JPH08317662A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH08317662A
JPH08317662A JP7121245A JP12124595A JPH08317662A JP H08317662 A JPH08317662 A JP H08317662A JP 7121245 A JP7121245 A JP 7121245A JP 12124595 A JP12124595 A JP 12124595A JP H08317662 A JPH08317662 A JP H08317662A
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capacitor
voltage
circuit
fet
level
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JP7121245A
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Yutaka Usami
豊 宇佐美
Hiroshi Suzuki
浩史 鈴木
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電源の投入時や再投入時の負荷への過大な電圧
印加を防止する。 【構成】直流電源に抵抗34,35及び第1のコンデン
サ36の時定数回路を接続すると共に、FET38,3
9を有するインバータ回路37を接続し、このインバー
タ回路に過飽和トランス44の1次巻線、コンデンサ及
びコイルを介して蛍光灯47を接続し、FET38のゲ
ート、ソース間に抵抗と過飽和トランスの2次巻線44
bとの直列回路を接続し、FET39のゲート、ソース
間に抵抗と過飽和トランスの3次巻線44cとの直列回
路を接続し、過飽和トランスの4次巻線44dにコンデ
ンサを介してダイオードを接続すると共にもう1つのダ
イオードを介して第2のコンデンサ57並びに抵抗とF
ET59との直列回路を並列に接続し、抵抗34と35
の接続点をダイオード61を順方向に介して第2のコン
デンサに接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電源を高周波電源
等の交流電源に変換して負荷に供給する電力変換装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電力変換装置は、例えば蛍光灯
点灯装置に使用されている。図8はその一例を示すもの
で、商用電源1に全波整流ダイオードブリッジ回路2の
入力端子を接続し、このダイオードブリッジ回路2の出
力端子に平滑コンデンサ3を接続して直流電源を形成し
ている。
【0003】前記平滑コンデンサ3の両端間に抵抗4を
介して抵抗5とコンデンサ6を直列に接続したCR時定
数回路を接続すると共に、ハーフブリッジインバータ回
路7を接続している。前記インバータ回路7は、FET
(電界効果トランジスタ)8,9の直列回路からなる主
スイッチ回路を備え、前記FET8のゲート、ソース間
に抵抗10とコンデンサ11との直列回路を接続し、前
記FET9のゲート、ソース間に抵抗12とコンデンサ
13との直列回路を接続している。
【0004】前記FET8のソースと前記FET9のド
レインとの接続点を過飽和トランス14の1次巻線14
a、コンデンサ15及びコイル16を直列に介して負荷
である蛍光灯17の一方のフィラメント電極17aの一
端に接続している。また、前記FET9のソースを前記
蛍光灯17の他方のフィラメント電極17bの一端に接
続している。そして前記蛍光灯17の各フィラメント電
極17a,17bの他端間にコンデンサ18を接続して
いる。
【0005】前記抵抗10とコンデンサ11との直列回
路に並列に、すなわち、前記FET8のゲート、ソース
間に抵抗19と前記過飽和トランス14の2次巻線14
bとの直列回路を接続し、また、前記抵抗12とコンデ
ンサ13との直列回路に並列に、すなわち、前記FET
9のゲート、ソース間に抵抗20と前記過飽和トランス
14の3次巻線14cとの直列回路を接続している。前
記抵抗4と5の接続点を定電圧導通素子21を介して前
記FET9のゲートに接続している。また、前記平滑コ
ンデンサ3の正極端子を抵抗22を介して前記過飽和ト
ランス14の1次巻線14aとコンデンサ15との接続
