JPH09172788A - 放電電流供給方法および放電電流供給装置 - Google Patents
放電電流供給方法および放電電流供給装置Info
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- JPH09172788A JPH09172788A JP24152296A JP24152296A JPH09172788A JP H09172788 A JPH09172788 A JP H09172788A JP 24152296 A JP24152296 A JP 24152296A JP 24152296 A JP24152296 A JP 24152296A JP H09172788 A JPH09172788 A JP H09172788A
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Abstract
易に放電を開始させることができる放電電流供給方法お
よび装置を提供する。 【解決手段】 放電電極3は、最初、放電開始前の高イ
ンピーダンス状態にある。交流電源5の周波数を、イン
ダクタンス要素6とキャパシタンス要素7の直列共振周
波数f1 またはこの近傍に設定し、交流電圧を供給する
と、交流電圧発生部1の出力端子には、大きな直列共振
電圧が発生する。この共振電圧は、コンデンサ2と放電
電極3の直列接続回路により分圧されて、放電電極3に
印加され、絶縁破壊を発生させ放電が開始される。
Description
状態の負荷、例えば、放電電極間に放電を開始させ放電
電流を供給する放電電流供給方法,放電電流供給装置、
および、これらを用いた光ファイバ融着接続装置に関す
るものである。光ファイバ融着接続に限らず、集塵装
置、静電塗装、放電管など、負荷に高電圧をかけて放電
させるものなどに用いることができる。
が必要である。しかし、一旦絶縁破壊を発生させ放電が
開始された後の持続放電においては、交流放電のサイク
ルごとの放電開始電圧および放電維持電圧が低くなる。
従来においては、最初の放電開始に必要な数10kVの
高電圧を得るため、昇圧トランスの2次側に直流高電圧
発生回路を接続し、放電電極間の電圧を徐々に昇圧し高
電圧を得ていた。このような従来技術は、信学技報、C
S80−188(1980)、加島宜雄、二瓶文博、
「高周波トリガ方式による光ファイバの融着接続」、
p.67−72,特公昭61−22555号公報,特公
昭62−40948号公報,特公平2−5000号公報
等で知られている。
図17は、図16に示した直流高電圧発生回路図の一例
を示す回路図である。図18は、放電電極間の電圧波形
および放電電流波形の概要を表わす波形図である。図
中、2はコンデンサ、3は放電電極、20は直流電源、
22はトランス、24,25はスイッチングトランジス
タ、26,27はダイオード、80は直流高電圧発生回
路、81は充電用高抵抗、91,92はダイオード、9
3はコンデンサ、100は放電電極間の電圧波形、10
1は放電電流波形である。
ンジスタ24,25のエミッタ端子とトランス22の1
次側センタタップとの間に接続される。両トランジスタ
24,25の各コレクタ端子は、それぞれトランス22
の1次側両端の端子に接続される。両トランジスタ2
4,25のコレクタ,エミッタ端子間には、それぞれダ
イオード26,27が逆並列接続される。トランス22
の2次側の端子には、コンデンサ2を介して放電電極3
が接続されるとともに、直流高電圧発生回路80も接続
される。この直流高電圧発生回路80には、充電用高抵
抗81の一方の端子が接続され、充電用高抵抗81の他
方の端子は、コンデンサ2と放電電極3の接続点に接続
される。両トランジスタ24,25の各ベース端子に
は、図示しない駆動用のドライバが接続される。
zの範囲の周波数、例えば、20kHz相当の高周波で
スイッチングトランジスタ24,25を交互にオンオフ
させると、トランス22の2次側に交流電圧が発生す
る。放電電極3は、放電開始前の高インピーダンス状態
にあるから、放電電流は流れない。しかし、この間、直
流高電圧発生回路80は、交流電圧を入力し、充電用高
抵抗81を介してコンデンサ2の両端に直流電圧を印加
し、コンデンサ2に微小電流を流し、10〜数十サイク
ルの期間にわたってコンデンサ2を充電する。このと
き、図18の放電電極間の電圧波形100は階段状に上
昇する。
流器が用いられている。上述した特公昭62−4094
8号公報の第4図には、図17に示すような直流高電圧
発生回路の具体回路が記載されている。図16に示した
トランス22の2次側における一方の端子とコンデンサ
2との接続点にダイオード91のアノード端子を接続
し、このカソード端子にコンデンサ93の一方の端子と
ダイオード92のアノード端子を接続し、このコンデン
サ93の他方の端子を図16に示したトランス22の2
次側の他方の端子に接続し、さらにダイオード92のカ
ソード端子を図16に示した充電用高抵抗81に接続し
た回路である。
の2次側出力電圧とコンデンサ2の充電電圧との和が放
電電極3間のトリガ電圧、すなわち、最初の放電開始電
圧を超えると、図18の放電電極間の電圧波形100の
ように絶縁破壊を発生させ放電が開始し、放電電極3間
に気体放電が生じ、図18の放電電流波形101のよう
に放電電流が流れ始める。放電が一旦開始されると、最
初の放電開始電圧よりもかなり低い電圧で交流電圧の半
サイクルごとに放電が行なわれる。このとき、トランス
22の漏れインダクタンス成分とコンデンサ2の直列回
路を介し、トランス22から直列共振電流が流れる。
装置に用いる場合には、放電電極3間の気中放電により
発生したエネルギーで光ファイバの融着接続をする。放
電電流の設定値を調整し、例えば、光ファイバの被覆材
を除去する際には、放電電流を小さくして比較的低い温
度で加熱し、融着接続をする際には、放電電流を大きく
して比較的高い温度で加熱することが可能となる。
では、放電を開始させるために直流高電圧発生回路80
を必要としており、放電回路自体が複雑で大きくなると
いう問題があった。
て、上述した論文には、パルス幅制御とドロッパー方式
による制御を行なった旨の記載がある。一方、上述した
特公昭62−40948号公報には、スイッチングトラ
ンジスタの導通期間を変えることにより放電電流を調整
し、放電電流の積分値に基づいてフィードバックをか
け、導通期間を制御することにより放電電流を安定化さ
せることが記載されている。
よびこの安定化をすることがむずかしいという問題があ
った。また、DC−DCコンバータを用いるものでは、
コンバータ用のトランスが必要となるなど、部品点数が
多くなり、装置規模が大きくなるという問題があった。
情に鑑みてなされたもので、絶縁破壊を発生させ放電を
開始させるための手段が簡単で小規模に構成できる放電
電流供給方法,放電電流供給装置、および、これらを用
いた光ファイバ融着接続装置を提供することを目的とす
るものである。
おいては、交流電圧発生部の出力をコンデンサを介して
放電電極に供給する放電電流供給方法において、交流電
圧の周波数が前記交流電圧発生部内の直列共振周波数ま
たはこの近傍にあるときに絶縁破壊を発生させ放電が開
始されることを特徴とするものである。
1に記載の放電電流供給方法において、放電開始後に前
記交流電圧の周波数を変えることにより放電電流を制御
