JPH09169800A - 毛上皮特異蛋白質又はその誘導体及びそれらの製造方法並びに毛髪処理剤 - Google Patents

毛上皮特異蛋白質又はその誘導体及びそれらの製造方法並びに毛髪処理剤

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JPH09169800A
JPH09169800A JP24137996A JP24137996A JPH09169800A JP H09169800 A JPH09169800 A JP H09169800A JP 24137996 A JP24137996 A JP 24137996A JP 24137996 A JP24137996 A JP 24137996A JP H09169800 A JPH09169800 A JP H09169800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】毛髪損傷の修復あるいは予防に有用な蛋白質お
よびその誘導体と、それらの製造方法、並びに毛髪損傷
修復剤を提供する。 【解決手段】下記(A)及び(B),又は(C)及び
(D)に示す性質を有する蛋白質によって達成される。 (A)アミノ酸分析結果;Cys8〜12モル%,Glu6.0〜10
モル%,Asp14 〜18モル% (B)SDS-ポリアクリルアミド電気泳動による分子量が
6,000 〜12,000である。 (C)下記化1及び化2で表されるアミノ酸配列を有す
る。 【化1】 【化2】 (但し、Xはいずれのアミノ酸でも良い。) (D)SDS-ポリアクリルアミド電気泳動による分子量が
6,000 〜8,000 である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪損傷の予防ま
たは修復に有用な毛上皮特異蛋白質画分、毛上皮特異蛋
白質、毛上皮特異蛋白質誘導体画分、毛上皮特異蛋白質
誘導体、毛上皮特異蛋白質の製造方法及び毛髪処理剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪がパーマ処理等により損傷を受けキ
ューティクルの捲れや枚数の減少が起こることが知られ
ている。この際、毛髪から蛋白質が溶出されるという報
告はあるが、その由来については不明であった。
【0003】また、損傷毛髪の修繕剤として従来シリコ
ンなどの毛髪コート剤や毛髪ケラチン、その加水分解物
またはその誘導体を補う試みが行われてきている。しか
し、毛髪ケラチンは不溶性の蛋白質でパーマ処理等によ
り溶出される蛋白質とは全く異なる物性を持つため充分
な損傷毛髪の修繕効果を得ることは困難なのが実情であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等はかかる事
情に鑑み鋭意検討した結果、毛上皮から抽出操作を行う
ことにより得られる、毛髪の表層を構成する特定の蛋白
質が上記の毛髪の損傷により溶出される蛋白質の成分の
一つであり、また該蛋白質が毛髪を還元剤を含む緩衝液
で抽出することにより効率良く製造できること、さらに
は該蛋白質を含有せしめた毛髪処理剤として有用である
ことを見い出し本発明を完成するに至ったものであっ
て、その目的は、毛髪損傷予防あるいは損傷毛髪修復に
有用な毛上皮特異蛋白質画分、毛上皮特異蛋白質、毛上
皮特異蛋白質誘導体画分、毛上皮特異蛋白質誘導体、毛
上皮特異蛋白質の製造方法及び毛髪処理剤を提供するに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】従って、上述の目的は、
哺乳類の毛上皮より抽出される蛋白質画分であって、下
記(A)及び(B)に示す性質を有する毛上皮特異蛋白
質を含むことを特徴とする毛上皮特異蛋白質画分、該毛
上皮特異蛋白質画分を精製することによって得られる、
下記(A)及び(B)に示す性質を有する毛上皮特異蛋
白質,蛋白質のSH基の全部又は一部を修飾することに
