JPH09169867A - 微多孔膜及びその製造方法 - Google Patents

微多孔膜及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09169867A
JPH09169867A JP8291251A JP29125196A JPH09169867A JP H09169867 A JPH09169867 A JP H09169867A JP 8291251 A JP8291251 A JP 8291251A JP 29125196 A JP29125196 A JP 29125196A JP H09169867 A JPH09169867 A JP H09169867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
microporous membrane
solvent
block copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8291251A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujiharu Nagoya
藤治 名古屋
Shigenobu Matsuda
成信 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP8291251A priority Critical patent/JPH09169867A/ja
Publication of JPH09169867A publication Critical patent/JPH09169867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固液相分離法によって調製された微多孔膜と
比較して孔径が大きく、かつ均質な構造をもち、力学的
強度も高い微多孔膜及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 エチレン系ポリマーと、エチレン連鎖部
あるいは水素添加されたブタジエン連鎖部と、スチレ
ン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル、塩化ビニルの連
鎖部あるいは2種以上の共重合体部を含むブロック共重
合体の混合物を、特定の温度範囲で液々相分離を起こす
溶媒に均一溶解後、押し出し成形しによってパーコレー
ション構造をもつゲル状成形を形成し、このゲル状成形
体を延伸後、溶媒を除去することを特徴とする微多孔膜
の製造方法。 【効果】 この様にして得られた微多孔膜は、均質な構
造で、突き刺し強度が高いものになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池用セパレータ
ーや各種フィルター等の用途に好適に使用される微多孔
膜とその製造方法に関し、詳しくは、エチレン系ポリマ
ーとエチレン連鎖部あるいは水素添加されたブタジエン
連鎖部とスチレン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル、
塩化ビニルの重合体連鎖部あるいは2種以上の共重合体
連鎖部を含むブロック共重合体の混合物からなる、均質
で力学的強度の高い微多孔膜とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微多孔膜は、電池用セパレーター、電解
コンデンサー用隔膜、各種フィルター、逆浸透濾過膜、
限界濾過膜、精密濾過膜等の各種用途に用いられてい
る。これらの用途において重要な因子は、膜の孔径と構
造の均質性、及びこれらに由来する力学的特性の安定性
である。微多孔膜を分離膜として用いる場合、分離の対
象となる物質のサイズによって膜の孔径を選択する必要
がある。また、均質性すなわち孔径分布は膜の分離性能
に著しく影響を及ぼす。特に、微多孔膜を電池用セパレ
ーターとして用いる場合には、孔径や構造の均質性は膜
の電気抵抗や電池の安全性を支配する。一方、微多孔膜
の製造的側面から見れば、上記の特性の制御の自由度が
高く、製造条件の変動を吸収できる安定な方法が望まれ
る。
【0003】従来、ポリオレフィン系微多孔膜の製造方
法としては、異種ポリマーからなる孔形成剤をポリオレ
フィンに微分散させた後、孔形成剤を抽出する混合抽出
法、異種固体がミクロ分散しているポリオレフィン成形
体に延伸等の歪みを与えることにより、異種固体間を界
面破壊して空孔を生じさせて多孔化させる延伸法、ポリ
オレフィンを溶媒に均一溶解した後、冷却することによ
って固液相分離或いは液々相分離させることにより多孔
構造とする相分離法などがあるが、ポリエチレン微多孔
膜に関しては一般的に相分離法が採用されている。
【0004】固液相分離法は、基本的にポリオレフィン
の結晶化によって膜の構造が決定される。この方法で
は、溶媒として流動パラフィン等の良溶媒が用いられ、
未延伸の原反の微結晶間の間隙が延伸によって引き延ば
されて孔となるため、構造に多様性を持たせることが困
難であり、比較的小孔径の膜しか形成できない。また、
製膜条件によっては、未延伸の原反に無孔化層が生じ、
延伸後の構造の不均一性につながる不都合がある。更
に、結晶性の低いポリマーを用いると、空孔率が低下
し、膜の透過性能が著しく低下する。
