JP6515643B2 - 内燃機関用点火制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用点火制御装置に関する。
従来、内燃機関用点火制御装置として、様々なものが提案されている。特許文献1には、点火プラグに定電圧素子としてツェナーダイオードが並列接続された構成が開示されている。かかる構成では、点火プラグにかかる電圧をツェナーダイオードの降伏電圧までに規制することにより、点火プラグに過度な高圧による電流が流れることを防止している。また、一次コイルの正極側と二次コイルの低電圧側との間には、ON飛火防止ダイオードが直列接続されている。これにより、一次コイルの正極側から二次コイルの低電圧側へ電流が流れることを防止して、着火タイミング前に点火プラグに飛火が発生することを防止している。
特開2014−77432号公報
しかしながら、上記構成では、上述の如くツェナーダイオードとON飛火防止ダイオードがそれぞれ必要となるため、コスト高となる。一方、燃費の改善等を目的とした希薄燃焼(リーンバーン)エンジン等では、気筒内の流速が大きくなることから、着火性を確保するために点火プラグにおける放電形成に必要な電圧(要求電圧)を高めることが行われている。しかしながら、要求電圧を高めると、火花電圧が高くなることにより点火プラグの消耗が早くなったり、高耐電圧の絶縁碍子や高電圧出力のコイルが必要となるため、コスト高となったり、信頼性が劣ったりするなどの問題がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、製造コストの低減ができるとともに、要求電圧を低下させることができ、信頼性の高い内燃機関用点火制御装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、一次コイルと二次コイルとを備える点火コイルと、上記二次コイルの高電圧端子に電気的に接続された点火プラグとを有し、上記点火プラグの中心電極と上記点火プラグの接地電極との間に主放電を発生させて、燃料ガスに着火する内燃機関用点火制御装置であって、
上記点火コイルによって上記中心電極に負の高電圧を印加して上記主放電を発生させるように構成され、かつ、上記高電圧端子と上記中心電極との間に直列に設けられるとともに、カソード側が上記高電圧端子に電気的に接続され、アノード側が上記中心電極に電気的に接続されるダイオードを備え、
または、上記点火コイルによって上記中心電極に正の高電圧を印加して上記主放電を発生させるように構成され、かつ、上記高電圧端子と上記中心電極との間に直列に設けられるとともに、カソード側が上記中心電極に電気的に接続され、アノード側が上記高電圧端子に電気的に接続されるダイオードを備え、
上記ダイオードの降伏電圧は、上記点火プラグの要求電圧未満であって、
上記主放電の前に、上記要求電圧未満かつ上記降伏電圧以上の予備放電を発生させる予備放電発生手段を有することを特徴とする内燃機関用点火制御装置にある。
上記内燃機関用点火制御装置において、点火コイルによって中心電極に負の高電圧を印加して上記主放電を発生させるように構成され、かつ、上記高電圧端子と上記中心電極との間に直列に設けられるとともに、カソード側が上記高電圧端子に電気的に接続され、アノード側が上記中心電極に電気的に接続されるダイオードを備える場合には、点火コイルの二次コイルに二次電圧が誘起されると中心電極に負の高電圧が印加される。そして、中心電極と接地電極との間に放電が生じない場合には、中心電極に二次コイルから供給された電子が溜まって、ダイオードに逆バイアスがかかることとなり、中心電極には負の電圧が印加された状態が維持されることとなる。これにより、中心電極と接地電極との間のギャップにおいて気体のイオン化が促されて、当該ギャップに放電が生じやすい状態が形成される。その結果、かかる状態では、当該放電を生じさせるために印加すべき電圧(要求電圧)が低下することとなる。すなわち、上記内燃機関用点火制御装置によれば、上述の如くダイオードを接続することにより、点火プラグの要求電圧を低下することができる。
そして、二次コイルの高電圧端子と中心電極との間に直列接続された当該ダイオードは、二次コイルから点火プラグへ当該ダイオードの降伏電圧以下の電流が流れるのを規制することになるため、従来のON飛火防止ダイオードと同様に、点火タイミング前に点火プラグに飛火が発生することを防止することができる。そのため、従来のON飛火防止ダイオードが不要となり、製造コストの低減が図られる。