することを特徴とするものである。
2に記載の放電電流供給方法において、前記交流電圧発
生部は、直流電源を駆動パルスによりスイッチングして
交流電圧を発生させ、前記駆動パルスの駆動周波数を変
えることにより放電電流の制御をすることを特徴とする
ものである。
1ないし3のいずれか1項に記載の放電電流供給方法に
おいて、前記交流電圧発生部は、直流電源を駆動パルス
によりスイッチングして交流電圧を発生させ、前記駆動
パルスのパルス幅を変えることにより放電電流の制御を
することを特徴とするものである。
1ないし4のいずれか1項に記載の放電電流供給方法に
おいて、前記交流電圧発生部の出力をクランプして高イ
ンピーダンス状態の前記放電電極に供給することを特徴
とするものである。
1ないし4のいずれか1項に記載の放電電流供給方法に
おいて、前記交流電圧発生部の出力を高抵抗を介して高
インピーダンス状態の前記放電電極に供給することを特
徴とするものである。
1ないし6のいずれか1項に記載の放電電流供給方法に
おいて、前記交流電圧発生部の出力を前記コンデンサを
介して抵抗が直列に接続された前記放電電極に供給し、
前記抵抗の抵抗値を変えることにより前記放電電極から
みた回路の内部インピーダンスを変化させることを特徴
とするものである。
1ないし7のいずれか1項に記載の放電電流供給方法に
おいて、前記交流電圧の周波数を前記直列共振周波数ま
たはこの近傍に設定することにより前記絶縁破壊を発生
させ前記放電が開始されることを特徴とするものであ
る。
1ないし7のいずれか1項に放電電流供給方法におい
て、前記交流電圧の周波数を前記直列共振周波数に接近
するように変化させることにより前記絶縁破壊を発生さ
せ前記放電が開始されることを特徴とするものである。
項9に記載の放電電流供給方法において、前記交流電圧
の周波数を前記直列共振周波数よりも高い周波数から前
記直列共振周波数に接近するように変化させることによ
り前記絶縁破壊を発生させ前記放電が開始されることを
特徴とするものである。
電圧発生部の出力がコンデンサを介して放電電極に接続
される放電電流供給装置において、交流電圧の周波数が
前記交流電圧発生部内の直列共振周波数またはこの近傍
にあるときに絶縁破壊を発生させ放電が開始されること
を特徴とするものである。
項11に記載の放電電流供給装置において、放電開始後
に前記交流電圧の周波数を変えることにより放電電流を
制御する制御部を有することを特徴とするものである。
項12に記載の放電電流供給装置において、前記交流電
圧発生部は、直流電源を駆動パルスによりスイッチング
して交流電圧を発生させるものであり、前記制御部は、
前記駆動パルスの駆動周波数を変えることにより放電電
流を制御することを特徴とするものである。
項11ないし13のいずれか1項に記載の放電電流供給
装置において、前記交流電圧発生部は、直流電源を駆動
パルスによりスイッチングして交流電圧を発生させるも
のであり、前記制御部は、前記駆動パルスのパルス幅を
変えることにより放電電流の制御をすることを特徴とす
るものである。
項11ないし14のいずれか1項に記載の放電電流供給
装置において、前記交流電圧発生部の出力をクランプし
て高インピーダンス状態の前記放電電極に供給する手段
を有することを特徴とするものである。
項15に記載の放電電流供給装置において、前記放電電
極と並列に単方向性導通回路が接続されることを特徴と
するものである。
項16に記載の放電電流供給装置において、前記単方向
性導通回路は、ダイオードと抵抗器の直列接続回路を有
することを特徴とするものである。
項11ないし14のいずれか1項に記載の放電電流供給
装置において、前記コンデンサに高抵抗のバイパス抵抗
が並列接続されることを特徴とするものである。
項18に記載の放電電流供給装置において、放電開始後
に前記バイパス抵抗を前記コンデンサの少なくとも一方
の端子から切り離す手段を有することを特徴とするもの
である。
項11ないし19のいずれか1項に記載の放電電流供給
装置において、前記交流電圧発生部は、昇圧トランスを
有することを特徴とするものである。
項11ないし20のいずれか1項に記載の放電電流供給
装置において、交流電圧発生部の出力が前記コンデンサ
を介して抵抗が直列に接続された前記放電電極に接続さ
れ、前記抵抗の抵抗値が可変であることにより前記放電
電極からみた回路の内部インピーダンスが変化すること
を特徴とするものである。
項21に記載の放電電流供給装置において、前記抵抗
は、1または複数の抵抗からなり、少なくとも1つの前
記抵抗の両端にオンオフスイッチ手段が接続されること
を特徴とするものである。
項11ないし22のいずれか1項に記載の放電電流供給
装置において、前記交流電圧の周波数が前記直列共振周
波数またはこの近傍に設定されることにより前記絶縁破
壊を発生させ前記放電が開始されることを特徴とするも
のである。
項11ないし22のいずれか1項記載の放電電流供給装
置において、前記交流電圧の周波数が前記直列共振周波
数に接近するように変化することにより前記絶縁破壊を
発生させ前記放電が開始されることを特徴とするもので
ある。
項24に記載の放電電流供給装置において、前記交流電
圧の周波数が前記直列共振周波数よりも高い周波数から
前記直列共振周波数に接近するように変化することによ
り前記絶縁破壊を発生させ前記放電が開始されることを
特徴とするものである。
電極間に発生させた気中放電により光ファイバを融着接
続する光ファイバ融着接続装置において、請求項11な
いし23のいずれか1項に記載の放電電流供給装置を有
することを特徴とするものである。
電極間に発生させた気中放電により光ファイバを融着接
続する光ファイバ融着接続装置において、請求項24ま
たは25に記載の放電電流供給装置を有することを特徴
とするものである。
波数が交流電圧発生部内の直列共振周波数またはこの近
傍にあるときに絶縁破壊を発生させ放電が開始されるこ
とから、複雑な構成を付加する必要がなく、簡単な構成
で容易に放電を開始させることができる。無負荷時の共
振周波数で放電を開始するため、放電開始状態が安定す
る。
後に交流電圧の周波数を変えることにより放電電流を制
御することから、また、請求項3に記載の発明によれ
ば、交流電圧発生部は、直流電源を駆動パルスによりス
イッチングして交流電圧を発生させ、駆動パルスの駆動
周波数を変えることにより放電電流の制御をすることか
ら、また、請求項4に記載の発明によれば、交流電圧発
生部は、直流電源を駆動パルスによりスイッチングして
交流電圧を発生させ、駆動パルスのパルス幅を変えるこ
とにより放電電流の制御をすることから、電源の入力電
圧許容範囲および放電電流の設定可能範囲が広くなる。
発生部の出力をクランプして高インピーダンス状態の放
電電極に供給することから、交流電圧発生部内の電源電
圧が比較的低くても放電を開始させることができる。
発生部の出力を高抵抗を介して高インピーダンス状態の
放電電極に供給することから、交流電圧発生部内の電源
電圧が比較的低くても放電を開始させることができる。
発生部の出力をコンデンサを介して抵抗が直列に接続さ
れた放電電極に供給し、抵抗の抵抗値を変えることによ
り放電電極からみた回路の内部インピーダンスを変化さ
せることから、放電電流を広範囲にかつ安定に供給する
ことができる。
の周波数を直列共振周波数またはこの近傍に設定するこ