よって得られる毛上皮特異蛋白質誘導体画分及び毛上皮
特異蛋白質誘導体,毛髪を、還元剤を含む緩衝液を用い
て抽出することを特徴とする毛上皮特異蛋白質の製造方
法、さらに該毛上皮特異蛋白質画分を毛髪処理剤に配合
することによって達成される。
【0006】(A)アミノ酸分析でシステインを 8〜12
モル%、グルタミン酸を 6〜10モル%、アスパラギン酸
を 14 〜18モル%のアミノ酸組成を有する。 (B)SDS-ポリアクリルアミド電気泳動による分子量が
6,000 〜12,000である。
【0007】尚、アミノ酸分析においては、分析対象で
ある蛋白質中のシスチン,グルタミン,アスパラギン
が、加水分解によってそれぞれシステイン,グルタミン
酸,アスパラギン酸に分解されることから、上記(A)
のシステイン,グルタミン酸,アスパラギン酸のモル%
には、蛋白質中のシスチン,グルタミン,アスパラギン
由来のものも含まれている。
【0008】更に、哺乳類の毛上皮の代わりにヒト毛上
皮から類似の蛋白質を用いても上述の目的を達成するの
により望ましい。ヒト毛上皮より抽出される蛋白質画分
であって、下記(C)及び(D)に示す性質を有する毛
上皮特異蛋白質を含むことを特徴とする毛上皮特異蛋白
質画分、該毛上皮特異蛋白質画分を精製することによっ
て得られる、下記(C)及び(D)に示す性質を有する
毛上皮特異蛋白質,蛋白質のSH基の全部又は一部を修
飾することによって得られる毛上皮特異蛋白質誘導体画
分及び毛上皮特異蛋白質誘導体、毛髪を還元剤を含む緩
衝液を用いて抽出することを特徴とする毛上皮特異蛋白
質の製造方法、さらに該毛上皮特異蛋白質画分を毛髪処
理剤に配合することによって達成される。
【0009】(C)下記化5及び化6で表されるアミノ
酸配列を有する。
【0010】
【化5】
【0011】
【化6】
【0012】(但し、Xはいずれのアミノ酸でも良
い。)
【0013】(D)SDS-ポリアクリルアミド電気泳動に
よる分子量が 6,000〜8,000 である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳説
する。
【0015】本発明で用いられる毛上皮(キューティク
ル)の取得方法としては、公知の毛髪から分離して得る
方法が挙げられる。例えば、毛髪を水中で振とう、攪拌
あるいは超音波処理することにより、物理的に剥離する
ことができる(Journal of the Society of Cosmetic C
hemists,25巻, 13頁, 1974年参照)。剥離した毛上皮
は、ガーゼやメッシュで濾過することにより、毛髪から
分離した後、遠心分離又は濾過することにより収集する
ことができる。なお、本発明で用いる毛髪は人毛のほか
羊毛、豚毛などの由来のものが挙げられる。
【0016】本発明の毛上皮特異蛋白質画分の製造方法
としては、例えば収集した毛髪または毛髪より分離して
得た毛上皮を、還元剤のみを含む緩衝液,還元剤及
び可溶化剤を含む緩衝液、等の抽出液で抽出する方法等
が挙げられる。特に純度の高い毛上皮特異蛋白質を必要
とされる用途に用いる場合には、毛上皮特異蛋白質の抽
出の際、の還元剤のみを含む緩衝液中で抽出操作を行
うと、より混在物の少ない毛上皮特異蛋白質画分を得る
ことができるので好ましい。
【0017】抽出操作は、毛上皮の抽出緩衝液の液性を
アルカリ性とし、温度を25℃から 100℃の条件として行
うことが好ましい。
【0018】また、毛上皮から毛上皮特異蛋白質画分を
製造する際には毛上皮を抽出液中で攪拌するか、ホモジ
ナイザー等を用いて毛上皮を抽出液中擦り潰すと、効率
良く本発明の毛上皮特異蛋白質画分が得られ好ましい。
【0019】本発明に用いられる還元剤としては、メル
カプトエタノール、ジチオスレイトール、亜硫酸ナトリ
ウム、チオグリコール酸アンモニウム等が挙げられる。
【0020】本発明に用いられる還元剤の、単独使用の
濃度としては、緩衝液総量の1〜3重量%が好ましい。
【0021】抽出液に用いられる可溶化剤としては、周
