JP2017031945A - 内燃機関点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン出力を安定化させ、またはエンジンの寿命を向上させることが可能な内燃機関点火装置を得ること。【解決手段】内燃機関点火装置100は、信号発生回路1と、信号発生回路の信号に対応した電圧を出力する電源回路2と、コイル31と、2つの電極の内の少なくとも一方の電極が誘電体で覆われた点火プラグ32とで構成される直列体を含み、直列体が電源回路2に接続された複数のバリア放電発生ユニット3と、を備え、複数のバリア放電発生ユニット3は、点火プラグ32に並列に接続され静電容量の異なるコンデンサ33を各々備え、信号発生回路1は、複数のバリア放電発生ユニット3の各々のコイル31、点火プラグ32、およびコンデンサ33で定まる共振周波数に対応する信号を発信する。【選択図】図1

Description

本発明は、バリア放電を利用した内燃機関点火装置に関する。
自動車の燃費向上にむけた希薄燃焼または高EGR(Exhaust Gas Recirculation)環境下では点火が不安定となるため、従来より、多点点火が可能であるバリア放電式の点火装置が提案されている。特許文献1では、制御信号によって定義される周波数で中間電圧を出力する電源回路と、電源回路の出力に少なくとも2つ以上並列に接続されるプラズマ生成回路と、プラズマ生成回路の共振周波数の1つに基づいて制御信号の周波数を決定する電源回路用の制御装置とを備えた高周波プラズマ生成装置が提案されている。プラズマ生成回路は固有の共振周波数に相当する周波数でプラズマを生成する機能を持ち、各プラズマ生成回路の少なくとも一つが共振周波数をずらす手段を備える。上記特徴により、並列に接続されたプラズマ生成回路に対して選択的にプラズマを発生させることが可能である。
特許第5036830号公報
特許文献1に示す制御方式は、各点火経路において回路定数の違いにより共振周波数を変化させ、複数の点火プラグに対して選択的に放電を行う。しかしながら、上記制御方式を多気筒エンジンに適用した際には異なる周波数で熱プラズマが発生する。また、筒内圧力の変化によっても共振周波数が変わるため点火プラグに投入されるエネルギが気筒毎に異なってしまう。その結果、各気筒のエンジン出力にバラツキが発生してしまい、エンジン出力が不安定になり、または多気筒エンジンの寿命の低下を招くこととなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エンジン出力を安定化させ、またはエンジンの寿命を向上させることが可能な内燃機関点火装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の内燃機関点火装置は、信号を発信する信号発生回路と、前記信号発生回路の信号に対応した交流電圧を出力する電源回路と、コイルと、2つの電極の内の少なくとも一方の電極が誘電体で覆われた点火プラグとで構成される直列体を含み、前記直列体が前記電源回路に接続された複数の放電ユニットと、を備え、複数の前記放電ユニットは、点火プラグに並列に接続され静電容量の異なるコンデンサを各々備え、前記信号発生回路は、放電させる前記放電ユニットを決定するように、複数の前記放電ユニットの各々の前記コイル、前記点火プラグ、および前記コンデンサで定まる共振周波数に対応する信号を発信することを特徴とする。
本発明によれば、エンジン出力を安定化させ、またはエンジンの寿命を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の構成図 本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の電源回路の構成図 本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の点火プラグの構成図 本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の信号発生回路に入力される点火信号の一例を示す図 本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の高電圧部における等価回路を示す図 本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の各電圧波形の一例を示す図 本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の点火プラグに印加される電圧を示す図 本発明の実施の形態2に係る内燃機関点火装置の第1の制御方式の例を示す概略図 本発明の実施の形態2に係る内燃機関点火装置の第2の制御方式の例を示す概略図
