JPH09175746A - エレベーターの運転制御装置 - Google Patents

エレベーターの運転制御装置

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Publication number
JPH09175746A
JPH09175746A JP7337275A JP33727595A JPH09175746A JP H09175746 A JPH09175746 A JP H09175746A JP 7337275 A JP7337275 A JP 7337275A JP 33727595 A JP33727595 A JP 33727595A JP H09175746 A JPH09175746 A JP H09175746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
call registration
floor
elevator
control device
Prior art date
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Pending
Application number
JP7337275A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Terasaki
正幸 寺崎
Koji Araki
浩二 荒木
Kazuyuki Kikutani
和幸 菊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Technos KK
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Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Technos KK filed Critical Toshiba Elevator Technos KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大雨や洪水などで昇降路内が浸水した場合、
あるいは浸水が予想される場合でも、エレベーターの安
全運行を図ることを目的とする。 【解決手段】 この発明によるエレベーターの運転制御
装置は、電源ラインAB間に、呼び登録状態切替回路1
2を接続構成した。この切替回路12の呼び登録状態切
替えスイッチ12aを例えばかご3内から操作すること
により、呼び登録状態切替えリレー12bが作動しその
常閉接点12b1が開放されるので、対応した最下階の
呼び登録リレー1bの動作は停止し、その最下階への乗
りかごの運行が禁止される。この結果、乗りかご3が、
昇降路1のピット1A内へ流入した水に浸ることが回避
され、事故を未然に防止することができる。また、監視
センター11等による遠隔操作により、切替えリレー常
開接点12b3を操作しても、同様な機能効果を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗りかごの停止
階を制御するエレベーターの運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエレベーターは、乗りかごが昇降
路内を上下方向に昇降移動するように構成されている。
通常、昇降路は建物内の地下階から、あるいは地上の1
階から屋上等の上層階まで設けられているが、仮に建物
自体が地上階のみであっても、昇降路自体は、設計上、
地下まで掘り下げて構築されており、昇降路内の最下床
面下のピット(pit)には、乗りかご落下時の衝撃を
緩和するための安全装置が備えられている。
【0003】昇降路内を移動する乗りかごは、通常はか
ご呼び登録あるいはホール(乗場)呼び登録操作に従っ
て運転されるが、例えば地震等の発生によって建物や乗
りかご等が揺れ脱レール等の事故の発生する恐れがある
場合等には、検知器の作動により直ちに運転が一旦停止
され、安全を確認しつつ最寄りの階床まで低速運転によ
り移動させて、乗客を避難させるように構成されてい
る。
【0004】従来、かご内からの乗客によるかご呼び登
録による運転制御は、例えば停止階床が地上階の1階か
ら4階の場合、図3に示す制御回路により制御されてい
た。
【0005】即ち、かご内のかご操作盤には、電源ライ
ンA、B間に、ドア開閉ボタンやインターホンボタンの
ほか、1階(1F)から4階(4F)までの各停止階に
対応した行先階ボタン1a、2a、3a、4aが設けら
れており、その他積載荷重及び定員等の表示もなされて
いる。
【0006】行先階ボタン1a、2a、3a、4aに
は、呼び登録リレー(電磁継電器)1b、2b、3b、