知公用の変性剤、界面活性剤等の可溶化剤等を用いるこ
とができ、例えば変性剤としては尿素、塩酸グアニジン
等が挙げられ、界面活性剤としてはドデシル硫酸ナトリ
ウム等が挙げられる。
【0022】本発明の毛上皮特異蛋白質の製造方法とし
ては、上述の方法で毛髪より抽出される毛上皮特異蛋白
質画分を、電気泳動工程、限外ろ過工程、又は液体クロ
マトグラフィー工程等により精製する方法等が挙げられ
る。
【0023】本発明に用いられる限外ろ過工程における
膜としては、ポリスルホン系、ポリエーテルスルホン
系、ポリアクリロニトリル系膜等が挙げられる。また、
液体クロマトグラフィーに用いられる担体としては、イ
オン交換樹脂、疎水性樹脂、分子篩樹脂等が挙げられ
る。
【0024】本発明で得られる哺乳類由来の毛上皮特異
蛋白質は、下記(A)及び(B)に示す性質を有する蛋
白質である。
【0025】(A)アミノ酸分析でシステインを 8〜12
モル%、グルタミン酸を 6〜10モル%、アスパラギン酸
を 14 〜18モル%のアミノ酸組成を有する。 (B)SDS-ポリアクリルアミド電気泳動による分子量が
6,000 〜12,000である。
【0026】本発明で得られるヒト毛上皮特異蛋白質
は、下記(C)及び(D)に示す性質を有する蛋白質で
ある。
【0027】(C)下記化7及び化8で表されるアミノ
酸配列を有する。
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】(但し、Xはいずれのアミノ酸でも良
い。)
【0031】(D)SDS-ポリアクリルアミド電気泳動に
よる分子量が6,000 〜8,000 である。
【0032】本発明の毛上皮特異蛋白質誘導体画分の製
造方法としては、本発明の毛上皮特異蛋白質画分に含有
される本発明の毛上皮特異蛋白質のSH基を例えば、モ
ノヨード酢酸あるいはエチレンイミン等で修飾する通常
の方法が挙げられる。
【0033】本発明の毛上皮特異蛋白質誘導体の製造方
法としては、本発明の毛上皮特異蛋白質のSH基を例え
ば、モノヨード酢酸あるいはエチレンイミン等で修飾す
る方法の他、毛上皮特異蛋白質画分を修飾して毛上皮特
異蛋白質誘導体画分を得た後、電気泳動工程、限外ろ過
工程、又は液体クロマトグラフィー工程等により精製す
る方法等が挙げられる。
【0034】本発明の毛上皮特異蛋白質誘導体として
は、S-カルボキシメチル化あるいはS-アミノエチル化さ
れた毛上皮特異蛋白質等が挙げられる。
【0035】尚、この毛上皮特異蛋白質誘導体の、SDS-
ポリアクリルアミド電気泳動による分子量は、14,000〜
15,000である。修飾前の分子量が6,000 〜8,000 である
のに比べてかなり大きくなっているが、これは修飾する
前の分子内に形成されていたS−S架橋が、SH基の修
飾によって切断されたためであると考えられる。
【0036】本発明の毛上皮特異蛋白質誘導体は、還元
剤や可溶化剤が存在しなくても水に溶解するので広い範
囲に応用することができる。
【0037】本発明の毛上皮特異蛋白質及びその画分、
並びに毛上皮特異蛋白質誘導体及びその画分自体もS−
S架橋又はSH基を多量に含有した蛋白質であるので、
直接シャンプー、リンス、ヘアートリートメント等の毛
髪処理剤に配合することによって、毛髪の保護成分とし
て使用することも可能である。
【0038】本発明の毛上皮特異蛋白質、毛上皮特異蛋
白質誘導体およびその画分を含む毛髪処理剤の剤形とし
てはトリートメント、リンス、シャンプー、ヘアクリー
ム、ヘアーローション、ヘアーパック、パーマネント用
剤等、毛髪に対して用いる各種のものが挙げられる。
【0039】本発明の毛髪処理剤中の毛上皮特異蛋白質
および毛上皮特異蛋白質誘導体の含有量は、組成物の総
量を基準として0.001 重量%〜1重量%が好ましく0.01
重量%〜0.1 重量%が特に好ましい。また、本発明の毛
上皮特異蛋白質画分および毛上皮特異蛋白質誘導体画分
の含有量は、組成物の総量を基準として0.01重量%〜5
