JPH09175106A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH09175106A JPH09175106A JP7342109A JP34210995A JPH09175106A JP H09175106 A JPH09175106 A JP H09175106A JP 7342109 A JP7342109 A JP 7342109A JP 34210995 A JP34210995 A JP 34210995A JP H09175106 A JPH09175106 A JP H09175106A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- tire
- cord
- staple
- pneumatic tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 操縦安定性と乗り心地性のバランスを高位に
保ちつつ、低転がり抵抗性を示すタイヤを効率良く提供
すること。 【解決手段】 一対のビード部および一対のサイドウォ
ール部と、両サイドウォール部間にトロイド状をなして
連なるトレッド部とからなり、これら各部をカーカスプ
ライにより補強し、トレッド部はベルトにより強化して
なる空気入タイヤにおいて、ゴム補強用にステープル状
の撚り構造を持つ有機繊維から成るコードを用いる。
保ちつつ、低転がり抵抗性を示すタイヤを効率良く提供
すること。 【解決手段】 一対のビード部および一対のサイドウォ
ール部と、両サイドウォール部間にトロイド状をなして
連なるトレッド部とからなり、これら各部をカーカスプ
ライにより補強し、トレッド部はベルトにより強化して
なる空気入タイヤにおいて、ゴム補強用にステープル状
の撚り構造を持つ有機繊維から成るコードを用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステープル状の撚
り構造を持つ有機繊維から成るコードを用いたことを特
徴とする空気入タイヤに関する。
り構造を持つ有機繊維から成るコードを用いたことを特
徴とする空気入タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、タイヤの耐久性、ユニフォミティ
ーの改良の必要から、乗用車用ラジアルタイヤのカーカ
スプライ層の繊維コードにはポリエステル繊維コードが
主に用いられている。さらに、最近では、従来以上に高
強度低収縮性のポリエチレンテレフタレート(以下、H
MLSーPETと略す)製の、フィラメント状の原糸に
適当な撚りをかけたコードを用い、ラジアルタイヤの操
縦安定性向上、ユニフォミティー向上を図っていてる。
ーの改良の必要から、乗用車用ラジアルタイヤのカーカ
スプライ層の繊維コードにはポリエステル繊維コードが
主に用いられている。さらに、最近では、従来以上に高
強度低収縮性のポリエチレンテレフタレート(以下、H
MLSーPETと略す)製の、フィラメント状の原糸に
適当な撚りをかけたコードを用い、ラジアルタイヤの操
縦安定性向上、ユニフォミティー向上を図っていてる。
【0003】特に、カーカスプライコードの熱収縮特性
は、タイヤ製造時(加硫時)に受ける高温(170〜1
80℃)下での、タイヤの変形と密接に関係しており、
熱収縮率が小さい物ほど、そのタイヤの真円性は高ま
り、ユニフォミティーは向上する傾向にあることが知ら
れている。
は、タイヤ製造時(加硫時)に受ける高温(170〜1
80℃)下での、タイヤの変形と密接に関係しており、
熱収縮率が小さい物ほど、そのタイヤの真円性は高ま
り、ユニフォミティーは向上する傾向にあることが知ら
れている。
【0004】又、省エネルギーの関係から、タイヤの燃
費を下げるため、低転がり抵抗性を示すタイヤが求めら
れており、従来はゴム組成物の配合を改良し、ヒステリ
シスロスを下げることによって、そのニーズに応えてき
た。
費を下げるため、低転がり抵抗性を示すタイヤが求めら
れており、従来はゴム組成物の配合を改良し、ヒステリ
シスロスを下げることによって、そのニーズに応えてき
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなH
MLSーPET製のコードをタイヤに用いるには、タイ
