JPH091697A - シリコーンゴム成型体、その製造方法、ゴムローラー、及び弾性ブレード - Google Patents

シリコーンゴム成型体、その製造方法、ゴムローラー、及び弾性ブレード

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JPH091697A
JPH091697A JP15936195A JP15936195A JPH091697A JP H091697 A JPH091697 A JP H091697A JP 15936195 A JP15936195 A JP 15936195A JP 15936195 A JP15936195 A JP 15936195A JP H091697 A JPH091697 A JP H091697A
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solvent
rubber molding
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JP15936195A
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Hiroaki Kumagai
裕昭 熊谷
Kazuo Kishino
一夫 岸野
Hideo Kawamoto
英雄 川元
Hideyuki Hatakeyama
英之 畠山
Masaaki Takahashi
正明 高橋
Mitsuhiro Ota
光弘 太田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の酸化防止剤を均一に含有し、オゾン及
高温酸化に対して耐性のあるシリコーン成型体の製造方
法を提供する。 【構成】 酸化防止剤を有機溶剤に溶解させた溶液中
に、硬化させたシリコーンゴム成型体を含浸させること
により、溶剤と酸化防止剤とをシリコーンゴム成型体に
含浸させ、次いで前記含浸させたシリコーンゴムから溶
剤を除去することにより酸化防止剤をシリコーンゴム中
に均一に含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸化防止剤が均一に混
合、分散され、含有されたシリコーンゴム成型体、その
製造方法、シリコーンゴムローラー、及び弾性ブレード
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真プロセスを応用した画像
形成装置の現像、クリーニング、定着等の各工程におい
て用いられる弾性体として、トナーの付着が少なく、離
型性の良いシリコーンゴム成型体が多用されている。
【0003】しかし、上記成型体は高温下で、しかもオ
ゾン濃度の高い雰囲気で用いられるため、シリコーンゴ
ムの酸化劣化が進み易い問題がある。このため、シリコ
ーンゴムにアミン系、ジフェニルアミン系、キノリン
系、ヒドロキノン系、フェノール系、トリアゾール系、
亜りん酸エステル系などの酸化防止剤を混合、分散させ
て用いられている場合が多く、これら酸化防止剤の混
合、分散操作は攪拌機等を用いてシリコーンゴム中へ練
り込むことが一般的である。
【0004】しかし、硬化前のシリコーンゴム成型体に
酸化防止剤を攪拌機やロール等を用いて練り込み、混
合、分散させた後、硬化、成型するする方法は、シリコ
ーンゴム材料中に酸化防止剤を均一に分散することが容
易ではなく、また混合する酸化防止剤がシリコーンゴム
材料中の硬化剤と反応し、シリコーンゴム成型体の硬化
阻害を起こすことがある。特に、酸化防止効果の大きい
酸化防止剤ほど硬化阻害を起こし易く、このためシリコ
ーンゴム成型体中に混合、分散できる酸化防止剤は限ら
れた種類のものしかない。
【0005】また、金属触媒を用いて硬化させる付加反
応型シリコーンゴム材料の場合は、金属イオンによるシ
リコーンゴム成型体の酸化劣化を防ぐために硬化前に酸
化防止剤を混合、分散すことが行なわれるが、この場合
には酸化防止剤と金属触媒とが反応してシリコーンゴム
材料の硬化が起こらず、このため金属イオンによる酸化
劣化を避けるために付加反応型シリコーンゴム成型体中
へ酸化防止剤を混合、分散することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その目的とするところはオゾン劣