とにより絶縁破壊を発生させ放電が開始されることか
ら、交流電圧の周波数が容易に直列共振周波数またはこ
の近傍になるようにすることができる。
の周波数を直列共振周波数に接近するように変化させる
ことにより絶縁破壊を発生させ放電が開始されることか
ら、交流電源5の電圧変動、放電を行なう周囲環境の変
化などの影響を受けにくく、無負荷時の直列共振周波数
f1 およびこの近傍で確実に絶縁破壊が発生し放電を開
始させることができる。
圧の周波数を直列共振周波数よりも高い周波数から直列
共振周波数に接近するように変化させることにより絶縁
破壊を発生させ放電が開始されることから、負荷時の直
列共振周波数f2 を有する放電開始後の電流制御とのつ
ながりがよくなる。
圧発生部の出力がコンデンサを介して放電電極に接続さ
れる放電電流供給装置において、交流電圧の周波数が前
記交流電圧発生部内の直列共振周波数またはこの近傍に
あるときに絶縁破壊を発生させ放電が開始されることか
ら、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏する。
始後に前記交流電圧の周波数を変えることにより放電電
流を制御する制御部を有することから、請求項2と同様
の作用を奏する。
圧発生部は、直流電源を駆動パルスによりスイッチング
して交流電圧を発生させるものであり、制御部は、駆動
パルスの駆動周波数を変えることにより放電電流を制御
することから、請求項3と同様の作用を奏する。
圧発生部は、直流電源を駆動パルスによりスイッチング
して交流電圧を発生させるものであり、制御部は、駆動
パルスのパルス幅を変えることにより放電電流の制御を
することから、請求項4と同様の作用を奏する。
圧発生部の出力をクランプして高インピーダンス状態の
放電電極に供給する手段を有することから、請求項5と
同様の作用を奏する。
極と並列に単方向性導通回路が接続されることから、既
存のコンデンサを用いてクランプすることができ構成が
簡単になる。
性導通回路は、ダイオードと抵抗器の直列接続回路を有
することから、構成が簡単になる。
ンサに高抵抗のバイパス抵抗が並列接続されることか
ら、交流電圧発生部内の電源電圧が比較的低くても放電
を開始させることができる。
始後にバイパス抵抗をコンデンサの少なくとも一方の端
子から切り離す手段を有することから、放電に与える悪
影響をなくすことができる。
圧発生部は、昇圧トランスを有することから、交流電圧
発生部内の電源電圧が比較的低くても放電を開始させる
ことができる。
圧発生部の出力がコンデンサを介して抵抗が直列に接続
された放電電極に接続され、抵抗の抵抗値が可変である
ことにより放電電極からみた回路の内部インピーダンス
が変化することから、請求項7に記載の発明と同様な作
用を奏する。
21に記載の放電電流供給装置において、抵抗は、1ま
たは複数の抵抗からなり、少なくとも1つの抵抗の両端
にオンオフスイッチ手段が接続されることから、容易に
抵抗値を変えることができる。
圧の周波数が直列共振周波数またはこの近傍に設定され
ることにより絶縁破壊を発生させ放電が開始されること
から、請求項8に記載の発明と同様な作用を奏する。
圧の周波数が直列共振周波数に接近するように変化する
ことにより絶縁破壊を発生させ放電が開始されることか
ら、請求項9に記載の発明と同様な作用を奏する。
圧の周波数が直列共振周波数よりも高い周波数から直列
共振周波数に接近するように変化することにより絶縁破
壊を発生させ放電が開始されることから、請求項10に
記載の発明と同様な作用を奏する。
極間に発生させた気中放電により光ファイバを融着接続
する光ファイバ融着接続装置において、請求項11ない
し23のいずれか1項に記載の放電電流供給装置を有す
ることから、請求項27に記載の発明によれば、放電電
極間に発生させた気中放電により光ファイバを融着接続
する光ファイバ融着接続装置において、請求項24また
は25に記載の放電電流供給装置を有することから、上
述した各請求項に記載の発明と同様の作用を奏し、光フ
ァイバを融着接続することができる。
態の概要構成図である。図2は、この実施の形態の動作
を説明する線図である。図2の横軸は周波数、縦軸は放
電電極における出力電圧である。図3は、放電電極間の
電圧波形および放電電流波形の概要を表わす波形図であ
る。図中、図16と同様な部分には同じ符号を用いて説
明を省略する。1は交流電圧発生部、4は周波数切換制
御部、5は交流電源、6はインダクタンス要素、7はキ
ャパシタンス要素、10は無負荷時の共振特性、11は
負荷時の共振特性、15は放電電極間の電圧波形、16
は放電電流波形である。
が等価回路的に表わされている。交流電源5にインダク
タンス要素6が直列接続され、これらにキャパシタンス
要素7が並列接続され、並列接続点は、同時に交流電圧
発生部1の出力端子となる。この出力端子は、コンデン
サ2を介して放電電極3に接続される。交流電源5は、
周波数切換制御部4により周波数を切り換えられる。
で実現するが、使用する交流電源の周波数によっては、
線路自体の自己インダクタンスのみでも実現できる。ま
た、図4を用いて後述するようにトランスを用いる場合
には、トランスの漏れインダクタンスでも実現できる。
あるいはこれらを併用してもよい。また、キャパシタン
ス要素7は、コンデンサで実現するが、浮遊容量で実現
することも、あるいは、これらを併用してもよい。
ピーダンス状態にある。従って、交流電源5の負荷は、
実質的にインダクタンス要素6とキャパシタンス要素7
の直列接続のみである。したがって、交流電源5の周波
数を、インダクタンス要素6とキャパシタンス要素7の
直列共振周波数f1 またはこの近傍に設定しておき、交
流電圧を供給すると、交流電圧発生部1の出力端子に
は、大きな直列共振電圧が発生する。この共振電圧は、
コンデンサ2および放電電極3の直列接続回路により分
圧されて、放電電極3に印加され、図3の放電電極間の
電圧波形15のように徐々に共振波形のピークの絶対値
が上昇する。
10に示されるように、放電電極3における出力電圧
は、無負荷時の直列共振周波数f1 においてピーク電圧
V1 (f1 )をとる。無負荷時の直列共振周波数f1 お
よびこの近傍で絶縁破壊が発生し放電が開始されるよう
に、交流電源5の電圧および回路定数を設定する。交流
電源5の周波数を無負荷時の直列共振周波数f1 または
この近傍の周波数に設定して交流電圧を供給すると、図
3の放電電極間の電圧波形15のように、共振波形の数
サイクル経過後、気中放電が開始し、図3の放電電流波
形16のように放電電流が流れる。なお、図3において
は正電圧で放電が開始されているが、放電の開始は電圧
極性に無関係であるため、負電圧で開始する場合もあ
る。
放電電極3間は低インピーダンスの負荷状態となる。そ
の結果、キャパシタンス要素7にコンデンサ2のキャパ
シタンスが並列に加わることになる。したがって、交流
電源5の負荷は、キャパシタンス要素7とコンデンサ2
が並列接続されたものとインダクタンス要素6との直列
共振回路となる。したがって、放電開始後は、図2の負
荷時の共振特性11のように、放電電極3における出力
電圧は、負荷時の直列共振周波数f2 においてピーク電
圧V2 (f2 )をとる。負荷時の直列共振周波数f
2 は、無負荷時の直列共振周波数f1 よりも低くなる。
また、放電電極3に放電電流が流れるため、直列共振回
