JPH09175325A - シートベルト巻取装置の取付構造 - Google Patents

シートベルト巻取装置の取付構造

Info

Publication number
JPH09175325A
JPH09175325A JP7337375A JP33737595A JPH09175325A JP H09175325 A JPH09175325 A JP H09175325A JP 7337375 A JP7337375 A JP 7337375A JP 33737595 A JP33737595 A JP 33737595A JP H09175325 A JPH09175325 A JP H09175325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
release
hole
seat belt
release position
release lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7337375A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumishige Okazaki
文茂 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP7337375A priority Critical patent/JPH09175325A/ja
Publication of JPH09175325A publication Critical patent/JPH09175325A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーを取付けた状態でも一目で安全装置の
解除レバーが解除位置にセットされているかどうかを判
別する。 【解決手段】 シートベルト巻取装置1を車体フレーム
5の収容部5aにボルト12を締結して取付けた後、機
械式着火装置3が着火しないように非解除位置(同図の
位置状態)にセットされていた安全装置2の解除レバー
4を、押し込んで90°左回りに回転させた解除位置に
セットしてから、シートベルト巻取装置1を覆うように
ガーニッシュ13が取付けられる。ガーニッシュ13に
は解除レバー4の非解除位置に相対する位置に貫通穴1
3aが設けられており、貫通穴13aを閉塞するため挿
着されるクリップ14は、解除レバー4が非解除位置に
あると解除レバー4に当たって挿着できないように長さ
設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全装置を有する
機械式着火装置付きのシートベルト巻取装置の取付構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】運転者を事故時の衝撃などから守るため
のシートベルトは、事故発生時にその巻取装置をロック
しても、シートベルト自体が前方へ放り出されようとす
る運転者から力を受けて若干伸びる傾向にある。このシ
ートベルトの伸び分も補償して運転者を十分支えられる
ように、衝撃発生時にその衝撃力を検知して雷管を着火
させ、その爆発力によりシートベルトを積極的に巻き取
ろうとする着火装置付きのシートベルト巻取装置が知ら
れている。
【0003】この着火装置の起爆方式には電気式と機械
式とがある。電気式の場合は起爆スイッチに電気を流し
さえしなければ起爆の心配はない。しかし、機械式の場
合はシートベルト巻取装置を車体に組付けるまでの間
に、誤って落下させるなど強い衝撃を与えてしまうと着
火する虞れがある。そのため、機械式着火装置には、こ
のような着火を防止するため安全装置が装備されている
(例えば特開平6−222072号公報)。
【0004】従来、安全装置を有する機械式着火装置付
きのシートベルト巻取装置として、例えば図6に示すよ
うなものがあった。同図に示すように、シートベルト巻
取装置(リトラクタ)31には安全装置32を有する機
械的着火装置33が装備されており、安全装置32には
これを解除・非解除状態に切り換えるための解除レバー
34が設けられている。解除レバー34は解除位置と非
解除位置との二位置間を回動操作可能に設けられてお
り、シートベルト巻取装置31の車体フレーム(例えば
センタピラー)35への組み付けが完了するまでは、解
除レバー34は安全装置32を作動させた非解除位置に
セットされた状態とされる。
【0005】シートベルト巻取装置31はそのボディ3