化や熱劣化を受けにくい、酸化防止剤を均一に含有させ
たシリコーンゴム成型体、及びこれらを用いて製造した
ゴムローラー、クリーニングブレードを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、酸化防止剤を有機溶剤に溶解させた溶液中
に硬化させたシリコーンゴム成型体を浸漬させることに
より溶剤と酸化防止剤とをシリコーンゴム成型体に含浸
させ、次いで前記含浸させたシリコーンゴムから溶剤を
除去することにより酸化防止剤をシリコーンゴム中に含
有させることを特徴とする酸化防止剤含有シリコーンゴ
ム成型体の製造方法を提案するもので、シリコーンゴム
成型体の材料ゴムが付加反応型シリコーンゴムであるこ
とを含む。
【0008】また本発明は、上記の製造方法によって製
造した酸化防止剤含有シリコーンゴム成型体である。
【0009】更に本発明は上記の酸化防止剤含有シリコ
ーンゴム成型体が円筒状に形成されてなり、芯金の外周
に嵌着したシリコーンゴムローラーである。
【0010】また更に本発明は上記の酸化防止剤含有シ
リコーンゴム成型体が板状に形成されてなり、支持板に
固定されたシリコーンゴム弾性ブレードである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明において用いるシリコーンゴム材料
は、ラジカル反応、縮合反応または付加反応により重合
し、架橋して硬化し、成型される公知のシリコーンゴム
材料が好ましい。
【0013】このようなシリコーンゴム材料を例示すれ
ば、熱加硫型シリコーンゴム、液体シリコーンゴム、低
温硬化型シリコーンゴム等がある。
【0014】上記シリコーンゴム材料は公知の成型用の
型を用いて成型する等の方法により、本発明で用いるシ
リコーンゴム成型体が得られる。
【0015】上記シリコーンゴム材料には、公知の補強
剤、耐熱性付与剤として金属酸化物等の無機粉体を全量
に対して0.5〜30重量%添加することもできる。更
に添加剤として、公知の酸化チタン等の難燃剤、脂肪酸
等の加工助剤、酸化カルシウム等の圧縮永久歪補強剤等
も適宜添加してもよい。
【0016】本発明において用いる酸化防止剤は、フェ
ニルーαーナフチルアミン、フェニルーβーナフチルア
ミン等のアミン系、4,4’ージオクチルジフェニルア
ミン等のジフェニルアミン系、6ーエトキシー2,2,
4ートリメチルー1,2ージヒドロキノン等のキノリン
系、ヒドロキノンーモノメチルエーテル等のヒドロキノ
ン系、2,2ーチオビス(4ーメチルー6ーtーブチル
フェノール等のフェノール系、1,2,3ーベンゾトリ
アゾール等のトリアゾール系、フェニルージイソデシル
ホスファイト等の亜りん酸エステル系などのゴム用酸化
防止剤が好ましく、これらの中から選ばれるものを単独
で、又は二以上のものを混合して用いることが望まし
い。
【0017】上記酸化防止剤を溶解させる有機溶剤とし
ては、ヘキサン、ヘプタン等の飽和炭化水素、トルエ
ン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等のエステル類、メタノール、エタノール等のアルコ
ール類等の室温で液体の有機溶剤の単独、又はこれらの
2種類以上の混合物が好ましい。
【0018】特に、シリコーンゴム成型体に浸透され易
いトルエン、メチルエチルトン、酢酸ブチル、ヘキサン
等が望ましい。
【0019】溶剤中の酸化防止剤の濃度としては、飽和
濃度以下、特に1〜10重量%とすることが好ましい。
【0020】本発明においては、上記酸化防止剤を溶解
させた有機溶剤中にシリコーンゴム成型体を浸漬して、
前記溶剤と共に酸化防止剤をシリコーンゴム成型体中に
浸透させるものである。
【0021】浸漬温度は10〜40℃が好ましい。ま
た、浸漬時間は1〜10時間が好ましい。
【0022】浸漬に際しては、適宜攪拌をしても良い。
【0023】次いで、上記浸漬したシリコーンゴム成型
体を酸化防止剤を溶解した溶剤中から取り出し、その後
シリコーンゴム成型体に含浸された有機溶剤を除去す
る。除去方法としては、単に空気中に放置しておいても
良いが、減圧下、又は加温下又はこれらの組み合わせと
しても良い。
【0024】このようにすることにより、シリコーンゴ
