の可能なモノカルボン
酸の混合物が一般に得られ、該混合物から所望の生成物
を回収できる。前記の方法に伴なう問題はポリ塩素化ビ
フェニル類(PCBs)が段階1(ジアゾ−カップリング)
で生成される傾向があることである。この傾向は最も望
ましくない。何故ならばPCBsは有毒であり環境中に残留
するからであり、従ってPCBsを反応混合物から回収し且
つこれを安全に処分するにはかなりの注意と経費を払わ
ねばならない。更には、3−カルボキシ誘導体の全収率
は34%であり、3−非置換誘導体を得るのに必要な加水
分解段階及び脱カルボキシル化段階が前記の欧州特許出
願に如何に与えられているかについての記載は該欧州特
許出願には与えられていない。しかしながら、別法にお
ける同様な工程に与えられた数値を用いて、最終生成物
の全収率は精々約21%であると推定できる。
次式: (式中R1は例えばアルキル又はハロ基で随意に置換され
たフェニル基であり、R3はH、アルキル、ハロ又はカル
ボキシ基であり、R3及びR5の少なくとも1個はカルボキ
シ基であり;R5はカルボキシ基である)の4−ピリダジ
ノンカルボン酸の製造方法は既に提案されている(英国
特許出願第8821447.3号)。本法はPCBsが望ましくない
量で生成される前記反応図式の段階1を回避する新規な
環化工程を用い、本法はグリオキシル酸ハライドのフェ
ニルヒドラゾンをケトエステルのエノミン誘導体と反応
させることからなる。提案された方法の主たる欠点は中
度の収率と副生物としてグリオキシル酸アミドが生成す
る傾向とである。本法は次の反応図式から容易に理解し
得る: こうして得られたエステル(VI)は強アルカリで容易
に加水分解されて対応のナトリウム塩又はカリウム塩即
ち植物生長調整剤又は化学的なハイブリッド形成剤とし
て用いるに好都合な形にすることができる。
本発明の1目的は前記の欠点を回避又は軽減するもの
である。
本発明によると、次式(VII): (式中Xはハロゲン原子を表わし、R1及びR2は後記の如
くである)のグリオキシル酸ハライドのヒドラゾンをア
ルカリ土類塩基の存在下に次式(VIII): (式中R3はアルキル又はアルコキシ基であり、R4は後記
の如くである)のオキソ−カルボン酸エステルと反応さ
せることからなる、次式(I): (式中R1は例えばアルキル又はハロ基で随意に置換され
たフェニル基であり、R2はH、アルキル又はカルボキシ
基であり、R3はヒドロキシ又はアルキル又はアルコキシ
基であり、R4はアルキル基である)のピリダジノン誘導
体の製造方法が提供される。場合によっては、R3がアル
コキシである場合には、生成物は次いでR3=−OHに加水
分解できる。
本発明の方法の変更例としては、前記式(VII)の化
合物を、アルカリ土類塩基との式(VIII)の化合物の予
備形成錯体と反応させることにより式(I)の化合物を
製造できる。
本発明の目的のため、用語“アルカリ土類塩基”とは
真のアルカリ土類、カルシウム、ストロンチウム及びバ
リウムの酸化物及び水酸化物並びに同様な元素、リチウ
ムの酸化物及び水酸化物を意味する。
本発明はまたアルカリ金属化合物での処理により前記
式(I)の化合物の塩の製造をも包含する。
本発明の好ましい具体例においては、式(I)中の基
R1〜R4は次の意義を有する: R1は4−クロロフェニル基であり;R2は水素であり;R3
はヒドロキシ又はアルコキシ基、好ましくはメトキシ又
はエトキシ基であり;R4はエチル基である。
前記の反応は水性/有機の2相系で実施できる。しか
しながら、反応は有機液体媒質中でアルカリ土類金属
(特にカルシウム)水酸化物の存在下に行なうのが好ま
しい。
図面の第1図はp−クロロアニリンから開始して最終
生成物の化合物である1−(4−クロロフェニル)−1,
4−ジヒドロ−6−エチル−4−オキソピリダジン−5
−カルボン酸までに至る反応図式を示す。例として、本