さらに、二次コイルの高電圧端子と点火プラグとの間に直列接続された当該ダイオードにより、火花放電が形成されなかった場合における点火プラグにおける電圧(二次電圧)の振幅を小さく(すなわち、二次電圧の最大値と最小値との差を小さく)することができる。これにより、点火プラグに備えられる絶縁碍子への負荷を低減することができ、絶縁碍子の絶縁破壊を抑制することができる。これにより、当該装置の信頼性を向上することができる。
そして、上記内燃機関用点火制御装置において、点火コイルによって中心電極に正の高電圧を印加して上記主放電を発生させるように構成され、かつ、上記高電圧端子と上記中心電極との間に直列に設けられるとともに、カソード側が上記中心電極に電気的に接続され、アノード側が上記高電圧端子に電気的に接続されるダイオードを備える場合にも、上述と同様の作用効果を奏する。
以上のごとく、本発明によれば、製造コストの低減ができるとともに、要求電圧を低下させることができ、信頼性の高い内燃機関用点火制御装置を提供することができる。
実施例1における、内燃機関用点火制御装置の回路概略図。 実施例1における、点火コイルケースの断面図。 実施例1における、火花放電の形成過程を説明する模式図。 実施例1における、タイムチャートを表す図。 比較例及び実施例1における、二次電圧のタイムチャートを表す図。 変形例における、内燃機関用点火制御装置の回路概略図。 さらなる変形例における、点火コイルケースの断面図。
本発明の内燃機関用点火制御装置は、自動車などに備えられるエンジンに使用することができる。
(実施例1)
実施例に係る内燃機関用点火制御装置につき、図1〜図5を用いて説明する。
本例の内燃機関用点火制御装置1(以下、「点火制御装置1」ともいう)は、図1に示すように、一次コイル11と二次コイル12とを備える点火コイル10と、二次コイル12の高電圧端子12aに電気的に接続された点火プラグ20とを有する。そして、内燃機関用点火制御装置1は、中心電極21と点火プラグ20の接地電極22との間に主放電を発生させて、燃料ガスに着火する。
そして、点火コイル10によって中心電極21に負の高電圧を印加して上記主放電を発生させるように構成され、かつ、高電圧端子12aと中心電極21との間に直列に設けられるとともに、カソード30c側が高電圧端子12aに電気的に接続され、アノード30a側が中心電極21に電気的に接続されて、ダイオード30を備える。
または、図6に示す変形例のように、点火コイル10によって中心電極21に正の高電圧を印加して上記主放電を発生させるように構成され、かつ、高電圧端子12aと中心電極21との間に直列に設けられるとともに、カソード300c側が中心電極21に電気的に接続され、アノード300a側が高電圧端子12aに電気的に接続されるダイオード300を備える。
そして、図1に示すダイオード30(図6に示すダイオード300)の降伏電圧は、点火プラグ20の要求電圧未満である。
以下、本例の点火制御装置1について、詳述する。
図1に示すように、点火コイル10は、一次コイル11と二次コイル12とを備えている。図2に示すように、一次コイル11と二次コイル12とは、コア13を介して磁気結合されている。そして、点火コイル10は、点火コイルケース10aに収納されている。
図1に示すように、二次コイル12の両端のうち一端である低電圧端子12bは接続経路L1を介してバッテリ14の正極側に接続され、他端である高電圧端子12aは、接続経路L2を介して点火プラグ20の中心電極21に接続されている。そして、バッテリ14の負極側は接地されている。なお、本例では、バッテリ14として、12Vの端子電圧を有する鉛蓄電池を用いている。また、本例では、接地電位を「0V」とする。
一次コイル11の一端側の端子11bは、バッテリ14の正極側に接続され、他端の端子11aは、電子制御式の開閉手段であるスイッチング素子16の入出力端子16aを介して接地されている。本例では、スイッチング素子16として、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラパワートランジスタ)を用いている。
接続経路L2において、二次コイル12の高電圧端子12aと中心電極21との間にダイオード30が直列接続されている。ダイオード30のカソード側30cが高電圧端子12aに電気的に接続されており、アノード側30aが中心電極21に電気的に接続されている。これにより、降伏電圧未満の電流が二次コイル12側から中心電極21側へダイオード30を通過することが阻害される。すなわち、ダイオード30は、電子が中心電極21側から二次コイル12側へ移動することを規制している。
ダイオード30は、いわゆる高耐圧ダイオードである。ダイオード30は、点火プラグ20の要求電圧Voに応じて、所望の降伏電圧Vtを有するものを使用することができ、例えば、降伏電圧が20kV以上であるダイオード30を採用できる。本例では、ダイオード30の降伏電圧Vtは、二次側のオープン故障を考慮して、35kVとしている。なお、ダイオード30として、定電圧素子としてのツェナーダイオードを採用することもできる。ダイオード30は、図2に示すように、接続経路L2に接続されて、点火コイルケース10aに収納されている。