点に接続している。
【0006】前記過飽和トランス14の4次巻線14d
の一端を直流成分カット用のコンデンサ23を介してダ
イオード24のカソードとダイオード25のアノードと
の接続点に接続し、この4次巻線14dの他端を前記ダ
イオード24のアノードに接続している。そして、前記
ダイオード24に前記ダイオード25を介してコンデン
サ26を並列に接続すると共に抵抗27とFET28と
の直列回路を並列に接続している。前記FET28は制
御回路29により導通制御されるようになっている。
【0007】この蛍光灯点灯装置は、平滑コンデンサ3
からの直流電圧によりインバータ回路7が動作して蛍光
灯17を点灯する。まず、商用電源1を投入すると、平
滑コンデンサ3から直流電圧がインバータ回路7に印加
されるがFET8,9は共にオフ状態にあり、従って、
インバータ回路7は発振動作を開始しない。
【0008】一方、抵抗4及び5を介して所定の時定数
でコンデンサ6に充電電流が流れる。そして、やがてコ
ンデンサ6の充電レベルが定電圧導通素子21のブレー
クオーバ電圧に達すると定電圧導通素子21がオン動作
し、コンデンサ6から抵抗5による限流作用を受けなが
ら定電圧導通素子21を介して抵抗12とコンデンサ1
3の回路に電流が流れ、コンデンサ13の充電によりF
ET9のゲート電圧が上昇する。そしてFET9はやが
てオン状態に移行する。
【0009】これにより、インバータ回路7は起動し、
蛍光灯17に共振エネルギーを供給すると共に過飽和ト
ランス14の1次巻線14a、2次巻線14b、3次巻
線14cにより自己の共振位相をフィードバックして発
振を持続する。このとき、過飽和トランス14は、磁性
コアの飽和の度合いにより自励発振周波数を決めること
ができ、その飽和量は4次巻線14dにより制御され
る。
【0010】すなわち、4次巻線14dの出力はコンデ
ンサ23で直流成分がカットされた後、ダイオード2
4,25で整流されてコンデンサ26を充電する。この
コンデンサ26の充電レベルはFET28の導通状態に
よって変化し、この導通状態は制御回路29により制御
される。従って、制御回路29でFET28の導通状態
を制御することで、コンデンサ26の充電レベルを制御
し、これにより過飽和トランス14の飽和量をコントロ
ールできることになる。そして、過飽和トランス14の
飽和量をコントロールすることでインバータ回路7の出
力制御ができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置で
は、図9の(a) に示すように、電源が投入されインバー
タ回路7が起動した瞬間に所定の電圧に比べて非常に高
い電圧V17が蛍光灯17の各フィラメント電極17a,
17b間に印加する。すなわち、コンデンサ26は制御
量を決定しているコンデンサであるが、この電位は電源
の投入前はゼロである。従って、このコンデンサ26の
電位が所定の制御レベルに達するまでは過渡的にインピ
ーダンスが低い状態が発生し、これが非常に高い電圧V
17を発生する原因となっている。
【0012】図10の(a) はインバータ回路7の起動時
に発生する高い電圧V17を拡大した波形図であり、図1
0の(b) はそのときのコンデンサ26の電位V26の変化
を示している。すなわち、コンデンサ26の電位が一定
なるまでは蛍光灯17の両端間に印加する電圧V17は非
常に高くなり、コンデンサ26の電位V26が一定になる
と電圧V17は所定の電圧に安定するようになる。このよ
うにインバータ回路7は過渡的にインピーダンスが低い
状態に対しても忠実に制御を行うので結果として過大な
電圧が発生することになる。
【0013】また、蛍光灯17が点灯している状態で、
電源が一時的に遮断され、すぐに再投入された場合にも
問題が発生する。すなわち、点灯時にはFET28のゲ
ート電圧は点灯するのに適した制御量となるように一定
の電圧となっている。この状態で電源が一時的に遮断し
てインバータ回路7の発振動作が停止してもFET28
のゲート電圧V28GSは図9の(b) に示すように、すぐに
は低下しない。
【0014】このため、電源が再投入されたときのFE
T28のゲート電圧V28GSはまだ高い状態にあり、イン
バータ回路7はFET28のゲート電圧V28GSによって
決まる制御量で起動を開始することになる。従って、再
投入時にも蛍光灯17の両端間には所定の電圧よりも大
