JPH09175119A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH09175119A JPH09175119A JP7343238A JP34323895A JPH09175119A JP H09175119 A JPH09175119 A JP H09175119A JP 7343238 A JP7343238 A JP 7343238A JP 34323895 A JP34323895 A JP 34323895A JP H09175119 A JPH09175119 A JP H09175119A
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- Japan
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- tire
- groove
- tread surface
- groove wall
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ハイドロプレーニング性能と騒音性能とを、長
期に亘ってバランス良く維持しうる空気入りタイヤを提
供する。 【解決手段】トレッド面2Aに、タイヤ赤道Cの両側で
タイヤ周方向にのび、かつ溝巾がタイヤ断面巾Wの1.
3%以上かつ10%以下の縦溝9を設けた空気入りタイ
ヤであって、前記縦溝9は、溝底側からトレッド表面に
のびるタイヤ赤道側の内の溝壁9iと、トレッド端側の
外の溝壁9oとが共にタイヤ軸方向外側に同じ向きに傾
くとともに、前記外の溝壁9oが、タイヤ子午断面のト
レッド表面輪郭線Vと120゜以上かつ145゜以下の
角度θ1で交差し、しかも前記内の溝壁9iが、前記ト
レッド表面輪郭線Vと交差する角度θ2を、(θ1−2
0゜)以上かつ(θ1+20゜)以下としたことを特徴
とする。
期に亘ってバランス良く維持しうる空気入りタイヤを提
供する。 【解決手段】トレッド面2Aに、タイヤ赤道Cの両側で
タイヤ周方向にのび、かつ溝巾がタイヤ断面巾Wの1.
3%以上かつ10%以下の縦溝9を設けた空気入りタイ
ヤであって、前記縦溝9は、溝底側からトレッド表面に
のびるタイヤ赤道側の内の溝壁9iと、トレッド端側の
外の溝壁9oとが共にタイヤ軸方向外側に同じ向きに傾
くとともに、前記外の溝壁9oが、タイヤ子午断面のト
レッド表面輪郭線Vと120゜以上かつ145゜以下の
角度θ1で交差し、しかも前記内の溝壁9iが、前記ト
レッド表面輪郭線Vと交差する角度θ2を、(θ1−2
0゜)以上かつ(θ1+20゜)以下としたことを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイドロプレーニ
ング性能と騒音性能とを、長期に亘ってバランス良く維
持しうる空気入りタイヤに関する。
ング性能と騒音性能とを、長期に亘ってバランス良く維
持しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車技術の発展に伴う車両の高
速化とともに自動車騒音も増し、その低下が望まれてい
る。自動車騒音になかでタイヤ騒音が占める割合は、一
般に、定常走行時で60〜70%、加速走行時でも10
〜30%と言われ、その値が近年増加しつつあり、特に
加速走行時においては車両全体から発する騒音エネルギ
ーが大であるため、タイヤの低騒音化が急務となる。
速化とともに自動車騒音も増し、その低下が望まれてい
る。自動車騒音になかでタイヤ騒音が占める割合は、一
般に、定常走行時で60〜70%、加速走行時でも10
〜30%と言われ、その値が近年増加しつつあり、特に
加速走行時においては車両全体から発する騒音エネルギ
ーが大であるため、タイヤの低騒音化が急務となる。
【0003】ここで、タイヤのトレッド面には、通常、
タイヤ周方向にのびる排水用の縦溝が複数本配置され、
水浸路面での走行性能であるハイドロプレーニング性能
(以下、単に「ハイドロ性能」という)を高めている。
そして、このハイドロ性能は、一般に、縦溝の溝容積に
比例して向上することが判明している。
タイヤ周方向にのびる排水用の縦溝が複数本配置され、
水浸路面での走行性能であるハイドロプレーニング性能
(以下、単に「ハイドロ性能」という)を高めている。
そして、このハイドロ性能は、一般に、縦溝の溝容積に
比例して向上することが判明している。
【0004】しかしながら、このような縦溝は、排水性
を高めるのに役立つ一方、接地時に路面との間で気柱管
を形成し、この気柱管内を空気が通過することによって
気柱共鳴を生じ騒音性能を低下させる原因になってい
る。又、このようなタイヤの騒音は、一般に、縦溝の溝
容積に比例して大きくなる。つまり、タイヤの騒音性能
は、溝容積が大きくなるにつれて低下する。