路のQが低くなるから、ピーク電圧V2 (f2 )は、放
電開始前のピーク電圧V1 (f1 )よりも小さくなる。
周波数f1 を維持した状態においては、図2のように出
力電圧V2 (f1 )は、ピーク電圧V2 (f2 )よりも
小さくなる。このとき、放電電流の値も小さくなるが、
これで十分な場合には、周波数を切換える必要がなく、
周波数切換制御部4を用いなくてもよい。
電流の値が所望の設定値よりも小さくなる場合には、周
波数切換制御部4により、交流電源5の周波数を負荷時
の直列共振周波数f2 に近い周波数に切り換えることに
より、放電電流を大きくすることができる。このとき、
負荷時の直列共振周波数f2 に切り換えることにより、
持続放電時において、出力電圧が最大となり、大きな放
電電流が得られる。交流電源5の周波数は、所望の放電
電流が得られるように切り換えられる。つまり周波数が
変化することで出力電圧を変化させることができ、放電
電流の制御をすることができる。周波数の可変範囲は、
負荷時の直列共振周波数f2 以上で無負荷時の直列共振
周波数f1 以下の範囲が好適である。
流が所望の設定値より大きい場合には、周波数をさらに
高い値に切り換えればよい。しかし、負荷時の共振特性
11は、放電開始前の直列共振周波数f1 近傍におい
て、なだらかなスロープとなっているから、放電電流の
大幅な減少はむずかしい。このような場合には、交流電
源5の電圧を下げるなどの方法で出力電圧を下げるよう
にする。
力電圧制御が可能となる。なお、放電を持続させるた
め、出力電圧は、交流放電の持続放電期間中のサイクル
ごとの放電開始電圧および放電維持電圧よりも大きくす
ることは当然である。
例として、予め、周波数の異なる交流電源を2つ用意
し、放電開始後に手動スイッチにより交流電源を切り換
えればよい。この場合には、放電開始の検出を、操作者
がすることになるが、放電光を検出する手段を用いる場
合には自動的に検出することもできる。あるいは、交流
電源の投入後、所定時間経過したことをタイマーで検出
して周波数を切り換えてもよい。
18を参照して説明した従来技術のように、スイッチン
グトランジスタを用いることができ、また、放電開始を
放電電流の検出により検知することもできる。このよう
な具体化手段を有する実施の形態について、以下に説明
する。
ック図である。図中、図16,図1と同様な部分には同
じ符号を用いて説明を省略する。21はスイッチング
部、23は発振部である。この実施の形態は、図1ない
し図3を参照して説明した第1の実施の形態において、
交流電圧発生部1を具体化したものである。スイッチン
グトランジスタ24,25を駆動する駆動パルスの周波
数を切り換えることにより、交流電圧の周波数を切り換
え、トランス22により交流電圧を昇圧するものであ
る。
ンス22,発振部23は、図1の交流電圧発生部1に対
応する。図4には、キャパシタンス要素7のみを図示し
ているが、図1のインダクタンス要素6は、トランス2
2の漏れインダクタンスで実現し、キャパシタンス要素
7は、トランス22の浮遊容量で実現している。もちろ
ん、チョークコイル、コンデンサを付加することによ
り、所望の共振特性を得てもよい。
駆動パルスの周波数で、直流電源20を断続的にオンオ
フして交流電圧に変換し、トランス22を介し昇圧し、
コンデンサ2および放電電極3の直列回路に交流電圧を
供給する。
生する。このパルス信号の駆動周波数は、周波数切換制
御部4によって制御される。スイッチングトランジスタ
24,25のベース端子は、発振部23から交互にパル
ス信号を入力され、スイッチングトランジスタ24,2
5は、入力されたパルス信号に応じて駆動される。この
パルス信号に応じて、スイッチングトランジスタ24が
センタータップで2分割された1次側の巻線の1方に電
流をターンオンするときには、スイッチングトランジス
タ25は、発振部23により2分割された1次側巻線の
他方への電流をターンオフし、この動作が交互に繰り返
される。なお、後述するように、パルス幅制御を行なう
場合には、両スイッチングトランジスタ24,25がと
もにオフとなる期間がある。
れたパルス信号に応じて繰り返され、その結果、交流電
圧がトランス22の1次側に供給されることになる。こ
の交流電圧はトランス22により昇圧される。トランス
22の2次側巻線は、コンデンサ2を介して放電電極3
の一端に接続され、放電電極3の他端にも接続されてい
るから、昇圧された交流電圧がコンデンサ12を介して
放電電極3に供給される。
電開始前の周波数切換制御部4による周波数切換制御を
具体的に説明する。図5は、図4に示した発振部の出力
パルス信号の一例の波形図である。図5の横軸は時間で
あり、縦軸は電圧である。図6は、図5の波形を用いた
ときの動作を説明する線図である。図6の横軸は周波
数、縦軸は放電電極における出力電圧である。図7は、
放電電極間の電圧波形および放電電流波形の概要を表わ
す波形図である。
部4が、図7に示されるように時間t0 において放電開
始命令を与える。図5に示されるように、発振部23か
ら出力されるパルス信号の駆動周波数は、fH から、あ
る所定の変化特性で周波数f1 に向かって減少する。同
時に、発振部23から出力されるパルス信号のパルス幅
も、別の所定の変化特性でゼロから所定のパルス幅まで
増加する。上述した変化特性は、例えば、コンデンサC
と抵抗Rからなる時定数回路の出力で、パルス信号の駆
動周波数やパルス信号のパルス幅を電圧制御することに
より実現することができる。
りも比較的高く、徐々に時間がたつにつれ、fH からf
M を経てf1 に接近するようにしている。また、同時
に、パルス信号のパルス幅が、最初はゼロで、時間の経
過とともに、徐々にゼロから所定のパルス幅に向かって
増加するようにしている。その結果、図7において、t
=0の後、放電電極3間の電圧ピーク値の絶対値が、徐
々に上昇する。放電電極間のピーク電圧値が、直列共振
周波数f1 またはこの近傍において、ピーク電圧レベル
に到達した場合に放電が開始する。放電開始命令の出力
時点から放電が開始されるまでの期間は、図7に示すよ
うに、1〜100ms程度である。
ス幅の少なくとも一方のみを上述したように変化させて
もよい。また、連続的に変化させるのではなく、とびと
びの離散的な値を徐々に変化させてもよい。放電開始後
は、パルス信号の駆動周波数およびパルス幅の少なくと
も一方が制御されて、放電電極間を流れる放電電流を制
御するために調整される。
実施の形態では、無負荷時の直列共振周波数f1 および
この近傍で絶縁破壊が発生し放電が開始されるように、
交流電源5の電圧および回路定数を設定した上で、放電
開始前における交流電源5の周波数を無負荷時の直列共
振周波数f1 またはこの近傍の周波数に設定した。この
実施の形態でも、同様に、放電開始前における交流電源
5の周波数を設定することもできる。
たように、放電開始前において、パルス信号の駆動周波
数とパルス幅とを制御することによって、交流電源5の
電圧変動、放電を行なう周囲環境の変化などの影響を受
けにくく、無負荷時の直列共振周波数f1 およびこの近
傍で確実に絶縁破壊が発生し放電を開始させることがで
きるようになる。また、放電開始前における交流電源5
の周波数を無負荷時の直列共振周波数f1 よりも高い周
波数から接近するように変化させることによって、負荷
時の直列共振周波数f2 を有する放電開始後の電流制御