きな電圧が印加されることになる。また、この再投入時
にもコンデンサ26の電位が下がるので、これも過渡的
に大きな電圧が発生する要因となる。
【0015】このように、従来装置では、電源の投入時
や一時的遮断後の再投入時において蛍光灯などの負荷に
過大な電圧が印加するという問題があった。ところで、
蛍光灯のようなフィラメント電極を有する放電灯では、
最初は大きな管電圧を印加せずにフィラメント電極に電
流を流して予熱し、フィラメント電極から熱電子が飛び
出しやすい状態を作り出してから大きな管電圧を印加し
て始動点灯するのが望ましい。
【0016】しかし、従来装置では、電源の投入と同時
に過大な管電圧が印加されるので、予熱されていないフ
ィラメント電極から無理に電子を放出させることにな
り、フィラメント電極を劣化させ放電灯の寿命を著しく
縮めるという問題があった。
【0017】そこで、本発明は、電源の投入時や電源の
一時的遮断後の再投入時における負荷への過大な電圧の
印加を防止でき、負荷として例えばフィラメント電極を
有する放電灯を使用した場合に放電灯の寿命低下を防止
できる電力変換装置を提供する。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
直流電源に接続した主スイッチ回路のスイッチング動作
により共振回路を駆動し、この共振回路の共振エネルギ
ーの一部を負荷に供給する電力変換装置において、第1
のコンデンサを備え、直流電源からの直流電流を所定の
時定数に基づいて第1のコンデンサに充電する時定数回
路と、この時定数回路の第1のコンデンサの充電電圧が
所定レベルに達すると主スイッチ回路を始動させるパル
スを発生するパルス発生手段と、第2のコンデンサを備
え、共振回路の始動後、第2のコンデンサの充電レベル
に応じて主スイッチ回路のスイッチング周期を制御し、
共振回路の発振周波数を制御する発振周波数制御手段
と、時定数回路に流れ込む直流電流の一部を第2のコン
デンサに流し込む整流素子とを設け、第2のコンデンサ
の充電レベルが所望のレベルに達した後にパルス発生手
段がパルスを発生するものである。
【0019】
【作用】このような構成の発明においては、直流電源を
投入すると、時定数回路の第1のコンデンサへの充電が
開始されると共に整流素子を介して第2のコンデンサへ
の充電も開始される。そして、第2のコンデンサの充電
レベルが所望のレベルに達した後に第1のコンデンサの
充電レベルが所定レベルに達し、これによりパルス発生
手段からパルスが発生して主スイッチ回路が始動する。
主スイッチ回路が始動すると、共振回路が動作し、この
共振回路の共振エネルギーの一部が負荷に供給される。
このように、主スイッチ回路が始動して共振回路が動作
を開始する時点では発振周波数制御手段の第2のコンデ
ンサのレベルは所望のレベルに達しており、過渡的にイ
ンピーダンスが低くなる状態を回避できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、この実施例は本発明を蛍光灯点灯装置に
適用したものについて述べる。
【0021】図1に示すように、商用電源31に全波整
流ダイオードブリッジ回路32の入力端子を接続し、こ
のダイオードブリッジ回路32の出力端子に平滑コンデ
ンサ33を接続して直流電源を形成している。
【0022】前記直流電源の出力端子、すなわち、前記
平滑コンデンサ33の両端間に抵抗34を介して抵抗3
5と第1のコンデンサ36を直列に接続したCR時定数
回路を接続すると共に、ハーフブリッジインバータ回路
37を接続している。前記インバータ回路37は、FE
T(電界効果トランジスタ)38,39の直列回路から
なる主スイッチ回路を備え、前記FET38のゲート、
ソース間に抵抗40とコンデンサ41との直列回路を接
続し、前記FET39のゲート、ソース間に抵抗42と
コンデンサ43との直列回路を接続している。
【0023】前記FET38のソースと前記FET39
のドレインとの接続点を過飽和トランス44の1次巻線
44a、コンデンサ45及びコイル46を直列に介して
負荷である蛍光灯47の一方のフィラメント電極47a
の一端に接続している。また、前記FET39のソース
を前記蛍光灯47の他方のフィラメント電極47bの一
端に接続している。そして前記蛍光灯47の各フィラメ
ント電極47a,47bの他端間にフィラメント予熱用