を高めるのに役立つ一方、接地時に路面との間で気柱管
を形成し、この気柱管内を空気が通過することによって
気柱共鳴を生じ騒音性能を低下させる原因になってい
る。又、このようなタイヤの騒音は、一般に、縦溝の溝
容積に比例して大きくなる。つまり、タイヤの騒音性能
は、溝容積が大きくなるにつれて低下する。
【0005】従来、このようなタイヤ騒音を抑制する手
段としては、縦溝の本数や溝容積などを減らす他、溝内
を通過する空気の流れを阻害する突起などを溝壁、溝底
に設けるものが提案されている。
段としては、縦溝の本数や溝容積などを減らす他、溝内
を通過する空気の流れを阻害する突起などを溝壁、溝底
に設けるものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイヤ
騒音を抑制するために上記の各方法を採用すると、溝容
積の減少により、ハイドロ性能が低下することは明らか
である。このように従来においては、相反するハイドロ
性能と騒音性能とを、要求されている個々のタイヤに応
じて、しかもタイヤ新品時の状態に着目して調整してい
るに過ぎない。
騒音を抑制するために上記の各方法を採用すると、溝容
積の減少により、ハイドロ性能が低下することは明らか
である。このように従来においては、相反するハイドロ
性能と騒音性能とを、要求されている個々のタイヤに応
じて、しかもタイヤ新品時の状態に着目して調整してい
るに過ぎない。
【0007】本発明者は、以上とは異なり、タイヤの摩
耗による縦溝溝容積の減少に着目して、タイヤが新品の
状態と、摩耗後の状態とでは、前記相反する2つの性能
のうち重要視すべき性能がそれそれ異なることを見い出
した。
耗による縦溝溝容積の減少に着目して、タイヤが新品の
状態と、摩耗後の状態とでは、前記相反する2つの性能
のうち重要視すべき性能がそれそれ異なることを見い出
した。
【0008】即ち、タイヤ新品時においては、トレッド
部の摩耗が無く縦溝の溝容積が摩耗時に相対して十分に
大きいため、ハイドロ性能よりはむしろ騒音性能を重視
して改善すべきであり、逆にタイヤの摩耗後には、溝容
積が新品時に相対して低下するため、騒音性能はタイヤ
新品時よりもむしろ向上していると考えられるから、ハ
イドロ性能を重視して向上させるべきであるとの知見を
得た。
部の摩耗が無く縦溝の溝容積が摩耗時に相対して十分に
大きいため、ハイドロ性能よりはむしろ騒音性能を重視
して改善すべきであり、逆にタイヤの摩耗後には、溝容
積が新品時に相対して低下するため、騒音性能はタイヤ
新品時よりもむしろ向上していると考えられるから、ハ
イドロ性能を重視して向上させるべきであるとの知見を
得た。
【0009】そこで本発明者は、図6に示すようなトレ
ッドパターンを用いて、タイヤ赤道Cを挟む2本の縦溝
d、dの間のタイヤ軸方向の距離Lを20mm〜100mm
の範囲で種々変化させた複数の試供タイヤ(サイズ21
5/50R16)について、ハイドロ性能と、騒音性能
とを調べた。又縦溝の溝巾aは8mm、横溝eの溝巾bは
3.0mm、溝深さは7.0mmで統一した。
ッドパターンを用いて、タイヤ赤道Cを挟む2本の縦溝
d、dの間のタイヤ軸方向の距離Lを20mm〜100mm
の範囲で種々変化させた複数の試供タイヤ(サイズ21
5/50R16)について、ハイドロ性能と、騒音性能
とを調べた。又縦溝の溝巾aは8mm、横溝eの溝巾bは
3.0mm、溝深さは7.0mmで統一した。
【0010】なおハイドロ性能は、ラテラルハイドロプ
レーニングテストにより行い、速度65〜85km/H
の範囲で前輪最大横Gを測定したが、テストの結果、図
7(A)に示す如く、前記距離Lが小さくなるほど、前
輪横Gが大きく性能が向上することが判明した。
レーニングテストにより行い、速度65〜85km/H
の範囲で前輪最大横Gを測定したが、テストの結果、図
7(A)に示す如く、前記距離Lが小さくなるほど、前
輪横Gが大きく性能が向上することが判明した。
【0011】又騒音性能は、速度50km/Hの惰行走
行時における通過騒音のOAの騒音レベルを指数化(数
値が大きいほど性能が優れる)したが、テストの結果、
図7(B)に示す如く、前記距離Lが大きいほど、騒音
レベルが小さく、性能が向上することが判明した。
行時における通過騒音のOAの騒音レベルを指数化(数
値が大きいほど性能が優れる)したが、テストの結果、
図7(B)に示す如く、前記距離Lが大きいほど、騒音
レベルが小さく、性能が向上することが判明した。
【0012】そして、この実験結果に基づけば、前記縦
溝間の距離Lは、前記ハイドロ性能と騒音性能とに密接
な関係があり、タイヤ新品時に騒音性能を重視して改善
するためには、前記距離Lを大きくするのが良く、逆
に、タイヤ摩耗後にハイドロ性能を重視して改善するた