1aに取付けられた一対のブラケット36を車体フレー
ム35側のブラケット37に対し、ボルト38を締結し
て固定することにより車体フレーム35に組付けられ
る。その後、シートベルト39を3点支持するための支
持部材(図示せず)を車室内の所定箇所に取付ける。そ
して、解除レバー34を押し込んで90°回動させるこ
とにより非解除位置(同図の位置状態)から解除位置に
セットして安全装置32を解除し、その後、ガーニッシ
ュ40を車体フレーム35に取付けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガーニッシュ
40を取付けてしまうと、外からは安全装置32を解除
したかどうかが分からない。そのため、安全装置32を
解除したかが不安になったり、安全装置32の解除の確
認検査をする必要があるときには、いちいちガーニッシ
ュ40を取外さなければならなかった。
【0007】解除レバーが非解除位置にあると、解除レ
バーに当たってガーニッシュを取付けできないようにガ
ーニッシュの内側面に突起を設けた取付構造も知られて
いるが、通常、ガーニッシュは比較的薄い樹脂製の板材
であるため、たとえ突起が解除レバーに当たってもガー
ニッシュが変形して取付けられてしまう虞れがあった。
この場合、ガーニッシュが一旦取付けられてしまうと、
安全装置が解除されたものと見なされてしまう。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、カバーを取付けた状態
でも一目で安全装置の解除レバーが解除位置にセットさ
れているかどうかを判別することができるシートベルト
巻取装置の取付構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の発明では、解除位置と非解除位置の二
位置間を移動する解除部材を備えた安全装置を有する機
械式着火装置付きのシートベルト巻取装置を車体に取付
ける取付構造であって、前記車体に取付けられた前記シ
ートベルト巻取装置を覆うように取付けられるカバーに
対し前記解除部材と相対する位置に穴を設け、該穴を閉
塞するための閉塞部材が、非解除位置にある前記解除部
材が妨げとなって前記穴に挿着不能な形態に形成されて
いる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のシートベルト巻取装置の取付構造において、前記穴
は、非解除位置にある前記解除部材に相対する位置に前
記カバーに形成されており、前記閉塞部材は、前記穴へ
の挿着時に解除位置にある前記解除部材には当たらず、
且つ非解除位置にある前記解除部材には当たる長さを有
している。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載のシートベルト巻取装置の取付構造において、前記閉
塞部材は、前記穴への挿着時に解除位置にある前記解除
部材に当たらないように該解除部材を挿通させる凹部
と、非解除位置にある前記解除部材に当たって前記穴へ
の挿着を阻止する規制部を有している。
【0012】請求項4に記載の発明では、解除位置と非
解除位置の二位置間を移動する解除部材を備えた安全装
置を有する機械式着火装置付きのシートベルト巻取装置
を車体に取付ける取付構造であって、前記シートベルト
巻取装置を覆うように取付けられるカバーには、解除位
置にある前記解除部材が露出可能に該解除部材の形状に
応じた形状に抜き取られた抜取穴が設けられている。
【0013】従って、請求項1に記載の発明によれば、
シートベルト巻取装置を車体に取付けるまでの間は、安
全装置の解除部材は機械式着火装置を不能とする非解除
位置に配置され、シートベルト巻取装置の車体への取付
けは解除部材を非解除位置とした状態で行われる。シー
トベルト巻取装置を車体に取付けた後、解除部材を解除
位置にセットし、シートベルト巻取装置を覆うようにカ
バーが取付けられる。そして、カバーの穴に閉塞部材を
挿着して取付けが完了する。
【0014】ここで、解除部材が非解除位置のままであ
れば、解除部材が妨げとなって閉塞部材の穴への挿着が
不能となり、解除部材が解除位置にセットされていれば
閉塞部材の穴への挿着が可能となる。そのため、閉塞部
材が穴に挿着されているかどうかを見れば、カバーを取
り外すことなく、解除部材が解除位置にセットされてい
るかどうかが一目で確認される。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、閉塞部材