のコンデンサ48を接続している。
【0024】前記抵抗40とコンデンサ41との直列回
路に並列に、すなわち、前記FET38のゲート、ソー
ス間に抵抗49と前記過飽和トランス44の2次巻線4
4bとの直列回路を接続し、また、前記抵抗42とコン
デンサ43との直列回路に並列に、すなわち、前記FE
T39のゲート、ソース間に抵抗50と前記過飽和トラ
ンス44の3次巻線44cとの直列回路を接続してい
る。前記抵抗34と35の接続点を定電圧導通素子51
を介して前記FET39のゲートに接続している。ま
た、前記平滑コンデンサ33の正極端子を抵抗52を介
して前記過飽和トランス44の1次巻線44aとコンデ
ンサ45との接続点に接続している。また、前記抵抗3
4と35の接続点と各FET38,39の接続点との間
にダイオード53を、アノードを抵抗34と35の接続
点側にして接続している。
【0025】前記過飽和トランス44の4次巻線44d
の一端を直流成分カット用のコンデンサ54を介してダ
イオード55のカソードとダイオード56のアノードと
の接続点に接続し、この4次巻線44dの他端を前記ダ
イオード55のアノードに接続している。そして、前記
ダイオード55に前記ダイオード56を介して第2のコ
ンデンサ57を並列に接続すると共に抵抗58とFET
59との直列回路を並列に接続し発振周波数制御手段を
形成している。なお、コンデンサ54、ダイオード5
5,56及び第2のコンデンサ57はポンプ回路を形成
し、第2のコンデンサ57の電荷を抵抗58とFET5
9で消費することでインピーダンス制御を行うようにな
っている。
【0026】前記FET59を制御回路60により導通
制御するようになっている。前記抵抗34と35の接続
点を整流素子であるダイオード61を順方向に介して前
記第2のコンデンサ57とダイオード56のカソードと
の接続点に接続している。
【0027】前記過飽和トランス44は、図2に示すよ
うに、例えば、フェライト磁性材料をリング状に焼結し
たコア62に各巻線44a〜44dを巻付けて構成して
いる。
【0028】このような構成の実施例においては、商用
電源31をダイオードブリッジ回路32で全波整流し、
かつ平滑コンデンサ33で平滑してこの平滑コンデンサ
33の両端間に直流電圧を発生する。そして、この直流
電圧をインバータ回路37に印加する。
【0029】インバータ回路37が起動すると、過飽和
トランス44の2次巻線44b及び3次巻線44cによ
りFET38,39のゲートにゲート電圧がフィードバ
ックされてインバータ回路37は発振を持続する。そし
て、インバータ回路37のFET38,39が交互にス
イッチング動作すると、その中間点にスイッチング周波
数に等しい矩形の交流電圧が発生する。コイル46は予
熱時にはコンデンサ48と共に共振回路を形成し、点灯
時には蛍光灯47のインピーダンスを打ち消すためのチ
ョークコイルとして作用する。
【0030】次に過飽和トランス44の飽和量について
述べる。図3は過飽和トランス44の1次巻線44aに
正弦波の電流が流れたと仮定して、その電流を2次巻線
44bに電圧として検出した場合の電圧波形を示してい
る。(a) は飽和が無い場合の電圧波形で、例えば、4次
巻線44dのインピーダンスが極めて小さく、1次側の
電流波形がそのまま2次側の電圧波形として現れたこと
を示している。(b) はやや飽和した場合の電圧波形で、
例えば、4次巻線44dのインピーダンスを中程度に設
定した場合に相当し、飽和しない場合の正弦波からピー
クが立ち、幅が狭まる方向に変形する。(c) は飽和量が
多い場合の電圧波形で、例えば、4次巻線44dのイン
ピーダンスが無限大(電流が全く流れない状態)の場合
に相当し、ピークが高く幅が狭まる傾向が一層強くな
る。
【0031】このような基本特性を利用して、実施例の
ような自励発振のフィードバックに利用した場合の2次
巻線44bに発生する電圧波形が図4である。(a) は飽
和量が少ないときの電圧波形を示し、(b) は飽和量が多
いときの電圧波形を示している。FET38のスイッチ
ングの幅はこの波形の幅であるから、飽和量の少ない幅
の広い波形の場合は周波数が低くなり、逆に飽和量の多
い幅の狭い波形の場合は周波数が高くなる。以上のこと
は3次巻線44cとFET39との関係においても同様
である。
【0032】また、この実施例ではスイッチングロスを
減らすために、2次巻線44bについては抵抗49,4