以下に、本発明の実施の形態にかかる内燃機関点火装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の構成図である。内燃機関点火装置100はバリア放電式の点火装置であり、説明を簡単化するため以下では単に点火装置100と称する場合がある。点火装置100は、点火用の信号を発生する信号発生回路1と、信号発生回路1の信号に対応した電圧を出力する電源回路2と、各々が電源回路2に接続された複数のバリア放電発生ユニット3とを備える。
信号発生回路1は、図示しない自動車のECU(Electronic Control Unit)から点火信号を受信し、予め定義された周波数および点火時間の点火用の信号を発信する。具体的には、信号発生回路1は、点火信号を受信して、予め設定された周波数および点火時間の矩形波を発信する機能を備える。発信する信号は、複数のバリア放電発生ユニット3の各々のコイル31、点火プラグ32、およびコンデンサ33で定まる共振周波数に対応する信号である。ただし、発信する信号は、必ずしも厳密な矩形状のパルス信号でなくてもよく、後述するスイッチング素子23をオンオフできるものであればよく、少なくとも5V以上の電圧の信号とする。また信号発生回路1は、点火信号を受信するために少なくとも1ms以下の時間分解能を備えているものとする。
複数のバリア放電発生ユニット3の各々は、共振用のコイル31と点火プラグ32とで構成される直列体を含み、直列体が電源回路2に接続された複数の放電ユニットである。複数のバリア放電発生ユニット3は、点火プラグ32に並列に接続され静電容量の異なるコンデンサ33を各々備える。具体的には、複数のバリア放電発生ユニット3の各々は、金属を代表とする導体を筒状に形成して接地された導電体34と、導電体34の内部に配置される共振用のコイル31と、導電体34の内部に配置されるコンデンサ33と、電極がエンジン燃焼室4に突き出るように導電体34の端部に配置される点火プラグ32と、導電体34の内部にコイル31とコンデンサ33が配置された後に導電体34の内部に樹脂をモールドして成る絶縁体35とを備える。
電源回路2で生成された交流電圧は1kVから20kVであるため、電源回路と複数のコイル31との接続には相応の耐圧を持つ配線が使用される。各バリア放電発生ユニット3では、コイル31のインダクタンス成分と点火プラグ32が保有する静電容量とコンデンサ33との間のLC共振により、電源回路2から出力された交流電圧がさらに昇圧され、後述する点火プラグ32の放電領域32dではバリア放電が発生する。よって、後述する電源回路2の直流−直流(DCDC)コンバータ22および昇圧トランス24の機能と合わせると、実施の形態1の点火装置100は、三段階に分けて電圧の昇圧を行う構成である。
厳密には、LC共振に対応するインダクタンス成分および静電容量は、配線の取り回しにより変化するが、最終的には印加する周波数で微調整を行うものとする。コイル31とは、LC共振に使用されるインダクタンス成分を指し、これは昇圧トランス24による漏れインダクタンスでもよい。換言すれば漏れインダクタンスが存在する場合、必ずしもコイル31を設ける必要はない。逆にインダクタンスが存在しない値とみなせる場合、各気筒上に配置するコイル31に加えて、分岐する以前、すなわち電源回路2の出力にコイル31を追加で設けてもよい。
図2は本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の電源回路の構成図である。図2に示す電源回路2は、直流電源21から供給される直流電力の電圧を直流電源21から出力される直流電圧よりも高い電圧の直流電圧に変換して出力するDCDCコンバータ22と、DCDCコンバータ22から出力された直流電圧を交流電圧に変換する複数のスイッチング素子23と、複数のスイッチング素子23で変換された交流電圧を昇圧してバリア放電発生ユニット3へ出力する昇圧トランス24とを備える。交流電圧は、バリア放電が可能であればよいので、正弦波に限定するものでなく、矩形波であってもよい。