の有する長さにより、解除部材が解除位置にセットされ
ていなければ、閉塞部材が解除部材に当たって穴への挿
着が不能となり、解除部材が解除位置にセットされてい
れば、閉塞部材が解除部材に当たらず穴への挿着が可能
となる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、解除部材
が非解除位置のままであれば、規制部が解除部材に当た
って閉塞部材の穴への挿着が不能となり、解除部材が解
除位置にセットすれば、その解除部材が凹部内に挿通さ
れるため閉塞部材の穴への挿着が可能となる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、解除部材
が非解除位置のままであれば、カバーを取付けたとして
も抜取穴に解除部材が露出しない。一方、解除部材が解
除位置にセットされていれば、カバーを取付けたときに
解除部材が抜取穴に露出する。そのため、抜取穴に解除
部材が露出しているかどうかを見れば、カバーを取り外
すことなく、解除部材が解除位置にセットされているか
どうかが一目で確認される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1,図2に示
すように、シートベルト巻取装置(リトラクタ)1のボ
ディ1aには安全装置2を備えた機械的着火装置3が一
体的に装備されており、安全装置2にはこれを解除・非
解除状態に切り換えるための解除部材としての解除レバ
ー4が設けられている。解除レバー4は解除位置と非解
除位置との二位置間を回動可能に設けられており、シー
トベルト巻取装置1を車体フレーム(センタピラー)5
に組み付けるまでの間は、解除レバー4を非解除位置に
セットして安全装置2が機能する状態とされる。解除レ
バー4は非解除位置(図2(a)の位置状態)から押し
込んでさらに90°左回りに回転させることにより解除
位置(図2(b)の位置状態)にセットされるようにな
っている。
【0019】図1,図2に示すように、ボディ1aの上
面には開口6が設けられており、この開口6を介して巻
取り方向に付勢されたシートベルト7(図1にのみ図
示)が進退するようになっている。また、ボディ1aの
上面と背面にはそれぞれブラケット8,9が延出して形
成されている。図1に示すように、車体フレーム5に
は、シートベルト巻取装置1を収容するための収容部5
aが形成されており、この収容部5aの上下にはブラケ
ット8,9の各ボルト孔8a,9aと相対する位置にボ
ルト孔10a,11aを有したブラケット10,11が
設けられている。シートベルト巻取装置1は2本のボル
ト12を各ボルト孔8a,9a,10a,11aを介し
て締結することにより、収容部5aに収容された状態で
車体フレーム5に固定されるようになっている。
【0020】図1に示すように、ガーニッシュ13は、
車体フレーム5に嵌め込み可能な形状を有し、車体フレ
ーム5に嵌め込み固定されることによりシートベルト7
用の出口を一部残してシートベルト巻取装置1を覆うよ
うに取付けられるようになっている。ガーニッシュ13
には、非解除位置にある解除レバー4と相対する位置に
貫通穴13aが形成されている。貫通穴13aにはこれ
を閉塞するようにクリップ14が挿着されるようになっ
ている。なお、ガーニッシュ13の取付けは、シートベ
ルト巻取装置1の取付け後、車室内に支持部材(図示せ
ず)を取付けてシートベルト7を3点支持させてから行
われる。
【0021】クリップ14の軸部14aは、貫通穴13
aに挿通したときその挿通方向において非解除位置にあ
る解除レバー4よりも奥側(車外側)までその先端が位
置するように長さ設定されている。そのため、クリップ
14は、図3(a)に示すように解除レバー4が非解除
位置にあると、解除レバー4に当たって貫通穴13aに
挿着できず、図3(b)に示すように解除レバー4が解
除位置にあると、解除レバー4には当たらず挿着できる
ようになっている。よって、ガーニッシュ13に挿着さ
れたクリップ14の挿着状態を見れば解除レバー4のセ
ット位置が判別可能となっている。
【0022】次に、このシートベルト巻取装置1の取付
構造の作用について説明する。シートベルト巻取装置1
を車体フレーム5に組み付けるまでの間は、解除レバー
4は非解除位置にセットされる。この状態では安全装置
2が機能し、シートベルト巻取装置1を誤って落として
衝撃を加えてしまっても機械式着火装置3が着火するこ
とはない。
【0023】まず、安全装置2を非解除にセットしたこ