ム成型体中から有機溶剤を除去し、酸化防止剤はシリコ
ーンゴム成型体中に均一に含有されるものである。
【0025】なお、シリコーンゴム成型体中の酸化防止
剤の濃度としては、0.5〜5重量%とすることが好ま
しい。
【0026】次に、上記シリコーンゴム成型体を用いた
本発明のシリコーンゴムローラーについて、説明する。
【0027】このローラーは、シリコーンゴム成型体と
して上記酸化防止剤を均一に含有する円筒状に形成され
たシリコーンゴム成型体を用いて、これをアルミニウム
等の円筒状の中空芯金の外周に装着して単層ローラーを
構成するものである。芯金に、下層として他の種類のゴ
ム等を被覆し、その上層に前記円筒状に形成されたシリ
コーンゴム成型体を装着した二層ローラー、更には上記
二層ローラーにおいて下層の他の種類のゴム等と上層の
シリコーンゴム成型体との間に塗布オイルバリアー層
(例えば、フッ素変成シリコーンゴム成型体等)を有す
る三層ローラー等がある。
【0028】以下、上記シリコーンゴム成型体を用いた
本発明のシリコーンゴム弾性ブレードについて説明す
る。
【0029】このブレードは、上記酸化防止剤を均一に
含有するシート状のシリコーンゴム成型体を更に切断加
工して成型体とした板状の弾性ブレードである。このも
のは、例えばアルミニウム、りん青銅等の基板に接着等
で固定した現像ブレードや、クリーニングブレード等の
弾性ブレードがある。
【0030】本発明のシリコーンゴム成型体は高温下や
オゾン雰囲気下で使用できるので、酸化され易い電子写
真方式用のクリーニング、現像、定着等の弾性部材とし
て使用することができる。なお、ここで高温下とは、複
写機等の事務機器において使用される一般的な温度範囲
のことで、普通は150〜180℃程度の温度範囲の場
合が多い。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0032】(実施例1)二液性シリコーンゴム(東レ
・ダウコーニング社製 商品名:DY35ー446)を
150℃、4MPa、10分間の条件で硬化させ、15
0×150×1mmのシリコーンゴムシートを作成し
た。このシリコーンゴムシートを200℃で4時間キュ
アーした。次いで、酸化防止剤としてN,N’ージーナ
フチルーp−フェニレンジアミン(東京化成製)の1重
量%メチルエチルケトン溶液に浸漬し、一晩放置し、シ
リコーンゴムシートを膨潤させた。その後、室温で6時
間放置してメチルエチルケトンを除去した。これによ
り、N,N’−ジー2ーナフチルーp−フェニレンジア
ミンを均一に含有するシリコーンゴムシートを得た。
【0033】このシートを酸化劣化試験に供した。即
ち、シートを200℃の熱風循環式オーブン(サタケ化
学機器社製)に240時間放置し、その後シートのta
nδ(力学的エネルギー損失正接)をレオロジー社製レ
オスペクトロメーターで測定したところ、加熱前の値の
95%の値が得られた。
【0034】(比較例1)二液性シリコーンゴム(東レ
・ダウコーニング社製 商品名:DY35ー446)を
150℃、4MPa、10分間の条件で硬化させ、15
0×150×1mmのシリコーンゴムシートを作成し
た。このシリコーンゴムシートを200℃で4時間キュ
アーした。
【0035】このシートを酸化劣化試験に供した。即
ち、シートを200℃の熱風循環式オーブン(サタケ化
学機器社製)に240時間放置し、その後シートのta
nδ(力学的エネルギー損失正接)をレオロジー社製レ
オスペクトロメーターで測定したところ、加熱前の値の
84%の値が得られた。
【0036】(実施例2)二液性付加型シリコーンゴム
(信越シリコーン社製 商品名:KE1935)を15
0℃、4MPa、10分間の条件で硬化させ、150×
150×1mmのシリコーンゴムシートを作成した。こ
のシリコーンゴムシートを200℃で4時間キュアーし
た。次いで、酸化防止剤として2,4ージアミノー6−
フェニルー1,3,5ートリアジン(東京化成製)の1
重量%テトラヒドロフラン溶液に浸漬し、一晩放置し、
シリコーンゴムシートを膨潤させた。その後、0.1t
orrの減圧下に3時間放置してテトラヒドロフランを
除去した。これにより、2,4−ジアミノー6ーフェニ
ルー1,3,5−トリアジンを均一に含有するシリコー