とのつながりがよい。
号は、図4に示したスイッチングトランジスタ24,2
5の一方のベース端子に入力される出力パルス信号であ
り、他方のベース端子には、この出力パルス信号の低レ
ベル期間において各パルス周期の半周期分ずれた同様の
出力パルス信号が出力される。
種々の構成を採用することができる。図示のものは、図
16を参照して説明した従来技術のスイッチングトラン
ジスタ24,25を用いるもので、中点タップ付きのト
ランス22に接続される。このほか、従来技術として引
用した特公昭61−22555号公報に記載のハーフブ
リッジ型のインバータ構成や、スイッチング素子に逆導
通サイリスタを用いる構成にしたり、特公昭62−40
948号公報に記載の半波型インバータ構成にしたりす
ることができる。
から供給される駆動信号によりオンオフ制御がなされる
他励式であるが、発振部23を必要とせず、スイッチン
グ部21の内部でスイッチング周波数が自律的に決定さ
れる自励式のものでもよい。スイッチングトランジスタ
24,25は、スイッチング素子としての単なる一例で
あり、FETも好適である。
ともない、トランス22の構成も、中点タップなし、あ
るいは、補助巻線を有するもの等、若干変更する必要が
ある場合もある。また、トランス22には昇圧トランス
を用いるが、スイッチング部21において、直ちに放電
に必要な電圧が得られ、スイッチング動作をさせるのに
トランスが必要とされない場合には、トランス22を省
略してもよい。
で発信周波数が決まる非安定マルチバイブレータを用い
ることができ、容量値の異なる2つのコンデンサを切り
換えるか、抵抗値の異なる2つの抵抗器を切り換えるこ
とにより発振周波数を切り換えることができる。また、
電圧制御型発振回路(VCO)を用いることもでき、制
御電圧を切り換えることにより発振部の周波数を切り換
えることができる。
23から出力される駆動パルスを、パルス幅変調(PW
M)信号とする場合には、パルス幅、言い換えれば、デ
ューティ比を変えることによっても出力電圧を変えるこ
とができるため、放電電流の調整をデューティ比を変え
ることによっても行なうことができる。特に、出力電圧
がV2 (f1 )のとき、放電電流の値が所望の設定値よ
りまだ大きい場合に、デューティ比を小さくすることに
より放電電流をさらに小さくすることができる。
ック図である。図中、図16,図1,図4と同様な部分
には同じ符号を用いて説明を省略する。30は電流検出
部である。この実施の形態は、図4を参照して説明した
第2の実施の形態に、放電開始を検出するための電流検
出部30を設けたものである。
端子のうち、接地されコンデンサ2が接続されていない
側の端子と、放電電極3の電極のうちコンデンサ2が接
続されていない側の電極との間に挿入され、放電電極3
を流れる電流を検出する。絶縁破壊を発生させ放電が開
始されると、放電電流が流れるから、周波数切換制御部
4は、例えば、検出された電流の絶対値が所定値を超え
たことを検出して、発振部23の周波数を切り換え、放
電電流が所望の設定値になるようにする。したがって、
放電の開始を自動的に検出することができる。電流検出
部30としては、例えば、抵抗値の小さな抵抗器にかか
る電圧を整流および平滑することにより実現できる。
び持続放電時の放電電流値の設定動作については、図1
ないし図3を参照して説明した第1の実施の形態、図4
ないし図7を参照して説明した第2の実施の形態の動作
と同様である。
ック図である。図中、図16,図1,図4,図8と同様
な部分には同じ符号を用いて説明を省略する。35は制
御部である。この実施の形態は、図8を参照して説明し
た第3の実施の形態において、周波数切換制御部4の機
能を拡大したもので、放電電流のフィードバック制御を
も行なうものであり、この部分を制御部35として図示
している。
れないうちは、発振部23の発信周波数が無負荷時の直
列共振周波数f1 またはこの近傍になるように設定す
る。放電電流が検出されている状態においては、放電電
流の値が所望の設定値になるように、発振部23から出
力されるパルス幅変調(PWM)型の駆動パルスの周波
数またはパルス幅を制御する。
流が設定値より小さい場合は、駆動パルスの周波数を低
くし、負荷時の共振周波数f2 に近づける方向に変化さ
せる。その結果、出力電圧が高くなるため、放電電流は
増加し、設定値に近づく。設定値を超えると、逆に駆動
パルスの周波数を高くして、その結果、出力電圧が低く
なるため、設定電流が維持される。
が設定値より大きいときには、駆動パルスのパルス幅を
狭く、言い換えれば、デューティ比を小さくする。その
結果、2次側への供給エネルギーが小さくなるため、放
電電流は少なくなり、設定電流に近づく。放電電流が設
定値を下回ると、逆に駆動パルスの幅を広くし、その結
果、2次側への供給エネルギーが増し、設定電流が維持
される。なお、駆動パルスのパルス幅は、発振開始前後
においては、最大幅、デューティ比では50%近くにな
るようにすることが望ましい。
ードバックを、制御部35を用いて行なうことにより、
駆動パルスの周波数を放電の開始に必要な周波数に設定
することに加えて、放電電流が一定になるように制御す
ることができる。
場合には、使用時間につれて直流電源の出力が低下し、
動作特性が変化したり、所望の放電電流が得られなくな
るおそれがある。そのため、直流電源20の電圧を検出
して、電圧の低下に応じて駆動パルスのパルス幅を最大
幅に近づけるようにしてもよい。このような直流電源の
出力低下対策は、図4を参照して説明した第2の実施例
にも適用できる。
は、図1ないし図7を参照して説明した第1,第2の実
施の形態の構成を前提として、放電電流値の設定、放電
電流のフィードバック制御等について説明した。しか
し、図16ないし図18を参照して説明した従来の技術
のように、直列共振特性を有する交流電圧発生部を有す
るものにおいても、この回路の直列共振周波数をf2 と
すれば、その直列共振特性は、図2の負荷時の共振特性
11と同様である。したがって、同様な周波数制御やパ
ルス幅制御により、放電電流値の設定、さらには放電電
流のフィードバック制御をすることができる。この場
合、駆動パルスの周波数は、放電開始前において、f2
またはこの近傍に設定することが望ましい。
第1,第2の実施の形態の構成を変更することもでき、
以下説明する。しかし、以下の実施の形態を前提として
も、図8,図9を参照して説明した放電電流値の設定、
放電電流のフィードバック制御等は可能である。
要構成図である。図11は、放電電極間の電圧波形およ
び放電電流波形の概要を表わす波形図である。図中、図
16,図1と同様な部分には同じ符号を用いて説明を省
略する。40はダイオード、41は抵抗、45は放電電
極間の電圧波形、46は放電電流波形である。図1を参
照して説明した第1の実施の形態に対し、放電電極3と
並列に、ダイオード40と抵抗41の直列回路が接続さ
れる。コンデンサ2およびダイオード40と抵抗41の
直列回路は、クランプ回路を構成する。
ピーダンス状態にある。また、抵抗41は、限流抵抗で
あり、抵抗値が比較的大きい。したがって、交流電源5
の負荷は、実質的にインダクタンス要素6とキャパシタ
ンス要素7の直列接続のみとなっている。交流電源5の
周波数を、インダクタンス要素6とキャパシタンス要素
7の直列共振周波数f1 またはこの近傍に設定してお