ヤ形状を比較的任意にコントロールするために熱安定化
加工において低弾性化処理する必要があり、その結果、
タイヤ製造時の不良が増大する、乗り心地性は良くなる
が、操縦安定性が低下する、ユニフォーミティが低下す
るなどの不具合がある。
MLSーPET製のコードをタイヤに用いるには、タイ
ヤ形状を比較的任意にコントロールするために熱安定化
加工において低弾性化処理する必要があり、その結果、
タイヤ製造時の不良が増大する、乗り心地性は良くなる
が、操縦安定性が低下する、ユニフォーミティが低下す
るなどの不具合がある。
【0006】さらに、ゴム組成物のヒステリシスロスを
下げることによる転がり抵抗性の向上には限界があり、
最近の厳しい要求に対応するためには、他のアプローチ
を併用する必要がある。
下げることによる転がり抵抗性の向上には限界があり、
最近の厳しい要求に対応するためには、他のアプローチ
を併用する必要がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、操縦安定性と乗
り心地性のバランスを高位に保ちつつ、低転がり抵抗性
を示すタイヤを効率良く提供することである。
り心地性のバランスを高位に保ちつつ、低転がり抵抗性
を示すタイヤを効率良く提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、一対の
ビードコアをトロイダル状に跨る少なくとも一層のカー
カスプライ層と、該カーカスプライ層のタイヤ半径方向
外側にベルト層と、該ベルト層の外周側にトレッドを有
する空気入タイヤにおいて、ゴム補強用に用いられたコ
ードを成す繊維が、ステープル状の撚り構造を持つ有機
繊維であることを特徴とする、空気入りタイヤである。
さらには、上記ステープル状の撚り構造を持つ有機繊維
がポリエステル系繊維であり,特にはポリエチレンテレ
フタレート(PET),ポリナフタレンテレフタレート
(PEN)である事が好ましく、さらに好ましいのはP
ETである。
ビードコアをトロイダル状に跨る少なくとも一層のカー
カスプライ層と、該カーカスプライ層のタイヤ半径方向
外側にベルト層と、該ベルト層の外周側にトレッドを有
する空気入タイヤにおいて、ゴム補強用に用いられたコ
ードを成す繊維が、ステープル状の撚り構造を持つ有機
繊維であることを特徴とする、空気入りタイヤである。
さらには、上記ステープル状の撚り構造を持つ有機繊維
がポリエステル系繊維であり,特にはポリエチレンテレ
フタレート(PET),ポリナフタレンテレフタレート
(PEN)である事が好ましく、さらに好ましいのはP
ETである。
【0009】本発明のタイヤは、ゴム補強用に用いられ
たコードを成す繊維が、ステープル状の撚り構造を持つ
有機繊維でなければならない。ステープル状の撚り構造
を持つ有機繊維をゴム補強用のコードを成す繊維として
用いると、熱安定化加工における低弾性化処理後のコー
ドの熱収縮性を極めて低く維持することができる。(通
常の連続フィラメント状のタイヤコードでは高弾性化処
理により高熱収縮性になってしまう。) その結果、ク
リスの発生を抑止し、タイヤ製造時の不良がなくなり、
操縦安定性と乗り心地性とのバランスがよく、低転がり
抵抗性を示すタイヤを得ることができる。ここで、ステ
ープル状の繊維とは、化学繊維よりなる長繊維であるフ
ィラメントをカットして適当な長さの短繊維にしたもの
であり、その長さおよび太さは、用途に応じて決められ
る。本発明のステープル状の繊維は、構成する繊維の長
さが50〜120mmのものが、製造面、力学物性から
好ましい。
たコードを成す繊維が、ステープル状の撚り構造を持つ
有機繊維でなければならない。ステープル状の撚り構造
を持つ有機繊維をゴム補強用のコードを成す繊維として
用いると、熱安定化加工における低弾性化処理後のコー
ドの熱収縮性を極めて低く維持することができる。(通
常の連続フィラメント状のタイヤコードでは高弾性化処
理により高熱収縮性になってしまう。) その結果、ク
リスの発生を抑止し、タイヤ製造時の不良がなくなり、
操縦安定性と乗り心地性とのバランスがよく、低転がり
抵抗性を示すタイヤを得ることができる。ここで、ステ
ープル状の繊維とは、化学繊維よりなる長繊維であるフ
ィラメントをカットして適当な長さの短繊維にしたもの
であり、その長さおよび太さは、用途に応じて決められ