発明を次の実施例により説明する。
実施例 1 (a) グリオキシル酸クロライドの4−クロロフェニ
ルヒドラゾンの製造 グリオキシル酸の4−クロロフェニルヒドラゾン(88
%の純度で56.4g=0.25モル)をヘキサン(500ml)とジ
メチルホルムアミド(DMF)(3.1g)との混合物に懸濁
させた。塩化チオニル(32.8g=0.275モル)を室温で15
分の期間に亘って添加し、ガスの発生が終了するまでま
た室温で該混合物を攪拌した。粗製物を濾取し、ヘキサ
ンで洗浄し、濾紙上の生成物に空気を通すことにより乾
燥させた。生成物をビーカーに移送し、メタノール(10
0ml)を添加し、該混合物を30秒間攪拌した。生成物を
濾過し、少量のメタノールで洗浄し、吸引下に乾燥させ
た。次いで生成物をデシケーター中で完全に乾燥させ
た。
回収した生成物の重量は123〜124℃の融点を有して5
2.4gであった。NMRによる濃度(strength)は93.7%で
あり、収率は93.7%であった。
(b) 1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ
−6−エチル−4−オキソピリダジン−5−カルボン酸
の製造 グリオキシル酸クロライドの4−クロロフェニルヒド
ラゾン(97%で10g=0.045モル)、メチル−3−オキソ
ペンタノエート(97%で6g=0.045モル)及びトルエン
(100ml)を反応容器に装入し、室温で5分間互いに攪
拌した。次いで水酸化カルシウム(96%で3.5g=0.045
モル)を添加した。温度は約40℃に上昇した。反応物を
更に15分間攪拌し、次いで1Mの塩酸(100ml)を添加し
た。該混合物を更に5分間攪拌し、次いで2相を分離し
た。トルエン相を容器に再装入し、1Mの水酸化ナトリウ
ムを添加した。該混合物を2時間60〜65℃に加熱し、次
いで冷却し、2相を分離した。水酸化ナトリウム溶液相
を、約15分間に亘って室温で濃塩酸(20ml)と水(30m
l)との急速攪拌混合物に添加した。生成物は濾過によ
り回収し、塩化物を含有しなくなるまで水で洗浄し、30
〜35℃で且つ30mmHgの圧力で乾燥させた。回収した生成
物の重量は11.3gであり、これは70.2%の収率を表わ
す。NMRによる濃度は76.5%であった。
実施例 2〜9 以下に示した式(IX)の別の化合物を本発明の方法に
より形成した。かゝる化合物の構造及びデータは以下の
表に要約する。
実施例 2 1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−4−オキソ−ピリダジン−5−カルボン酸の製造 エチルアセトアセテート(98%で96.6g=0.05モル)
とトルエン(50ml)との攪拌溶液を含有するビーカーに
水酸化カルシウム(98%で4.7g=0.062モル)を添加
し、室温で2時間攪拌した。次いで内容物を、グリオキ
シル酸クロライドの4−クロロフェニルヒドラゾン(96
%で11.3g=0.05モル)とトルエン(100ml)とを含有す
る反応容器に添加し、室温で2時間攪拌した。2Mの塩酸
溶液(100ml)を添加し、5分間攪拌し、次いで2相を
分離した。トルエン相を反応容器に再装入し、80℃で2
時間加熱した。内容物を50℃に冷却し、水酸化ナトリウ
ムの10%溶液(50g)を添加した。次いで該混合物を60
〜65℃で3時間加熱し、冷却し、2相を分離した。水酸
化ナトリウム相を、濃硫酸(5.9g)と水(54.1g)との
急速攪拌混合物に1時間に亘って室温で添加した。粗製
物は濾過により回収し、硫酸塩を含有しなくなるまで水
で洗浄し、十分に乾燥するように吸引した。粗製物をイ
ソプロパノール(25ml)に装入し、1時間加熱還流して
から20℃に冷却した。粗製物質は濾過により回収し、冷
却イソプロパノールで洗浄し、次いで40〜50℃で20mmHg