電源回路2に接続される直流電源21は、一般的な自動車の直流12Vのバッテリである。電源回路2では、4つのスイッチング素子23を2直列および2並列に配列したフルブリッジ回路が用いられ、複数のスイッチング素子23の各々がMOSFETで構成される。信号発生回路1から発信された信号はスイッチング素子23の一端、すなわちMOSFETのゲートに入力される。
昇圧トランス24の一次側は2直列および2並列に配列された複数のスイッチング素子23の各2直列間を結ぶように接続される。昇圧トランス24の二次側の高圧側端子はバリア放電発生ユニット3に接続され、昇圧トランス24の二次側の低圧側端子は対地される。昇圧トランス24の巻数比は必要な昇圧比によって2から20の間で決定される。
電源回路2の動作を説明する。DCDCコンバータ22では直流電源21の出力電圧が2倍から40倍に昇圧され、DCDCコンバータ22で昇圧された直流電圧は、4つのスイッチング素子23で構成されるフルブリッジ回路で交流電圧に変換される。
実施の形態1では直流から交流への変換がフルブリッジ回路で行われているが、フルブリッジ回路の代わりにハーフブリッジ回路を使用してもよい。その場合、スイッチング素子23が2つで済むが、同じ昇圧比でも2倍の電圧がスイッチング素子23に印加されるため、より高い耐圧のスイッチング素子23を選定しなくてはならない。
また、電源回路2は、直流電源21の電圧をDCDCコンバータ22で昇圧せずに、複数のスイッチング素子23で直接交流に変換するように構成してもよい。複数のスイッチング素子23で直接交流に変換した場合、DCDCコンバータ22が不要である。ただしこの構成の場合、昇圧トランス24、コイル31および点火プラグ32を利用した共振周波数により必要な昇圧比が増加するため、サイズが大きくなってしまう。
また、昇圧トランス24は必ずしも必要ではないが、昇圧トランス24を用いない場合、DCDCコンバータ22と共振による昇圧のみでバリア放電させる必要がある。そのためDCDCコンバータ22の負担が大きくなるだけでなく、昇圧不足でバリア放電が発生しないというリスクが生じる可能性がある点に留意する必要がある。また、昇圧トランス24の設置場所は電源回路2の内部に限定されるものではなく、昇圧トランス24をバリア放電発生ユニット3に組み込み、図示しないエンジン筺体の上部に配置してもよい。ただしこのように構成した場合、バリア放電発生ユニット3内のコイル31を配置するスペースが制限され、コイル31が持つインダクタンスの上限値が低くなる可能性がある点に留意する必要がある。
図3は本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の点火プラグの構成図である。点火プラグ32は、バリア放電を発生させる電極を備えており、具体的には、点火プラグ32の中心軸上に配置される中心電極である棒状の第一電極32aと、第一電極32aを内包する筒状の周辺電極である第二電極32cと、第一電極32aと第二電極32cの間に介在する誘電体32bと、第一電極32aの一端部と第二電極32cの一端部との間に形成される放電領域32dとを備える。
点火プラグ32は第一電極32aおよび第二電極32cの少なくとも一方を誘電体32bで覆った構造である。第一電極32aの一端は図1に示すコイル31に接続され、第一電極32aの他端は放電領域32dまで到達している。第一電極32aは、その端部を除き、外周面が誘電体32bで覆われており、誘電体32bは、その外周面が第二電極32cで覆われている。すなわち第一電極32aと誘電体32bと第二電極32cは共通の中心軸を持ち、相互に固定されて一体型となっている。
放電領域32dでは、誘電体32bと第二電極32cとの間に2.0mm以下の間隙である放電ギャップがあり、混合気を点火するためのバリア放電が発生する。放電ギャップを設けることにより、誘電体32bの肉厚は放電領域32dでは薄くなり、0.1mmから5mmとなる。放電ギャップを設けない場合、誘電体32bと第二電極32cと周辺気体との3つの物質が重なり合う点から、沿面状のバリア放電が発生する。この場合、点火に不利な放電であるが、消費電力の抑制効果がある。