0及びコンデンサ41からなる回路により、また、3次
巻線44cについては抵抗50,42及びコンデンサ4
3からなる回路により波形整形を行っている。すなわ
ち、抵抗40とコンデンサ41の時定数及び抵抗42と
コンデンサ43の時定数により、波形の立上がり部分を
遅らせると共に立下がり部分を急俊にしている。これに
より、波形の立下がり部分で急俊にオン状態からオフ状
態へ移行するので、この部分でのスイッチングロスを軽
減できる。
【0033】このような回路において、本実施例ではさ
らに、過飽和トランス44の4次巻線44dのインピー
ダンスを決定する第2のコンデンサ57に対してダイオ
ード61を介して第1のコンデンサ36への充電電荷の
一部を充電させるようになっている。
【0034】これにより、第2のコンデンサ57の充電
レベルが所望のレベルに達するまでは第1のコンデンサ
36の充電レベルが定電圧導通素子51を導通させるブ
レークオーバ電圧に達せず、第2のコンデンサ57の充
電レベルが所望のレベルに達して制御量が安定した状態
になった後に第1のコンデンサ36の充電レベルが定電
圧導通素子51のブレークオーバ電圧に達してFET3
9のゲートにパルス電流が供給されインバータ回路37
が起動するようになる。
【0035】以下、具体的動作について述べる。商用電
源31を投入すると、平滑コンデンサ33に直流電圧が
発生し、抵抗34及びダイオード61を介して第2のコ
ンデンサ57に充電電流が流れ込み、コンデンサ57の
レベルは上昇する。一方、第1のコンデンサ36にも抵
抗34,35を介して充電電流が流れ込み、コンデンサ
36のレベルは上昇する。
【0036】そして、先ず、第2のコンデンサ57のレ
ベルが制御量が安定する所望のレベルに達し、その後、
第1のコンデンサ36の充電レベルが定電圧導通素子5
1のブレークオーバ電圧に達する。
【0037】第1のコンデンサ36の充電レベルが定電
圧導通素子51のブレークオーバ電圧に達すると、定電
圧導通素子51が導通し、FET39のゲートにパルス
電流が供給され、それによりFET39のゲート電圧が
上昇する。そしてFET39はやがてオン状態に移行す
る。
【0038】これにより、インバータ回路37は起動す
る。このとき、蛍光灯47に印加する電圧V47は図6に
示すように、第2のコンデンサ57の電位V57が安定し
てから発生するので、異常に大きな電圧とはならず、最
初から安定した所定の電圧となる。この後、図5に示す
ように、FET59のゲート電位V59GSは徐々に上昇し
ていくが、スレッショルド電圧VTHに達するまではFE
T59はオフ状態を保持する。従って、この間、蛍光灯
47に印加する電圧V47は一定であり、この間に各フィ
ラメント電極47a,47bに予熱電流が流れる。
【0039】FET59のゲート電位V59GSがスレッシ
ョルド電圧VTHに達すると、FET59はA級動作を開
始し、これにより、蛍光灯47に印加する電圧V47が上
昇する。そして、電圧V47が蛍光灯47の放電開始電圧
に達すると、蛍光灯47が放電を開始するようになり、
蛍光灯47の管内にランプ電流が流れる。これにより電
圧V47は低下し、以降この状態を継続し、蛍光灯47の
点灯が維持される。
【0040】また、蛍光灯47が点灯している時に、電
源31が一時的に遮断されると、インバータ回路37の
動作が停止する。また、FET59のゲート電位V59GS
も電源が絶たれることで図5に示すように徐々に低下す
る。そして、FET59のゲート電位V59GSが十分に低
下しないうちに電源31の再投入が行われると、図8の
従来装置では直ちにインバータ回路が起動したが、この
実施例ではFET59がオフしなければ第1のコンデン
サ36及び第2のコンデンサ57はほとんど充電されな
いので、インバータ回路37が直ちに起動することはな
い。
【0041】やがて、FET59のゲート電位V59GSが
十分に低下してスレッショルド電圧VTH以下になると、
FET59がオフ状態となり、第1のコンデンサ36及
び第2のコンデンサ57の充電が開始される。そして、
先ず第2のコンデンサ57のレベルが所望のレベルに達
してから第1のコンデンサ36の充電レベルが定電圧導
通素子51のブレークオーバ電圧に達し、これによりF
ET39がオン状態に移行してインバータ回路37が起
動することになる。
【0042】従って、電源31が一時的に遮断した後再