【0005】一方、液々相分離法では、ポリエチレンと
混合した際、一定の温度、濃度範囲において液々相分離
を起こすような貧溶媒を用い、ポリエチレンと溶媒の混
合物が均質な溶液となるのに十分な温度に加熱した後、
冷却することによって液々相分離を起こせしめ、続いて
結晶化によって構造を固定するため、固液相分離法と比
較して大孔径の膜が形成される。また、相分離した二つ
の相の間には界面自由エネルギーが存在するために、相
分離構造は時間とともに大きくなる。この事は一面で
は、冷却速度を調節することによって多様な構造を作る
ことが原理的には可能である事を意味するが、逆に、製
造条件の変動による品質の不安定化という点から見れば
重大な欠点でもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】液々相分離系での上述
の欠点を更に詳細に記述する。高分子溶液系の液々相分
離は「核生成と成長」と「スピノーダル分解」の二つの
様式で起こりうるが、工業的に用いられるプロセスの冷
却速度(50℃/分以上)では、スピノーダル分解が支
配的である。
【0007】スピノーダル分解が起こる場合、相分離の
初期段階では溶液中で一定の周期性を持つ濃度揺らぎが
成長し、その結果「パーコレーション構造」と呼ばれる
互いの相がネットワークを形成して絡み合った両相連続
構造が形成される。図1にパーコレーション構造の二次
元的模式図(高分子 40巻 10月号(1991年)
P673より引用)を示す。パーコレーション構造は、
構造の均質性と孔の連続性が高いため、延伸に供された
場合も均質性や透過性の点で有利である。しかしなが
ら、高分子溶液系では液々相分離構造の粗大化が著しく
速い為に、工業的プロセスにおいて可能な冷却速度で
は、分子量が1×106 を越える超高分子量ポリエチレ
ンを用いる様な場合を除けば、特公平3−29815号
公報に開示されているように、相分離によって形成され
た構造が凝集することによって、1ないし20μmの直
径を持つ球形のボイドの集合体からなる細胞状構造とな
る。
【0008】この細胞構造を持つポリエチレン多孔体を
延伸した場合、細胞の隔壁が引き裂かれて孔となる為
に、均質性の低い構造となり、力学的強度も高くならな
い。均質性の高い延伸膜を得るには、緻密なパーコレー
ション構造を保持した多孔体が必要であり、その為には
相分離構造の粗大化を抑制することが必要となる。
【0009】本発明は、上記の事情を鑑み、液々相分離
構造を抑制することにより、固液相分離法によって調整
された微多孔膜と比較して孔径が大きく、かつ均質な構
造をもち、力学的強度も高い微多孔膜及びその製造方法
を供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を達成するために、ポリエチレン溶液の液々相分離構造
の経時変化を抑制し得る種々の方法を検討し、エチレン
連鎖部あるいは水素添加されたブタジエン連鎖部とスチ
レン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル、塩化ビニルの
連鎖部あるいは2種以上の共重合体を含むブロック共重
合体を添加することによって、パーコレーション構造を
もつ多孔体を得ることが可能となり、この多孔体を延伸
に供することで均質性の高いポリエチレン微多孔膜が得
られることを見出し、本発明に到達した。
【0011】すなわち、本発明のポリエチレン微多孔膜
は、ポリエチレン60〜99重量部と、前記のブロック
共重合体1〜40重量部との混合物からなり、スピノー
ダル分解によって形成されるパーコレーション構造が延
伸されることによって生じる均質性の高いフィブリルの
積層構造を持ち、突き刺し強度が500g以上、もしく
は膜厚25μm当たりの突き刺し強度が500g以上で
あることを特徴とする微多孔膜である。ここで述べるパ
ーコレーション構造とは、高分子相と孔とが珊瑚状のネ
ットワークを形成して互いに絡み合った等方的な両相連
続構造であり、図1に示される周期構造のサイズを表す
Λm が0.05〜2μmである構造体である。また、フ
ィブリルの積層構造とは、パーコレーション構造を形成
する高分子相の珊瑚状の幹が延伸方向に引き延ばされる
ことによって直径0.01〜0.5μmのフィブリル状
になり、そのフィブリルが膜の厚み方向に積層し、フィ
ブリル間の間隙が有効な透過孔となる構造である。
【0012】また、かかるポリエチレン微多孔膜を製造
する本発明の方法は、ポリエチレン60〜99重量部
と、前記のブロック共重合体1〜40重量部との混合物
10〜60重量部と溶媒40〜90重量部からなる溶液
を調製し、該溶液をダイスより押し出し、冷却してパー
コレーション構造をもつゲル状多孔体を形成し、前記多
孔体をポリエチレンの融点+10℃以下の温度で延伸
し、しかる後残存溶媒を除去することを特徴とする微多
孔膜の製造方法である。以下に本発明を詳細に説明す
る。
【0013】先ず、本発明のポリエチレン微多孔膜につ
いて説明する。本発明のポリエチレン微多孔膜は、ポリ
エチレン60〜99重量部と前記のブロック共重合体1
〜40重量部との混合物からなる。ブロック共重合体の
量が1重量部未満では、相分離構造の緻密化が十分でな
く、均質性の低い微多孔膜となってしまう。また40重
量部を越えると、ブロック共重合体とポリエチレンの混
和性が低いために得られた膜は十分な強度を発現しな
い。