誘電体32bの肉厚が薄くなるほど誘電体32bの電気的または機械的な強度は低下するが、放電ギャップを長く取ることができ点火に有利となる。反対に誘電体32bの肉厚を厚くするほど、電気的または機械的な強度は向上するが、放電ギャップが短くなるため点火に不利となる。さらに誘電体32bにおいて半径方向の温度勾配による熱応力が増加する。なお、放電領域32d以外では、誘電体32bと第二電極32cは接触していてもよいし、誘電体32bと第二電極32cとの間に空気または燃料との混合気層が存在していてもよい。または誘電体32bと第二電極32cは一部が接触していてもよく、接触領域の長さを調整することでエンジン稼働中の点火プラグ32の温度が調整可能となる。
また、点火プラグ32にはある程度の容量を持たせることが肝要なため、静電容量が確保できる構造となっている。具体的には点火プラグ32の長さ、すなわち、第一電極32aおよび第二電極32cを長くして両電極が対向する面積を広くしたり、第一電極32aおよび第二電極32cの距離を狭めたりすることで静電容量を10pFから100pF程度としている。例えば、駆動周波数を500kHz、点火プラグ32の容量を12pF、コンデンサ33の容量を8pFに設定すれば、共振が得られるインダクタンス値は5mHとなる。あるいは駆動周波数を50kHzとした場合の共振が得られるインダクタンス値は約500mHとなる。このようにインダクタンスが大きくなるとコイル31のサイズも大きくなるので、共振周波数を設定する際はコンデンサ33の静電容量を調整することが望ましい。しかしながら、LC共振に対応する静電容量が大きい程、大きな電流が流れるため、コイル31で必要となる巻き線の直径が大きくなる。従ってコンデンサ33の静電容量にはコイル31の許容電流以下となるような値を設定する。
各バリア放電発生ユニット3において、異なる静電容量を持つコンデンサ33を配置した場合、各々の共振周波数が変化する。するとある周波数を印加した時に単一の点火プラグ32のみがコイル31とLC共振を起こし高電圧となるので、その気筒のみが点火を行うといった事が可能となる。他の気筒における点火プラグ32にも電圧は印加されるがLC共振しないので放電するまでの高電圧とならない。一方で、コイル31のインダクタンス成分を変化させても上記と同様の効果を得られる。しかしながら、一般的には、配置するコンデンサ33よりもコイル31の方が制約条件がより厳しいため、コイル31のインダクタンスを変化させるよりもコンデンサ容量を変化させる方が容易である。例えば4気筒を想定し、コイル31のインダクタンスを50mH、周波数を100kHz、120kHz、140kHz、160kHzとすると、LC共振するための静電容量は各々51pF、35pF、26pF、20pFとなる。この静電容量は点火プラグ32との並列容量である。
図4は本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の信号発生回路に入力される点火信号の一例を示す図である。図4には自動車のECUから等間隔で送信される点火信号Aが示される。4つの周波数は、図1に示す4つのバリア放電発生ユニット3の各々に設けられる点火プラグ32とコンデンサ33で定まる共振周波数に対応する発信信号の周波数を表す。図4ではこれらの発信信号の波形を省略しているが、例えば、1段目の100kHzの発信信号は、例えば図1の左から1つ目のバリア放電発生ユニット3内のコイル31、点火プラグ32、およびコンデンサ33で定まる共振周波数に対応する信号である。同様に、上から2段目の120kHzの発信信号は、図1の左から2つ目のバリア放電発生ユニット3内のコイル31、点火プラグ32、およびコンデンサ33で定まる共振周波数に対応する信号であり、上から3段目の140kHzの発信信号は、図1の左から3つ目のバリア放電発生ユニット3内のコイル31、点火プラグ32、およびコンデンサ33で定まる共振周波数に対応する信号であり、上から4段目の160kHzの発信信号は、図1の左から4つ目のバリア放電発生ユニット3内のコイル31、点火プラグ32、およびコンデンサ33で定まる共振周波数に対応する信号である。