ンゴムシートを得た。
【0037】このシートを酸化劣化試験に供した。即
ち、シートを200℃の熱風循環式オーブン(サタケ化
学機器社製)に240時間放置し、その後のシートのt
anδ(力学的エネルギー損失正接)をレオロジー社製
レオスペクトロメーターで測定したところ、加熱前の値
の78%の値が得られた。
【0038】(比較例2)二液性付加型シリコーンゴム
(信越シリコーン社製 商品名:KE1935)を15
0℃、4MPa、10分間の条件で硬化させ、150×
150×1mmのシリコーンゴムシートを作成した。こ
のシリコーンゴムシートを200℃で4時間キュアーし
た。次いで、 このシートを酸化劣化試験に供した。即
ち、シートを200℃の熱風循環式オーブン(サタケ化
学機器社製)に240時間放置し、その後のシートのt
anδ(力学的エネルギー損失正接)をレオロジー社製
レオスペクトロメーターで測定した。加熱後のtanδ
の値は加熱前の値の36%であった。
【0039】(実施例3)図1に示すように、外径58
mmのアルミニウム芯金1に接着層2としてシリコーン
プライマー(東レ・ダウコーニング社製 DYー44
6)を塗付し、200℃で加熱乾燥した。次に、接着層
2の上に二液性シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング
社製、DY35−446)を積層し150℃で30分間
加熱して硬化させることにより、シリコーンゴム層3を
形成し、外径60mm(シリコーンゴム厚1mm)の電
子写真用定着ローラーを作成した。なお、図1中、4は
ヒーターである。
【0040】この定着ローラーを200℃で4時間キュ
アーした後、酸化防止剤として2,4−ジアミノー6ー
フェニルー1,3,5ートリアジンの0.5重量%テト
ラヒドロフラン・メチルエチルケトン(3:7(容量
比))混合溶液に浸漬し、一晩放置し、上記酸化防止剤
及び混合溶媒を含浸させた。
【0041】その後、室温下に6時間放置することによ
って混合溶媒を除去した。これにより、シリコンゴム層
3中に酸化防止剤を均一に含有する電子写真用定着ロー
ラーを得た。
【0042】この定着ローラーを設定温度200℃、ウ
エッブ無しの劣化促進条件下でカラー複写機(CLC−
800 キヤノン製)の定着装置に取り付け、2000
0枚の複写を行なった。定着ローラーのシリコーンゴム
の熱酸化劣化による摩耗量は2.1μmであった。
【0043】(比較例3)実施例3と同様に操作して定
着ローラーを得た。但し、 酸化防止剤の混合溶液に浸
漬し、次いで混合溶媒を除去する操作は行なわなかっ
た。実施例3と同様の条件で複写を行なったところ、摩
耗量は12.7μmで、又画質の劣化が認められた。
【0044】(実施例4)二液性シリコーンゴム(東レ
・ダウコーニング社製 商品名:DY35ー446)を
150℃、4MPa、10分間の条件で硬化させ、25
0×250×3mmのシリコーンゴムシートを作成し
た。このシリコーンゴムシートを200℃で4時間キュ
アーした。次いで、酸化防止剤として1,2,3ーベン
ゾトリアゾール(東京化成製)の1重量%メチルエチル
ケトン溶液に浸漬し、一晩放置し、シリコーンゴムシー
トを膨潤させた。その後、0.1torrの減圧下に3
時間放置してメチルエチルケトンを除去した。これによ
り、1,2,3−ベンゾトリアゾールを均一に含有する
シリコーンゴム成型体を得た。
【0045】この成型体を、図2に示すように長さ15
mm、幅200mm、厚さ3mmの直方体状に切断し、
クリーニング用シリコーンゴム5を得た。長さ20m
m、幅200mm、厚さ0.1mmのステンレス薄板支
持体6に前記クリーニング用シリコーンゴム5を接着し
て固定することにより、感光ドラム用クリーニングブレ
ード7を作成した。
【0046】このクリーニングブレード7を図3に示す
カラー複写機(CLC−800 キヤノン製)の感光ド
ラム11に付き当て、温度32.5℃、湿度85%の状
態で複写をする劣化促進試験を行なった。コピー枚数が
10000枚になっても、トナーがクリーニングブレー
ドに付着するクリーニング不良や、熱酸化劣化によるク
リーニングブレードのヘタリ等の変形は認められなかっ
た。
【0047】なお、図3中、8は排トナー回収ローラ
ー、9は排トナー搬送スクリュー、10は排トナー回収