【0014】上記の混合物中のポリエチレンの重量平均
分子量は、1×105 〜3×106、好ましくは2×1
5 〜2×106 であり、平均分子量の異なる複数のポ
リエチレンの混合物でもよい。重量平均分子量が1×1
5 未満では、延伸後十分な強度が得られない。また3
×106 を越えると、溶媒との混合が難しく、延伸等の
加工性が低下する。本発明で言うところのポリエチレン
としてはエチレンを重合した結晶性の単独重合体、ある
いはエチレンと10モル%以下のプロピレン、1−ブテ
ン、4−メチル−ペンテン、1−ヘキセン等との共重合
体が挙げられるが、特に高密度ポリエチレンが好まし
い。
【0015】上記の混合物中のブロック共重合体は、少
なくとも一部分にエチレン連鎖部あるいは水素添加され
たブタジエン連鎖部を有し、好ましい構造は、トリブロ
ック共重合体以下、特に好ましいのはジブロック共重合
体である。ブロックコポリマー中のエチレン連鎖部ある
いは水素添加されたブタジエン連鎖部以外の部分は、ブ
ロック共重合体が十分な界面活性作用を持つ為に、少な
くともポリエチレンより溶媒に対する溶解性が高い部分
を含んでいる必要があり、スチレン、メタクリル酸メチ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニルの連鎖部あるいは2種以上
の共重合体が好適である。またブロックコポリマーは、
親水性の向上等の観点から選択することも可能である。
【0016】前記のブロック共重合体の重量平均分子量
は2×104 〜5×105 が好ましく、特に5×104
〜5×105 が好ましい。ブロック共重合体中のポリエ
チレンあるいは水素添加されたポリブタジエンの含量
は、ポリエチレンとの混和性の観点から、20重量部以
上が好ましく、特に40重量部以上が望ましい。スチレ
ン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル、塩化ビニルの連
鎖部あるいは2種以上の共重合体の含量は、ブロック共
重合体が十分な界面活性効果を持つためには、10重量
部以上が望ましい。また、上述の混合物には、必要に応
じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、アンチブロッ
キング剤などの各種添加剤を本発明の目的を損なわない
範囲で添加することができる。
【0017】次に、本発明のポリエチレン微多孔膜の製
造方法について説明する。本発明において、原料となる
ポリエチレンと前記のブロック共重合体の混合物溶液
は、上述の混合物を溶媒に加熱溶解することによって調
製する。本発明に用いられる溶媒は、上述の混合物の分
解温度(140〜250℃)以下の温度で、加熱攪拌す
ることにより、ポリエチレンを均一な溶液として調製で
き、かつ冷却過程において、上述の混合物の融点以上の
温度で液々相分離を起こしうる溶媒でなければならな
い。また、上述の溶媒は、溶融成形温度にて溶液状態を
保ち、かつ不活性であることが要求される。
【0018】上述の溶媒としては、フタル酸ジブチル
(DBP)、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸
ジイソデシル(DIDP)等のフタル酸エステル、セバ
シン酸ジオクチル(DOS)等のセバシン酸エステル、
アジピン酸ジオクチル(DOA)等のアジピン酸エステ
ル、トリメリト酸トリオクチル(TOTM)等のトリメ
リト酸エステル、リン酸トリブチル(TBP)、リン酸
トリクレジル(TCP)等のリン酸エステルなどの単独
あるいはこれらの混合物が挙げられる。また、上記の溶
媒、単独ではポリエチレンを溶解し得ない非溶媒、およ
び流動パラフィン等の良溶媒を適度に混合し、上述の混
合物の融点以上の温度で液々相分離を起こしうる程度に
溶解性を調節した混合溶媒の本発明に使用しうる。
【0019】加熱溶解は、上述したように上述の混合物
が溶媒中で完全に溶解する温度で攪拌しながら行う。そ
の温度は使用するポリエチレン、ブロック共重合体、溶
媒の種類によって140〜250℃の範囲で設定すれば
よい。また、上述の混合物の濃度は、溶媒の溶解性によ
って溶解可能な濃度は変化するが、一般に10〜60重
量部、好ましくは10〜50重量部である。濃度が10
重量部未満では、溶液の粘度が低いために成形性が悪
く、成形体の力学強度も弱い。一方、濃度が60重量部
を越えると、均一な溶液の調製が困難になるほか、スピ
ノーダル分解によるパーコレーション構造が得られにく
くなる。
【0020】次に、上述の混合物の加熱溶液をダイスか
ら押し出して成形する。ダイスは、通常Tダイが用いら
れるが、2重円筒状のインフレーションダイスや中空の
ダイスを用いることができる。押出し成形温度は、溶媒
の種類によって140〜250℃の範囲内で適宜設定す
る。
【0021】ダイスから押し出された溶液は、冷却する
ことによってゲル状物となり成形される。冷却は少なく
ともゲル化温度以下までは50℃/分以上の冷却速度で
行うのが好ましい。一般的には、液々相分離構造が経時
的に粗大化する傾向にあるために、冷却速度が速いと得
られるゲルの高次構造は緻密な物となり、冷却速度が遅
ければポリエチレンの希薄相からなる液滴が成長し、大
きな細胞状構造からなる粗なゲルになる。
【0022】しかし、本発明の方法によれば、ブロック
共重合体が界面活性剤として作用し、相分離構造の粗大