重量%が好ましく0.1 重量%〜1重量%が特に好まし
い。
【0040】更に、本発明の毛上皮特異蛋白質誘導体及
び毛上皮特異蛋白質は、CaやZn等の金属に対する結
合能を有しているので各種皮膚疾患治療剤、キレート剤
として用いることもできる。
【0041】この他、本発明の毛上皮特異蛋白質及びそ
の画分、並びに毛上皮特異蛋白質誘導体及びその画分
は、例えば毛上皮を特異的に認識する抗体を作製する際
の抗原としても有用である。
【0042】
【実施例】以下、実施例、比較例によって本発明を更に
詳細に説明する。
【0043】実施例1〜4(ヒト毛上皮からの毛上皮特
異蛋白質画分、毛上皮特異蛋白質誘導体画分、毛上皮特
異蛋白質及び毛上皮特異蛋白質誘導体の製造) (1)ヒト毛上皮 800mgを、8M尿素及び 0.2M 2-メルカ
プトエタノールを含む0.2Mトリス(pH 9.5) 3ml に加
え、50℃1時間インキュベートした後、ガラスホモジナ
イザーを用いて擦り潰した。更に50℃1時間インキュベ
ートした後、遠心分離(10,000 g)して上清を集め、毛
上皮特異蛋白質画分(蛋白質量として21mg;実施例1)
を得た。
【0044】(2)また、この毛上皮特異蛋白質画分
(実施例1)の半量にモノヨード酢酸75mgを加え、トリ
スでpH 9.0 とし、遮光下室温で1.5 hr攪拌した。10mM
トリス−塩酸緩衝液(pH 8.0)により透析して毛上皮特
異蛋白質(カルボキシメチル化)誘導体画分(実施例
2)を得た。
【0045】(3)毛上皮特異蛋白質ならびにその毛上
皮特異蛋白質(カルボキシメチル化)誘導体はSDS-ポリ
アクリルアミド電気泳動により分離した。上記によって
得られた実施例1又は2の画分を、6M尿素を含む15%ゲ
ルを用いて電気泳動した後、ポリビニリデンジフルオラ
イド(PVDF)膜に転写し、得られた毛上皮抽出物の分子
量約7,000 のバンドならびにその毛上皮抽出物誘導体の
分子量約15,000のバンドを切り取り、酢酸/アセトニト
リル/水(7:2:1)の混合溶液で抽出し、毛上皮特異蛋白
質(実施例3)及び毛上皮特異蛋白質(カルボキシメチ
ル化)誘導体(実施例4)を得た。
【0046】PVDF膜上の毛上皮特異蛋白質(カルボキシ
メチル化)誘導体を0.5%ポリビニルピロリドンで処理し
た後、トリプシン(プロメガ社製)を加え24時間37℃で
反応させた。得られた分解物を下記条件の逆相液体クロ
マトグラフィーに付し、保持時間14.2分及び18.3分の画
分を分取した。
【0047】 カラム:A-312 ODS (6.O×150 mm, YMC 社製) 溶出:水−アセトニトリル−トリフルオロ酢酸(90:10:
0.1)から水−アセトニトリル−トリフルオロ酢酸(30:7
0:0.1)の直線的濃度勾配(60分間かけて濃度勾配をかけ
る) 流速:2.O ml/min 検出:220 nmにおける吸光度
【0048】得られた画分を減圧乾燥後、アプライドバ
イオシステムズ社製471A気相プロテインシークエンサー
でアミノ酸配列を分析し、下記の結果を得た。
【0049】保持時間14.2分の画分のアミノ酸配列分析
結果:
【0050】
【化9】
【0051】保持時間18.3分の画分のアミノ酸配列分析
結果:
【0052】
【化10】
【0053】(但し、Xは未同定のアミノ酸である。)
【0054】実施例5〜8(ヒト毛上皮からの毛上皮特
異蛋白質画分、毛上皮特異蛋白質誘導体画分、毛上皮特
異蛋白質及び毛上皮特異蛋白質誘導体の製造) ヒト毛上皮100 mgを用いる以外は、実施例1〜4と同様
にして、ヒト毛上皮からの毛上皮特異蛋白質画分、毛上
皮特異蛋白質誘導体画分、毛上皮特異蛋白質及び毛上皮
特異蛋白質誘導体を製造した(実施例5〜8)。
【0055】得られた画分を減圧乾燥後、アプライドバ
イオシステムズ社製471A気相プロテインシークエンサー
でアミノ酸配列を分析し、下記の結果を得た。
【0056】保持時間14.2分の画分のアミノ酸配列分析
結果:
【0057】
