JPH09169522A - チタンの炭化物、窒化物および炭窒化物ホィスカーの製造方法 - Google Patents

チタンの炭化物、窒化物および炭窒化物ホィスカーの製造方法

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JPH09169522A
JPH09169522A JP8209354A JP20935496A JPH09169522A JP H09169522 A JPH09169522 A JP H09169522A JP 8209354 A JP8209354 A JP 8209354A JP 20935496 A JP20935496 A JP 20935496A JP H09169522 A JPH09169522 A JP H09169522A
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titanium
nitride
carbon
carbon powder
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Mats Nygren
ニーグレン マッツ
Mats Johnsson
ヨーンソン マッツ
Niklas Ahlen
アーレーン ニクラス
Magnus Ekelund
エケルンド マグナス
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Sandvik AB
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、大量かつ低コストで、特に金属、
金属間化合物、プラスチックおよび金属質で結合した硬
質材料を含む広い範囲の補強材料として使用されるサブ
ミクロン直径を有するチタンの炭化物、窒化物および炭
窒化物ホィスカーの製造方法に関するものである。 【解決手段】 チタンの酸化物、水酸化物或いはアルカ
リ組成物が炭素粉末と混合される。この発明の基本的考
え方は、500℃以上で揮発する揮発部を含む炭素源
で、しかも炭化物或いは窒化物の化学量論的必要条件を
満足する量の使用、およびチタンに対して揮発剤として
ハロゲン化合物の塩を使用し、更にNi或いはCoのよ
うに、Ti+Cおよび/またはNが固溶することが可能
な触媒を使用する。反応物としての粉末が、それらを均
質に混合され、最後に所望のホィスカーを製造するため
に窒化、炭化、或いは炭窒化加熱処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大量かつ低コスト
で、セラミック切削工具のみでなく、金属、金属間化合
物、プラスチックおよび金属質を結合した硬質材料にお
いて(優れた補強特性を有する)強化材料として適する
一般的にサブミクロンザイズであるチタンの炭化物、窒
化物および炭窒化物ホィスカーの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この10年間、高性能材料の開発におい
て大きな進歩がなされた。この進歩に対する重要な理由
の一つは、高い引っ張り強度と高弾性係数、同様に耐熱
性を有する無機(セラミック)ホィスカーの生産であっ
た。これらのホィスカーの先進セラミック、金属および
ポリマー中への混合は、卓越した特性を有する複合材料
が製造される。
【0003】セラミックファイバーは、幾つかの方法に
より製造され、そして最も頻繁に単結晶の形か所謂「ホ
ィスカー」の形で製造することができる。種々のタイプ
のセラミックホィスカー(酸化物、窒化物、炭化物およ
び硼化物)が存在する。例えば、SiC−ホィスカー
は、切削工具材料における成功した強化材として良く知
られている。殆どの開発作業は、それ故にシリコンカー
バイドホィスカー(すなわち、Al2 3 −マトリック
ス/SiC−ホィスカー複合材料)に向けられていた。
しかしながら、或る努力が、特にTi、Ta、およびN
bのような遷移金属の他の金属炭化物−、窒化物−、お
よび硼化物−ホィスカーの開発が同様になされていた。
殆どのホィスカーが直径1〜2マイクロメーターと同等
か、或いはそれを超えるものが得られた。しかしなが
ら、サブミクロン直径を有する遷移金属セラミックホィ
スカーは容易に入手できず、そのために、これらホィス
カー材の殆どは、種々のタイプの先進セラミック材料と