めには、前記距離Lを小さくすれば良い。
溝間の距離Lは、前記ハイドロ性能と騒音性能とに密接
な関係があり、タイヤ新品時に騒音性能を重視して改善
するためには、前記距離Lを大きくするのが良く、逆
に、タイヤ摩耗後にハイドロ性能を重視して改善するた
めには、前記距離Lを小さくすれば良い。
【0013】本発明者は、以上の関係を満足させるべ
く、タイヤ赤道の両側に配された縦溝の断面形状におい
て、溝底側からトレッド表面にのびるタイヤ赤道側の内
の溝壁と、トレッド端側の外の溝壁とを共にタイヤ軸方
向外側に同じ向きに傾けることを基本として、タイヤが
摩耗するにつれて縦溝間の距離を小さくすることを見い
出し本発明を完成させた。
く、タイヤ赤道の両側に配された縦溝の断面形状におい
て、溝底側からトレッド表面にのびるタイヤ赤道側の内
の溝壁と、トレッド端側の外の溝壁とを共にタイヤ軸方
向外側に同じ向きに傾けることを基本として、タイヤが
摩耗するにつれて縦溝間の距離を小さくすることを見い
出し本発明を完成させた。
【0014】以上のように、本発明は、ハイドロ性能お
よび騒音性能が、タイヤの寿命中、長期に亘ってバラン
ス良く維持される空気入りタイヤ、とりわけ乗用車用空
気入りタイヤの提供を目的としている。
よび騒音性能が、タイヤの寿命中、長期に亘ってバラン
ス良く維持される空気入りタイヤ、とりわけ乗用車用空
気入りタイヤの提供を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の発明は、トレッド面に、少なくともタイヤ赤道の
両側でタイヤ周方向にのび、かつ溝巾Gwがタイヤ断面
巾Wの1.3%以上かつ10%以下の縦溝を設けた空気
入りタイヤであって、前記縦溝は、溝底の両側からトレ
ッド表面にのびるタイヤ赤道側の内の溝壁と、トレッド
端側の外の溝壁とが共にタイヤ軸方向外側に同じ向きに
傾くとともに、前記外の溝壁が、タイヤ子午断面のトレ
ッド表面輪郭線と120゜以上かつ145゜以下の角度
θ1で交差し、しかも前記内の溝壁が、前記トレッド表
面輪郭線と交差する角度θ2を、(θ1−20゜)以上
かつ(θ1+20゜)以下としたことを特徴とする空気
入りタイヤである。
記載の発明は、トレッド面に、少なくともタイヤ赤道の
両側でタイヤ周方向にのび、かつ溝巾Gwがタイヤ断面
巾Wの1.3%以上かつ10%以下の縦溝を設けた空気
入りタイヤであって、前記縦溝は、溝底の両側からトレ
ッド表面にのびるタイヤ赤道側の内の溝壁と、トレッド
端側の外の溝壁とが共にタイヤ軸方向外側に同じ向きに
傾くとともに、前記外の溝壁が、タイヤ子午断面のトレ
ッド表面輪郭線と120゜以上かつ145゜以下の角度
θ1で交差し、しかも前記内の溝壁が、前記トレッド表
面輪郭線と交差する角度θ2を、(θ1−20゜)以上
かつ(θ1+20゜)以下としたことを特徴とする空気
入りタイヤである。
【0016】又請求項2記載の発明では、前記縦溝は、
タイヤ赤道を中心とする左右対称位置に配され、しかも
トレッド表面を左右対称としたことを特徴としている。
タイヤ赤道を中心とする左右対称位置に配され、しかも
トレッド表面を左右対称としたことを特徴としている。
【0017】さらに請求項3記載の発明では、前記トレ
ッド面は、前記縦溝間にタイヤ周方向に連続するリブを
形成したことを特徴としている。
ッド面は、前記縦溝間にタイヤ周方向に連続するリブを
形成したことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1において、空気入りタイヤは、
トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4
のビードコア5の廻りで折り返されて係止されるカーカ
ス6と、このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部
2の内方に配されるベルト層7とを具え、本例では、J
ISに規定される偏平比を約0.6(タイヤサイズ19
5/60)とした乗用車用のタイヤを例示している。
に基づき説明する。図1において、空気入りタイヤは、
トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4
のビードコア5の廻りで折り返されて係止されるカーカ
ス6と、このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部
2の内方に配されるベルト層7とを具え、本例では、J
ISに規定される偏平比を約0.6(タイヤサイズ19
5/60)とした乗用車用のタイヤを例示している。
【0019】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したいわ
ゆるラジアル構造の1枚以上のカーカスプライからな