の圧力で乾燥させた。
実施例 3 1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソ−6−n−プロピル−ピリダジン−5−カルボン酸
の製造 エチルブチルアセテート(98%で8.1g=0.05モル)と
トルエン(50ml)との攪拌溶液を含有するビーカーに水
酸化カルシウム(98%で4.7g=0.062モル)を添加し、
室温で2時間攪拌した。次いで内容物を、グリオキシル
酸クロライドの4−クロロフェニルヒドラゾン(96%で
11.3g=0.05モル)とトルエン(100ml)とを含有する反
応容器に添加し、室温で2時間攪拌した。2Mの塩酸溶液
(100ml)を添加し、5分間攪拌し;次いで2相を分離
した。トルエン相を反応容器に再装入し、80℃で2時間
加熱した。内容物を50℃に冷却し、水酸化ナトリウムの
10%溶液(50g)を添加した。次いで該混合物60〜70℃
で3時間加熱し、次いで冷却し、2相を分離した。
水酸化ナトリウム相を、濃硫酸(5.9g)と水(54.1
g)との急速攪拌混合物に室温で1時間に亘って添加し
た。粗製物を濾過により回収し、硫酸塩を含有しなくな
るまで水で洗浄し、十分に乾燥するように吸引した。粗
製物をイソプロパノール(25ml)に装入し、1時間加熱
還流してから20℃に冷却した。精製物質は濾過により回
収し、冷却イソプロパノールで洗浄し、次いで40〜50℃
で20mmHgの圧力で乾燥させた。
実施例 4 1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
チル−4−オキソ−5−プロピオニルピリダジンの製造 ヘプタ−3,5−ジオン(98%で6.5g=0.05モル)とト
ルエン(50ml)との攪拌溶液を含有する加熱器に水酸化
カルシウム(98%で4.7g=0.062モル)を添加し、室温
で2時間攪拌した。次いでグリオキシル酸クロライドの
4−クロロフェニルヒドラゾン(96%で11.3g=0.05モ
ル)とトルエン(100ml)とを含有する反応容器に前記
の内容物を添加し、室温で2時間攪拌した。2Mの塩酸溶
液を添加し、5分間攪拌し、次いで2相を分離した。ト
ルエン相を反応容器に再装入し、80℃で30分間加熱し、
次いで25℃に冷却した。回転蒸発器を用いてトルエンを
除去すると暗褐色の油状物が残った。粗製の固体精製物
はジイソプロピルエーテルから晶出させ続いて同じ溶剤
を用いて再結晶させた。
実施例 5 1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
チル−3−メチル−4−オキソ−ピリダジン−5−カル
ボン酸の製造 ピルビン酸の4−クロロフェニルヒドラゾン(97%で
11.0g=0.05モル)とジメチルホルムアミド(0.6g)と
n−ヘキサン(100ml)とを反応容器に装入し、塩化チ
オニル(6.5g=0.055モル)を室温で攪拌しながら5分
間に亘って添加した。内容物を室温で2時間攪拌してか
らヘキサンを傾シャさせ、その代りにトルエン(100m
l)を用いた。メチル−3−オキソペンタノエート(98
%で6.6g=0.05モル)と水酸化カルシウム(98%で4.7g
=0.062モル)とトルエン(50ml)とを室温で2時間互
いに攪拌することにより形成した水酸化カルシウム/メ
チル−3−オキソペンタノエート錯体を、反応容器に添
加し、内容物を室温で2時間攪拌した。2Mの塩酸溶液
(100ml)を添加し、5分間攪拌し;次いで2相を分離
した。トルエン相を反応容器に再装入し、80℃で2時間
加熱した。内容物を50℃に冷却し、水酸化ナトリウムの
10%溶液(50g)を添加した。該混合物を次いで60〜70
℃で3時間加熱し、冷却し、2相を分離した。水酸化ナ
トリウム相を、濃硫酸(5.9g)と水(54.1g)との急速
攪拌混合物に室温で1時間に亘って添加した。粗製物は