化を著しく抑制するために、比較的遅い冷却速度でも、
スピノーダル分解によって生じるパーコレーション構造
をもつゲル状物を調製することが出来る。冷却速度が5
0℃/分未満では、ゲルの結晶化度が上昇し、延伸性が
低下する。冷却法としては、冷風、冷却水、その他の冷
媒に直接接触させる方法、冷媒で冷却したロールに直接
接触させる方法等を用いることが出来る。
【0023】上記のゲル状物の構造は、ブロック共重合
体の添加量が少ない場合などには、パーコレーション構
造と細胞状構造が共存している事があるが、延伸後に均
質な微多孔膜を得る為には、ゲル状物中でパーコレーシ
ョン構造の占める割合が好ましくは80%以上、より好
ましくは90%以上であることが必要である。
【0024】次にこのゲル状物に対して延伸を行う。延
伸は、ゲル状成形物を加熱し、通常のテンター法、ロー
ル法、圧延法、もしくはこれらの方法の組合せによって
所定の倍率で行う。延伸は1軸延伸または2軸延伸のど
ちらでもよいが、2軸延伸がより好ましい。また2軸延
伸の場合、縦横同時延伸または逐次延伸のどちらでもよ
いが、特に同時2軸延伸が好ましい。
【0025】延伸温度は、ポリエチレンの融点+10℃
以下、好ましくは結晶分散温度から結晶融点未満の範囲
である。延伸温度が融点+10℃を越える場合は、ポリ
エチレンの融解によって分子鎖の配向ができない。ま
た、延伸温度が結晶分散温度未満では、ゲルの軟化が不
十分で、延伸において膜の破断が起こり易く、高倍率の
延伸ができない。
【0026】また、延伸倍率は原反の厚さによって異な
るが、1軸方向で少なくとも2倍以上、好ましくは3〜
20倍、面倍率で10倍以上、好ましくは15〜300
倍である。面倍率が10倍未満では、分子鎖の配向が不
十分で高強度、高弾性の膜が得られない。一方、面倍率
が300倍を越えると、膜の破断の危険性が高まるだけ
でなく、延伸装置や延伸操作等の点で制約が生じる。
【0027】得られた延伸成形物は、溶媒と相溶性のあ
る揮発性液体で洗浄し溶媒を除去する。洗浄用の揮発性
液体としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化
水素、塩化メチレン、四塩化炭素等の塩素化炭化水素、
三フッ化エタン等のフッ化炭化水素、メチルエチルエー
テル、ジエチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類等を用いることができ
る。上述の揮発性液体は、使用した溶媒の種類によって
適宜選択し、単独あるいは混合して用いられる。洗浄方
法は、溶剤に浸漬し抽出する方法、溶剤をシャワーする
方法、あるいはこれらの組合せによる方法等によって行
うことができる。
【0028】その後洗浄溶剤を乾燥するが、洗浄溶剤の
乾燥方法には、加熱乾燥、熱風による風乾、加熱ロール
に接触させる等の方法で行うことができる。乾燥した延
伸成形物は、結晶分散温度〜融点の温度範囲で熱固定す
ることが望ましい。得られた微多孔膜は、必要に応じ
て、プラズマ照射、界面活性剤含浸、表面グラフト等で
親水化処理することができる。
【0029】以上のようにして製造した微多孔膜は、空
孔率が30〜90%で、平均孔径が0.02〜0.2μ
mで、破断強度が300kg/cm2 以上、好ましくは
500〜5,000kg/cm2 であり、突き刺し強度
が500g以上、もしくは膜厚25μm当たりの突き刺
し強度が500g以上である。さらに孔径分布(最大孔
径/平均孔径)の値が1.5未満とシャープである。ま
た、本発明の微多孔膜の厚さは、用途に応じて適宜選択
しうるが、一般に1〜100μm、好ましくは2〜80
μmである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を示す。な
お、実施例における試験方法は以下の通りである。 分子量及び分子量分布:waters社製150C
−GPC装置を用い、カラムにShodex社製GPC
AT−807/Sと東ソー製TSK−GEL、GMH
6−HT、溶媒にトリクロロベンゼンを使用し、温度1
40℃にて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)法により測定。
【0031】 原反の断面と延伸膜の内部構造の観
察:日立走査型電子顕微鏡S−800Aを用いて未延伸
の原反断面と延伸膜の内部構造を観察した。ここで、延
伸膜の内部構造とは表面のスキン層を取り除いた構造で
ある。 フィルムに厚さ:マイクロメーターを用いて測定
(最小目盛1μm)。 透気度:JIS P8117に準拠して測定。
【0032】 平均孔径:平膜モジュールを用いて、
500mmHgの差圧下でコロイダルシリカ分散液(日
産工業株式会社製)を濾過し、濾液中のコロイダルシリ
カの濃度をUV測定によって決定し、阻止率が50%と
なるコロイダルシリカの粒径を微多孔膜の平均孔径とし
た。 孔径分布:上記と同じ方法により、阻止率が90
%となるコロイダルシリカの粒径を微多孔膜の最大孔径
とし、この最大孔径の値を用いて、最大孔径÷平均孔径
の値を算出し、孔径分布の指標とした。
【0033】 空孔率(%):空孔率=(空孔容積/
多孔膜容積)×100。 破断強度:幅10mmの短冊状試験片に対して、A
STM D882に準拠して測定。 突き刺し強度:微多孔膜を直径12mmのリングに
固定し、垂直方向より直径1mm、先端の曲率半径0.