り、前記カーカスコードとしては、本例ではナイロン、
レーヨン若しくはポリエステル等の有機繊維コードを採
用しているが、必要に応じてスチールコードも採用しう
る。
ヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したいわ
ゆるラジアル構造の1枚以上のカーカスプライからな
り、前記カーカスコードとしては、本例ではナイロン、
レーヨン若しくはポリエステル等の有機繊維コードを採
用しているが、必要に応じてスチールコードも採用しう
る。
【0020】又前記ベルト層7は、ベルトコードをタイ
ヤ赤道Cに対して10゜〜35゜の角度で配列した1枚
以上、本例では内外2枚のベルトプライ7A、7Bから
形成され、各プライ7A、7Bのベルトコード互いに交
差するよう配置する。このベルトコードとして、本例で
はスチールコードを採用するが、レーヨン、芳香族ポリ
アミド等の高弾性有機繊維コードも適宜用いうる。
ヤ赤道Cに対して10゜〜35゜の角度で配列した1枚
以上、本例では内外2枚のベルトプライ7A、7Bから
形成され、各プライ7A、7Bのベルトコード互いに交
差するよう配置する。このベルトコードとして、本例で
はスチールコードを採用するが、レーヨン、芳香族ポリ
アミド等の高弾性有機繊維コードも適宜用いうる。
【0021】そして、空気入りタイヤは、トレッド面2
Aに、少なくともタイヤ赤道Cの両側でタイヤ周方向に
のびる縦溝9を設けており、本例ではタイヤ赤道Cを中
心とする左右対称位置に2本のみ配されてトレッド面2
Aを、左右対称としたものを示している。又この縦溝9
は、本例ではタイヤ周方向に連続してのび、縦溝9、9
間には、タイヤ周方向に連続するリブ10が形成され
る。
Aに、少なくともタイヤ赤道Cの両側でタイヤ周方向に
のびる縦溝9を設けており、本例ではタイヤ赤道Cを中
心とする左右対称位置に2本のみ配されてトレッド面2
Aを、左右対称としたものを示している。又この縦溝9
は、本例ではタイヤ周方向に連続してのび、縦溝9、9
間には、タイヤ周方向に連続するリブ10が形成され
る。
【0022】又、前記縦溝9は、本例ではタイヤ周方向
で連続しかつ直線状でのびる直線溝として形成されてい
るが、これ以外にも必要に応じて適宜屈曲し、又部分的
に途切れるものなども包含する。
で連続しかつ直線状でのびる直線溝として形成されてい
るが、これ以外にも必要に応じて適宜屈曲し、又部分的
に途切れるものなども包含する。
【0023】さらに縦溝9は、タイヤをJATMA、J
IS等の規格で定まる正規リムにリム組しかつ標準空気
圧を充填(以下、「正規状態」という)し、しかも無負
荷時において、図2に示す如く、トレッド表面にて測定
した溝溝Gwが、タイヤ断面巾Wに対して1.3〜10
%、好ましくは2〜8%、より好ましくは3mm以上かつ
15mm以下の範囲として、排水性を確保することが必要
である。
IS等の規格で定まる正規リムにリム組しかつ標準空気
圧を充填(以下、「正規状態」という)し、しかも無負
荷時において、図2に示す如く、トレッド表面にて測定
した溝溝Gwが、タイヤ断面巾Wに対して1.3〜10
%、好ましくは2〜8%、より好ましくは3mm以上かつ
15mm以下の範囲として、排水性を確保することが必要
である。
【0024】従って、排水性に寄与しないような溝巾1
mm程度のサイピングは、本明細書で言う縦溝9には含ま
れない。なお本実施形態では、縦溝9の溝巾Gwは、1
0mmとし、縦溝9のタイヤ半径方向の溝深さGdは、タ
イヤ周上で均一かつ約8mmとしている。
mm程度のサイピングは、本明細書で言う縦溝9には含ま
れない。なお本実施形態では、縦溝9の溝巾Gwは、1
0mmとし、縦溝9のタイヤ半径方向の溝深さGdは、タ
イヤ周上で均一かつ約8mmとしている。
【0025】そして、前記縦溝9は、図1、図2に示す
如く、溝底9A側、本例では溝底9Aの両側からトレッ
ド表面2Aに至ってのびるタイヤ赤道側の内の溝壁9i
と、トレッド端側の外の溝壁9oとが共にタイヤ軸方向
外側に同じ向きに傾くことを特徴の一つとしている。
如く、溝底9A側、本例では溝底9Aの両側からトレッ
ド表面2Aに至ってのびるタイヤ赤道側の内の溝壁9i
と、トレッド端側の外の溝壁9oとが共にタイヤ軸方向
外側に同じ向きに傾くことを特徴の一つとしている。
【0026】このように、縦溝9の内の溝壁9iと、ト
レッド端側の外の溝壁9oとを共にタイヤ軸方向外側に
同じ向きに傾けることにより、図1に示すように、タイ
ヤが新品時の縦溝間のタイヤ軸方向の距離Lが、摩耗す
ると(摩耗状態を仮想線で示す)距離L’に減少する作
用が得られる。
レッド端側の外の溝壁9oとを共にタイヤ軸方向外側に
同じ向きに傾けることにより、図1に示すように、タイ
ヤが新品時の縦溝間のタイヤ軸方向の距離Lが、摩耗す