濾過により回収し、硫酸塩を含有しなくなるまで水で洗
浄し、十分に乾燥するように吸引した。
粗製物をイソプロパノール(25ml)に装入し、1時間
加熱還流させてから20℃に冷却した。精製した生成物は
濾過により回収し、冷却イソプロパノールで洗浄し、次
いで40〜50℃で20mmHgの圧力で乾燥させた。
実施例 6 1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
チル−4−オキソ−ピリダジン−5−カルボン酸の製造 グリオキシル酸の2−メチルフェニルヒドラゾン(97
%で9.2g=0.05モル)とジメチルホルムアミド(0.06
g)とn−ヘキサン(100ml)とを反応容器に装入し、塩
化エオニル(6.5g=0.055モル)を室温で攪拌しながら
5分間に亘って添加した。内容物を室温で2時間攪拌し
てからヘキサンを傾シャし、代りにトルエン(100ml)
を用いた。メチル−3−オキソペンタノエート(98%で
6.6g=0.05モル)と水酸化カルシウム(98%で4.7g=0.
062モル)とトルエン(50ml)とを室温で2時間互いに
攪拌することにより生成した水酸化カルシウム/メチル
−3−オキソペンタノエート錯体を反応容器に添加し、
内容物を室温で2時間攪拌した。2Mの塩酸溶液(100m
l)を添加し、5分間攪拌し次いで2相を分離した。ト
ルエン相を反応容器に再装入し、80℃で2時間加熱し
た。内容物を50℃に冷却し、水酸化ナトリウム10%溶液
(50g)を添加した。次いで該混合物を60〜70℃に3時
間加熱してから冷却し、2相を分離した。水酸化ナトリ
ウム相を濃硫酸(5.8g)と水(54.1g)との急速攪拌混
合物に室温で1時間に亘って添加した。
粗製物は濾過により回収し、硫酸塩を含有しなくなる
まで水で洗浄し、十分乾燥するように吸引した。粗製物
をイソプロパノール(25ml)に装入し、1時間加熱還流
させてから20℃に冷却した。精製した生成物を濾過によ
り回収し、冷却イソプロパノールで洗浄し次いで40〜50
℃で20mmHgの圧力で乾燥させた。
実施例 7 1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
チル−4−オキソ−ピリダジン−5−カルボン酸の製造 グリオキサル酸の3−クロロフェニルヒドラゾン(97
%で10.2g=0.05モル)と、ジメチルホルムアミド(0.0
6g)とn−ヘキサン(100ml)とを反応容器に装入し、
塩化チオニル(6.5g=0.055モル)を室温で攪拌しなが
ら5分間に亘って添加した。内容物を室温で2時間攪拌
してからヘキサンを傾シャさせ代りにトルエン(100m
l)を用いた。メチル−3−オキソペンタノエート(98
%で6.6g=0.05モル)と水酸化カルシウム(98%で4.7g
=0.062モル)とトルエン(50ml)とを室温で2時間互
いに攪拌することにより形成した水酸化カルシウム/メ
チル−3−オキソペンタノエート錯体を反応容器に添加
し、内容物を室温で2時間攪拌した。2Mの塩酸溶液(10
0ml)を添加し、5分間攪拌し;次いで2相を分離し
た。トルエン相を反応容器に再装入し、2時間80℃に加
熱した。内容物を50℃に冷却し、水酸化ナトリウムの10
%溶液(50g)を添加した。次いで該混合物を60〜70℃
に3時間加熱し次いで冷却し、2相を分離した。水酸化
ナトリウム相を、濃硫酸(5.9g)と水(54.1g)との急
速攪拌混合物に室温で1時間に亘って添加した。
粗製物は濾過により回収し、硫酸塩を含有しなくなる
まで水で洗浄し、十分に乾燥させるように吸引した。次
いで粗製物をイソプロパノール(25ml)に装入し、1時
間加熱還流してから20℃に冷却した。精製した物質は濾
過により回収し、冷イソプロパノールで洗浄し、40〜50
℃で20mmHgの圧力で乾燥させた。