図2に示すように、スイッチング素子16は点火コイルケース10aに収納されており、図1に示すように、スイッチング素子16に設けられた信号端子32を介して電子制御装置(以下、ECU15)に接続されている。そして、ECU15からスイッチング素子16に点火信号IGtが出力されて、スイッチング素子16の開閉が制御される。
ここで、点火プラグ20の中心電極21に負の高電圧を印加した場合におけるギャップGの気体の状態の推移を示す。なお、図3(a)は、中心電極21に負の高電圧が印加される前のギャップGの気体の状態を示し、図3(b)〜図3(d)は、中心電極21に負の高電圧が印加されている場合のギャップGの気体の状態を示す。
まず、図3(a)に示すように、ギャップGには、自由電子が存在する。中心電極21に負の高電圧を印加すると、図3(b)に示すように、ギャップGに存在する自由電子が電界で加速されて、気体分子と衝突する。このため、図3(c)に示すように、気体分子から自由電子が放出されてプラスイオンが生成される(α作用)。また、こうして生成されたプラスイオンが中心電極21に衝突することで、中心電極21から自由電子が放出される(γ作用)。
これにより、ギャップGにプラスイオン及び自由電子が大量に存在するプラズマ状態となって高エネルギ状態となる。そして、中心電極21付近においてプラスイオンの密度が高くなると、中心電極21付近における電界が強化されて、α作用が促進され、ギャップGに火花放電が生じることとなる。
次に、図4を参照しながら、ECU15による点火制御について説明する。なお、図4において、ECU15からスイッチング素子16に出力される点火信号をIGt、一次コイル11に流れる電流をI1、二次コイル12に流れる電流をI2、中心電極21にかかる電圧をV2とする。
図4に示すように、本例の点火制御装置1では、予備放電用エネルギ蓄積期間P1、予備放電開始タイミングS1、主放電用エネルギ蓄積期間P2、主放電開始タイミングS2の順に到来する。予備放電用エネルギ蓄積期間P1では、予備放電のための磁気エネルギを点火コイル10に蓄積する。予備放電開始タイミングS1では、主放電の前に中心電極21に負の高電圧を印加する。主放電用エネルギ蓄積期間P2では、主放電のための磁気エネルギを点火コイル10に蓄積する。主放電開始タイミングS2では中心電極21に負の高電圧を印加して火花放電を発生させて、点火プラグ20において燃料ガスに着火させる。
まず、予備放電用エネルギ蓄積期間P1では、時刻t1において、スイッチング素子16のゲートに入力される点火信号IGtがオンになると、スイッチング素子16がオン状態になる。これにより、バッテリ14から一次コイル11へと電流の流通が開始され、点火コイル10への磁気エネルギの蓄積が開始される。予備放電用エネルギ蓄積期間P1は、時刻t2まで継続される。
時刻t2は、予備放電開始タイミングS1である。時刻t2において、点火信号IGtがオフになると、スイッチング素子16がオフ状態になる。これにより、二次コイル12に高電圧が誘起される。そして、点火プラグ20の中心電極21に負の高電圧が印加される。時刻t2は、中心電極21に印加された電圧V2が、ダイオード30の降伏電圧Vt以上、要求電圧Vo未満の電圧となるように設定されて、点火コイル10への磁気エネルギの蓄積量が調整されている。
そして、中心電極21に印加された電圧V2は、要求電圧Vo未満であることから、ギャップGに火花放電が生じない。そのため、二次コイル12から中心電極21に供給された電子は二次コイル12側に移動できず、中心電極21に電子が溜まることとなる。その結果、二次コイル12への高電圧の誘起が終了した後も、リークによる電圧の低下はあるものの、ギャップGにおいて負の高電圧が維持されることとなる。すなわち、図5に示すように、本例では、予備放電後の中心電極21の電圧V2は、ダイオード30を有しない比較例における着火を形成しない放電(オープン状態)の場合に比べて、電圧低下が抑制されて、比較的高い負の電圧が時刻t3まで維持されている。
そして、時刻t3では、スイッチング素子16のゲートに入力される点火信号IGtがオンになり、スイッチング素子16がオン状態になる。これにより、中心電極21における電圧V2が負の高電圧に維持された状態で、バッテリ14から一次コイル11へと電流の流通が開始され、点火コイル10への磁気エネルギの蓄積が開始される。これにより、主放電用エネルギ蓄積期間P2が開始される。主放電用エネルギ蓄積期間P2は時刻t4まで継続される。