る。本発明のステープル状の繊維は、構成する繊維の長
さが50〜120mmのものが、製造面、力学物性から
好ましい。
【0010】本願で用いるステープル状の撚り構造を持
つ有機繊維としては、レーヨン、セルロースアセテー
ト、ナイロン、ポリエステル、ビニロン、アラミドなど
の有機繊維のうちから選択した一種または複数種の混合
物が寸法安定性保持の点から好ましく、また、PET、
PENが強度が比較的高く、商業的にも入手し易すく、
さらに、操縦安定性がよいタイヤが得られるので最も好
適である。
つ有機繊維としては、レーヨン、セルロースアセテー
ト、ナイロン、ポリエステル、ビニロン、アラミドなど
の有機繊維のうちから選択した一種または複数種の混合
物が寸法安定性保持の点から好ましく、また、PET、
PENが強度が比較的高く、商業的にも入手し易すく、
さらに、操縦安定性がよいタイヤが得られるので最も好
適である。
【0011】ステープル状繊維は、たとえば、トウ状に
ひき揃えたフィラメント束を適当な長さに切断し,カー
ド工程を経て紐状としたのち,加撚することにより得る
ことができる。更に前述のコードを複数本束ね撚り合せ
ても良い。この際の撚り合せる方向は束ねる前のコード
の撚り方向に対して逆方向が好ましい。いずれにしても
トータルデニールが所望の範囲になるようにする。トー
タルデニールの設定は適用するタイヤの必要とするカー
カス強度により自由に選択できる。
ひき揃えたフィラメント束を適当な長さに切断し,カー
ド工程を経て紐状としたのち,加撚することにより得る
ことができる。更に前述のコードを複数本束ね撚り合せ
ても良い。この際の撚り合せる方向は束ねる前のコード
の撚り方向に対して逆方向が好ましい。いずれにしても
トータルデニールが所望の範囲になるようにする。トー
タルデニールの設定は適用するタイヤの必要とするカー
カス強度により自由に選択できる。
【0012】上述したステープル状繊維は、通常のコー
ド用のディップ液に浸して接着処理を施した。ディップ
液の調整方法は DuPont 社の処方 IPD-22 に従った。R
FLは、下記組成に調整した。 軟水 592.61重量部 レゾルシン 18.20 ホルマリン(37%) 26.90 水酸化ナトリウム(10%水溶液) 6.60 ビニルピリジンラテックス(注1) 175.65 スチレンーブタジエン共重合体ラテックス(注2) 180.04 合計 1000.00 (注1)日本合成ゴム(株)製ラテックス、商品名;JSR0650 (注2)日本合成ゴム(株)製ラテックス、商品名;JSR2108
ド用のディップ液に浸して接着処理を施した。ディップ
液の調整方法は DuPont 社の処方 IPD-22 に従った。R
FLは、下記組成に調整した。 軟水 592.61重量部 レゾルシン 18.20 ホルマリン(37%) 26.90 水酸化ナトリウム(10%水溶液) 6.60 ビニルピリジンラテックス(注1) 175.65 スチレンーブタジエン共重合体ラテックス(注2) 180.04 合計 1000.00 (注1)日本合成ゴム(株)製ラテックス、商品名;JSR0650 (注2)日本合成ゴム(株)製ラテックス、商品名;JSR2108
【0013】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明の主旨を越えないかぎり、本
実施例に限定されることはない。また、実施例中の部及
び%は、特に断らないかぎり、重量基準である。各種の
測定、評価は、下記の方法によった。
体的に説明するが、本発明の主旨を越えないかぎり、本
実施例に限定されることはない。また、実施例中の部及
び%は、特に断らないかぎり、重量基準である。各種の
測定、評価は、下記の方法によった。
【0014】(1)コードの強力 JIS1017に従い、求めた。
【0015】(2)コードの熱収縮率 あらかじめ177℃に保たれたオーブンの中でコードに
熱収縮率0.0333g/D負荷となるような重りをか
けて30分間放置してコードを熱収縮させその時点での
コードの長さを測定し、オーブンに入れる前即ち熱収縮
前のコードの長さと比べて短くなった分をオーブンに入
れる前のコード長さで除してコードの熱収縮率とした。
即ち、次のようにして求めた。 コードの 熱収縮率={( 熱収縮前の長さ−熱収縮後
の長さ)/ 熱収縮前の長さ}×100(%)