実施例 8 1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
チル−4−オキソピリダジン−5−カルボン酸の製造 グリオキシル酸の4−メチルフェニルヒドラゾン(97
%で9.2g=0.05モル)とジメチルホルムアミド(0.06
g)とn−ヘキサン(100ml)とを反応容器に装入し、塩
化チオニル(6.5g=0.055モル)を室温で攪拌しながら
5分間に亘って添加した。内容物を室温で2時間攪拌し
ながらヘキサンを傾シャさせその代りにトルエン(100m
l)を用いた。メチル−3−オキソペンタノエート(98
%で6.6g=0.05モル)と水酸化カルシウム(98%で4.7g
=0.062モル)とトルエン(50ml)とを室温で2時間互
いに攪拌することにより形成した水酸化カルシウム/メ
チル−3−オキソペンタノエート錯体を反応容器に添加
し、内容物を室温で2時間攪拌した。2Mの塩酸溶液(10
0ml)を添加し、5分間攪拌し次いで2相を分離した。
トルエン相を反応容器に再装入し、80℃で2時間加熱し
た。内容物を50℃に冷却し、水酸化ナトリウムの10%溶
液(50g)を添加した。次いで該混合物を60〜70℃に3
時間加熱し次いで冷却し、2相を分離した。水酸化ナト
リウム相を濃硫酸(5.9g)と水(54.1g)との急速攪拌
混合物に室温で1時間に亘って添加した。粗製物を濾過
により回収し、硫酸塩を含有しなくなるまで水で洗浄
し、十分乾燥するように吸引した。粗製物をイソプロパ
ノール(25ml)に装入し、1時間加熱還流させてから20
℃に冷却した。精製した生成物は濾過により回収し、冷
イソプロパノールで洗浄し、次いで40〜50℃で20mmHgの
圧力で乾燥させた。
実施例 9 1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
チル−4−オキソ−ピリダジン−5−カルボン酸の製造 グリオキシル酸の4−ブロモフェニルヒドラゾン(97
%で12.6g=0.05モル)と、ジメチルホルムアミド(0.6
g)とn−ヘキサン(100ml)とを反応容器に装入し、塩
化チオニル(6.5g=0.055モル)を室温で攪拌しながら
5分間に亘って添加した。内容物を室温で2時間攪拌し
てからヘキサンを傾シャしその代りにトルエン(100m
l)を用いた。メチル−3−オキソペンタノエート(98
%で6.6g=0.05モル)と水酸化カルシウム(98%で4.7g
=0.062モル)とトルエン(50ml)とを室温で2時間互
いに攪拌することにより形成した水酸化カルシウム/メ
チル−3−オキソペンタノエート錯体を反応容器に添加
し、内容物を室温で2時間攪拌した。2Mの塩酸溶液(10
0ml)を添加し、5分間攪拌し、次いで2相を分離し
た。トルエン相を反応容器に再装入し、80℃で2時間加
熱した。内容物を50℃に冷却し、水酸化ナトリウムの10
%溶液(50g)を添加した。次いで該混合物を60〜70℃
で3時間加熱し次いで冷却し、2相を分離した。水酸化
ナトリウム相を、濃硫酸(5.9g)と水(54.1g)との急
速攪拌混合物に室温で1時間に亘って添加した。
粗製物は濾過により回収し、硫酸塩を含有しなくなる
まで水で洗浄し次いで十分乾燥させるように吸引した。
粗製物をイソプロパノール(25ml)に装入し、1時間加
熱還流してから20℃に冷却した。精製した生成物は濾過
により回収し、冷イソプロパノールで洗浄し、次いで40
〜50℃で20mmHgの圧力で乾燥させた。
実施例 10 本実施例は目的化合物の1−(4−クロロフェニル)
−1,4−ジヒドロ−6−エチル−4−オキソ−ピリダジ
ン−5−カルボン酸、メチルエステルを形成するのに本
発明において種々のアルカリ土類塩基の使用を例証する
ものである。
4−クロロフェニルヒドラゾンの酸クロライド(10
g、0.046M)とメチル−3−オキソペンタノエート(10.