5mmの針で2cm/秒の速度で押し、膜が破れるとき
加えた荷重を突き刺し強度と定義し、その荷重を膜厚
(μm)で割り、それに25μmを乗じた値を、25μ
m当たりの突き刺し強度と定義する。
【0034】(実施例1)重量平均分子量(Mw)が
2.8×105 、分子量分布の尺度であるMw/Mn
(Mnは数平均分子量)が6.7である高密度ポリエチ
レン39重量部と、Mnが8.7×104 、スチレン含
有量が25重量部、水添ブタジエン部の1,2−結合含
有量が13%、水添率が98%以上のスチレン−水添ブ
タジエンジブロックコポリマー1重量部をフタル酸ジイ
ソデシル60重量部に混合し懸濁液を調製した。次にこ
の懸濁液100重量部に、テトラキス〔メチレン−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕メタン(「イルガノックス101
0」、チバガイギー製:商品名)0.5重量部を酸化防
止剤として混合した。得られた混合液を2軸混練機中
で、200℃で10分間攪拌し、均一な溶液を調製し
た。
【0035】この溶液を220℃のTダイより押し出
し、20℃に冷却した冷却ロールで引き取りながらゲル
状シートを成形した。得られたシートを2軸延伸機にセ
ットし、120℃で6×6倍に同時2軸延伸を行った。
得られた延伸膜を塩化メチレンで洗浄した後、乾燥して
微多孔膜を得た。未延伸の原反断面及び延伸膜内部の構
造をそれぞれ図2、図3に示す。また、この微多孔膜の
膜厚、透気度、空孔率、破断強度、突き刺し強度、平均
孔径及び孔径分布の測定を行った。結果を表1、表2に
示す。
【0036】(実施例2)実施例1において、ポリエチ
レン量を37重量部、スチレン−水添ブタジエンジブロ
ックコポリマー量を3重量部とした以外は同様にして、
微多孔膜を製造した。未延伸の原反断面及び延伸膜内部
の構造をそれぞれ図4、図5に示す。また、この微多孔
膜の膜厚、透気度、空孔率、破断強度、突き刺し強度、
平均孔径及び孔径分布の測定を行った。結果を表1、表
2に示す。
【0037】(実施例3)実施例1において、ポリエチ
レン量を35重量部、スチレン−水添ブタジエンジブロ
ックコポリマー量を5重量部とした以外は同様にして、
微多孔膜を製造した。未延伸の原反断面及び延伸膜内部
の構造をそれぞれ図6、図7に示す。また、この微多孔
膜の膜厚、透気度、空孔率、破断強度、突き刺し強度、
平均孔径及び孔径分布の測定を行った。結果を表1、表
2に示す。
【0038】(実施例4)実施例1において、ポリエチ
レン量を37重量部、Mnが5.5×104 、スチレン
含有量が37重量部、水添ブタジエン部の1,2−結合
含有量が36%、水添率が98%以上のスチレン−水添
ブタジエンジブロックコポリマー3重量部とした以外は
同様にして、微多孔膜を製造した。また、この微多孔膜
の膜厚、透気度、空孔率、破断強度、突き刺し強度、平
均孔径及び孔径分布の測定を行った。結果を表1、表2
に示す。
【0039】(実施例5)実施例1において、ポリエチ
レン量を37重量部、Mnが7.7×104 、スチレン
含有量が53重量部、水添ブタジエン部の1,2−結合
含有量が37%、水添率が98%以上のスチレン−水添
ブタジエンジブロックコポリマー3重量部とした以外は
同様にして、微多孔膜を製造した。また、この微多孔膜
の膜厚、透気度、空孔率、破断強度、突き刺し強度、平
均孔径及び孔径分布の測定を行った。結果を表1、表2
に示す。
【0040】(実施例6)実施例1において、ポリエチ
レン量を37重量部、ゴム部の両末端にスチレンブロッ
クとオレフィン結晶性ブロックをそれぞれ1つもち、ス
チレン含量が15重量部、MRF(230℃、2.16
kg)が0.03g/10分のトリブロック共重合体
(DYNARON E4400P、日本合成ゴム(株)
製:商品名)3重量部とした以外は同様にして、微多孔
膜を製造した。また、この微多孔膜の膜厚、透気度、空
孔率、破断強度、突き刺し強度、平均孔径及び孔径分布
の測定を行った。結果を表1、表2に示す。
【0041】(実施例7)実施例1において、ポリエチ
レン量を37重量部、ゴム部の両末端にスチレンブロッ
クとオレフィン結晶性ブロックをそれぞれ1つもち、ス
チレン含量が20重量部、MRF(230℃、2.16
kg)が5.6g/10分のトリブロック共重合体(D
YNARON E4600P、日本合成ゴム(株)製:
商品名)3重量部とした以外は同様にして、微多孔膜を
製造した。また、この微多孔膜の膜厚、透気度、空孔
率、破断強度、突き刺し強度、平均孔径及び孔径分布の
測定を行った。結果を表1、表2に示す。
【0042】(比較例1)実施例1において、ブロック
共重合体を混合せず、ポリエチレン量を40重量部とし
た以外は同様にして、微多孔膜を製造した。未延伸の原
反断面及び延伸膜内部の構造をそれぞれ図8、図9に示
す。また、この微多孔膜の膜厚、透気度、空孔率、破断
強度、突き刺し強度、平均孔径及び孔径分布の測定を行
った。結果を表1、表2に示す。
【0043】(比較例2)比較例1において、溶媒とし
て流動パラフィン(68cSt/40℃)60重量部を
用いた以外は同様にして、微多孔膜を製造した。未延伸
の原反断面及び延伸膜内部の構造をそれぞれ図10、図
11に示す。また、この微多孔膜の膜厚、透気度、空孔
率、破断強度、突き刺し強度、平均孔径及び孔径分布の
測定を行った。結果を表1、表2に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】表1および表2から判るように、本発明の
微多孔膜は孔径分布がシャープであり、突き刺し強度が
高い数値を示した。これに対して、ブロック共重合体を
混合していない比較例1の微多孔膜では、対応する実施
例のものと比較して、孔径分布がおおきく、突き刺し強
度が低いものとなっている。また、固液相分離によって
調製した比較例2の微多孔膜では、実施例のものと比較
して、平均孔径が小さく、突き刺し強度も低いものとな
っている。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、構造が均質で、かつ力