信号発生回路1は、図4に示すように等間隔で出力される点火信号を受信したタイミングで、4種類の発信信号を繰り返し出力することにより、4気筒エンジンの各気筒における点火タイミングを等間隔にずらすことが可能となる。この仕組みにより、後述する高電圧部にスイッチング素子を使用することなく、点火が必要な気筒のみに制限して放電させることが可能となる。
次にコンデンサ33を点火プラグ32と並列に接続することによる効果を説明する。
図5は本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の高電圧部における等価回路を示す図である。図5には点火プラグ32とコンデンサ33の等価回路が示される。前述したように点火プラグ32は誘電体32bと放電領域32dの静電容量が直列となっており、コンデンサ33は点火プラグ32の合計の静電容量と並列に接続される。バリア放電による点火では一定期間電圧を印加する方式であるため、電圧印加中の放電領域32dの静電容量は燃焼状態、すなわち混合気の状態により変化していく。よって、点火プラグ32だけをみれば、電圧を印加している間、常に共振周波数を維持する事が困難となり、点火の最中にも関わらず電圧が低下してしまう。誘電体32bの静電容量を大きくすれば相対的に上記課題を抑制できるが、点火プラグ32におけるサイズの制約上の観点と、誘電体32bの絶縁破壊の観点から困難である。コンデンサ33を点火プラグ32と並列に接続することにより、放電期間中の共振周波数が変動、すなわち燃焼中の合成静電容量の変動を抑制でき、点火時間中に安定したバリア放電を維持することが可能となる。
なお、バリア放電発生ユニット3ではコイル31と点火プラグ32の間が高電圧領域となるため、誘電体32b以外の領域で点火に不要な放電が発生する虞が生じる。例えば、高電圧領域とエンジン筺体との間で発生し得る放電である。上記のような放電は、点火エネルギ効率の低下、放電ノイズによる周辺機器の電気的な損傷、または放電による周辺機器の熱的な損傷を招くため、抑制する必要がある。仮に、直流電圧を印加した場合の対策は高電圧領域を絶縁物で覆うだけでよいが、バリア放電に必須である交流電圧を印加した場合、高電圧領域を覆った絶縁物と、周囲の導体もしくは導体を覆った絶縁物との間でバリア放電が発生してしまう。そこで本実施の形態では昇圧装置であるコイル31およびコンデンサ33が絶縁体35でモールドされ、さらに絶縁体35の周囲は、接地された導電体34で間隙なく覆われている。
具体的には、バリア放電発生ユニット3の筺体を金属のような導体で作成し、筺体そのものを導電体34とし、導電体34の内部に昇圧装置を配置した後に樹脂で内部をモールドして絶縁体35とする。または、絶縁物で筺体を製作し、筺体の表面に導電スプレーを塗布し、または筺体の表面に金属メッキを施すといった方法がある。当然、バリア放電発生ユニット3では、高電圧経路と導電体34との間に空気層は存在しない。
ここで、絶縁体35の絶縁破壊には注意しなければならない。絶縁体35の絶縁破壊強度を上回る電界が形成された場合、絶縁体35が貫通し、その隙間を通して高電圧経路と導電体34の間でアーク放電が発生し内部の導線が溶断されてしまう。よって、絶縁体35は、印加する交流電圧に応じて厚みを取る必要がある。前記構成によりバリア放電発生ユニット3の表面と、エンジン筺体が同電位で構成されるので、不要な放電を抑制することができる。この不要な放電の抑制により、点火エネルギの効率が上昇するとともに周辺機器の電気的および熱的な損傷を防ぐことができる。
次に信号発生回路1で生成される点火信号と信号発生回路1の発信信号と点火プラグ32への印加電圧との関係を詳細に説明する。
図6は本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の各電圧波形の一例を示す図である。図6の上から1段目には点火信号が示され、図6の上から2段目には信号発生回路1の発信信号が示され、図6の上から3段目には点火プラグ32への印加電圧が示される。図6では点火信号と発信信号と点火プラグへの印加電圧とが同一の時間軸上に並べられている。
信号発生回路1は点火信号の立ち下がりをトリガとして、予め決められた点火時間で群状のパルス信号を発信する。点火信号の立ち下がりおよび立ち上がりは、電気ノイズにより必ずしも対称の波形とならない。そのため、ここではトリガとしてより正確な波形を形成する方を選択してよい。信号発生回路1が発信する群状のパルス信号の周波数は、放電および点火を行うバリア放電発生ユニット3の共振周波数である。上記群状のパルス信号によりスイッチング素子23がオンオフ動作し、DCDCコンバータ22と昇圧トランス24とLC共振とによって増幅された電圧がプラグへ印加され、バリア放電が発生する。