き、交流電圧を供給すると、交流電圧発生部1の出力端
子には、大きな直列共振電圧が発生する。
て順方向となる場合には、ダイオード40と抵抗器41
の直列回路を通して、コンデンサに2にわずかながら電
流が流れ、一方向の充電がなされる。直列共振電圧がダ
イオード40に対して逆方向となる場合には、交流電圧
発生部1の出力端子に発生する直列共振電圧に、コンデ
ンサ2に充電された同方向の電圧が加えられて、放電電
極3に印加されることになる。
形45のように放電電極3に印加される電圧波形は、下
限がほぼゼロ電位近傍にクランプされた正弦波状の交流
波形となる。そして、徐々に交流波形のピークの絶対値
が上昇し、数サイクル経過後、絶縁が破壊され気中放電
が開始し、図11の放電電流波形46のように放電電流
が流れる。
放電電極3間は低インピーダンスの負荷状態となる。そ
の結果、キャパシタンス要素7にコンデンサ2のキャパ
シタンスが並列に加わることになる。抵抗41は、抵抗
値が比較的大きいから、この影響はわずかである。した
がって、交流電源5の負荷は、キャパシタンス要素7と
コンデンサ2が並列接続されたものとインダクタンス要
素6との直列共振回路となる。したがって、放電開始後
は、第1の実施の形態の場合と同様、図2の負荷時の共
振特性11のように、放電電極3における出力電圧は、
負荷時の直列共振周波数f2 においてピーク電圧V
2 (f2 )をとる。
壊を発生させ放電を開始させる際に、コンデンサ2にお
いて、共振電圧の半波分だけ振幅を上昇させることがで
き、第1の実施の形態の場合に比べ、交流電源5の電圧
が低くても、放電を開始させることができる。スイッチ
ング部を有し直流電源を交流に変換するものでは、直流
電源の電圧が低くても、放電を開始させることができ
る。交流電圧発生部1として、昇圧トランスを有するも
のを用いる場合には、昇圧比を小さくすることができ
る。
直列接続したものを用いてもよい。また、必ずしもダイ
オードである必要はなく、順方向のときに電流を流し逆
方向の時には電流を流さない単方向性素子や単方向性素
子を含む複合回路等の単方向性導通回路であればよい。
図10のクランプ回路は、正クランパであるが、ダイオ
ード40の極性を反対にして負クランパとしてもよい。
あるいは、ダイオード40と直列に所定電圧のバイアス
電圧源を挿入し、ベースクランパ,ピーククランパとし
てもよい。クランプ回路は、直流分のない波形に直流分
を付加するものであり、直流分が付加されることによっ
て、放電開始させることができ、また、さらには安定に
放電開始させることができるものであればよい。
が、放電中は若干の悪影響があるから、放電の開始後に
おいては、図示しないスイッチによりコンデンサ2から
切り離してもよい。
量を、20〜100pF、放電開始前における無負荷時
の直列共振周波数を10〜300kHz、抵抗41の抵
抗値を10kΩ〜100MΩとすることができる。より
好適な第1の例として、コンデンサ2の静電容量を、2
0〜40pFの範囲内の値、典型例として30pF前後
にし、放電開始前における無負荷時の直列共振周波数を
約100kHzとしたとき、抵抗41の抵抗値を約10
MΩとした。より好適な第2の例として、コンデンサ2
の静電容量を、約60pFにし、放電開始前における無
負荷時の直列共振周波数を約60kHzとしたとき、抵
抗41の抵抗値を約1MΩとした。
要構成図である。図中、図16,図1と同様な部分には
同じ符号を用いて説明を省略する。50は、バイパス用
高抵抗である。図1を参照して説明した第1の実施の形
態に対し、コンデンサ2と並列にバイパス用高抵抗50
が接続される。交流電圧発生部1の出力端子は、この並
列回路を介して放電電極3に接続される。
ピーダンス状態にある。バイパス用高抵抗50の抵抗値
は、かなり大きい。したがって、交流電源5の負荷は、
実質的にインダクタンス要素6とキャパシタンス要素7
の直列接続のみとなっている。交流電源5の周波数を、
インダクタンス要素6とキャパシタンス要素7の直列共
振周波数f1 またはこの近傍に設定しておき、交流電圧
を供給すると、交流電圧発生部1の出力端子には、大き
な直列共振電圧が発生する。この共振電圧は、上述した
並列回路と放電電極3の直列接続回路により分圧され
て、放電電極3に印加され、図3の放電電極間の電圧波
形15のように徐々に共振波形のピークの絶対値が上昇
し、共振波形の数サイクル経過後、気中放電が開始し、
図3の放電電流波形16のように放電電流が流れる。
放電電極3間は低インピーダンスの負荷状態となる。そ
の結果、キャパシタンス要素7にコンデンサ2のキャパ
シタンスが並列に加わることになる。バイパス用高抵抗
50は、高インピーダンスであるから、この影響はわず
かである。したがって、交流電源5の負荷は、キャパシ
タンス要素7とコンデンサ2が並列接続されたものとイ
ンダクタンス要素6との直列共振回路となる。したがっ
て、放電開始後は、第1の実施の形態の場合と同様、図
2の負荷時の共振特性11のように、放電電極3におけ
る出力電圧は、負荷時の直列共振周波数f2 においてピ
ーク電圧V2 (f2 )をとる。
り、絶縁破壊を発生させ放電を開始させる際に、コンデ
ンサ2をバイパスさせることができ、第1の実施の形態
の場合に比べ、交流電源5の電圧が低くても、放電を開
始させることができる。スイッチング部を有し直流電源
を交流に変換するものでは、直流電源の電圧が低くて
も、放電を開始させることができる。交流電圧発生部1
として、昇圧トランスを有するものを用いる場合には、
昇圧比を小さくすることができる。
あるが、放電中は若干の悪影響があるから、放電の開始
後においては、図示しないスイッチによりコンデンサ2
から切り離してもよい。
量を、20〜100pF、放電開始前における無負荷時
の直列共振周波数を10〜300kHz、バイパス用抵
抗50の抵抗値を10kΩ〜100MΩとすることがで
きる。より好適な第1の例として、コンデンサ2の静電
容量を、20〜40pFの範囲内の値、典型例として3
0pF前後にし、放電開始前における無負荷時の直列共
振周波数を約100kHzとしたとき、バイパス用抵抗
50の抵抗値を約10MΩとした。より好適な第2の例
として、コンデンサ2の静電容量を、約60pFにし、
放電開始前における無負荷時の直列共振周波数を約60
kHzとしたとき、バイパス用抵抗50の抵抗値を約1
MΩとした。
であるから、実際に装置を製作する際には、配線基板等
の絶縁抵抗も考慮して抵抗値を決める必要があり、逆
に、基板の絶縁抵抗やコンデンサ2の絶縁抵抗でバイパ
ス用抵抗50を実現できるように設計することもでき
る。
ロック図である。図中、図16,図1,図4,図8,図
9と同様な部分には同じ符号を用いて説明を省略する。
60は抵抗部である。この実施の形態は、図9を参照し
て説明した第4の実施の形態において、放電回路の低電
位電極側に抵抗部60を挿入し、制御部35の機能を拡
大したものであり、抵抗部60の抵抗値を可変にするこ
とにより、放電電流の設定、さらには、フィードバック
制御をするものである。まず、この第7の実施の形態を
説明する前に、放電回路の抵抗を可変にすることによ
り、放電電流を広範囲にかつ安定に供給する動作原理に
ついて説明する。
は、放電回路内の抵抗が可変の放電回路である。図中、
図16、図1と同様な部分には同じ符号を用いて説明を