学強度、とくに膜に垂直方向の強度に優れた微多孔膜を
得ることが出来る。本発明の微多孔膜は、電池用セパレ
ーター、電解コンデンサー用隔膜、精密濾過膜、限界濾
過膜、各種フィルター、透過防水衣料用多孔膜等の各種
用途に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パーコレーション構造の二次元的模式図と単位
胞を示す。Λm は波長で周期構造のサイズを表す。(高
分子 40巻 10月号(1991年)P673より引
用)
【図2】実施例1に記載された方法によって調整された
微多孔膜の、未延伸の原反の断面のSEM観察写真。
【図3】実施例1に記載された方法によって調整された
微多孔膜の、延伸後の内部構造のSEM観察写真。
【図4】実施例2に記載された方法によって調整された
微多孔膜の、未延伸の原反の断面のSEM観察写真。
【図5】実施例2に記載された方法によって調整された
微多孔膜の、延伸後の内部構造のSEM観察写真。
【図6】実施例3に記載された方法によって調整された
微多孔膜の、未延伸の原反の断面のSEM観察写真。
【図7】実施例3に記載された方法によって調整された
微多孔膜の、延伸後の内部構造のSEM観察写真。
【図8】比較例1に記載された方法によって調整された
微多孔膜の、未延伸の原反の断面のSEM観察写真。
【図9】比較例1に記載された方法によって調整された
微多孔膜の、延伸後の内部構造のSEM観察写真。
【図10】比較例2に記載された方法によって調整され
た微多孔膜の、未延伸の原反の断面のSEM観察写真。
【図11】比較例2に記載された方法によって調整され
た微多孔膜の、延伸後の内部構造のSEM観察写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:04 B29L 7:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量1×105 〜3×106
    のエチレン系ポリマー60〜99重量部と、重量平均分
    子量2×104 〜5×105 であり、エチレン連鎖部あ
    るいは水素添加されたブタジエン連鎖部20〜90重量
    部と、スチレン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル、塩
    化ビニルの連鎖部あるいは2種以上の共重合体10〜8
    0重量部を含むブロック共重合体1〜40重量部とから
    なる重合体混合物から構成され、最大孔径と平均孔径の
    比が1.5以下であるパーコレーション構造由来の均質
    性の高いフィブリル積層構造を持ち、空孔率が30%以
    上であり、突き刺し強度が500g以上であることを特
    徴とする微多孔膜。
  2. 【請求項2】 重量平均分子量1×105 〜3×106
    のエチレン系ポリマー60〜99重量部と、重量平均分
    子量2×104 〜5×105 であり、エチレン連鎖部あ
    るいは水素添加されたブタジエン連鎖部20〜90重量
    部と、スチレン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル、塩
    化ビニルの連鎖部あるいは2種以上の共重合体10〜8
    0重量部を含むブロック共重合体1〜40重量部とから
    なる重合体混合物から構成され、最大孔径と平均孔径の
    比が1.5以下であるパーコレーション構造由来の均質
    性の高いフィブリル積層構造を持ち、空孔率が30%以
    上であり、膜厚25μm当たりの突き刺し強度が500
    g以上であることを特徴とする微多孔膜。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のブロック共重合
    体が、水素添加されたポリブタシエンとポリスチレンか
    らなるジブロック共重合体であることを特徴とする請求
    項1または2記載の微多孔膜。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載する重合体混合
    物10〜60重量部を、フタル酸エステル類、セバシン
    酸エステル類、アジピン酸エステル類、トリメリト酸エ
    ステル類、リン酸エステル類の単独または2種以上の混
    合物からなる溶媒、あるいは、上記の溶媒、単独ではポ
    リエチレンを溶解しない非溶媒、および流動パラフィン
    等の良溶媒を適度に混合し、上述の重合体混合物の融点
    以上の温度で液々相分離を起こす程度に溶解性を調節し
    た混合溶媒40〜90重量部中に混合分散し、140〜
    250℃の温度範囲で均一溶解後、この溶液を通常の押
    し出し装置で押し出し、50℃/分以上の冷却速度で冷
    却することによってスピノーダル分解を起こせしめ、ブ
    ロック共重合体の界面活性作用によって相分離構造の粗
    大化を抑制することにより、スピノーダル分解の初期段
    階で形成されるパーコレーション構造をもつゲル状成形
    体を形成し、このゲル状成形体をポリエチレンの融点+
    10℃以下の温度で1軸あるいは2軸方向に面倍率で1
    0〜300倍に延伸した後、揮発性液体を用いて溶媒を
    除去することを特徴とする請求項1または2に記載の微
    多孔膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の微多孔膜の製造方法の
    中で、ブロック共重合体が、請求項3に記載する水素添
    加されたポリブタジエンとポリスチレンからなるジブロ
    ック共重合体であり、溶媒がフタル酸エステル類である
    ことを特徴とする請求項3に記載の微多孔膜の製造方
    法。
JP8291251A 1995-10-17 1996-10-15 微多孔膜及びその製造方法 Pending JPH09169867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8291251A JPH09169867A (ja) 1995-10-17 1996-10-15 微多孔膜及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-293292 1995-10-17