しては興味が薄れていた。
【0004】商業的に入手可能なセラミックホィスカー
は、殆どの場合において非常に高価であり、しかも殆ど
の遷移金属ホィスカーの場合においては商業的な生産者
は存在しない。米国特許第3,754,076号は、も
み殻(rice hulls)の炭素還元熱処理(ca
rbothermal reduction)によって
シリコンカーバイドホィスカーを製造する方法を開示し
ている。このもみ殻は、シリカと過剰の炭素の両方を含
んでいる。それ故に、このもみ殻を原材料として使用す
る場合、前記もみ殻とシリカは均質に混合される。この
原材料を加熱することによって、前記セルロースが二酸
化炭素、一酸化炭素、水素、メタンおよび水蒸気のよう
なガス状生成物を放出する。この生成物は、SiCホィ
スカーの他に除去する必要がある大量の過剰炭素粒子を
含有する。
【0005】米国特許第4,248,844号において
は、SiCホィスカーは、米国特許第3,754,07
6号と類似する方法で製造される。しかしながら、前記
もみ殻の一部は、炭素を除去するために空気中で灰にさ
れ、そして炭化したもみ殻の破片と再混合される。米国
特許第4,283,375号においては、微細な粒子サ
イズにされた炭素と混ぜ合っている非晶質SiO2 を得
るためにもみ殻は空気中で灰にされる。このプロセス
は、良好な産出高を伴ってβ−SiCホィスカーを得る
ためにクレームされている。
【0006】米国特許第4,284,612号は、部分
的に酸化した有機ファイバーから作られた細かく刻まれ
たカーボンファイバーを使用することによってSiCを
準備する方法を開示している。このファイバーは、長さ
をおおよそ10〜100μmにする必要がある。しかし
ながら、この特許は、より良いホィスカー産出高を与え
るためのグラファイトファイバーの方法について何ら説
明していない。
【0007】米国特許第5,221,526号は、製造
されるSiCホィスカーの形状およびサイズを制御する
ために、シリカおよび微粒子の炭素源とが、ボロン組成
物と種付け組成物とを一緒にして使用している。SiC
ホィスカーを製造する炭素還元熱処理プロセスは、もし
その反応条件が適切に制御されると、低コストで大量に
製造し得る一般的なポテンシャルを有している。
【0008】米国特許第4,888,084号は、Ti
2 、炭化した有機ファイバーおよびNi或いはCoの
ような触媒の混合物の炭素還元熱処理反応によって窒化
チタンのホィスカーを準備する方法を開示している。こ
のプロセスにおいて、ハロゲン、好ましくは塩素含有ガ
スがこの混合物を通過させる。炭素繊維は、3つの機
能:i)ホィスカー成長に必要な高い空隙量の提供、i
i)チタン酸化物のための還元剤として作用、iii)ホィ
スカー成長のために核生成サイト、を果たす。
【0009】米国特許第5,256,243号において
は、TiO2 或いはそれらのアルカリ金属化合物、アル
カリ金属塩化物および炭素還元熱処理による炭素の混合
物からTiCホィスカーを作るプロセスが開示されてい
る。米国特許第4,883,559号は、シアン化塩、
アルカリ金属酸化物および遷移金属酸化物の溶融物から
遷移金属ホィスカーを作るプロセスを開示している。
【0010】米国特許第5,094,711号は、化学
蒸着法(CVD)による単結晶炭化チタンホィスカーを
製造するプロセスを開示している。米国特許第5,16
0,574号は、CVD法によって小径の炭化チタンホ
ィスカーを製造するプロセスを開示している。遷移金属
炭化物、窒化物或いは炭窒化物ホィスカーの場合におい
ては、炭素還元熱処理プロセスは、炭化珪素ホィスカー
合成と同じように成功されていない。このCVD法は、
ガス相が良く制御された組成では機能するが、コストが
高く、しかもサブミクロンの直径を有するホィスカーの
大量生産の可能性は低い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大量に、か
つ低コストで、進歩的な材料における強化材料として使
用される、i)直線的で、ii)平滑な表面を持ち、iii)
ミクロン単位、好ましくはサブミクロンの直径を持つチ
タンの炭化物、窒化物或いは炭窒化物の高強度ホィスカ
ーを製造する方法を提供することにある。
【0012】これらおよび他の目的は、大量に、かつ高