ると(摩耗状態を仮想線で示す)距離L’に減少する作
用が得られる。
【0027】そして、この作用により、タイヤ摩耗後に
相対して溝容積が大きいタイヤの新品時には、前記距離
Lを大きく確保することができ、騒音性能を重視して向
上させることができる。
相対して溝容積が大きいタイヤの新品時には、前記距離
Lを大きく確保することができ、騒音性能を重視して向
上させることができる。
【0028】逆に、タイヤの摩耗が進むにつれ、新品時
に相対して溝容積が小さくなった場合には、前記距離L
を小さくすることができ、これによって、縦溝9の溝容
積の減少に基づくハイドロ性能の低下を補うことができ
る。従って、本発明の空気入りタイヤは、タイヤ摩耗後
においても、ハイドロ性能を新品時と同程度に維持ない
し向上することができる。
に相対して溝容積が小さくなった場合には、前記距離L
を小さくすることができ、これによって、縦溝9の溝容
積の減少に基づくハイドロ性能の低下を補うことができ
る。従って、本発明の空気入りタイヤは、タイヤ摩耗後
においても、ハイドロ性能を新品時と同程度に維持ない
し向上することができる。
【0029】なお、特開平7−117414号公報は、
縦溝の両溝壁をタイヤ赤道側へ同じ向きに傾けることを
開示している。又特公平3−69722号公報は、縦溝
の外の溝壁のみをタイヤ軸方向外側に傾けることを開示
している。しかしながら、これらのいずれにおいても、
トレッドの摩耗によって、縦溝間の前記距離Lを小さく
するという本発明の作用は得ることができない。
縦溝の両溝壁をタイヤ赤道側へ同じ向きに傾けることを
開示している。又特公平3−69722号公報は、縦溝
の外の溝壁のみをタイヤ軸方向外側に傾けることを開示
している。しかしながら、これらのいずれにおいても、
トレッドの摩耗によって、縦溝間の前記距離Lを小さく
するという本発明の作用は得ることができない。
【0030】次に、本実施形態では、図2に示したよう
に前記内、外の溝壁9i、9oと、トレッド表面とは、
それぞれ曲率半径が1〜4mm程度の小円弧12、12を
介することによって、表面でのゴムちぎれや欠け等を防
止している。
に前記内、外の溝壁9i、9oと、トレッド表面とは、
それぞれ曲率半径が1〜4mm程度の小円弧12、12を
介することによって、表面でのゴムちぎれや欠け等を防
止している。
【0031】なお、タイヤ新品時において、前記距離L
は、例えばトレッド接地巾の30〜50%、より好まし
くは30mm〜60mm程度を好ましく採用しうる。なお、
前記のように各溝壁9i、9oの外縁に小円弧12を設
けた場合、図2に示す如く、溝巾Gw、前記距離Lは、
各溝壁9i、9oの仮想延長線とトレッド表面輪郭線V
(後述)との交点を用いて定める。又「トレッド接地
巾」とは、正規状態に標準荷重を作用させた時のトレッ
ド接地端間の軸方向距離をいう。
は、例えばトレッド接地巾の30〜50%、より好まし
くは30mm〜60mm程度を好ましく採用しうる。なお、
前記のように各溝壁9i、9oの外縁に小円弧12を設
けた場合、図2に示す如く、溝巾Gw、前記距離Lは、
各溝壁9i、9oの仮想延長線とトレッド表面輪郭線V
(後述)との交点を用いて定める。又「トレッド接地
巾」とは、正規状態に標準荷重を作用させた時のトレッ
ド接地端間の軸方向距離をいう。
【0032】なお、以上のような作用を発揮するために
は、前記外の溝壁9oが、タイヤ子午断面のトレッド表
面輪郭線Vと120゜以上かつ145゜以下の角度θ1
で交差することが必要であり、さらに前記内の溝壁9i
が、前記トレッド表面輪郭線Vと交差する角度θ2は、
前記外の溝壁9iの角度θ1を用いて表せば、(θ1−
20゜)以上かつ(θ1+20゜)以下とすることが重
要である。
は、前記外の溝壁9oが、タイヤ子午断面のトレッド表
面輪郭線Vと120゜以上かつ145゜以下の角度θ1
で交差することが必要であり、さらに前記内の溝壁9i
が、前記トレッド表面輪郭線Vと交差する角度θ2は、
前記外の溝壁9iの角度θ1を用いて表せば、(θ1−
20゜)以上かつ(θ1+20゜)以下とすることが重
要である。
【0033】ここで、「トレッド表面輪郭線」とは、図
2に一点鎖線で示す如く、タイヤを正規リムにリム組み
しかつ標準空気圧を充填した無負荷状態において、タイ
ヤ子午断面のトレッド表面を滑らかに継ぐ仮想の曲線と
して定義し、又、前記溝壁9i、9oと、前記トレッド
表面輪郭線Vとがなす角度は、本例では交差角度のうち
大きい方を用いて表す。
2に一点鎖線で示す如く、タイヤを正規リムにリム組み
しかつ標準空気圧を充填した無負荷状態において、タイ
ヤ子午断面のトレッド表面を滑らかに継ぐ仮想の曲線と
して定義し、又、前記溝壁9i、9oと、前記トレッド
表面輪郭線Vとがなす角度は、本例では交差角度のうち
大きい方を用いて表す。