投入した時においても、第2のコンデンサ57の電位V
57が安定してからインバータ回路37が起動するので、
蛍光灯47に過大な電圧が印加することはない。このよ
うに、電源の投入時や一時遮断後の再投入時に蛍光灯4
7に過大な電圧が印加するのを確実に防止できるので、
フィラメント電極を傷めることがなく、蛍光灯の寿命低
下を防止できる。
【0043】次に、本発明の他の実施例を図面を参照し
て説明する。この実施例も本発明を蛍光灯点灯装置に適
用したものについて述べる。なお、前記実施例と同一の
部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。こ
れは、図7に示すように、インバータ回路として1石式
インバータ回路71を使用したものである。すなわち、
平滑コンデンサ33の両端間に、共振用コンデンサ72
とコイル73との並列共振回路を介してFET74を接
続している。そして前記FET74にダイオード75を
逆極性にして並列に接続している。なお、FETを使用
した場合は内部に寄生ダイオードが存在するのでダイオ
ード75は省略してもよい。
【0044】前記並列共振回路とFET74との接続点
を過飽和トランス76の1次巻線76a、コイル46を
介して蛍光灯47の一方のフィラメント電極47aの一
端に接続している。前記FET74のゲート、ソース間
に抵抗42とコンデンサ43との直列回路を接続し、こ
の直列回路に抵抗50を介して前記過飽和トランス76
の2次巻線76bを並列に接続している。そして、前記
2次巻線76bに前記実施例同様、直流カット用のコン
デンサ54を介してダイオード55を接続し、このダイ
オード55にダイオード56を介して第2のコンデンサ
57を並列に接続している。さらに、前記第2のコンデ
ンサ57にNPN型トランジスタ77を並列に接続して
いる。
【0045】前記トランジスタ77は抵抗78を介して
制御回路(図示せず)からベース制御信号を入力するよ
うになっている。抵抗34と35の接続点を定電圧導通
素子51を介して前記FET74のゲートに接続してい
る。前記蛍光灯47の他方のフィラメント電極47bの
一端はコンデンサ79を介して前記平滑コンデンサ33
の正極端子に接続している。なお、前記コンデンサ79
の他端は必ずしも平滑コンデンサ33の正極端子に接続
する必要はなく、一定の電位レベルが得られる場所に接
続すればよい。
【0046】この実施例では、コイル46とコンデンサ
48の共振定数をコンデンサ72とコイル73による並
列共振に対して近い共振定数に設定することで、蛍光灯
47の両端間に共振電圧が発生し、また、各フィラメン
ト電極47a,47bに共振電流が流れる。最初は、蛍
光灯47を点灯させない程度の共振電圧を印加して各フ
ィラメント電極47a,47bを予熱し、予熱完了後に
共振電圧を上げて蛍光灯47を始動点灯させる。
【0047】蛍光灯47が点灯を開始すると、それまで
コイル46とコンデンサ48による共振電流のみであっ
たが、蛍光灯47のインピーダンスも加わって共振モー
ドが変化する。インバータ回路71の発振の持続は、過
飽和トランス76により共振電流位相を2次巻線76b
によってゲート電圧としてFET74にフィードバック
することで実現する。この制御は、過飽和トランス76
の2次巻線76bに発生する電圧をコンデンサ54及び
ダイオード55,56からなるポンプ回路に印加するこ
とで第2のコンデンサ57を充電させ、この充電電荷を
トランジスタ77に消費させることで過飽和トランス7
6の飽和量を調整して行う。
【0048】この実施例においても、電源31が投入さ
れると、最初はトランジスタ77がオフ状態にあるので
抵抗34,35を介して第1のコンデンサ36への充電
が開始されると共に、抵抗34及びダイオード61を介
して第2のコンデンサ57への充電が開始される。
【0049】そして、第2のコンデンサ57の充電レベ
ルが所望のレベルに達した後に第1のコンデンサ36の
充電レベルが定電圧導通素子51のブレークオーバ電圧
に達する。こうして、第2のコンデンサ57のレベルが
所望のレベルに安定してから、定電圧導通素子51が導
通してFET74がオン動作し、インバータ回路71が
起動することになるので、前記実施例同様にインバータ
回路71は第2のコンデンサ57のレベルが安定してか
ら動作を開始することになり、蛍光灯47に過大な電圧
が印加することはない。この動作は電源31が一時的に