い生産性でチタンの炭化物、窒化物或いは炭窒化物のホ
ィスカーを製造する方法によって提供される。 (i)500℃以上の温度で揮発する揮発部分を含む炭
素粉末;(ii)所望するホィスカーの化学量論的必要条
件を満足する量でのチタン化合物(酸化物、水酸化物お
よび/またはアルカリ酸化物);(iii)Ti:ハロゲン
化物のモル比が1:(0.1〜3)におけるハロゲン化
物源(例えば、NaF,LiCl,NaCl,KCl,
CaCl2 ,MgCl2 );(iv)およびTi:触媒の
モル比が1:(0.005〜1)における金属触媒、の
均質な混合物を含み、反応温度でTi、C、Nに分解す
ることが可能で、好ましくはNi或いはCo,或いはそ
れらの合金、或いは反応温度で金属および揮発性の組成
物に変質するNiないしはCoの化合物、好ましくはN
iCl2 である。HClおよびCl2 は、ハロゲン化物
源として使用することが出来る。
【0013】非酸化性雰囲気(Ar,N2 ,H2 ,He
のような)において1000〜1800℃で0.5〜1
8時間、圧力10ミリバール〜50バールで前記混合物
を加熱する。反応温度および還元時間は、チタン酸化物
源の粒子サイズによって影響される。本発明におけるホ
ィスカーの成長は、VLSのような結晶成長プロセス
(VLS=Vapour−Liquid−Solid)
である。このプロセスは、蒸着の種としてのTiが固体
としての望ましいホィスカーに成長する際の液体触媒へ
の輸送を含んでいる。ハロゲン化物源は、ガス相、すな
わち塩化物或いはオキソ塩化物におけるTiの輸送のた
めの蒸発剤として添加される。幾つかの可能性のある反
応の一つは、Cl2 (g)が塩素源として使用された際
に、 TiO2 (s)+(2−y)C(s)+(X/2)Cl
2 (g)→TiOy Clx (g)+(2−y)CO
(g) が連続して起こる。
【0014】揮発性のTiの種は、それが更にCおよび
/またはNとTiC1-X X ,0≦X≦1の組成のホィ
スカーを形成するために反応する場合の液体金属触媒に
Tiのガス相輸送を提供する。得られたX値は、使用さ
れる初期混合物の組成、反応温度および雰囲気に依存す
る。固溶体シリーズ0≦X≦1内にあるホィスカーの合
成物のための全ての反応は以下に記載される。
【0015】TiO2 (s)+(3−X)C(s)+
(X/2)N2 (g)→TiC1-X X (s)+2CO
(g) 前記VSL成長プロセスは、順次および/または結合し
てホィスカーの最大生産性を得るために最適化されなけ
ればならない幾つかの反応を含んでいる。図1は、本発
明による揮発性組成物を有する炭素源(○)と揮発性組
成物なしの炭素粉末(□)のためのアルゴン雰囲気中で
の重量損失対温度カーブを示す。
【0016】図2、および図3は、ここでクレームされ
た本発明による合成されたTiCおよびTiNホィスカ
ーのSEM顕微鏡写真で1700倍および800倍をそ
れぞれ示す。
【0017】
【発明を解決する手段および発明の実施の形態】ここで
クレームされた本発明によれば、チタン酸化物、水酸化
物或いはそれらのアルカリ酸化物および揮発部を含む炭
素粉末および触媒を使用するアルカリおよび/またはア
ルカリ土類金属ハロゲン化物の出発混合物からチタンの
炭化物、窒化物、炭窒化物のサブミクロン直径のホィス
カーを合成することも可能である。この得られたホィス
カーは、種々のタイプの材料、すなわちプラスチック、
金属、金属間化合物、金属質を結合した硬質材料および
セラミックにおいて強化材として優れた品質および有用
性を持つ。
【0018】ここでクレームされた本発明によれば、炭
素粉末を使用することによって、一次粒サイズ(すなわ
ち、前記粉末の大半)が≒15nmで、500℃以上の
温度で部分的に揮発する揮発部が10wt%と30wt
%の間の量を含み、前記出発混合物の気孔率は全反応を
通じて高いレベルに維持される。これは前記出発混合物
の体積中でホィスカーの成長を促進し、しかも前記出発
混合物かた生じるガスの種の正確な混合を有するホィス
カーを提供する。前記気孔率は、窒化物或いは炭窒化物
のホィスカーを合成する場合において窒素ガスで反応混
合を攪拌することを容易にする。そのような揮発部を有
する炭素粉末は、商業的にはDegussa AGから
入手可能である。炭素源は、前記揮発部を持つ粉末表面
でカルボキシルおよびキノンのような酸素含有機能基を