【0034】前記角度θ1が、120゜に満たないと、
摩耗時に、前記距離Lの減少度合いが小さいためにハイ
ドロ性能を十分に向上させることができず、又前記角度
θ1が145゜を越えると、トレッド部に偏摩耗を発生
させるなど、他の性能低下が著しいため、いずれも採用
することができない。なお好ましくは、前記角度θ1
は、125゜以上かつ140゜以下、さらに好ましくは
135゜であり、本例ではθ1=θ2=135゜に設定
しているが、これに限定するものではない。
摩耗時に、前記距離Lの減少度合いが小さいためにハイ
ドロ性能を十分に向上させることができず、又前記角度
θ1が145゜を越えると、トレッド部に偏摩耗を発生
させるなど、他の性能低下が著しいため、いずれも採用
することができない。なお好ましくは、前記角度θ1
は、125゜以上かつ140゜以下、さらに好ましくは
135゜であり、本例ではθ1=θ2=135゜に設定
しているが、これに限定するものではない。
【0035】なお、内、外の溝壁9i、9oをこのよう
に比較的大きな角度で傾けて配した縦溝9は、角度θ1
=θ2=90゜とした同一溝容積、同一溝巾の縦溝(断
面を図5に示す)よりも、溝断面の内法長さが大とな
る。ここで、溝内を通過する空気、即ち気柱共鳴を発生
させる空気に働く摩擦抵抗は、前記内法長さに比例して
大きくなるから、本例のような縦溝9は、溝巾、溝容積
が同一の図5の縦溝より気柱共鳴発生エネルギーを減じ
る効果がある点でも好ましい。
に比較的大きな角度で傾けて配した縦溝9は、角度θ1
=θ2=90゜とした同一溝容積、同一溝巾の縦溝(断
面を図5に示す)よりも、溝断面の内法長さが大とな
る。ここで、溝内を通過する空気、即ち気柱共鳴を発生
させる空気に働く摩擦抵抗は、前記内法長さに比例して
大きくなるから、本例のような縦溝9は、溝巾、溝容積
が同一の図5の縦溝より気柱共鳴発生エネルギーを減じ
る効果がある点でも好ましい。
【0036】図3には、縦溝9の他の実施形態を例示し
ている。図3(A)では、θ1とθ2とが異なるものを
示し、同(B)は、溝底9Aが円弧面13で形成されて
いる場合である。このような円弧面は、溝底9Aでのク
ラックの発生を防止しうる点で好ましい。
ている。図3(A)では、θ1とθ2とが異なるものを
示し、同(B)は、溝底9Aが円弧面13で形成されて
いる場合である。このような円弧面は、溝底9Aでのク
ラックの発生を防止しうる点で好ましい。
【0037】又図3(C)は、鋭角となる内の溝壁9i
とトレッド面2Aとの交差部分にのみ円弧14を介在さ
せたものを示しており、内の溝壁9iの外縁の鋭利な部
分を除去することにより、ゴムちぎれ、欠け等を防止し
うる点で好ましい。
とトレッド面2Aとの交差部分にのみ円弧14を介在さ
せたものを示しており、内の溝壁9iの外縁の鋭利な部
分を除去することにより、ゴムちぎれ、欠け等を防止し
うる点で好ましい。
【0038】図3(D)は、縦溝9のトレッド面2A、
内の溝壁9i、外の溝壁9o、および溝底とをすべて円
弧で連ねた例であり、クラック、ゴム掛けを防止し、し
かも成形時の離型が容易な点においても好ましい。
内の溝壁9i、外の溝壁9o、および溝底とをすべて円
弧で連ねた例であり、クラック、ゴム掛けを防止し、し
かも成形時の離型が容易な点においても好ましい。
【0039】図3(E)は、溝底9Aの近傍に、ほぼ垂
直でのびる垂直壁部11を形成するとともに、この垂直
壁部11に前記内、外の溝壁面9i、9oを設けること
によって、溝底近傍を補強した例を示している。なお、
このような場合には、前記垂直壁部11のタイヤ半径方
向高さhを溝深さGdの10〜40%、好ましくは20
〜30%として、少なくとも50%摩耗時には、この垂
直壁部11が出現しないようにすることが望ましい。な
お、前記(A)〜(E)に示したものは、適宜組みあせ
て用いることができる。
直でのびる垂直壁部11を形成するとともに、この垂直
壁部11に前記内、外の溝壁面9i、9oを設けること
によって、溝底近傍を補強した例を示している。なお、
このような場合には、前記垂直壁部11のタイヤ半径方
向高さhを溝深さGdの10〜40%、好ましくは20
〜30%として、少なくとも50%摩耗時には、この垂
直壁部11が出現しないようにすることが望ましい。な
お、前記(A)〜(E)に示したものは、適宜組みあせ
て用いることができる。
【0040】以上詳述したが、本発明の空気入りタイヤ
は、例えば、トレッド面に2Aに、縦溝9に交わる向き
にのびる多数の横溝、傾斜溝、サイピング等を適宜配す
ることができ、又縦溝の本数を3本以上としても良く、
さらに方向性パターンや、左右非対称パターンなど種々
の態様に用いうる。
は、例えば、トレッド面に2Aに、縦溝9に交わる向き
にのびる多数の横溝、傾斜溝、サイピング等を適宜配す