JP29329295 1995-10-17
JP8291251A JPH09169867A (ja) 1995-10-17 1996-10-15 微多孔膜及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09169867A true JPH09169867A (ja) 1997-06-30

Family

ID=26558466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8291251A Pending JPH09169867A (ja) 1995-10-17 1996-10-15 微多孔膜及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09169867A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6096213A (en) * 1998-08-14 2000-08-01 3M Innovative Properties Company Puncture-resistant polyolefin membranes
WO2000060384A1 (fr) * 1999-03-31 2000-10-12 Daicel Chemical Industries, Ltd. Couche de diffusion de lumiere, couche composite de diffusion de lumiere et ecran a cristaux liquides
JP2002088188A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Asahi Kasei Corp ポリエチレン微多孔膜
US6716553B1 (en) 1999-05-07 2004-04-06 Nitto Denko Corporation Porous films and processes for the production thereof
WO2004043666A1 (ja) * 2002-11-12 2004-05-27 Daicel Chemical Industries, Ltd. 多孔性フィルムの製造方法、及び多孔性フィルム
JP2004175104A (ja) * 2002-11-12 2004-06-24 Daicel Chem Ind Ltd 多孔性フィルムの製造方法、及び多孔性フィルム
WO2009104423A1 (ja) * 2008-02-22 2009-08-27 有限会社サンサーラコーポレーション ポリマー組成物及びそれからなる成型品
WO2009141965A1 (ja) 2008-05-22 2009-11-26 旭化成メディカル株式会社 濾過方法
JP2014004771A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Mitsubishi Plastics Inc 積層多孔性フィルム
JP2014124780A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Mitsubishi Plastics Inc 積層多孔性フィルム、電池用セパレータ、および電池

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6096213A (en) * 1998-08-14 2000-08-01 3M Innovative Properties Company Puncture-resistant polyolefin membranes
WO2000060384A1 (fr) * 1999-03-31 2000-10-12 Daicel Chemical Industries, Ltd. Couche de diffusion de lumiere, couche composite de diffusion de lumiere et ecran a cristaux liquides
US6723392B1 (en) 1999-03-31 2004-04-20 Daicel Chemical Industries, Ltd. Light scattering sheet, light scattering composite sheet, and liquid crystal display
US6716553B1 (en) 1999-05-07 2004-04-06 Nitto Denko Corporation Porous films and processes for the production thereof
EP2259369A1 (en) 1999-05-07 2010-12-08 Nitto Denko Corporation Porous films and processes for the production thereof
JP2002088188A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Asahi Kasei Corp ポリエチレン微多孔膜
JP4573284B2 (ja) * 2000-09-18 2010-11-04 旭化成イーマテリアルズ株式会社 ポリエチレン微多孔膜
US7820281B2 (en) 2002-11-12 2010-10-26 Daicel Chemical Industries, Ltd. Process for producing porous film and porous film
WO2004043666A1 (ja) * 2002-11-12 2004-05-27 Daicel Chemical Industries, Ltd. 多孔性フィルムの製造方法、及び多孔性フィルム