熱収縮率0.0333g/D負荷となるような重りをか
けて30分間放置してコードを熱収縮させその時点での
コードの長さを測定し、オーブンに入れる前即ち熱収縮
前のコードの長さと比べて短くなった分をオーブンに入
れる前のコード長さで除してコードの熱収縮率とした。
即ち、次のようにして求めた。 コードの 熱収縮率={( 熱収縮前の長さ−熱収縮後
の長さ)/ 熱収縮前の長さ}×100(%)
【0016】(3)コードの中間伸度 JISL1017に従い、室温(25±2℃)でオート
グラフにてコードを2.25g/Dの荷重で引っ張り、
この時点でのコードの長さを測定し、引っ張る前のコー
ドの長さと比べて長くなった分を引っ張る前のコードの
長さで除してコードの中間伸度とした。即ち、次のよう
にして求めた。 コードの中間伸度={(引張後の長さ−引張前の長さ)
/ 引張前の長さ}×100(%)
グラフにてコードを2.25g/Dの荷重で引っ張り、
この時点でのコードの長さを測定し、引っ張る前のコー
ドの長さと比べて長くなった分を引っ張る前のコードの
長さで除してコードの中間伸度とした。即ち、次のよう
にして求めた。 コードの中間伸度={(引張後の長さ−引張前の長さ)
/ 引張前の長さ}×100(%)
【0017】(4)タイヤのユニフォミティ 自動車規格JASO C 607の「自動車用タイヤの
ユニフォミティー試験方法」によって測定した。なお、
評価はRFV値が5.0kg以上で「不可」、5.0k
g未満で未満で「普通」、3.0kg以下で「極めて
良」とした。すなわち、RFV値が小さい方がタイヤ駆
動時のブレや振動がなく、特に、5.0kg以下の場合
は体感性も良好である。
ユニフォミティー試験方法」によって測定した。なお、
評価はRFV値が5.0kg以上で「不可」、5.0k
g未満で未満で「普通」、3.0kg以下で「極めて
良」とした。すなわち、RFV値が小さい方がタイヤ駆
動時のブレや振動がなく、特に、5.0kg以下の場合
は体感性も良好である。
【0018】(5)タイヤのサイド凹凸 タイヤを25±2 ℃の室内で内圧2.0kg/cm2
に調整し24時間放置した後、タイヤ内圧を2.0kg
/cm2 に再調整した後に、表面粗さ計を用いてサイド
ウォール部の径方向最大幅位置でタイヤ周方向全周にわ
たり表面の凹凸を測定した。この測定値が0.5mm以
上となると目視でも充分サイド凹凸が認められ外観上問
題となる。従って、外観性評価は測定値が0.5mm
以上の場合を悪、0.49〜0.45mmの場合を普、
0.44mm以下の場合を良とした。
に調整し24時間放置した後、タイヤ内圧を2.0kg
/cm2 に再調整した後に、表面粗さ計を用いてサイド
ウォール部の径方向最大幅位置でタイヤ周方向全周にわ
たり表面の凹凸を測定した。この測定値が0.5mm以
上となると目視でも充分サイド凹凸が認められ外観上問
題となる。従って、外観性評価は測定値が0.5mm
以上の場合を悪、0.49〜0.45mmの場合を普、
0.44mm以下の場合を良とした。
【0019】(6)タイヤのドラム耐久性 ドラム表面が平滑な鋼性で、かつ直径が1.707mで
あるドラム試験機を使用して、周辺温度を30±3℃に
制御し、リムサイズ5.5Jー14、試験内圧3.0k
g/cm2 、荷重1230kgの条件にて故障発生時ま
で、または、10、000kmまで走行させた。過去の
実績より、10、000kmを完走しない場合には、市
場で問題になる可能性がある。10、000完走した場
合を100とし、故障が発生した場合の走行距離を指数
で表わした。
あるドラム試験機を使用して、周辺温度を30±3℃に
制御し、リムサイズ5.5Jー14、試験内圧3.0k
g/cm2 、荷重1230kgの条件にて故障発生時ま
で、または、10、000kmまで走行させた。過去の
実績より、10、000kmを完走しない場合には、市
場で問題になる可能性がある。10、000完走した場
合を100とし、故障が発生した場合の走行距離を指数
で表わした。
【0020】(7)タイヤのコード出 表面粗さ計を用いてタイヤ内面のショルダー部の位置,
詳しくはベルト端よりタイヤ内表面に対し垂直に位置す
る内表面部分をタイヤ周方向全周にわたり表面の凹凸を
測定した。この測定値が0.5mm以上となると目視で
も充分凹凸が認められる。従って、評価は測定値が0.