ることができ、又縦溝の本数を3本以上としても良く、
さらに方向性パターンや、左右非対称パターンなど種々
の態様に用いうる。
【0041】
【実施例】タイヤサイズが、215/50 R16であ
り、図4に示すトレッドパターンを用いるとともに、本
発明に従う図1、図2、表1に示した構造のラジアルタ
イヤ(実施例1〜4)および図4に示すトレッドパター
ンを用いるとともに、縦溝の断面形状を図5のようにし
た本発明外のラジアルタイヤ(従来例、比較例1〜2)
を試作し、タイヤ新品時と、縦溝の深さが半分になった
50%摩耗時とにおいて、それぞれハイドロ性能と騒音
性能を比較した。テストの方法は次の通りである。
り、図4に示すトレッドパターンを用いるとともに、本
発明に従う図1、図2、表1に示した構造のラジアルタ
イヤ(実施例1〜4)および図4に示すトレッドパター
ンを用いるとともに、縦溝の断面形状を図5のようにし
た本発明外のラジアルタイヤ(従来例、比較例1〜2)
を試作し、タイヤ新品時と、縦溝の深さが半分になった
50%摩耗時とにおいて、それぞれハイドロ性能と騒音
性能を比較した。テストの方法は次の通りである。
【0042】(1)通過騒音(車外騒音)テスト JASO/C/606に規定する実車惰行試験に準拠し
て、直線状のテストコース(アスファルト路面)を通過
速度50km/hで50mの距離を惰行走行させるととも
に、コースの中間点において走行中心線から側方に7.
5m、かつ路面から1.2mの位置に設置した定置マイ
クロフォンにより通過騒音の最大レベルdB(A)を測
定した。数値が小さいほど良好である。
て、直線状のテストコース(アスファルト路面)を通過
速度50km/hで50mの距離を惰行走行させるととも
に、コースの中間点において走行中心線から側方に7.
5m、かつ路面から1.2mの位置に設置した定置マイ
クロフォンにより通過騒音の最大レベルdB(A)を測
定した。数値が小さいほど良好である。
【0043】(2)ラテラル・ハイドロプレーニングテ
スト アスファルト路面に、水深5mm、長さ20mの水たまり
を設けた半径100mの旋回コース上を、速度を段階的
に増加させながら前記車両を進入させ、横加速度(横
G)を計測し、65〜85km/hの速度における前輪の
最大横Gを算出し、タイヤ新品時、50%摩耗時それぞ
れ従来例を100とする指数で表示している。数値が大
きい程良好である。テストの結果及びタイヤの仕様を表
1に示す。
スト アスファルト路面に、水深5mm、長さ20mの水たまり
を設けた半径100mの旋回コース上を、速度を段階的
に増加させながら前記車両を進入させ、横加速度(横
G)を計測し、65〜85km/hの速度における前輪の
最大横Gを算出し、タイヤ新品時、50%摩耗時それぞ
れ従来例を100とする指数で表示している。数値が大
きい程良好である。テストの結果及びタイヤの仕様を表
1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】テストの結果、実施例1では、タイヤ新品
時において距離L及び溝容積がともに等しい従来例と比
較すると、新品時、通過騒音を1.1dB(A)低減す
る一方、ハイドロ性能においては同等の性能である。
又、50%摩耗時においては、前記距離Lを減じたこと
により、騒音レベルを同程度に維持しながらも、ハイド
ロ性能を大きく向上していることが確認できた。
時において距離L及び溝容積がともに等しい従来例と比
較すると、新品時、通過騒音を1.1dB(A)低減す
る一方、ハイドロ性能においては同等の性能である。
又、50%摩耗時においては、前記距離Lを減じたこと
により、騒音レベルを同程度に維持しながらも、ハイド
ロ性能を大きく向上していることが確認できた。
【0046】次に、実施例1に対し距離Lを小さく設定
した実施例2では、新品時、ハイドロ性能に優れるが、
騒音性能に劣ることが確認できる。逆に実施例1に対し
距離Lを大きく設定した実施例3では、新品時、ハイド
ロ性能に劣るが騒音性能に優れることも確認できた。な
お実施例1に対し小円弧のRを大とし、溝容積を大きく
設定した実施例4では、新品時のみハイドロ性能が向上
していることが確認できる。
した実施例2では、新品時、ハイドロ性能に優れるが、
騒音性能に劣ることが確認できる。逆に実施例1に対し
距離Lを大きく設定した実施例3では、新品時、ハイド
ロ性能に劣るが騒音性能に優れることも確認できた。な
お実施例1に対し小円弧のRを大とし、溝容積を大きく
設定した実施例4では、新品時のみハイドロ性能が向上
していることが確認できる。
【0047】又縦溝9の各溝壁の角度θ1、θ2を大き
く設定し過ぎた比較例1では、50%摩耗時に偏摩耗が
生じたことにより、又角度θ1、θ2を小さく設定し過
ぎた比較例2では、前記距離Lの減少度合いが小さいた