4bが夫々対応して直列接続されているが、これら呼び
登録リレー1b、2b、3b、4bは機械室内の制御部
内に取り付けられているから、呼び登録リレー1b、2
b、3b、4bと行先階ボタン1a、2a、3a、4a
との間は信号伝送ケーブルで接続されている。かご内の
乗客による行先階ボタン1a、2a、3a、4a操作時
は、該当の呼び登録リレー1b、2b、3b、4bが励
磁されると同時に、その呼び登録リレーの常開接点1b
1、2b1、3b1、4b1及び乗りかごの位置検出ス
イッチ1c、2c、3c、4cが閉じられて自己保持さ
れるように構成されている。
【0007】従って、乗りかごが移動し、呼び登録され
た行先階床に到着すると、その該当の位置検出スイッチ
1c、2c、3c、4cが作動し、その機械接点が開放
されるので、該当する呼び登録リレー1b、2b、3
b、4bの励磁が解かれ、乗客はその指定階床の開かれ
たドアから降りることができる。
【0008】従って、例えば、1階から乗車の乗客が4
階で降りる場合は、乗客による押しボタン4aON操作
による操作信号が、信号伝送ケーブルを介して制御部に
伝送される。その操作信号を受けた制御部では、4階の
呼び登録リレー4bの作動によりかごは4階まで移動
し、4階到着時の位置検出スイッチ4cの作動ととも
に、呼び登録リレー4bの励磁が解かれ、ドアが開いて
乗客は降りることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来のエレ
ベーターの運転制御装置においては、地震等の災害発生
時には乗客の安全を第一に、予め建物や乗りかご等自体
の振動や揺れなどを検知する検知器を備え、災害発生時
には直ちに緊急停止等できるように対策がとられてい
る。
【0010】しかしながら、同じ災害でも地震発生とは
相違し、例えば台風や洪水の発生により外部から建物
内、特に昇降路内に水が流れ込むような場合があるが、
このような場合あるいはその恐れがある場合等は、既存
の検知器では有効には機能しない。また、そのような外
部からの流水は、ホール等にいる人はともかく、乗りか
ご内の乗客自身は、その状況を知り得ないことが多い。
従って、乗りかご内の乗客は、通常通り、かご呼び登録
により水が流れ込む恐れがある地下階等、最下階を指定
して、そのまま運行利用することがしばしばある。
【0011】外部からの水が、昇降路の下方部、特にピ
ットに入り込み冠水したところに乗りかごが降下する
と、乗りかごの底部に設けた制御機器等が水に濡れ、漏
電ゃ絶縁不良等を引起こし、場合によってはエレベータ
ーの運行が不能になる恐れがあり、乗客の安全をもおび
やかされる恐れがあった。
【0012】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであり、洪水や大雨の時の流水が昇降
路内に侵入した場合、あるいはその恐れが生じた場合
に、速やかに地下階あるいは最下階への運行を停止し、
乗客の安全を確保できるエレベーターの運転制御装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明のエレベーターの運転制御装置は、乗りか
ご内のかご操作盤に設けられた複数の行先階ボタンと、
この複数の行先階ボタンに夫々対応して接続され行先階
ボタン操作に連動して作動する複数の呼び登録リレー
と、この複数の呼び登録リレーのうち少なくとも1つの
呼び登録リレーに対応して接続されその該当する行先階
ボタン操作機能を解除する呼び登録状態切替回路とを具
備することを特徴とした。
【0014】このように、この発明装置は、呼び登録状
態切替回路を設けたので、大雨や洪水等で建物内に浸水
した場合あるいはその恐れが生じた場合に、例えば地階
の階床に対応してこの呼び登録状態切替回路を設けるこ
とによって、該当の呼び登録操作機能を解除し乗りかご
が流水に浸るのを未然に防止でき、機器の故障を防ぐと
ともに乗客の安全を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下この発明によるエレベーター
の運転制御装置の一実施の形態を、図1及び図2を参照
して詳細に説明する。
【0016】図1はエレベーターの運転制御装置の全体
的な概略構成を示した説明図である。このエレベーター
装置には、昇降路1の直上部に機械室2が設けられてお
り、昇降路1内に位置する乗りかご3と釣合重り4と
が、機械室2に設けられた巻上機5に係合されたロープ
6によって連結されている。巻上機5は、機械室2内の
制御部7によって駆動制御されて、ロープ6を巻上げた
り戻したりすることにより、乗りかご3は昇降する。そ
して、乗りかご3の両側に及び釣合重り4には図示しな
いガイドレールが縦方向に設けられており、乗りかご3