装置である。
【0048】(比較例4)酸化防止剤1,2,3−ベン
ゾトリアゾールのメチルエチルケトン溶液に浸漬し、メ
チルエチルケトンを除去する工程をすることなく、その
他は実施例4と同様にして酸化防止剤を含有していない
クリーニングブレードを作成した。実施例4と同様の劣
化促進試験を行なったところ、コピー枚数5000枚
で、ブレードに対するトナーの付着や、熱劣化によるシ
リコーンゴムの変形が認められた。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、酸化防止剤を有機溶剤
に溶解させた溶液に硬化させたシリコーンゴム成型体を
浸漬し、溶剤と共に溶解している酸化防止剤をシリコー
ンゴム中に含浸させ、その後前記溶剤を除去するように
したので、任意の酸化防止剤をシリコーンゴム中に均一
に含有させるとができる。このようにして製造した、酸
化防止剤を均一に含有してなる本発明のシリコーンゴム
成型体は、オゾン雰囲気や、熱酸化による劣化を受けに
くく、従ってこれらを用いることによりオゾンや、熱酸
化を受けにくい事務機用ゴム部材を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリコーンゴムを用いた単層定着
ローラーの一例を示す模式的断面図である。
【図2】本発明に係るシリコーンゴムを用いたクリーニ
ングブレードの一例を示す模式的斜視図である。
【図3】図2に示すクリーニングブレードを取り付けた
クリーニング装置の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム芯金 2 接着層 3 シリコーンゴム層 4 ヒーター 5 クリーニング用シリコーンゴム 6 ステンレス薄板支持体 7 クリーニングブレード 8 排トナー回収ローラー 9 排トナー搬送スクリュー 10 排トナー回収装置 11 感光ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/10 G03G 21/00 318 // B29K 83:00 (72)発明者 畠山 英之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高橋 正明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 太田 光弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化防止剤を有機溶剤に溶解させた溶液
    中に硬化させたシリコーンゴム成型体を浸漬させること
    により溶剤と酸化防止剤とをシリコーンゴム成型体に含
    浸させ、次いで前記含浸させたシリコーンゴムから溶剤
    を除去することにより酸化防止剤をシリコーンゴム中に
    含有させることを特徴とする酸化防止剤含有シリコーン
    ゴム成型体の製造方法。
  2. 【請求項2】 シリコーンゴム成型体の材料ゴムが付加
    反応型シリコーンゴムである請求項1に記載の酸化防止
    剤含有シリコーンゴム成型体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の製造方法によっ
    て製造した酸化防止剤含有シリコーンゴム成型体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の酸化防止剤含有シリコ
    ーンゴム成型体が円筒状に形成されてなり、芯金の外周
    に嵌着したシリコーンゴムローラー。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の酸化防止剤含有シリコ
    ーンゴム成型体が板状に形成されてなり、支持板に固定
    されたシリコーンゴム弾性ブレード。
JP15936195A 1995-06-26 1995-06-26 シリコーンゴム成型体、その製造方法、ゴムローラー、及び弾性ブレード Pending JPH091697A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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