【化11】
【0058】保持時間18.3分の画分のアミノ酸配列分析
結果:
【0059】
【化12】
【0060】実施例9(変性剤及び還元剤含有緩衝液に
よる毛上皮特異蛋白質画分の製造) ヒト毛上皮800 mgを、8M尿素及び 0.2M 2-メルカプトエ
タノールを含む0.2Mトリス(pH 9.5) 3ml に加え、50℃
1時間インキュベートした後、ガラスホモジナイザーを
用いて擦り潰した。更に50℃1時間インキュベートした
後、遠心分離(10,000 g)して上清を収集した。残渣を
ガラスホモジナイザーを用いて擦り潰し、50℃1時間イ
ンキュベートした後、遠心分離(10,000 g)し上清を収
集する操作を、計6回繰り返し、得られた上清を集めて
毛上皮特異蛋白質画分(蛋白質量として21mg)を得た。
【0061】実施例10(界面活性剤及び還元剤含有緩
衝液による毛上皮特異蛋白質画分の製造) ヒト毛上皮を抽出する溶液として、2%ドデシル硫酸ナト
リウム及び 10mM ジチオスレイトールを含む0.2Mトリス
(pH 9.0) 3ml を用いる以外は実施例9と同様にして、
毛上皮特異蛋白質画分(蛋白質量として15mg)を得た。
【0062】実施例11(ヒト毛上皮からの還元剤含有
緩衝液による毛上皮特異蛋白質画分の製造) ヒト毛上皮を抽出する溶液として、 0.2M 2-メルカプト
エタノールを含む0.2Mトリス(pH 9.5) 3ml を用いる以
外は実施例9と同様にして、毛上皮特異蛋白質画分(蛋
白質量として8.9 mg)を得た。
【0063】実施例12(全毛髪のパーマ液による毛上
皮特異蛋白質画分の製造) ヒト毛髪2.5gをパーマ第1液(12%チオグリコール酸ア
ンモニウム、1%エタノールアミン、0.05%エチレンジ
アミン四酢酸ナトリウム、0.42%アンモニア水溶液)50
mlに室温15分間浸した。5回パーマ第1液を交換して溶
出液を集め、限外濾過膜を用いて濃縮し毛上皮特異蛋白
質画分(蛋白質量として0.13mg)を得た。
【0064】実施例13〜16(羊毛上皮からの毛上皮
特異蛋白質画分、毛上皮特異蛋白質誘導体画分、毛上皮
特異蛋白質及び毛上皮特異蛋白質誘導体の製造) 羊毛上皮 200mgを用い、実施例1〜4の(1)と同様の
方法により、毛上皮特異蛋白質画分(蛋白質量として5.
2 mg;実施例13)を得た。
【0065】また、この毛上皮特異蛋白質画分(実施例
13)の半量にモノヨード酢酸を25mg加える他は、実施
例1〜4の(2)と同様にして、毛上皮特異蛋白質(カ
ルボキシメチル化)誘導体画分(実施例14)を得た。
【0066】毛上皮特異蛋白質ならびにその毛上皮特異
蛋白質(カルボキシメチル化)誘導体はSDS-ポリアクリ
ルアミド電気泳動により分離した。上記によって得られ
た実施例13又は14の画分を、6M尿素を含む15%ゲル
を用いて電気泳動した後、得られた毛上皮抽出物の分子
量約7,000 のバンドならびにその毛上皮抽出物誘導体の
分子量約15,000のバンドを切り取り、蛋白質溶出装置
(ISCO社製、1750)を用いて抽出し、毛上皮特異蛋白質
(実施例15)及び毛上皮特異蛋白質(カルボキシメチ
ル化)誘導体(実施例16)を得た。
【0067】得られた画分を6M塩酸で加水分解後、日立
製アミノ酸分析機でアミノ酸を分析した、下記の結果を
得た。なお、システイン含量は実施例15では過ギ酸酸
化後加水分解して得たシステイン酸、実施例16ではS-
カルボキシメチルシステインとしての定量値である。
【0068】
【表1】
【0069】比較例1(変性剤及び還元剤含有緩衝液に
よる毛皮質蛋白質画分の製造) 原料として、毛上皮を除いた毛髪、すなわち毛皮質 800
mgを用いる以外は実施例1と同様にして、可溶性蛋白質
画分(蛋白質量として 160mg)を得た。
【0070】試験例1(蛋白質の分析) 毛上皮特異蛋白質画分(実施例1,2,10,11,1
2,13)ならびに毛皮質蛋白質画分(比較例1)の蛋
白質の分析結果を図1に示した。尚、毛上皮特異蛋白質