はこのガイドレールに沿って昇降するとともに、釣合重
り4は乗りかご3とは逆方向へ昇降する。
【0017】また、乗りかご3には操作盤31が取り付
けられ、この操作盤31と制御部7内の制御器71と
は、給電や制御信号の授受などのために、信号伝送ケー
ブル(テールコード)8で接続されている。
【0018】また、昇降路1内の最下床の床面部分から
下のピット11には、事故により乗りかご3が落下した
ときの衝撃を緩和するための緩衝機9が収納されてい
る。
【0019】制御部7内では、制御器71とエレベータ
ー制御監視用の通信端末装置72とが接続され、通信端
末装置72は有線又は無線の通信回線10を介して遠隔
地の監視センター11に接続されている。通信端末装置
72には後述の切替えリレー(12b)の常開接点12
b3が設けられ、監視センター11からの操作信号によ
り開閉操作されるように構成されている。
【0020】図2は図1に示したエレベーター装置の運
転制御回路を示したもので、図3に示したのと同様に、
停止階が1階から4階まで4か所に設けられた場合の回
路を示している。
【0021】即ち、まず各停止階に対応した押しボタン
1a、2a、3a、4aが電源ラインA、B間に接続さ
れて、乗りかご3内の操作盤31に設けられている。
【0022】また、同じく電源ラインA、B間に、呼び
登録状態切替回路12が接続され、この呼び登録状態切
替回路12内の呼び登録状態切替えスイッチ12aがか
ご操作盤31に設けられている。呼び登録状態切替えス
イッチ12aは、制御器71に設けられた切替えリレー
12bと直列接続されており、切替えリレー12bの常
閉接点12b1は、前記押しボタン1a、2a、3a、
4aの内の最下停止階である1階の押しボタン1aに直
列に、またその切替えリレー12bの常開接点12b2
は最上階である4階の押しボタン4aに並列に接続され
ている。
【0023】更に、切替えリレー12bの他の常開接点
12b3は、呼び登録状態切替えスイッチ12aに並列
に接続され、通信端末装置72内に設置接続されてい
る。
【0024】なお、この運転制御回路には、かご操作盤
31の各停止階の押しボタン1a、2a、3a、4a、
及び制御器71の呼び登録リレー1b、2b、3b、4
b、並びにその常開接点1b1、2b1、3b1、4b
1、更には夫々の対応するかごの位置検出スイッチ1
c、2c、3c、4cが、図2に示すように従来と同様
に接続構成されている。
【0025】いま、洪水等による建物内への流水の危険
を予知したかご内の乗客が、呼び登録状態切替えスイッ
チ12aを操作したとする。そのスイッチ操作により、
切替えリレー12bが作動し、その常閉接点12b1が
開放(OFF)され、常開接点12b2が閉鎖(ON)
される。すると、1階の呼び登録リレー1bは操作不能
状態(OFF)となり、他方4階の呼び登録リレー4b
がON状態になるので、押しボタン1a、2a、3a、
4aの操作状態如何にかかわらず、乗りかご3は最下階
の1階に停止することなく、最上階の4階に移動して停
止する。
【0026】いま、乗客による呼び登録状態切替えスイ
ッチ12aの操作により、切替えリレー12aが作動し
た場合を説明したが、監視センター14からの遠隔操作
により、通信端末装置72内の常開接点12b3が閉鎖
作動することによっても同様に、乗りかご3は最下階
(1階)への運行を停止し、最上階(4階)に強制運行
し停止させることができる。
【0027】このように、遠隔地にあってエレベーター
の運転を監視する監視センター13から、通信回線12
を介して通信端末装置72を制御し、通信端末装置72
の常開接点12b3を閉じ、呼び登録状態切替えリレー
12bを動作させ、常閉接点12b1をOFF操作等さ
せても同様に機能させることができる。
【0028】つまり、かご内での呼び登録状態切替えス
イッチ12aの操作によっても、あるいは監視センター
14からの遠隔操作による通信端末装置72の常開接点
12b3の切替え制御によっても、危険な1階(最下
階)の呼び登録リレー1bの機能停止と、安全な4階
(最上階)の呼び登録リレー4bの作動継続を操作する
ことができる。この場合、その呼び登録切替えスイッチ
12a、あるいは通信端末装置72の常開接点12b3
が解除されない限り、乗りかご3は4階に停止した状態
が保持される。
【0029】なお、上記の実施の形態では、呼び登録切
替えリレー12bの常開接点12b2を4階(最上階)
の回路に設けた場合を説明したが、場合によってはこれ
を省略し、1階(最下階)への常閉接点12b1のみを
接続構成しても良い。勿論この場合は、運転に支障のな
い2階以上の階床に限りそのまま運行継続ができる。ま
た、呼び登録切替えリレー12bの常閉接点12b1は
最下階の1つの階(この実施の形態では1階)に設けた