省略する。65は限流抵抗、70は挿入抵抗、71は抵
抗挿入スイッチである。なお、交流電源5を用いた例で
図示しているが、以下の説明は、直流電源の場合でも同
様である。
電源5の出力は、電源等の内部抵抗および限流抵抗65
を介して放電電極3に接続される。電源等の内部抵抗
は、インピーダンスが若干変化する。したがって、放電
電極3からみた回路の内部インピーダンスは、その変化
範囲が一定の狭い範囲内にあった。したがって、従来の
方式では、内部インピーダンス変化範囲内で出力電圧が
変化するため、放電電流の変化可能な範囲は内部インピ
ーダンスの変化範囲により限定される。
電圧を変化させることにより放電電流の制御を行なって
いる。よって、放電電流を小さくしようとすると、出力
電圧を下げる必要がある。しかし、出力電圧が低下し、
放電電極における放電維持電圧に近くなると放電が不安
定になり、場合によっては放電が停止する。
出力電圧が常に放電維持電圧に対し余裕のある範囲で電
流を調整しなければならない。しかし、従来の方式では
内部インピーダンスの変化範囲が狭いため、放電電流の
調整可能な範囲も狭くなる。また、放電電流を小さくす
るためには、内部インピーダンスを大きくしなければな
らないが、これによる電力損失が大きいため、効率が悪
くなるという問題がある。
の放電電極3の低電位側に挿入抵抗70が挿入され、こ
れと並列に抵抗挿入スイッチ71が接続される。抵抗挿
入スイッチ71としては、手動スイッチでもよいが、制
御側と電気的に絶縁することができるフォトカプラ型の
FETスイッチが好適である。
定を行なう場合、抵抗挿入スイッチ71をオフにして放
電電極3の低圧側に挿入抵抗70が接続される状態にす
る。これにより、放電電極からみた内部インピーダンス
が増加し、出力電圧が放電維持電圧に対して余裕ができ
るため、より低い放電電流を安定して得ることができ
る。また、高い放電電流の設定を行なう場合、抵抗挿入
スイッチ71をオンにして挿入抵抗70をバイパスさせ
る状態にする。これにより、放電電極3からみた内部イ
ンピーダンスを小さくし、より高い放電電流を得ること
ができるため、効率が良くなる。
回路に挿入抵抗70を挿入し、放電電流が大きいときは
挿入抵抗70をバイパスさせて、電極からみた内部イン
ピーダンスの変化範囲を変えることで効率良くかつ放電
電流の設定可能な範囲を広げることができる。
1で高圧を発生させると、放電電極3間で絶縁破壊が生
じ、回路内に放電電流が流れる。このとき、抵抗挿入ス
イッチ71はオン状態にしておくことが望ましい。出力
電圧をVout 、限流抵抗65の抵抗値をR、定常放電時
の放電電極3間のインピーダンスをrg とする。回路内
に流れる放電電流をIとすると、放電電流Iは、以下の
式で表される。 I=Vout /(R+rg ) ここで放電電流Iを小さくしようとすると出力電圧V
out を下げる必要があり、放電維持電圧に近づいてくる
のでこの状態において放電は不安定となる。放電電流I
を小さくしようとするとき、抵抗挿入スイッチ71をオ
フにして、挿入抵抗70を回路内に挿入すると、この挿
入抵抗70の抵抗値をrとすると、放電電流I’は以下
の式で表される。 I’=Vout /(R+r+rg ) つまり、出力電圧Vout を維持したまま、挿入抵抗70
を挿入する前の放電電流Iに比べて放電電流を1段階小
さくすることができる。
テップ的に1段階小さくなった放電電流を大きくする必
要がある場合には、出力電圧Vout を上げればよい。例
えば、放電電流を検出して、放電電流をフィードバック
制御する定電流制御方式を用いている場合には、挿入抵
抗70を挿入する前の放電電流Iに等しくなるように出
力電圧が上がる。
て余裕をもつため、小さな放電電流において放電の安定
度が高くなる。すなわち、電極からみた回路の内部イン
ピーダンスを増加させることにより、より低い放電電流
が安定的に得られ、結果として放電電流の設定範囲が広
くなる。
から1つを選択するか、可変抵抗にしたりして、より細
かに抵抗値を設定することにより、さらに効率の良い放
電を行なうことができる。この場合、抵抗挿入スイッチ
71をなくしてもよい。また、検出された放電電流に基
づいて挿入抵抗70の抵抗値を変化させ、抵抗値を変化
させることによる放電電流のフィードバック制御を行な
うこともできる。
の動作を説明する。抵抗部60は、図15を参照して説
明した挿入抵抗70と抵抗挿入スイッチ71の並列回
路、または、可変抵抗を含む。限流抵抗65は図示して
いない。限流抵抗65を抵抗部60内に含めてもよい。
電流検出部30が、接地側に接続されているので、抵抗
部60は、電流検出部30と放電電極の低電位側との間
に挿入される。
ない放電開始前においては、抵抗部60の抵抗値を低く
する。また、放電電流が検出され始めたときの放電電流
が設定値より大きいときには、駆動パルスのパルス幅を
狭く、言い換えれば、デューティ比を小さくするととも
に、抵抗部60の抵抗値を大きくする。その結果、内部
インピーダンスがステップ的に大きくなるため、放電電
流は少なくなり、設定電流に近づく。放電電流が設定値
を下回ると、駆動パルスの幅を広くし、その結果、出力
電圧が高くなるため、設定電流が維持される。同時に周
波数を制御してもよい。
ルス幅制御によるフィードバックを行なう制御部35で
行なうことにより、効率良くかつ放電電流の設定範囲を
広げることができる。
合、直流電圧の低下を検出したときには、手動で、また
は自動的に、抵抗部60の抵抗値を低くするように切り
換えてもよい。このような直流電源の出力低下対策は、
他の実施の形態にも適用できる。
た放電回路の内部インピーダンスを変える方法は、図1
ないし図7等を参照して説明した第1,第2の実施の形
態などの構成を前提とする必要はなく、図16ないし図
18を参照して説明した従来の技術においても、また、
直流の高圧電源を用いる放電回路においても適用するこ
とができる。
によると、放電を開始させるための手段として複雑な回
路構成を必要とせず、これにより、部品点数が減少し、
小型な構成の放電電流供給装置を実現できるという効果
がある。また、DC−DCコンバータ等の電圧変換回路
が不要となり、この点でも、放電電流供給装置を小規模
にすることができるという効果がある。また、交流電圧
発生部内の電源電圧が比較的低くても放電を開始させる
ことができるという効果がある。光ファイバの融着接続
装置に用いる場合には、融着接続装置の小型化ができる
という効果がある。
ス幅をを変化させることにより、放電電流の設定をする
場合には、電源の入力電圧許容範囲および、放電電流の
設定可能範囲が広くなるという効果がある。光ファイバ
の融着接続に用いる場合には、加熱温度の調整が容易と
なり、例えば、光ファイバの被覆材を除去する際には、
放電電流を小さくして比較的低い温度で加熱するように
し、融着接続をする際には、放電電流を大きくして比較
的高い温度で加熱するようにすることが可能となる。
る。
図である。
波形および放電電流波形の概要を表わす波形図である。
る。
力パルス信号の一例の波形図である。
図である。
波形および放電電流波形の概要を表わす波形図である。
る。
る。
る。
圧波形および放電電流波形の概要を表わす波形図であ
る。
る。
る。
る。
を示す回路図である。
電流波形の概要を表わす波形図である。
御部、5…交流電源、6…インダクタンス要素、7…キ