めに、いずれも50%摩耗時にハイドロ性能と騒音性能
ともに向上する効果が小さいことも確認できる。
く設定し過ぎた比較例1では、50%摩耗時に偏摩耗が
生じたことにより、又角度θ1、θ2を小さく設定し過
ぎた比較例2では、前記距離Lの減少度合いが小さいた
めに、いずれも50%摩耗時にハイドロ性能と騒音性能
ともに向上する効果が小さいことも確認できる。
【0048】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りタイヤは、
摩耗によって縦溝の間の距離を減少させることができる
ので、ハイドロ性能および騒音性能が、タイヤの寿命
中、長期に亘ってバランス良く維持、向上することがで
きる。
摩耗によって縦溝の間の距離を減少させることができる
ので、ハイドロ性能および騒音性能が、タイヤの寿命
中、長期に亘ってバランス良く維持、向上することがで
きる。
【図1】本発明の実施形態を示すタイヤ子午断面図であ
る。
る。
【図2】縦溝の拡大断面図である。
【図3】(A)〜(E)は、本発明の他の実施形態を示
す部分断面図である。
す部分断面図である。
【図4】実施例のテストに用いたタイヤのトレッドパタ
ーンを示す展開図である。
ーンを示す展開図である。
【図5】従来例の縦溝の断面図である。
【図6】実験に用いたトレッドパターンを説明する展開
図である。
図である。
【図7】(A)は、距離Lと前輪横Gとの関係を示すグ
ラフ、(B)は、距離Lと騒音レベル(指数)との関係
を示すグラフ。
ラフ、(B)は、距離Lと騒音レベル(指数)との関係
を示すグラフ。
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 9 縦溝 9i 内の溝壁 9o 外の溝壁 9A 溝底 10 リブ
Claims (3)
- 【請求項1】トレッド面に、少なくともタイヤ赤道の両
側でタイヤ周方向にのび、かつ溝巾Gwがタイヤ断面巾
Wの1.3%以上かつ10%以下の縦溝を設けた空気入
りタイヤであって、 前記縦溝は、溝底側からトレッド表面にのびるタイヤ赤
道側の内の溝壁と、トレッド端側の外の溝壁とが共にタ
イヤ軸方向外側に同じ向きに傾くとともに、 前記外の溝壁が、タイヤ子午断面のトレッド表面輪郭線
と120゜以上かつ145゜以下の角度θ1で交差し、 しかも前記内の溝壁が、前記トレッド表面輪郭線と交差
する角度θ2を、(θ1−20゜)以上かつ(θ1+2
0゜)以下としたことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】前記縦溝は、タイヤ赤道を中心とする左右
対称位置に配され、しかもトレッド表面を左右対称とし
たことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】前記トレッド面は、前記縦溝間にタイヤ周
方向に連続するリブを形成したことを特徴とする請求項
1又は2記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7343238A JPH09175119A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7343238A JPH09175119A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09175119A true JPH09175119A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18359994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7343238A Pending JPH09175119A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09175119A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102294792B1 (ko) * | 2020-05-27 | 2021-08-30 | 넥센타이어 주식회사 | 타이어 횡수막현상 시험방법 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7343238A patent/JPH09175119A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102294792B1 (ko) * | 2020-05-27 | 2021-08-30 | 넥센타이어 주식회사 | 타이어 횡수막현상 시험방법 |
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