としたが、1つの階のみならず最下階に近い複数回に設
けても良い。
【0030】また、図示しないが、呼び登録状態切替回
路12の動作状態を表示する表示器を乗りかご3の内壁
又はホール側の例えば側壁に設けることによって、利用
者がその緊急停止階の状況を知ることができ、緊急時に
おいても円滑な利用が可能となる。この表示器は、例え
ば、切替えリレー常閉接点12b1の開放動作に連動し
てその階のランプが警告点灯する表示板を設けることで
容易に実現できる。
【0031】上記のように、この発明によるエレベータ
ーの運転制御装置は、呼び登録状態切替回路12を設け
たことにより、洪水等の水害発生があった場合、あるい
はそれが予想される場合には、乗りかご3内からあるい
は外部の監視センター11からの遠隔操作等により、被
害が予想される最下階等への運転を直ちに停止させるこ
とができ、運転事故を未然に防止し乗客の安全を図るこ
とができる。
【0032】なお、呼び登録状態切替回路12は、乗り
かご3内や監視センター11からの操作のみならず、建
物(ビル)の他の管理室内から操作するようにしても良
く、更にはこれらを組み合わせ、並列に複数か所に設け
ることによっても、いずれからも操作して同様に機能す
るよう構成することができる。従って、エレベーターの
直接の管理者や、そのビルの管理者が不在の場合でも、
オペレータ等は直接エレベーターの設置されているビル
に足を運ぶこと等なく、遠隔操作等により操作して乗客
の安全を確保することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
大雨や洪水により昇降路内に浸水する恐れがある場合、
呼び登録状態切替回路により、安全かつ確実にエレベー
ターの運行を制御できるものであり、実用に際し得られ
る効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエレベーターの運転制御装置の
一実施の形態を示す説明図である。
【図2】図1に示したエレベーターの運転制御装置に採
用される制御回路を示す回路図である。
【図3】従来のエレベーターの運転制御装置の制御回路
を示す回路図である。
【符号の説明】
1 昇降路 1A ピット 1a、2a、3a、4a 行先階ボタン 1b、2b、3b、4b 呼び登録リレー 1b1、2b1、3b1、4b1 呼び登録リレーの常
開接点 1c、2c、3c、4c 位置検出スイッチ 2 機械室 3 乗りかご 31 かご操作盤 7 制御部 71 制御器 72 通信端末装置 8 信号伝送ケーブル 9 緩衝機 10 通信回線 11 監視センター 12 呼び登録状態切替回路 12a 呼び登録状態切替えスイッチ 12b 呼び登録状態切替えリレー 12b1 切替えリレー常閉接点 12b2、12b3 切替えリレー常開接点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗りかご内のかご操作盤に設けられた複
    数の行先階ボタンと、この複数の行先階ボタンに夫々対
    応して接続され行先階ボタン操作に連動して作動する複
    数の呼び登録リレーと、この複数の呼び登録リレーのう
    ち少なくとも1つの呼び登録リレーに対応して接続され
    その該当する行先階ボタン操作機能を解除する呼び登録
    状態切替回路とを具備することを特徴としたエレベータ
    ーの運転制御装置。
  2. 【請求項2】 前記呼び登録状態切替回路は少なくとも
    最下停止階の行先階ボタンに対応して設けたことを特徴
    とする請求項1記載のエレベーターの運転制御装置。
  3. 【請求項3】 前記呼び登録状態切替回路の動作状態を
    表示する表示器を、前記乗りかご内壁又はホール側に設
    けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレ
    ベーターの運転制御装置。
  4. 【請求項4】 前記呼び登録状態切替回路は乗りかごの
    かご操作盤又はこのかご操作盤及び信号伝送ケーブを介
    して接続された制御部の双方にわたって設けられるとと
    もに、その呼び登録状態切替回路は外部の監視センター
    から通信回線を介して遠隔操作により制御されることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1の
    請求項記載のエレベーターの運転制御装置。
JP7337275A 1995-12-25 1995-12-25 エレベーターの運転制御装置 Pending JPH09175746A (ja)

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