5mm 以上の場合を悪、0.49〜0.45mmの場
合を普、0.44mm以下の場合を良とした。
詳しくはベルト端よりタイヤ内表面に対し垂直に位置す
る内表面部分をタイヤ周方向全周にわたり表面の凹凸を
測定した。この測定値が0.5mm以上となると目視で
も充分凹凸が認められる。従って、評価は測定値が0.
5mm 以上の場合を悪、0.49〜0.45mmの場
合を普、0.44mm以下の場合を良とした。
【0021】試験タイヤを順次車に装着し、60〜20
0km/hの速度で専門のドライバー2名によりテスト
コースを走行する実車フィーリングテストを行い、タイ
ヤの操縦安定性と振動乗り心地性の性を評価した。
0km/hの速度で専門のドライバー2名によりテスト
コースを走行する実車フィーリングテストを行い、タイ
ヤの操縦安定性と振動乗り心地性の性を評価した。
【0022】(8)タイヤ操縦安定性能評価法 2名のドライバーが前記実車フィーリングテスト時に直
進安定性、旋回安定性、剛性感、ハンドリング等の項目
について、1〜10点の評点をつけ各項目及び2名のド
ライバーによる評点を平均してタイヤ操縦安定性の評点
とした。
進安定性、旋回安定性、剛性感、ハンドリング等の項目
について、1〜10点の評点をつけ各項目及び2名のド
ライバーによる評点を平均してタイヤ操縦安定性の評点
とした。
【0023】(9)タイヤ振動乗り心地性能評価法 2名のドライバーが前記実車フィーリングテスト時に振
動乗り心地性について、1〜10点の評点をつけ2名の
ドライバーによる評点を平均してタイヤ振動乗り心地性
の評点とした。
動乗り心地性について、1〜10点の評点をつけ2名の
ドライバーによる評点を平均してタイヤ振動乗り心地性
の評点とした。
【0024】ゴム補強用コードの製造 ステープル状繊維から成るコードは、トウ状にひき揃え
たフィラメント束を長さ50〜120mmの範囲で一定
長に切断し,カード工程を経て紐状としたのち,撚り係
数0.3〜0.5の範囲に加撚することにより得た。
たフィラメント束を長さ50〜120mmの範囲で一定
長に切断し,カード工程を経て紐状としたのち,撚り係
数0.3〜0.5の範囲に加撚することにより得た。
【0025】表1に従って種々のタイヤを作成し、通常
の方法で加硫して、試験タイヤを得た。評価結果を表1
に示す。
の方法で加硫して、試験タイヤを得た。評価結果を表1
に示す。
【0026】
【表1】
【0027】比較例1〜4は各々、PET連続フィラメ
ントを用いた例、実施例1〜3、5は、PETステープ
ルコードを用いた例、実施例4は、PENステイプルコ
ードを用いた例である。コードの撚り構造は、実施例
1、2、4、5では片撚り、実施例3では双撚り、比較
例はすべて双撚りであり、コードの強力が同じレベルに
なるようにコードゲージを調節してある。比較例1と実
施例1、比較例2と実施例2を比べると、インナーライ
ナーの厚みを同じにした場合、ステープル状の繊維から
成るコードを用いたタイヤの方が、連続フィラメントか
ら成るコードを用いたタイヤよりも性能がよいことがわ
かる。また、比較例1と2、実施例1と2は同じコード
を用いてインナーライナーの厚みを変えている。実施例
では、インナーライナーを薄くしても、タイヤの性能は
悪化しないことがわかる。以上より、コードの材質、タ
イヤのサイズを変えても、ステープル状の繊維より成る
コードを用いた実施例タイヤの方が、連続フィラメント
をより成るコードを用いた従来タイヤよりもよい性能を
示すことがわかる。
ントを用いた例、実施例1〜3、5は、PETステープ
ルコードを用いた例、実施例4は、PENステイプルコ
ードを用いた例である。コードの撚り構造は、実施例
1、2、4、5では片撚り、実施例3では双撚り、比較
例はすべて双撚りであり、コードの強力が同じレベルに
なるようにコードゲージを調節してある。比較例1と実
施例1、比較例2と実施例2を比べると、インナーライ
ナーの厚みを同じにした場合、ステープル状の繊維から
成るコードを用いたタイヤの方が、連続フィラメントか
ら成るコードを用いたタイヤよりも性能がよいことがわ
かる。また、比較例1と2、実施例1と2は同じコード
を用いてインナーライナーの厚みを変えている。実施例
では、インナーライナーを薄くしても、タイヤの性能は
悪化しないことがわかる。以上より、コードの材質、タ