そして、時刻t4は、主放電開始タイミングS2である。時刻t4では、点火信号IGtがオフになり、スイッチング素子16がオフ状態になる。これにより、二次コイル12の両端の極性が反転されるとともに二次コイル12に高電圧が誘起される。そして、点火プラグ20の中心電極21に負の高電圧が印加される。
ここで、主放電開始タイミングS2において、中心電極21は予備放電により予め負の高電圧に維持された状態であって、すでにギャップGはプラズマ状態(図3(d)参照)となっており、放電が形成しやすい状態となっている。そのため、火花放電の形成のために二次コイル12から中心電極21に印加する負の電圧は、予備放電を行わない場合に比べて少なくて済む。したがって、図4に示すように、本例の要求電圧Voは、図4において破線で示すダイオード30を有しない比較例における要求電圧Vzよりも低くなっている。そして、点火プラグ20のギャップGに火花放電が生じると、接地電極22から中心電極21へと放電電流(二次電流)I2が流れることとなる。
上述のように、ECU15によるスイッチング素子16の開閉制御により、予備放電が行われることとなるため、ECU15及びスイッチング素子16が、要求電圧未満の予備放電を発生させる予備放電発生手段15、16として機能することとなる。
本例の内燃機関用点火制御装置1における作用効果について、詳述する。
以上のように、内燃機関用点火制御装置によれば、二次コイル12と中心電極21との間に、ダイオード30が直列接続されており、ダイオード30のカソード側30cが二次コイル12の高電圧端子12aに接続され、アノード側30aが中心電極21に接続されている。そして、二次コイル12に二次電圧が誘起されると中心電極21に負の高電圧が印加される。中心電極21と接地電極22との間に放電が生じない場合には、中心電極21に二次コイル12から供給された電子が溜まって、ダイオード30に逆バイアスがかかることとなり、中心電極21には負の電圧が印加された状態が維持されることとなる。これにより、中心電極21と接地電極22との間のギャップGにおいて気体のイオン化が促されて、当該ギャップGに放電が生じやすい状態が形成される。その結果、かかる状態では、当該放電を生じさせるために印加すべき電圧(要求電圧Vo)が低下することとなる。すなわち、上記内燃機関用点火制御装置1によれば、上述の如くダイオード30を接続することにより、点火プラグ20の要求電圧Voを低下させることができる。
さらに、二次コイル12の高電圧端子12aと点火プラグ20との間に直列接続されたダイオード30は、二次コイル12から点火プラグ20へダイオード30の降伏電圧Vt以下の電流が流れるのを規制しているため、従来のON飛火防止ダイオードと同様に、着火タイミング前に点火プラグ20に飛火が発生することを防止することができる。そのため、従来のON飛火防止ダイオードが不要となり、製造コストの低減が図られる。
さらに、図5に示すように、比較例における火花放電が形成されなかった場合(オープン状態)における中心電極21にかかる電圧V2aと、本例の予備放電における中心電極21にかかる電圧V2を比較すると、比較例におけるオープン状態での電圧V2aの最大電圧と最電圧の差ΔV2aは約40kVであった。一方、本例の予備放電における電圧V2の最大電圧と最電圧の差ΔV2は、約25kVであった。これにより、中心電極21にかかる電圧V2の最大電圧と最電圧の差を小さくすることができるため、点火プラグ20に設けられる絶縁碍子(図示せず)の絶縁破壊を抑制することができ、当該装置の信頼性を向上することができる。
また、本例ではダイオード30として、高耐圧ダイオードを採用したが、これに替えて、定電圧ダイオードを備えることとしてもよい。そして、定電圧ダイオードは、該ダイオードの端子間電圧がダイオードの降伏電圧Vtとなる場合に、ツェナー降伏又はアバランシュ降伏が生じるダイオードとすることができる。この場合も、本例と同等の作用効果を奏する。
また、本例では、予備放電発生手段として、ECU15及びスイッチング素子16が備えられている。これにより、主放電の前に、確実に予備放電を確実に発生させることができ、要求電圧Voの低下を図ることができる。
そして、本例では、予備放電発生手段としてのECU15及びスイッチング素子16は、予備放電により、点火プラグ20に火花放電を生じさせないよう構成されている。これにより、主放電に先立って、点火プラグ20のギャップGをプラズマ状態にして、ギャップGに放電を形成しやすい状態にすることができる。その結果、主放電における要求電圧Voを確実に低下させることができる。
また、本例では、ダイオード30として、高耐圧ダイオードであって、降伏電圧Vtが20kV以となるものを採用している。これにより、要求電圧Voが比較的高い場合においても、要求電圧Voを効果的に低下させることができる。