図7は本発明の実施の形態1に係る内燃機関点火装置の点火プラグに印加される電圧を示す図である。縦軸は点火プラグに印加される電圧を表し、横軸は点火プラグに印加される電圧の周波数を表す。図7では点火装置100が4気筒のエンジンに適用されているとし、4つの点火プラグ32の各々に印加される電圧は、共振周波数からずれるほど低下する。この特性を利用して、放電させない他の3つの点火プラグ32で放電開始電圧B
以下となるように、各点火プラグ32で予め共振周波数を設定しておく。LC共振においては、インダクタンス成分と容量成分の間に存在する抵抗成分が小さい程、電圧は周波数に対して鋭いピークを持つ。各気筒での共振周波数は大きく変化しない方が望ましいため、コイル31と点火プラグ32の間の抵抗成分は小さくなるような配置とする。
以上に説明したように実施の形態1の点火装置100によれば、高電圧部にスイッチング素子を使う事無く、周波数を変化させるだけで各点火プラグ32を選択的に放電することが可能となる。その結果、ノイズの低減およびエネルギ効率の向上といった効果が得られる。また並列にコンデンサ33を接続しているため、筒内の圧力が変動しても共振周波数が変化せず、安定した制御が可能となる。
実施の形態2.
図8は本発明の実施の形態2に係る内燃機関点火装置の第1の制御方式の例を示す概略図である。実施の形態2は信号発生回路1における制御方式に関するものである。以下では実施の形態1と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
印加周波数の変化だけで任意の点火プラグ32を決められた一定時間放電させる場合、実施の形態1で示した機能だけでは周波数によって点火エネルギが異なってしまう。これはバリア放電の放電エネルギが周波数に比例して増加する原理に由来する。点火エネルギが異なった場合、気筒毎に燃焼性が異なるという課題が発生する。
このような課題を解決するためには周波数の増減と合わせて点火時間を調整する方法が考えられ、大まかには、点火エネルギを一定とするため、周波数と点火時間とを反比例させる制御方法であり、換言すれば、パルスのサイクル数を一定とする制御である。
しかしながら、点火エネルギが一定であれば必ずしも同等の点火性能が得られるわけではない。例えば、周波数100kHzで点火時間3msとした場合と、周波数200kHzで点火時間1.5msとした場合とでは点火性能は異なる。点火性能とは燃焼速度またはエンジン出力を示す指標であり、燃焼速度が速い程、また、エンジン出力が高い程、点火性能が高いと本発明では定義する。
図8には点火エネルギ一定の条件下で周波数と燃焼速度の関係を示す。縦軸は燃焼速度、横軸は周波数を示す。図8に示すように燃焼速度は周波数の増減に対して特性曲線をもつ。可能な限り最適な周波数で点火を行うべきであるが、共振周波数がバリア放電発生ユニット3毎に違うため、燃焼速度に差が生じてしまう。
そこで実施の形態2の点火装置100では、燃焼速度が低下する周波数では、電圧印加時間すなわち点火時間を短くするように構成されている。具体的に説明すると、図8に示す4つの縦線と交わる周波数は左から順に100kHz、120kHz、140kHz、160kHzとする。これらの周波数は実施の形態1で説明した、信号発生回路1から出力されるパルス信号の周波数である。図8の例では燃焼速度が低下する周波数とは、これらの周波数の内、例えば120kHz、140kHz、160kHzであり、これらの周波数の内、最も燃焼速度が低下する周波数は160kHzである。
点火エネルギを単純に同一にする場合は、例えば100kHzの電圧印加時間を2.688ms、120kHzの電圧印加時間を2.24ms、140kHzの電圧印加時間を1.92ms、160kHzの電圧印加時間を1.68msのように、周波数と電圧印加時間を反比例の関係にすればよい。実施の形態2の点火装置100では、例えば図8に示すように120kHzの電圧印加時間を2.28ms、140kHzの電圧印加時間を2.0ms、160kHzの電圧印加時間を1.8msのように設定することで、各気筒において同等の燃焼速度を実現している。信号発生回路1はこのように電圧印加時間が調整された4種類の異なるパルス数を備える信号を、図6に記載の発振信号のように出力することにより実現される。このような制御を行うことにより、図8に示す矢印のように燃焼速度が低下する120kHz、140kHz、160kHzでの点火エネルギが増加し、気筒毎の均一な燃焼速度を確保することができる。なお、この増加量はエンジンの仕様または運転条件で変わるため、予め定量的に想定してECUに設定しておく。