JP2004175104A (ja) * 2002-11-12 2004-06-24 Daicel Chem Ind Ltd 多孔性フィルムの製造方法、及び多孔性フィルム
JP4530630B2 (ja) * 2002-11-12 2010-08-25 ダイセル化学工業株式会社 多孔性フィルムの製造方法、及び多孔性フィルム
JP2010228455A (ja) * 2008-02-22 2010-10-14 Sansaara Corporation:Kk 成型品の製造方法および成型品防汚複合体の製造方法
JP4576479B2 (ja) * 2008-02-22 2010-11-10 有限会社サンサーラコーポレーション ポリマー組成物及びそれからなる成型品
WO2009104423A1 (ja) * 2008-02-22 2009-08-27 有限会社サンサーラコーポレーション ポリマー組成物及びそれからなる成型品
JPWO2009104423A1 (ja) * 2008-02-22 2011-06-23 有限会社サンサーラコーポレーション ポリマー組成物及びそれからなる成型品
US8519033B2 (en) 2008-02-22 2013-08-27 Sanc Salaam Corporation Polymer composition and molded products formed thereof
US9644091B2 (en) 2008-02-22 2017-05-09 Sanc Salaam Corporation Polymer composition and molded products formed thereof
WO2009141965A1 (ja) 2008-05-22 2009-11-26 旭化成メディカル株式会社 濾過方法
JP2014004771A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Mitsubishi Plastics Inc 積層多孔性フィルム
JP2014124780A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Mitsubishi Plastics Inc 積層多孔性フィルム、電池用セパレータ、および電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2657434B2 (ja) ポリエチレン微多孔膜、その製造方法及びそれを用いた電池用セパレータ
US5051183A (en) Microporous polyolefin membrane and method of producing same
JP3347854B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜、その製造方法、それを用いた電池用セパレーター及びフィルター
EP0355214B1 (en) Process for producing microporous ultra-high molecular weight polyolefin membrane
JP3347835B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
AU738323B2 (en) Microporous membrane
JPH06240036A (ja) ポリオレフィン微多孔膜及びその製造方法
JP3549290B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜及びその製造方法
JPH07228718A (ja) ポリオレフィン微多孔膜
JPH09169867A (ja) 微多孔膜及びその製造方法
JPH05222236A (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
JP3072163B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜、その製造方法及びそれを用いた電池用セパレータ
JPH0812799A (ja) ポリオレフィン微多孔膜及びその製造方法
JP3009495B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜及びその製造方法
JPH05222237A (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
JP3250894B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
JP2657431B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜及びその製造方法
JPH1192587A (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
JPH093228A (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
AU726539B2 (en) Microporous membrane and process for production thereof
JP3967421B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
JP3641321B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
JP2657441B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
JP3250870B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜、それを用いた電池用セパレーター及びフィルター
JP2711633B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20031212