を有し、500℃以上の温度で揮発する酸化したカーボ
ンブラックである(図1参照)。それは、また幾らかの
炭化水素を含んでいる。そのような炭素粉末は、容易に
大量に生産可能で、市場で、例えばDegussa C
olor Black FW200ないしFW2、De
gussa Special Black 6、5ない
し4として商業的に入手可能である。反応混合物の気孔
率は、以前の特許に記述された分断カーボンファイバー
を使用する際に比較して大部分は揮発組成物のタイプお
よび量を変化させることによって容易に制御できる。
【0019】前記反応混合物は、チタンの酸化物或いは
それらのアルカリ化合物で粒子サイズ1μmと50μm
の間にあり、好ましくは毛羽立った外観を有し、しかも
前述したカーボンファイバーは、製造される望ましい化
合物(すなわち、炭化物或いは窒化物)の化学量論的必
要条件を満足する量である。NaF,LiCl,NaC
l,KCl,MgCl2 或いはCaCl2 のような塩を
含むハロゲン化物は、単独で或いは結合して,Ti:ハ
ロゲン化物のモル比が1:(0.1〜2)、好ましくは
1:(0.25〜0.5)において、チタンに対し揮発
剤として添加される。塩素を含むガスが、単独或いはハ
ロゲン化物塩と結合して揮発剤として合成雰囲気に添加
される。Ti+Cおよび/またはNを溶解することが可
能なホィスカー成長のための金属触媒は、例えば、反応
温度で金属と揮発組成物に分解する従来の粒子サイズの
Niおよび/またはCo粉末、或いはNiないしCo化
合物、好ましくはNiCl2 は、Ti:触媒モル比が
1:(0.01〜0.5)、好ましくは1:(0.02
〜0.1)において添加される。
【0020】反応物粉末は、幾つかの従来法、例えばそ
れらを均質に混合するための高速混練器を使用し、湿式
或いは乾式で混合される。前記反応混合物の嵩密度は低
いために、粉末の表面は反応ガスを受け入れ易くなって
おり、しかも反応生成物を除去することができる。特殊
な混合物のための望ましい嵩密度は、熟練者によって容
易に得ることができる。
【0021】反応物混合物は、1000〜1800℃、
好ましくは1200〜1600℃で、非酸化性雰囲気中
で、低いガス流(≒40ml/min)で炉内で加熱さ
れる。反応温度は、1000〜1800℃の範囲で、反
応時間は0.5〜18時間であり、しかも反応域での圧
力は10mミリバールから50バール、好ましくは0.
5〜5バールである。この反応は、例えばアルミナ、ジ
ルコニア或いはグラファイト或いはそれらの組み合わせ
のような幾つかの不活性の材料、好ましくはグラファイ
トで作られた反応室内で行われる。反応室と周囲の雰囲
気の間のガス交換が全てで許容されるものであれば異な
ったデザインでも使用され得る。
【0022】使用される炭素:チタンのモル比は、選択
されたチタン源および所望の製品(窒化物、炭化物或い
は炭窒化物)に依存する。同様に、チタン源のタイプお
よび製造されるホィスカーのタイプにも依存し、温度お
よびガス相条件のような異なった合成パラメーターが選
択されなければならない。N2 ガスが、ここでクレーム
された本発明によるホィスカーを含む窒素の製造のため
に窒素源として活用される。単一のチタン源或いは異な
るチタン源との組み合わせが、炭素粉末と混合される。
例えば、TiO2 からTiNの形成のための全化学反応
は以下のように記述することができる。
【0023】TiO2 (s)+2C(s)+1/2N2
(g)→TiN(s)+2CO(g) この反応を正しく進行させるための本質は、前記CO
(g)−部分的圧力が十分に低く、しかも窒素ガスが反
応混合物の内部に準備されていることである。これは、
窒素ガスが、ここでクレームされた本発明による炭素粉
末を使用して可能な限り高いレベルに気孔率を維持する
よう混合物を攪拌しなければならないことを意味する。
【0024】この方法においては、低いレベルの残留す
る酸素を有する窒素の高品質ホィスカーが得られた。例
えば、TiO2 からTiCの形成のための全化学反応は
以下のように記述することができる。 TiO2 (s)+3C(s)→TiC(s)+2CO
(g) 前記温度は、好ましくは1200℃と1600℃の間で
アルゴン雰囲気中で3時間保持された。アルゴンガス
は、チタンの窒化物が反応温度でチタンの炭化物に比較