画分ならびに毛皮質蛋白質画分中の蛋白質の分析は、毛
上皮特異蛋白質(実施例3)ならびに毛上皮特異蛋白質
(カルボキシメチル化)誘導体(実施例4)の分離に用
いたSDS-ポリアクリルアミド電気泳動により行った。
【0071】実施例1,2,10,11,12,13で
はいずれも低分子の蛋白質バンドが観察されるのに対
し、比較例1では観察されなかった。
【0072】試験例2(蛋白質の分析) 試験例1と同様にして、実施例9,10,11,比較例
1の蛋白質の分析を行い、結果を図2に示した。
【0073】実施例9,10,11ではいずれも低分子
の蛋白質バンドが観察されるのに対し、比較例1では観
察されなかった。
【0074】試験例3(毛上皮特異蛋白質の分析) 毛上皮特異蛋白質画分中の毛上皮特異蛋白質の分析は、
毛上皮特異蛋白質に対する特異抗体を用いて、ウエスタ
ンブロッティング法により行った。毛上皮特異蛋白質に
対する特異抗体は、アミノ酸配列に基づき合成して得ら
れるペプチド抗原を免疫して得た抗血清を用いた。
【0075】ここでは抗原として、毛上皮特異蛋白質の
部分アミノ酸配列に基いて合成した下記の構造を持つ多
抗原性ペプチドを使用した。
【0076】
【化13】
【0077】多抗原性ペプチド 250μgを、3週間毎4
回、FCA(初回免疫時) 又は、FIA(追加免疫時) と共にウ
サギに免疫し、初回免疫から10週後に全採血して得た抗
血清を、以下の試験に用いた。
【0078】実施例1,2,10,11,12,13で
得た毛上皮特異蛋白質画分及び比較例1で得た毛皮質蛋
白質画分を試験例1の方法で電気泳動した後、PVDF
膜に転写した後、0.8%の塩化ナトリウム及び0.1%のTwee
n 20を含む20mMトリス塩酸緩衝液で 1,000倍に希釈した
抗毛上皮特異蛋白質血清に浸し、1時間室温で反応させ
た。結合した抗体をプロテインブロッティングキット
(RPN23,Amersham社製)で検出した結果を図3に示し
た。
【0079】実施例1,2,10,11,12,13で
はいずれも低分子の蛋白質バンドへの抗毛上皮特異蛋白
質特異抗体の結合が観察されるのに対し、比較例1では
観察されなかった。従って、実施例1,2,10,1
1,12,13の毛上皮特異蛋白質画分がいずれも毛上
皮特異蛋白質を多量に含有することは明らかである。
【0080】試験例4(毛上皮特異蛋白質の分析) 試験例3と同様にして、実施例9〜11の毛上皮特異蛋
白質の分析を行なった結果を、図4に示す。
【0081】実施例9〜11ではいずれも低分子の蛋白
質バンドへの抗毛上皮特異蛋白質特異抗体の結合が観察
されるのに対し、比較例1では観察されなかった。従っ
て、実施例9〜11の毛上皮特異蛋白質画分がいずれも
毛上皮特異蛋白質を多量に含有することは明らかであ
る。
【0082】実施例17〜23(毛上皮特異蛋白質含有
毛髪処理剤) 実施例1,2,10,11,12,13で得た毛上皮特
異蛋白質画分及び毛上皮特異蛋白質誘導体画分10mgを20
mM2-メルカプトエタノールを含む生理リン酸緩衝液1ml
に溶解し、毛上皮特異蛋白質含有の毛髪損傷修復用毛髪
処理剤(実施例17〜23)を調製した。
【0083】試験例5(損傷毛髪に対する修復効果) 予め、パーマ処理を3回施した毛髪7束を、実施例17
〜23の毛上皮特異蛋白質含有毛髪損傷修復剤に各々室
温で30分間浸した後、水洗した。無処理毛髪(健常
毛),修復剤処理前及び処理後のパーマ処理毛髪の3種
の毛髪に、キューティクルの捲れが観察し易い様にそれ
ぞれ結び目を作り、走査型電子顕微鏡観察を行った。パ
ーマ処理毛髪に観察されるキューティクルの捲れが、い
ずれの処理剤で処理することによっても健常毛程度に修
復した様子が観察された。
【0084】実施例24〜30(毛上皮特異蛋白質含有
毛髪トリートメント剤) 下記に示す組成の、実施例1,2,10,11,12,
13,14で得た毛上皮特異蛋白質画分及び毛上皮特異
蛋白質誘導体画分を含有した毛髪トリートメント剤(実
施例24〜30)を調製した。