のシートベルト巻取装置1を、車体フレーム5に取付け
る。各ブラケット8,9を各ブラケット10,11に合
わせるようにシートベルト巻取装置1を収容部5a内に
配置し、2本のボルト12を各ボルト孔8a〜11aを
介して締結することによりシートベルト巻取装置1は車
体フレーム5に組付けられる。
【0024】この組付け後、シートベルト7を支持させ
るための支持部材(図示せず)を車室内の所定箇所に取
付け、シートベルト7を3点支持させる。次に、解除位
置(図1,図2(a)の位置状態)にある解除レバー4
を押し込むとともにさらに90°左回りに回動させて非
解除位置にセットし、安全装置2を解除させる。そし
て、安全装置2を解除させた後、ガーニッシュ13を車
体フレーム5に嵌め込んで取付けるとともに、その貫通
穴13aにクリップ14を嵌挿させて組付けを完了す
る。
【0025】ここで、図3(a)に示すように解除レバ
ー4が解除位置にセットされず非解除位置にあれば、解
除レバー4に当たってクリップ14を貫通穴13aに挿
着することができない。一方、図3(b)に示すように
解除レバー4が解除位置にセットされていればクリップ
14を貫通穴13aに挿着することができる。つまり、
ガーニッシュ13に挿着されたクリップ14の挿着状態
を見れば、解除レバー4が解除位置にあるかどうか、す
なわち安全装置2が解除されているか否かが一目で判別
できる。そのため、安全装置2を解除したかどうかが不
安になったり、解除されていることの確認検査をする場
合に、いちいちガーニッシュ13を取り外す必要がなく
なる。
【0026】以上詳述したように本実施の形態では、以
下に列記する効果が得られる。 (a)非解除位置にある解除レバー4に相当する位置に
貫通穴13aを設けるとともに、この貫通穴13aに挿
着するクリップ14を、解除レバー14が非解除位置に
あるとこれが妨げとなって挿着不能となるように長さ設
定したので、クリップ14の挿着状態さえ見れば、安全
装置2を解除したか否かを一目で判別することができ
る。そのため、安全装置2を解除したかが不安になって
それを確認するときや、安全装置2の解除の確認検査を
するときに、いちいちカバー9を取外さずに済む。
【0027】(b)クリップ14を解除位置にある解除
レバー4に当たらず、非解除位置にある解除レバー4に
当たるように長さ設定しただけなので、クリップ14を
単純形状で済ませ、その製造を比較的簡単にすることが
できる。また、クリップ14はその軸部14aが比較的
細く、貫通穴13aも小さく済ませられるので、クリッ
プ14を挿着した後の内装も見栄えがよい。
【0028】(c)従来技術で述べたようなガーニッシ
ュの裏面側に突起を設けたものは、解除レバーが非解除
位置にあってもガーニッシュが撓んで取付けられてしま
う虞れがあり、安全装置2の解除忘れが全く無いとは言
い切れなかった。しかし、本実施の形態では、ガーニッ
シュ13とは別部材のクリップ14を使用しているた
め、ガーニッシュ13の撓みに関係なく解除レバー4の
位置によってその挿着の可否が決まるため、安全装置2
の解除忘れがあれば確実にそれを発見することができ
る。
【0029】(d)例えば貫通穴13aを解除レバー4
のセット位置の確認用の覗き穴とし、クリップを単に穴
を目隠しするために装着するだけとしてもガーニッシュ
13を取り外さずに解除レバー4のセット位置の確認は
できるが、シートベルト巻取装置1は車室内の比較的低
い位置に取付けられるため、貫通穴13aを覗き込むと
きに低い姿勢を余儀なくされることになる。しかし、本
実施形態の取付構造によれば、クリップ14の挿着状態
を確認しさえすればよいので、低い作業姿勢を余儀なく
されることもない。
【0030】(e)クリップ14の挿着作業が解除レバ
ー4が非解除位置にセットされているかどうかの検査機
能を果たす。そのため、解除レバー4が解除位置にセッ
トされてしないことが分かれば、その取付け作業時に直
ぐに解除レバー4を解除位置にセットする対応ができ
る。
【0031】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次
のように構成することもできる。 (1)クリップの軸部形状は単なる棒状に限らず、解除
レバー4の解除位置と非解除位置での位置状態などに応
じて、解除レバー4が非解除位置にあるときには挿着で
きないような形状に適宜設定することができる。例えば
解除レバー4が非解除位置のときよりも解除位置のとき
の方がガーニッシュ13側に近接する機構の安全装置2