して熱力学的に安定であるという理由から窒素ガスに替
わって好まれる。
【0025】炭素の中間量、炭化物合成物と同一範囲の
窒素雰囲気および温度を選択することによって、炭窒化
物ホィスカーが得られた。ここでクレームされた本発明
による合成物の結果は、70〜90vol%の量にある
一般的に直径がサブミクロンのホィスカーも混合物であ
る。この高い生産性は、ホィスカーと粒子を余分な分離
を不要とする。しかしながら、もしより高い生産性が望
まれたとしても、引き続く精製工程を適用することがで
きる。
【0026】出発公式および合成パラメーターに関する
両者については上述した準備条件が、使用される設備、
反応室のデザイン、原材料の選択等に関係する。実験に
よって最適な条件を決定するために他の設備および他の
原材料を使用することは熟練者の範囲内である。
【0027】
【実施例および発明の効果】
<実施例1>TiO2 金紅石粉末(チタン酸化物の砂状
金紅石)が、モル分率 TiO2 :C=1:3、TiO
2 :NaCl=1:0.5、およびTiO2 :Ni=
1:0.05を有する炭素粉末(Degussa FW
200)、NaCl(Merck)およびNi粉末(C
erac 325 メッシュ)と混合された。炭素源
は、それを補償する21wt%の揮発性組成物を含有し
ていた。
【0028】前記粉末は、エタノール中で混合され、2
4時間ローリングベンチ(rolling benc
h)上で混合され、次いで乾燥され、更に以下のプロセ
スパラメーターに従って炭素還元熱処理を受けた。 T=1500℃ t=3時間 保護雰囲気:アルゴン(g) P(Ar)=1バール 製造されたホィスカーは、格子定数a=4.3151
(3)Åを有するTiCからなっていた。このホィスカ
ーの生産性は、おおよそ体積で80%であった。前記ホ
ィスカーは真っ直ぐで、しかもサブミクロンサイズであ
った(図2参照)。 <実施例2>TiO2 金紅石粉末(チタン酸化物の砂状
金紅石)が、モル分率 TiO2 :C=1:3、TiO
2 :CaCl2 =1:0.25、およびTiO2 :Ni
=1:0.05を有する炭素粉末(Degussa F
W200)、CaCl2 (Merck)およびNi粉末
(Cerac 325 メッシュ)と混合された。炭素
源は、それを補償する21wt%の揮発性組成物を含有
していた。
【0029】前記粉末は、2−プロパノール中で混合さ
れ、24時間ローリングベンチ上で混合され、次いで乾
燥され、更に以下のプロセスパラメーターに従って炭素
還元熱処理を受けた。 T=1480℃ t=3時間 保護雰囲気:アルゴン(g) P(Ar)=1バール 製造されたホィスカーは、格子定数a=4.3172
(3)Åを有するTiCからなっていた。このホィスカ
ーの生産性は、おおよそ体積で70%であった。前記ホ
ィスカーは真っ直ぐで、しかもサブミクロンサイズであ
った。このホィスカーは、実施例1に関連して準備され
たと同一の外観を有していた。 <実施例3>TiO2 金紅石粉末(チタン酸化物の砂状
金紅石)が、モル分率 TiO2 :C=1:2、TiO
2 :NaCl=1:0.5、およびTiO2 :Ni=
1:0.1を有する炭素粉末(Degussa FW2
00)、NaCl(Merck)およびNi粉末(Ce
rac 325 メッシュ)と混合された。炭素源は、
それを補償する21wt%の揮発性組成物を含有してい
た。
【0030】前記粉末は、エタノール中で混合され、2
4時間ローリングベンチ上で混合され、次いで乾燥さ
れ、更に以下のプロセスパラメーターに従って炭素還元
窒化処理を受けた。 T=1250℃ t=6時間 保護雰囲気:N2 (g) P(N2 )=1バール 製造されたホィスカーは、格子定数a=4.2473
(1)Åを有するTiNからなっていた。このホィスカ
ーの生産性は、おおよそ体積で80%であった。前記ホ
ィスカーは真っ直ぐで、しかもサブミクロンサイズであ
った(図3参照)。 <実施例4>TiO2 金紅石粉末(チタン酸化物の砂状
金紅石)が、モル分率 TiO2 :C=1:2、TiO
2 :NaCl=1:0.5、およびTiO2 :NiCl
2 =1:0.2を有する炭素粉末(Degussa F
W200)、NaCl(Merck)およびNi粉末
(Cerac 325 メッシュ)と混合された。炭素
源は、それを補償する21wt%の揮発性組成物を含有
していた。