【0085】
【表2】
【0086】試験例6(毛上皮特異蛋白質含有毛髪トリ
ートメント剤の官能試験) ヒト毛束(黒髪5g)を実施例24〜30の毛上皮特異蛋
白質含有毛髪トリートメント剤に1時間浸漬後、流水で
10分間水洗して風乾した。処理後毛束のくし通り、しな
やかさ、風合について処理前の毛束とどちらがよいか官
能評価を行った結果、いずれも毛上皮特異蛋白質含有毛
髪トリートメント剤で処理した毛束の方がくし通り、し
なやかさ、風合が良好であった。
【0087】応用例1(毛上皮特異蛋白質を利用した毛
髪診断キット) 以下に記載した4種の溶液よりなる毛髪診断キットを作
製し、ヒト毛髪で損傷度を診断した。
【0088】A液:実施例11で得た毛上皮蛋白質画分
1mgを、3週間毎4回、FCA(初回免疫時) 又は、FIA(追
加免疫時) と共にウサギに免疫し、初回免疫から10週後
に全採血して得た抗血清を、0.05%Tween 20 を含むPBS
で1,000 倍希釈して作製した。
【0089】B液:ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗ウサギ
IgG 抗体(カッペル社製)を、0.05%Tween20を含むPBS
で7,000 倍希釈して作製した。
【0090】C液:オルトフェニレンジアミン20mg及び
過酸化水素10μlを含む0.2Mリン酸二ナトリウム−0.1M
クエン酸緩衝液, pH 5.0(ペルオキシダーゼの基質溶
液)
【0091】D液:生理食塩水
【0092】髪の傷んだ人と健常な人の毛髪10mgにA液
を加え37℃、1時間インキュベートした。D液で6回洗
浄した後、B液と室温、30分間インキュベートした。D
液で6回洗浄した後、C液を加えると、傷んだ人の毛髪
を入れた試験管が発色した。
【0093】以上の結果から、毛上皮特異蛋白質を抗原
として得た抗体で、毛髪の損傷状態あるいは健康状態を
知ることができることは明らかである。
【0094】尚、A液を加え37℃、1時間インキュベー
トした時点で、傷んだ毛髪の方は、ハリが戻る等の損傷
修復効果も見られた。このことから、本発明の毛上皮特
異蛋白質画分を抗原として得た抗体は、毛髪の損傷の修
復・予防にも有用であることが明らかとなった。
【0095】
【発明の効果】以上の結果から、本発明により、毛髪の
損傷状態あるいは健康状態を知るマーカーとして,ある
いは損傷毛の修復および予防用素材として有用な、毛上
皮特異蛋白質画分、毛上皮特異蛋白質、毛上皮特異蛋白
質誘導体画分、毛上皮特異蛋白質誘導体、毛上皮特異蛋
白質の製造方法及び毛髪処理剤を提供できることは明ら
かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】毛上皮特異蛋白質画分、毛上皮特異蛋白質誘導
体画分及び毛皮質蛋白質画分を、SDS-ポリアクリルアミ
ド電気泳動(6M尿素存在下、15%ゲル)により分離し、
蛋白質をクマシーブリリアントブルー(CBBG)で染色し
た図面代用写真である。矢印は、毛上皮特異蛋白質のバ
ンドを示す。 レーン1;実施例1の蛋白質画分 レーン2;実施例2の蛋白質画分 レーン3;実施例10の蛋白質画分 レーン4;実施例11の蛋白質画分 レーン5;実施例12の蛋白質画分 レーン6;実施例13の蛋白質画分 レーン7;比較例1の蛋白質画分
【図2】毛上皮特異蛋白質画分及び毛皮質蛋白質画分
を、SDS-ポリアクリルアミド電気泳動(6M尿素存在下、
15%ゲル)により分離し、蛋白質をクマシーブリリアン
トブルー(CBBG)で染色した図面代用写真である。矢印
は、毛上皮特異蛋白質のバンドを示す。 レーン1;実施例9の蛋白質画分 レーン2;実施例10の蛋白質画分 レーン3;実施例11の蛋白質画分 レーン4;比較例1の蛋白質画分
【図3】毛上皮特異蛋白質画分、毛上皮特異蛋白質誘導
体画分及び毛皮質蛋白質画分の毛上皮特異蛋白質を分析
した図面代用写真である。試験例1の条件で電気泳動
後、PVDF膜に転写し、毛上皮特異蛋白質の特異抗体で検