イヤのサイズを変えても、ステープル状の繊維より成る
コードを用いた実施例タイヤの方が、連続フィラメント
をより成るコードを用いた従来タイヤよりもよい性能を
示すことがわかる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、タイヤの補強用のコー
ドを成す繊維が、ステープル状の撚り構造を持つ有機繊
維からなるため、個々のフィラメントの収縮がコード全
体としての長さ方向の収縮に及ぼす影響は少なく、その
結果、弾性率を下げることなく極めて熱収縮性の安定な
糸が得られ、タイヤの操縦安定性、乗り心地性のバラン
スを高位に保つことができる。また、通常のコードのよ
うにカーカスゴムからのコード出が起こることがないの
で、インナーライナーを薄くすることができるため、タ
イヤが軽量化され、その結果、低転がり抵抗性を示すタ
イヤを効率よく製造することができる。
ドを成す繊維が、ステープル状の撚り構造を持つ有機繊
維からなるため、個々のフィラメントの収縮がコード全
体としての長さ方向の収縮に及ぼす影響は少なく、その
結果、弾性率を下げることなく極めて熱収縮性の安定な
糸が得られ、タイヤの操縦安定性、乗り心地性のバラン
スを高位に保つことができる。また、通常のコードのよ
うにカーカスゴムからのコード出が起こることがないの
で、インナーライナーを薄くすることができるため、タ
イヤが軽量化され、その結果、低転がり抵抗性を示すタ
イヤを効率よく製造することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 一対のビードコアをトロイダル状に跨る
少なくとも一層のカーカスプライ層と、該カーカスプラ
イ層のタイヤ半径方向外側にベルト層と、該ベルト層の
外周側にトレッドを有する空気入タイヤにおいて、ゴム
補強用に用いられるコードを成す繊維が、ステープル状
の撚り構造を持つ有機繊維であることを特徴とする、空
気入りタイヤ。 - 【請求項2】 ステープル状の撚り構造を持つ有機繊維
がポリエステル系繊維である特許請求項一に記載の空気
入タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7342109A JPH09175106A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7342109A JPH09175106A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09175106A true JPH09175106A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18351224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7342109A Pending JPH09175106A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09175106A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008001168A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2010089680A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2011011594A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7342109A patent/JPH09175106A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008001168A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2010089680A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2011011594A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
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