【0031】前記粉末は、エタノール中で混合され、2
4時間ローリングベンチ上で混合され、次いで乾燥さ
れ、更に以下のプロセスパラメーターに従って炭素還元
窒化処理を受けた。 T=1250℃ t=4時間 保護雰囲気:N2 (g) P(N2 )=1バール 製造されたホィスカーは、格子定数a=4.2488
(4)Åを有するTiNからなっていた。このホィスカ
ーの生産性は、おおよそ体積で70%であった。
【0032】このホィスカーは、実施例3に関連して準
備されたと同一の外観を有していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による揮発性組成物を有する炭素源
(○)と揮発性組成物なしの炭素粉末(□)のためのア
ルゴン雰囲気中での重量損失対温度カーブを示す図。
【図2】本発明による合成されたTiCおよびTiNホ
ィスカーのSEM顕微鏡による組織図(倍率:1700
倍)。
【図3】本発明による合成されたTiCおよびTiNホ
ィスカーのSEM顕微鏡による組織図(倍率:800
倍)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C30B 29/62 C30B 29/62 Q C04B 35/56 S (72)発明者 ニクラス アーレーン スウェーデン国,エス−146 45トゥリン イェ,トゥリンイェベルイエスベー.44 (72)発明者 マグナス エケルンド スウェーデン国,エス−153 91イェール ナ,ファルスタ セーテリ(番地なし)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)チタン化合物、(ii)500℃以
    上の温度で揮発する揮発部を含み所定のホィスカーの化
    学量論的必要条件を満足する量の炭素粉末、(iii)T
    i:Clのモル比が1:(0.05〜3)となる量のL
    iF、KF、NaF、LiCl、NaCl、KCl、C
    aCl2 、MgCl2 のハロゲン化物含有塩の少なくと
    も1種、(iv)Ti:触媒のモル比が1:(0.01〜
    0.5)となる量の金属触媒であって、TiとCおよび
    /またはN(例えば、Niおよび/またはCo)を固溶
    させ得る金属触媒、の(i)〜(iv)を均質混合し、更
    に、得られた混合物を1000〜1800℃で、0.5
    〜18時間、10ミリバール〜50バールの圧力で非酸
    化性雰囲気中で加熱することを特徴とするチタンの炭化
    物、窒化物または炭窒化物の大量のホィスカーの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記雰囲気が、N2 またはArであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記チタン化合物としてのチタン源が、
    酸化物、水酸化物および/またはアルカリチタン酸化物
    の化合物であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 前記炭素粉末が、10〜50nmの一次
    粒子径を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記炭素粉末の揮発性部分が、前記炭素
    粉末の10〜30wt%であることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記混合物が、1000〜1800℃の
    温度まで加熱されることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記雰囲気が、前記ハロゲン化物を含む
    塩に加え、或いはそれに替えるかどちらかでHClおよ
    び/またはCl2 のような塩素を含むガスを含有するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方
    法。
JP8209354A 1995-07-20 1996-07-22 チタンの炭化物、窒化物および炭窒化物ホィスカーの製造方法 Pending JPH09169522A (ja)

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