の場合、クリップの軸部を単に棒状としただけでは解除
位置でクリップを挿着できないことになってしまう。そ
こで、図4(a)に示すようにクリップ21の軸部21
aに、クリップ21を挿着する際に、解除位置(図4
(b)の実線位置)にある解除レバー4のみが挿通でき
る切り欠き21bを設けておき、解除位置にある解除レ
バー4が切り欠き21b内に挿通してクリップ21の挿
着の妨げにならないようにすれば、クリップ21を解除
レバー4が解除位置にあるときに挿着できるようにする
ことができる。また、クリップ21の軸部21aを、そ
の先端面の規制部21cが非解除位置にある解除レバー
4に当たって挿着できない長さに設定しておくことによ
り、クリップ21を解除レバー4が非解除位置にあると
きに挿着できないようにすることができる。なお、クリ
ップ21には貫通穴13aの内周面に形成された案内溝
に係合する案内突起(いずれも図示せず)が形成されて
おり、クリップ21の軸心回りの挿着向きは、この案内
溝と案内突起との係合により位置決められるようになっ
ている。
【0032】(2)図5に示すように、解除位置にセッ
トされた解除レバー4(同図の実線位置)を嵌め込み可
能な形状の抜取穴22をガーニッシュ13に形成してお
き、ガーニッシュ13を取付けた状態でその抜取穴22
に解除位置にセットされた解除レバー4がほぼガーニッ
シュ13の表面と面一に露出した状態で嵌め込まれる構
成としてもよい。この構成によっても、抜取穴22に解
除レバー4が露出状態に収まっているかどうかを見れば
一目で解除レバー4が解除位置にあるかどうかを判別で
きる。また、ガーニッシュ13は解除レバー4が非解除
位置(同図の二点鎖線位置)にあればこれが妨げとなっ
て取付けられない。なお、解除レバー4の操作方式が、
(1)で示したように解除レバー4が解除位置にあると
きにガーニッシュ13側により近接する機構の場合に
も、この構成は採用できる。また、解除レバー4の抜取
穴22からの露出部に、ガーニッシュ9と同系色の塗装
を施したり、同系色のテープを貼着しておけば見栄えも
よい。
【0033】(3)安全装置の解除部材は解除レバーに
限定されない。例えば解除ボタンであってもよい。解除
ボタンに前記実施形態や図5の構成を適用してもよい。 (4)解除レバー4が非解除位置から解除位置へセット
されるときにガーニッシュ13から離間する操作方式の
場合には、その変位差間に先端部が到達するようにクリ
ップの軸部長さを設定し、解除レバーが押し込まれた解
除時に限りクリップを挿着できるようにしてもよい。こ
の構成によっても、クリップの挿着状態を見れば、解除
レバー4が解除位置にセットされているかどうかが一目
で判別できる。また、解除部材が回動を伴わない単なる
押し込み方式の例えば解除ボタン等であれば、クリップ
を押し込むことにより非解除位置にある解除部材を解除
位置にセットする構成としてもよい。
【0034】(5)本発明を適用するシートベルト巻取
装置に備えられた安全装置の解除部材は解除時と非解除
時で位置変位すればよく、その操作方式は回動式、押し
込み式、スライド式、さらにこれらの方式の混合方式で
あってもよい。
【0035】(6)閉塞部材はクリップに限定されな
い。例えば穴の内壁に接触せず挿通されるだけの軸部を
有したカバーとしてもよい。またピンでもよい。前記実
施の形態から把握され、特許請求の範囲に記載されてい
ない発明を、その効果とともに以下に記載する。
【0036】(イ)請求項1に記載の発明において、前
記解除レバーは解除位置と非解除位置の二位置間を移動
する際に前記カバーと平行な面内を少なくとも変位する
ようになっており、前記カバーに前記穴を非解除位置に
ある前記解除レバーに相対して形成し、前記閉塞部材が
非解除位置にある前記解除レバーが妨げとなって前記穴
に嵌挿不能な長さに形成されている。この構成によれ
ば、解除レバーが解除位置と非解除位置の二位置間を移
動する際にカバーと平行な面内を少なくとも変位するよ
うに取付けられるシートベルト巻取装置であっても、閉
塞部材を長さ設定だけの簡単な構造とすることができ
る。
【0037】(ロ)請求項1に記載の発明において、前
記解除レバーは解除位置にセットされたときに、前記非
解除位置よりも前記カバーから遠ざかるように移動する
ようになっており、前記カバーに前記穴を非解除位置に
ある前記解除レバーに相対して形成し、前記閉塞部材
は、非解除位置にある前記解除レバーが妨げとなって前
記穴に嵌め込み不能な長さを有している。この構成によ