また実施の形態2の点火装置100は、共振周波数の値に対応させて昇圧比を変化させるように構成してよい。図9は本発明の実施の形態2に係る内燃機関点火装置の第2の制御方式の例を示す概略図である。図8と同様に縦軸は燃焼速度、横軸は周波数を示し、燃焼速度は周波数の増減に対して特性曲線をもつ。
昇圧比を変化させる場合、例えば図1の左から1つ目のバリア放電発生ユニット3内のコイル31と図3に示す放電領域32dとの間に第一の電気抵抗体R1を挿入し、2つ目のバリア放電発生ユニット3内のコイル31と放電領域32dとの間に第二の電気抵抗体R2を挿入し、3つ目のバリア放電発生ユニット3内のコイル31と放電領域32dとの間に第三の電気抵抗体R3を挿入し、4つ目のバリア放電発生ユニット3内のコイル31と放電領域32dとの間に第四の電気抵抗体R4を挿入する。図9の特性曲線を例にすると、R1からR4の電気抵抗値は、R1>R2>R3>R4で設定する。このように燃焼性の良好な共振周波数に設定されたバリア放電発生ユニット3では、電気抵抗値の高い電気抵抗体を直列に接続して点火エネルギを低減させる。この手段により全気筒における燃焼速度を均一にすることが可能である。なお、R1からR4の電気抵抗値はエンジンの仕様または運転条件で変わるため、予め定量的に想定して設定しておくものとする。
以上に説明したように実施の形態2の点火装置100は、信号発生回路1が、共振周波数が高まるほど電圧印加時間を短くする信号を発信するように構成されている。また実施の形態2の点火装置100は、複数のバリア放電発生ユニット3が、コイル31と点火プラグ32との間に電気抵抗体を各々備え、各々の電気抵抗値は異なるように構成されている。実施の形態2の点火装置100によれば、各気筒の燃焼速度が均一となり、エンジン出力の安定化と多気筒エンジンの寿命の向上を図ることが可能となる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 信号発生回路、2 電源回路、3 バリア放電発生ユニット、4 エンジン燃焼室、21 直流電源、22 DCDCコンバータ、23 スイッチング素子、24 昇圧トランス、31 コイル、32 点火プラグ、32a 第一電極、32b 誘電体、32c 第二電極、32d 放電領域、33 コンデンサ、34 導電体、35 絶縁体、100 内燃機関点火装置。

Claims (3)

  1. 信号を発信する信号発生回路と、
    前記信号発生回路の信号に対応した交流電圧を出力する電源回路と、
    コイルと、2つの電極の内の少なくとも一方の電極が誘電体で覆われた点火プラグとで構成される直列体を含み、前記直列体が前記電源回路に接続された複数の放電ユニットと、
    を備え、
    複数の前記放電ユニットは、点火プラグに並列に接続され静電容量の異なるコンデンサを各々備え、
    前記信号発生回路は、放電させる前記放電ユニットを決定するように、複数の前記放電ユニットの各々の前記コイル、前記点火プラグ、および前記コンデンサで定まる共振周波数に対応する信号を発信することを特徴とする内燃機関点火装置。
  2. 前記信号発生回路は、前記共振周波数が高まるほど電圧印加時間を短くする信号を発信することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関点火装置。
  3. 複数の前記放電ユニットは、前記コイルと前記点火プラグとの間に電気抵抗体を各々備え、
    前記電気抵抗体の各々は、前記放電ユニットごとに電気抵抗値を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関点火装置。
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