ャパシタンス要素、10…無負荷時の共振特性、11…
負荷時の共振特性、23…発振部、30…電流検出部、
35…制御部、40…ダイオード、41…抵抗、50…
バイパス用高抵抗、60…抵抗部、65…限流抵抗、7
0…挿入抵抗、71…抵抗挿入スイッチ。
Claims (27)
- 【請求項1】交流電圧発生部の出力をコンデンサを介し
て放電電極に供給する放電電流供給方法において、交流
電圧の周波数が前記交流電圧発生部内の直列共振周波数
またはこの近傍にあるときに絶縁破壊を発生させ放電が
開始されることを特徴とする放電電流供給方法。 - 【請求項2】放電開始後に前記交流電圧の周波数を変え
ることにより放電電流を制御することを特徴とする請求
項1に記載の放電電流供給方法。 - 【請求項3】前記交流電圧発生部は、直流電源を駆動パ
ルスによりスイッチングして交流電圧を発生させ、前記
駆動パルスの駆動周波数を変えることにより放電電流の
制御をすることを特徴とする請求項2に記載の放電電流
供給方法。 - 【請求項4】前記交流電圧発生部は、直流電源を駆動パ
ルスによりスイッチングして交流電圧を発生させ、前記
駆動パルスのパルス幅を変えることにより放電電流の制
御をすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
1項に記載の放電電流供給方法。 - 【請求項5】前記交流電圧発生部の出力をクランプして
高インピーダンス状態の前記放電電極に供給することを
特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の放
電電流供給方法。 - 【請求項6】前記交流電圧発生部の出力を高抵抗を介し
て高インピーダンス状態の前記放電電極に供給すること
を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
放電電流供給方法。 - 【請求項7】前記交流電圧発生部の出力を前記コンデン
サを介して抵抗が直列に接続された前記放電電極に供給
し、前記抵抗の抵抗値を変えることにより前記放電電極
からみた回路の内部インピーダンスを変化させることを
特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の放
電電流供給方法。 - 【請求項8】前記交流電圧の周波数を前記直列共振周波
数またはこの近傍に設定することにより前記絶縁破壊を
発生させ前記放電が開始されることを特徴とする請求項
1ないし7のいずれか1項に記載の放電電流供給方法。 - 【請求項9】前記交流電圧の周波数を前記直列共振周波
数に接近するように変化させることにより前記絶縁破壊
を発生させ前記放電が開始されることを特徴とする請求
項1ないし7のいずれか1項に放電電流供給方法。 - 【請求項10】前記交流電圧の周波数を前記直列共振周
波数よりも高い周波数から前記直列共振周波数に接近す
るように変化させることにより前記絶縁破壊を発生させ
前記放電が開始されることを特徴とする請求項9に記載
の放電電流供給方法。 - 【請求項11】交流電圧発生部の出力がコンデンサを介
して放電電極に接続される放電電流供給装置において、
交流電圧の周波数が前記交流電圧発生部内の直列共振周
波数またはこの近傍にあるときに絶縁破壊を発生させ放
電が開始されることを特徴とする放電電流供給装置。 - 【請求項12】放電開始後に前記交流電圧の周波数を変
えることにより放電電流を制御する制御部を有すること
を特徴とする請求項11に記載の放電電流供給装置。 - 【請求項13】前記交流電圧発生部は、直流電源を駆動
パルスによりスイッチングして交流電圧を発生させるも
のであり、前記制御部は、前記駆動パルスの駆動周波数
を変えることにより放電電流を制御することを特徴とす
る請求項12に記載の放電電流供給装置。 - 【請求項14】前記交流電圧発生部は、直流電源を駆動
パルスによりスイッチングして交流電圧を発生させるも
のであり、前記制御部は、前記駆動パルスのパルス幅を
変えることにより放電電流の制御をすることを特徴とす
る請求項11ないし13のいずれか1項に記載の放電電
流供給装置。 - 【請求項15】前記交流電圧発生部の出力をクランプし
て高インピーダンス状態の前記放電電極に供給する手段
を有することを特徴とする請求項11ないし14のいず
れか1項に記載の放電電流供給装置。 - 【請求項16】前記放電電極と並列に単方向性導通回路
が接続されることを特徴とする請求項15に記載の放電
電流供給装置。 - 【請求項17】前記単方向性導通回路は、ダイオードと
抵抗器の直列接続回路を有することを特徴とする請求項
16に記載の放電電流供給装置。 - 【請求項18】前記コンデンサに高抵抗のバイパス抵抗
が並列接続されることを特徴とする請求項11ないし1
4のいずれか1項に記載の放電電流供給装置。 - 【請求項19】放電開始後に前記バイパス抵抗を前記コ
ンデンサの少なくとも一方の端子から切り離す手段を有
することを特徴とする請求項18に記載の放電電流供給
装置。 - 【請求項20】前記交流電圧発生部は、昇圧トランスを
有することを特徴とする請求項11ないし19のいずれ
か1項に記載の放電電流供給装置。 - 【請求項21】交流電圧発生部の出力が前記コンデンサ
を介して抵抗が直列に接続された前記放電電極に接続さ
れ、前記抵抗の抵抗値が可変であることにより前記放電
電極からみた回路の内部インピーダンスが変化すること
を特徴とする請求項11ないし20のいずれか1項に記
載の放電電流供給装置。 - 【請求項22】前記抵抗は、1または複数の抵抗からな
り、少なくとも1つの前記抵抗の両端にオンオフスイッ
チ手段が接続されることを特徴とする請求項21に記載
の放電電流供給装置。 - 【請求項23】前記交流電圧の周波数が前記直列共振周
波数またはこの近傍に設定されることにより前記絶縁破
壊を発生させ前記放電が開始されることを特徴とする請
求項11ないし22のいずれか1項に記載の放電電流供
給装置。 - 【請求項24】前記交流電圧の周波数が前記直列共振周
波数に接近するように変化することにより前記絶縁破壊
を発生させ前記放電が開始されることを特徴とする請求
項11ないし22のいずれか1項記載の放電電流供給装
置。 - 【請求項25】前記交流電圧の周波数が前記直列共振周
波数よりも高い周波数から前記直列共振周波数に接近す
るように変化することにより前記絶縁破壊を発生させ前
記放電が開始されることを特徴とする請求項24に記載
の放電電流供給装置。 - 【請求項26】放電電極間に発生させた気中放電により
光ファイバを融着接続する光ファイバ融着接続装置にお
いて、請求項11ないし23のいずれか1項に記載の放
電電流供給装置を有することを特徴とする光ファイバ融
着接続装置。 - 【請求項27】放電電極間に発生させた気中放電により
光ファイバを融着接続する光ファイバ融着接続装置にお
いて、請求項24または25に記載の放電電流供給装置
を有することを特徴とする光ファイバ融着接続装置。
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- 1996-09-12 JP JP24152296A patent/JP3119822B2/ja not_active Expired - Fee Related
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