れば、解除レバーが解除位置のときより非解除位置のと
きの方がカバーから遠ざかるように移動するように取付
けられるシートベルト巻取装置であっても、閉塞部材を
長さ設定だけの簡単な構造とすることができる。
【0038】(ハ)請求項2に記載の発明において、前
記閉塞部材は前記穴への挿通部が棒状に形成されたクリ
ップである。この構成によれば、閉塞部材は穴への挿通
部が棒状に形成されたクリップであるため、単純形状で
製造が簡単で済むとともに、穴を小さくして見栄えをよ
くすることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、解除部材が解除位置にセットされていなけ
れば、解除部材が妨げとなって閉塞部材を穴に挿着する
ことができず、解除部材が解除位置にセットされていて
始めて閉塞部材を穴に挿着することができるような形態
に閉塞部材を形成したので、閉塞部材が穴に挿着されて
いるかどうかを見れば、カバーを取り外さなくても、解
除部材が解除位置にセットされているかどうかを一目で
確認することができる。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、閉塞部材
の長さ設定という比較的単純形態で閉塞部材を形成でき
るので、閉塞部材を比較的簡単に製造することができ
る。請求項3に記載の発明によれば、閉塞部材の穴への
挿着時に、解除位置にある解除部材を挿通する凹部と、
非解除位置にある解除部材に当たる規制部とを設けたの
で、解除部材が解除位置のときより非解除位置のときの
方が穴に近接して位置する安全装置であっても、閉塞部
材を解除部材が解除位置にあるときにしか挿着できない
ようにすることができる。
【0041】請求項4に記載の発明によれば、カバーに
解除部材が解除位置にあるときのみ露出するように解除
位置にある解除部材の形状に応じた形状を有する抜取穴
を設けたので、抜取穴に解除部材が露出しているかどう
かを見れば、カバーを取り外さなくても、解除部材が解
除位置にセットされているかどうかを一目で確認するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートベルト巻取装置の取付構造を示す分解斜
視図。
【図2】シートベルト巻取装置の斜視図。
【図3】クリップと解除レバーの位置関係を示す平断面
図。
【図4】別例の(a)はクリップの斜視図、(b)は取
付構造平断面図。
【図5】図4と異なる別例の取付構造の部分斜視図。
【図6】従来のシートベルト巻取装置の取付構造を示す
分解斜視図。
【符号の説明】
1…シートベルト巻取装置、2…安全装置、3…機械式
着火装置、4…解除部材としての解除レバー、5…車体
としての車体フレーム、6…、13…カバーとしてのガ
ーニッシュ、13a…穴としての貫通穴、14…閉塞部
材としてのクリップ、21…閉塞部材としてのクリッ
プ、21b…凹部としての切り欠き、21c…規制部、
22…抜取穴。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解除位置と非解除位置の二位置間を移動
    する解除部材を備えた安全装置を有する機械式着火装置
    付きのシートベルト巻取装置を車体に取付ける取付構造
    であって、前記車体に取付けられた前記シートベルト巻
    取装置を覆うように取付けられるカバーに対し前記解除
    部材と相対する位置に穴を設け、該穴を閉塞するための
    閉塞部材が、非解除位置にある前記解除部材が妨げとな
    って前記穴に挿着不能な形態に形成されているシートベ
    ルト巻取装置の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記穴は、非解除位置にある前記解除部
    材に相対する位置に前記カバーに形成されており、前記
    閉塞部材は、前記穴への挿着時に解除位置にある前記解
    除部材には当たらず、且つ非解除位置にある前記解除部
    材には当たる長さを有している請求項1に記載のシート
    ベルト巻取装置の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記閉塞部材は、前記穴への挿着時に解
    除位置にある前記解除部材に当たらないように該解除部
    材を挿通させる凹部と、非解除位置にある前記解除部材
    に当たって前記穴への挿着を阻止する規制部を有してい
    る請求項1に記載のシートベルト巻取装置の取付構造。