なお、本例では、火花放電の発生させるために、二次コイル12から中心電極21に負の高電圧を印加して、点火プラグ20に主放電を発生させる構成について説明したが、これに替えて、次の変形例のようにしてもよい。すなわち、当該変形例では、図6に示すように、点火コイル10によって中心電極21に正の高電圧を印加して主放電を発生させるように構成され、かつ、高電圧端子12aと中心電極21との間に直列に設けられるとともに、カソード側300cが高電圧端子12aに電気的に接続され、アノード側300aが中心電極21に電気的に接続されるダイオード300が備えられている。この場合は、本例に対して、ダイオード30におけるカソード30cとアノード30aとの接続を入れ替えた構成となっている。この場合においても、本例と同等の作用効果を奏する。
なお、本例では、ダイオード30を点火コイルケース10a内に収納したが、これに限らず、図7に示すように、点火コイルケース10aに突出形成されたジョイント10b内に設けることとしてもよい。この場合には、ジョイント10b内に、ダイオード30の設置スペースを確保するために、点火プラグ20が接続される接続端子31をジョイント10bの突出方向側に設置している。
ダイオード30をこのように配置することにより、点火コイルケース10bと一体的に構成しつつも、点火コイル10から離隔させることができるため、点火コイル10からの熱の影響を低減してダイオード30の破損を防止することができる。
以上のごとく、本例及び変形例によれば、製造コストの低減ができるとともに、要求電圧Voを低下させることができ、信頼性の高い内燃機関用点火制御装置1を提供することができる。
1 内燃機関用点火制御装置
10 点火コイル
11 一次コイル
12 二次コイル
14 バッテリ
15 ECU
16 スイッチング素子
20 点火プラグ
21 中心電極
22 接地電極
30、300 ダイオード

Claims (5)

  1. 一次コイル(11)と二次コイル(12)とを備える点火コイル(10)と、上記二次コイル(12)の高電圧端子(12a)に電気的に接続された点火プラグ(20)とを有し、上記点火プラグ(20)の中心電極(21)と上記点火プラグ(20)の接地電極(22)との間に主放電を発生させて、燃料ガスに着火する内燃機関用点火制御装置(1)であって、
    上記点火コイル(10)によって上記中心電極(21)に負の高電圧を印加して上記主放電を発生させるように構成され、かつ、上記高電圧端子(12a)と上記中心電極(21)との間に直列に設けられるとともに、カソード側(30c)が上記高電圧端子(12a)に電気的に接続され、アノード側(30a)が上記中心電極(21)に電気的に接続されるダイオード(30)を備え、
    または、上記点火コイル(10)によって上記中心電極(21)に正の高電圧を印加して上記主放電を発生させるように構成され、かつ、上記高電圧端子(12a)と上記中心電極(21)との間に直列に設けられるとともに、カソード側(300c)が上記中心電極(21)に電気的に接続され、アノード側(300a)が上記高電圧端子(12a)に電気的に接続されるダイオード(300)を備え、
    上記ダイオード(30、300)の降伏電圧は、上記点火プラグ(20)の要求電圧未満であって、
    上記主放電の前に、上記要求電圧未満かつ上記降伏電圧以上の予備放電を発生させる予備放電発生手段(15、16)を有することを特徴とする内燃機関用点火制御装置(1)。
  2. 上記ダイオード(30、300)として、定電圧ダイオードを備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用点火制御装置(1)。
  3. 上記定電圧ダイオードは、該定電圧ダイオードの端子間電圧が上記降伏電圧となる場合に、ツェナー降伏又はアバランシュ降伏が生じるダイオードであることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用点火制御装置(1)。
  4. 上記予備放電発生手段(15、16)は、上記予備放電により、上記点火プラグ(20)に火花放電を生じさせないように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用点火制御装置(1)。
  5. 上記ダイオード(30、300)は、高耐圧ダイオードであって、上記降伏電圧が20kV以あることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の内燃機関用点火制御装置(1)。
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