出した。矢印は、毛上皮特異蛋白質のバンドを示す。 レーン1;実施例1の蛋白質画分 レーン2;実施例2の蛋白質画分 レーン3;実施例10の蛋白質画分 レーン4;実施例11の蛋白質画分 レーン5;実施例12の蛋白質画分 レーン6;実施例13の蛋白質画分 レーン7;比較例1の蛋白質画分
【図4】毛上皮特異蛋白質画分及び毛皮質蛋白質画分の
毛上皮特異蛋白質を分析した図面代用写真である。試験
例2の条件で電気泳動後、PVDF膜に転写し、毛上皮特異
蛋白質の特異抗体で検出した。矢印は、毛上皮特異蛋白
質のバンドを示す。 レーン1;実施例9の蛋白質画分 レーン2;実施例10の蛋白質画分 レーン3;実施例11の蛋白質画分 レーン4;比較例1の蛋白質画分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳類の毛上皮より抽出される蛋白質で
    あって、下記(A)及び(B)に示す性質を有する毛上
    皮特異蛋白質を含むことを特徴とする毛上皮特異蛋白質
    画分。 (A)アミノ酸分析でシステインを 8〜12モル%、グル
    タミン酸を 6〜10モル%、アスパラギン酸を 14 〜18モ
    ル%のアミノ酸組成を有する。 (B)SDS-ポリアクリルアミド電気泳動による分子量が
    6,000 〜12,000である。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の毛上皮特異蛋白質画分を
    精製することによって得られる、下記(A)及び(B)
    に示す性質を有する毛上皮特異蛋白質。 (A)アミノ酸分析でシステインを 8〜12モル%、グル
    タミン酸を 6〜10モル%、アスパラギン酸を 14 〜18モ
    ル%のアミノ酸組成を有する。 (B)SDS-ポリアクリルアミド電気泳動による分子量が
    6,000 〜12,000である。
  3. 【請求項3】 ヒト毛上皮より抽出される蛋白質画分で
    あって、下記(C)及び(D)に示す性質を有する毛上
    皮特異蛋白質を含むことを特徴とする毛上皮特異蛋白質
    画分。 (C)下記化1及び化2で表されるアミノ酸配列を有す
    る。 【化1】 【化2】 (但し、Xはいずれのアミノ酸でも良い。) (D)SDS-ポリアクリルアミド電気泳動による分子量が
    6,000 〜8,000 である。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の毛上皮特異蛋白質画分を
    精製することによって得られる、下記(C)及び(D)
    に示す性質を有する毛上皮特異蛋白質。 (C)下記化3及び化4で表されるアミノ酸配列を有す
    る。 【化3】 【化4】 (但し、Xはいずれのアミノ酸でも良い。) (D)SDS-ポリアクリルアミド電気泳動による分子量が
    6,000 〜8,000 である。
  5. 【請求項5】 請求項1または3記載の毛上皮特異蛋白
    質画分に含有される蛋白質のSH基の全部又は一部を修
    飾することによって得られる毛上皮特異蛋白質誘導体画
    分。
  6. 【請求項6】 請求項2または4記載の毛上皮特異蛋白
    質中のSH基の全部又は一部を修飾することによって得
    られる毛上皮特異蛋白質誘導体。
  7. 【請求項7】 毛髪より抽出して請求項1または3記載
    の毛上皮特異蛋白質画分を製造するに際し、還元剤を含
    む緩衝液を用いて抽出することを特徴とする、毛上皮特
    異蛋白質の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の毛上皮
    特異蛋白質画分、毛上皮特異蛋白質、毛上皮特異蛋白質
    誘導体画分、毛上皮特異蛋白質誘導体を含むことを特徴
    とする毛髪処理剤。
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