遮断して再投入されたときにも同様である。従って、こ
の実施例においても前記実施例と同様の作用効果が得ら
れるものである。なお、前記各実施例は本発明を蛍光灯
の点灯装置に適用したものについて述べたが必ずしもこ
れに限定するものでないのは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上、本発明によれば、電源の投入時や
電源の一時的遮断後の再投入時において、発振周波数制
御手段の第2のコンデンサの充電レベルを所望のレベル
に安定させた後に、時定数回路の第1のコンデンサの充
電電圧によってパルス発生手段にパルスを発生させて主
スイッチ回路を始動させるようにしているので、電源の
投入時や電源の一時的遮断後の再投入時における共振回
路から負荷に対する過大な電圧の印加を防止できる。従
って、負荷として例えばフィラメント電極を有する放電
灯を使用した場合に放電灯の寿命低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図。
【図2】同実施例の過飽和トランスの構成を示す図。
【図3】過飽和トランスの1次巻線に正弦波電流を流し
た時の2次巻線に発生する電圧波形を飽和量を変化させ
て示す素特性波形図。
【図4】同実施例の過飽和トランスの2次巻線に発生す
る電圧波形を示す図。
【図5】同実施例の電源の投入時及び一時遮断後の再投
入時の要部動作波形を示す波形図。
【図6】同実施例の電源の投入時の要部動作波形を拡大
して示す拡大波形図。
【図7】本発明の他の実施例を示す回路構成図。
【図8】従来例を示す回路構成図。
【図9】同従来例の電源の投入時及び一時遮断後の再投
入時の要部動作波形を示す波形図。
【図10】同従来例の電源の投入時の要部動作波形を拡
大して示す拡大波形図。
【符号の説明】
31…商用電源 32…全波整流ダイオードブリッジ回路 33…平滑コンデンサ 35…抵抗 36…第1のコンデンサ 37…ハーフブリッジインバータ回路 38,39…FET(電界効果トランジスタ) 44…過飽和トランス 47…蛍光灯 51…定電圧導通素子 57…第2のコンデンサ 59…FET(電界効果トランジスタ) 61…ダイオード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に接続した主スイッチ回路のス
    イッチング動作により共振回路を駆動し、この共振回路
    の共振エネルギーの一部を負荷に供給する電力変換装置
    において、第1のコンデンサを備え、前記直流電源から
    の直流電流を所定の時定数に基づいて前記第1のコンデ
    ンサに充電する時定数回路と、この時定数回路の第1の
    コンデンサの充電電圧が所定レベルに達すると前記主ス
    イッチ回路を始動させるパルスを発生するパルス発生手
    段と、第2のコンデンサを備え、前記共振回路の始動
    後、前記第2のコンデンサの充電レベルに応じて前記主
    スイッチ回路のスイッチング周期を制御し、前記共振回
    路の発振周波数を制御する発振周波数制御手段と、前記
    時定数回路に流れ込む直流電流の一部を前記第2のコン
    デンサに流し込む整流素子とを設け、前記第2のコンデ
    ンサの充電レベルが所望のレベルに達した後に前記パル
    ス発生手段がパルスを発生することを特徴とする電力変
    換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010538425A (ja) * 2007-08-27 2010-12-09 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 衝撃リスク防護回路
JP2011511613A (ja) * 2008-02-02 2011-04-07 ジャック、ラッセル バイポーラ電力制御装置

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JP2010538425A (ja) * 2007-08-27 2010-12-09 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 衝撃リスク防護回路
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