  4. 【請求項4】 解除位置と非解除位置の二位置間を移動
    する解除部材を備えた安全装置を有する機械式着火装置
    付きのシートベルト巻取装置を車体に取付ける取付構造
    であって、前記シートベルト巻取装置を覆うように取付
    けられるカバーには、解除位置にある前記解除部材が露
    出可能に該解除部材の形状に応じた形状に抜き取られた
    抜取穴が設けられているシートベルト巻取装置の取付構
    造。
JP7337375A 1995-12-25 1995-12-25 シートベルト巻取装置の取付構造 Pending JPH09175325A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7337375A JPH09175325A (ja) 1995-12-25 1995-12-25 シートベルト巻取装置の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7337375A JPH09175325A (ja) 1995-12-25 1995-12-25 シートベルト巻取装置の取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09175325A true JPH09175325A (ja) 1997-07-08

Family

ID=18308038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7337375A Pending JPH09175325A (ja) 1995-12-25 1995-12-25 シートベルト巻取装置の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09175325A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102009636A (zh) * 2010-11-26 2011-04-13 力帆实业(集团)股份有限公司 三点式安全带护罩

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102009636A (zh) * 2010-11-26 2011-04-13 力帆实业(集团)股份有限公司 三点式安全带护罩

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7201405B2 (en) Inertia-activated mechanism
EP2213532A2 (en) Key regulating device
JPH0992395A (ja) コネクタのロック構造
GB2276309A (en) Starting device and seat belt tightening apparatus
JP2755374B2 (ja) 自動車用エアバッグ装置
JPH084363Y2 (ja) エアバッグ安全装置
JPH09175325A (ja) シートベルト巻取装置の取付構造
CN107458344B (zh) 转向锁定装置
JPH06219233A (ja) ガスジェネレータ用機械式着火装置の自動解除安全装置
US5454322A (en) Shock detecting device
JPH081157Y2 (ja) エアバッグ安全装置
US5415099A (en) Mechanical ignition sensor
KR101781363B1 (ko) 차량용 후드래치
JPH05319209A (ja) プリローダ用センサーの安全装置
JPH0715459U (ja) 機械式ガス発生器起動装置の安全装置
KR0161635B1 (ko) 벨트 프리텐셔너 안전장치
JPH0692200A (ja) プリローダ用センサーの安全装置
KR0162182B1 (ko) 벨트 프리텐셔너의 안전장치
JPH10329645A (ja) プリテンショナー付きシートベルト装置の安全装置
JPH086669Y2 (ja) ステアリングホイールの取付構造
KR0140672Y1 (ko) 후드록 래치 브라켓의 스프링 탈락방지구조
JPH0717667U (ja) 起動装置
KR0161636B1 (ko) 시트 벨트 리트렉터의 장착구조
JP2001227206A (ja) 自動車のハンドル装置
JPH0577683A (ja) エアバツグドアのドアロツク構造