14g、0.078M)とをトルエン(100ml)中で互いに混合し
た。アルカリ土類金属水酸化物(0.046M)を添加し、反
応をHPLCにより追跡しながら該混合物を攪拌した。反応
が完了したと見られた時に、反応混合物を1M塩酸(95m
l)で処理し、短期間攪拌した後に水性相を分離し、有
機相を1時間80℃に加熱した。次いでトルエン溶液を所
望生成物の濃度についてHPLCにより分析し、収率を算出
した。種々のアルカリ土類金属水酸化物に対する生成物
の収率を以下に示す。
塩基 収率(%) 水酸化カルシウム 72.3 水酸化バリウム 43.6 水酸化リチウム 47.1
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−102868(JP,A) 特開 昭57−102869(JP,A) 特開 昭58−162578(JP,A) 特開 平2−131471(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 237/24 C07D 237/14 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(VII): (式中Xはハロゲン原子を表わし、R1及びR2は後記の如
    くである)のグリオキシル酸ハライドのヒドラゾンを、
    アルカリ土類塩基の存在下に次式(VIII): (式中R3はアルキル又はアルコキシ基であり、R4は後記
    の如くである)のオキソカルボン酸エステルと反応させ
    ることからなる、次式(I): (式中R1はフェニル基、アルキルフェニル基又は、ハロ
    フェニル基であり、R2はH、アルキル又はカルボキシ基
    であり、R3はヒドロキシ又はアルキル又はアルコキシ基
    であり、R4はアルキル基である)のピリダジノン誘導体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】前記式(VIII)のオキソ−カルボン酸をア
    ルカリ土類塩基と反応させて予備形成錯体を与え、しか
    る後にこれを式(VII)のヒドラゾンと接触させる請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記式(VIII)中のR3はアルコキシ基であ
    り、生成物を続いてR3がヒドロキシ基である化合物に加
    水分解する請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】アルカリ土類塩基は水酸化カルシウムであ
    る請求項1〜3の何れかに記載の方法。
  5. 【請求項5】アルカリ土類塩化は酸基リチウム又は水酸
    化リチウムである請求項1〜3の何れかに記載の方法。
  6. 【請求項6】有機液体媒質中で反応を行なう請求項1〜
    5の何れかに記載の方法。
  7. 【請求項7】R1は4−クロロフェニル基であり;R2は水
    素であり;R3はヒドロキシ又はアルコキシ基であり;R4
    エチル基である請求項1〜6の何れかに記載の方法。
  8. 【請求項8】R3はメトキシ又はエトキシ基である請求項
    7記載の方法。
  9. 【請求項9】次の化合物: 1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
    チル−4−オキソ−5−プロピオニル−ピリダジン; 1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
    チル−3−メチル−4−オキソピリダジン−5−カルボ
    ン酸; 1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
    チル−4−オキソピリダジン−5−カルボン酸; 1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
    チル−4−オキソピリダジン−5−カルボン酸;及び 1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−エ
    チル−4−オキソピリダジン−5−カルボン酸よりなる
    群から選んだ式(I)の新規化合物。
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